JPH07121711A - パターン・マッチングにおける正規化相互相関の相関値補正装置および方法 - Google Patents

パターン・マッチングにおける正規化相互相関の相関値補正装置および方法

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JPH07121711A
JPH07121711A JP30700693A JP30700693A JPH07121711A JP H07121711 A JPH07121711 A JP H07121711A JP 30700693 A JP30700693 A JP 30700693A JP 30700693 A JP30700693 A JP 30700693A JP H07121711 A JPH07121711 A JP H07121711A
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JP30700693A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Kurumi
雅俊 來海
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正規化相互相関を利用したパターン・マッチ
ングにおけるマッチングの輝度を向上させる。 【構成】 モデル画像の輝度の平均値に,入力画像の標
準偏差とモデル画像の標準偏差との標準偏差比率αが乗
じられ補正モデル画像平均値が算出される。残差平均値
算出回路14において入力画像の輝度の平均値から補正モ
デル画像平均値が減算され,残差平均値βが算出され
る。この残差平均値βが大きいほど大きな補正量によっ
て,正規化相互相関算出回路13において算出された相関
値CCが小さくなるように相関値補正回路15Aにおいて
補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,パターン・マッチングにおけ
る正規化相互相関の相関値補正装置および方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】画像の中の特定の対象物を検出する方法と
してパターン・マッチングがある。このパターン・マッ
チングの1つの方法として正規化相互相関がある。正規
化相互相関の相関値は,特定の対象物を検出するための
標準となるモデル画像と入力画像の一部または全部の画
像とが完全に一致したときに1となり,モデル画像と入
力画像とが完全に不一致のとき(濃淡が反転したパター
ンのとき)に−1となる。正規化相互相関の相関値の値
があるしきい値以上となればモデル画像と入力画像また
はその一部の画像とがマッチングしたと判断される。
【0003】正規化相互相関は,照明条件の変化などに
よって入力画像のコントラストがモデル画像のコントラ
ストと異なっても正しいマッチングを行なうことができ
るという利点を有している。
【0004】しかし,正規化相互相関を利用したパター
ン・マッチングでは,入力画像とモデル画像とが同じ反
射率分布をもつ対象物から撮像されたときには,正規化
相互相関の相関値が1となるが,正規化相互相関の相関
値が1だからといって入力画像とモデル画像とが同じ反
射率分布をもつ対象物から撮像されたものとは限らない
という問題がある。また,正規化相互相関は入力画像の
コントラストが低くてもマッチングすることから入力画
像中の特定の部分とその背景とのコントラストがほとん
どなく一見一様に見えるパターンであっても,入力画像
中の記号を表わす信号波形とモデル画像中の記号を表わ
す信号波形とが偶然似ていれば高い相関値となるという
問題もある。
【0005】以上のことを数式を用いて具体的に説明す
ると次のようになる。
【0006】図17(A) は入力画像I(i) を,図17(B) は
モデル画像M(i) をそれぞれ示している。入力画像I
(i) はx軸方向Ix ,y軸方向Iy の大きさからなり,
モデル画像M(i) はx軸方向Mx ,y軸方向My の大き
さからなっている。ここでiは画素の位置,nは画素数
を表わしている。
【0007】式1は正規化相互相関の相関値CCの2乗
CC2 を求める式である。nはMx×My で表わされ
る。
【0008】
【数1】
【0009】ここで,反射率分布F(i) の被写体を撮影
することにより得られる入力画像I(i) は式2によって
表わされる。式2においてaI は被写体への入射光強度
に比例する変数,bI は撮影するカメラのオフセット電
圧によって定まる定数である。
【0010】
【数2】 I(i) =aI F(i) +bI …式2
【0011】またモデル画像M(i) も同じ反射率分布F
(i) をもつ被写体によって得られたものとすると,モデ
ル画像M(i) は式3によって表わされる。式3において
mはaI と同様に被写体への入射光強度に比例する変
数,bm はbI と同様に撮影するカメラのオフセット電
圧によって定まる定数である。
【0012】
【数3】 M(i) =am F(i) +bm …式3
【0013】式2および式3を用いて入力画像I(i) は
式4のように変形できる。
【0014】
【数4】 I(i) =αM(i) +β …式4
【0015】但し,α,βは式5および式6のように置
く。
【0016】
【数5】 α=aI /am …式5
【0017】
【数6】 β=bI −(aI /am )bm …式6
【0018】またbm とbI は撮像カメラが同一ならば
等しいから式7が成立する。
【0019】
【数7】 bm =bI …式7
