JPH0711657U - ベルト付墨壷 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 墨壷に、ベルトを付ける事で、３本目の手の
代わりになり、墨付け作業に必要な差しがね、墨差しと
共に、行動する事ができる。上棟前の墨付けきざみ作業
や、現場での頻繁に移動しなければならない基礎のレベ
ル出し、位置出しなどのような作業に能率的な墨壷を提
供する。 【構成】 容器（１）に、フタ（４）、フタ止め
（５）、ベルト通し（６）を設け、片方にベルト折り返
しリング（８）、片方にマジックテープ（９）を付けた
ベルト（７）を通す事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、容器にベルトを通せるようにした、建築用墨壷に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、墨壷容器と糸車が一体になった墨壷（Ａ）と墨打専用の糸車が主体になっ ている墨壷（Ｂ）があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらは、次のような欠点があった。 （イ）（Ａ）の墨壷は、まず身近な所に置いて使用するが、材木に墨を付けなが ら移動するたびに、墨差しに墨汁を補充しに、置いてある所に、戻らなければな らなかった。 （ロ）身近な所と言えば、次に墨を付けようとする材木の上に置く事が多く、そ の材木に墨を付ける時は、邪魔になってしまう。 （ハ）（Ｂ）の墨壷は、直線の墨を打つだけのものであり、スポンジに墨汁を補 充する口はあるが、墨差しの先を入れるには小さく、墨付けには不都合だった。 本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

墨汁を含ませるためのスポンジ（２）入りの容器（１）に、丁番（１０）付きの フタ（４）を設ける。容器（１）の口には、墨汁スポンジ（２）のこぼれ落ち止 め（３）を設け、側部にベルト通し（６）を３ケ所設ける。そして、片方にベル ト折り返しリング（８）、もう片方にマジックテープ（９）を付けたベルト（７ ）を通す。 本考案は、以上のような構成よりなる建築用墨壷である。

【０００５】

【作用】

ベルト（７）を胴にまわし、マジックテープ（９）付きの端を、折り返しリング （８）に通し、折り返して、ずり落ちないように止める。その際、容器（１）は 使用者の腹部正面か、あるいは、使用者の都合の良い位置であれば良い。ベルト 通し（６）にベルト（７）を通してあるだけなので可動である。

【０００６】

【考案の効果】

このように、本考案は、墨壷そのものを、体に装着して使用するので、いつでも 、どこでも、墨壷は目の前にある。従って、長尺物の材木に墨を付けながら移動 しても、頻繁に墨差しに墨汁を補充する事ができ、従来より作業中の歩行距離を 著しく短縮し、能率を上げられる。又、カンガルーの母親のように、腹部に装着 するため、両手が空き、墨付け以外の作業をする時（材料の運搬など）も、なん ら作業の邪魔にはならない。尚、フタ（４）も全開し、止められるので同様であ る。そして、上体を前にかがめた時も、容器（１）の口には、（図１）で示すよ うに、こぼれ落ち止めが設けてあるため、墨汁用スポンジ（２）がこぼれ落ちる 心配もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の容器の側面の断面図である。

【図２】 本考案の斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器 ２ 墨汁用スポンジ ３ こぼれ落
ち止め ４ フタ ５ フタ止め ６ ベルト通
し ７ ベルト ８ 折り返しリング ９ マジック
テープ １０ 丁番

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器（１）の口に墨汁、スポンジ（２）
   のこぼれ落ち止め（３）を設け上部に全開式フタ（４）
   を設け、側部にフタ止め（５）とベルト通し（６）を設
   け、そこへ片方にベルト折り返しリング（８）もう片方
   にマジックテープ（９）を付けたベルト（７）を通した
   建築用墨壷。