JPH07117545B2 - 検査試料中のリチウム検定のための比色法と試薬 - Google Patents

検査試料中のリチウム検定のための比色法と試薬

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JPH07117545B2
JPH07117545B2 JP4057605A JP5760592A JPH07117545B2 JP H07117545 B2 JPH07117545 B2 JP H07117545B2 JP 4057605 A JP4057605 A JP 4057605A JP 5760592 A JP5760592 A JP 5760592A JP H07117545 B2 JPH07117545 B2 JP H07117545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の背景】
【本発明の分野】本発明はリチウムイオン、特に血液お
よび他の生理学的液体中のリチウムイオンの測定に有用
な新規な方法と試薬とに関する。
【0002】
【先行技術の説明】リチウムイオン濃度の測定は医療法
を監視するのに適用されている。特に炭酸リチウムは躁
うつ病および他の精神医学的疾病の処置にしばしば用い
られ、血液中のリチウム水準の測定はリチウム薬剤療法
を監視することで医者を助けている。言うまでもないこ
とであるが、水性試料中のリチウムイオンの存在および
濃度を決定する迅速で実施し易い方法はそのような処置
を非常に増強する。
【0003】臨床試料におけるリチウム測定のための現
在の方法はフレーム測光法、ごく最近ではイオン選択性
電極(ISE)を用いている。ISE法による臨床試料
中のリチウムの正確な測定は、主として、血清中に存在
するナトリウムその他のイオンからの妨害により困難で
やっかいである。この問題を除去するために共存ナトリ
ウム測定が要求される。
【0004】リチウム選択性の発色イオノフォア(Ch
romoionophore)は幾つかの刊行物中に記
述されて来た。最初のリチウム特異的色原体コランドは
G.E.Pacey等、Synth.Commun.
、1981、323−328に記述された。リチウム
に選択的な色原体“クラウン”フェノールはT.Kan
eda等、Tetrahedron Lett.22
1981、4407−4408に記述された。この化合
物のクロロホルム溶液は、ピリジン存在の下で過剰のL
iClまたはLiClO(但し他の塩はない)と接触
して紫−赤色へ160nm深色シフトする。S.Oga
wa等、J.Am.Chem.Soc.106、198
4、5760−5762は塩化メチレン溶液中のLiC
lと接触し、赤色から無色に変る色原体化合物を報告し
た。K.Sasaki等、Anal.Chim.Act
174、1985、141−149は抽出システム
中におけるリチウム決定に用いる他の色原体コランドを
報告した。Mitsui等、J.Am.Chem.So
c.107、1985、4802−4803は、柔らか
い陰イオンの固形リチウム塩に対するリチウム特異的指
示薬として働くが、余りにも弱い結合剤でLi(H
O) から水をとってしまう色原体スフエランドを
合成した。一連のリチウム選択性色原体コランドによる
陽イオン抽出研究がK.Kimura等、J.Org・
Chem.52、1987、836−844により発表
された。A.S.Attiyat等、Microche
m.J.37、1988、114−121はTMC−ク
ラウンホルマザンを用いて、ナトリウム存在下でのリチ
ウムの分光測光測定を記述している。D.J.Cram
等、J.Am.Chem.Soc.110、1988、
571−577により報告された他の色原体スフェラン
ドは80%ジオキサン−20%水システム中でリチウム
とナトリウムとを検出できる。これら先行技術の手続き
の多くは自動化が難しい抽出−測光手続きを必要とし、
試料の前処理と低い選択性とがそれらをISEまたはフ
レーム測光法の代りとしては魅力的ではなくしている。
血清中におけるリチウムの比較的低い治療的水準(0.
5−1.5mM)が高い血清ナトリウム濃度(135−
150mM)を乗り越えての選択性を高度に抑制してい
る。理想的には、ナトリウムを乗り越えてのリチウム選
択性はどんなナトリウム妨害も本質的に除去するために
1500:1であるべきである。
【0005】本発明の化合物は一般的には色原体(1.
1.0)クリプタンドとして記述できる。幾つかのクリ
プタンドが陽イオンと錯化するのに高い選択性を持ち、
発色団と結合していれば分析的に評価できる強い着色反
応を生ずることが知られている。例えば、Vogtle
米国特許第4,367,072号は色原体クリプタンド
を用いる、イオン測定法を公開している。それは本質的
に測定すべきイオンと錯化剤との間のイオン選択性錯化
と、錯化の間に起る吸光変化の測定とに基礎を置いてい
る。その錯化剤は発色団と結合されている。
【0006】Klink等ヨーロッパ特許公開第853
20号はカリウム試薬とカリウムイオン測定法とを公開
している。その試薬は構造式
【化10】 (この式で、nとmとは0または1であり、X=Nまた
はCOHであり、Rはp−ニトロフェニルアゾ基と3−
フェニルイソチアゾリル−5−アゾ基とイソチアゾリル
−5−アゾ基とチアゾリル−5−アゾ基と2,4,6−
トリニトロフェニルアゾ基とp−ニトロスチリル基とp
−ベンゾキノンモノイミノ基とビス−(p−ジメチルア
ミノフェニル)ヒドロキシ−メチル基である)で表わさ
れる化合物を含有する。カリウムイオンは、水と、少く
とも1つの水に混合できる有機溶剤とからなる反応媒質
中、有機塩基の存在下で測定される。
【0007】Vogtle、Klink等の両構造はカ
リウムイオンと錯化するよう設計された一層大きい寸法
の空洞を持っている。一方、リチウムのためのイオノフ
ォアは、一層小さいリチウムイオンと錯化するために、
より一層小さく、一層予め組織(pre−organi
zed)されている空洞を持っていなければならない。
【0008】リチウム選択性発色イオノフォアの設計に
おける基本的な困難性は、リチウムはイオン径1.20
(Na1.90Å、K2.66)を持つ第3番目に
