JPH07127525A - スターリングエンジン - Google Patents

スターリングエンジン

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JPH07127525A
JPH07127525A JP5301146A JP30114693A JPH07127525A JP H07127525 A JPH07127525 A JP H07127525A JP 5301146 A JP5301146 A JP 5301146A JP 30114693 A JP30114693 A JP 30114693A JP H07127525 A JPH07127525 A JP H07127525A
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JP
Japan
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heat
temperature side
source device
displacer
displacer chamber
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JP5301146A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Igawa
義春 井川
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Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
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Publication date
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Publication of JPH07127525A publication Critical patent/JPH07127525A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2243/00Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/46Conversion of thermal power into mechanical power, e.g. Rankine, Stirling or solar thermal engines

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱源装置にソーラ集熱装置を用いる。 【構成】 扇形のディスプレーサピストン2を設け、当
該ディスプレーサピストン2の上下に低温側ディスプレ
ーサ室22及び高温側ディスプレーサ室21を設ける。
低温側ディスプレーサ室22側には冷却水の導入される
ウォータジャケット5を設ける。高温側ディスプレーサ
室21側には、熱媒体を高温にするソーラ集熱式熱源装
置1を連結する。このソーラ集熱式熱源装置1は、二重
式真空ガラスパイプ11と、当該二重式真空ガラスパイ
プ11内に設けられたダミースペーサ12とからなる。
また、二重式真空ガラスパイプ11の高温側ディスプレ
ーサ室21への連結部には、シリコーンゴム等からなる
シール部材15が設けられている。 【効果】 二重式真空ガラスパイプ11は、防振性のあ
るシール部材15を介して高温側ディスプレーサ室21
に連結されるので、その保護が図られ、耐久性が増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スターリングエンジン
に関するものであり、特に、熱源装置に、二重式真空ガ
ラスパイプからなるソーラ集熱装置を採用するととも
に、低温部側にはウォータジャケット内に冷却水を導入
することとした水冷式の冷却装置を有するスターリング
エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスターリングエンジン、特に熱源
装置に太陽熱を利用するタイプのものは、例えば、特開
昭64−36952号公報記載の如く、熱源装置を形成
するシリンダヘッド部に集光レンズ等を用い、これによ
って太陽熱の集中化を図り、作動ガス(熱媒体)の加熱
を行なっているものが主である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スターリン
グエンジンにおいては、熱機関としての効率を上げよう
