JPH07117986B2 - 文字認識装置 - Google Patents

文字認識装置

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JPH07117986B2
JPH07117986B2 JP4308791A JP30879192A JPH07117986B2 JP H07117986 B2 JPH07117986 B2 JP H07117986B2 JP 4308791 A JP4308791 A JP 4308791A JP 30879192 A JP30879192 A JP 30879192A JP H07117986 B2 JPH07117986 B2 JP H07117986B2
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道博 長石
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は文字認識装置に関し、
特に、手書き文字を入力し、その文字データを認識して
その結果を出力するような文字認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の文字認識装置を示す概略ブ
ロック図である。図2において、入力手段10によって
文字が電子化された後、特徴抽出手段11によって文字
の特徴が抽出される。そして、認識手段12は抽出され
た特徴量をもとにして、予め辞書として用意された特徴
量と、入力された文字の特徴量との距離を計算して文字
の識別を行なう。入力手段10と特徴抽出手段11と認
識手段12による出力結果や状態は出力手段13に出力
される。
【0003】ここで、文字の特徴とは、文字の基本的構
成であるストロークなどや文字画像として見た場合の座
標点の分布状況を、多次元ベクトル量として定量的に表
わしたものである。ここで用いられる特徴量は、主とし
て文字認識装置の設計者自身の直感などをもとに考案さ
れるので、非常に多くの種類の特徴量が文字認識装置で
用いられている。認識はこのようにして得られた多次元
ベクトル量を多変量解析の手法を基本に行なわれてい
る。
【0004】一般に、手書き文字、特に筆記制限のない
自由手書き文字の場合は大きな文字変形を持っているた
め、手書き文字に関して高い認識率を得るのは困難であ
る。従来の文字認識装置では、手書き文字の認識率を向
上させるために、誤認識の起こりやすい文字に対しての
認識辞書の改良を行なう、複数の特徴量を組合わせて文
字認識装置の特徴抽出能力を高めるなどの認識方法自体
の工夫のほかに、文法的な知識を用いて得られた文字認
識結果を確認,修正するなどの認識結果以外の情報を用
いて認識率の向上を図る工夫も行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多次元
ベクトル量の統計的な分析から実際の文字パターンとの
関連を推測することが難しいので、変形の大きな手書き
文字などに対応できるように多変量分析を前提にしてい
る特徴抽出自体の能力を向上させることは大変困難な作
業となっている。たとえば、ある文字パターンの線分の
変形が、特徴量のどこにどのような量で反映されている
のか直感的にわかりにくい。これは特徴量自体が主とし
て文字認識装置の設計者自身の直感などをもとに考案さ
れていることに起因している。したがって、大きな文字
変形を特徴抽出自体の改良によって吸収するのではな
く、もっぱら得られた特徴量の統計解析を行なった辞書
の変更を中心とした対策がとられている。
【0006】一方、文法的な知識を利用して、文字認識
の結果得られた候補から文法的に適切な結果を得て高い
認識率を達成するには、複数の候補文字が適切である必
要がある。たとえば、候補文字は、正しい文字を含め、
類似文字が含まれており、全く形態の異なった文字や別
のカテゴリーの文字が含まれていないことが望ましい。
ところが、実際には、候補文字内に不適切文字が含まれ
ている場合があり、文法的な知識を用いても正しい結果
が得られないことがある。
【0007】通常、候補文字の文字認識の結果(辞書と
の類似度など定量的な量)の大きさに応じて、単純に第
1候補,第2候補,の順に複数の候補が作成される。そ
して、文法などの知識を用いて複数の認識候補文字から
適切なものを選択する場合、第1候補から順に文字が組
合わされる。この場合、すべての候補文字は同じ重みで
扱われるので、適切な意味の組合わせを得る場合に、多
くの組合わせについて検討することになり、そのために
多くの時間がかかる。
【0008】各候補文字の文字認識結果を、その候補の
確信度とみなして、文法的な知識を利用する際の重み付
けに使う場合、文字によって文字認識の結果を確信度と
