JP2012026607A - ブラインド開閉ガイダンスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの低減化と省エネルギー化を同時に実現し、且つ、省エネルギーに対する意識の向上を図る。
【解決手段】
本発明のブラインド開閉ガイダンスシステムは、ブラインド開放時の消費エネルギーがブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力するためのメッセージ出力手段を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】
本発明のブラインド開閉ガイダンスシステムは、ブラインド開放時の消費エネルギーがブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力するためのメッセージ出力手段を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、建築物の開口部に設けられたブラインドの開閉に対するアドバイスを行うためのブラインド開閉ガイダンスシステムに関する。
従来、事務所ビルなどの建築物において、空調又は照明する際に消費されるエネルギーを削減することを目的として、各種省エネルギー技術が提案されている。
従来のこの種の省エネルギー技術としては、例えば、空調消費エネルギーと照明消費エネルギーの合計が最小となるようにブラインドの開閉やスラット角度を自動制御で調整する建物省エネルギー制御装置が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記した従来の省エネルギー技術では、自動制御でブラインドの開閉やスラット角度を調整しているため、コストが増大し、費用対効果を考慮すると、この技術のみで採算を取ることは難しく、実際にこの技術を広く普及させることが難しいといった問題があった。また、自動制御により省エネルギーが実現されるため、省エネルギーに対する意識の向上を図ることが難しいといった問題もあった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、コストの低減化と省エネルギー化を同時に実現することができ、且つ、省エネルギーに対する意識の向上を図ることのできるブラインド開閉ガイダンスシステムを提供することを目的とするものである。
本発明は、建築物の開口部に設けられたブラインドの開閉に対するアドバイスを行うためのブラインド開閉ガイダンスシステムであって、前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ前記開口部から屋内に入射する日射量を算出するための屋内日射量算出手段と、前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ前記開口部から屋内に入射する照度を算出するための屋内照度算出手段と、前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ、前記屋内照度算出手段が算出した照度が前記屋内の必要照度に対して不足する分を照明器具で補充するために消費する照明電力を算出するための照明電力算出手段と、前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ、前記照明電力算出手段が算出した照明電力から算出した照明熱負荷と前記屋内日射量算出手段が算出した日射量から算出した日射熱負荷とに基づき空調エネルギーを算出するための空調エネルギー算出手段と、前記照明電力算出手段が前記ブラインドの開放時に算出した照明電力と前記空調エネルギー算出手段が前記ブラインドの開放時に算出した空調エネルギーとから算出した前記ブラインド開放時の消費エネルギーと、前記照明電力算出手段が前記ブラインドの閉鎖時に算出した照明電力と前記空調エネルギー算出手段が前記ブラインドの閉鎖時に算出した空調エネルギーとから算出した前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーとを比較するための消費エネルギー比較手段と、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力するためのメッセージ出力手段と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係るブラインド開閉ガイダンスシステムは、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に、前記屋内照度算出手段が算出した前記ブラインドの開放時に前記開口部から屋内に入射する照度が前記屋内の必要照度に対して不足する分を補充するように前記照明器具の出力値を調整する照明出力値調整手段を備えていることを特徴とする。