とすれば、作動ガスに熱を与える高温部側の温度(T)
と、当該作動ガスを冷却する低温部側の温度(T0 )と
の間の温度差(T−T0 )の値が大きければ大きい程良
い。しかしながら、従来の集光レンズ方式による熱源装
置にあっては、シリンダヘッド部の面積等の関係から、
単位時間内に収集される太陽熱エネルギーの量には限度
がある。また、太陽熱エネルギー収集装置の耐久性ある
いは保守(メインテナンス)等に問題点がある。このよ
うな太陽熱エネルギーの収集能力等に関する問題点を解
決することとした、熱効率に優れたソーラ集熱方式のス
ターリングエンジンを提供しようとするのが、本発明の
目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、ソーラ集熱装置を熱源装置とするスタ
ーリングエンジンに関して、ディスプレーサピストンに
よって形成される高温側ディスプレーサ室及び低温側デ
ィスプレーサ室を有し、これら両ディスプレーサ室間を
往復流動する熱媒体(作動ガス)を冷却する冷却水入り
のウォータジャケットを上記低温側ディスプレーサ室側
に有し、また、高温の熱媒体(作動ガス)の導入される
高温側ディスプレーサ室には、複数の二重式真空ガラス
パイプからなるソーラ集熱装置にて形成される熱源装置
が連結され、更に、当該熱源装置と上記低温側ディスプ
レーサ室との間には、低温側ディスプレーサ室から流動
して来る低温の熱媒体(作動ガス)を予熱する再生式熱
交換器を有してなる構成を採ることとした。また、上記
熱源装置を、二重式真空ガラスパイプを基礎にして形成
させるとともに、当該二重式真空ガラスパイプの上記高
温側ディスプレーサ室への連結部に、耐熱性及び耐久性
に優れたシリコーンゴム等からなる防振性のあるシール
部材を設けてなる構成を採ることとした。
【0005】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明においては
次のような作用を呈することとなる。まず、図1におい
て、フライホイール6をA矢印図示の如く回転運動させ
ると、当該フライホイール6にクランク61を介して連
結されているコネクティングリンク67が上方に移動
し、当該コネクティングリンク67とO76点にて連結さ
れているヨーク7が、その取付点O7 を中心にして揺動
運動を行なう。その結果、当該ヨーク7のフォーク部7
1に係合されているピン29を介してディスプレーサピ
ストン2が、その取付点O2 を支点にして下方への揺動
運動を開始する。このディスプレーサピストン2の下方
への揺動運動によって、高温側ディスプレーサ室21内
に収容されていたヘリウムガス等の熱媒体は下方に押さ
れ、熱源装置(ソーラ集熱装置)1内のガス通路14へ
と送り出される。そして、当該ガス通路14内に導入さ
れた熱媒体は、当該ガス通路14内にて、二重式真空ガ
ラスパイプ11を経由して選択吸収される太陽熱により
高温状態に暖められる(熱せられる)。
【0006】一方、上記作動に伴って、上記フライホイ
ール6にクランク61を介して連結されているコネクテ
ィングロッド86も、図1の矢印図示の如く、左右方向
に運動をする。このコネクティングロッド86の左右方
向への運動はベルクランク8を介してパワーピストン3
に伝達され、当該パワーピストン3は下方に移動する。
このパワーピストン3の下方移動によって、当該パワー
ピストン3と気密ベローズ31との間の空間33内に収
容されていた低温の熱媒体は低温側ディスプレーサ室2
2内へ押出される。
【0007】上記の状態から更にフライホイール6が回
転運動をし、上記ディスプレーサピストン2が作動し、
下死点の位置まで移動すると、上記ディスプレーサピス
トン2の作動により上記高温側ディスプレーサ室21内
の熱媒体は、そのほとんどが高温側ディスプレーサ室2
1から熱源装置(ソーラ集熱装置)1のガス通路14内
に排出される(排出行程)。そして、ここで、上記熱媒
体は太陽熱を受けて暖められる。また、これと同時に、
この暖められた熱媒体は、ガス通路14の一方側とガス
出入口45を介して連結されている再生式熱交換器4に
送られ、当該再生式熱交換器4を暖める(加熱する)。
【0008】このように、上記ディスプレーサピストン
2が上記下死点の位置まで到達すると、次に高温側ディ
スプレーサ室21へは、ソーラ集熱装置1のガス通路1
4内で太陽熱により暖められた高温の熱媒体が送り込ま
れることとなる。すなわち、高温側ディスプレーサ室2
1には、熱源装置(ソーラ集熱装置)1の上記ガス通路
14側から高温の熱媒体が導入され、当該熱媒体は膨脹
作用をする。これによって、上記ディスプレーサピスト
