JPH07126908A - ヘルメット - Google Patents
ヘルメットInfo
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- JPH07126908A JPH07126908A JP27683993A JP27683993A JPH07126908A JP H07126908 A JPH07126908 A JP H07126908A JP 27683993 A JP27683993 A JP 27683993A JP 27683993 A JP27683993 A JP 27683993A JP H07126908 A JPH07126908 A JP H07126908A
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- Japan
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- guard arm
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- chin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フルフェース型ヘルメットと同等の前面保護
機能を有したチンガードアームを備えたジェット型ヘル
メットを提供すること。 【構成】 ジェット型ヘルメットの左右両側部を支点と
して装着者の顎部を覆うチンガードアームが回動・係止
自在に取り付けられたヘルメットにおいて、帽体の左右
両側部の下部前縁とチンガードアームとの接触面を略Ｓ
字形又は略く字形で噛合う形状とし、且つ帽体側の接触
面はチンガードアームに前方から外力が作用した時該チ
ンガードアームを内方に案内する斜面とし、更に両者の
接触面には該チンガードアームを全閉状態とした時その
閉鎖状態を保持する凹凸の係合手段からなるロック機構
を装備する。
機能を有したチンガードアームを備えたジェット型ヘル
メットを提供すること。 【構成】 ジェット型ヘルメットの左右両側部を支点と
して装着者の顎部を覆うチンガードアームが回動・係止
自在に取り付けられたヘルメットにおいて、帽体の左右
両側部の下部前縁とチンガードアームとの接触面を略Ｓ
字形又は略く字形で噛合う形状とし、且つ帽体側の接触
面はチンガードアームに前方から外力が作用した時該チ
ンガードアームを内方に案内する斜面とし、更に両者の
接触面には該チンガードアームを全閉状態とした時その
閉鎖状態を保持する凹凸の係合手段からなるロック機構
を装備する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はヘルメットに関し、詳し
くは顎部を覆わないジェット型ヘルメットの改良に関す
る。
くは顎部を覆わないジェット型ヘルメットの改良に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、オートバイや自動車に乗車する際
に安全目的のために着用されるヘルメットとしては、顎
部を覆うフルフェィス型ヘルメットと顎部を覆わないジ
ェット型ヘルメットの二タイプが挙げられる。前者のフ
ルフェィス型ヘルメットは顎部を覆う部分が帽体と同一
体に形成されているため、安全性においてジェット型ヘ
ルメットより優れている。しかしながら、顎部を覆う構
造故に、息苦しく感じられたり、眼鏡使用者はヘルメッ
トを被る時、又はヘルメットを外す時に眼鏡を掛け直す
必要があったり、また顔面の一部が隠れることから犯罪
目的に使用される場合があって、一部店舗等では入店に
際してヘルメットの脱帽を義務づける所も現れている。
こうしたことは、ヘルメット装着者にとって大変煩わし
いことである。その点、後者のジェット型ヘルメットの
場合は上述したような問題を生じず便利であるが、顔面
の保護という安全性に関しては不安を覚えるものであっ
た。
に安全目的のために着用されるヘルメットとしては、顎
部を覆うフルフェィス型ヘルメットと顎部を覆わないジ
ェット型ヘルメットの二タイプが挙げられる。前者のフ
ルフェィス型ヘルメットは顎部を覆う部分が帽体と同一
体に形成されているため、安全性においてジェット型ヘ
ルメットより優れている。しかしながら、顎部を覆う構
造故に、息苦しく感じられたり、眼鏡使用者はヘルメッ
トを被る時、又はヘルメットを外す時に眼鏡を掛け直す
必要があったり、また顔面の一部が隠れることから犯罪
目的に使用される場合があって、一部店舗等では入店に