して用いるのに不適切な場合がある。これは文字認識の
結果として用いられるパターン間の距離が適切でないた
めである。実際には単純に文字認識の結果から複数の候
補を選択し、すべての候補文字の重み付けを同じにして
多くの組合わせを検討する方法がとられることが多い。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、適
切な内容と確信度を持っている認識結果の複数の候補文
字を与えることができ、さらに文字パターンの変形が特
徴量にどのような量で反映されているのか直感的にわか
りやすい文字認識装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
文字を電子的な文字画像に変換するための入力手段と、
文字の周囲に分布する「場」であって、その強さが文字
からの距離に依存し、文字に近いほど大きな値をもつ視
覚の誘導場を入力手段によって入力された文字画像につ
いて計算する誘導場推定手段と、辞書に予め記憶されて
いるある文字の視覚の誘導場に、誘導場推定手段によっ
て計算された視覚の誘導場を一致させようとした際の変
位を求め、その変位が小さければ入力された文字が辞書
に記憶されている文字に近いと認識する認識手段とを備
えて構成される。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
認識手段は、誘導場を変形させた際の変位を、誘導場を
弾性体とみなして弾性エネルギを用いて評価する。請求
項3に係る発明では、請求項1の誘導場推定手段は、入
力手段で得られた文字画像の輪郭線を構成する各点を電
荷1の点電荷と仮定し、文字画像の輪郭線上の点をiと
し、任意の点Pから、iまでの距離をriとし、点Pか
ら見える輪郭線を構成する点の数をnとすると、
【数11】 で定義される点Pにおける場の強さMpを、点Pから見
えない文字画像の輪郭線上の点からの寄与は除いて計算
する手段を含む。
【0012】
【作用】この発明に係る文字認識装置は、生理学,心理
学的な知見に基づいて文字の視覚の誘導場を推定し、辞
書に予め記憶されているある文字の視覚の誘導場に、推
定された視覚の誘導場を一致させようとした際の変位を
求め、その変位が小さければ入力された文字が辞書に記
憶されている文字に近いと認識することにより、適切な
内容と信頼度をもっている認識結果の複数の候補文字を
与えることができ、さらに文字パターンの変形が特徴量
にどのような量で反映されているのか容易に知ることが
できる。
【0013】
【実施例】まず、この発明の実施例について説明する前
に、この発明の原理について説明する。
【0014】最初に、生理学,心理学的な知見に基づい
た文字画像の視覚の誘導場の推定を行なう例として、電
子化によって得られた文字のデジタル画像から数値計算
によって推定する方法について説明する。
【0015】図3はデジタル画像の画素配列を示した図
である。図3において、デジタル画像の画素は格子状に
配列されており、画素間の距離を1とおく。図3に示す
ように、n個の点列31から37の集まりである曲線3
8によって任意の点30に視覚の誘導場が形成されると
する。曲線38は線図形の線分や面図形の輪郭線にあた
る。曲線38を構成している各点は、電荷1の点電荷と
仮定する。点30から曲線38上の各点31から37ま
で走査して曲線38を構成するn個の点が見つかり、走
査して見つかった各点までの距離をri とすると、点P
における視覚の誘導場の強さMP は次の第(1)式のよ
うに定義される。
【0016】
【数1】
【0017】第(1)式を用いることにより、任意のデ
ジタル画像の視覚の誘導場を求めることができる。
【0018】図4は前述の数値計算方法によって求めた
文字「E」の視覚の誘導場の例を示した図である。な
お、以下の説明では、視覚の誘導場はすべて前述の数値
計算方法によって求めたものである。図4の太い線が文
字「E」、その周囲に存在する線が視覚の誘導場の同じ
場の強さを結んだ等ポテンシャル面を示す等高線であ
る。図4中の数字は等ポテンシャル面における場の強さ
を示している。視覚の誘導場(以下、単に誘導場と称す
る)は、文字のまわりに分布し、その強さや文字からの
距離に依存し、文字に近いほど大きな値を持つ。
【0019】図5は、文字「E」の線分の一部が変形し
て文字「F」に変化する過程における各文字の誘導場を
求めたものである。文字「E」と文字「F」は全く別の
文字であるので、両者の誘導場の分布は全く異なってい
るが、線分の変形に伴って文字「E」の誘導場50か
ら、誘導場51,52,53の順に誘導場の分布が少し
ずつ変化して誘導場54になっていく。すなわち、誘導
場の分布の状態が、誘導場51,52,53の順に誘導