ン2は上方に押上げられることとなる(膨脹行程)。
【0009】また、これと同時に、当該ディスプレーサ
ピストン2に、ヨーク7、コネクティングリンク67、
コネクティングロッド86、ベルクランク8を介して連
結されているパワーピストン3も上方に押上げられる。
なお、上記ディスプレーサピストン2の上方への揺動運
動の後半部分においては、上記パワーピストン3は下方
へ移動することとなり、これらディスプレーサピストン
2及びパワーピストン3の共同作用により、低温側ディ
スプレーサ室22内に収容されていた低温の熱媒体は再
生式熱交換器4側へと送り出される。ここにおいて、低
温状態の熱媒体は、先の排出行程において熱源装置(ソ
ーラ集熱装置)1からの高温の熱媒体にてすでに熱せら
れている再生式熱交換器4によって暖められ(予熱さ
れ)、熱源装置(ソーラ集熱装置)1へと送り出され
る。この再生式熱交換器4のところで予熱された熱媒体
は、上記の如く、熱源装置(ソーラ集熱装置)1のガス
通路14内で、太陽熱により更に暖められて、高温側デ
ィスプレーサ室21内へと供給され、上記膨脹行程に寄
与することとなる。
【0010】このように、90°位相差のある状態での
ディスプレーサピストン2とパワーピストン3との相互
作用により、高温側ディスプレーサ室21と低温側ディ
スプレーサ室22との間で熱媒体を往復移動させ、しか
もその間に、熱源装置(ソーラ集熱装置)1及び再生式
熱交換器4を介することにより熱媒体への復熱作用を働
かせ、これによって、上記パワーピストン3及びフライ
ホイール6側から動力を取り出す(出力させる)ことと
している。
【0011】このような作動において、ソーラ集熱装置
にて形成される熱源装置1は、図1ないし図3に示す如
く、既存の二重式真空ガラスパイプ11と、当該二重式
真空ガラスパイプ11内に収納された仕切部13を有す
るダミースペーサ12とからなり、これら二重式真空ガ
ラスパイプ11とダミースペーサ12との間には、ヘリ
ウムガス等からなる熱媒体の流動するガス通路14が形
成されている構成からなるものであるので、当該ガス通
路14内を流動する上記熱媒体は、迅速に高温状態まで
暖められることとなる。そして更に、このような構成か
らなる二重式真空ガラスパイプ11が、図3に示す如
く、並列に複数本列べられ、かつ、その周りをリフレク
タ91で囲まれた状態でスタンド95を介して太陽の方
向を向くように設置されている構成からなるものである
ので、太陽熱の集熱効率は非常に高められた状態となっ
ている。従って、高温側ディスプレーサ室21内に導入
される熱媒体は高温(T)に熱せられた状態で送り込ま
れることとなる。
【0012】一方、低温側ディスブレーサ室22側に
は、ウォータポンプ51によって供給される冷却水の導
入されるウォータジャケット5が設けられていることよ
り、低温側ディスプレーサ室22側に収容される熱媒体
は、上記冷却水により冷却されて、低温(T0 )の状態
に保持されることとなる。これらのことから、本発明に
おいては、熱媒体の温度差(T−T0 )の値が大きな状
態で維持されることとなる。その結果、本発明のスター
リングエンジンにおいては、高出力及び高効率が得られ
ることとなる。
【0013】なお、上記熱源装置1において、当該熱源
装置1を形成するソーラ集熱装置の二重式真空ガラスパ
イプ11が高温側ディスプレーサ室21に連結される部
分には、図2に示す如く、上記二重式真空ガラスパイプ
11の口元部を覆うようにシール部材15が設けられて
いる。そして、このシール部材15は、シリコーンゴム
等からなる耐熱性、耐久性に優れ、かつ、ディスプレー
サピストン2の揺動運動等によって発生する振動を吸収
する機能を有しているものであるので、高温側ディスプ
レーサ室21の隔壁27に連結される上記二重式真空ガ
ラスパイプ11側には、上記振動が上記シール部材15
のところで遮断され、伝達されない。その結果、上記二
重式真空ガラスパイプ11の耐久性が増すこととなる。
また、当該連結部は、図2に示す如く、シリコーンゴム
等の弾性体からなるシール部材15をクリップ等からな
るバインディング19にて取付ける(締付ける)構成を
採ることとしているので、二重式真空ガラスパイプ11
の取換え(交換)作業が簡単になり、熱源装置1のメイ
ンテナンスが容易になる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例について、図1ないし図3を
基に説明する。本実施例の構成は、図1に示す如く、扇
形のディスプレーサピストン2を有するスターリングエ
ンジンに関するものであって、当該ディスプレーサピス
