JPH07126008A - 無機ケイ酸重合体の製造方法 - Google Patents

無機ケイ酸重合体の製造方法

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JPH07126008A
JPH07126008A JP5294735A JP29473593A JPH07126008A JP H07126008 A JPH07126008 A JP H07126008A JP 5294735 A JP5294735 A JP 5294735A JP 29473593 A JP29473593 A JP 29473593A JP H07126008 A JPH07126008 A JP H07126008A
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JP
Japan
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water
silicon alkoxide
reacted
silicic acid
acid polymer
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JP5294735A
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Nobuo Suzuki
信雄 鈴木
Tomoharu Fujita
智治 藤田
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケイ素アルコキシドのような多くの官能性基
を持つ金属アルコキシドを高分子化して無機系材料物質
を製造するにあたり、その生成物質の構造が線状のも
の、すなわち単位成分が極力一次元的に長くリニア状に
連なった構造の無機系材料物質を、均一で且つ再現性の
ある線状の構造をもつ無機系材料物質として安価かつ簡
単に製造方法すること。 【構成】 ケイ素アルコキシドを水と反応せしめ、ケイ
酸重合体を形成せしめるにあたり、ケイ素アルコキシド
を水と部分的に反応させ、次に得られた生成物をブロッ
キング試薬で処理し、次に得られた部分ブロックされた
生成物を水と反応せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なケイ酸重合体の
製造方法に関する。本発明は、ケイ素アルコキシドを水
と反応せしめ、ケイ酸重合体を形成せしめるに当たり、
ケイ素アルコキシドを水と部分的に反応させ、次に得ら
れた生成物をブロッキング試薬で処理し、次に得られた
部分ブロックされた生成物を水と反応せしめることを特
徴とするケイ酸重合体の製造方法及びそのようにして得
られたケイ酸ゲルあるいはゾル、更にはそのケイ酸重合
体を利用して得られた無機材料製品に関する。特に、本
発明は、高度に線状の構造を持つケイ酸重合体を提供す
るにある。
【0002】
【従来技術及び解決すべき課題】ケイ素アルコキシドの
ような金属アルコキシドを加水分解処理などして得られ
る無機系材料からなるゾルあるいはそれから誘導される
無機系材料物質は、耐熱性、耐燃焼性に優れ、且つまた
耐放射線性もあり、その硬度が高く耐磨耗性がある。こ
のような無機系材料物質は、耐油性や耐溶剤性もあり、
その特性を生かして、耐熱材、不燃材、熱線反射材、電
気絶縁材、透明導電材、防蝕材、耐薬品性付与材、耐磨
耗性を持つような表面保護材、反射防止とか潤滑作用を
有する特殊機能材としての利用が期待されている。これ
ら無機系材料物質は、その特性を生かしての利用開発が
現在進められつつあるところである。これまで液体原料
であるこうした金属アルコキシドを加水分解あるいは重
縮合することにより、微粒子が液体媒体中に分散してい
るゾル状態のものからそのゾルが固まったところのゲル
状態のものに転化せしめられ、こうして得られたゲルを
そのまま利用するか、あるいはさらに熱などを加えるな
どして固体のガラスやセラミックスとすることが行われ
ている。これは一般にゾル−ゲル法と呼ばれている。
【0003】しかしながら、例えば、テトラエトキシシ
ランのような金属アルコキシドを通常の方法で加水分解
処理などして得られる無機系材料は、三次元的に重合す
る結果、得られたものは脆いという欠点を有している。
このような従来の手法を利用し得られたガラスやセラミ
ックスなどは、三次元立体構造をとり、前記したように
固くて脆いものとなってしまっていた。
【0004】
【化1】
【0005】本発明者らは、上記した問題点を解決する
には、ケイ素アルコキシドのような多くの官能性基を持
つ金属アルコキシドを高分子化して無機系材料物質を製
造するに当たり、その生成物質の構造が線状のもの、す
なわち単位成分が極力一次元的に長くリニア状に連なっ
たものであれば、有機ポリマーのように柔軟性や弾力的
性質を持つことが出来るのではないかと考えて、そのよ
うな構造の無機系材料物質を製造すべく鋭意研究を行っ
た。
【0006】これまでこのような金属アルコキシドの一
種であるテトラエトキシシランのようなSi−O骨格形
成原料を用いて得られるSi−O−Si結合を持つ無機
系材料の生成物質の構造の制御についての研究はあまり
なく、さらにテトラエトキシシランのような四つもの官
能性基を持つ金属アルコキシドの高分子化反応における
その無機生成物質の構造の制御には、それが多数の官能
性基を持つことからその高分子化にあたって多くの課題
がある。実際、このテトラエトキシシランを出発原料と
して高分子化する場合、触媒を調整して、通常は酸ある
いはアルカリによりpHを調整して反応制御を行ってお
り、その重合反応速度とか重合反応の操作のし易さとい
った観点からは、pHを高くする必要があるが、pHが
高すぎると三次元立体構造をとりやすくなり、所望の構
造を得ることは困難であったし、また再現性のある結果
を得ることもできなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ケイ素ア
ルコキシドのような多くの官能性基を持つ金属アルコキ
シドを高分子化して無機系材料物質を製造するに当た
り、その生成物質の構造が線状のもの、すなわち単位成
分が極力一次元的に長くリニア状に連なった構造の無機
系材料物質を製造すべく鋭意研究を行った結果、簡単な
方法により、均一で且つ再現性のある線状の構造をもつ
無機系材料物質を製造することに成功し、本発明を完成
した。
【0008】本発明は、ケイ素アルコキシドを水と反応
せしめ、ケイ酸重合体を形成せしめるに当たり、ケイ素
アルコキシドを水と部分的に反応させ、次に得られた生
成物をブロッキング試薬で処理し、次に得られた部分ブ
ロックされた生成物を水と反応せしめることを特徴とす
るケイ酸重合体の製造方法を提供している。本発明は、
このブロッキング試薬処理及びそれに引き続いての加水
分解及び重縮合処理は、その目的に応じて一回または二
回以上の複数回であってもよい。本発明は、このように
して得られた無機ケイ酸重合体を用いての機能性ガラス
あるいはセラミックスをはじめとした無機材料製品も提
供する。
【0009】ケイ素アルコキシドとしては、ケイ素原子
にアルコキシ基が少なくとも1個結合したものであり、
好ましくはケイ素原子にアルコキシ基が少なくとも2個
結合したものが挙げられ、代表的なものとしてはテトラ
アルコキシシランが挙げられる。テトラアルコキシシラ
ンとしては、例えばテトラエトキシシラン、テトラメト
キシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−
i−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、
テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−t−ブトキ
シシラン、テトラ−i−アミロキシシラン、テトラ−n
−オクチルオキシシラン、テトラ−n−ノニルオキシシ
ラン、n−ブトキシトリ−t−ブトキシシラン、ジエト
キシジ−t−ブトキシシラン、ジメトキシジ−t−ブト
キシシラン、ジエトキシジトリチルオキシシランなどが
挙げられる。例えば、アルコキシシランとしては、特に
テトラエトキシシラン、テトラメトキシシランなどを好
適に用いることができる。ケイ素アルコキシドとして
は、上記テトラアルコキシシランの単量体の他に、2単
量体、3単量体、4単量体、5単量体などの低分量縮合
体、あるいは単量体を含めてのそれらの任意の割合の混
合物であってもよい。これら低分量縮合体としては、線
型の縮合体が好ましく用いられる。
【0010】テトラエトキシシラン(TEOS)を取り
上げて線状(リニア)ポリシロキサンの合成について説
明する。先ず、テトラエトキシシランの官能基は4つあ
るので、リニアポリシロキサンオリゴマーとするために
は、主に以下の三つの手法により、二官能性のものを形
成することが考えられる。すなわち、 適当量の溶媒の存在下、水の量を1.5倍モル程度以
下に抑えて、反応を制御して、線状ポリマーの合成を行
う。 重縮合反応触媒を用いて、線状ポリマーの合成を行
う。 ジアルコキシシランを用いるか、あるいは適当なブロ
ッキング試薬などを用いることにより、線状ポリマーの
合成を行う。 上記手法のうち、の方法では水の使用量を抑えること
により、理論的には直線状のポリマーが得られることが
確認しうるものの、反応時間が異常に長い時間を要する
こととなり実用的でない。例えば、300時間以上経っ
ても、生成物の数平均分子量(Mn)は1700程度で
あり、せいぜいオイル状のものしか得られず、目的とし
た材料は得られない。また、の重縮合反応触媒を用い
る方法も、その重縮合反応触媒により線状ポリマーを合
成することはできるが、一般的にその場合の反応条件は
中性反応条件が望ましいが、そのような中性反応条件で
は実際のところ反応速度が非常に遅くてその合成に長時
間を要し、実用的な合成法とはなりえない。
【0011】したがって、上記の手法を用いて、線状
ポリマーの合成法を開発すべく、種々の合成条件などを
検討し、その結果本発明を完成した。本発明では、先ず
ケイ素アルコキシドを水と部分的に反応させ、線状のプ
レオリゴマーを合成する。このプレオリゴマーを合成す
るにあたっては、出発ケイ素アルコキシドは水と有機溶
媒存在下反応させるのが好ましいが、その場合出発ケイ
素アルコキシドに対して水と有機溶媒をできるだけ少な
く用いることが好ましい。またその反応は酸性下行うの
が好ましい。反応系を酸性にするには、酸を添加するこ
とにより行える。酸としては、塩酸、臭素酸、硫酸、硝
酸、燐酸、過塩素酸、重硫酸塩、酸性亜硫酸塩などの無
機酸又はそれらの塩、酢酸、酪酸、蟻酸、シュウ酸、コ
ハク酸、フマル酸、安息香酸などの有機酸などが挙げら
れる。なかでも塩酸が好ましく使用できる。
【0012】また、この反応で使用できる有機溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t
−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノ
ール、オクタノール、デカノールなどの脂肪族アルコー
ル類、シクロプロパノール、シクロブタノール、シクロ
ペンタノール、シクロヘキサノール、シクロヘプタノー
ルなどの脂環式アルコール類、あるいはそれらの混合物
が挙げられる。有機溶媒としては、メタノール、エタノ
ールなどを好ましく用いることができる。このプレオリ
ゴマー合成反応にあたっては、出発ケイ素アルコキシド
に適当量の有機溶媒と水とを加え、次にその混合物に適
当量の酸を加え、最初は激しく攪拌し、約10分間から
約1時間、好ましくは約20分間から約40分間、さら
に好ましくは約25分間から約35分間反応させ均一な
反応混合液とし、つぎに均一になった反応混合液を、約
5℃から約80℃、好ましくは約15℃から約50
℃、さらに好ましくは約20℃から約40℃に保ち、穏
やかに攪拌あるいは振動させながら、約5時間から約1
00時間、好ましくは約10時間から約50時間、さら
に好ましくは約10時間から約50時間反応させる。使
用ケイ素アルコキシド中のアルコキシド基の種類によ
り、その反応時間は更に長くする必要もある。一般に炭
素数の多いアルコール残基を持つものでは反応時間に要
する時間は長くなるが、共存する水や有機溶媒や酸の量
や種類を調節することにより変えることができる。
【0013】このプレオリゴマー合成反応にあたって
は、有機溶媒は出発ケイ素アルコキシド当たり約0.5
倍モルから約10倍モル、好ましくは約0.7倍モルか
ら約5倍モル、さらに好ましくは約0.9倍モルから約
2倍モル用いられる。プレオリゴマー合成反応中には、
水は出発ケイ素アルコキシド当たり約0.8倍モルから
約10倍モル、好ましくは約1.0倍モルから約5倍モ
ル、さらに好ましくは約1.5倍モルから約3倍モル用
いられる。この反応で加えられる酸の量は、出発ケイ素
アルコキシド当たり約0.001倍モルから約5倍モ
ル、好ましくは約0.005倍モルから約2倍モル、さ
らに好ましくは約0.01倍モルから約0.5倍モル用
いられる。
【0014】次に本発明ではこの様にして得られた線状
プレオリゴマー生成物を、ブロッキング試薬で処理し、
ブロック処理された線状プレオリゴマー生成物を合成す
る。この反応に使用できるブロッキング試薬としては、
ケイ素などの無機金属のブロッキング試薬として知られ
たもののなかから選んで用いることができ、この様な目
的に合致するかぎり通常用いられる公知の試薬あるいは
市販されており容易に入手できる試薬のなかから選んで
用いることができる。このようなブロッキング試薬とし
ては、また水酸基の保護基として知られたもののなかか
ら選んで用いることができる。
【0015】ブロッキング試薬としては、飽和または不
飽和炭化水素置換シリルハライド、が挙げられ、例えば
トリメチルシリルクロライド、ジメチルイソプロピルシ
リルクロライド、t−ブチルジメチルシリルクロライド
などのアルキル置換シリルハライド、トリベンジルシリ
ルクロライドなどのアリールアルキル置換シリルハライ
ド、トリフェニルシリルクロライドなどのアリール置換
シリルハライド、トリシクロヘキシルシリルクロライド
などのシクロアルキル置換シリルハライドなどが挙げら
れ、これらアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
あるいはアリールアルキル基は任意にアルキル基、アリ
ール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、水酸
基、ハロゲン原子などの置換基を有していてもよい。ブ
ロッキング試薬としては、トリメチルシリルクロライド
が好適に用いることが出来る。
【0016】このブロッキング反応においては、第一段
の工程で得られた線状プレオリゴマー生成物中にブロッ
キング試薬を添加することによりその処理を行うことが
できる。ブロッキング試薬を添加せしめられた反応混合
物は、約5℃から約60℃、好ましくは約15℃から約
40℃、さらに好ましくは約20℃から約30℃に保
ち、穏やかに攪拌あるいは振動させながら、約5時間か
ら約70時間、好ましくは約10時間から約40時間、
さらに好ましくは約10時間から約20時間反応させ
る。こうしてブロック処理された線状プレオリゴマー生
成物を含む反応混合物は、次に必要に応じて低沸点物や
溶媒を除去するために蒸発除去処理を加え、ブロック処
理された線状プレオリゴマー生成物を得ることができ
る。このブロッキング反応においては、上記第一段の工
程で用いられたような有機溶媒、水そして酸を、所望の
生成物が得られるようにするため適宜添加することもで
きる。
【0017】本発明では、この様にして得られたブロッ
ク処理された線状プレオリゴマー生成物から最終高分子
生成物を形成するため、さらに水と反応させる。このブ
ロック処理された線状プレオリゴマー生成物を処理する
にあたっては、出発ブロックされた線状プレオリゴマー
生成物は水と有機溶媒存在下反応させるのが好ましい。
またその反応は酸性下で行うのが好ましい。反応系を酸
性にするには、酸を添加することにより行える。酸とし
ては、上記第一段の工程で用いられたような塩酸、臭素
酸、硫酸、硝酸、燐酸、過塩素酸、重硫酸塩、酸性亜硫
酸塩などの無機酸又はそれらの塩、酢酸、酪酸、蟻酸、
シュウ酸、コハク酸、フマル酸、安息香酸などの有機酸
などが挙げられる。なかでも塩酸が好ましく使用でき
る。
【0018】また、この反応で使用できる有機溶媒とし
ては、上記第一段の工程で用いられたようなメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オク
タノール、デカノールなどの脂肪族アルコール類、シク
ロプロパノール、シクロブタノール、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール、シクロヘプタノールなどの脂
環式アルコール類、あるいはそれらの混合物が挙げられ
る。有機溶媒としては、メタノール、エタノールなどが
好ましく用いられる。
【0019】このブロックされた線状プレオリゴマー生
成物処理にあたっては、出発ブロックされた線状プレオ
リゴマー生成物に適当量の有機溶媒と水とを加え、次に
その混合物に適当量の酸を加え、最初は激しく攪拌し、
約10分間から約1時間、好ましくは約20分間から約
40分間、さらに好ましくは約25分間から約35分間
反応させ均一な反応混合液とし、つぎに均一になった反
応混合液を、約5℃から約80℃、好ましくは約15℃
から約50℃、さらに好ましくは約20℃から約40℃
に保ち、穏やかに攪拌あるいは振動させながら、約5時
間から約100時間、好ましくは約10時間から約50
時間反応させる。また、約15時間から約30時間反応
させてもよい。
【0020】このプレオリゴマー生成物処理にあたって
は、有機溶媒、例えばメタノールの場合、出発ブロック
された線状プレオリゴマー生成物1g当たり約0.05
gから約3g、好ましくは約0.1gから約1g、さら
に好ましくは約0.2gから約0.6g用いられる。こ
のプレオリゴマー生成物処理にあたっては、 水は出発
プレオリゴマー生成物当たり約0.8倍モルから約30
倍モル、好ましくは約1.0倍モルから約15倍モル、
さらに好ましくは約1.5倍モルから約6倍モル用いら
れる。この反応で加えられる酸の量は、例えば、塩酸の
場合、出発ブロックされた線状プレオリゴマー生成物1
g当たり約0.001gから約2g、好ましくは約0.
005gから約1g、さらに好ましくは約0.01gか
ら約0.5g用いられる。この反応で加えられる酸の量
を多くすることにより、より数平均分子量(Mn)の大
きな生成物が得られる。
【0021】本発明では、こうして得られた最終線状高
分子生成物はさらにブロッキング試薬で処理することが
できる。この処理は、上記ブロッキング反応と同様にし
て行うことができる。こうして処理された線状高分子生
成物を含む反応混合物は、次に必要に応じて低沸点物や
溶媒を除去するために蒸発除去処理を加え、所望の線状
高分子を得ることができる。上記製造法において、その
水溶液中には、本発明の目的に合致するかぎり、pH緩
衝剤、ゲル化調整剤、着色剤などが添加されていてよ
い。形成されるケイ酸重合体の重合度、性状などは、こ
れらのものによっても調節できる。使用される水として
は、精製水、酸性水溶液が挙げられが、形成されるケイ
酸重合体に所要の特定の性状を付与するために精製水な
どに金属、金属塩、無機化合物、有機化合物、顔料、半
導体材料、薬剤などを加えたものを用いることもできよ
う。使用される水として精製水が好ましく用いられ、そ
れにより高純度ケイ酸重合体が容易に形成される。本発
明にしたがった工程をテトラエトキシシラン(TEO
S)を例にとり、ブロッキング試薬としてジメチルシリ
ルクロライド(TMSC)を用いた場合について次式に
簡単に要約して示す。
【0022】
【化2】
【0023】このようにして得られた無機ケイ酸重合体
は、柔軟性に優れ、弾力的な性状を示し、それを金属な
どの表面に塗布した後乾燥あるいは加熱処理するなどす
ると、非常に丈夫でかつ柔軟性に富んだ無機ケイ酸の高
分子膜が形成される。また、セラミックス製造にも利用
できる。こうして形成されるケイ酸重合体の厚み、性状
などはその使用目的に応じて適宜使用ケイ酸重合体の性
状などを考慮して決められる。本発明で得られるケイ酸
重合体は、当該分野で広く知られた通常の方法を用い
て、各種の無機系機能性材料に加工できる。このような
製品の代表的なものとしては、機能性ガラスあるいは機
能性セラミックスなどが挙げられる。ガラスあるいはセ
ラミックスを形成せしめるための乾燥あるいは加熱処理
は、常温あるいは常温以上に加熱するものであれば特に
制限はないが、より低温で行うこともある場合にはで
き、このような乾燥あるいは加熱処理は、20℃〜15
00℃、好ましくは50℃〜1000℃で処理する、よ
り好ましくは100℃で乾燥したのち、300℃〜60
0℃で焼成するものが挙げられる。加熱処理の温度は所
要の特定の性状を与える形成されるガラスあるいはセラ
ミックスに応じて選ぶことができる。
【0024】本発明に従い得られたガラスあるいはセラ
ミックスは、均一でかつ高品質のものであり、耐熱性、
耐燃焼性に優れ、且つまた耐放射線性もあり、その硬度
が高い反面柔軟性にも富み、耐磨耗性がある。本発明の
ガラスあるいはセラミックスは、簡単且つ単純な操作で
製造できることから、高品質で安価なものであり、均一
な製品にすることができ、耐油性や耐溶剤性を付与する
ことも容易にできる。本発明のガラスは、その特性を生
かして、耐熱膜、不燃膜、熱線反射薄膜、電気絶縁膜、
透明導電膜、防蝕膜、耐薬品性付与膜、耐磨耗性を持つ
ような表面保護薄膜、反射防止とか潤滑作用を有する特
殊機能薄膜としての利用が期待されている。本発明のガ
ラスあるいはセラミックスの製造法は、簡単な制御操作
により品質の管理ができ、得られるガラスの膜厚も容易
に所望のものとすることができる。
【0025】
【実施例】次に実施例を示して、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこの具体例により限定されるもの
でなく、その思想に従うかぎり各種の形態で実施できる
ことは理解されるべきである。 実施例1 テトラエトキシシラン(特殊シリコン試薬SP)を用
い、ケイ酸重合体の形成反応を行った。 (1)プレオリゴマー合成反応 攪拌子の入ったナス型フラスコにテトラエトキシシラン
(TEOS)20g(1.0モル)を入れ、次にこれに
メタノール(特級試薬)3.09g(2.0モル)と蒸
留水2.53g(1.5モル)を加え、更に35%濃度
の塩酸溶液100mg(0.01モル)を添加した。反
応混合物を強く攪拌しながら約30分間反応させる。反
応混合物液が均一になったら攪拌を止め、約30℃の恒
温振動水槽に反応混合物液置き、攪拌及び振動しながら
約24時間反応させる。
【0026】(2)プレオリゴマーのブロッキング反応 上記(1)の工程で得られたプレオリゴマー含有反応混
合物にトリメチルシリルクロライド(TMSC、特級試
薬)15g(1.5モル)を加え、攪拌しながら約12
時間反応させる。こうして得られた反応混合物中の低沸
点物をエバポレートして除き、残留物としてTMSでブ
ロックされたプレオリゴマーを得る。以上の例を実験例
1とする。同様にして蒸留水、メタノール及び塩酸溶液
の量を変えて、実験例2〜10を行った。それらの使用
量を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】得られたプレオリゴマーの分子構造を決定
