JPH07119624A - エンジンのオイルポンプ装置 - Google Patents

エンジンのオイルポンプ装置

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JPH07119624A
JPH07119624A JP5284514A JP28451493A JPH07119624A JP H07119624 A JPH07119624 A JP H07119624A JP 5284514 A JP5284514 A JP 5284514A JP 28451493 A JP28451493 A JP 28451493A JP H07119624 A JPH07119624 A JP H07119624A
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JP
Japan
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oil
engine
pump
oil pump
plunger
Prior art date
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Application number
JP5284514A
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English (en)
Inventor
Masaaki Sato
雅昭 佐藤
Takayuki Yamada
孝之 山田
Noriji Shimizu
律治 清水
Yoriaki Fujimoto
順章 藤本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のオイルポンプを備えたものにおいて、エ
ンジン始動後の所定時間は上述の複数の全てのオイルポ
ンプを駆動(ポンプ作動)することで、高速可動部とポ
ンプハウジングとの間の焼付きをオイルにより防止す
る。 【構成】ポンプハウジングP1内に設けられた2部品P
2,P3,P4,P5の相対移動により吸入孔P6から
吸入したオイルを吐出孔に吐出する複数のオイルポンプ
P7,P8を備えると共に、低負荷域においては全ての
オイルポンプP7,P8のうち一部のオイルポンプP7
が作動するエンジンのオイルポンプ装置であって、エン
ジン始動後の所定時間は上記複数の全てのオイルポンプ
P7,P8を駆動する制御手段P9を備えたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、ロータリピ
ストンエンジンの作動室におけるアペックスシールとの
摺動面にメタリングオイルを供給するメタリングオイル
ポンプのようなエンジンのオイルポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のエンジンのオイルポンプ
装置としては、例えば、特開昭58−117369号公
報に記載のメタリングオイルポンプ装置がある。すなわ
ち、ポンプハウジング内にプランジャを回転自在かつ軸
方向に移動自在に嵌合し、該プランジャの一端に設けた
カム部をポンプハウジング内に支持されエンジンの負荷
に応じて所要角度回転される制御カムに当接すると共
に、エンジンが軽負荷から高負荷になるにつれてプラン
ジャの往復動距離を増大するように上記制御カムを形成
し、上記プランジャの回転でカム部が上記制御カムに摺
接してプランジャを往復動することにより、作動室内の
オイルを吐出するエンジンのオイルポンプ装置におい
て、上記ポンプハウジングに固定された固定ピストンを
プランジャの他端に内装し、プランジャとポンプハウジ
ングもしくは固定ピストンとによって構成されエンジン
の全運転域においてオイルの吸入および吐出をする第1
作動室を設け、プランジャと固定ピストンとによって第
2作動室を構成すると共に、上記固定ピストンに設けた
連通路を第2作動室に連通し、エンジンの設定負荷以下
におけるプランジャの吐出行程ではケーシング内のオイ
ル通路に上記連通路を介して第2作動室のオイルをリリ
ーフすると共に、設定負荷以上におけるプランジャの吐
出行程では上記リリーフを遮断するリリーフ穴をプラン
ジャに設けたエンジンのオイルポンプ装置である。
【0003】この従来のエンジンのオイルポンプ装置に
よれば、単一のピストン式オイルポンプにおいて、高負
荷時のオイル吐出量を低負荷時のオイル吐出量に対して
大きくすることができると共に、低負荷時のオイル吐出
精度を高くすることができる。ところで、上記従来構成
に代えて、例えば低負荷用のオイルポンプと高負荷用の
オイルポンプとを同一のポンプハウジング内に構成し、
かつエンジンの低負荷時には上述のオイル吐出量が小の
低負荷用オイルポンプのみを駆動し、エンジンの高負荷
時にはオイル吐出量が大の高負荷用オイルポンプと上記
低負荷用オイルポンプとを同時駆動すべく構成した場
合、これら両ポンプの各プランジャはエンジンの駆動軸
(ロータリピストンエンジンのエキセントリックシャフ
ト)に回転軸を介して連結されている関係上、高速回転
する一方、エンジンの始動時においては所謂油下がりに
よりオイル絶対量が少量であるにもかかわらず、エンジ
ン始動時には低負荷であるため上述の低負荷用オイルポ
ンプのみが駆動(プランジャの回転動および直線往復
動)され、高負荷用オイルポンプはプランジャが高速回
転するのみで、プランジャは直線往復動(ポンプ作動)
しない。
【0004】このため、オイルの不足状態下において高
負荷用オイルポンプのプランジャが高速回転するので、
このプランジャとポンプハウジングとの間で焼付きが発
生する問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、複数のオイルポンプを備えたものにおい
て、エンジン始動後の所定時間は上述の複数の全てのオ
イルポンプを駆動(ポンプ作動)することで全てのオイ
ルポンプにオイルを供給し、高速可動部とポンプハウジ
ングとの間の焼付きをオイルにより防止することができ
るエンジンのオイルポンプ装置の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、固定ピストンに対し
てプランジャが往復動および回転するメタリングオイル
ポンプに設定することで、高速回転するプランジャとポ
ンプハウジングとの間の焼付きを防止することができる
エンジンのオイルポンプ装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、プランジャとポンプ
ハウジングとの間の摺動面に油溜り用の溝部を形成する
ことで、オイルを上述の溝部に溜めておくことができ、
プランジャとポンプハウジングとの間の焼付きをより一
層確実に防止することができるエンジンのオイルポンプ
装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、ポンプハウジング内に設けられた2部品(オ
イルポンプをメタリングオイルポンプに設定した場合に
は、固定ピストンとプランジャの2部品、オイルポンプ
をトロコイド式オイルポンプに設定した場合には、イン
ナロータとアウタロータとの2部品、オイルポンプをギ
ヤポンプに設定した場合には、駆動歯車と従動歯車との
2部品)の相対移動により吸入孔から吸入したオイルを
吐出孔に吐出する複数のオイルポンプを備えると共に、
低負荷域においては全てのオイルポンプのうち一部のオ
イルポンプが作動するエンジンのオイルポンプ装置であ
って、エンジン始動後の所定時間は上記複数の全てのオ
イルポンプを駆動する制御手段を備えたエンジンのオイ
ルポンプ装置であることを特徴とする。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記オイルポンプ
は、固定ピストンに対してプランジャが往復動および回
転するメタリングオイルポンプに設定したエンジンのオ
イルポンプ装置であることを特徴とする。
【0010】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記プランジャと上
記ポンプハウジングとの間の摺動面に油溜り用の溝部を
形成したエンジンのオイルポンプ装置であることを特徴
とする。
【0011】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、図9にクレーム対応図で示すように、ポンプハウジ
ングP1内に設けられた2部品P2,P3,P4,P5
の相対移動により吸入孔P6から吸入したオイルを吐出
孔に吐出する複数のオイルポンプP7,P8を備えたも
のにおいて、上述の制御手段P9は、エンジン始動後の
所定時間は上述の複数の全てのオイルポンプP7,P8
を駆動する。このため、上記2部品P2〜P5のうちの
高速可動部P2,P3とポンプハウジングP1との間の
焼付き(油下がりに起因する焼付き)を、ポンプ作用に
より吸入、吐出されるオイルで防止することができる効
果がある。
【0012】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のオイル
ポンプを、固定ピストンに対してプランジャが往復動お
よび回転するメタリングオイルポンプに設定したので、
高速回転するプランジャとポンプハウジングとの間の焼
付きを上述のオイルにより防止することができる効果が
ある。
【0013】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述のプラン
ジャと上述のポンプハウジングとの間の摺動面に油溜り
用の溝部を形成したので、メタリングオイルポンプの駆
動中に上述の溝部に予めオイルを溜めておくことがで
き、プランジャとポンプハウジングとの間の焼付きをよ
り一層確実に防止することができる効果がある。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンのオイルポンプ装置としてのロ
ータリピストンエンジンのメタリングオイルポンプ装置
を示し、図1、図2、図3において、このメタリングオ
イルポンプ装置1は、ポンプハウジング2のコントロー
ルピン配設孔3に収納されたコントロールピン4と、こ
のコントロールピン4に対して直交する方向に配設され
た低負荷用オイルポンプ5および高負荷用オイルポンプ
6とを備えている。
【0015】上述のコントロールピン4はその上端にギ
ヤ7を取付ける一方、ステップモータ8の回転軸9に嵌
合されたピニオン10と、上述のギヤ7とを噛合させ、
ステップモータ8によりコントロールピン4の回転位置
を制御すべく構成している。
【0016】また、上述のコントロールピン4の回転位
置をポジションセンサ11で検出し、このポジションセ
ンサ11出力信号(電圧値)に基づいて上述のステップ
モータ8をフィードバック制御すべく構成している。さ
らに、上述のコントロールピン4はその各オイルポンプ
5,6と対応する部位に制御カム部aと軸部b,b(図
4乃至図7参照)とをそれぞれ一体形成している。
【0017】一方、上述の低負荷用オイルポンプ5は、
ウオームホイール12と、このウオームホイール12に
ピン結合されたプランジャ13と、小径の固定ピストン
14と、この固定ピストン14に取付けられたスプリン
グリテーナ15と、このスプリングリテーナ15および
プランジャ13間に張架されて、プランジャ13を常時
コントロールピン4方向へバネ付勢するスプリング16
とを備え、低吐出量に設定されている。
【0018】同様に、上述の高負荷用オイルポンプ6
は、ウオームホイール18と、このウオームホイール1
8にピン結合されたプランジャ19と、大径の固定ピス
トン20と、この固定ピストン20に取付けられたスプ
リングリテーナ21と、このスプリングリテーナ21お
よびプランジャ19間に張架されて、プランジャ19を
常時コントロールピン4方向へバネ付勢するスプリング
22とを備え、高吐出量に設定されている。
【0019】ここで、上述の各ウオームホイール12,
18には回転軸23に一体的に形成されたウオーム2
4,24(図4乃至図7参照)を噛合させ、上述の回転
軸23をロータリピストンエンジンのエキセントリック
シャフトに連動させ、エキセントリックシャフトの回転
時に各要素23,24,24を介してウオームホイール
12,18およびプランジャ13,19を回転すべく構
成している。
【0020】また上述の各ウオームホイール12,18
におけるコントロールピン4側の端部には、図4乃至図
7に示すように、180度位相の2つのカム部c,c
と、端部中央に位置する突起部dとを一体的に形成し、
上述の2つのカム部c,cがコントロールピン4の軸部
b,bに、また上述の突起部dがコントロールピン4の
制御カム部aに当接し得るように構成している。
【0021】そして、コントロールピン4が図4、図5
に示す回転位置に制御されている時は、ウオーム24に
よりウオームホイール12,18が高速回転されるが、
突起部dが制御カム部aに常時当接しているので、ウオ
ームホイール12,18およびプランジャ13,19の
ストロークは零となる。
【0022】一方、コントロールピン4が図6、図7に
示す回転位置に制御されている時は、ウオーム24によ
りウオームホイール12,18が高速回転された時、突
起部dが制御カム部aに対して接離動するので、ウオー
ムホイール12,18およびプランジャ13,19は図
6に示す所定ストロークSTRにて図面上、左右方向へ
直接往復動し、オイルポンプ5,6がポンプ作用を奏す
る。つまり、ウオームホイール12,18は高速回転さ
れつつ、図6の実線位置と図7の実線位置との間を直接
往復動する。
【0023】この実施例ではエンジン始動後の所定時間
以外の通常運転時において、エンジンの低負荷時には図
10、図11に示すように低負荷用オイルポンプ5のみ
がポンプ作用し、エンジンの高負荷時には図10、図1
1に示すように両オイルポンプ5,6がポンプ作用する
ように構成されている。
【0024】なお、図10は横軸にエンジン回転数をと
り、縦軸に負荷をとって、低負荷用オイルポンプ5のみ
が駆動する領域と、両オイルポンプ5,6が共に駆動す
る領域とを区画した通常運転時のマップであり、図11
は横軸にコントロールピン4の回転位置(マップにより
回転位置が決まる)をとり、縦軸にオイルの吐出量をと
って、オイルポンプ5,6の駆動によるオイル吐出量の
変化を示した説明図である。
【0025】上述の低負荷用オイルポンプ5のポンプ作
用時におけるオイルの流れは次の通りである。すなわ
ち、図2、図3に矢印で示す如く、吸入孔25からコン
トロールピン配設孔3内に吸入されたオイルは、ポンプ
ハウジング2内の油路26、プランジャ13のインレッ