トン2によって形成される高温側ディスプレーサ室21
及び低温側ディスプレーサ室22と、当該低温側ディス
プレーサ室22側にあって当該低温側ディスプレーサ室
22に導入されるヘリウムガス等からなる熱媒体を冷却
するためのウォータジャケット5と、上記高温側ディス
プレーサ室21に導入される熱媒体を暖める(加熱す
る)ソーラ集熱装置からなる熱源装置1と、上記低温側
ディスプレーサ室22から流動してくる低温の熱媒体を
予熱する再生式熱交換器4と、ディスプレーサピストン
2とパワーピストン3との間に90°の位相差を保った
状態で、これらディスプレーサピストン2及びパワーピ
ストン3を作動させるリンク機構、更にはフライホイー
ル6等からなることを基本とするものである。
【0015】このような基本構成において、上記扇形の
ディスプレーサピストン2、当該ディスプレーサピスト
ン2と90°位相差を有した状態で作動するパワーピス
トン3、これら90°の位相差を有するように相対運動
を伝達するリンク機構及びフライホイール6、上記扇形
のディスプレーサピストン2によって形成される高温側
ディスプレーサ室21及び低温側ディスプレーサ室2
2、当該低温側ディスプレーサ室22からの低温状態の
熱媒体(ヘリウムガス)を予熱する再生式熱交換器4
は、既存の公知のものである。
【0016】このような基本構成において、上記低温側
ディスプレーサ室22側に設けられているウォータジャ
ケット5には、ウォータポンプ51等により低温の冷却
水が供給されるようになっている。このような低温側デ
ィスプレーサ室22内の低温の熱媒体(ヘリウムガス)
を、上記再生式熱交換器4に送り出す等の作動をするパ
ワーピストン3は、コーン型の形態を有し、そのベース
部は、上記ディスプレーサピストン2に対して90°の
位相差を保った状態で作動するように連結されているリ
ンク機構の一部であるベルクランク8に連結されてい
る。なお、上記90°の位相差を有するように形成され
ているリンク機構の一部には、上記パワーピストン3等
からの出力を円滑に取出すようにするためのフライホイ
ール6が設けられている。
【0017】また、このフライホイール6の回転中心O
6 点には、当該フライホイール6と同軸上にクランク6
1が設けられており、このクランク61の先端部O61
には、上記パワーピストン3を作動させるためのベルク
ランク8に連結されるコネクティングロッド86、及び
ディスプレーサピストン2を作動させるためのヨーク7
に連結されるコネクティングリンク67がそれぞれ回転
自在に連結されている。また、これらクランク61及び
フライホイール6の中心には、図3に示す如く、同軸上
に発電機99が連結されており、本スターリングエンジ
ンからの出力を受けて発電機能を発揮するようになって
いる。なお、上記パワーピストン3の外側には気密ベロ
ーズ31が設けられており、これらによって上記低温側
ディスプレーサ室22に連続する空間33が形成される
ようになっている。また、上記パワーピストン3及び気
密ベローズ31の作動により、上記低温側ディスプレー
サ室22内に存在する熱媒体(ヘリウムガス)が上記再
生式熱交換器4側へ送り出されるようになっている。す
なわち、ポンプの役目を果たすようになっている。
【0018】次に、上記高温側ディスプレーサ室21へ
高温の熱媒体(ヘリウムガス)を送り出す熱源装置1
は、図1ないし図3に示す如く、二重式真空ガラスパイ
プ11を基礎とするソーラ集熱装置にて形成されている
ものである。そして当該集熱装置1は、上記二重式真空
ガラスパイプ11が、図3に示す如く、複数本並列に列
べられ、これらの周りがリフレクタ91にて囲まれると
ともに、更に、このような構成からなるものがスタンド
95にて太陽の方向を向くように設置(セット)されて
いる構成からなるものである。このような基本構成にお
いて、上記二重式真空ガラスパイプ11内には、上記熱
媒体(ヘリウムガス)が流動するためのガス通路14を
形成するためのダミースペーサ12が設置されている構
成からなるものである。
【0019】なお、当該ダミースペーサ12は、図1及
び図2に示す如く、板状の仕切部13を中央に有する構
成からなるものであり、当該仕切部13の上方部は、図
2に示す如く、高温側ディスプレーサ室21への熱媒体
(ヘリウムガス)の出入を行なわせるガス出入口25と
再生式熱交換器4への熱媒体(ヘリウムガス)の出入を
行なわせるガス出入口45との間を仕切る仕切板を形成
するようになっている。なお、本実施例においては、上
記構成からなる二重式真空ガラスパイプ11が、複数
個、上記高温側ディスプレーサ室21側に設置されてお
り、これによって、効率の良いソーラ集熱装置(熱源装
