JPH0712490Y2 - 建築用材 - Google Patents
建築用材Info
- Publication number
- JPH0712490Y2 JPH0712490Y2 JP1989024121U JP2412189U JPH0712490Y2 JP H0712490 Y2 JPH0712490 Y2 JP H0712490Y2 JP 1989024121 U JP1989024121 U JP 1989024121U JP 2412189 U JP2412189 U JP 2412189U JP H0712490 Y2 JPH0712490 Y2 JP H0712490Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holes
- plate
- building
- present
- foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、屋根材、床材、壁材等の建築用に使用せられ
る建築用板材に関し、特に、軽量で強度を有し、しかも
断熱性に優れた建築用材に関する。
る建築用板材に関し、特に、軽量で強度を有し、しかも
断熱性に優れた建築用材に関する。
(従来の技術) 従来、一般に、建築用板材としては、むく板をそのまま
板材として使用している。
板材として使用している。
さらに、断熱効果を向上させたものとしては、角材の中
心部に円形状の貫通孔を長手方向に穿設して、この角材
を長さ方向および幅方向に複数個接続し、これらの端部
にある開口部を閉塞部材で閉塞してなる板材(実開昭61
-175412号)がある。
心部に円形状の貫通孔を長手方向に穿設して、この角材
を長さ方向および幅方向に複数個接続し、これらの端部
にある開口部を閉塞部材で閉塞してなる板材(実開昭61
-175412号)がある。
また、この断熱効果をさらに向上させたものとしては、
発泡材料を上下の板材の間に挟着したものがある。
発泡材料を上下の板材の間に挟着したものがある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前述したむく板をそのまま板材として使
用する場合には、重量があり取扱に不便であり、またむ
く板では均質であるため熱が伝わり易く断熱性は期待で
きない。
用する場合には、重量があり取扱に不便であり、またむ
く板では均質であるため熱が伝わり易く断熱性は期待で
きない。
また、前述した板材に貫通孔を設けたものではある程度
断熱的には効果はあるが、空気層でもって断熱効果を付
与したものであり、空気層自体熱をある程度伝達するの
で理想的な断熱効果には程遠いものである。
断熱的には効果はあるが、空気層でもって断熱効果を付
与したものであり、空気層自体熱をある程度伝達するの
で理想的な断熱効果には程遠いものである。
また、発泡材料を上下の板材の間に挟着したものでは、
剛性の小さい発泡材料部分が多く存在するので、板材自
体の強度、例えば、曲げ強度や圧縮強度的に劣り、ひい
ては建築用材としては好ましくないものであり、施工の
際に強度を保つために間柱を多く設ける必要があり手間
がかかるなどの問題がある。さらに、この場合、発泡材
料を多量に必要とするため、コスト的にも高価となる傾
向があった。
剛性の小さい発泡材料部分が多く存在するので、板材自
体の強度、例えば、曲げ強度や圧縮強度的に劣り、ひい
ては建築用材としては好ましくないものであり、施工の
際に強度を保つために間柱を多く設ける必要があり手間
がかかるなどの問題がある。さらに、この場合、発泡材
料を多量に必要とするため、コスト的にも高価となる傾
向があった。
従って、本考案の目的とするところは、軽量で強度を有
し、断熱性に優れ、しかも取扱いにも簡便な建築用材を
提供しようとするものである。
し、断熱性に優れ、しかも取扱いにも簡便な建築用材を
提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は上述の課題及び目的に鑑み考案されたものであ
って、その要旨とするところは、木材若しくは合板木材
から構成される板状材料若しくは棒状材料の長手方向及
び/又は横方向に複数個の貫通孔を形成し、該貫通孔に
発泡材を充填したことを特徴とする建築用材である。
って、その要旨とするところは、木材若しくは合板木材
から構成される板状材料若しくは棒状材料の長手方向及
び/又は横方向に複数個の貫通孔を形成し、該貫通孔に
発泡材を充填したことを特徴とする建築用材である。
また、本考案の建築用材は、前記貫通孔を多段に設けた
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
さらに、本考案の建築用材は、前記貫通孔3,3を千鳥状
に設けたことを特徴とする。
に設けたことを特徴とする。
(実施例) 以下の本考案の建築用材について、添付図面に基づきよ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
第1図及び第2図は、本考案の建築用板材の第1実施例
であり、図において、1は本考案の建築用材であって、
板状材料2とこの板状材料2の長手方向に複数の貫通孔
3,3が設けられ、この貫通孔3,3に発泡材料4が充填して
構成されている。
であり、図において、1は本考案の建築用材であって、
板状材料2とこの板状材料2の長手方向に複数の貫通孔
3,3が設けられ、この貫通孔3,3に発泡材料4が充填して
構成されている。