小さい元素(水素とヘリウムとに次いで)である事実に
ある。それで仕事には、高選択性に関する相互作用から
他のイオンを排除するように変らなくて、高い選択性を
達成するためにリチウム錯化用に補足的に予め組織され
た結合場所を持つ、小さい空洞を有するイオノフォアの
設計と合成とを伴っている。その小さい空洞寸法は、環
状構造に、そのようなイオノフォアの合成を非常に困難
にする激しい歪を与える。一般的には、結合場所の予め
の組織化がない故に、比較的合成が容易な単環クラウン
エーテルは選択性と感受性との要件に合わせることが出
来なかった。
【0009】本発明のクリプタンドと前にVogtle
等およびKlink等によって報告されたクリプタンド
の構造間の主要な差異は、芳香族サブユニットをもつ環
式ジアミン部分を結合している側鎖(side ar
m)中に酸素原子を持っていないことである。そのよう
な構造的変更は通常クリプタンドによる結合力の損失と
なり、有利であること期待されないことは、技術に熟達
した人には知られている。しかし、全く予期されないこ
とに、側鎖酸素原子の全くない本発明のクリプタンドが
リチウムと排他的に結合し、ナトリウムを乗り越えて完
全に弁別することができることを発見した。側鎖より酸
素を除去することがリチウムイオンをしっかりと、そし
て非常に適切に保持することができる空洞をもつクリプ
タンドを構成させることを可能にした。更にその上、分
子模型を較べると、酸素の結合場所の喪失がクリプタン
ド空洞の予めの組織化の利得によってよく釣合がとられ
ている。
【0010】従って、本発明の色原体クリプタンドはリ
チウムイオンに対して特別な感度を示すことが発見され
た。この色原体クリプタンドは生理学的液体試料例えば
血液中のリチウム濃度測定のために自動化された臨床分
析器に用いるよう適合された試薬中に混合させることが
できる。
【0011】
【本発明の目的】リチウムイオン、特に血液および他の
生理学的液体中のリチウムイオンの測定に有用な新規な
検査方法および試薬組成物を提供することが本発明の目
的である。
【0012】本発明の他の目的はそのイオンの迅速な検
査を可能にする、前記の如き検査方法と試薬組成物とを
提供することである。
【0013】本発明の更に他の目的は、高度の選択性を
もった前記の如き検査方法と試薬組成物とを提供するこ
とにある。
【0014】本発明の尚他の目的は、特に測光臨床分析
器に適合した前記の如き検査方法と試薬組成物とを提供
することにある。
【0015】本発明の更に他の目的は、在来のフレーム
測光とISE法に対して、正確で精密で便利な代替を与
える、前記の如き検査方法と試薬組成物とを提供するこ
とにある。
【0016】本発明の更に他の目的は前記の如き試薬組
成物をマトリックス中に混合している乾式検査装置を提
供することにある。
【0017】本発明の更に他の目的は試料の前処理を必
要としない、均一で単一相の溶剤システム中での分光測
光法による、血清および他の生物学的液体の中のリチウ
ムの定量測定を可能とする、前記の如き検査方法と試薬
組成物とを提供することにある。
【0018】本発明の他の目的と特色とは以下において
一部は明白にされ、一部は指摘されよう。
【0019】
【本発明の要約】簡単に云えば、本発明は構造式(I)
【化1】 {この式で、n=1または2であり、RとRとは同
一または異っていて、水素原子、低級アルキル基、低級
アルケニル基または低級アルキリデン基であり、Qはリ
チウムイオンとこの化合物との錯化に際して検出できる
応答を与えることができる色原体部分であって、構造式
【化2】 (この式で、XはCH、C−OHまたはNであり、Zは
p−ニトロフェニルアゾ基、2,4−ジニトロフェニル
アゾ基、2,4,6−トリニトロフェニルアゾ基、p−
ニトロスチリル基、p−ベンゾキノンモノイミノ基、ビ
ス−(4−ジメチルアミノフェニル)ヒドロキシメチル
基、3−フェニルイソチアゾリル−5−アゾ基、チアゾ
リル−5−アゾ基またはイソチアゾリル−5−アゾ基で
ある)で表わされる)を持つ}で表わされる新規の色原
体クリプタンド(1.1.0)の発見に帰せられる。
【0020】血液中のリチウムの測定において特別に選
択的であることが見出された本発明の色原体クリプタン
ドは構造式(II)
【化9】 (この式で、化1におけるn=1であり、R=R
Hであり、X=COHであり、Zはp−ニトロフェニル
アゾ基である)で表わされるp−ニトロフェニルアゾフ
ェノール(1.1.0)クリプタンドである。
【0021】化1で表わされる化合物は溶液中のリチウ
ム存在を検出するための試薬中に混合してもよい。その
試薬組成物は化1で表わされる化合物と、或るvol/
vol%の水と混合し得る有機溶剤と、緩衝剤とを包含
する。好ましい試薬組成物は化9で表わされるp−ニト
ロフェニルアゾフェノール(1.1.0)クリプタンド
と、約10%の有機溶剤に対し或るvol%の水と、こ
の試薬組成物のpHを少くとも約12に調節する量存在
する緩衝剤とを含む。場合によってはリチウムに対する
感度を高めるために界面活性剤をこの試薬組成物に加え
てもよい。
【0022】本発明のその他の部分は本発明の好ましい
色原体クリプタンドを合成する方法である。
【0023】その化合物と試薬組成物とその利用と合成
と調製とを包含する本発明の分野および実験結果を以下
に述べる。
【0024】
【好ましい態様の説明】次の定義は本発明の分野を明ら
かにし、その処方と使用とを可能にするために与えられ
ている。
【0025】ここで用いるように、“色原体”とは外の
刺激に応じて検出できる応答を発生する化学システムの
特性を意味しようとする。それ故例えばイオノフォアは
イオンとの錯化に際して検出できる応答を示すことがで
きる色原体であって、その検出できる応答は以下で述べ
るごとく色の変化だけに限定されない。
【0026】術語“検出できる応答”は、直接観察また
は機器的に感知することができ、水性検査試料中の特定
のイオンの存在の関数である、システムの中のある性質
の変化または出現を意味する。検出できる応答の幾つか
の例は一般に色原体応答と云われている色、蛍光、燐
光、反射、化学発光または赤外線スペクトルの変化また
は出現である。検出できる応答の他の例は電気化学的性
質とpHと該磁気共鳴との変化であってもよい。
【0027】術語“低級アルキル基”は本開示中で用い
るように、置換または置換されていない、炭素原子約1
〜4個を含有するアルキル部分を含んでいる。低級アル
キル基の意味の中にはメチル基とエチル基とn−プロピ
ル基とn−ブチル基とsec−ブチル基とtert−ブ
チル基とが含まれる。これらは置換されていなくてもよ
いかあるいは、置換基がリチウムイオン検出能力におけ
る、本請求の検査手段または装置の操作または機能を妨
害しない限り、置換していてもよい。“低級アルキリデ
ン基”は“低級アルキル基”と同じ文脈で用いられる
が、炭素原子1〜4個をもつアルキレン基またはアルキ
リデン基(即ち2価アルキル基)を名ざししている。そ
れ故、低級アルキリデン基にはメチレン基とエチリデン
基とn−プロピリデン基とイソプロピリデン基とn−ブ
チリデン基とsec−ブチリデン基とtert−ブチリ
デン基とを含んでいる。“低級アルケニル基”はビニル
基または低級アルキル置換ビニル基を意味する。
【0028】化合物(I)はその構造の一部として、リ
チウムイオンと化1で表わされる化合物とにより錯体が
形成される場合、その物理−化学的特性が変ることがで
きる特別な種類の化学的に配置された部分Qを含んでい
る。即ち、若しリチウムイオンが検査試料中に存在すれ
ば、他のイオンが存在してもしなくても、その物理−化
学的性質の検出できる変化が起る。錯化に対するそのよ
うな対応を示す能力はアナライト即ち目的イオンを検定
する場合の化合物(I)の有用性に非常に寄与する。
【0029】一般に色原体部分Qは構造式
【化2】 (この式で、XはCH、C−OHまたはNであり、Zは
p−ニトロフェニルアゾ基、2,4−ジニトロフェニル
アゾ基、2,4,6−トリニトロフェニルアゾ基、p−
ニトロスチリル基、p−ベンゾキノンモノイミノ基、ビ
ス−(4−ジメチルアミノフェニル)ヒドロキシメチル
基、3−フェニルイソチアゾリル−5−アゾ基、チアゾ
リル−5−アゾ基またはイソチアゾリル−5−アゾ基で
ある)を持っている。
【0030】前記の化1または化9で表わされる化合物
は、水性溶液として調製された場合リチウムイオンの存
在を検出するのに有用であることが見出された試薬組成
物に混合することができる。好ましい試薬組成物は化9
で表わされる化合物に加えて、10vol/vol%の
濃度で水と混合し得る有機溶剤を含んでいる。適当な有
機溶剤は環式エーテル例えばジオキサン、テトラヒドロ
フランとエチレングリコールおよびその誘導体例えばモ
ノメチルエチレングリコール、モノエチルグリコール、
モノプロピルグリコール、モノブチルグリコールとアミ
ド例えばホルムアミド、ジメチルフォルムアミド、ピロ
リジン、N−アルキルピロリジン(メチル)と脂肪族ア
ルコール例えばメタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、n−プロパノール、ブタノールとスルホキシド例
えばジメチルスルホキシドとアミノアルコール例えばエ
タノールアミン、プロパノールアミン、アミノプロパン
ジオールとケトン例えばアセトン、メチルエチルケトン
とである。その試薬組成物はまた少くとも12であるp
H環境を与えるための緩衝剤を含む。場合によっては界
面活性剤を含んでいてもよい。更にその試薬組成物は製
造賦形剤と安定剤と他の不活性成分とを含有していても
よく、それらの凡ては技術に熟達した人の知識内に容易
にあるか、または甚しい実験の必要なしに日常的に決定
できるものである。
【0031】その試薬組成物は使用の場合液体の形にあ
ってもよく、または検査装置を形成するには適当な担体
マトリックス中に含浸されていてもよい。その装置は尿
用の試験紙あるいは自動化血液分析器と1緒に用いるた
めの検査スライドのような形式をとることもでき、ある
いは米国特許第3,992,158号および第4,29
2,272号に記載の如く多重層構造を形成することも
できる。
【0032】
【実験の部】次の実施例は本発明の種種な態様を述べて
いる。次の処方および手順は単に説明の目的のために与
えられていること、および他の成分と割合と手順とを本
発明の開示に従って採用できることは理解されるであろ
う。
【0033】[材料と方法]他に指定しない限り、化学
薬品供給者より受取ったままの試薬級反応物と溶剤とを
用いる。ジアザ−12−クラウン−4は米国特許第4,
900,818号に公開されている方法に従って調製し
た。ベンゼンはモレキュラーシーブで乾燥した。ラジカ
ルを含有しないテトラヒドロフランは使用に先立ってベ
ンゾフェノンケチルナトリウムから蒸留した。
【0034】融点はThomas−Hoover毛細管
装置で測定した。IRスペクトルはPerkin−El
mer 267分光高度計を用いて得られた。Hおよ
13C NMRスペクトルはVarian Gemi
ni200MHe分光計を用いて測定され、化学シフト
はテトラメチルシランからのずれ(δ)ppmで報告さ
れる。元素分折はEagle HarborのSPAN
G Microanalytical Laborat
oryで行われた。
【0035】[1.p−ニトロフェニルアゾフェノル
(1.1.0)クリプタンドの合成]この合成の順序は
図1に説明されている。
【0036】[2,6−ジ(ブロモメチル)アニソール
)の調製]2,6−ジメチルアニソール()(3
6.0g、0.26モル)とN,N′−ジブロモ−5,
5−ジメチル−ヒダントイン(85.8g、0.30モ
ル)と過酸化ベンジル(1.20g)とを、四塩化炭素
300mlを含有する11フラスコ中で1緒にさせる。
その反応フラスコから2インチ離して500ワットタン
グステンランプを置き2時間照射を行う。反応混合物を
室温に冷却し、水で洗浄する有機層を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、その溶剤を真空中で除去する。橙色油
をメタノールで処理し、白色結晶性固体(52.16
g、72%)を集める。m.p.83.5−85.5
℃。H NMR(CDCl):4.02(s,3
H)、7.06−7.17(m,1H)、7.37
(d,2H);13CNMR(CDCl):27.