するため、IR分光法を用いた。上記実施例で得られた
結果のまとめを表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例2 攪拌子の入ったナス型フラスコにテトラエトキシシラン
(TEOS)20g(1.0モル)を入れ、次にこれに
メタノール3.09g(2.0モル)と蒸留水2.53
g(1.5モル)を加え、更に35%濃度の塩酸溶液1
00mg(0.01モル)を添加した。反応混合物を強
く攪拌しながら約30分間反応させる。反応混合物液が
均一になったら攪拌を止め、約30℃の恒温振動水槽に
反応混合物液置き、攪拌及び振動しながら約24時間反
応させる。上記の工程で得られたプレオリゴマー含有反
応混合物にトリメチルシリルクロライド15g(1.5
モル)を加え、攪拌しながら約12時間反応させる。こ
うして得られた反応混合物中の低沸点物をエバポレート
して除き、残留物としてTMSでブロックされたプレオ
リゴマーを得る。得られたプレオリゴマーの分子構造を
決定するため、IR分光法を用いた。得られたプレオリ
ゴマーの数平均分子量(Mn)は1230であり、Mw
/Mnは1.49であった。
【0031】上記の工程で得られたTMSでブロックさ
れたプレオリゴマーを用いて、セカンドオリゴマーの形
成反応を行った。上記で得られたTMSでブロックされ
たプレオリゴマー3gを含有する水溶液に、メタノール
1.0gと35%濃度の塩酸溶液75mgを添加した。
反応混合物を強く攪拌しながら約30分間反応させる。
反応混合物液が均一になったら攪拌を止め、約30℃の
恒温振動水槽に反応混合物液置き、攪拌及び振動しなが
ら約20時間反応させる。次に、上記の工程で得られた
反応混合物にトリメチルシリルクロライド(TMSC)
1.5gを加え、攪拌しながら約12時間反応させる。
こうして得られた反応混合物中の低沸点物をエバポレー
トして除き、残留物としてTMSでブロックされたセカ
ンドオリゴマーを得る。以上の例を実験例11とする。
同様にして使用塩酸溶液の量を変えて、実験例12〜1
3を行った。それらの配合例を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】得られたセカンドオリゴマーの分子量およ
び分子量分布を測定するため、GPC(ゲルパーミェー
ションクロマトグラフ)を用いた。上記実施例で得られ
た結果のまとめを表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】実験の結果、使用塩酸溶液の量が150m
g以上の場合セカンドオリゴマーの分子量はその増加が
観察された。また、セカンドオリゴマーのIRスペクト
ルの変化は、図1に示すとおりであった。970cm-1
の吸収はSi−ORによるものであり、重合の途中で未
分解のSi−ORが存在することが分かる。ブロックし
た後、再び重合させることによりこの吸収の強度が減少
していることが分かる。この反応は図2で示されるよう
な反応スキームで進行しているものと考えられる。
【0036】実施例3 プレオリゴマーの縮合時間とセカンドオリゴマーの縮合
条件とを変えて、テトラエトキシシランを用い、ケイ酸
重合体の形成反応を行った。 (1)プレオリゴマー合成反応 攪拌子の入ったナス型フラスコにテトラエトキシシラン
(TEOS)20g(1.0モル)を入れ、次にこれに
メタノール3.09gと蒸留水2.53g(1.5モ
ル)を加え、更に35%濃度の塩酸溶液100mg
(0.01モル)を添加した。反応混合物を強く攪拌し
ながら約30分間反応させる。反応混合物液が均一にな
ったら攪拌を止め、約30℃の恒温振動水槽に反応混合
物液置き、攪拌及び振動しながら表5に示す時間反応さ
せる。上記の工程で得られたプレオリゴマー含有反応混
合物にトリメチルシリルクロライド(TMSC)15g
(1.5モル)を加え、攪拌しながら約12時間反応さ
せる。こうして得られた反応混合物中の低沸点物及び溶
媒をエバポレートして除き、残留物としてTMSでブロ
ックされたプレオリゴマーを得る。得られたプレオリゴ
マーの分子量および分子量分布を調べるため、GPC
(ゲルパーミェーションクロマトグラフ)を用いた。上
記実施例で得られた結果のまとめを表5に示す。
【0037】(2)セカンドオリゴマー合成反応 上記(1)の工程で得られたTMSでブロックされたプ
レオリゴマーを用いて、セカンドオリゴマーの形成反応
を行った。上記(1)の工程で得られたTMSでブロッ
クされたプレオリゴマー3gを含有する水溶液に、メタ
ノール1.0gと35%濃度の塩酸溶液を表5に示す量
添加した。反応混合物を強く攪拌しながら約30分間反
応させる。反応混合物液が均一になったら攪拌を止め、
約30℃の恒温振動水槽に反応混合物液置き、攪拌及び
振動しながら約20時間反応させる。次に、上記の工程
で得られた反応混合物にトリメチルシリルクロライド
(TMSC)1.5gを加え、攪拌しながら約12時間
反応させる。こうして得られた反応混合物中の低沸点物
をエバポレートして除き、残留物としてTMSでブロッ
クされたセカンドオリゴマーを得る。上記反応の反応条
件と得られた結果を表5に示す。得られたセカンドオリ
ゴマーの分子量および分子量分布を調べるため、GPC
(ゲルパーミェーションクロマトグラフ)を用いた。
【0038】
【表5】
【0039】実験の結果、各オリゴマーの分子量は、合
成条件に左右されるが、その変化はあまりなかった。ま
た、一般的に縮合時間とともにその分子量は上昇し、ま
たセカンドオリゴマーの合成では、使用塩酸濃度が高く
なるにつれて、その分子量は増加することが観察され
た。各オリゴマーについて、NMRスペクトルによる分
析を行った。図3に各オリゴマーの1H−NMRスペク
トルを示す。0.15ppmのピークがSiMe3のも
ので、1.2ppmと3.8ppmのピークがSiOC
2CH3のものである。各ピークの分解能が良く、OE
tとTMSのSiMe3のピークの積分からOEt/S
iMe3比を計算し、その結果を図4に示した。図4か
ら、セカンドオリゴマーの合成をおこなう際、塩酸濃度
が高くなるにつれて、OEt/SiMe3比が低下する
ことが分かる。SiMe3はSi−OHから由来するも
のを考慮して、酸濃度が高い場合Si−OEtの加水分
解は加速され、Si−OHの縮合反応は相対的に遅いこ
とが解明された。また、プレオリゴマーの縮合反応もO
Et/SiMe3比に影響を与え、プレオリゴマーを除
いてすべてのセカンドオリゴマーは、20時間、10時
間、5時間の順にOEt/SiMe3比が低下する傾向
にあることが解明された。さらに図5に各オリゴマーの
29Si−NMRスペクトルを示す。スペクトルのピーク
の積分値からそれらの化学構造の相対比を求めることが
出来る。その結果を表6に示した。
【0040】
【表6】
【0041】表6中、
【0042】
【数1】
【0043】の値は、プレオリゴマー分子鎖内のSi−
OH基のちブロックされている基の数を表し、全然ブロ
ックされていないときは0である、その値が2になる
と、線状オリゴマーであることを意味している。表6か
ら明らかなように、セカンドオリゴマーでは、プレオリ
ゴマーよりの値高くなっていることが分かる。このよう
に、本発明の方法にしたがえば、より線状に近い無機ケ
イ酸重合体が合成できることが確認された。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ケイ素アルコキシドの
加水分解及び重縮合反応を制御することが出来、その無
機ケイ酸重合体製造の途中で重縮合反応点を部分的に不
活性化して、分子レベルでその構造を制御する道を提供
する。本発明によれば、より線状に近い無機ケイ酸重合
体がより均一に合成できるので、柔軟な構造体である無
機材料が得られる。また、これまで触媒あるいはpHの
調整で行っている合成反応では、その反応の再現性が乏
しいだけでなく、得られる生成物も分子量の分布範囲が
広くて均一なものが得られず、その応用もできなかった
が、本発明によれば、再現性よく均一なより線状に近い
無機ケイ酸重合体が合成できる。本発明に従い、安価か
つ簡単な製造法により、均一で且つ高純度あるいは高機
能性ガラスあるいはセラミックスを得る道が開かれる。
本発明に従い得られたガラスあるいはセラミックス製品
は、均一でかつ高品質のものであり、柔軟性に富み、耐
熱性、耐燃焼性に優れ、且つまた耐放射線性もあり、そ
の硬度が高く耐磨耗性がある。本発明の無機ケイ酸重合
体は、簡単且つ単純な操作で製造できることから、高品
質で安価なものであり、均一な製品にすることができ、
耐油性や耐溶剤性を付与することも容易にできる。本発
明の無機ケイ酸重合体は、その特性を生かして、耐熱材
料、不燃材料、熱線反射材料、電気絶縁材料、透明導電
材料、防蝕材料、耐薬品性付与材料、耐磨耗性を持つよ
うな表面保護材料、反射防止とか潤滑作用を有する特殊
機能材料としての利用が期待されている。本発明の無機
ケイ酸重合体の製造法は、簡単な制御操作により品質の
管理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った処理でのオリゴマーのIRスペ
クトルの変化を示す。 a)出発PTEOSオリゴマー(TE0S:HO:H
Cl:MeOH=1:1.5:0.01:2,24h
r) b)セカンドオリゴマー (HCl,75mg) c)セカンジオリゴマー (HCl,150mg)
【図2】本発明に従った、TEOSを用いた場合の重合
反応スキームを示す。
【図3】本発明に従った、TEOSオリゴマーの1H−
NMRスペクトルを示す。図中L、M及びHは酸の濃度
を低濃度、中程度の濃度、高濃度の順に示す。
【図4】本発明に従った、TEOSオリゴマーのOEt
/SiMe3モル比と合成条件との関係を示す。図中
L、M及びHは酸の濃度を低濃度、中程度の濃度、高濃
度の順に示す。
【図5】本発明に従った、TEOSオリゴマーの29Si
−NMRスペクトルを示す。図中L、M及びHは酸の濃
度を低濃度、中程度の濃度、高濃度の順に示す。
【数2】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素アルコキシドを水と反応せしめ、
    ケイ酸重合体を形成せしめるに当たり、少なくとも1回
    ブロッキング試薬で部分重縮合体を処理することを特徴
    とするケイ酸重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ケイ素アルコキシドを水と反応せしめ、
    ケイ酸重合体を形成せしめるに当たり、ケイ素アルコキ
    シドを水と部分的に反応させ、次に得られた生成物をブ
    ロッキング試薬で処理し、次に得られた部分ブロックさ
    れた生成物を水と反応せしめることを特徴とする請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 ケイ素アルコキシドが、ケイ素原子にア
    ルコキシ基が少なくとも2個結合したものであることを
    特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ケイ素アルコキシドが、テトラアルコキ
    シシランであることを特徴とする請求項1記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 テトラアルコキシシランが、テトラエト
    キシシラン、テトラメトキシシラン、テトラ−n−プロ
    ポキシシラン、テトラ−i−プロポキシシラン、テトラ
    −n−ブトキシシラン、テトラ−i−アミロキシシラ
    ン、テトラ−n−オクチルオキシシラン、及びテトラ−
    n−ノニルオキシシランから選ばれたものであることを
    特徴とする請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ケイ素アルコキシドと水とを部分的に反
    応させ得られた生成物を、先ず第一回めのブロッキング
    試薬処理をなし、次に得られた部分ブロックされた生成
    物を水と反応せしめ、次に得られた生成物に対し第二回
    めのブロッキング試薬処理をなし、次に得られた部分ブ
    ロックされた生成物を水と反応せしめることを特徴とす
    る請求項1記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 ケイ素アルコキシドを水と部分的に反応
    させる第一工程が、ケイ素アルコキシド当たり約0.9
    倍モルから約2倍モルの有機溶媒を用いるものである請
    求項2記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 ケイ素アルコキシドを水と部分的に反応
    させる第一工程が、ケイ素アルコキシド当たり約1.5
    倍モルから約3倍モルの水を用いるものである請求項2
    記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 ケイ素アルコキシドを水と部分的に反応
    させる第一工程が、ケイ素アルコキシド当たり約0.0
    1倍モルから約0.5倍モルの酸を用いるものである請
    求項2記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 ブロッキング試薬が、トリアルキルシ
    リルハライドである請求項1記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 ケイ素アルコキシドを水と部分的に反
    応させて得られた生成物をブロッキング試薬で処理し、
    次に得られた部分ブロックされた生成物を水と反応せし
    めるに当たり、使用する酸の量を多くして生成物の重合
    度を高めるものである請求項2記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 テトラエトキシシランを水と反応せし
    め、ケイ酸重合体を形成せしめるに当たり、テトラエト
    キシシランを水と有機溶媒及び酸の存在下部分的に反応
    させ、少なくとも一回以上、得られた縮合生成物をヒド
    ロキシ基ブロッキング試薬で処理した後得られた部分ブ
    ロックされたケイ酸縮合生成物を水と有機溶媒及び酸の
    存在下反応せしめることを特徴とする請求項1記載の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 生成されるケイ酸重合体が、高度に線
    状の構造を持つものであることを特徴とする請求項1記
    載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010533237A (ja) * 2007-07-13 2010-10-21 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド 硬化性シリコーンラバー組成物および硬化したシリコーンラバー組成物ならびに官能性シリカを用いるそれらの調製方法
JP2018162470A (ja) * 2014-01-08 2018-10-18 ダウ シリコーンズ コーポレーション Mq型シリコーン樹脂をキャッピングする方法

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