JPH0711763Y2 - 油水分離装置 - Google Patents

油水分離装置

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JPH0711763Y2
JPH0711763Y2 JP1990103239U JP10323990U JPH0711763Y2 JP H0711763 Y2 JPH0711763 Y2 JP H0711763Y2 JP 1990103239 U JP1990103239 U JP 1990103239U JP 10323990 U JP10323990 U JP 10323990U JP H0711763 Y2 JPH0711763 Y2 JP H0711763Y2
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oil
drain
adsorbent
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end plate
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JP1990103239U
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廣 福原
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株式会社福原製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は油水分離装置、細断した油吸着材を無方異に
油分離槽中に充填した油水分離装置に関する。
「従来の技術」 従来例としては、原反を定形例えば円又は角状シートと
して重ねて両側に金網を張った実公昭55−20328号公報
に示される考案がある。又、カートリッジ形として筒状
に油吸着材を圧縮形成し、筒状の半径方向に内外を含油
排水(以下ドレンと称す)を通過せしめるようにして油
水分離を行う特開昭50−55962号に示される考案があ
る。
これらの考案は油吸着材を板状或は圧縮状態で用いるた
め、接液表面が小さく、接液表面積に油吸着性能が依存
する型の軟質で圧縮性のある油吸着材(例えばオルソー
ブ(登録商標))を用いる油水分離装置には適しない。
そこで油吸着材がせんいを帯状に形成した原反から細断
してチップ状とし、これを油水分離槽に充填した形式の
油水分離装置(例えば実開昭59−36805号公報参照)は
オルソーブを有効に用いることが出来油収集効率がよ
い。何故に油吸着材をチップ状にするかというに油吸着
材は通常帯状又はひも状のため油水分離槽に充填しても
空間が多く出来、含油排水は素通りして油の収集効率が
よくないためである。
「考案が解決しようとする課題」 チップ状にした油吸着材を用いる前出した実開昭59−36
805号公報の考案の油水分離槽は筒体の両端に両端板を
有し、一方の端板にドレン入口、他方の端板に処理され
たドレンの出口を有し、その両端板近くを空間として両
端板近くに多孔板を配設し、該多孔板間にチップ状の油
吸着材を充填してある。第2図はかかる従来例である。
図に示すように空気圧縮機のドレンの貯留槽1からポン
プ2で汲み上げられたドレンはドレン入口3中から下部
シリンダ室4へ入って分散され、下部多孔板5を通っ
て、上下部多孔板5,6間の油吸着室7内へ入る。原反か
ら細断されチップ状となった油吸着材8が油吸着室7内
に充填されており、ドレンは油吸着室7中を上方へ向っ
て移動するにつれて、チップ状の油吸着材8の表面積の
大きいことによる吸着効果の著しいことにより、ドレン
中の油分は効率よく吸着され、上部多孔板6から上部シ
リンダ室9に入ってドレン出口11に集められて、次の処
理槽へ進むか排出される。
処が、先ず下部多孔板5近くの油吸着材8が大量の油を
吸着し、次に順次上方の油吸着材8が油の吸着を行うの
であるが、下方の油吸着材8の油の吸着量が増大する
と、流体抵抗が増大しそこで油吸着材8間を通過するド
レンの圧力低下が大きくなり、ポンプ2の負荷が増加す
る。ポンプ2が非容積型ポンプの場合はドレンは流量が
少なくなり、容積型ポンプの場合は付設してあるリリー
フ弁等(図に示されない)安全装置が働いて同様にドレ
ンの流量が少なくなる。この排水量の減少が多くなると
油吸着材を取替えている。油吸着槽が実開昭59−36805
号公報に示される程度の直径と長さの場合は、上記状態
であっても下部と上部の油吸着材8が吸着した油の量の
差(勿論上部の油吸着材8の油吸着量が小さい)は極端
に大きくはならない。然し、これでは油水分離装置の油
吸着材の交換期間が短すぎる。そこで実際に油水分離槽
の直径に対して長さを5倍位にすると、同一油吸着材の
交換期間を延ばした長さの割合だけのばせる筈である。
処が、実際に運転してみると下部の油吸着材8が油を吸
着すると下部の油吸着材8があたかもピストンのように
なって、ポンプ2の圧送力によって上方へ移動し、上部
の油吸着材8を圧縮してしまう。そうすると油吸着材全
部が圧縮状態となりドレンの流れはポンプの圧力上昇に
より、抵抗の少ない部分をとおる油の充分除去されない
ドレン排水となり、又、流量も減少するので油吸着材8
を交換することになる。下部の油吸着材が油を吸着して
隙間を殆んどなくしてピストン状態になった状態では、
油水分離槽が長いと上部の油吸着材の油の吸着量は少な
く、上下部にある油吸着材の油の吸着量に大差ある状態
で油吸着材は圧縮されてしまい、ドレンの流量は少なく
なり、油吸着材の交換を行わねばならなくなり、油吸着
材の量を増加した割には油吸着量が増加せず油吸着材の
交換期間延長が割合小さいということがとが生ずる。実
開昭59−36805号公報に示される図面のような油水分離
槽の直径と長さにおいて長さを一定として直径を増加す
れば上記の不都合な点は生じないが、設置面積が大きく
なり、実用に適しないことになる。そこで細断されたチ
ップ状油吸着材が充填され直径に対して長さを充分大き
くできる油水分離槽を備えた油水分離装置を如何にして
上記問題点を生ずることなく、提供できるかということ
が課題となったのである。
この課題は油吸着材を中間多孔板により仕切ることによ
り、ドレンをポンプで圧送した場合に特有の作用効果を
生じて解決される。
しかし乍ら、細長中空シリンダを用いた場合、シリンダ
の中間には如何にして中間多孔板を支持するかという課
題が併せて生ずる。
この考案は上記各課題を併せて解決した油水分離装置を
提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本考案は細長中空シリンダの両端を上下部端板で閉塞
し、下部端板にドレン入口を備え、上部端板にドレン出
口を備え、上下端板につづいて上下部シリンダ室を設
け、上下シリンダ室の夫々につづいて配設した上下の多
孔板と油水分離槽周壁とで油吸着室を構成し、油吸着室
に細断したチップ状の圧縮性のある油吸着材を充填しド
レン入口にドレンを圧送するポンプを連通した油水分離
装置において、油吸着室を上下の多孔板と並行で上部又
は下部の端板に連結部材により固定された中間多孔板で
仕切ったことを特徴とする油水分離装置である。
「実施例」 以下、この考案の実施例を図面に従って説明する。第1
図は縦断面図である。全体を符号10で示す油水分離槽は
細長円筒状の周壁12の両端が上下部端板13,14の端面に
設けた円状に配した円周溝15に夫々密封輪16を介して嵌
入している。上下部端板13,14はその中心をタイロッド1
7が挿通し、上部端板14側に密封輪18を介して該タイロ
ッド17にねじ込んだ袋ナット19及び下部端板13側でタイ
ロッド17にねじ込んだナット21により固定されている。
下部端板13には外部から油水分離槽水内へドレンを入れ
るドレン入口3、上部端板14には油水分離槽10から外部
へドレンを流出するドレン出口11が設けられている。
油水分離槽10内は以下にのべるようになっている。タイ
ロッド17は下部端板13近くに拡径部22が設けられ、拡径
部22と下部端板13間においてタイロッド17に密封輪23が
挿入され、タイロッド17にねじ込んだナット21で密封輪
23を圧してタイロッド17の下部端板13の貫通部の水密が
計られている。拡径部22に接してタイロッド17には下部
多孔板5が嵌め込まれている。下部多孔板5と離れてタ
イロッド17に上部多孔板6が嵌入しており、上下部多孔
板5,6と周壁12で囲まれた中が油吸着室7となってお
り、油吸着室7には油吸着材8が充填されている。油吸
着材8は例えばオルソーブ(登録商標)のようにせんい
状の油吸着材の原反から細断してチップ状としたもので
あり、軟質で圧縮性が大きい。上部多孔板6上において
タイロッド17にはナット25がねじ込まれており、これに
よつて上部多孔板6を締込み、充填した油吸着材8を軽
い力で押さえてある。下部多孔板5と下部端板13間は下
部シリンダ室4であってドレン入口3から流入するドレ
ンを下部多孔板5へ向って分散するようになっている。
上部多孔板6と上部端板14間は上部シリンダ室9であつ
て、上部端板14からドレン出口11へドレンを集めるよう
になっている。
油水分離槽10中には上下の中間に中間多孔板26が設けて
ある。中間多孔板26の数は1以上であって油水分離槽10
の長さに応じて数を増し、夫々間隔をおいて配置する。
一端が上部端板14にねじ込まれ、上部多孔板6を貫通し
て下にのびる通しボルト(長ねじの連結部材)27は中間
多孔板26を挿通しており、該通しボルト27にねじ込んだ
ナット28,29により中間多孔板26は締込まれ固定されて
いる。中間多孔板26が2枚以上の場合も同様の取付けが
可能である。
次に作用を説明する。ポンプ2により貯留槽1から圧送
されるドレンはドレン入口3から下部シリンダ室4に入
り、下部多孔板5を通り抜けて、油吸着室7中の油吸着
材8を上昇する間にドレン中の油は油吸着材8に吸着さ
れるが、油吸着材8がチップ状であり、適度のチップ間
隙間を有するため、ドレンはくまなく油吸着材8にくり
返し作用される結果、油吸着効率が良好である。そして
この状態で中間多孔板26を通り過ぎ、同様に油吸着材8
でドレンは油を吸着され、上部多孔板6から上部シリン
ダ室9に出てドレン出口11に集められ、ドレン出口11か
ら次の処理槽へ送られ、或はそのまま排水される。
油吸着室7内の油吸着材8は下層程より多く油を吸着
し、やがて流体抵抗が増大して、ポンプ2の送水量は減
少し、ドレンの流量は減少する。
そして下部多孔板5の近くの油吸着材8が油より多く吸
着することにより、ピストン状となっても、それにつづ
く上側の油吸着材8は中間多孔板26までしかないので流
量減少には限度があり、その流量で中間多孔板26を上方
へ通過するドレンは油吸着能力の充分ある中間多孔板26
と上部多孔板6間の油吸着材で油の吸着が行われる。そ
して中間多孔板26上で中間多孔板26に接する付近の油吸
着材8が油を吸着することにより流体抵抗が増加して、
更にピストン状となったとしても、上部の油吸着材8の
みが圧縮されるだけである。従って中間多孔板26の上下
に配された油吸着材8は油吸着量が均等化されるように
なり、油水分離槽10を長くした場合に油吸着材の寿命は
その長さの割合だけ増加する。
次に組立分解方法をのべる。
先ず分解は下部端板13を押圧しているナット21を外し、
上部端板14を引き上げると、上部端板14と共にタイロッ
ド17、ナット25、下部多孔板5、通しボルト27、ナット
28,29、中間多孔板26、上部多孔板6及び油吸着材8の
組立物がシリンダ(周壁12)上方へ抜けるので油吸着材
8を取り出せる。
組立の際は、上記油吸着材8のない組立物を分解時と逆
に、シリンダ(周壁12)内へ挿入しながら、下部多孔板
5上へ周壁12上端部から油吸着材8を充填し、つづいて
中間多孔板上へ充填する。その後、タイロッド17下端に
密封輪23、下部端板13(密封輪16を予め嵌め込んであ
る)を嵌合し、ダイロッド17にナット21をねじ込み、下
部端板13を周壁12に嵌合固定する。
〔考案の効果〕
この考案は細長中空シリンダの両端を上下部端板で閉塞
し、下部端板にドレン入口を備え、上部端板にドレン出
口を備え、上下端板につづいて上下部シリンダ室を設
け、上下シリンダ室の夫々につづいて配設した上下の多
孔板と油水分離槽周壁とで油吸着室を構成し、油吸着室
に細断したチップ状で圧縮性のある油吸着材を充填しド
レン入口にドレンを圧送するポンプを連通した油水分離
装置において、油吸着室を上下の多孔板と並行で上部又
は下部の端板に固定された中間多孔板で仕切ったことを
特徴とする油水分離装置としたため、圧縮性のあるチッ
プ状の油吸着材が油を吸着しピストン状となった部分に
よる残りの油吸着材の圧縮された長さに限度があり、分
割された油吸着室内で夫々油吸着材が圧送されるドレン
により、圧縮されるため、極端なドレン流量減少が生ぜ
ず油水分離槽の高さを直径に比して長いものとしても油
吸着材の油吸着性能が平均化され、油吸着材の交換時期
を長くできると共に中間多孔板が細長中空シリンダに加
工を施すことを必要としない効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の縦断面図、第2図は従来例
の縦断面図である。 1…貯留槽、2…ポンプ、3…ドレン入口、4…下部シ
リンダ室、5,6…多孔板、7…油吸着室、8…油吸着
材、9…上部シリンダ室、10…油水分離槽、11…ドレン
出口、12…周壁、13…下部端板、14…上部端板、15…円
周溝、16…密封輪、17…タイロッド、18…密封輪、19…
袋ナット、21…ナット、22…拡径部、23…密封輪、25…
ナット、26…中間多孔板、27…通しボルト、28,29…ナ
ット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長中空シリンダの両端を上下部端板で閉
    塞し、下部端板にドレン入口を備え、上部端板にドレン
    出口を備え、上下端板につづいて上下部シリンダ室を設
    け、上下シリンダ室の夫々につづいて配設した上下の多
    孔板と油水分離槽周壁とで油吸着室を構成し、油吸着室
    に細断したチップ状で圧縮性のある油吸着材を充填しド
    レン入口にドレンを圧送するポンプを連通した油水分離
    装置において、油吸着室を上下の多孔板と並行で上部又
    は下部の端板に連結部材により固定された中間多孔板で
    仕切ったことを特徴とする油水分離装置。
JP1990103239U 1990-09-29 1990-09-29 油水分離装置 Expired - Lifetime JPH0711763Y2 (ja)

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JPH0461601U JPH0461601U (ja) 1992-05-27
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JP5537847B2 (ja) * 2009-07-02 2014-07-02 ナックフィーディング株式会社 油水分離モジュールおよびそれを備えた油水分離装置
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