【0020】ここで,式1は正規化処理が含まれている
ため,式4が成立するとき,α,βの値にかかわらず正
規化相互相関の相関値は常に1となる。したがって同じ
反射率分布F(i) から得られた入力画像I(i) とモデル
画像M(i) との正規化相互相関値は常に1となる。
【0021】しかし,式4が成立するとき,α,βの値
にかかわらず正規化相互相関の相関値は常に1となる
が,式5および式6または式7が成立しない場合でも式
4が成立する場合がある。すなわち,正規化相互相関の
相関値が1だからといって式5および式6または式7が
成立しなければ,入力画像I(i) とモデル画像M(i) と
は同じ反射率分布をもつ対象物から得られた画像とはい
えないこととなり,入力画像とモデル画像とが同じ反射
率でないのに高い相関値となることがある。
【0022】
【発明の開示】この発明は,正規化相互相関の相関値を
用いたパターン・マッチングにおいて,マッチングの精
度を高めることを目的とする。
【0023】第1の発明によるパターン・マッチングに
おける正規化相互相関の相関値補正装置は,撮影によっ
て得られる入力画像とのパターン・マッチングを行なう
ための標準となるモデル画像を表わすモデル画像データ
をあらかじめ記憶する記憶手段,上記入力画像を表わす
入力画像データと上記記憶手段に記憶されている上記モ
デル画像データとの正規化相互相関の相関値を計算する
相互相関値算出手段,上記相互相関値算出手段によって
計算された上記相関値が所定しきい値以上の場合に,入
力画像の輝度の平均値から,上記入力画像の輝度の標準
偏差と上記モデル画像の輝度の標準偏差との標準偏差比
率をモデル画像の輝度の平均値に乗じて得られる補正モ
デル画像輝度平均値を減算して残差平均値を算出する残
差平均値算出手段,および上記残差平均値算出手段によ
って算出された上記残差平均値が大きいほど大きな補正
量を用いて,上記残差平均値が小さいほど小さな補正量
を用いて上記相互相関値算出手段によって計算された上
記相関値が小さくなるように補正する補正手段を備えて
いることを特徴とする。
【0024】第1の発明によるパターン・マッチングに
おける正規化相互相関の相関値補正方法は,撮影によっ
て得られる入力画像とのパターン・マッチングを行なう
ための標準となるモデル画像を表わすモデル画像データ
をあらかじめ記憶しておき,上記入力画像を表わす入力
画像データと,あらかじめ記憶されている上記モデル画
像データとの正規化相互相関の相関値を計算し,計算さ
れた上記相関値が所定しきい値以上の場合に,入力画像
の輝度の平均値から,上記入力画像の輝度の標準偏差と
上記モデル画像の輝度の標準偏差との標準偏差比率をモ
デル画像の輝度の平均値に乗じて得られる補正モデル画
像輝度平均値を減算して残差平均値を算出し,算出され
た上記残差平均値が大きいほど大きな補正量を用いて,
上記残差平均値が小さいほど小さな補正量を用いて,計
算された上記相関値が小さくなるように補正することを
特徴とする。
【0025】入力画像とモデル画像とが同じ反射率分布
をもつ対象から得られたときは,入力画像の輝度の標準
偏差とモデル画像の輝度の標準偏差との標準偏差比率を
モデル画像の輝度の平均値に乗じて得られる補正モデル
画像輝度平均値と,入力画像の輝度の平均値との差(残
差平均値)は無いが,モデル画像と入力画像の正規化相
互相関値が1であってもモデル画像と入力画像とが異な
る反射率分布をもつ対象から得られたときは入力画像の
輝度の標準偏差とモデル画像の輝度の標準偏差との標準
偏差比率をモデル画像の輝度の平均値に乗じて得られる
補正モデル画像輝度平均値と,入力画像の輝度の平均値
との差が生じる。
【0026】この残差平均値は,入力画像とモデル画像
との反射率分布が同じ場合は小さく,異なる場合には大
きくなる。
【0027】第1の発明によると上記残差平均値が大き
いほど大きな補正量を用いて,上記残差平均値が小さい
ほど小さな補正量を用いて,計算された相関値が小さく
なるように補正される。したがって,入力画像とモデル
画像とが異なる反射率分布をもつ対象から得られたとき
には相関値が基準値(たとえば1)とならず,相関値の
信頼性が向上し,高精度のパターン・マッチングが実現
できる。
【0028】上記補正処理は,計算された上記輝度差が
所定のしきい値以上のときに上記相関値を所定値に補正
し,上記輝度差が上記しきい値よりも小さければ上記相
関値の補正を停止してもよい。
【0029】これによりノイズ成分が除去され,高精度
のパターン・マッチングが実現できるようになる。
【0030】第2の発明によるパターン・マッチングに
おける正規化相互相関の相関値補正装置は,撮影によっ
て得られる入力画像とのパターン・マッチングを行なう
ための標準となるモデル画像を表わすモデル画像データ
をあらかじめ記憶する記憶手段,上記入力画像を表わす
入力画像データと上記記憶手段に記憶されている上記モ
デル画像データとの正規化相互相関の相関値を計算する
相互相関値算出手段,上記相互相関値算出手段によって
計算された上記相関値が所定しきい値以上の場合に,上
記入力画像の輝度の標準偏差と上記モデル画像の輝度の
標準偏差との標準偏差比率を算出する標準偏差比率算出
手段,および上記標準偏差比率算出手段によって算出さ
れた上記標準偏差比率が小さいほど大きな補正量を用い
て,上記標準偏差比率が大きいほど小さな補正量を用い
て上記正規化相互相関値算出手段によって計算された上
記相関値が小さくなるように補正する補正手段を備えて
いることを特徴とする。
【0031】第2の発明によるパターン・マッチングに