置)1が形成されるようになっている。
【0020】このような構成からなるソーラ集熱装置1
の二重式真空ガラスパイプ11が高温側ディスプレーサ
室21に連結される部分の具体的構成は、図2に示す如
く、シリコーンゴム等からなる防振性シール部材15を
主にして形成されているものである。すなわち、二重式
真空ガラスパイプ11の開口部(口元部)にはブッシュ
状の形態を有するシール部材15が装着され、このシー
ル部材15の外側からはクリップ等からなるバインディ
ング19が取付けられており、このバインディング19
にて上記二重式真空ガラスパイプ11とシール部材15
とが一体的に締付けられている構成からなるものであ
る。そして、このように二重式真空ガラスパイプ11の
開口部にシール部材15の取付けられた状態のものが、
上記高温側ディスプレーサ室21の隔壁27に設けられ
た出入口25、45のところに取付けられる構成となっ
ている。
【0021】従って、本実施例における連結部において
は、隔壁27を介して伝達されるスターリングエンジン
からの振動は、上記弾性体からなるシール部材15のと
ころで吸収され、当該振動は二重式真空ガラスパイプ1
1側へは伝達されないようになっている。その結果、当
該二重式真空ガラスパイプ11が上記振動等により破損
したりすることも無くなる。また、万が一、上記二重式
真空ガラスパイプ11が破損したとしても、上記バイン
ディング19を取り外すことによって、簡単に上記二重
式真空ガラスパイプ11の交換を行なうことができるよ
うな構成となっている。
【0022】上記構成からなる本実施例の作動態様等に
ついて説明する。まず、図1において、フライホイール
6を、A矢印図示の如く、回転運動させると、当該フラ
イホイール6にクランク61を介して連結されているコ
ネクティングリンク67が上方に移動し、当該コネクテ
ィングリンク67とO76点にて連結されているヨーク7
が、その取付点O7 を中心にして揺動運動を行なう。そ
の結果、当該ヨーク7のフォーク部71に係合されてい
るピン29を介してディスプレーサピストン2が、その
取付点O2 を支点にして下方への揺動運動を開始する。
このディスプレーサピストン2の下方への揺動運動によ
って、高温側ディスプレーサ室21内に収容されていた
ヘリウムガス等の熱媒体は下方に押され、熱源装置(ソ
ーラ集熱装置)1内のガス通路14内へと送り出され
る。そして、当該ガス通路14内に導入された熱媒体
(ヘリウムガス)は、当該ガス通路14内にて、二重式
真空ガラスパイプ11を経由して選択吸収された太陽熱
により高温状態に加熱される。
【0023】一方、上記作動に伴って、上記フライホイ
ール6にクランク61を介して連結されているコネクテ
ィングロッド86も、図1の矢印図示の如く、左右方向
に運動をする。このコネクティングロッド86の左右方
向への運動は、ベルクランク8を介してパワーピストン
3に伝達され、当該パワーピストン3は下方へ移動す
る。このパワーピストン3の下方移動によって、当該パ
ワーピストン3と気密ベローズ31との間の空間33内
に収容されていた低温の熱媒体(ヘリウムガス)は、低
温側ディスプレーサ室22内へ押出される。
【0024】上記状態から更にフライホイール6が回転
運動をし、上記ディスプレーサピストン2が作動し、下
死点の位置まで移動すると、上記ディスプレーサピスト
ン2の作動によって、上記高温側ディスプレーサ室21
内の熱媒体はそのほとんどが高温側ディスプレーサ室2
1から熱源装置(ソーラ集熱装置)1のガス通路14内
に排出される(排出行程)。そして、ここで、上記熱媒
体は太陽熱を受けて暖められる(加熱される)。また、
これと同時にこの暖められた熱媒体は、ガス通路14の
一方側と連結されている再生式熱交換器4に送られ、当
該再生式熱交換器4を暖める(加熱する)。
【0025】このように、上記ディスプレーサピストン
2が上記下死点の位置まで到達すると、次には、上記高
温側ディスプレーサ室21内へは、熱源装置(ソーラ集
熱装置)1の上記ガス通路14側から高温の熱媒体(ヘ
リウムガス)が導入され、当該熱媒体(ヘリウムガス)
は膨脹作用をする。この熱媒体(ヘリウムガス)の膨脹
作用によって、上記ディスプレーサピストン2は上方に
押上げられる(膨脹行程)。なお、このディスプレーサ
ピストン2の上方への移動運動の後半部分においては、
上記パワーピストン3は下方に移動することとなり、こ
れらディスプレーサピストン2及びパワーピストン3の
共同作用により低温側ディスプレーサ室22内に収容さ
れていた低温の熱媒体(ヘリウムガス)は再生式熱交換
器4側へと送り出される。ここにおいて、低温状態の熱
媒体(ヘリウムガス)は、先の排出行程において熱源装
置(ソーラ集熱装置)1からの高温の熱媒体(ヘリウム
ガス)にてすでに熱せられている再生式熱交換器4によ
って暖められ(予熱され)、熱源装置(ソーラ集熱装
置)1へと送り出される。この再生式熱交換器4のとこ
ろで予熱された熱媒体(ヘリウムガス)は、熱源装置
(ソーラ集熱装置)1のガス通路14内で、太陽熱によ
り更に加熱されて、高温側ディスプレーサ室21内へと
供給され、上記膨張行程に寄与することとなる。
【0026】このように、90°位相差のある状態での
ディスプレーサピストン2とパワーピストン3との相互
作用により、高温側ディスプレーサ室21と低温側ディ
スプレーサ室22との間で熱媒体(ヘリウムガス)を往
復移動させ、しかもその間に、熱源装置(ソーラ集熱装
置)1及び再生式熱交換器4を介することにより熱媒体
(ヘリウムガス)への復熱作用を働かせ、これによっ
て、上記パワーピストン3及びフライホイール6側から
動力を取り出すこととしている。
【0027】このような作動において、上記ソーラ集熱
装置にて形成される熱源装置1は、図1ないし図3に示
す如く、既存の二重式真空ガラスパイプ11と、当該二
重式真空ガラスパイプ11内に収納された仕切部13を
有するダミースペーサ12とからなり、これら二重式真
空ガラスパイプ11とダミースペーサ12との間に、ヘ
リウムガス等からなる熱媒体の流動するガス通路14が
形成されている構成からなるものであるので、熱媒体
(ヘリウムガス)は当該ガス通路14内を流動すること
によって、迅速に高温状態まで暖められることとなる。
更には、上記構成からなる二重式真空ガラスパイプ11
が、図3に示す如く、並列に複数本列べられ、かつ、そ
の周りをリフレクタ91で囲まれた状態でスタンド95
にて太陽の方向を向くように設置されているので、太陽
熱の集熱効率は非常に高いものとなっている。従って、
高温側ディスプレーサ室21内に導入される熱媒体(ヘ
リウムガス)は、高温(T)の状態で送り込まれること
となる。
【0028】一方、低温側ディスプレーサ室22側に
は、ウォータポンプ51によって供給される冷却水の導
入されるウォータジャケット5が設けられていることよ
り、低温側ディスプレーサ室22側に収容される熱媒体
(ヘリウムガス)は、上記冷却水の冷却作用により、低
温(T0 )の状態に保持される。従って、本実施例にお
いては、熱媒体(ヘリウムガス)の温度差(T−T0
の値が大きくなり、高出力化及び高効率化が図られるこ
ととなる。
【0029】なお、上記熱源装置1において、当該熱源
装置1を形成するソーラ集熱装置の二重式真空ガラスパ
イプ11が高温側ディスプレーサ室21に連結される部
分には、図2に示す如く、上記二重式真空ガラスパイプ
11の開口部(口元部)を覆うようにシール部材15が
設けられている。そして、このシール部材15は、シリ
コーンゴム等からなる耐熱性、耐久性に優れ、かつ、デ
ィスプレーサピストン2の揺動運動等によって発生する
振動を吸収する機能を有しているものであるので、高温
側ディスプレーサ室21の隔壁27に連結される上記二
重式真空ガラスパイプ11側には、上記振動が上記シー
ル部材15のところで遮断され、伝達されない。その結
果、上記二重式真空ガラスパイプ11は、振動等による
破損を免れることとなり、その耐久性が増すこととな
る。また、当該連結部は、図2に示す如く、シリコーン
ゴム等の弾性体からなるシール部材15をクリップ等か
らなるバインディング19にて取付ける(締付ける)構
成を採ることとしているので、二重式真空ガラスパイプ
の取換え(交換)作業が簡単になり、熱源装置1のメイ
ンテナンスが容易になる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ソーラ集熱装置を熱源
装置とするスターリングエンジンに関して、ディスプレ
ーサピストンによって形成される高温側ディスプレーサ
室及び低温側ディスプレーサ室を有し、これら両ディス
プレーサ室間を往復流動する熱媒体(作動ガス)を冷却
する冷却水入りのウォータジャケットを上記低温側ディ
スプレーサ室側に有し、また、高温の熱媒体(作動ガ
ス)の導入される高温側ディスプレーサ室には、複数の
二重式真空ガラスパイプからなるソーラ集熱装置にて形
成される熱源装置が連結され、更に、当該熱源装置と上
記低温側ディスプレーサ室との間には、低温側ディスプ
レーサ室から流動して来る低温の熱媒体(作動ガス)を
予熱する再生式熱交換器を有してなる構成を採るととも
に、上記熱源装置を、二重式真空ガラスパイプを基礎に
して形成させ、また、当該二重式真空ガラスパイプの上
