JPH07119422B2 - 重質炭化水素の気化装置 - Google Patents

重質炭化水素の気化装置

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JPH07119422B2
JPH07119422B2 JP62297777A JP29777787A JPH07119422B2 JP H07119422 B2 JPH07119422 B2 JP H07119422B2 JP 62297777 A JP62297777 A JP 62297777A JP 29777787 A JP29777787 A JP 29777787A JP H07119422 B2 JPH07119422 B2 JP H07119422B2
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hydrocarbon raw
superheated steam
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春夫 林田
実 竹村
健二 山田
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日本石油化学株式会社
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、重質炭化水素原料を過熱水蒸気と混合させる
ことによって、該重質炭化水素原料を気化させる際に用
いられる気化装置に関するものである。
[従来の技術] 炭化水素原料を熱分解することによって、品質を向上さ
せる方法はよく知られている。分解反応においては、炭
化水素原料の分圧を低下させ、接触時間を短くする目的
で、炭化水素原料を分解炉へ導入する前に、炭化水素原
料を過熱水蒸気で希釈、気化させる水蒸気分解法が一般
に行なわれている。
この炭化水素原料が重質炭化水素である場合には、炭化
水素原料の気化は一般に複数の段階にわたって行なわれ
る。ここで、重質炭化水素とは、常温または若干の加温
下で流動性を有するが、加熱にによっては実質的に気化
し得ない高分子炭化水素を主要成分として含有する300
℃を超える沸点範囲を有する液状炭化水素物質であり、
常圧蒸留残渣油、減圧蒸留残渣油等が挙げられる。すな
わち、最初にこの液状の重質炭化水素原料を予熱し、つ
いで、液状を保っている重質炭化水素原料と、過熱水蒸
気とを混合し、重質炭化水素原料を一部気化させる。そ
の後、最終気化段階として過熱水蒸気と一部気化した重
質炭化水素原料、およびなお液状を保っている重質炭化
水素原料との混合物に追加量の過熱水蒸気を導入するこ
とにより完全に気化させるのである。過熱水蒸気の導入
方法には特に制限はないが、例えば次の構造を有するノ
ズルによって導入し重質炭化水素原料に混合される。す
なわち、重質炭化水素原料からなる芯流の周囲に過熱水
蒸気を供給できるように混合ノズルである。
この形式の公知ノズルを使用した場合に管の中、特に最
終気化段階で、過熱水蒸気を混合する際にコークスが生
じやすく、ノズルの閉塞を起こすことが見いだされた。
このコークス生成の原因は次のように考えられる。すな
わち、気化する際に、重質炭化水素原料の液滴と過熱水
蒸気とを接触させるわけであるが、比較的大型の液滴で
は蒸発および化学変化のために液滴表面に重質炭化水素
の中の比較的重い成分からなる皮膜が生じ、このため比
較的軽い成分の拡散が遅くなって気化が制限される。よ
って、このような液滴は完全に気化できず、その上、さ
らに高い水蒸気温度で加熱されてコークスとなるであろ
うと考えられる。このようなコークス発生の軽減を目的
とした例として、特開昭58−217588号公報には、特殊な
二重管構造を持つ装置が開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上述のような従来技術においては、液状の重質炭化水素
原料を気化する際に、液滴が十分に細かく分散されず、
完全に気化されないため混合ノズル内でのコークスの発
生および蓄積が起こる。その結果、混合ノズル内部にお
ける圧力低下度が増加する。さらな進んでノズルの閉塞
が起こると上記の低下度が許容範囲をこえて運転上支障
をきたす。
本発明は、このような従来技術の欠点を解決すべくなさ
れたもので、過熱水蒸気を混合して気化させる際に、コ
ークスの生成を防止し、ノズルの閉塞等が生じない、重
質炭化水素の気化装置を提供することを目的とするもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、重質炭化水素原料の気化装置において、各段
絞り構造を第1管状部材(原料吹き出しノズル)に取り
付けることによって、液体原料の流動状態を環状流から
噴霧流に変化させて過熱水蒸気と接触させることによ
り、液体原料の気化を容易にした装置であって、上述の
従来技術の問題点を解決するものである。
すなわち本発明は、重質炭化水素原料を水蒸気と接触さ
せる気化装置において、前記重質炭化水素原料を導入す
るための第1管状部材と、この第1管状部材を包囲し
て、過熱水蒸気を導入するための環状空間を形成する第
2管状部材とが設けられており、かつ第1管状部材が喉
部とディフューザ部とからなるベンチュリ管を備え、該
ベンチュリ管の喉部の内側にオリフィスが設けられてい
る多段の絞り構造を有し、該ベンチュリー管の喉部の内
径が、第1管状部材の内径の2/5〜4/5で、拡大角が3〜
10゜、および該オリフィスの口径が該ベンチュリ管の喉
部の内径の2/5〜4/5であることを特徴とする重質炭化水
素の気化装置に関するものである。
[実施例] 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は、本発明の重質炭化水素原料の気化装置の一例
を示す横断面図である。
第1図に示す気化装置において、一部気化した重質炭化
水素原料からなる芯流が流れる第1管状部材1、および
芯流の周囲を取り巻く形で過熱水蒸気を送給するための
導入口9を設けた第2管状部材2、および第1管状部材
1に取り付けられたベンチュリ部(管)3とからなって
いる。さらにベンチュリ部3の喉部4にオリフィス6を
取り付け、二段絞り構造になっている。
第1管状部材の両端は開放状態であって、これらは、そ
れぞれ重質炭化水素原料入口7および出口8となってい
る。第2管状部材2における下流側の末端部は開口して
いるが、その反対側の上流側の末端部は閉鎖されてい
る。
操作は第1管状部材1中で気液二相流のフローパターン
でいう環状流となって流れている一部気化した重質炭化
水素原料を、ベンチュリ部3で微小な液滴が分散して流
れる噴霧流に変化させ、ベンチュリ部3出口で第1管状
部材1と第2管状部材2との間の環状部分を流れる過熱
水蒸気と接触させる。微小な液滴となった重質炭化水素
原料は過熱水蒸気によって一気に蒸発し、熱分解炉へ送
られる。このときベンチュリ部3の喉部4で絞りが十分
でないと第1管状部材1内の重質炭化水素原料の環状流
が、喉部4の出口で十分発達した噴霧流とならずディフ
ューザ部5の底部に液溜りが生ずる。また喉部4直径を
小さく絞りすぎると圧力損失が大きく、これも不利とな
るので、該喉部4の内径は第1管状部材1の内径の2/5
〜4/5の範囲が適当である。また、絞りはベンチュリ部
3だけで絞る一段絞りの場合は、比較的液滴径の大きい
未発達の噴霧流しか得られないが、多段で絞る方法、例
えばベンチュリ部3の喉部4にオリフィス6を入れて二
段で絞る方法では液滴径の小さい、より発達した噴霧流
が得られ、本発明の目的が好適に達成できる。この場合
のオリフィス6の口径は、該喉部4内径と第1管状部材
1の内径との割合が制限され、該喉部4内径の2/5〜4/5
の範囲が適当である。
喉部4から噴霧流となった重質炭化水素原料はディフュ
ーザ部5を通って過熱水蒸気と接触するのであるが、デ
ィフューザ部5が短いと、重質炭化水素原料の流速は、
第1管状部材1と第2管状部材2との間の環状部を流れ
ている過熱水蒸気の流速に比べ、著しく速いため偏流が
大きく、ディフューザ5底部に液溜りを生ずる。よって
偏流が起こらない程度、すなわち少なくとも過熱水蒸気
の流速と重質炭化水素原料の流速が同程度になるように
ディフューザ部5を長くする必要がある。また、ベンチ
ュリ部3の拡大角が大きいと圧力損失が大きいので、拡
大角は3〜10゜が適当である。
第1管状部材と第2管状部材2の間の環状部分を流れる
過熱水蒸気は第1管状部材1外壁と直接接触して流れて
いるために第2図に示すように、該環状部分にクーリン
グスチーム管10を設けて、重質炭化水素より低い温度、
例えば約200〜300℃の水蒸気をクーリングスチーム入口
11から導入して、第1管状部材1の外壁での昇温を抑え
る方法も有効である。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、重質炭化水素原料
の出口に、多段絞り構造を取り付けることにより、炭化
水素原料を微小な液滴として分散させ、過熱水蒸気によ
って容易にかつ完全に蒸発させることができる。従って
コークスの生成やこれに伴なうノズル等の閉塞も十分防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の重質炭化水素原料の気化装置の一例
を示す横断面図、そして 第2図は、第1図の気化装置にクーリングスチーム管を
取り付けた横断面図。 1……第1管状部材、2……第2管状部材、3……ベン
チュリ部(管)、4……喉部、5……ディフューザ部、
6……オリフィス、7……重質炭化水素原料入口、8…
…重質炭化水素原料出口、9……過熱水蒸気入口、10…
…クーリングスチーム管、11……クーリングスチーム入
口。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−3103(JP,A) 特開 昭59−30704(JP,A) 特開 昭59−30702(JP,A) 特開 昭57−147589(JP,A) 特開 昭55−114367(JP,A) 特公 昭51−18404(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重質炭化水素原料を水蒸気と接触させる気
    化装置において、前記重質炭化水素原料を導入するため
    の第1管状部材と、この第1管状部材を包囲して、過熱
    水蒸気を導入するための環状空間を形成する第2管状部
    材とが設けられており、かつ第1管状部材が喉部とディ
    フューザ部とからなるベンチュリ管を備え、該ベンチュ
    リ管の喉部の内側にオリフィスが設けられている多段の
    絞り構造を有し、該ベンチュリー管の喉部の内径が、第
    1管状部材の内径の2/5〜4/5で、拡大角が3〜10゜、お
    よび該オリフィスの口径が該ベンチュリ管の喉部の内径
    の2/5〜4/5であることを特徴とする重質炭化水素の気化
    装置。
  2. 【請求項2】前記第1管状部材と第2管状部材との間に
    クーリングスチーム管を設けた特許請求の範囲第1項に
    記載の重質炭化水素の気化装置。
JP62297777A 1987-11-27 1987-11-27 重質炭化水素の気化装置 Expired - Lifetime JPH07119422B2 (ja)

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