場54に近く、また誘導場53,52,51の順に誘導
場50に近い。このように誘導場の分布は、異なった文
字であれば全く異なった分布を示しているが、文字の変
形による文字の類似性も的確に表現できる。したがっ
て、誘導場の分布の違いを定量化することにより、文字
を識別することができる。
【0020】図6は誘導場の分布の違いを用いた文字の
識別原理を説明するための図である。誘導場の分布状態
の違いを考える場合、誘導場をゴムのような弾性体とし
て考える。一方の誘導場を他方の誘導場に合せようとゴ
ムのように自由に曲げたり伸ばしたりして変形させる
と、弾性体に歪が生ずる。歪は弾性体の変形が大きいほ
ど大きいので、歪の量を調べれば、両者の誘導場の違い
を定量的に知ることができる。未知パターンと2つの基
準パターンA,Bの誘導場が与えられている場合、各基
準パターンに対して未知パターンを変位させ、弾性エネ
ルギーの小さかった基準パターンが未知パターンに近い
と識別することができる。図6における輪郭60は未知
文字を示し、輪郭61は基準パターンA,輪郭62は基
準パターンBの誘導場における、ある等ポテンシャル面
を示す。特に、図6(a)は未知文字が基準パターンA
の等ポテンシャル面に一致しようと変形する様子を示
し、図6(b)は未知文字が基準パターンBの等ポテン
シャル面に一致しようと変形する様子を示したものであ
る。未知文字の等ポテンシャル面は、パターンBよりも
パターンAに近い分布を示しているので、変形が小さ
い。
【0021】図7は誘導場を3次元で示したものであ
る。誘導場は2次元平面上のスカラー場なので、図7
(a)に示すように誘導場を3次元の弾性体70として
考えることができる。しかし、このままでは変位の計算
が難しいので、図7(b)に示すように、3次元の誘導
場を2次元の等ポテンシャル面71,72の集まりと考
え、各等ポテンシャル面ごとの歪を求めて集計する。等
ポテンシャル面上では輪郭線のみを考えればよいので、
結局1次元点列73の問題として扱うことができる。
【0022】図8は等ポテンシャル面の輪郭線の変位を
示した図である。一方の文字パターンの等ポテンシャル
面の境界線81上の各点が、他方の文字パターンの同じ
大きさの等ポテンシャル面の境界線80上に移動する変
位82,83,84を求め、その変位から歪によって生
じた弾性エネルギーを計算する。これは各輪郭線に張ら
れた膜が、変形によって生ずる弾性エネルギーを求める
ことに等しい。膜が平行状態からある位置まで変位する
のに要する仕事Uは、膜の変形に要する仕事U 1 と、膜
の縁である輪郭線が変形するのに要する仕事U2 のであ
る。各仕事は次のようにして求めることができる。
【0023】
【数2】
【0024】τを膜に一様に働く張力とする。
【0025】
【数3】
【0026】ρを膜の密度,Cを弾性係数で一様とす
る。一方、ui =u(x(i),y(i))であるの
で、次の差分表現が得られる。
【0027】
【数4】
【0028】輪郭線全体について変位ui を求め、上述
の第(4)式〜第(8)式の差分表現を用いて、第
(2)式および第(3)式から変形で生ずる弾性エネル
ギーU=U 1 +U2 を求めることができる。
【0029】次に、辞書として複数のカテゴリーの誘導
場が用意されているとする。ポテンシャル値Pにおける
等ポテンシャル面上で、ある辞書カテゴリーiと未知パ
ターンが一致しようと変形して生ずる弾性エネルギーを
i (P)とおく。この実施例では、単純に弾性エネル
ギーの総量で識別する方法を述べる。2つのパターンが
一致するのに要する全エネルギーEi は次の第(9)式
で表わされる。
【0030】
【数5】
【0031】カテゴリーiが未知パターンに似ているほ
どEi は小さくなるので、識別は全カテゴリーiに対し
て、 minEi …(10) なカテゴリーiを決定することになる。なお、弾性エネ
ルギーEi (P)は、ポテンシャル値Pの関数であるの
で、識別をあるポテンシャル値Pの評価関数を用いて行
なう方法をとることも可能である。
【0032】以下、この発明の文字認識装置の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例の概略ブロ
ック図である。この実施例の文字認識装置は、文字を電
子化する入力手段1と、この入力手段1で得られた文字
画像の視覚の誘導場を計算する誘導場推定手段2と、文
字を認識するために必要な情報を有し、誘導場推定手段
2で求められた視覚の誘導場を用いて一方の視覚の誘導
場が他方の視覚の誘導場に一致しようと誘導場が変形す
ることで生ずる歪の大きさを弾性エネルギーを用いて評
価して文字認識を行なう認識手段3と、入力手段1,誘
導場推定手段2および認識手段3の出力結果や状態を表