おける正規化相互相関の相関値補正方法は,撮影によっ
て得られる入力画像とのパターン・マッチングを行なう
ための標準となるモデル画像を表わすモデル画像データ
をあらかじめ記憶しておき,上記入力画像を表わす入力
画像データと,あらかじめ記憶されている上記モデル画
像データとの正規化相互相関の相関値を計算し,計算さ
れた上記相関値がしきい値以上の場合に,上記入力画像
の輝度の標準偏差と上記モデル画像の輝度の標準偏差と
の標準偏差比率を算出し,算出された上記標準偏差比率
が小さいほど大きな補正量を用いて,上記標準偏差比率
が大きいほど小さな補正量を用いて,算出された上記相
関値が小さくなるように補正することを特徴とする。
【0032】入力画像が見つけたい部分でなく,ノイズ
成分であってもそのノイズの信号波形がモデル画像の信
号波形と偶然似ていた場合には高い正規化相互相関値を
もつことがある。しかし,ノイズ成分の場合は普通コン
トラストが低いので,ノイズ成分から得られる標準偏差
も小さくなる。したがって入力画像がノイズ成分の場
合,入力画像の輝度の標準偏差とモデル画像の輝度の標
準偏差との標準偏差比率も小さくなる。
【0033】第2の発明によると上記標準偏差比率が小
さいほど大きな補正量を用いて,上記標準偏差比率が大
きいほど小さな補正量を用いて,計算された相関値が小
さくなるように補正される。したがって,入力画像がノ
イズ成分の場合には相関値が基準値(たとえば1)とな
らず,相関値の信頼性が向上し,高精度のパターン・マ
ッチングが実現できる。
【0034】上記補正処理は,計算された上記標準偏差
比率が所定のしきい値以下のときに上記相関値を所定値
に補正し,上記標準偏差比率が上記しきい値よりも大き
ければ上記相関値の補正を停止してもよい。
【0035】これによりノイズ成分が除去され,高精度
のパターン・マッチングが実現できる。
【0036】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示すもので,パタ
ーン・マッチングにおける正規化相互相関の相関値補正
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0037】図1に示す相関値補正装置においては撮影
によって得られる入力画像と標準となるモデル画像との
正規化相互相関の相関値が算出される。入力画像の輝度
の平均値から,上記入力画像の標準偏差と上記モデル画
像の標準偏差との標準偏差比率をモデル画像の輝度の平
均値に乗じて得られる補正モデル画像平均値を減算して
残差平均値が計算される。残差平均値の大きさに応じ
て,計算された相関値が補正される。
【0038】ここで相関値の補正について説明する。
【0039】「背景技術」において説明したように,式
4が成立すれば式1によって求められる正規化相互相関
の相関値は「1」となる。
【0040】式4を入力画像全体について考え総和をと
ると式8が成立する。
【0041】
【数8】
【0042】式8は式9のように変形することができ
る。
【0043】
【数9】
【0044】式9を式4に代入して整理すると式10が得
られる。
【0045】
【数10】
【0046】式10の二乗和をとると式11が得られる。
【0047】
【数11】
【0048】式11を変形すると式12が得られる。
【0049】
【数12】
【0050】また,式10から式13が得られる。
【0051】
【数13】
【0052】ここでα>0のときは式13から式14が得ら
れる。
【0053】
【数14】
【0054】α<0のときは式13から式15が得られる。
【0055】
【数15】
【0056】したがって,式14および式15からパラメー
タαの符号は式15の左辺の符号に一致することになる。
【0057】式12によって表わされるパラメータαは入
力画像のコントラストとモデル画像のコントラストとの
比,コントラスト比を表わしている。コントラストと標
準偏差とは比例関係にあるから,このコントラスト比は
入力画像の標準偏差とモデル画像の標準偏差の比,標準
偏差比率を表わすことになる。
【0058】また式9によって表わされるパラメータβ
はモデル画像のコントラストが入力画像のコントラスト
と同じになるように補正したときの,モデル画像の輝度
の平均値と入力画像の輝度の平均値との差(残差平均
値)を表わしている。
【0059】したがって以降はパラメータαは標準偏差
比率,パラメータβは残差平均値ということにする。
【0060】式12の標準偏差比率α,および式9の残差
平均値βは式4を満足しているから相関値は1である
が,入力画像とモデル画像とが一致するかどうかは不明
である。
【0061】同一の反射率分布をもつ対象物から得られ
た入力画像とモデル画像との場合は入力画像のコントラ
ストとモデル画像のコントラストとは等しいとは限らな
いが,入力画像のコントラストと同じとなるようにモデ
ル画像のコントラストが補正されたあとのモデル画像の
輝度の平均値と入力画像の輝度の平均値との差,残差平
均値(パラメータβに相当する)は無い。
【0062】このため図1に示す相関値の補正装置では
残差平均値βを検出し,残差平均値βの大きさが大きい
ほど大きな補正量によって正規化相互相関の相関値が小
さくなるように補正される。
【0063】図6(A) は入力画像を,図6(B) はモデル
画像をそれぞれ示している。図6(A) および(B) におい
てハッチングで示されている部分が濃い部分であり,図
6(B) のモデル画像内のハッチングの部分が一番濃く,
図6(A) の入力画像のウィンドウA内のハッチングの部