5,62.2,125.0,131.9,132.2,
156.0。
【0037】[2,6−ジ(シアノメチル)アニソール
)]ベンゼン(40ml)中2,6−ジ(ブロモメ
チル)アニソール()(10.00g、34.0ミリ
モル)の溶液を、水20ml中シアン化ナトリウム
(8.33g、0.17モル)と臭化へキサデチルジメ
チルエチルアンモニウム(1.00g、2.66ミリモ
ル)とを含有するフラスコに添加する。この不均一溶液
を還流させて5時聞、機械的撹拌機ではやく混合する。
この反応混合物にベンゼンと水とをそれぞれ100ml
添加する。分離後水性層を追加のベンゼン50mlで抽
出する。有機層を合わせ無水硫酸ナトリウム上で乾燥す
る。真空中蒸発すると黄色の油が得られ、それを溶離剤
としてジクロロメタンを用い、アルミナ上でカラムクロ
マトにかけるとジニトリル()(m.p.58−5
9.5℃)6gを白色固体として得る。IR(熔融)2
252(CN)cm−1H NMR(CDC
):3.78 (s,4H)、3.84(s,3
H)、7.20(t,1H)、7.43(d,2H);
13C NMR(CDCl):18.4,61.4,
117.5,124.4,125.4,130.0。分
析C1110Oの計算値:C,70.95;H,
5.41。分析値:C 71.01;H5.39。
【0038】[2,6−ジ(カルボキシメチル)アニソ
ール()の調整]7%水酸化ナトリウム溶液300m
l中のジニトリル()(11.00g、59.0ミリ
モル)を一夜還流させる。室温に冷却後その溶液を塩化
メチレンで抽出し(2×80ml)、未反応の出発材料
を除去する。その水性層のpHを、5%硫酸を注意して
添加して2に調節する。その混合物を1時間放置し、白
色沈殿物を濾過する。得られた白色固形物にテトラヒド
ロフラン200mlを加え、その混合物を濾過し、硫酸
ナトリウムを除去する。その溶剤を蒸留すると白色固形
物が得られ、それをエーテルで洗浄するとジカルボン酸
)(m.p.184−186℃)11.9g(91
%)を得る。IR(deposit):3500−27
50(COOH)、1698(C=O)cm−1
NMR(DMSO−d):3.57(s,4H)、
3.69(s,3H)、6.95−7.10(m,1
H)、7.13(d,2H);13C NMR(DMS
O−d):35.4,60.9,123.9,12
8.6,130.5,156.7,173.0。分析C
1112の計算値:C 58.93;H 5.3
9。分析値:C59.11;H 5.51。
【0039】[二塩基酸クロリド()の調整]塩化オ
キザリル(1.13g、9.80ミリモル)と乾燥ピリ
ジン2滴とを無水のベンゼン25ml中の二塩基酸
)(0.05g、2.20ミリモル)の懸濁液に添
加する。室温で2日間撹拌後、その混合物を濾過し、そ
の溶剤を真空で蒸発させると二塩基酸クロリド(
0.59g(収率98%)を淡黄色油として得る。IR
(neat):1801(C=O)cm−1H N
MR(CDCl):3.64(s,3H)、4.09
(s,4H)、7.00−7.20(m,3H);13
C NMR(CDCl):47.5,61.5,12
4.9,131.7,156.8,171.7。
【0040】[クリプタンドジアミド()の調製]乾
燥ベンゼン中の二塩基酸クロリド()(2.71g、
10.38ミリモル)の溶液(400ml)とベンゼン
中ジアザ−12−クラウン−4(1.81g、10.3
8ミリモル)とトリエチルアミン(2.58g、25.
50ミリモル)との溶液(400ml)とを、室温で、
2つのシリンジポンプを用い添加速度20ml/hで同
時に猛しく撹拌されているベンゼンに添加する。添加終
了後、撹拌を6時間続ける。溶剤を真空中で除去し、残
渣を、溶離剤として塩化メチレン−メタノール(95:
5)を用いるフラッシュシリカゲル上でカラムクロマト
にかけると、ジアミド()2.10g(57%)を白
色固形物(m.p.278−280℃)を得る。IR
(deposit):1630(C=O)、1142
(C−O)cm−1H NMR(CDCl):
2.58−2.76(m,4H)、3.05−3.26
(m,4H)、3.40−3.95(m,15H)、
7.00(s,3H);13C NMR(CDC
):41.6,45.9,49.7,59.3.,
68.1,69.2,124.7,130.2,13
1.2,160.6,172.1。分析C1926
の計算値:C62.97;H 7.23。分析
値:C 63.05;H 7.26。
【0041】[クリプタンド()の調製]乾燥塩化メ
チレン(55ml)中のジアミド()(1.00g、
2.76ミリモル)溶液を乾燥テトラヒドロフラン(9
5ml)中の水素化アルミニウムリチウムの冷却された
(氷浴)懸濁液に滴下して加える。混合物を室温で撹拌
し、次いでTLCにかける。22時間後基質が消え、酢
酸エチルの添加によりその反応を抑制する。無機材料を
濾過し、塩化メチレンでよく洗浄し、溶剤を蒸発させた
後に得られる残渣を塩化メチレン−メタノール(0−1
5%)を用いる短いアルミナ(塩基性、不活性化)カラ
ム上でクロマトグラフにかけると、エチルエーテルで数
回抽出される黄色固形物を得る。それから溶剤を蒸発し
てクリプタンド()(0.44g、47%)を130
℃以上で分解する白色結晶として得る。H NMR
(CDCl):1.98−2.58(m,12H)、
2.88−3.34(m,10H)、3.51(s,3
H)、3.55(t,1H)、3.60(t,1H);
13C NMR(CDCl):27.49,54.2
9,55.42,61.25,62.29,69.7
0,72.03,123.41,127.21,13
4.81,161.61。MS 334(M)。分析
1930の計算値:C 68.23;H
9.04。分析値:C 68.11;H9.18。
【0042】[クリプタンド−フェノール()の調
製]乾燥ジメチルホルムアミド(9ml)中のクリプタ
ンド()(0.44g、1.31ミリモル)とナトリ
ウムチオエトキシド(0.28g、3.38ミリモル)
と臭化リチウム(0.22g、2.51ミリモル)との
混合物を5時間150−155℃に加熱する。溶剤を真
空で除去し、残渣を塩化メチレンに再溶解し、濾過す
る。溶剤を蒸発し、粗生成物を塩化メチレン−メタノー
ル(1%)を用いるアルミナ上のカラムクロマトグラフ
イーによって精製すると、クリプタンド−フェノール
)(0.25g、60%)をm.p.116.5−
117.5℃をもつ白色結晶性固形物として得る。
NMR(CDCl):1.85−2.6(m,12
H)、2.85−3.8(m.,12H)、6.8−
7.0(m,3H)、7.58(s,1H);13
NMR(CDCl):28.71,53.08,5
5.47,61.58,69.59,72.00,12
2.12,126.97,135.32,155.7
4;MS 320(M)。分析C1828
の計算値:C 67.47;H 8.81。分析値:C
67.30;H 8.92。
【0043】[色原体化合物()の調製]代りとなる
2つの方法AとBとが使用できる。
【0044】[方法A]クリプタンドジアミド(
(0.95g、2.62ミリモル)を少量づつ、乾燥テ
トラヒドロフラン(80ml)中の水素化アルミニウム
リチウム(0.82g、21.61ミリモル)の懸濁液
中に添加し、その混合物を15時間に亘り還流させる。
冷後5%水性水酸化リチウム2.5mlを注意して添加
する。無機材料を濾過し、テトラヒドロフランでよく洗
浄する。その溶剤を蒸発すると赤色の粘稠な油が得ら
れ、それをテトラヒドロフラン5ml中に溶解し、32
%水性水酸化ナトリウム5滴を加える。溶剤を真空で除
去し、氷酢酸4mlをその残渣に加える。この溶液に塩
化p−ニトロベンゼンジアゾニウム{0−5℃で、p−
ニトロアニリン(0.35g)と1N HCl(7.8
mlと亜硝酸ナトリウム(0.21g)とから製する}
を撹拌し乍ら滴下して加える。添加の間pHを監視し、
5%水酸化ナトリウムで中性に調節する。反応混合物は
無色より赤褐色に変り、室温で1夜撹拌する。溶剤を真
空中で除去し、残渣を塩化メチレンと水との間に分配さ
せる。その有機層を脱イオン水で数回洗浄し、溶剤を蒸
発し、残渣を、溶離剤としてクロロホルムとクロロホル
ム−エタノール(95:5)とを用い、不活性化塩基性
アルミナ上、2回カラムクロマトにかけると、色原体ク
リプタンド()0.12g(2段階で収率10%)を
赤色結晶性固形物として得られ、それは210℃以上で
分解する。HNMR(CDCl):1.5−3.5
(m,24H)、7.68(s,2H)、8.17(A
Bq、4H);13CNMR(CDCl):28.9
6,54.23,61.30,70.71,123.1
6,123.49,125.18,136.65,14
8.40,148.64,156.87,161.0
5;MS 469(M)。分析C2431
:C 61.39;H 6.65。分析値:C
61.18;H6.82。
【0045】[方法B]クリプタンド−フェノール
)(380mg、1.19ミリモル)をTHF(5
ml)中に溶解し、32%水性NaOH(3滴)を添加
する。その混合物を超音波処理し、溶剤を真空中で除去
し、その残渣を氷酢酸(2ml)に再溶解する。塩化p
−ニトロベンゼンジアゾニウム{p−ニトロアニリン
(172mg、1.245ミリモル)と1N HCl
(3.7ml)とNaNO(97mg、1.41ミリ
モル)とから生じる}を滴下して加える。その赤く着色
した溶液を室温で一夜撹拌する。通常の作業と精製とで
純粋な生成物400mg(72%)を得る。
【0046】[2.分析研究] [材料と方法]1M水酸化テトラメチルアンモニウム
(TMAOH)はSouthwestern Anal
ytical Chemicalsから購入した。ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル(DEGMEE)
はKodakから得た。Triton X−100とB
rij−35とブチル化されたヒドロキシアニソール
(BHA)はそれぞれICIとSigma Chemi
calsから得た。分析級のNaClとKClとLiC
lとを陽イオンに対するp−ニトロフェニルアゾフェノ
ール(1.1.0)クリプタンドの応答測定のために用
いた。シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸(CA
PS)はCalbiochemから得た。凡ての材料は
受取ったままで用いた。相関試料は共に、Bronx,
N.Y.にある1つのMental Rehabili
tion Center,Lincoln Hospi
talからの贈与とTechnicon Evalna
tionLaboratoryにより購入されたもので
ある。
【0047】[A.p−ニトロフェニルアゾフェノール
(1.1.0)クリプタンドのスペクトル性状]種種な
イオン、換言すればNaとKとLiと錯化されて
いるp−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.0)
クリプタンドのUV−VISスペクトルを水中2−50
vol/vol%DEGMEEの中の、そのクリプタン
ドの1〜2×10−4M溶液で測定した。クリプタンド
の1×10−2M原溶液はDEGMEE中に調製されて
ある。典型的にはその溶液は以下のように調製される。
即ち、10vol/vol%DEGMEE中のスペクト
ル特性に関しては、原溶液0.2mlを0.8mlDE
GMEEに添加する。その希釈されたクリプタンドを定
量的に適当な試薬9.0mlに移し、混合する。酸型
(HL)を得るには1NHClが用いられ、次の表でL
と示されているクリプタンドの塩基型には1MTMAO
Hが用いられる。得られた溶液について、Beckma
n DU−8分光高度計で700nmから300nmま
で走査する。10vol/vol%DEGMEE/1M
TMAOH中のp−ニトロフェニルアゾフェノール
(1.1.0)クリプタンドの陽イオン錯体のスペクト
ルは試薬2mlを含有する各セルに凡て1NのLiC
l、KCl、NaCl 0.02mlを添加し、700
nmから300nmまで走査することにより得られる。
【0048】[B.試薬の評価]リチウム試薬組成物は
Technicon Instruments Cor on Instruments Corporatio
n,Tarrytown,New Yorkの登録商標
である。)標準ならびにカリブレーター中のリチウム濃
度の相関研究および測定はILフレーム高度計を参照と
して用いた。妨害に関する研究には、潜在的に妨害する
物質をBiocellから購入した人の混注血清中で考
察した。
【0049】[結果と考察] [スペクトル性質]表1は、10vol/vol%DE
GMEE中NaとKとLiイオンとにさらした場
合のp−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.0)
クリプタンドの吸収最大波長と吸光率を記録している。
【0050】
【表1】
【0051】p−ニトロフェニルアゾフェノール(1.
1.0)クリプタンドの酸型のスペクトルの等価吸光率
の2つの吸収最大波長(表1)を示していて、それは発
色団の2つの明白な型の存在を示している。p−ニトロ
フェニルアゾフェノール(1.1.0)クリプタンドは
フェノール性水素原子と空洞との間に強い水素結合があ
る場合のみ2つのピークを示す。分光測光的に測定され
るように10%DEGMEE−水中におけるp−ニトロ
フェニルアゾフェノール(1.1.0)クリプタンドの
通常より高いpKaでこの現象を確認できる。クリプタ
ンドと類似で、水素結合が低下している、より大きな空
洞は合成されたが、それらは発色団のより低いpKa値
を示した(表2)。
【0052】
【表2】
【0053】伸張(1.1.0)クリプタンドとクリプ
タンド(2.2.0)類似体との構造式を化11に示
す。伸張(1.1.0)はn=2の場合の化1で表わさ
れるクリプタンドである。
【化11】
【0054】類似体における空洞寸法の増大は選択性と
感度との損失をもたらす。伸長クリプタンド(1.1.
0)は抽出様式において、リチウムに対し非常によい応
答を与える。(2.2.0)クリプタンドはナトリウム
とリチウムとを越えてカリウムについて一層選択的であ
る。
【0055】イオン化された塩基型は過剰のNa錯体
(LNa)あるいはK錯体(LK)の存在の下でス
ペクトルシフトも吸光度変化も示さない。実質的な浅色
シフト(58nm)は図2で示されるようにLi錯体
について得られる。
【0056】pH11.0から12.5における陽イオ
ンに対する応答を同様な方法で測定した。双性イオン緩
衝剤CAPSを用いた(表3)。
【0057】
【表3】
【0058】図3で示されるように、pH12.0と1
3.0との間で、吸光度の増大と共に深色シフトが得ら
れる。
【0059】良好な感度を得るには発色イオノフォアの
高度のイオン化が必要である。色の形成が陽イオンの錯
化により誘発されるプロトンの喪失を通じて得られるよ
うな他のイオン化できる発色イオノフォアと違って、p
−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.0)クリプ
タンドは違った機構の応答を示す。クリプタンドのイオ
ン化されたフェノール部分とリチウム陽イオンの錯化と
静電気的相互作用との間の協同関係がリチウムに対する
比色応答の原因となっていると信じられる。
【0060】[有機溶剤の影響]一般に、大環状イオノ
フォアは、陽イオンとの強い錯化のためには低い誘電性
の無極性溶剤を必要とする。これは、水のような極性溶
剤中ではイオノフォアの結合場所と同様に陽イオンの水
和が錯化を数桁の大きさで弱める故である。それ故、発
色イオノフォア配置の目標は、本質的に水性媒質中で水
和による結合能力の損失にも拘らず、良好な感度を実現
できるように、目標陽イオンとの高度の錯化を組込むこ
とである。試薬における小さい割合の水と混合できる有
機溶剤はそのシステムへ何等の悪影響なしに所望の感度
を与える。
【0061】期待されるように、高濃度の溶剤は、図4
で示されるように、p−ニトロフェニルアゾフェノール
(1.1.0)クリプタンドのリチウムに対する感度を
増大させる。
【0062】しかし、高濃度の溶剤はまた選択性に影響
する。即ち、25%DEGMEEにおいては140mM
Naによる妨害は0.1mM Liに相当し、こ
れは臨床目的には受入れられない。リチウム濃度が0.
1mMに近い場合、リチウム検定の選択性要件は高く、
Li:Naモル比は約1:1500である。10%
DEGMEEが選択性と感度とに対して最適条件である
ようである。それより低いDEGMEE濃度は感度の幾
分の損失を伴うが用いることはできる。2.5%DEG
MEEにおいては、リチウムに対する応答は25%低下
する。
【0063】[界面活性剤の影響]非イオン性界面活性
剤はモノアゾ染料と相互作用をして電子スペクトルの変
動を起すことが知られている。Brij−35とTri
ton X−100との双方は1wt/vol%で表4
で示されるようにp−ニトロフェニルアゾフェノール
(1.1.0)クリプタンドとそのリチウム錯体との双
方のλmaxの実質的な深色シフトと吸光度の増大とを
引き起す。
【0064】
【表4】
【0065】添加された陽イオン(K、Na)はスペク
トルに変化を起さず、図5で説明されているように、界
面活性剤はクリプタンドの選択性には影響しないことを
示している。
【0066】それ故、試薬中への界面活性剤の混合は感
度の増大と、血清タン白質とクリプタンドの相互作用を
減少させる付加的な有利さとも与える。
【0067】[分析波長]p−ニトロフェニルアゾフェ
ノール(1.1.0)クリプタンドのリチウムに対する
スペクトル応答を図6に示す。そのデータは、その応答
は600nmにおける吸光度の減少かあるいは534n
mにおけるリチウム醋体の増大の何れかとして測定でき
ることを示している。
【0068】[選択性]試薬に対する試料の比1:40
は良好な感度と、図7で示すようなナトリウムと較べて
の殆んど完全な選択性を与える。それぞれの応答曲線の
傾斜の比をとることによりLi/Naに関し近似的
に4000:1の選択性が得られる。人血清中に存在す
る他の潜在的な妨害陽イオン例えばKCaとMg
2+とFe3+とは発色イオノフォアにおいてはスペク
トル応答を引き起さない。その空洞は効果的にイオン化
したフェノール基とそれらの相互作用を抑制する。
【0069】 て評価した。 2.0×10−4M p−ニトロフェニルアゾフェノ
ール(1.1.0) クリプ
タンド 10% DEGMEE(v/v) 1.0% BRIJ−35(w/v) 0.01% BHA(w/v) 1M TMAOH
【0070】その機器のパラメーターは次の如くであ
る。 試薬体積 390 μ1 試料体積 10 μ1 遅延 2 min フイルター 500 nm 型 エンドポイント(Endpoint)
【0071】[A.直線性]混注人血清に塩化リチウム
を添加することにより直線性のプールを作る。直線性試
料のリチウム濃度はフレーム光度計を用いて決める。キ
ャリブレーターとして1.0mM LiCl直線性試料
を用い、その直線性は、図8で示すごとく3.5mMで
最大偏倚−3%を持ち、0.0−3.5mM Li
あることが判った。
【0072】[B.妨害]表5は妨害に関する研究の結
果を示す。人血清中に存在する潜在的妨害物質の多くは
何ら妨害を示さない。サリチル酸塩とアスコルビン酸塩
とは非常に高濃度でさえ妨害を起さない。10mg/d
lまでのビリルビンをもつ黄疸試料は空補正を必要とし
ない。一層高いビリルビン水準をもつ試料は脂肪血症試
料と同様空補正を必要とした。
【0073】
【表5】
【0074】妨害物質はLiCl 1.0mM含有する
混注血清に加えた。
【0075】[C.相関性]この方法とILフレーム光
度計との相関性は図9に示すごとく非常に良好である。
用いた凡ての試料は実際の患者血清である。NIST参
照材料SRM909を相関性に関する対照として用い
た。
【0076】前記の説明から明らかな、本発明の幾つか
の有利さは、試料の前処理を必要としない均一で単一相
溶剤システム中での分光測光法により、血清と他の生物
学的液体中のリチウムの定量を可能とする、p−ニトロ
フェニルアゾフェノール(1.1.0)クリプタンドを
利用する検定方法と試薬組成物とを包含する。得られた
検定方法と試薬組成物は自動化された臨床血液分析器で
の使用に容易に適合させることができる。
【0077】前記の組成物と方法とには、本発明の範囲
を逸脱することなく種種な変を行える故に、前記の説明
に含む、あるいは添付図面に示される凡ての事項は説明
としてで、限定の意味には解釈しないものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】p−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.
0)クリプタンドを合成するための反応経路を記載して
いる。
【図2】陽イオンに対するp−ニトロフェニルアゾフェ
ノール(1.1.0)クリプタンドの測光応答の説明で
ある。
【図3】リチウムに対するp−ニトロフェニルアゾフェ
ノール(1.1.0)クリプタンドの感度の説明であ
る。
【図4】p−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.
0)クリプタンドの感度に対する有機溶剤濃度の影響の
説明である。
【図5】界面活性剤存在下のp−ニトロフェニルアゾフ
ェノール(1.1.0)クリプタンドの電子スペクトル
の説明である。
【図6】リチウムに対するp−ニトロフェニルアゾフェ
ノール(1.1.0)クリプタンドのスペクトル応答の
説明である。
【図7】p−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.
0)クリプタンドに関する選択性データのプロットであ
る。
【図8】p−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.
0)クリプタンドを混合した試薬に関する直線性データ
のプロットである。
【図9】p−ニトロフェニルアゾフェノール(1.1.
0)クリプタンドを含む試薬組成物に関する、標準のI
Lフレーム測光法と比較した相関データである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アナンド、カマ アメリカ合衆国ニューヨーク州10950、マ ンロゥ、 レイクス・ロゥド、バックス 556、アーディー 1番 (56)参考文献 特開 平2−501481(JP,A) 特開 平1−212360(JP,A) 特開 昭63−258882(JP,A) 特開 昭59−211864(JP,A)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式 【化1】 {この式で、n=1または2であり、RとRとは同
    一または異っていて水素原子、低級アルキル基、低級ア
    ルケニル基または低級アルキリデン基であり、Qは本化
    合物のリチウムイオンとの錯化で検出できる応答を与え
    ることができる色原体部分であって、構造式 【化2】 (この式で、XはCH、C−OHまたはNであり、Zは
    p−ニトロフェニルアゾ基、2,4−ジニトロフェニル
    アゾ基、2,4,6−トリニトロフェニルアゾ基、p−
    ニトロスチリル基、p−ベンゾキノンモノイミノ基、ビ
    ス−(4−ジメチルアミノフェニル)ヒドロキシメチル
    基、3−フェニルイソチアゾリル−5−アゾ基、チアゾ
    リル−5−アゾ基またはイソチアゾリル−5−アゾ基で
    ある)を持つ}で表わされる色原体クリプタンド。
  2. 【請求項2】 RとRとが水素原子であり、nが1
    であり、XがCOHであり、Zがp−ニトロフェニルア
    ゾ基である、請求項1に記載の色原体クリプタンド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の化合物と水と
    混合し得る有機溶剤と試薬組成物のpHを少くとも12
    に調節する緩衝剤とを包含する、溶液中のリチウムイオ
    ンの存在を検出するための組成物。
  4. 【請求項4】 水と混合し得る溶剤が25vol/vo
    l%以下の濃度のジエチレングリコールモノエチルエー
    テルである、請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 更に界面活性剤を含む、請求項3に記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 (a)検査試料を、検査陽イオンと選択
    的に錯化し、そして構造式 【化1】 {この式で、n=1または2であり、RとRとは同
    一または異っていて、水素原子、低級アルキル基、低級
    アルケニル基または低級アルキリデン基であり、Qはこ
    の化合物とリチウムイオンとの錯化に際して検出できる
    応答を与えることができ、そして構造式 【化2】 (この式で、XはCH、C−OHまたはNであり、Zは
    p−ニトロフェニルアゾ基、2,4−ジニトロフェニル
    アゾ基、2,4,6−トリニトロフェニルアゾ基、p−
    ニトロスチリル基、p−ベンゾキノンモノイミノ基、ビ
    ス−(4−ジメチルアミノフェニル)ヒドロキシメチル
    基、3−フェニルイソチアゾリル−5−アゾ基、チアゾ
    リル−5−アゾ基またはイソチアゾリル−5−アゾ基で
    ある)で表わされる}で表わされる化合物を含む試薬組
    成物と接触する段階と(b)その検出できる応答を測定
    する段階と(c)そうして検出された応答を、その化合
    物が既知量のリチウムイオンを含有する一連の標準組成
    物と反応した場合に測定される応答と比較する段階とを
    包含する、検査試料中のリチウムイオンの存在を選択的
    に測定する方法。
  7. 【請求項7】 RとRとが水素原子であり、nが1
    であり、XがCOHであり、Zがp−ニトロフェニルア
    ゾ基である、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 試薬組成物が更に、水と混合し得る溶剤
    と、その試薬組成物のpHを少くとも約12に維持する
    緩衝剤とを包含している、請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 水に混合し得る有機溶剤が濃度25vo
    l/vol%以下のジエチレングリコールモノメチルエ
    ーテルである、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 試薬組成物が更に界面活性剤を含んで
    いる、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 (a)構造式 【化3】 で表わされる化合物(II)を準備し、(b)化合物
    (II)を構造式 【化4】 で表わされる二塩基酸(III)(diacid)に加
    水分解し、(c)化合物(III)を、構造式 【化5】 で表わされる二塩酸クロリド(IV)に変換し、(d)
    化合物(IV)と1,7−ジアザ−4,10−ジオキサ
    シクロドデカンと結合させることにより構造式 【化6】 で表わされるクリプタンドアミド(V)を形成させ、
    (e)化合物(V)を還元して、構造式 【化7】 で表わされるクリプタンド(VI)を形成させ、(f)
    化合物(VI)を脱メチルして、構造式 【化8】 で表わされるクリプタンドフェノール(VII)を形成
    させ、(g)化合物(VII)を色原基(chromo
    genic group)と結合させて、R=R
    水素原子であり、nが1であり、Zがp−ニトロフェニ
    ルアゾ基であるp−ニトロフェニルアゾフェノール
    (1.1.0)クリプタンドを形成させる段階を包含す
    る、構造式 【化9】 で表わされるp−ニトロフェニルアゾフェノール(1.
    1.0)クリプタンドの製造方法。
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