示する出力手段4とから構成されている。
【0033】図9はこの発明の一実施例の一般的な電気
的構成を示す図である。図9において、CPU90は図
1に示した誘導場推定手段2と認識手段3による認識処
理を実行するものであり、認識する文字データや認識過
程のデータなどは一時的にRAM91に記憶され。認識
に必要なデータなどはROM92に記憶されている。
【0034】図10はこの発明の一実施例の動作を説明
するためのフローチャートである。次に、図1,図9お
よび図10を参照して、この発明の一実施例の具体的な
動作について説明する。入力手段1から手書き文字が入
力されると、CPU90はステップ(図示ではSPと略
称する)SP1において、入力された文字の誘導場を第
(1)式に基づいて計算して推定を行なう。CPU90
はステップSP2において、予めROM92に記憶され
ているある辞書パターンの誘導場に、先ほど推定した入
力文字の誘導場が一致しようと変形した際の変位を計算
する。そして、CP90はステップSP3において、得
られた変位を第(4)式〜第(8)式を用いて、第
(2)式および第(3)式に基づいて弾性エネルギーを
得る。
【0035】ステップSP4において、求められた弾性
エネルギーの大きさから、入力された文字が現在照合中
の辞書パターンであるか否かを判定し、入力された文字
が辞書パターンと同一であることが適切であれば処理を
終了する。もし、適切でない場合は、ステップSP5に
おいて別な辞書パターンを候補として選択し、再び変位
と弾性エネルギーを計算して識別の判定を行なう。この
ようにして、入力文字パターンの誘導場と予め用意して
ある各辞書パターンの誘導場の違いを弾性エネルギーと
して順次評価して適切な辞書を探すことで識別を行な
う。
【0036】図11は実際の手書き文字「こ」について
求めた誘導場の例を示した図である。図11(a)は多
少かすれているものの、普通に筆記された図11(b)
に示した誘導場の分布が非常によく似ている。このよう
に、多少文字の品質が悪くても、同じカテゴリーの文字
であれば誘導場の分布が似ているので、誘導場を認識に
応用することで文字の品質による認識への影響を少なく
することができる。
【0037】図12は「土」「士」について求めた誘導
場の例を示した図である。「土」「士」は構成線分の長
さが異なるだけで非常に類似した文字であり、認識が難
しいが、図12から「土」「士」の誘導場の分布が大き
く異なっているので、誘導場の違いを指標にすれば容易
に「土」と「士」を区別することが可能である。
【0038】図13は「土」を基準として「士」に一致
させようと変形した場合のあるポテンシャル値における
輪郭線の「土」から「士」への変位の一例を示したもの
である。輪郭線100は「土」、輪郭線101は「士」
のあるポテンシャル値における輪郭線である。変位10
2は「土」から「士」への変位の1つである。この例の
ように、変位を図示することで文字パターンのどこがど
のくらい変位しているのかを視覚的に認識することがで
きる。したがって、手書き文字などの大きな文字変形が
どの部分に反映されているのかや変位計算の際の計算の
間違いなども容易に確認することができる。
【0039】図14は「土」→「士」、「土」→「土」
へ変位させた場合について求めた弾性エネルギーを示し
た図である。縦軸が弾性エネルギーei (P)、横軸が
ポテンシャル値Pである。この計算は図12に示した文
字パターンについて、図13に示したように変位の計算
を行なって求めたものである。「土」→「士」への変位
に要する弾性エネルギーが「土」→「土」よりも10倍
程度大きく両者の誘導場の分布の違いがエネルギー差と
して現われている。
【0040】図15は図5に示した各パターンを誘導場
50に一致させようと変形させた場合について求めた弾
性エネルギーを示した図である。弾性エネルギーの大き
さからも誘導場の分布の状態が、誘導場51,52,5
3の順に誘導場54に近く、また誘導場53,52,5
1の順に誘導場50に近いことがわかる。また、線分の
変形による影響が、図15の誘導場52から54のポテ
ンシャル値0.1以下の弾性エネルギーが誘導場50に
比べて大きくなっている部分に現われている。
【0041】特に、図15の山aは、誘導場53の右下
の部分の影響が現われたものである。この発明の実施例
では、弾性エネルギーを各ポテンシャル値ごとに求めて
いるために、このような影響について容易に知ることが
できる。また、図15から文字パターンの大きな違いは
ポテンシャル値の低い部分でほとんど知ることができる
ことが推察される。したがって、弾性エネルギーを各ポ
テンシャル値ごとに求めることによって必要な部分だけ
計算することで計算時間の節約,局所的な変形の検出な
どを行なうことが可能になる。