際してヘルメットの脱帽を義務づける所も現れている。
こうしたことは、ヘルメット装着者にとって大変煩わし
いことである。その点、後者のジェット型ヘルメットの
場合は上述したような問題を生じず便利であるが、顔面
の保護という安全性に関しては不安を覚えるものであっ
た。
【０００３】又、上記した二タイプに加えて、ジェット
型ヘルメットの帽体の前面開放部分を横切って左右両側
に跨がるチンガードアーム（マウスカード）を取り付け
てフルフェィス型とジェット型の両用型のヘルメットと
したものが見受けられ、例えば特開昭６３−２２７８０
４号公報等が挙げられる。
型ヘルメットの帽体の前面開放部分を横切って左右両側
に跨がるチンガードアーム（マウスカード）を取り付け
てフルフェィス型とジェット型の両用型のヘルメットと
したものが見受けられ、例えば特開昭６３−２２７８０
４号公報等が挙げられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の別途成形したチ
ンガードアームと帽体の全体的な結合方法は、僅かな帽
体との段差や内装材との噛み合い係合、またはそれ程強
度を持たないホルダーカバー等との結合等、簡易的方法
によるものが多く、チンガードアームを回転可能に軸支
するネジ等の他には殆どホック釦やロック用の比較的小
さい部材に頼って係合されているのが実情である。従っ
て、顎部分の保護に関しては帽体と別構造のチンガード
アームが取り付けられているということでフルフェイス
型ヘルメットと同等の性能を発揮するものはなかった。
ンガードアームと帽体の全体的な結合方法は、僅かな帽
体との段差や内装材との噛み合い係合、またはそれ程強
度を持たないホルダーカバー等との結合等、簡易的方法
によるものが多く、チンガードアームを回転可能に軸支
するネジ等の他には殆どホック釦やロック用の比較的小
さい部材に頼って係合されているのが実情である。従っ
て、顎部分の保護に関しては帽体と別構造のチンガード
アームが取り付けられているということでフルフェイス
型ヘルメットと同等の性能を発揮するものはなかった。
【０００５】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものでその目的とするところ
は、フルフェース型ヘルメットと同等の前面保護機能を
有したチンガードアームを備えたジェット型ヘルメット
を提供することにある。
る問題点に鑑みてなされたものでその目的とするところ
は、フルフェース型ヘルメットと同等の前面保護機能を
有したチンガードアームを備えたジェット型ヘルメット
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に本発明が講じた技術的手段は、顎部を開放した帽体
の前面開口部を該帽体の左右両側部を支点として回動す
るシールドで覆い、且つそのシールドの軸支部に帽体の
左右両側部に亘って装着者の顎部を覆うチンガードアー
ムが回動・係止自在に取り付けられたヘルメットにおい
て、前記帽体の左右両側部の下部前縁とチンガードアー
ムとの接触面を略Ｓ字形又は略く字形で噛合う形状と
し、且つその帽体側の接触面はチンガードアームに前方
から外力が作用した時該チンガードアームを内方に案内
する斜面とし、更に帽体の左右両側におけるチンガード
アームとの接触面の内どちらか一方の面に、チンガード
アームを閉鎖する方向への回動時は乗り越えて係合し、
開方向の回動時はその動きを阻止し、チンガードを外側
に広げることで係合状態が解除され開方向への回動が可
能となる凹凸の係合手段からなるロック機構を装備した
ことを特徴とする。
為に本発明が講じた技術的手段は、顎部を開放した帽体
の前面開口部を該帽体の左右両側部を支点として回動す
るシールドで覆い、且つそのシールドの軸支部に帽体の
左右両側部に亘って装着者の顎部を覆うチンガードアー
ムが回動・係止自在に取り付けられたヘルメットにおい
て、前記帽体の左右両側部の下部前縁とチンガードアー
ムとの接触面を略Ｓ字形又は略く字形で噛合う形状と
し、且つその帽体側の接触面はチンガードアームに前方
から外力が作用した時該チンガードアームを内方に案内
する斜面とし、更に帽体の左右両側におけるチンガード
アームとの接触面の内どちらか一方の面に、チンガード
アームを閉鎖する方向への回動時は乗り越えて係合し、
開方向の回動時はその動きを阻止し、チンガードを外側
に広げることで係合状態が解除され開方向への回動が可
能となる凹凸の係合手段からなるロック機構を装備した