記高温側ディスプレーサ室への連結部に、耐熱性及び耐
久性に優れたシリコーンゴム等からなる防振性のあるシ
ール部材を設けてなる構成を採ることとしたので、ヘリ
ウムガス等の熱媒体は上記ソーラ集熱装置内にて迅速に
高温状態(T)に暖められる(加熱される)ようになっ
た。また、一方、低温側ディスプレーサ室内の熱媒体
(作動ガス)は、水冷式ウォータジャケットにより低温
状態(T0 )に維持されることとなり、熱媒体(作動ガ
ス)の温度差(T−T0 )の値を大きく確保することが
できるようになった。その結果、本発明のスターリング
エンジンにおいては、高出力化及び高効率化を図ること
ができるようになった。また、二重式真空ガラスパイプ
の高温側ディスプレーサ室への連結部には、シリコーン
ゴム等からなる防振性のシール部材を介してバインディ
ングにて締付けることによって結合される構成を採るこ
ととしたので、上記シール部材にて二重式真空ガラスパ
イプの保護が図られるとともに、当該二重式真空ガラス
パイプの交換作業等を簡単に行なうことができるように
なった。従って、本スターリングエンジン自体のメイン
テナンスが楽になり、維持費の低減化等を図ることがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すスケルトン構造図であ
る。
【図2】本発明にかかる二重式真空ガラスパイプの高温
側ディスプレーサ室側への連結部の構造を示す部分断面
図である。
【図3】本発明の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱源装置(ソーラ集熱装置) 11 二重式真空ガラスパイプ 12 ダミースペーサ 13 仕切部(仕切板) 14 ガス通路 15 シール部材 19 バインディング 2 ディスプレーサピストン 21 高温側ディスプレーサ室 22 低温側ディスプレーサ室 25 ガス出入口 29 ピン 3 パワーピストン 31 気密ベローズ 33 空間 4 再生式熱交換器 45 ガス出入口 5 ウォータジャケット 51 ウォータポンプ 6 フライホイール 61 クランク 67 コネクティングリンク 7 ヨーク 71 フォーク部 8 ベルクランク 86 コネクティングロッド 91 リフレクタ 95 スタンド 99 発電機
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24J 2/24 Z 2/42 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソーラ集熱装置を熱源装置とするスター
    リングエンジンにおいて、ディスプレーサピストンによ
    って形成される高温側ディスプレーサ室及び低温側ディ
    スプレーサ室を有し、これら両ディスプレーサ室間を往
    復流動する熱媒体(作動ガス)を冷却する冷却水入りの
    ウォータジャケットを上記低温側ディスプレーサ室側に
    有し、また、高温の熱媒体(作動ガス)の導入される高
    温側ディスプレーサ室にはソーラ集熱装置にて形成され
    る熱源装置が連結され、更に、当該熱源装置と上記低温
    側ディスプレーサ室との間には低温側ディスプレーサ室
    から流動して来る低温の熱媒体(作動ガス)を予熱する
    再生式熱交換器を有する構成からなるとともに、上記熱
    源装置を、二重式真空ガラスパイプを基礎にして形成さ
    せ、また、当該二重式真空ガラスパイプの上記高温側デ
    ィスプレーサ室への連結部に、耐熱性及び耐久性に優れ
    た弾性体からなる防振性シール部材を設けることとした
    構成からなることを特徴とするスターリングエンジン。
JP5301146A 1993-11-06 1993-11-06 スターリングエンジン Pending JPH07127525A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4853356A (en) * 1986-03-14 1989-08-01 Union Carbide Corporation Process for trimerization

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4853356A (en) * 1986-03-14 1989-08-01 Union Carbide Corporation Process for trimerization

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