【0042】上述の結果から、誘導場の分布を見ること
で文字の類似性や変形を容易に確認できかつ文字の部分
的な変形や類似性が弾性エネルギーの大きさにも反映さ
れている。図5に示した各パターンを誘導場の分布の類
似性と我々の文字を判断した際の類似性は非常に似てい
る。また、それが図15で示したように、弾性エネルギ
ーの値として定量的に表わすことができる。したがっ
て、求められた弾性エネルギーの値を、知識処理などの
文字認識後の後処理を行なう際の確信度として用いれ
ば、文法的に適切な文字を容易に知ることが可能にな
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、生理
学,心理学的な知見に基づいて文字画像の視覚の誘導場
を推定し、辞書に予め記憶されているある文字の視覚の
誘導場に、推定された視覚の誘導場を一致させようとし
た際の変位を求め、その変位が小さければ入力された文
字が辞書に記憶されている文字に近いと認識することに
より、適切な内容と確信度をもっている認識結果の複数
の候補文字を与えることができ、さらに文字パターンの
変形が特徴量にどのような量で反映されているのかを容
易に知ることができる。
【0044】また、弾性エネルギーを各ポテンシャル値
ごとに求めることによって、認識に必要な部分だけを計
算することで計算時間の節約,局所的な変形の検出など
を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】従来の文字認識装置の構成を示す図である。
【図3】デジタル画像の画素配列を示す図である。
【図4】文字「E」の視覚の誘導場の例を示す図であ
る。
【図5】文字「E」の線分の一部が変形して文字「F」
に変化する仮定における各文字の誘導場を求めた例を示
す図である。
【図6】誘導場の分布の違いを用いた文字の識別原理を
説明するための図である。
【図7】誘導場を3次元の弾性体として考えた例を示す
図である。
【図8】等ポテンシャル面の輪郭線の変位を示した図で
ある。
【図9】この発明の一実施例の一般的な電気的構成を示
す図である。
【図10】この発明の一実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【図11】実際の手書き文字「こ」について求めた誘導
場の例を示した図である。
【図12】「土」「士」について求めた誘導場の例を示
す図である。
【図13】「土」を基準として「士」に一致させようと
変形した場合のあるポテンシャルにおける輪郭線の
「土」から「士」への変位の一例を示した図である。
【図14】「土」→「士」、「土」→「土」へ変位させ
た場合について求めた弾性エネルギーを示した図であ
る。
【図15】図5に示した各パターンを誘導場に一致させ
ようと変形させた場合について求めた弾性エネルギーを
示す図である。
【符号の説明】
1 入力手段 2 誘導場推定手段 3 認識手段 4 出力手段 90 CPU 91 RAM 92 ROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字を電子的な文字画像に変換するため
    の入力手段と、 文字の周囲に分布する「場」であって、その強さが文字
    からの距離に依存し、文字に近いほど大きな値をもつ視
    覚の誘導場を前記入力手段によって入力された文字画像
    について計算する誘導場推定手段と、 辞書に予め記憶されているある文字の視覚の誘導場に、
    前記誘導場推定手段によって計算された視覚の誘導場を
    一致させようとした際の変位を求め、その変位が小さけ
    れば前記入力手段によって入力された文字が前記辞書に
    記憶されている文字に近いと認識する認識手段とを備え
    た、文字認識装置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段は、前記誘導場を変形させ
    た際の変位を、誘導場を弾性体とみなして弾性エネルギ
    を用いて評価することを特徴とする、請求項1の文字認
    識装置。
  3. 【請求項3】 前記誘導場推定手段は、前記入力手段で
    得られた文字画像の輪郭線を構成する各点を電荷1の点
    電荷と仮定し、文字画像の輪郭線上の点をiとし、任意
    の点Pから、iまでの距離をriとし、点Pから見える
    輪郭線を構成する点の数をnとすると、 【数10】 で定義される点Pにおける場の強さMpを、点Pから見
    えない文字画像の輪郭線上の点からの寄与は除いて計算
    する手段を含む、請求項1の文字認識装置。
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