JPH07120591A - 使用済核燃料輸送用容器 - Google Patents

使用済核燃料輸送用容器

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JPH07120591A
JPH07120591A JP5267676A JP26767693A JPH07120591A JP H07120591 A JPH07120591 A JP H07120591A JP 5267676 A JP5267676 A JP 5267676A JP 26767693 A JP26767693 A JP 26767693A JP H07120591 A JPH07120591 A JP H07120591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
fins
nuclear fuel
spent nuclear
electric power
Prior art date
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Pending
Application number
JP5267676A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kumagai
猛 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 使用済核燃料を収納する容器本体と、この容
器本体の外周に複数個配設された冷却用フィン3とから
なる輸送用容器であって、冷却用フィン3の表面に熱電
発電素子11を多数配設し、冷却用フィン3表面から放熱
される熱を、熱電発電素子11により、電力として取り出
すようにしたものである。 【効果】 冷却用フィンの表面に熱電発電素子を配設
し、ベーゼック効果を利用して、容器本体側と大気側と
の両温度差から電力を取り出すようにしたので、船舶に
て使用済核燃料輸送用容器を輸送している最中に、発電
機などが故障して船内が停電した場合でも、船倉用の冷
房装置への電力をある程度供給することができ、したが
って使用済核燃料輸送用容器のある程度の冷却を続ける
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用済核燃料輸送用容器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、使用済核燃料輸送用容器(以下、
単に輸送用容器という)を船舶にて海上輸送する場合、
その船倉内に積載された輸送用容器からの発熱を除去す
るために、船倉内には冷房装置が設けられている。
【0003】例えば、船倉内を38℃程度に保つことに
より、輸送用容器の表面温度が約85℃程度となるよう
に考慮されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、輸送用容器
の輸送途中で船内の発電機が故障した場合、船倉内を冷
却するための冷房装置が作動しなくなり、したがって輸
送用容器の冷却を行うことができないという問題があっ
た。
【0005】そこで、本発明は上記問題を解消し得る使
用済核燃料輸送用容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の使用済核燃料輸送用容器は、使用済核燃料
を収納する容器本体と、この容器本体の外周に複数個配
設された冷却用フィンとからなる輸送用容器であって、
上記少なくとも冷却用フィンの表面に熱電発電素子を多
数配設し、冷却用フィン表面から放熱される熱を、上記
熱電発電素子により、電力として取り出すようにしたも
のである。
【0007】
【作用】上記の構成によると、使用済核燃料輸送用容器
の少なくとも冷却用フィンの表面に熱電発電素子を配設
したので、ベーゼック効果を利用して、容器本体側と大
気側との両温度差から電力を取り出すことができ、この
ため、船舶にて使用済核燃料輸送用容器を輸送している
最中に、発電機などが故障して船内が停電した場合で
も、船倉用の冷房装置へある程度の電力を供給すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
き説明する。図3において、1は使用済核燃料輸送用容
器(以下、単に輸送用容器という)で、使用済核燃料を
収納する円筒状の容器本体2と、この容器本体2の外周
に所定間隔置きに多数配設された環状の冷却用フィン3
とから構成されている。
【0009】そして、上記容器本体2の内、冷却用フィ
ン3の表面には、図2に示すように、冷却用フィン3か
ら放熱される熱を電力として取り出すための発電モジュ
ール4が配設されている。
【0010】この発電モジュール4は、図1に示すよう
に、複数個の熱電発電素子11から構成され、またこの
熱電発電素子11は、p型半導体12とn型半導体13
との一端部同士が、内側電極(導電体)14で接続され
るとともに、それぞれ他端部には、各外側電極(導電
体)15が接続されている。
【0011】そして、この外側電極15は、隣接する熱
電発電素子11同士を接続するとともに、発電モジュー
ル4全体としての電力取り出し用の電極端子としても使
用される。すなわち、各発電モジュール4の電力取り出
し用の電極端子が、例えば蓄電池(場合によっては、冷
房装置などの電気機器類)などに接続されている。
【0012】上記内側電極14部分は、電気絶縁体16
を介して冷却用フィン3の表面に接触するように配設さ
れており、また熱電発電素子11の外表面には、保護カ
バー5が設けられている。
【0013】また、上記熱電発電素子11の各半導体1
2,13を構成する材料としては、ビスマステルル系
(Bi2Te3半導体)が使用され、さらに保護カバー5とし
ては、電気絶縁体でかつ熱通過率の高い材料、例えばア
ルミニュウム薄板など使用される。なお、発電モジュー
ル4の表裏面が、セラミックなどで覆われたものである
場合には保護カバーは、特に、必要としない。
【0014】さらに、上記発電モジュール4を冷却用フ
ィン3の表面に取り付ける場合、直接、接着剤などによ
り冷却用フィン3に固着され、場合によっては、発電モ
ジュール4の冷却用フィン3への接触力を増すために、
機械的手段、例えばばね部材などが使用されて、発電モ
ジュール4が冷却用フィン3側に押し付けられる。
【0015】このように、輸送用容器1の冷却用フィン
3の表面に、多数の熱電モジュール4を配設したので、
発電モジュール4の各熱電発電素子11においては、冷
却用フィン3表面に接触する内側部分が高温であるとと
もに、外側部分が大気温度にほぼ近い低温であるため、
この温度差に基づくベーゼック効果により、発電作用が
生じて所定の電力が発生する。そして、この電力が常時
電極部分から取り出されて、蓄電池に蓄えられ、例えば
船倉内を冷房するための冷房装置の駆動用電源として使
用される。
【0016】したがって、輸送用容器1を輸送している
最中に、発電機が故障した場合でも、荷物として積載さ
れている輸送用容器1から取り出される電力により、船
倉用の冷房装置を駆動することが可能となり、使用済核
燃料を収納した輸送用容器1内で発生する熱をある程度
除去することができる。
【0017】なお、具体例な数値について述べると、輸
送用容器1個の放熱量は約28Kwであり、この放熱を処
理するのに必要な電力は約6Kwであるが、放熱量の一部
からは約2.8Kwの電力を取り出すことが可能であり、
全てではないが、ある程度の電力を賄うことができる。
【0018】また、上記実施例においては、冷却用フィ
ン3にだけ発電モジュール4を設けるように説明した
が、勿論、冷却用フィン3以外に、容器本体1の胴部表
面にも、発電モジュール4を配設するようにしてもよ
い。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、使
用済核燃料輸送用容器の少なくとも冷却用フィンの表面
に熱電発電素子を配設し、ベーゼック効果を利用して、
容器本体側と大気側との両温度差から電力を取り出すよ
うにしたので、船舶にて使用済核燃料輸送用容器を輸送
している最中に、発電機などが故障して船内が停電した
場合でも、船倉用の冷房装置への電力を供給することが
でき、したがって使用済核燃料輸送用容器のある程度の
冷却を続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における使用済核燃料輸送用
容器の要部断面図である。
【図2】同実施例における使用済核燃料輸送用容器の概
略要部断面図である。
【図3】同実施例における使用済核燃料輸送用容器の概
略側面図である。
【符号の説明】
1 輸送用容器 2 容器本体 3 冷却用フィン 4 発電モジュール 11 熱電発電素子 12,13 半導体 14,15 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用済核燃料を収納する容器本体と、この
    容器本体の外周に複数個配設された冷却用フィンとから
    なる輸送用容器であって、上記少なくとも冷却用フィン
    の表面に熱電発電素子を多数配設し、冷却用フィン表面
    から放熱される熱を、上記熱電発電素子により、電力と
    して取り出すようにしたことを特徴とする使用済核燃料
    輸送用容器。
JP5267676A 1993-10-27 1993-10-27 使用済核燃料輸送用容器 Pending JPH07120591A (ja)

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JP5267676A JPH07120591A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 使用済核燃料輸送用容器

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JP5267676A JPH07120591A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 使用済核燃料輸送用容器

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Cited By (5)

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