ことを特徴とする。
【０００７】上記した帽体側におけるチンガードアーム
との接触面は、帽体自体の所定箇所に直接形成するか、
或いは帽体とは別体の樹脂成形品であるチンガードホル
ダーに形成し、その成形品を帽体の所定箇所に固着して
構成する等何れでもよいものである。又、帽体とチンガ
ードアームとの接触面に設けられるロック機構は、チン
ガードホルダー側に形成した鋸歯形状の突起と、チンガ
ードアーム側に形成した鋸歯形状の凹部とで構成し、そ
のロック機構は帽体の左右側面のいずれか一方の面又は
左右両側の面に設けても良いものである。ロック機構を
両側に設けた場合は、いずれか一方のロック機構におけ
るチンガードアーム側の凹部の縁に前記突起を乗り越え
た位置（凹部が突起から外れた状態）に一時的に保持す
る仮止め部を形成する。更に又、前面開口部を覆うシー
ルドはチンガードアームと一体となって上下回動した
り、或いはチンガードアームとシールドとは分離して該
シールドのみが単独で上下回動するように構成されてい
てもよいものである。
との接触面は、帽体自体の所定箇所に直接形成するか、
或いは帽体とは別体の樹脂成形品であるチンガードホル
ダーに形成し、その成形品を帽体の所定箇所に固着して
構成する等何れでもよいものである。又、帽体とチンガ
ードアームとの接触面に設けられるロック機構は、チン
ガードホルダー側に形成した鋸歯形状の突起と、チンガ
ードアーム側に形成した鋸歯形状の凹部とで構成し、そ
のロック機構は帽体の左右側面のいずれか一方の面又は
左右両側の面に設けても良いものである。ロック機構を
両側に設けた場合は、いずれか一方のロック機構におけ
るチンガードアーム側の凹部の縁に前記突起を乗り越え
た位置（凹部が突起から外れた状態）に一時的に保持す
る仮止め部を形成する。更に又、前面開口部を覆うシー
ルドはチンガードアームと一体となって上下回動した
り、或いはチンガードアームとシールドとは分離して該
シールドのみが単独で上下回動するように構成されてい
てもよいものである。
【０００８】
【作用】上記の手段によれば帽体の左右両側部を支点と
して上下方向に回動可能に取り付けられたチンガードア
ームは、該チンガードアームの左右両側部分における帽
体との接触面が「Ｓ」字型又は「く」の字型で噛み合い
係合するため、チンガードアームに前方から衝撃が加わ
っても、帽体との結合（軸支）及びチンガードアームの
開閉機構部分に外力が伝達されることがなく、チンガー
ドアームの脱落を防止して装着者の顔面を保護する。
して上下方向に回動可能に取り付けられたチンガードア
ームは、該チンガードアームの左右両側部分における帽
体との接触面が「Ｓ」字型又は「く」の字型で噛み合い
係合するため、チンガードアームに前方から衝撃が加わ
っても、帽体との結合（軸支）及びチンガードアームの
開閉機構部分に外力が伝達されることがなく、チンガー
ドアームの脱落を防止して装着者の顔面を保護する。
【０００９】又、チンガードアームに前方から衝撃が作
用すると該アームは噛み合い係合部における帽体側の接
触面が内方に傾斜した傾斜面によってチンガードアーム
の左右両側は内側方向（閉じる方向）へ作用され、それ
によってチンガードアームが帽体から外れるのが防止さ
れる。しかも、チンガードアームと帽体との左右の噛み
合い係合部の片側又は両側にはチンガードアームを閉鎖
する方向への回動時は乗り越えて係合し、開方向の回動
時はその動きを阻止し、チンガードを外側に広げること
で係合状態が解除され開方向への回動が可能となる凹凸
の係合手段からなるロック機構が設けられているため、
単にチンガードアームを上方に回動しようとしても開か
ず安全性が確保され、チンガードアームに対して何れの
側から衝撃が作用しても該チンガードアームが前方に開
く危険は少ない。
用すると該アームは噛み合い係合部における帽体側の接
触面が内方に傾斜した傾斜面によってチンガードアーム
の左右両側は内側方向（閉じる方向）へ作用され、それ
によってチンガードアームが帽体から外れるのが防止さ
れる。しかも、チンガードアームと帽体との左右の噛み
合い係合部の片側又は両側にはチンガードアームを閉鎖
する方向への回動時は乗り越えて係合し、開方向の回動
時はその動きを阻止し、チンガードを外側に広げること
で係合状態が解除され開方向への回動が可能となる凹凸
の係合手段からなるロック機構が設けられているため、
単にチンガードアームを上方に回動しようとしても開か
ず安全性が確保され、チンガードアームに対して何れの
側から衝撃が作用しても該チンガードアームが前方に開
く危険は少ない。
【００１０】そして、帽体に取り付けられたチンガード
アームを上方へ開ける場合は帽体の片側又は両側に設け
られたロック機構を解除しなければならないが、ロック
機構が片側にのみ設けられているときは、ロック機構が
装備された側のアーム下側部を帽体から離反する方向
（外側方向）に押し広げながらチンガードアームの回転
可能方向（上方向）へ押し上げることで開けることがで
きる。又、ロック機構が帽体の左右両側に設けられた場
合は、両手で同時に操作してロック機構を外して開ける
ことは何等問題ないが、オートバイに乗車中は片手しか
使用できないことが多々有り、そうした片手の操作で開
ける場合の手順は、仮止め部を備えたロック機構側のチ
ンガードアーム下側部を帽体から離反する方向（外側方
向）に押し広げながらチンガードアームの回転可能方向
（上方向）へ押し上げてチンガードアームの凹部の縁に
形成した仮止め部を突起の上に載せ、次いで反対側のロ
ック機構を同様に手順で外すという２段階を経てチンガ
ードアームを開けることができる。又、開いているチン
ガードアームを全閉状態にするには、手でチンガードア
ームを押し下げ、そのまま帽体側の接触面に設けられた
突起を乗り越え、チンガードアームと帽体の接触面が当
接係合して止まるのを確認することで完了する。
アームを上方へ開ける場合は帽体の片側又は両側に設け
られたロック機構を解除しなければならないが、ロック
機構が片側にのみ設けられているときは、ロック機構が
装備された側のアーム下側部を帽体から離反する方向
（外側方向）に押し広げながらチンガードアームの回転
可能方向（上方向）へ押し上げることで開けることがで
きる。又、ロック機構が帽体の左右両側に設けられた場
合は、両手で同時に操作してロック機構を外して開ける
ことは何等問題ないが、オートバイに乗車中は片手しか
使用できないことが多々有り、そうした片手の操作で開
ける場合の手順は、仮止め部を備えたロック機構側のチ
ンガードアーム下側部を帽体から離反する方向（外側方
向）に押し広げながらチンガードアームの回転可能方向
（上方向）へ押し上げてチンガードアームの凹部の縁に
形成した仮止め部を突起の上に載せ、次いで反対側のロ
ック機構を同様に手順で外すという２段階を経てチンガ
ードアームを開けることができる。又、開いているチン
ガードアームを全閉状態にするには、手でチンガードア
ームを押し下げ、そのまま帽体側の接触面に設けられた
突起を乗り越え、チンガードアームと帽体の接触面が当
接係合して止まるのを確認することで完了する。
【００１１】
【実施例】以下、本発明に係るヘルメットの一実施例を
図面に基づき説明すると、図１はチンガードアームを取
り付けたヘルメットの斜視図で、図中、１は今日周知の
形状であるジェット型をした帽体で、その帽体１の前面
開口部は透明板又は半透明板からなるシールド２及びそ
のシールド２の下側に配置されたチンガードアーム３で
覆われ、このシールド２及びチンガードアーム３の両側
部は帽体１の両側部に対して回転支持機構４により回転
可能に取り付けられている。そして、シールド２及びチ
ンガードアーム３は、シールド２のみが独立して開閉回
動するようにしたり、或いはシールド２とチンガードア
ーム３とが一緒に開閉回動するようにしても良いもので
ある。又、上記のシールド２及びチンガードアーム３の
回転支持機構には摩擦係合による節度手段を装備してシ
ールド２及びチンガードアーム３の回動を節度を付与し
て開閉し得るようにすることができる。
図面に基づき説明すると、図１はチンガードアームを取
り付けたヘルメットの斜視図で、図中、１は今日周知の
形状であるジェット型をした帽体で、その帽体１の前面
開口部は透明板又は半透明板からなるシールド２及びそ
のシールド２の下側に配置されたチンガードアーム３で
覆われ、このシールド２及びチンガードアーム３の両側
部は帽体１の両側部に対して回転支持機構４により回転
可能に取り付けられている。そして、シールド２及びチ
ンガードアーム３は、シールド２のみが独立して開閉回
動するようにしたり、或いはシールド２とチンガードア
ーム３とが一緒に開閉回動するようにしても良いもので
ある。又、上記のシールド２及びチンガードアーム３の
回転支持機構には摩擦係合による節度手段を装備してシ
ールド２及びチンガードアーム３の回動を節度を付与し
て開閉し得るようにすることができる。
【００１２】チンガードアーム３は帽体の左右両側部に