トポート27、同プランジャ13内のシリンダ室、同プ
ランジャ13内のアウトレットポート28、ポンプハウ
ジング2内の一方のオイル出口29を介して一方の吐出
孔30から吐出され、また上述の油路26と連通するコ
字状の連通路31からポンプハウジング2内の油路32
に流入したオイルは、回転されているプランジャ13の
インレットポート27、同プランジャ13内のシリンダ
室、同プランジャ13内のアウトレットポート28、ポ
ンプハウジング2内の他方のオイル出口33を介して他
方の吐出孔34から吐出される。
【0026】上述の高負荷用オイルポンプ6のポンプ作
用時におけるオイルの流れは次の通りである。すなわ
ち、図2、図3に矢印で示す如く、吸入孔25からコン
トロールピン配設孔3内に吸入されたオイルは、油路2
6、コ字状の連通路31、油路32を介して、プランジ
ャ19に貫通形成されたインレットポート35に流入し
た後に、同プランジャ19のシリンダ室、同プランジャ
19のアウトレットポート36、ポンプハウジング2内
の双方の各オイル出口37,38を介して左右の各吐出
孔30,34から吐出される。
【0027】ところで、図2に示すように低負荷用オイ
ルポンプ5および高負荷用オイルポンプ6のそれぞれの
プランジャ13,19におけるポンプハウジング2との
摺動面には複数の油溜り用の輪溝(リング状の溝部)3
9,40を形成し、各オイルポンプ5,6の駆動(ポン
プ作用)中において、プランジャ13,19の高速回転
および直線往復動に要する各要素2,13間および2,
19間のクリアランス(図示せず)を介してオイルを予
めこれら各輪溝39,40に貯溜すべく構成している。
なお、上述のポンプハウジング2の必要箇所は図2に示
すように、それぞれのカバー部材41,42,43で閉
塞している。しかも、エンジン始動後の所定時間は上述
の複数の全てのオイルポンプ5,6を駆動する制御手段
(図8に示すフローチャートの各ステップからなるルー
チンR1参照)を備えている。
【0028】このように構成したエンジンのオイルポン
プ装置の作用を、図8に示すフローチャートを参照し
て、以下に詳述する。第1ステップS1で、CPU(図
示せず)はエンジン始動か否かを判定し、YES判定時
には次の第2ステップS2に移行する。この第2ステッ
プS2で、CPUはステップモータ8を制御し、次の第
3ステップS3で、上述のステップモータ8はピニオン
10およびギヤ7を介して、コントロールピン4の回転
位置を、複数の全てのオイルポンプ5,6が駆動(ポン
プ作用)されるように調整し、次の第4ステップS4
で、低負荷用オイルポンプ5および高負荷用オイルポン
プ6を駆動する。
【0029】つまり、ロータリピストンエンジンの始動
によりエキセントリックシャフトが回転すると、この回
転力が回転軸23、ウオーム24,24、ウオームホイ
ール12,18を介してプランジャ13,19に伝達さ
れるので、上述のコントロールピン4の回転位置を制御
することで、2つのオイルポンプ5,6は駆動され、プ
ランジャ13,19の高速回転および直線往復動によ
り、吸入孔25から吸入したオイルを吐出孔30,34
に吐出するポンプ作用が実行される。
【0030】次に第5ステップS5で、CPUは所定時
間経過か否かを例えばCPU内蔵タイマにより判定し、
所定時間未経過時には上述の第4ステップS4にリター
ンする一方、所定時間経過完了時には次の第6ステップ
S6に移行する。
【0031】上述の第6ステップS6で、CPUはエア
フロセンサからの吸入空気量Q、ディストリビュータか
らのエンジン回転数Neなどの必要な各種信号の読込み
を実行し、次の第7ステップS7で、CPUはCE=Q
/Neの演算式によりエンジン負荷CEを求める。
【0032】次に第8ステップS8で、CPUは高負荷
か否かを判定し、現行のエンジン運転条件が低負荷であ
るNO判定時には次の第9ステップS9に移行する一
方、現行のエンジン運転条件が高負荷であるYES判定
時には別の第10ステップS10に移行する。
【0033】上述の第9ステップS9で、CPUはステ
ップモータ8およびコントロールピン4等を介して低負
荷用オイルポンプ5のみを駆動し、低負荷に対応した少
量のオイルを吐出し、上述の第10ステップS10で
は、CPUはステップモータ8およびコントロールピン
4等を介して2つの各オイルポンプ5,6を共に駆動
し、高負荷に対応した所定量のオイルを吐出する。なお
吐出されたオイルはロータリピストンエンジン作動室に
おけるアペックスシールとの摺動面に供給される。
【0034】このように、ポンプハウジング2内に設け
られたプランジャ13,19および固定ピストン14,
20の2部品の相対移動(この実施例ではプランジャが
回転および直線往復動し、ピストンは移動しない)によ
り吸入孔25から吸入したオイルを吐出孔30,34に
吐出する複数のオイルポンプ5,6を備えた装置におい
て、上述の制御手段(図8のルーチンR1参照)は、ロ
ータリピストンエンジン始動後の所定時間は上述の複数
の全てのオイルポンプ5,6を駆動する。
【0035】このため、上記2部品のうち高速可動する
プランジャ13,19とポンプハウジング2との間の焼
付き(油下がりに起因するエンジン始動時の焼付き)
を、ポンプ作用により吸入、吐出されるオイルで防止す
ることができる効果がある。
【0036】加えて、上述のポンプハウジング2と摺接
するプランジャ13,19の外周面には油溜り用の断面
凹状の輪溝39,40を形成したので、各オイルポンプ
5,6の駆動中においてクリアランスを介して上記輪溝
39,40内に予めオイルを溜めておくことができ、こ
の結果、エンジン始動時におけるプランジャ13,19
とポンプハウジング2との間の焼付きをより一層確実に
防止することができる効果がある。
【0037】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のエンジンオイルポンプ装置は、実
施例のロータリピストンエンジンのメタリングオイルポ
ンプ装置に対応し、以下同様に、複数のオイルポンプ
は、低負荷用オイルポンプ5と、高負荷用オイルポンプ
6との双方に対応し、相対移動する2部品は、プランジ
ャ13,19および固定ピストン14,20に対応し、
制御手段は、CPU制御によるルーチンR1に対応し、
油溜り用の溝部は、輪溝39,40に対応するも、この
発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものでは
ない。
【0038】例えばメタリングオイルポンプの他にトロ
コイド式オイルポンプやギヤポンプ等の他のオイルポン
プ装置に上記構成を適用してもよいことは勿論であり、
また上述の輪溝39,40の刻設数量および刻設位置は
実施例の数量および位置に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンのオイルポンブ装置をカバー
部材を除去して示す平面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】図2のB−B線に沿う拡大断面図。
【図4】零ストローク時におけるコントロールピンとウ
オームホイールとの関係を示す概略説明図。
【図5】零ストローク時におけるコントロールピンとウ
オームホイールとの関係を示す概略説明図。
【図6】ポンプ作用時におけるコントロールピストンと
ウオームホイールとの関係を示す概略説明図。
【図7】ポンプ作用時におけるコントロールピストンと
ウオームホイールとの関係を示す概略説明図。
【図8】フローチャート。
【図9】クレーム対応図。
【図10】ポンプ駆動域を示す説明図。
【図11】ポンプ駆動に対する吐出量変化を示す説明
図。
【符号の説明】
2…ポンプハウジング 5…低負荷用オイルポンプ 6…高負荷用オイルポンプ 13,19…プランジャ 14,20…固定ピストン 25…吸入孔 30,34…吐出孔 39,40…輪溝 R1…制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 順章 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプハウジング内に設けられた2部品の
    相対移動により吸入孔から吸入したオイルを吐出孔に吐
    出する複数のオイルポンプを備えると共に、低負荷域に
    おいては全てのオイルポンプのうち一部のオイルポンプ
    が作動するエンジンのオイルポンプ装置であって、エン
    ジン始動後の所定時間は上記複数の全てのオイルポンプ
    を駆動する制御手段を備えたエンジンのオイルポンプ装
    置。
  2. 【請求項2】上記オイルポンプは、固定ピストンに対し
    てプランジャが往復動および回転するメタリングオイル
    ポンプに設定した請求項1記載のエンジンのオイルポン
    プ装置。
  3. 【請求項3】上記プランジャと上記ポンプハウジングと
    の間の摺動面に油溜り用の溝部を形成した請求項2記載
    のエンジンのオイルポンプ装置。
JP5284514A 1993-10-18 1993-10-18 エンジンのオイルポンプ装置 Pending JPH07119624A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150992A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Mazda Motor Corp ロータリピストンエンジンの潤滑装置
WO2016117156A1 (ja) * 2015-01-21 2016-07-28 三菱重工業株式会社 液圧装置、内燃機関および船舶

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