分が次に濃く,図6(A) の入力画像のウィンドウB内の
ハッチングの部分が一番薄くなっている。図6(A) にお
いてウィンドウA内は被写体として存在する記号である
が,ウィンドウB内は被写体として存在せず,ノイズ成
分によって生じるものである。
【0064】図7(A) 〜(C) は水平方向における画像の
明るさを表わすグラフであり,(A)はモデル画像を,(B)
は入力画像のウィンドウAに存在する画像を,(C) は
入力画像のウィンドウBに存在する画像をそれぞれ実線
で示している。
【0065】図7(A) 中のgm ,図7(B) 中のgA およ
び図7(C) 中のgB はそれぞれモデル画像M(i) の平均
値,入力画像のウィンドウAの平均値および入力画像の
ウィンドウBの平均値を表わしている。これらgm ,g
A およびgB はそれぞれ式16,式17および式18によって
表わすことができる。
【0066】
【数16】
【0067】
【数17】
【0068】
【数18】
【0069】また図7(B) 中の破線は,モデル画像M
(i) のコントラストが入力画像のウィンドウAの画像I
A (i) のコントラストと等しくなるように,式12によっ
て表わされる,入力画像IA (i) の標準偏差とモデル画
像M(i) の標準偏差との比の標準偏差比率αA をモデル
画像に乗じて入力画像IA (i) のコントラストと同じに
なるようにモデル画像M(i) を補正した補正画像を表わ
している。この補正画像の平均値gmAは式19によって表
わされる。
【0070】
【数19】
【0071】図7(C) 中の破線も図7(B) 中の破線と同
様に,入力画像のウィンドウBの画像IB (i) のコント
ラストと同じになるようにモデル画像M(i) を補正した
補正画像を表わしている。この補正画像の平均値gmB
式20によって表わされる。
【0072】
【数20】
【0073】入力画像のウィンドウAおよびウィンドウ
Bから得られる残差平均値βA およびβB は式9を参照
して,式21および式22によって表わされ,図7(B) およ
び図7(C) にそれぞれ図示されている。
【0074】
【数21】
【0075】
【数22】
【0076】図8は入力画像のウィンドウAおよびBで
示される部分におけるモデル画像との輝度差を表わすも
のであり,図9は入力画像のウィンドウAおよびBで示
される部分の補正後の正規化相互相関の相関値を示して
いる。
【0077】図1を参照して,撮像カメラ10によって被
写体が撮像され,図6(A) に示す入力画像を表わす信号
はアナログ/ディジタル変換回路11に与えられる。アナ
ログ/ディジタル変換回路11において入力画像を表わす
信号はディジタル画像データに変換されて正規化相互相
関算出回路13および残差平均値算出回路14に与えられ
る。
【0078】相関値の補正装置にはモデル画像記憶回路
12が含まれており,このモデル画像記憶回路12に図6
(B) に示すモデル画像を表わす画像データが記憶されて
いる。モデル画像記憶回路12に記憶されている画像デー
タは正規化相互相関算出回路13および残差平均値算出回
路14に与えられる。
【0079】正規化相互相関算出回路13において,与え
られる入力画像データとモデル画像データとから入力画
像とモデル画像との正規化相互相関の相関値が,入力画
像の各画素ごとに計算される。正規化相互相関算出回路
13において計算された相関値を表わすデータは相関値補
正回路15Aに与えられる。正規化相互相関値算出回路13
の詳細が図2に示されている。この正規化相互相関値算
出回路13の詳細については後述する。
【0080】残差平均値算出回路14において,式9にも
とづいて残差平均値βが算出される。残差平均値算出回
路14の詳細が図3に示されている。この残差平均値算出
回路14の詳細も後述する。図6に示す例では入力画像の
ウィンドウAおよびBの残差平均値βA およびβB は,
ウィンドウAの残差平均値βA =gA −gmAよりもウィ
ンドウBの残差平均値βB =gB −gmBの方が大きな値
となる。残差平均値算出回路14において算出された残差
平均値βは相関値補正回路15Aに与えられる。相関値補
正回路15Aの詳細が図4に示されている。この相関値補
正回路15Aの詳細も後述する。
【0081】相関値補正回路15Aにおいて,相関値が所
定のしきい値以上のときに残差平均値算出回路14から与
えられる残差平均値βが大きいほど相関値が小さくなる
ように,正規化相互相関算出回路13から与えられる相関
値が補正される。補正後の相関値CCBを式で表わせば
相関値補正回路15Aの機能は式23によって表わすことが
できる。式23において関数Gは任意の減少関数である。
【0082】
【数23】 CCB=CC+G(β) …式23
【0083】また相関値補正回路15Aの機能は式24によ
っても表わすことができる。
【0084】
【数24】 CCB=CC/G(β) …式24
【0085】相関値補正回路15Aにおいて補正された相
関値CCBは出力回路16に与えられて出力されることに
なる。
【0086】例えば図6におけるA領域とB領域とを比
較した場合,図9に示すようにA領域には相関値1.0 の
箇所があり,B領域には低い相関値しか存在しない。こ
のために従来と異なり比較的正確なパターン・マッチン
グを行なうことができるようになる。
【0087】図2を参照して正規化相互相関値算出回路
13における正規化相互相関値算出処理について説明す
る。
【0088】図2に示す正規化相互相関値算出回路13
は,式1にもとづいて正規化相互相関値を算出する回路
である。