この板状材料としては、木材若しくは合板木材が好まし
い。また、この発泡材料としては、どのような発泡材料
でも使用可能であり、一例をあげれば、フェノール系樹
脂発泡材料で断熱性の観点からは独立気泡を有するもの
が好ましい。
い。また、この発泡材料としては、どのような発泡材料
でも使用可能であり、一例をあげれば、フェノール系樹
脂発泡材料で断熱性の観点からは独立気泡を有するもの
が好ましい。
また、この貫通孔3,3を設ける方法及び発泡材料4を充
填する方法としては、貫通孔を穿設して発泡材料4を充
填する方法、又は上記板状材料2をその断面において上
下に半分に分割して、その各々の分割表面に、貫通孔3,
3をその断面において上下に半分に分割した形状に対応
する溝を設けて、一方の板状材料2の溝に貫通孔3,3の
形状に対応する形状の発泡材料4を充填した後に、他方
の半割の板状材料によって閉塞して構成する方法などか
ら適宜選択すれば良い。なお、上記第1実施例では、貫
通孔3を複数個設けたが、単一の貫通孔とすることも可
能である。
填する方法としては、貫通孔を穿設して発泡材料4を充
填する方法、又は上記板状材料2をその断面において上
下に半分に分割して、その各々の分割表面に、貫通孔3,
3をその断面において上下に半分に分割した形状に対応
する溝を設けて、一方の板状材料2の溝に貫通孔3,3の
形状に対応する形状の発泡材料4を充填した後に、他方
の半割の板状材料によって閉塞して構成する方法などか
ら適宜選択すれば良い。なお、上記第1実施例では、貫
通孔3を複数個設けたが、単一の貫通孔とすることも可
能である。
第3図及び第4図は、本考案の建築用材の別の実施例で
あり、基本的には上記の第1実施例と同じ構成である
が、それぞれ相違する点は第3図の実施例では、貫通孔
3,3を多段に設けてある点、第4図の実施例では、貫通
孔3,3を千鳥状に設けてある点が相違する。すなわち、
これらの構成とすることにより、断熱効果をさらに向上
させたものである。
あり、基本的には上記の第1実施例と同じ構成である
が、それぞれ相違する点は第3図の実施例では、貫通孔
3,3を多段に設けてある点、第4図の実施例では、貫通
孔3,3を千鳥状に設けてある点が相違する。すなわち、
これらの構成とすることにより、断熱効果をさらに向上
させたものである。
なお、上記した実施例では、貫通孔3,3を全て板状材料
2の長手方向に設けてあるが、この貫通孔3,3を板状材
料2の横方向、あるいが板状材料2の長手方向と横方向
の両方に設けることも可能である。また、上記した実施
例の図面では、貫通孔3,3を断面形状円形として示した
が、この貫通孔3,3の断面をその他の形状、例えば四角
形などとすることも可能であることは当業者であれば容
易に理解できるであろう。また、上記した実施例におい
ては、板材について説明したが、丸太状或いは角柱状の
木材についても貫通孔を設けて、発泡材料を充填するこ
とも可能である。
2の長手方向に設けてあるが、この貫通孔3,3を板状材
料2の横方向、あるいが板状材料2の長手方向と横方向
の両方に設けることも可能である。また、上記した実施
例の図面では、貫通孔3,3を断面形状円形として示した
が、この貫通孔3,3の断面をその他の形状、例えば四角
形などとすることも可能であることは当業者であれば容
易に理解できるであろう。また、上記した実施例におい
ては、板材について説明したが、丸太状或いは角柱状の
木材についても貫通孔を設けて、発泡材料を充填するこ
とも可能である。
このように構成される本考案の建築用材について、断熱
効果試験を実施した。その結果をそれぞれ下記の表Iに
示した。但し、試験片としては第1図及び第2図に示し
た構造の建築用板材を用い、大きさとしてはa×b×c
=19.90×19.85×5.91(単位cm)の板材で、等間隔に設
けた3つの貫通孔(径4cm)にフェノール樹脂発泡材を
充填する前(従来品)および充填した後(本考案品)に
ついてそれぞれ実施した。
効果試験を実施した。その結果をそれぞれ下記の表Iに
示した。但し、試験片としては第1図及び第2図に示し
た構造の建築用板材を用い、大きさとしてはa×b×c
=19.90×19.85×5.91(単位cm)の板材で、等間隔に設
けた3つの貫通孔(径4cm)にフェノール樹脂発泡材を
充填する前(従来品)および充填した後(本考案品)に
ついてそれぞれ実施した。
また、従来の上下の板材の中間に発泡材層を挟着したサ
ンドイッチ構造のもの(a×c=30×6(単位cm)、発
泡材層厚み4cm)と、本考案品(a×c=30×6(単位c
m)、等間隔に設けた5つの貫通孔(径4cm)に発泡材を
充填したもの、すなわち第2図の構造のもの)との強度
について、距離lの両側で下方より支持しその中間位置
にて上方より荷重Pを加えた場合に発生する応力σ1,
σ2をそれぞれ求めると、 (1) 本考案品の場合: σ1=Pl2/4z1(z1は板材の断面係数) ここで、z1=ah2/6−πd3/32×5 =(30×62)/6−(π×43)/32×5 =148.6 ∴σ1=Pl2/594.4 (2) 従来の品の場合: σ2=Pl2/4z2(z2は板材の断面係数) ここで、z2=ah2/6×2 =(30×12)/6×2 =10 ∴σ2=Pl2/40 したがって、σ1<σ2となる。
ンドイッチ構造のもの(a×c=30×6(単位cm)、発
泡材層厚み4cm)と、本考案品(a×c=30×6(単位c
m)、等間隔に設けた5つの貫通孔(径4cm)に発泡材を
充填したもの、すなわち第2図の構造のもの)との強度
について、距離lの両側で下方より支持しその中間位置
にて上方より荷重Pを加えた場合に発生する応力σ1,
σ2をそれぞれ求めると、 (1) 本考案品の場合: σ1=Pl2/4z1(z1は板材の断面係数) ここで、z1=ah2/6−πd3/32×5 =(30×62)/6−(π×43)/32×5 =148.6 ∴σ1=Pl2/594.4 (2) 従来の品の場合: σ2=Pl2/4z2(z2は板材の断面係数) ここで、z2=ah2/6×2 =(30×12)/6×2 =10 ∴σ2=Pl2/40 したがって、σ1<σ2となる。
上記試験結果及び計算結果から明らかなように、本考案
の建築用材は、断熱効果が従来品と比較して格段に向上
し、しかも強度的にも従来品と比較して優れている。
の建築用材は、断熱効果が従来品と比較して格段に向上
し、しかも強度的にも従来品と比較して優れている。
(効果) 本考案の建築用材によれば、木材若しくは合板木材から
構成される板状材料若しくは棒状材料の長手方向及び/
又は横方向に複数個の貫通孔を形成し、該貫通孔に発泡
材を充填してあるので、従来に比し軽量となるととも
に、構造が簡単で且つ充填すべき発泡材量が少量でよい
ので製造コスト的にも安価であり、しかも、発泡材部分
を有するので断熱効果的にも、また遮音性能にも優れた
建築用材を提供でき、さらには、発泡材部分が小さいの
で板材自体の強度、例えば、曲げ強度や圧縮強度的にも
劣ることがない。
構成される板状材料若しくは棒状材料の長手方向及び/
又は横方向に複数個の貫通孔を形成し、該貫通孔に発泡
材を充填してあるので、従来に比し軽量となるととも
に、構造が簡単で且つ充填すべき発泡材量が少量でよい
ので製造コスト的にも安価であり、しかも、発泡材部分
を有するので断熱効果的にも、また遮音性能にも優れた
建築用材を提供でき、さらには、発泡材部分が小さいの
で板材自体の強度、例えば、曲げ強度や圧縮強度的にも
劣ることがない。
従って、本考案の建築用材を使用すれば、強度的にも劣
ることがないので、従来のように間柱を多数設ける必要
がなく、施工に際にも手間が省け、断熱性に優れた住宅
などを低コストで提供できる等の幾多の作用効果を奏す
る優れた考案である。
ることがないので、従来のように間柱を多数設ける必要
がなく、施工に際にも手間が省け、断熱性に優れた住宅
などを低コストで提供できる等の幾多の作用効果を奏す
る優れた考案である。
第1図は本考案の建築用材の第1の実施例の上面図、第
2図は第1図のI−I線についての断面図、第3図は本
考案の建築用材の第2の実施例の第2図と同様な断面
図、第4図は本考案の建築用材の第3の実施例の第2図
と同様な断面図である。 1……建築用材、2……板状材料、3……貫通孔、4…
…発泡材料。
2図は第1図のI−I線についての断面図、第3図は本
考案の建築用材の第2の実施例の第2図と同様な断面
図、第4図は本考案の建築用材の第3の実施例の第2図
と同様な断面図である。 1……建築用材、2……板状材料、3……貫通孔、4…
…発泡材料。
Claims (3)
- 【請求項1】木材若しくは合板木材から構成される板状
材料若しくは棒状材料の長手方向及び/又は横方向に複
数個の貫通孔を形成し、該貫通孔に発泡材を充填したこ
とを特徴とする建築用材。 - 【請求項2】前記貫通孔を多段に設けたことを特徴とす
る請求項1に記載の建築用材。 - 【請求項3】前記貫通孔3,3を千鳥状に設けたことを特
徴とする請求項1に記載の建築用材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989024121U JPH0712490Y2 (ja) | 1989-03-01 | 1989-03-01 | 建築用材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989024121U JPH0712490Y2 (ja) | 1989-03-01 | 1989-03-01 | 建築用材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02115812U JPH02115812U (ja) | 1990-09-17 |
JPH0712490Y2 true JPH0712490Y2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=31243696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989024121U Expired - Lifetime JPH0712490Y2 (ja) | 1989-03-01 | 1989-03-01 | 建築用材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712490Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57174039U (ja) * | 1981-04-27 | 1982-11-02 |
-
1989
- 1989-03-01 JP JP1989024121U patent/JPH0712490Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02115812U (ja) | 1990-09-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |