JPH0711579Y2 - 自動給餌機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、主に養魚場で用いら
れる自動給餌機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、養魚場で用いられている自動給餌
機には、例えば実公昭５０−１０３９０号又は実公平２
−９６５３号公報に掲載されたものがある。

【０００３】これらのものは、図４及び図５に示すよう
に、飼料タンク１に充填した魚粉を主とする粉体または
粒体の人工飼料を、前記タンク１下方出口の案内筒２内
に設けられたモータ３により、一方向に回転する溝付き
ローラ（以下ローラとする）４と、ローラ４外周の一側
部に下端が臨む調整板５との間から、案内筒２下方に連
設された吐出管６内へ排出するようになっており、飼料
は、吐出管６の後端に接続したブローファン８の回転に
より吐出管６に送り込まれるエアー流によって吐出管６
の先端から散布される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ものでは、図４に示すように、吐出管は一方向に向けて
固定されており、養魚場に向けて散布された飼料は、ほ
ぼ、同じ軌跡を描いて同一水面に落下し、散布範囲が限
定されるという問題がある。

【０００５】そこで、この考案の課題は、散布される飼
料の軌跡を異なったものとして、散布範囲を拡大するこ
とである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、従来の自動給餌機において、上記吐出管の先端に、
先端部が屈曲する散布管を軸方向に回動自在に接続し、
その散布管を回転させる回転装置を設けた構成としたの
である。

【０００７】

【作用】このように構成される自動給餌機では、散布管
を軸方向に回動自在に接続したことにより、屈曲させた
散布管の先端の散布位置を回転にともなっていて高さ方
向に変化させることができるので、散布される飼料の軌
跡が変化して散布範囲が広がる。

【０００８】

【実施例】以下、この考案の実施例を図１乃至図３に基
づいて説明する。なお、先に述べた図４、図５の従来例
と同一の部品には、同じ符号を付して説明を省略する。

【０００９】図１に示す自動給餌機は、図２に示すよう
に吐出管６の先端に、軸受け１０を介して先端を屈曲さ
せた散布管９の後端部が軸方向に回動自在に接続されて
おり、この散布管９は、回転装置１１によって回転され
る。回転装置１１としては、種々のものが考えられる
が、ここでは駆動モータ１４の回転軸１５に歯車１２を
取り付け、その歯車１２を散布管９外周に取り付けた歯
車１３に噛合させている。

【００１０】この実施例は、以上のように構成されてお
り、いま、飼料タンク１内に飼料を充填し、自動給餌機
を作動すると、前記飼料は、案内筒２内を下降し、ロー
ラ４と調整板５との間隙から吐出管６内に排出され、内
部を流れるブローファン８からのエアーでもって散布管
９先端へ運ばれる。このとき、散布管９は、回転装置１
１で回転されており、その先端は、図３に示すように首
振り状態となって、円を描くように回る。このため、散
布管の先端は、高さ方向に変化することになり、散布管
９から散布される飼料は、各々の散布位置で異なった方
向に散布され、違った軌跡をとって広範囲に散布され
る。

【００１１】

【効果】この考案は以上のように構成したので、飼料の
散布を広範囲に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の一部断面図

【図２】図１の一部拡大断面図

【図３】図１の作用説明図

【図４】従来例の一部断面図

【図５】従来例の一部拡大断面図

【符号の説明】

６ 吐出管 ８ ブローファン ９ 散布管 １２ 駆動モータ軸の歯車 １３ 散布管の外周歯車 １４ 駆動モータ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吐出管６外周上部から吐出管６内へ搬入
   される飼料を、吐出管６の後端に接続したブローファン
   ８により、吐出管６先端から散布する自動給餌機におい
   て、上記吐出管６の先端に、先端部が屈曲する散布管９
   を軸方向に回動自在に接続し、その散布管９を回転させ
   る回転装置１１を設けたことを特徴とする自動給餌機。