【0089】正規化相互相関値算出回路13には,入力画
像を表わすデータI(i) とモデル画像を表わすデータM
(i) とが与えられる。
【0090】図2において,乗算器42,累積加算器46お
よび乗算器51により式1の分子のカッコ内の第1項nΣ
M(i) I(i) が算出される(説明の都合上以下,Σの下
端のi=1および上端のnは省略する)。また累積加算
器45および48ならびに乗算器52により式1の分子のカッ
コ内の第2項ΣM(i) ΣI(i) が算出される。さらに減
算器56により乗算器51の出力データから乗算器52の出力
データが減算されることにより式1の分子のカッコ内の
式nΣM(i) I(i) −ΣM(i) ΣI(i) が算出され,乗
算器58により式1の分子の式が得られる。
【0091】乗算器43,累積加算器47および乗算器53に
より式1の分母の左側のカッコ内の第1項が算出され,
累積加算器48および乗算器54により式1の分母の左側の
カッコ内の第2項が算出される。減算器57により,乗算
器53の出力データから乗算器54の出力データが減算さ
れ,式1の分母の左側のカッコ内の式が算出される。
【0092】また乗算器41,累積加算器44および乗算器
49により式1の分母の右側のカッコ内の第1項が算出さ
れ,累積加算器45および乗算器50により式1の分母の右
側のカッコ内の第2項が算出される。減算器55により乗
算器49の出力データから乗算器50の出力データが減算さ
れ,式1の分母の右側のカッコ内の式が算出される。
【0093】さらに乗算器59において,減算器55の出力
データと減算器57の出力データとが乗算され,式1の分
母の式が算出される。
【0094】そして,除算器60Aにおいて,乗算器58の
出力データが乗算器59の出力データで除算され,式1に
示す正規化相互相関の相関値CCの2乗CC2 が算出さ
れる。平方根算出回路60Bによって相関値CCの2乗C
2 の平方根が算出され相関値CCが得られ図1に示す
相関値補正回路15Aに与えられるのは上述の通りであ
る。
【0095】図3を参照して残差平均値算出回路におけ
る残差平均値算出処理について説明する。
【0096】図3において,累積加算器61により式9の
カッコ内の第1項ΣI(i) が算出され,標準偏差比率算
出回路18,累積加算器62および乗算器63により式9のカ
ッコ内の第2項αΣM(i) が算出される。標準偏差比率
算出回路18の詳細は図5に示されており,この回路につ
いては後述する。
【0097】減算器64において,累積加算器61の出力デ
ータから乗算器63の出力データが減算されて式9のカッ
コ内の式が算出される。さらに,乗算器65において減算
器64の出力データの平均が算出され式9に示す残差平均
値βが算出される。この残差平均値βが相関値補正回路
15Aに与えられ,残差平均値βの大きさに応じて補正さ
れるのは上述の通りである。
【0098】図4を参照して相関値補正回路15Aにおけ
る相関値補正処理について説明する。
【0099】乗算器66において残差平均値βに定数kが
乗じられる。減算器67により正規化相互相関値CCか
ら,乗算器66の出力データが減算され,式21にもとづい
て補正された正規化相互相関値CCBが得られる。
【0100】図5を参照して標準偏差比率算出回路18に
おける標準偏差比率算出処理について説明する。
【0101】図5に示す標準偏差比率算出回路18は,式
12にもとづいて標準偏差比率を算出する回路である。標
準偏差比率算出回路18には入力画像を表わすデータI
(i) とモデル画像を表わすデータM(i) とが与えられ
る。
【0102】乗算器68,累積加算器70および画素数nが
与えられる乗算器74によって,式12のルート内の分子の
第1項nΣ{I(i) }2 が算出され,累積加算器71およ
び乗算器75によって式12のルート内の分子の第2項{Σ
I(i) }2 が算出される。減算器78によって乗算器74の
出力データから乗算器75の出力データが減算され,式12
のルート内の分子の式が算出される。
【0103】乗算器69,累積加算器72および画素数nが
与えられる乗算器76によって,式12のルート内の分母の
第1項nΣ{M(i) }2 が算出され,累積加算器73およ
び乗算器77によって式12のルート内の分母の第2項{Σ
M(i) }2 が算出される。減算器79によって乗算器76の
出力データから乗算器77の出力データが減算され,式12
のルート内の分母の式が算出される。
【0104】除算器80において減算器78の出力データが
減算器79の出力データで除算され,式12のルート内の分
数式が得られる。除算器80の出力データが平方根算出回
路81に与えられ,式12に示す標準偏差比率αが得られ
る。この標準偏差比率αは図3に示す残差平均値算出回
路14において残差平均値算出処理に利用されるのは上述
した通りである。
【0105】図10は相関値の補正の処理手順を示してい
る。
【0106】撮像カメラ10によって被写体が撮影され,
入力画像が得られる(ステップ21)。モデル画像の原点
(0,0)と入力画像の原点(0,0)とが一致したと
きの正規化相互相関の相関値が算出される(ステップ2
2,23)。
【0107】算出された相関値が所定のしきい値より小
さければモデル画像の大きさに相当するウィンドウはx
軸方向に1画素分シフトされる(ステップ24でNO,ステ
ップ27)。算出された相関値が所定のしきい値以上であ
れば(ステップ24でYES ),残差平均値算出回路14にお
いて残差平均値βが計算される(ステップ25)。
【0108】残差平均値βが大きいほど相関値CCが小
