JPH07120565B2 - 印刷用抵抗ペ−スト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、印刷方式を用いて、基板上に抵抗体層を形成
する印刷用抵抗ペーストに関するものである。

従来の技術 一般に、印刷用抵抗ペーストは、印刷抵抗の主体となる
抵抗体成分とその抵抗体成分を互いにつなぎ合わせるた
めの有機物成分およびペースト状とするための溶剤成分
を混合してペースト状に練り上げたもので、その色には
関心がはらわれておらず、抵抗値別にランク分けされた
各ランクの印刷用抵抗ペーストは、同一の色彩で統一さ
れている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、単色の印刷用抵抗ペーストであれば、中
間的な抵抗値ランクの印刷用抵抗ペーストを標準的にラ
ンク分けされた２種類以上の印刷用抵抗ペーストの混合
により作る際に、 目標とする混合比に従って混合するため、あらかじ
め標準的にランク分けされた各印刷用抵抗ペーストを計
量しなければならない。

又、ペーストの混合具合が充分でないと、印刷抵抗
体形成後、抵抗値にバラツキが発生する。このために、
混合は充分な時間をかけて行なうが、混合具合はその場
で確認できない。

という問題点があった。

本発明は、この様な従来の問題点を解決するもので、印
刷用抵抗ペーストの混合比，混合ムラが容易に目視確認
できる様に構成したものである。

問題点を解決するための手段 本発明の印刷用抵抗ペーストは、各抵抗値ランク毎に異
なる色彩をもたせた点に特徴を有する。

作用 本発明の印刷用抵抗ペーストは、中間的な抵抗値ランク
の印刷用抵抗ペーストを作る際には混合前のペーストの
色彩が異なるために目標とする中間的な抵抗値ランクの
印刷用抵抗ペーストは、混合後は中間的な色彩となり、
あらかじめ色指標を作成しておけば、色調で混合比が判
別でき、又、混合後のペーストの色調ムラで混合具合が
容易に判断できる。

実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。

図面の色指標表の左欄に示すように、標準ランク分け印
刷用抵抗ペーストには、各抵抗値にランク毎に顔料によ
り異なる色彩をもたせてある。

例えば、3KΩ^□の印刷用抵抗ペーストが必要な場合に
は、黄色の10KΩ^□と紺色の1KΩ^□の標準ランク分け印
刷用ペーストを適量ずつ混合する事により、緑色の印刷
用抵抗ペーストが出来上り、図面の色指標表の右欄に示
すように、あらかじめ相関々係をとった色見本を準備し
ておけば、緑色の濃淡により、抵抗値の微調整も可能で
ある。また、混合の際、紺色の黄色ペーストが入り混じ
ったようであれば、混合が不充分であり、均一な緑色と
なっていれば、充分な混合がなされていると容易に判断
できる。

以上のように本実施例によれば、標準的な抵抗値のラン
ク分けされた印刷用抵抗ペーストが各抵抗値ランク毎に
異なる色彩をもつことにより、中間的な抵抗値ランクを
標準的な抵抗値ランク分けされた２種類以上の印刷用抵
抗ペーストの混合により作る際に、その混合した色彩に
より混合の比率がわかり、その色調の均一性により、混
合ムラが容易に判断できる。

なお、本実施例では、標準的な抵抗値ランク分けの印刷
用抵抗ペーストの色を６色用いたが、これを10KΩ^□を
白、1000KΩ^□を黒とし、その間の標準的に抵抗値ラン
ク分けされた印刷用抵抗ペーストは、その中間色の灰色
の濃淡で判別してもよい。

発明の効果 以上のように本発明の印刷用抵抗ペーストは、標準的な
抵抗値のランク分けにおいて、各抵抗値ランク毎に異な
る色彩をもつことにより、中間的な抵抗値ランクの印刷
用抵抗ペーストを作る際には、その色彩により混合比が
わかり、色調の均一性で混合ムラを容易に目視でき、そ
の実用的効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の印刷用抵抗ペーストの使用に際して利用さ
れる色指標表の一例を示す平面図である。 Ａ……色見本部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】抵抗値により複数のランクにランク分けさ
   れ、この各ランク毎に互いに異なる色彩を付したことを
   特徴とする印刷用抵抗ペースト。