さらに、本発明に係るブラインド開閉ガイダンスシステムは、屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、屋外の天候が晴天であると前記屋外環境判断手段が判断した場合に、その判断日時と開口部の方位と太陽高度から直達日射が入射する開口部かどうかを判断する開口部判断手段と、を備え、前記メッセージ出力手段は、直達日射が入射すると前記開口部判断手段が判断した開口部のブラインドを閉鎖するようアドバイスすることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係るブラインド開閉ガイダンスシステムは、屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、屋外の天候が晴天であると前記屋外環境判断手段が判断した場合に、その判断日時と開口部の方位と太陽高度から直達日射が入射する開口部かどうかを判断する開口部判断手段と、を備え、直達日射が入射しないと前記開口部判断手段が判断した開口部のブラインドについて、前記メッセージ出力手段は、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力することを特徴とする。
さらに、本発明に係るブラインド開閉ガイダンスシステムは、屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、を備え、屋外の天候が晴天でないと前記屋外環境判断手段が判断した場合、前記メッセージ出力手段は、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力することを特徴とする。
さらに、本発明に係るブラインド開閉ガイダンスシステムは、屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、該屋外環境判断手段が日没したと判断した場合に、前記メッセージ出力手段は、前記開口部のブラインドを閉鎖するようアドバイスすることを特徴とする。
本発明によれば、コストの低減化と省エネルギー化を同時に実現することができ、且つ、省エネルギーに対する意識の向上を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係るブラインド開閉ガイダンスシステムを示す概念図、図2は本発明の実施の形態に係るブラインド開閉ガイダンスシステムを示す構成ブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るブラインド開閉ガイダンスシステムは、事務室内の窓1等の開口部に設置されるブラインド2と、事務室内において在席者毎に設置されるパソコン端末3と、天井面に設置される照明器具4と、屋外に設置される日射計5及び照度計6と、機械室内に設置される空調機器7(図2参照)と、前記パソコン端末3、照明器具4、日射計5及び照度計6、及び空調機器7がそれぞれ接続されるサーバ8とを備えて構成されている。そして、パソコン端末3はディスプレイ9を備え、パソコン端末3に対して所定の操作を行うことにより、ディスプレイ9にメッセージ画面が表示されるようになっている。
また、図2に示すように、サーバ8は、演算部10と、制御部11と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などから成る記憶部12と、前記各機器等3,4,5,6,7との接続を中継するI/F13とから主に構成されている。
次に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るブラインド開閉ガイダンスシステムの動作について説明する。ここで、図3は本発明の実施の形態に係るブラインド開閉ガイダンスシステムの動作フローを示すフローチャートである。
屋外では、常時又は一定の周期で、図3のステップ1に示すように、日射計5が屋外の日射量を測定すると共に照度計6が屋外の照度を測定し、これらの各測定値はI/F13を介してサーバ8に送信され、記憶部12に記憶される。そして、ステップ2において、制御部11は、屋外環境判断手段として、前記日射量の測定値及び前記照度の測定値を予め設定された日没判定用の日射量の所定値及び照度の所定値とそれぞれ比較する。この結果、制御部11は、前記日射量の測定値及び前記照度の測定値が予め設定された日没判定用の日射量の所定値及び照度の所定値より少ないことから日没したと判断すると、ステップ3に示すように、各パソコン端末3のディスプレイ9に対して窓1のブラインド2を閉鎖するようアドバイスを表示させる。
一方、制御部11は、前記日射量の測定値及び前記照度の測定値が予め設定された日射量の所定値及び照度の所定値より多いことから日没していないと判断すると、次のステップ4において、制御部11は、屋外環境判断手段として、前記日射量の測定値及び前記照度の測定値を予め設定された天候判定用の日射量の所定値及び照度の所定値とそれぞれ比較する。この結果、制御部11は、前記日射量の測定値及び前記照度の測定値が予め設定された天候判定用の日射量の所定値及び照度の所定値より多いことから天候が晴天であると判断すると、次のステップ5に進む。
ステップ5では、制御部11は開口部判断手段として機能する。すなわち、制御部11は、その判断日時と予め記憶部12に記憶されている窓1の方位と太陽高度から直達日射が入射する窓1かどうかを判断した結果、その窓1に直達日射が入射すると判断すると、ステップ6に示すように、各パソコン端末3のディスプレイ9に対して窓1のブラインド2を閉鎖し、ブラインド2のスラット角度を調整するようアドバイスを表示させる。
一方、前記ステップ4において前記日射量の測定値及び前記照度の測定値が予め設定された天候判定用の日射量の所定値及び照度の所定値より少ないことから天候が晴天ではないと制御部11が判断した場合、又は、前記ステップ5において窓1に直達日射が入射しないと制御部11が判断した場合には、次のステップ7及び8に進む。
ステップ7及び8では、演算部10は屋内日射量算出手段及び屋内照度算出手段として機能する。すなわち、演算部10は、ステップ7ではブラインド2の開放時に窓1から屋内に入射する日射量Iw及び照度Ewを算出し、ステップ8ではブラインド2の閉鎖時に窓1から屋内に入射する日射量Iw及び照度Ewを算出する。
この時、演算部10は、窓1から屋内に入射する日射量Iwを、次式(1)に従って算出する。
Iw=ηI×αI×Ar×I (1)
ここで、Iは、屋外の日射計5で測定した水平面における屋外全天日射量であり、ηIは、日射計5で測定した水平面での日射量を窓面での日射量に変換するための修正係数である。また、αIは、日射熱透過率であり、窓1に使用するガラスのカタログ値を使用し、さらに、Arは、壁面における窓面積の割合(窓面積率)である。なお、入射角は、一様とし、直角入射時のガラス物性データを使用する。
ここで、Iは、屋外の日射計5で測定した水平面における屋外全天日射量であり、ηIは、日射計5で測定した水平面での日射量を窓面での日射量に変換するための修正係数である。また、αIは、日射熱透過率であり、窓1に使用するガラスのカタログ値を使用し、さらに、Arは、壁面における窓面積の割合(窓面積率)である。なお、入射角は、一様とし、直角入射時のガラス物性データを使用する。
また、演算部10は、窓1から屋内に入射する照度Ewを、次式(2)に従って算出する。
Ew=ηE×αE×Ar×E (2)
ここで、Eは、屋外の照度計6で測定した水平面における屋外全天空照度であり、ηEは、照度計6で測定した水平面での照度を窓面での照度に変換するための修正係数である。また、αEは、日射熱透過率であり、窓1に使用するガラスのカタログ値を使用し、さらに、Arは、壁面における窓面積の割合(窓面積率)である。なお、入射角は、一様とし、直角入射時のガラス物性データを使用する。
ここで、Eは、屋外の照度計6で測定した水平面における屋外全天空照度であり、ηEは、照度計6で測定した水平面での照度を窓面での照度に変換するための修正係数である。また、αEは、日射熱透過率であり、窓1に使用するガラスのカタログ値を使用し、さらに、Arは、壁面における窓面積の割合(窓面積率)である。なお、入射角は、一様とし、直角入射時のガラス物性データを使用する。
次のステップ9及び10では、演算部10は照明電力算出手段及び空調エネルギー算出手段として機能する。すなわち、演算部10は、ステップ9においてブラインド2の開放時に窓1から屋内に入射する前記照度Ewが屋内の必要照度に対して不足する分を照明器具4で補充するために消費する照明電力を算出し、ステップ10においてブラインド2の閉鎖時に窓1から屋内に入射する前記照度Ewが屋内の必要照度に対して不足する分を照明器具4で補充するために消費する照明電力を算出する。
また、演算部10は、ステップ9において、ブラインド2の開放時の前記照明電力から算出した照明熱負荷とブラインド2の開放時に窓1から屋内に入射する日射量Iwから算出した日射熱負荷とに基づき、ブラインド2開放時の空調電力を算出し、ステップ10において、ブラインド2の閉鎖時の前記照明電力から算出した照明熱負荷とブラインド2の閉鎖時に窓1から屋内に入射する日射量Iwから算出した日射熱負荷とに基づき、ブラインド2閉鎖時の空調電力を算出する。
このようにブラインド2の開放時と閉鎖時の照明電力と空調電力をそれぞれ算出した後、制御部11は、ステップ11において、消費エネルギー比較手段として機能する。すなわち、制御部11は、前記ステップ9において演算部10が算出したブラインド2開放時の照明電力と空調電力とを合計して得られたブライド2開放時の消費電力と、前記ステップ10において演算部10が算出したブラインド2閉鎖時の照明電力と空調電力とを合計して得られたブラインド2閉鎖時の消費電力とを比較する。
この結果、制御部11は、ブラインド2開放時の消費電力がブラインド2閉鎖時の消費電力より少ないと判断した場合、ステップ12に示すように、各パソコン端末3のディスプレイ9に対して窓1のブラインド2を開放するようアドバイスを表示させる。一方、制御部11は、ブラインド2開放時の消費電力がブラインド2閉鎖時の消費電力より多いと判断した場合、ステップ13に示すように、各パソコン端末3のディスプレイ9に対して窓1のブラインド2を閉鎖するようアドバイスを表示させる。
そして、前記ステップ12において各パソコン端末3のディスプレイ9に対して窓1のブラインド2を開放するようアドバイスを表示させた場合、制御部11は、次のステップ14において、出力値調整手段として機能し、前記ステップ9及び10において演算部10が算出したブラインド2開放時に窓1から屋内に入射する照度が前記屋内の必要照度に対して不足する分を補充するように照明器具4の出力値を調整(調光)させる。
以降、上記した動作を繰り返し行い、30分から6時間の間の所定の間隔で各パソコン端末3のディスプレイ9に上記した各アドバイスを表示させる。
以下、表1を参照しつつ、上記したブラインド開閉ガイダンスシステムのさらに具体的な実施例について説明する。
本実施例では、気候が曇天、全天日射量Iが100[W/m2]、全天空照度Eが20,000[lx]、修正係数ηE,ηEが0.5、日射熱透過率αI,αEが0.5(熱線吸収ガラス)、入射角が一様、窓面積率Arが0.34、日射量Iwが10.2[W/m2]、照度Ewが2,040[lx]、空調機器7のシステム成績係数(COP)が1(定格値又はBEMSデータ値)、照明器具4の必要照度が750[lx]、照明効率が90[lx/W]、ブラインド2閉鎖時の遮光率が0.9という条件において、ブラインド2を開放し且つ照明器具4の出力値を調整(調光)した場合と、ブラインド2を閉鎖し且つ照明器具4の出力値を調整(調光)した場合とを比較した。
表1はその比較結果を示している。
表1に示すように、本実施例によれば、ブラインド2を開放し且つ照明器具4の出力値を調整(調光)した時の合計消費電力が226.9[W]となり、ブラインド2を閉鎖し且つ照明器具4の出力値を調整(調光)した時の合計消費電力の246.5[W]より少なくなるため、制御部11は各パソコン端末3のディスプレイ9に対して窓1のブラインド2を開放するようアドバイスを表示させる。
このように本発明の実施の形態及び実施例に係るブラインド開閉ガイダンスシステムによれば、各パソコン端末3のディスプレイ9にアドバイスを表示することにより、在席者に対して手動でブラインドの開閉やスラット角度を調整させるようにしているため、自動制御に掛かる費用を低く抑制しつつ省エネルギー化を実現することが可能となる。また、コストの低減化に伴い、採算性が高くなり、このシステムを広く普及させることが可能となる。
さらにまた、各パソコン端末3のディスプレイ9に表示されたアドバイスに従って在席者自らがブラインド2を操作することにより、在席者に対して省エネルギー化の貢献を実感させることができ、省エネルギー化に対する啓蒙の効果を期待することができる。さらに、在席者に暑い、寒い、暗い、明るいといった体感をさせることにより、ブラインド2の操作が促進され、省エネルギー化の促進を図ることが可能となる。
なお、上記した本発明の実施の形態及び実施例に係るブラインド開閉ガイダンスシステムでは、各パソコン端末3のディスプレイ9にブラインド2の操作に関するアドバイスのみを表示させているが、例えば、ブラインド2を開放することにより達成される省エネルギー率や削減される電力量等、他の情報を表示させてもよい。そして、この場合には、在席者に対して省エネルギーの効果を定量的に実感させることができ、省エネルギーに対する意識をさらに向上させることができる。
また、上記実施の形態では、空調設備が電力のみを使用して冷房運転を行う場合を想定し、ブラインド2の開閉時の空調電力と照明電力を合計した消費電力を比較してブラインド2開閉のアドバイスを表示するようにしているが、本発明は、この場合に限定されるものではなく、空調設備が都市ガス等、電力以外の一次エネルギーを使用して冷房運転を行う場合についても適用可能である。
1 窓
2 ブラインド
3 パソコン端末
4 照明器具
5 日射計
6 照度計
10 演算部
11 制御部
2 ブラインド
3 パソコン端末
4 照明器具
5 日射計
6 照度計
10 演算部
11 制御部
Claims (6)
- 建築物の開口部に設けられたブラインドの開閉に対するアドバイスを行うためのブラインド開閉ガイダンスシステムであって、
前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ前記開口部から屋内に入射する日射量を算出するための屋内日射量算出手段と、
前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ前記開口部から屋内に入射する照度を算出するための屋内照度算出手段と、
前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ、前記屋内照度算出手段が算出した照度が前記屋内の必要照度に対して不足する分を照明器具で補充するために消費する照明電力を算出するための照明電力算出手段と、