さくなるように補正された相関値CCBが算出される
(ステップ26)。
【0109】x軸方向に1画素分シフトされ(ステップ
27),入力画像のX軸方向における大きさIx からモデ
ル画像のx軸方向における大きさMx を差引いた大きさ
x−Mx まで,ステップ23からステップ26までの相関
値補正処理が繰返される(ステップ28)。1ライン分の
相関値補正処理が終了すると(ステップ28でNO),y軸
方向に1画素シフトされ(ステップ29),再び相関値補
正処理が繰返される(ステップ30,31)。入力画像のy
軸方向における大きさIy からモデル画像のy軸方向に
おける大きさMy を差引いた大きさIy −My まで相関
値補正処理が繰返される(ステップ23〜30)。
【0110】相関値補正の処理が終了すると(ステップ
32),相関値の大きさからモデル画像とマッチングする
入力画像の領域が検出される。
【0111】図11は他の実施例を示すもので,正規化相
互相関の相関値補正装置の電気的構成を示すブロック図
である。図11において図1に示すものと同一物には同一
符号を付して説明を省略する。
【0112】図11に示す相関値補正装置においては評価
値算出回路17が設けられている。評価値算出回路17にお
いて以下に述べる評価値が計算され,この評価値の大き
さに応じて正規化相互相関の相関値が補正される。
【0113】この評価値の算出方法について述べる。
【0114】FI (i) の反射率分布をもつ対象物を撮影
することにより得られる入力画像は式2を参照して式25
によって表わされる。
【0115】
【数25】 I(i) =aI I (i) +bI …式25
【0116】一方,Fm (i) の反射率分布をもつ対象物
を撮影することにより得られる画像をモデル画像とする
と,モデル画像は,式4を参照して式26によって表わさ
れる。
【0117】
【数26】 M(i) =am m (i) +bm …式26
【0118】式25および式26を式4に代入すると式27が
得られる。
【0119】
【数27】 FI (i) =α(am /aI )Fm (i) +(1/aI )(β−bI +α・bm ) …式27
【0120】式27においてFI (i) =Fm (i) が常に成
立すればモデル画像と入力画像とは一致していることに
なる。この条件は式28および式29となる。
【0121】
【数28】 α(am /aI )=1 …式28
【0122】
【数29】 (1/aI )(β−bI +α・bm )=0 …式29
【0123】実際はFI (i) =Fm (i) となることは稀
であるためFI (i) =kFm (i) (kは実数)まで許容
すると,式29のβ−bI +α・bm が0に近ければ正規
化相互相関の相関値の信頼性は高く,β−bI +α・b
m が0から遠ければ正規化相互相関の相関値の信頼性は
低く補正が必要となる。入力画像を得るのに用いたカメ
ラのオフセット電圧が微少であることを考慮するとβ+
α・bm の大きさによって正規化相互相関の相関値の補
正を行なうことができる。したがってβ+α・bm を評
価値Zと考え,この評価値Zを評価値算出回路17におい
て算出し,算出された評価値が0から遠いほど,相関値
補正回路15Bにおいて正規化相互相関の相関値が補正さ
れる。
【0124】またあるしきい値を定め,評価値Zがある
しきい値よりも小さければ正規化相互相関の相関値の補
正は行なわず,評価値Zがあるしきい値以上であれば正
規化相互相関の相関値を零にしてもよい。これによりノ
イズ成分の影響を除去できるようになる。
【0125】図12に評価値算出回路17の詳細が示されて
いる。
【0126】標準偏差比率算出回路18,累積加算器83お
よび乗算器84によりαΣM(i) が算出される。減算器86
により累積加算器82の出力データから乗算器84の出力デ
ータが減算されてΣI(i) −αΣM(i) のデータが得ら
れる。このデータが,画素数nの逆数(1/n)が与え
られている乗算器87に入力することにより(1/n)
{ΣI(i) −αΣM(i) }=βが得られ残差平均値βが
算出される。この残差平均値βが加算器88に与えられ,
乗算器85の出力データα・bm と加算されることにより
評価値Z=β+α・bm が得られる。この評価値Zは相
関値補正回路15Bに与えられ,評価値Zの大きさに応じ
て正規化相互相関値CCが補正されるのは上述の通りで
ある。相関値補正回路15Bの構成は図4に示す回路15A
と同じであり,残差平均値βの代わりに評価値Zが与え
られればよい。
【0127】図13はさらに他の実施例を示すもので,正
規化相互相関の相関値補正装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。図13において,図1に示すものと同一物
には同一符号を付して説明を省略する。
【0128】図15(A) は入力画像の一例を,図15(B) は
モデル画像の一例をそれぞれ示している。
【0129】図16は図13に示す正規化相互相関の相関値
補正装置における補正処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。図16において図10に示すものと同一処理に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0130】図15(A) に示す入力画像および図15(B) に
示すモデル画像のように文字,図形などが明るく背景が
暗い場合において残差平均値βは等しく,標準偏差比率
αが異なるような領域AおよびBが存在すると,残差平
均値βにもとづいて相関値を補正しても適正な相関値が
得られない。このために領域Aがモデル画像とマッチン
グすると判断されるのみならず,モデル画像のコントラ
ストを縮小した濃度分布をもつ領域Bもモデル画像とマ
ッチングすると判断されることもある。これでは正確な
パターン・マッチングができない。図8に示す相関値の
補正装置はこのような問題点を解決するためのものであ
る。
【0131】図8に示す相関値の補正装置においては標
準偏差比率算出回路18が設けられている。
【0132】標準偏差比率算出回路18は,式12に基づい
て標準偏差比率αを算出するもので,算出された標準偏
差比率αは相関値補正回路15Cに与えられる(図16,ス
テップ34)。
【0133】相関値補正回路15Cにおいて,標準偏差比
率αが小さいほど大きな補正量で正規化相互相関算出回
路13から与えられる相関値CCが小さくなるように補正
される。この関係を式で表わすと式30のようになる。
【0134】
【数30】 CCA=CC−(1−H(α)) …式30 式30においてHは単調増加関数である。
【0135】図14に相関値補正回路15Cの一例が示され
ている。
【0136】図14において,減算器91により定数Lから
乗算器90の出力データが減算されL−Kαのデータが得
られる。さらに減算器92により正規化相互相関の相関値
CCから減算器91の出力データが減算されて補正された
正規化相互相関値CCAが得られる。図14において減算
器91に与えられる定数Lを1にすることにより式30に合
致した補正値CCAが得られる。
【0137】また標準偏差比率αが所定のしきい値Th
αよりも大きいときは相関値を補正せず(式31),所定
のしきい値Thα以下のときは相関値を零としてもよい
(式32)。これによりノイズ成分の除去が可能となる。
【0138】
【数31】 CCA=CC (α>Thα) …式31
【0139】
【数32】 CCA=0 (α≦Thα) …式32
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,パターン・マ
ッチングにおける正規化相互相関の相関値の補正装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】正規化相互相関値算出回路の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図3】残差平均値算出回路の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】相関値補正回路の電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】標準偏差比率算出回路の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図6】(A) は入力画像の一例を示しており,(B) はモ
デル画像の一例を示している。
【図7】(A) はモデル画像を表わすグラフの一例を,
(B) は入力画像を表わすグラフの一例を,(C) は入力画
像を表わすグラフの一例をそれぞれ示している。
【図8】入力画像の一部の領域における残差平均値を示
している。
【図9】入力画像の一部の領域における補正後の相関値
を表わしている。
【図10】相関値の補正処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】他の実施例を示すもので,相関値の補正装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】評価値算出回路の電気的構成を示すブロック
図である。
【図13】他の実施例を示すもので,相関値の補正装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】相関値補正回路の電気的構成を示すブロック
図である。
【図15】(A) は,入力画像の一例を示しており,(B)
は,モデル画像の一例を示している。
【図16】相関値の補正処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】(A) は入力画像の一例を,(B) は,モデル画
像の一例を示している。
【符号の説明】
12 モデル画像記憶回路 13 正規化相互相関算出回路 14 残差平均値算出回路 15A〜15C 相関値補正回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影によって得られる入力画像とのパタ
    ーン・マッチングを行なうための標準となるモデル画像
    を表わすモデル画像データをあらかじめ記憶する記憶手
    段,上記入力画像を表わす入力画像データと上記記憶手
    段に記憶されている上記モデル画像データとの正規化相
    互相関の相関値を計算する相互相関値算出手段,上記相
    互相関値算出手段によって計算された上記相関値が所定
    しきい値以上の場合に,入力画像の輝度の平均値から,
    上記入力画像の輝度の標準偏差と上記モデル画像の輝度
    の標準偏差との標準偏差比率をモデル画像の輝度の平均
    値に乗じて得られる補正モデル画像輝度平均値を減算し
    て残差平均値を算出する残差平均値算出手段,および上
    記残差平均値算出手段によって算出された上記残差平均
    値が大きいほど大きな補正量を用いて,上記残差平均値
    が小さいほど小さな補正量を用いて上記相互相関値算出
    手段によって計算された上記相関値が小さくなるように
    補正する補正手段,を備えたパターン・マッチングにお
    ける正規化相互相関の相関値補正装置。
  2. 【請求項2】 上記補正手段が,上記残差平均値算出手
    段によって計算された上記残差平均値が所定のしきい値
    以上のときに上記相関値を所定値に補正し,上記残差平
    均値が上記しきい値よりも小さければ上記相関値の補正
    を停止するものである,請求項1に記載のパターン・マ
    ッチングにおける正規化相互相関の相関値補正装置。
  3. 【請求項3】 撮影によって得られる入力画像とのパタ
    ーン・マッチングを行なうための標準となるモデル画像
    を表わすモデル画像データをあらかじめ記憶する記憶手
    段,上記入力画像を表わす入力画像データと上記記憶手
    段に記憶されている上記モデル画像データとの正規化相
    互相関の相関値を計算する相互相関値算出手段,上記相
    互相関値算出手段によって計算された上記相関値が所定
    しきい値以上の場合に,上記入力画像の輝度の標準偏差
    と上記モデル画像の輝度の標準偏差との標準偏差比率を
    算出する標準偏差比率算出手段,および上記標準偏差比
    率算出手段によって算出された上記標準偏差比率が小さ
    いほど大きな補正量を用いて,上記標準偏差比率が大き
    いほど小さな補正量を用いて上記正規化相互相関値算出
    手段によって計算された上記相関値が小さくなるように
    補正する補正手段,を備えたパターン・マッチングにお
    ける正規化相互相関の相関値補正装置。
  4. 【請求項4】 上記補正手段が,上記標準偏差比率算出
    手段によって計算された上記標準偏差比率が所定のしき
    い値以下のときに上記相関値を所定値に補正し,上記標
    準偏差比率が上記しきい値よりも大きければ上記相関値
    の補正を停止するものである,請求項3に記載のパター
    ン・マッチングにおける正規化相互相関の相関値補正装
    置。
  5. 【請求項5】 撮影によって得られる入力画像とのパタ
    ーン・マッチングを行なうための標準となるモデル画像
    を表わすモデル画像データをあらかじめ記憶しておき,
    上記入力画像を表わす入力画像データと,あらかじめ記
    憶されている上記モデル画像データとの正規化相互相関
    の相関値を計算し,計算された上記相関値が所定しきい
    値以上の場合に,入力画像の輝度の平均値から,上記入
    力画像の輝度の標準偏差と上記モデル画像の輝度の標準
    偏差との標準偏差比率をモデル画像の輝度の平均値に乗
    じて得られる補正モデル画像輝度平均値を減算して残差
    平均値を算出し,算出された上記残差平均値が大きいほ
    ど大きな補正量を用いて,上記残差平均値が小さいほど
    小さな補正量を用いて,計算された上記相関値が小さく
    なるように補正する,パターン・マッチングにおける正
    規化相互相関の相関値補正方法。
  6. 【請求項6】 上記補正処理が,算出された上記残差平
    均値が所定のしきい値以上のときに上記相関値を所定値
    に補正し,上記残差平均値が上記しきい値よりも小さけ
    れば上記相関値の補正を停止するものである,請求項5
    に記載のパターン・マッチングにおける正規化相互相関
    の相関値補正方法。
  7. 【請求項7】 撮影によって得られる入力画像とのパタ
    ーン・マッチングを行なうための標準となるモデル画像
    を表わすモデル画像データをあらかじめ記憶しておき,
    上記入力画像を表わす入力画像データと,あらかじめ記
    憶されている上記モデル画像データとの正規化相互相関
    の相関値を計算し,計算された上記相関値がしきい値以
    上の場合に,上記入力画像の輝度の標準偏差と上記モデ
    ル画像の輝度の標準偏差との標準偏差比率を算出し,算
    出された上記標準偏差比率が小さいほど大きな補正量を
    用いて,上記標準偏差比率が大きいほど小さな補正量を
    用いて,算出された上記相関値が小さくなるように補正
    する,パターン・マッチングにおける正規化相互相関の
    相関値補正方法。
  8. 【請求項8】 上記補正処理が,算出された上記標準偏
    差比率が所定のしきい値以下のときに上記相関値を所定
    値に補正し,上記標準偏差比率が上記しきい値よりも大
    きければ上記相関値の補正を停止するものである,請求
    項7に記載のパターン・マッチングにおける正規化相互
    相関の相関値補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6750774B2 (en) 2000-07-19 2004-06-15 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Riding detection device for seat
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WO2017090705A1 (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 Necソリューションイノベータ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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