亘って装着者の顎部を覆う形状に成形され、その左右両
側の上部は帽体１の両側上部に回転可能に軸支され、そ
の軸支部回りの後側縁から帽体１の開口部を跨ぐ両側下
部に至る後縁５は帽体１の両側に形成した段差部６に当
接係合させると共に、該段差部６の前方下部には正面形
状が略Ｓ字型の接触面７が連続して形成されている。
亘って装着者の顎部を覆う形状に成形され、その左右両
側の上部は帽体１の両側上部に回転可能に軸支され、そ
の軸支部回りの後側縁から帽体１の開口部を跨ぐ両側下
部に至る後縁５は帽体１の両側に形成した段差部６に当
接係合させると共に、該段差部６の前方下部には正面形
状が略Ｓ字型の接触面７が連続して形成されている。
【００１３】上記の接触面７は合成樹脂材の成形品から
なる基板8aとその基板8aの上側に接合される本体8bとで
構成されるチンガードホルダー８によって形成され、基
板8aと本体8bとは結合し、本体8bを帽体１に対して内側
よりネジ止め等の手段で固着する。そして、基板8aには
ロック機構９を構成する突起9aが突出形成され、本体8b
におけるチンガードアーム３と当接する外周面は上述し
たように略Ｓ字型に形成されており、且つその略Ｓ字型
の外周面（チンガードアームと係合当接する面）は内方
に入り込んだ傾斜面に形成されている。
なる基板8aとその基板8aの上側に接合される本体8bとで
構成されるチンガードホルダー８によって形成され、基
板8aと本体8bとは結合し、本体8bを帽体１に対して内側
よりネジ止め等の手段で固着する。そして、基板8aには
ロック機構９を構成する突起9aが突出形成され、本体8b
におけるチンガードアーム３と当接する外周面は上述し
たように略Ｓ字型に形成されており、且つその略Ｓ字型
の外周面（チンガードアームと係合当接する面）は内方
に入り込んだ傾斜面に形成されている。
【００１４】即ち、上記した帽体１とチンガードアーム
３との接触面７は、該チンガードアーム３に前方から衝
撃が作用した時該アーム３の両側を内方（閉じる方向）
に作用させるように内方に向けて傾斜されている。
３との接触面７は、該チンガードアーム３に前方から衝
撃が作用した時該アーム３の両側を内方（閉じる方向）
に作用させるように内方に向けて傾斜されている。
【００１５】ロック機構９は基板8a側に形成される鋸歯
形状の突起9aと、チンガードアーム３側に形成される鋸
歯形状の凹部9bとで構成され、そのロック機構９は帽体
１の左右側面の少なくともいずれか一方側に設け、片手
で開動操作し得るようにしてある。又、上記のロック機
構９を帽体１の左右両側に設けた場合においても片側に
設けた場合と同様に片手で開動操作し得るようにするた
めに、少なくとも一方のロック機構９における凹部9bの
縁部に突起9aを乗り越えたチンガードアーム３を一時的
に係止する仮止め部10が形成されている。尚、上記の仮
止め部10は両側のロック機構に設けても良いことは言う
までもないことである。
形状の突起9aと、チンガードアーム３側に形成される鋸
歯形状の凹部9bとで構成され、そのロック機構９は帽体
１の左右側面の少なくともいずれか一方側に設け、片手
で開動操作し得るようにしてある。又、上記のロック機
構９を帽体１の左右両側に設けた場合においても片側に
設けた場合と同様に片手で開動操作し得るようにするた
めに、少なくとも一方のロック機構９における凹部9bの
縁部に突起9aを乗り越えたチンガードアーム３を一時的
に係止する仮止め部10が形成されている。尚、上記の仮
止め部10は両側のロック機構に設けても良いことは言う
までもないことである。
【００１６】次に上述したヘルメットにおけるチンガー
ドアーム３の開閉操作に付いて説明すると、先ず図１に
示す全閉状態のチンガードアーム３を開ける時は、帽体
１の左右両側に設けられたロック機構９を解除しなけれ
ばならないが、ロック機構９が帽体１の片側にのみ設け
られている場合は、ロック機構９を装備した側のチンガ
ードアーム３下側部を帽体１から離反する方向（外側方
向）に押し広げて突起9aと凹部9bとの係合を外し（図４
(c) 参照）、その状態からチンガードアーム３の回転可
能方向（上方向）へ押し上げればチンガードアーム３を
開けることができる。（図４(d) 参照）
ドアーム３の開閉操作に付いて説明すると、先ず図１に
示す全閉状態のチンガードアーム３を開ける時は、帽体
１の左右両側に設けられたロック機構９を解除しなけれ
ばならないが、ロック機構９が帽体１の片側にのみ設け
られている場合は、ロック機構９を装備した側のチンガ
ードアーム３下側部を帽体１から離反する方向（外側方
向）に押し広げて突起9aと凹部9bとの係合を外し（図４
(c) 参照）、その状態からチンガードアーム３の回転可
能方向（上方向）へ押し上げればチンガードアーム３を
開けることができる。（図４(d) 参照）
【００１７】又、ロック機構９が帽体１の左右両側に設
けられた場合は、その解除操作は仮止め部10が設けられ
た側のロック機構９を装備した側のアーム３下側部を帽
体１から離反する方向（外側方向）に押し広げながらチ
ンガードアーム３の回転可能方向（上方向）へ押し上げ
てチンガードアーム３の凹部9bの縁に形成した仮止め部
10を突起9aの上に載せてその状態を一時的に保持し、次
いで反対側のロック機構９を同様に手順で外してチンガ
ードアーム３の左右のロック機構９を解除する。そし
て、チンガードアーム３の両側を同じ状態とし、その状
態から該アーム３を上方に押し上げればチンガードアー
ムを開けることができ、その開きの角度調整は回転支持
機構に付設された節度手段等によって任意の開き角にセ
ットする。尚、左右両側のロック機構９に仮止め部10を
備えた場合はは左右とも働きが同じである為、右、左ど
ちらから始めても片手でロックを解除出来るものであ
る。又、開いているチンガードアーム３を全閉状態にす
るには、手でチンガードアーム３を押し下げ、そのまま
帽体１側の接触面７に設けられたロック機構９の突起9b
を乗り越え、チンガードアーム３と帽体１の接触面７が
当接係合して止まるのを確認することで完了する。
けられた場合は、その解除操作は仮止め部10が設けられ
た側のロック機構９を装備した側のアーム３下側部を帽
体１から離反する方向（外側方向）に押し広げながらチ
ンガードアーム３の回転可能方向（上方向）へ押し上げ
てチンガードアーム３の凹部9bの縁に形成した仮止め部
10を突起9aの上に載せてその状態を一時的に保持し、次
いで反対側のロック機構９を同様に手順で外してチンガ
ードアーム３の左右のロック機構９を解除する。そし
て、チンガードアーム３の両側を同じ状態とし、その状
態から該アーム３を上方に押し上げればチンガードアー
ムを開けることができ、その開きの角度調整は回転支持
機構に付設された節度手段等によって任意の開き角にセ
ットする。尚、左右両側のロック機構９に仮止め部10を
備えた場合はは左右とも働きが同じである為、右、左ど
ちらから始めても片手でロックを解除出来るものであ
る。又、開いているチンガードアーム３を全閉状態にす
るには、手でチンガードアーム３を押し下げ、そのまま
帽体１側の接触面７に設けられたロック機構９の突起9b
を乗り越え、チンガードアーム３と帽体１の接触面７が
当接係合して止まるのを確認することで完了する。
【００１８】
【発明の効果】本発明のヘルメットは請求項１の構成に
より、チンガードアームに前方から衝撃が加わった際、
容易にチンガードアームが開かず、特に帽体との結合・
回転支持機構部分に力を伝達せず、チンガードアームの
脱落を防止して装着者の顔面保護をフルフェイスタイプ
のヘルメットと同等の性能をもって保護することができ
る。そして、帽体とチンガードアームとの接触面にロッ
ク機構が設けられているため、風の影響や衝撃によって
不用意にチンガードアームが開くのを防止し、装着者の
顔面を確実に保護することができる。
より、チンガードアームに前方から衝撃が加わった際、
容易にチンガードアームが開かず、特に帽体との結合・
回転支持機構部分に力を伝達せず、チンガードアームの
脱落を防止して装着者の顔面保護をフルフェイスタイプ
のヘルメットと同等の性能をもって保護することができ
る。そして、帽体とチンガードアームとの接触面にロッ
ク機構が設けられているため、風の影響や衝撃によって
不用意にチンガードアームが開くのを防止し、装着者の
顔面を確実に保護することができる。
【００１９】又、請求項２に示す構成とした場合は、チ
ンガードアームと当接する接触面の成形を生産性よく行
うことができると共に、仮に帽体側の接触面が摩耗する
などした場合でも該接触面を構成する帽体と別体構造の
チンガードホルダー（成形品）のみを交換することで当
初の係合状態を維持することができ非常に便利である。
ンガードアームと当接する接触面の成形を生産性よく行
うことができると共に、仮に帽体側の接触面が摩耗する
などした場合でも該接触面を構成する帽体と別体構造の
チンガードホルダー（成形品）のみを交換することで当
初の係合状態を維持することができ非常に便利である。
【００２０】更に、請求項３に示す構成とした場合は、
左右のロック機構を解除して左右の状態を同じ状態と
し、それからチンガードアームを押し上げることで該チ
ンガードアームは非常にスムーズな回動を行なう。従っ
て、全閉状態のチンガードアームを開ける操作は、右、
左どちらから始めても片手でロック機構を解除でき、開
閉操作を簡便に行うことができる。
左右のロック機構を解除して左右の状態を同じ状態と
し、それからチンガードアームを押し上げることで該チ
ンガードアームは非常にスムーズな回動を行なう。従っ
て、全閉状態のチンガードアームを開ける操作は、右、
左どちらから始めても片手でロック機構を解除でき、開
閉操作を簡便に行うことができる。
【図１】本発明に係るヘルメットの一実施例を示し、チ
ンガードアームが閉じられた状態を示す斜視図である。
ンガードアームが閉じられた状態を示す斜視図である。
【図２】図１の（２）−（２）線に沿える拡大断面図で
ある。
ある。
【図３】図１の（３）−（３）線に沿える拡大断面図で
ある。
ある。
【図４】ロック機構の掛止め，解除を示す拡大断面図で
ある。
ある。
【図５】チンガードアームを開いた状態を示す斜視図で
ある。
ある。
１…帽体 ２…シールド ３…チンガードアーム ７…接触面 ８…チンガードホルダー ９…ロック機構 9a…突起 9b…凹部 10…仮止め部
Claims (3)
- 【請求項１】 顎部を開放した帽体の前面開口部を該帽
体の左右両側部を支点として回動するシールドで覆い、
且つそのシールドの軸支部に帽体の左右両側部に亘って
装着者の顎部を覆うチンガードアームが回動・係止自在
に取り付けられたヘルメットにおいて、前記帽体の左右
両側部の下部前縁とチンガードアームとの接触面を略Ｓ
字形又は略く字形で噛合う形状とし、且つその帽体側の
接触面はチンガードアームに前方から外力が作用した時
該チンガードアームを内方に案内する斜面とし、更に帽
体の左右両側におけるチンガードとの接触面の内どちら
か一方の面に、チンガードを閉鎖する方向への回動時は
乗り越えて係合し、開方向の回動時はその動きを阻止
し、チンガードを外側に広げることで係合状態が解除さ
れ開方向への回動が可能となる凹凸の係合手段からなる
ロック機構を装備したことを特徴とするヘルメット。 - 【請求項２】 帽体側におけるチンガードアームとの接
触面が、帽体に対して固着したチンガードホルダーによ
って構成したことを特徴とする請求項１記載のヘルメッ
ト。 - 【請求項３】 帽体とチンガードアームとの接触面に設
けられるロック機構を帽体の左右両側に設けると共に、
該ロック機構はチンガードホルダー側に形成した鋸歯形
状の突起と、チンガードアーム側に形成した鋸歯形状の
凹部とで構成し、且つチンガードアーム側の凹部の縁に
は前記突起から外れた状態に一時的に保持する仮止め部
を形成したことを特徴とする請求項１記載のヘルメッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27683993A JP2501415B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | ヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27683993A JP2501415B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | ヘルメット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126908A true JPH07126908A (ja) | 1995-05-16 |
| JP2501415B2 JP2501415B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17575128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27683993A Expired - Lifetime JP2501415B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | ヘルメット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2501415B2 (ja) |
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