前記ブラインドの開放時と閉鎖時にそれぞれ、前記照明電力算出手段が算出した照明電力から算出した照明熱負荷と前記屋内日射量算出手段が算出した日射量から算出した日射熱負荷とに基づき空調エネルギーを算出するための空調エネルギー算出手段と、
前記照明電力算出手段が前記ブラインドの開放時に算出した照明電力と前記空調エネルギー算出手段が前記ブラインドの開放時に算出した空調エネルギーとから算出した前記ブラインド開放時の消費エネルギーと、前記照明電力算出手段が前記ブラインドの閉鎖時に算出した照明電力と前記空調エネルギー算出手段が前記ブラインドの閉鎖時に算出した空調エネルギーとから算出した前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーとを比較するための消費エネルギー比較手段と、
前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力するためのメッセージ出力手段と、
を備えていることを特徴とするブラインド開閉ガイダンスシステム。 - 前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に、前記屋内照度算出手段が算出した前記ブラインドの開放時に前記開口部から屋内に入射する照度が前記屋内の必要照度に対して不足する分を補充するように前記照明器具の出力値を調整する照明出力値調整手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のブラインド開閉ガイダンスシステム。
- 屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、
屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、
前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、
屋外の天候が晴天であると前記屋外環境判断手段が判断した場合に、その判断日時と開口部の方位と太陽高度から直達日射が入射する開口部かどうかを判断する開口部判断手段と、
を備え、前記メッセージ出力手段は、直達日射が入射すると前記開口部判断手段が判断した開口部のブラインドを閉鎖するようアドバイスすることを特徴とする請求項1又は2に記載のブラインド開閉ガイダンスシステム。 - 屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、
屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、
前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、
屋外の天候が晴天であると前記屋外環境判断手段が判断した場合に、その判断日時と開口部の方位と太陽高度から直達日射が入射する開口部かどうかを判断する開口部判断手段と、
を備え、直達日射が入射しないと前記開口部判断手段が判断した開口部のブラインドについて、前記メッセージ出力手段は、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のブラインド開閉ガイダンスシステム。 - 屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、
屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、
前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、
を備え、屋外の天候が晴天でないと前記屋外環境判断手段が判断した場合、前記メッセージ出力手段は、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより少ないと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを開放するようアドバイスするメッセージを出力する一方、前記ブラインド開放時の消費エネルギーが前記ブラインド閉鎖時の消費エネルギーより多いと前記消費エネルギー比較手段が判断した場合に前記ブラインドを閉鎖するようアドバイスするメッセージを出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のブラインド開閉ガイダンスシステム。 - 屋外の日射量を測定するための屋外日射量測定手段と、
屋外の照度を測定するための屋外照度測定手段と、
前記屋外日射量測定手段が測定した屋外の日射量と前記屋外照度測定手段が測定した屋外の照度に基づき屋外の環境を判断する屋外環境判断手段と、
該屋外環境判断手段が日没したと判断した場合に、前記メッセージ出力手段は、前記開口部のブラインドを閉鎖するようアドバイスすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載のブラインド開閉ガイダンスシステム。
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