JPH07118004B2 - エネルギー差分画像処理方法 - Google Patents
エネルギー差分画像処理方法Info
- Publication number
- JPH07118004B2 JPH07118004B2 JP63160052A JP16005288A JPH07118004B2 JP H07118004 B2 JPH07118004 B2 JP H07118004B2 JP 63160052 A JP63160052 A JP 63160052A JP 16005288 A JP16005288 A JP 16005288A JP H07118004 B2 JPH07118004 B2 JP H07118004B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- ray
- water
- low
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000003672 processing method Methods 0.000 title claims description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 5
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims description 5
- 230000005855 radiation Effects 0.000 claims description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 30
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 25
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 25
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 238000002083 X-ray spectrum Methods 0.000 description 5
- 238000011410 subtraction method Methods 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 3
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 3
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- MARUHZGHZWCEQU-UHFFFAOYSA-N 5-phenyl-2h-tetrazole Chemical compound C1=CC=CC=C1C1=NNN=N1 MARUHZGHZWCEQU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- JBRZTFJDHDCESZ-UHFFFAOYSA-N AsGa Chemical compound [As]#[Ga] JBRZTFJDHDCESZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001218 Gallium arsenide Inorganic materials 0.000 description 1
- 210000004204 blood vessel Anatomy 0.000 description 1
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 1
- 229910052793 cadmium Inorganic materials 0.000 description 1
- BDOSMKKIYDKNTQ-UHFFFAOYSA-N cadmium atom Chemical compound [Cd] BDOSMKKIYDKNTQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 1
- 229910052732 germanium Inorganic materials 0.000 description 1
- GNPVGFCGXDBREM-UHFFFAOYSA-N germanium atom Chemical compound [Ge] GNPVGFCGXDBREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000012886 linear function Methods 0.000 description 1
- QKEOZZYXWAIQFO-UHFFFAOYSA-M mercury(1+);iodide Chemical compound [Hg]I QKEOZZYXWAIQFO-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 210000004872 soft tissue Anatomy 0.000 description 1
- 238000004611 spectroscopical analysis Methods 0.000 description 1
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 229910052714 tellurium Inorganic materials 0.000 description 1
- PORWMNRCUJJQNO-UHFFFAOYSA-N tellurium atom Chemical compound [Te] PORWMNRCUJJQNO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 210000001519 tissue Anatomy 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は医療に用いられるX線診断装置或は工業に用
いられる非破壊検査装置に用いられる画像処理方法に関
する。
いられる非破壊検査装置に用いられる画像処理方法に関
する。
従来の技術 X線が物体を透過する際の、X線の減衰を第3図に示
す。厚さd1の物体(1)1と厚さd2の物体(2)2を透
過するX線強度I1(E)は、X線管からのX線出力強度
I0(E)、物体(1)1の減衰係数μA(E)、厚さ
d1、物体(2)2の減衰係数μB(E)、厚さd2を用い
て表示すると以下のようになる。
す。厚さd1の物体(1)1と厚さd2の物体(2)2を透
過するX線強度I1(E)は、X線管からのX線出力強度
I0(E)、物体(1)1の減衰係数μA(E)、厚さ
d1、物体(2)2の減衰係数μB(E)、厚さd2を用い
て表示すると以下のようになる。
I1(E) =I0(E)exp{−μA(E)d1−μB(E)d2} ……
(1) X線のエネルギーEを2つの帯域に分離し、Low、High
として両辺対数変換すると、以下のようになる。
(1) X線のエネルギーEを2つの帯域に分離し、Low、High
として両辺対数変換すると、以下のようになる。
−lnI′(Low)=μA(Low)d1+μB(Low)d2 ……
(2) −lnI′(High)=μA(High)d1+μB(High)d2 …
…(3) I′(Low)=I(Low)/I0(Low) I′(High)=I(High)/I0(High) −lnI′(Low)=S(Low)、−lnI′(High)=S (High)として書き直すと、(2)、(3)式は以下よ
うになる。
(2) −lnI′(High)=μA(High)d1+μB(High)d2 …
…(3) I′(Low)=I(Low)/I0(Low) I′(High)=I(High)/I0(High) −lnI′(Low)=S(Low)、−lnI′(High)=S (High)として書き直すと、(2)、(3)式は以下よ
うになる。
S(Low)=μA(Low)d1+μB(Low)d2 ……(4) S(High)=μA(High)d1+μB(High)d2 ……
(5) (4)、(5)式をd1、d2に関して解くと、 d1=1/Δ*{μB(High)S(Low) −μB(Low)S(High)} ……(6) d2=1/Δ*{−μA(High)S(Low) +μA(Low)S(High)} ……(7) 減弱係数μは材料固有の値であるので,(6),(7)
式を係数a1−a4を用いてS(Low),S(High)の関数と
して書き直すと, d1=a1S(Low)+a2S(High) ……(8) d2=a3S(Low)+a4S(High) ……(9) (8),(9)式をX線透過画像で説明すると,物体の
X線透過画像の対数変換画像の一次の関数として,X線透
過画像から特定の物体の厚さに対応した画像成分のみを
抽出することが可能である。この方法はエネルギーサブ
トラクション法(差分法)として下記の文献に説明され
ている。
(5) (4)、(5)式をd1、d2に関して解くと、 d1=1/Δ*{μB(High)S(Low) −μB(Low)S(High)} ……(6) d2=1/Δ*{−μA(High)S(Low) +μA(Low)S(High)} ……(7) 減弱係数μは材料固有の値であるので,(6),(7)
式を係数a1−a4を用いてS(Low),S(High)の関数と
して書き直すと, d1=a1S(Low)+a2S(High) ……(8) d2=a3S(Low)+a4S(High) ……(9) (8),(9)式をX線透過画像で説明すると,物体の
X線透過画像の対数変換画像の一次の関数として,X線透
過画像から特定の物体の厚さに対応した画像成分のみを
抽出することが可能である。この方法はエネルギーサブ
トラクション法(差分法)として下記の文献に説明され
ている。
[石田:画像処理のハードウエアとソフトウエア、医用
電子と生体工学、Vol.22、No.1、p53] 上述の方法を実用の場で説明する。一例として,物体
(1)をアルミニウム,物体(2)を水として考える。
第5図はアルミニウムと水の線減弱係数μを示した図で
ある。図から分かるように,それぞれの線減弱係数はX
線エネルギーに対して非直線的であり,特に低エネルギ
ー側で急激に値が増加している。低エネルギー側での線
減弱係数の増加のX線スペクトルに与える影響を第3図
に示す。第6図において,縦軸はX線の光子数をしめ
す。曲線(1)は管電圧120KVPにおける一般的なX線源
から放出されるX線スペクトル,曲線(2),(3)は
物体の厚さが増加したときの,物体を透過するX線スペ
クトルの変化を示すたものである。図から理解できるよ
うに,物体の厚さが増加するにしたがい,物体の低エネ
ルギーX線の吸収が増大し,透過X線スペクトルの平均
エネルギーの高エネルギー側へシフトする現象を生じ
る。この現象はビームハードニング(Beam−Hardning)
現象と呼ばれている。
電子と生体工学、Vol.22、No.1、p53] 上述の方法を実用の場で説明する。一例として,物体
(1)をアルミニウム,物体(2)を水として考える。
第5図はアルミニウムと水の線減弱係数μを示した図で
ある。図から分かるように,それぞれの線減弱係数はX
線エネルギーに対して非直線的であり,特に低エネルギ
ー側で急激に値が増加している。低エネルギー側での線
減弱係数の増加のX線スペクトルに与える影響を第3図
に示す。第6図において,縦軸はX線の光子数をしめ
す。曲線(1)は管電圧120KVPにおける一般的なX線源
から放出されるX線スペクトル,曲線(2),(3)は
物体の厚さが増加したときの,物体を透過するX線スペ
クトルの変化を示すたものである。図から理解できるよ
うに,物体の厚さが増加するにしたがい,物体の低エネ
ルギーX線の吸収が増大し,透過X線スペクトルの平均
エネルギーの高エネルギー側へシフトする現象を生じ
る。この現象はビームハードニング(Beam−Hardning)
現象と呼ばれている。
以下にこのようなビームハードニング現象を伴う場での
(8),(9)式に示すエネルギーサブトラクション法
を実照射において適用する。第7図は実験に用いる物体
で、物体(1)としてアルミニウム0.5Cm,物体(2)と
して水0〜20Cmを用いたときの形状とX線照射方向を示
している。この様な物体にX線管電圧120KVpのx線を照
射し、半導体放射線検出器をもちいてスキャニングを行
い透過画像を得た。検出器からの信号は、ディスクリミ
ネートレベルを20KeVと60KeVにもうけ、20KeV〜60KeVに
おける画像信号の対数変換値をS(Low)、60KeV〜120K
eVにおける画像信号の対数変換値をS(Low)とし、係
数aの値は、水の厚さ10Cmにおける画像に於てアルミニ
ウムのみの画像、すなはち水の画像成分を消去した画像
が得られるように決定した。(8)式を用いてアルミニ
ウムd1画像を得るために使用した。a1、a2の値は次のよ
うになる。
(8),(9)式に示すエネルギーサブトラクション法
を実照射において適用する。第7図は実験に用いる物体
で、物体(1)としてアルミニウム0.5Cm,物体(2)と
して水0〜20Cmを用いたときの形状とX線照射方向を示
している。この様な物体にX線管電圧120KVpのx線を照
射し、半導体放射線検出器をもちいてスキャニングを行
い透過画像を得た。検出器からの信号は、ディスクリミ
ネートレベルを20KeVと60KeVにもうけ、20KeV〜60KeVに
おける画像信号の対数変換値をS(Low)、60KeV〜120K
eVにおける画像信号の対数変換値をS(Low)とし、係
数aの値は、水の厚さ10Cmにおける画像に於てアルミニ
ウムのみの画像、すなはち水の画像成分を消去した画像
が得られるように決定した。(8)式を用いてアルミニ
ウムd1画像を得るために使用した。a1、a2の値は次のよ
うになる。
a1=1 a2=−1.13 このときの画像成分を第8図に示す。第8図は水の厚さ
の変化に対する水消去画像に含まれる水の残留成分およ
びアルミニウムの信号成分を示す図である。水の厚さ10
Cmにおいて水を消去すると、水の厚さ10Cmにおいてはア
ルミニウムのない信号成分は0となるが、水の厚さが減
少または増加すると画像中に水の残留信号成分が含まれ
る。特に水の厚さの薄い部分において顕著である。アル
ミニウム成分は水の残留成分との差として、水の厚さ全
域にわたり平均的なコントラスト差が得られている。こ
れを実際の画像でみた場合を第9図に示す。第7図に示
したアルミニウム、水画像は、水の厚さが10Cm近傍にお
いては水の画像は画面から全く消去され、アルミニウム
画像のみとして抽出されているが、水の厚さが薄い、ま
たは厚い領域では水の残留画像成分が出現している。
の変化に対する水消去画像に含まれる水の残留成分およ
びアルミニウムの信号成分を示す図である。水の厚さ10
Cmにおいて水を消去すると、水の厚さ10Cmにおいてはア
ルミニウムのない信号成分は0となるが、水の厚さが減
少または増加すると画像中に水の残留信号成分が含まれ
る。特に水の厚さの薄い部分において顕著である。アル
ミニウム成分は水の残留成分との差として、水の厚さ全
域にわたり平均的なコントラスト差が得られている。こ
れを実際の画像でみた場合を第9図に示す。第7図に示
したアルミニウム、水画像は、水の厚さが10Cm近傍にお
いては水の画像は画面から全く消去され、アルミニウム
画像のみとして抽出されているが、水の厚さが薄い、ま
たは厚い領域では水の残留画像成分が出現している。
発明が解決しようとする課題 上記のように、エネルギーサブトラクション法(差分
法)は従来のように対数変換画像の差分のみでは物体の
厚さの変化を伴う場合は、厚さ全域に帯して理想的な差
分を行うことは不可能である。
法)は従来のように対数変換画像の差分のみでは物体の
厚さの変化を伴う場合は、厚さ全域に帯して理想的な差
分を行うことは不可能である。
課題を解決するための手段 半導体放射線検出器を用い、2つのディスクリミネート
レベルを設け、物体を透過したX線を2種類のエネルギ
ー帯に分割してX線光子計数を行うことによりX線画像
を得、高いエネルギー帯における計数値により構成され
た画像の対数変換画像をS(H)、低いエネルギー帯に
おける計数値により構成された画像の対数変換画像をS
(L)とし、前記S(H)、S(L)、およびその指数
関数である{S(H)}x、{S(L)}yのそれぞれ
に係数を組み合わせて加算を行うことにより、物体を構
成する材料の中特定の材料を選択的に抽出もしくは消去
した画像を得る。
レベルを設け、物体を透過したX線を2種類のエネルギ
ー帯に分割してX線光子計数を行うことによりX線画像
を得、高いエネルギー帯における計数値により構成され
た画像の対数変換画像をS(H)、低いエネルギー帯に
おける計数値により構成された画像の対数変換画像をS
(L)とし、前記S(H)、S(L)、およびその指数
関数である{S(H)}x、{S(L)}yのそれぞれ
に係数を組み合わせて加算を行うことにより、物体を構
成する材料の中特定の材料を選択的に抽出もしくは消去
した画像を得る。
作用 上記の方法により、高次の項をもうけることにより、厚
さの変化にともなう物体のX線透過画像からエネルギー
サブトラクション画像を得る場合に、X線のビームハー
ドニング現象にともなう残存像を無くし、最適なエネル
ギーサブトラクション画像を得ることが出来る。
さの変化にともなう物体のX線透過画像からエネルギー
サブトラクション画像を得る場合に、X線のビームハー
ドニング現象にともなう残存像を無くし、最適なエネル
ギーサブトラクション画像を得ることが出来る。
実施例 ビームハードニング現象による信号成分の変化を、第7
図の物体を用いて調べてみた結果を第1図に示す。第1
図は水の厚さの変化に対して、アルミニウム信号成分の
変化を示した図であり、低エネルギー信号成分とは、前
述の画像S(Low)においてアルミニウムの無い部分の
透過画像からアルミニウム有りの部分の透過画像を引い
た画像信号成分であり、高エネルギー信号成分とは同様
に画像S(High)を用いて得た画像信号成分である。こ
の様に、信号成分が水の厚さにより非直線的に変化する
ことにより、前述の(8)、(9)式に示す一次式で差
分を用いることでは最適画像は得られないことが理解で
きる。
図の物体を用いて調べてみた結果を第1図に示す。第1
図は水の厚さの変化に対して、アルミニウム信号成分の
変化を示した図であり、低エネルギー信号成分とは、前
述の画像S(Low)においてアルミニウムの無い部分の
透過画像からアルミニウム有りの部分の透過画像を引い
た画像信号成分であり、高エネルギー信号成分とは同様
に画像S(High)を用いて得た画像信号成分である。こ
の様に、信号成分が水の厚さにより非直線的に変化する
ことにより、前述の(8)、(9)式に示す一次式で差
分を用いることでは最適画像は得られないことが理解で
きる。
第1図に示す非直線的な信号成分から水の厚さの変化に
対しても直線的な信号成分を得るために、(8)、
(9)式に下記のように{S(H)}x、{S(L)}
yの項を付加する。
対しても直線的な信号成分を得るために、(8)、
(9)式に下記のように{S(H)}x、{S(L)}
yの項を付加する。
d1=a1S(L) +a2S(H)+a5{S(L)}y+a6{S(H)}x …
…(10) d2=a3S(L) +a4S(H)+a7{S(L)}y+a8{S(H)}x …
…(11) 実験に於て、管電圧120KVPの入射X線に対して上式の最
適条件になるxおよびa1〜a8の値を求める。
…(10) d2=a3S(L) +a4S(H)+a7{S(L)}y+a8{S(H)}x …
…(11) 実験に於て、管電圧120KVPの入射X線に対して上式の最
適条件になるxおよびa1〜a8の値を求める。
(10)式を用いてアルミニウムd1画像を得るために使用
したa1、a2、a5、a6、x,yの値は以下のようになる。こ
の場合も同様に水10Cmの厚さにおいて、アルミニウムの
みの画像が得られるように値を決定した。
したa1、a2、a5、a6、x,yの値は以下のようになる。こ
の場合も同様に水10Cmの厚さにおいて、アルミニウムの
みの画像が得られるように値を決定した。
a1=−1 a2=1、5 a5=0、2 a6=0、05 x=1、9 上記のパラメータを用いて得られたアルミニウムの画像
のコントラストを第2図に示す。第8図に比較して、ア
ルミニウムの無い信号成分が水の厚さ0〜20Cmにわたり
均一なコントラストが得られている。
のコントラストを第2図に示す。第8図に比較して、ア
ルミニウムの無い信号成分が水の厚さ0〜20Cmにわたり
均一なコントラストが得られている。
同様に(1)式を用いて水d2の画像を得るために使用し
たa3、a4、a7、a8、xの値は以下のようになる。
たa3、a4、a7、a8、xの値は以下のようになる。
a3=1 a4=−1、05 a7=−0、15 a8=0、05 x=1.9 y=1.9 このパラメータを用いて処理を行うと、アルミニウムを
ほとんど消去した水のみの画像が得られる。またここで
a9・S(H)・S(L)の項を加えて補正を行なえばよ
り細かな補正が可能となる。
ほとんど消去した水のみの画像が得られる。またここで
a9・S(H)・S(L)の項を加えて補正を行なえばよ
り細かな補正が可能となる。
上述のデータはテルル化カドミウムを使用して、X線ス
リットを用いて散乱線を極力除いた状態で測定を行っ
た。
リットを用いて散乱線を極力除いた状態で測定を行っ
た。
以上、水とアルミニウムの分離について述べたが、対象
物体はX線の吸収係数が異なる物体であれば、応用する
ことが出来る。例えば、生体であれば骨、軟組織、造影
された血管、石灰化組織などの分離、その他であれば、
金属と樹脂の分離などに応用できる。
物体はX線の吸収係数が異なる物体であれば、応用する
ことが出来る。例えば、生体であれば骨、軟組織、造影
された血管、石灰化組織などの分離、その他であれば、
金属と樹脂の分離などに応用できる。
また、撮影に用いる半導体放射線センサは、シリコン、
ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、カドミ化テルル、ヨウ化
水銀などのスペクトル測定の出来るセンサが適してい
る。
ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、カドミ化テルル、ヨウ化
水銀などのスペクトル測定の出来るセンサが適してい
る。
発明の効果 本発明によれば、高エネルギーと低エネルギー領域に分
離した画像の対数変換画像を得、サブトラクション法を
使用して、物質の分離画像を得る際のビームハードニン
グ現象に伴う画像のコントラスト歪を、サブトラクショ
ン計算中に対数変換画像の値の高次の項を加えることに
より、歪を無くした最適な画像を得ることが可能とな
る。
離した画像の対数変換画像を得、サブトラクション法を
使用して、物質の分離画像を得る際のビームハードニン
グ現象に伴う画像のコントラスト歪を、サブトラクショ
ン計算中に対数変換画像の値の高次の項を加えることに
より、歪を無くした最適な画像を得ることが可能とな
る。
さらに、半導体をスペクトロスコピックに使用すること
により、1回のX線撮影により、高低両エネルギー画像
を同時に得ることが出来、動きのある撮影対象に対して
も有効な方法である。
により、1回のX線撮影により、高低両エネルギー画像
を同時に得ることが出来、動きのある撮影対象に対して
も有効な方法である。
第1図は対数変換画像中に含まれる高低エネルギー信号
成分を示す図、第2図は本発明の画像処理によるアルミ
ニウム信号成分を示す図、第3図は本発明の画像処理に
よるアルミニウム画像を示す図、第4図はX線の物質透
過モデルを示す図、第5図は水とアルミニウムの線減弱
係数を示す図、第6図はX線スペクトルを示す図、第7
図は実験に使用した水とアルミニウムのモデルを示す
図、第8図は従来の画像処理により得られたアルミニウ
ム信号成分を示す図、第9図は従来の画像処理によるア
ルミニウム画像を示す図である。
成分を示す図、第2図は本発明の画像処理によるアルミ
ニウム信号成分を示す図、第3図は本発明の画像処理に
よるアルミニウム画像を示す図、第4図はX線の物質透
過モデルを示す図、第5図は水とアルミニウムの線減弱
係数を示す図、第6図はX線スペクトルを示す図、第7
図は実験に使用した水とアルミニウムのモデルを示す
図、第8図は従来の画像処理により得られたアルミニウ
ム信号成分を示す図、第9図は従来の画像処理によるア
ルミニウム画像を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 末喜 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡辺 正則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−163340(JP,A) 医用電子と生体工学,24[3](1986− 6),P.175−182 日本医放会誌,46[1](1986),P. 75−77 日本医放会誌,49[9](1989),P. 1152−1167
Claims (1)
- 【請求項1】半導体放射線検出器を用い、2つのディス
クリミネートレベルを設け、物体を透過したX線を2種
類のエネルギー帯に分割してX線光子計数を行うことに
よりX線画像を得、高いエネルギー帯における計数値に
より構成された画像の対数変換画像をS(H)、低いエ
ネルギー帯における計数値により構成された画像の対数
変換画像をS(L)とし、前記S(H)、S(L)、お
よびその指数関数である{S(H)}x、{S(L)}
yのそれぞれに係数を組み合わせて加減乗算を行うこと
により、物体を構成する材料の中特定の材料を選択的に
抽出もしくは消去した画像を得ることを特徴とするエネ
ルギー差分画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63160052A JPH07118004B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | エネルギー差分画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63160052A JPH07118004B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | エネルギー差分画像処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0210142A JPH0210142A (ja) | 1990-01-12 |
JPH07118004B2 true JPH07118004B2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=15706873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63160052A Expired - Fee Related JPH07118004B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | エネルギー差分画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118004B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6922462B2 (en) * | 2002-07-31 | 2005-07-26 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Method, system and computer product for plaque characterization |
JP4526110B2 (ja) * | 2003-06-19 | 2010-08-18 | 株式会社日立メディコ | 放射線画像撮像装置 |
JP5049937B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2012-10-17 | 株式会社日立製作所 | エネルギー情報を用いたx線ct画像再構成法 |
CN101862876B (zh) * | 2010-06-29 | 2012-02-22 | 浙江金宸三普换热器有限公司 | 换热器的钎焊缓冲式捆扎杆 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58163340A (ja) * | 1982-03-20 | 1983-09-28 | 富士写真フイルム株式会社 | 放射線画像のサブトラクシヨン処理方法 |
-
1988
- 1988-06-28 JP JP63160052A patent/JPH07118004B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
医用電子と生体工学,24[3(1986−6),P.175−182 |
日本医放会誌,46[1(1986),P.75−77 |
日本医放会誌,49[9(1989),P.1152−1167 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0210142A (ja) | 1990-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Van de Casteele et al. | A model-based correction method for beam hardening artefacts in X-ray microtomography | |
Brody et al. | A method for selective tissue and bone visualization using dual energy scanned projection radiography | |
US6195413B1 (en) | Method and arrangement for detecting X-rays | |
US4686695A (en) | Scanned x-ray selective imaging system | |
EP0385505B1 (en) | Radiographic image processing method and photographic imaging apparatus therefor | |
JPH02278974A (ja) | X線画像処理装置 | |
Kelcz et al. | Absorption‐edge fluoroscopy using a three‐spectrum technique | |
JP2001190531A (ja) | X線撮影用放射線フィルタを含む撮影システム | |
EP0434872B1 (en) | Energy difference image processing method | |
JP3901770B2 (ja) | エネルギーサブトラクション処理方法および装置 | |
US8184877B2 (en) | Renormalization of dual-energy images | |
US4499591A (en) | Fluoroscopic filtering | |
US8121372B2 (en) | Method for reducing image noise in the context of capturing an image using two different radiation spectra | |
JPH07118004B2 (ja) | エネルギー差分画像処理方法 | |
JP2981701B2 (ja) | 放射線画像形成方法およびそれを用いた骨塩定量分析方法 | |
Baldelli et al. | Application of the K-edge X-ray technique to map pigments of art paintings: Preliminary results | |
JPH0833916B2 (ja) | 放射線画像処理方法 | |
JPH05216141A (ja) | 放射線画像処理方法および放射線画像装置 | |
JP3723136B2 (ja) | エネルギーサブトラクション処理方法および装置 | |
Heinzerling et al. | Non-linear techniques in multi-spectral x-ray imaging | |
Austin et al. | Broad spectrum element-specific X-ray imaging | |
Kingston et al. | Imaging Mean Energy of X-ray Spectra through Intensity Variation in Radiographs with an Example Application to Beam Hardening Correction. | |
Cohen et al. | The effects of the film/screen combination on tomographic image quality | |
Zananiri et al. | Dual energy radiography using X-ray films and intensifying screens | |
Kim et al. | Optimal contrast enhancement achieved by the synthetic method for bone and tissue separation based on a dual-energy radiographic system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |