JPH07115209A - 半導体圧力センサ及びその製造方法並びに触覚センサ - Google Patents

半導体圧力センサ及びその製造方法並びに触覚センサ

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JPH07115209A
JPH07115209A JP28432793A JP28432793A JPH07115209A JP H07115209 A JPH07115209 A JP H07115209A JP 28432793 A JP28432793 A JP 28432793A JP 28432793 A JP28432793 A JP 28432793A JP H07115209 A JPH07115209 A JP H07115209A
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diaphragm
pressure sensor
region
semiconductor pressure
sensor according
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Application number
JP28432793A
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English (en)
Inventor
Minoru Sakata
稔 坂田
Tatsuhisa Kawabata
達央 川畑
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的信頼性がよく、高感度で温度安定性に
優れた超小型の半導体圧力センサを低コストで作成す
る。 【構成】 ダイヤフラム2をSi基板1にその周辺部を
支持させ、ダイヤフラム2上にバルクSiからなるピエ
ゾ抵抗5を形成する。ダイヤフラム2の周辺部にはSi
2膜からなる誘電分離層4を形成し、ダイヤフラム2
下面には圧力室3を形成する。この圧力室3及び誘電分
離層4は、イオン注入によりp-−Si基板1にp+領域
21を形成した後、HF水溶液中にて電流を流すことに
より、p+領域21の一部を多孔質Si領域30に変化
させ、さらに電流密度を上げて残ったp+領域21を電
解エッチングすることにより圧力室3を形成する。さら
に、多孔質Si領域30を熱酸化させてSiO2領域に
変化させ、誘電分離層4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体圧力センサ及びそ
の製造方法、並びに触覚センサに関する。具体的には、
空気等の流体の圧力を検出するための超小型の半導体圧
力センサ及びその製造方法、並びに当該半導体圧力セン
サを応用した触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】図14(a)は従来の半導
体圧力センサを示す一部破断した平面図、(b)はその
断面図、(c)はその一部拡大した断面図であって、圧
力センサIはシリコン基板101に窒化シリコン(Si
N)からなるカバー102が重ねられ、カバー102の
周辺部はシリコン基板101に接合されている。カバー
102の中央には薄膜状の円形をしたダイヤフラム10
3が形成され、カバー102の内面にはダイヤフラム1
03がその厚さ方向に揺動自在に変位できるように圧力
室104が形成されている。ダイヤフラム103の下面
にはポリシリコンからなるピエゾ抵抗106が形成され
ている。しかして、空気等の流体がダイヤフラム103
に加えられると、加えられた空気等の圧力によりダイヤ
フラム103がその厚さ方向に変位する。ダイヤフラム
103が変位するとダイヤフラム103に形成されたピ
エゾ抵抗106に歪みが生じてその抵抗値が変化する。
この抵抗値をピエゾ抵抗106にAlなどの金属配線1
07によって接続された抵抗値検知回路(図示せず)等
により検出することにより導入された空気等の圧力を知
ることができる。
【0003】また、図15(a)(b)は別な従来例で
ある半導体圧力センサJを示す平面図及びその断面図で
あって、シリコン基板111上に薄膜状をしたポリシリ
コンからなるカバー112が重ねられている。また、カ
バー112の中央には薄膜状のダイヤフラム113が形
成されている。基板111の内面にはダイヤフラム11
3が揺動自在に変位できるように圧力室114が形成さ
れている。また、ダイヤフラム113の上面にはポリシ
リコンからなるピエゾ抵抗115がダイヤフラム113
の四方に形成されていて、さらにパッシベーション膜1
16により覆われている。ピエゾ抵抗115はパッシベ
ーション膜116に開口されたコンタクホール117を
通して金属配線118に接続され、さらに金属配線11
8を介して接続された抵抗値検知回路等によってピエゾ
抵抗115の抵抗値の変化を検出することにより、圧力
センサJに導入された空気等の圧力を知ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの半導体圧力セ
ンサIや圧力センサJにあっては、ダイヤフラムは窒化
シリコンやポリシリコンから作成されているために疲労
やクリープが発生しやすく、使用時間の経過とともに圧
力センサの感度や線形性に変化を生じていた。このた
め、センサ特性が安定せず機械的な信頼性に乏しかっ
た。
【0005】また、ポリシリコンを用いたピエゾ抵抗
は、単結晶シリコンを用いたピエゾ抵抗と比較してゲー
ジ率(歪み量に対する抵抗変化の割合)が小さく、これ
ら従来例の圧力センサのようにポリシリコンを用いてピ
エゾ抵抗を形成した圧力センサの感度は低いものとなっ
ていた。
【0006】さらに、ポリシリコンを用いたピエゾ抵抗
の抵抗温度係数(TCR)は単結晶シリコンを用いたピ
エゾ抵抗に比べて大きいので、温度による抵抗値変化が
大きい。このため、ポリシリコンを用いてピエゾ抵抗を
形成した圧力センサの温度特性が悪かった。
【0007】また、図16にはさらに別な従来例である
圧力センサKの断面図を示す。この圧力センサKは、2
枚の単結晶シリコンウエハが貼り合わせられたのち、上
側のシリコンウエハでシンニングプロセスによってピエ
ゾ抵抗121が形成され、さらに下側のウエハ125に
はエッチストップ層が形成されたのち電気化学エッチン
グ(ECE)法を用いてダイヤフラム122が精度よく
形成されている。ピエゾ抵抗121には、金属配線12
3が接続されており、ダイヤフラム122、ピエゾ抵抗
121及び金属配線123の表面にはパッシベーション
膜124が形成されている。
【0008】このような圧力センサKにあっては、ピエ
ゾ抵抗121及びダイヤフラム122は単結晶シリコン
から作成されているため圧力センサI、Jのようにセン
サ感度や温度特性が悪いことや機械的信頼性に欠けると
いうような欠点はない。しかし、ECE法を用いて形成
することのできるダイヤフラムの厚さは5μm程度にし
かできないため、圧力センサが大きくなってしまうとい
う欠点があった。また、単結晶シリコンウエハを2枚用
いなければならず、しかも複雑な作製プロセスを経なけ
ればならなかったので、その作製コストが高くついてい
た。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、機械的信頼
性や感度が高く、しかも良好な温度特性を持ちコストの
低い超小型の半導体圧力センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の超小型半導体圧
力センサは単結晶シリコンからなる薄膜状のダイヤフラ
ムをシリコン基板に支持させて、前記ダイヤフラムに単
結晶シリコンからなるピエゾ抵抗を埋め込み、酸化膜に
よって前記ダイヤフラムと前記シリコン基板とを誘電分
離したことを特徴としている。また、前記ダイヤフラム
に圧力を導入するための導入口を当該シリコン基板の下
面に設けることとしてもよい。
【0011】また、ダイヤフラムの電位を一定に保った
り、ピエゾ抵抗を設けた領域のダイヤフラムの厚さを他
の領域のダイヤフラムの厚さより薄く作成してもよい。
さらに、ダイヤフラムの変位を制限するためのストッパ
を基板に設けることとしてもよい。
【0012】さらに、ピエゾ抵抗に温度補償用手段ある
いはオフセット調整手段が付加された抵抗値検出回路を
備えることとしてもよい。
【0013】また、セルフチェック機能のためのヒータ
を設けることとしてもよく、1個又は2個以上の円環状
に配設することにしてもよい。
【0014】また、本発明の超小型半導体圧力センサの
製造方法は、第1の導電型シリコン基板表面に高濃度の
第1の導電型領域を形成し、前記高濃度の第1の導電型
領域内のダイヤフラムを形成しようとする領域に第2の
導電型領域を形成し、さらに前記第2の導電型領域内に
ピエゾ抵抗である第1の導電型領域を形成する第1の工
程と、露出した前記高濃度の第1の導電型領域を除く前
記第1の導電型シリコン基板表面にレジスト膜を形成す
る第2の工程と、HF水溶液中で前記シリコン基板に電
流を流し、前記高濃度の第2の導電型領域のうち酸化膜
を形成しようとする領域を多孔質化し、残る高濃度の第
2の導電型領域を電解エッチングして圧力室を形成する
第3の工程と、多孔質化された領域を熱酸化して酸化膜
を形成する第4の工程を有することを特徴としている。
また、前記第3の工程においてHF水溶液の替りにバッ
ファ弗酸を用いることとしてもよい。
【0015】また、酸化温度が450℃以下の第1の酸
化工程と酸化温度が800℃以上の第2の酸化工程から
多孔質化された領域を熱酸化することとしてもよい。ま
た。多孔質化する領域の多孔度を40〜60%とするこ
とにしてもよい。
【0016】本発明の触覚センサは、本発明の半導体圧
力センサを2次元的に配列し、配列した前記半導体圧力
センサの全面を弾性膜で覆ったことを特徴としている。
【0017】
【作用】本発明の半導体圧力センサにあっては、ダイヤ
フラム及びピエゾ抵抗は単結晶シリコンで作成されてい
るため、機械的強度が強く長期間の使用でもセンサ特性
が安定し、機械的な信頼性を向上させることができる。
また、単結晶シリコンのゲージ率が高いために圧力セン
サの感度を高めることができる。さらに、抵抗温度係数
が小さいため温度による抵抗値の変化を少なくできるの
で、温度安定性を向上させることもできる。
【0018】また、本発明にあっては、ピエゾ抵抗をイ
オン注入法によりダイヤフラムに埋め込んだ後、その周
囲の領域をHF水溶液またはバッファ弗酸中で多孔質シ
リコン化し、さらに、多孔質シリコン化された領域の内
周域を電解エッチングすることによってダイヤフラムを
作成することができる。したがって、従来例のエレクト
ロケミカルエッチングに比べてダイヤフラムを薄く作成
することができ、簡単に、小型で機械的信頼性が高い半
導体圧力センサを製造することができる。
【0019】また、多孔質シリコン化された領域を熱酸
化することによって酸化膜を形成し、ピエゾ抵抗とシリ
コン基板とを誘電分離することもできる。従って、ピエ
ゾ抵抗とシリコン基板とが酸化膜により誘電分離され、
高温(約150℃以上)でもピエゾ抵抗とシリコン基板
との間にリーク電流が流れることがなく、高温環境下で
の使用が可能になる。
【0020】しかも、ピエゾ抵抗をダイヤフラムに埋め
込んでいるので、従来の圧力センサのように2枚のシリ
コン基板を必要とせず、1枚のシリコン基板から作製す
ることができるので、コストも安価にすることができ
る。
【0021】また、ダイヤフラムを一定の電位に保つこ
とにより、安定したピエゾ抵抗の抵抗値が得られ、圧力
センサの検出誤差を小さくすることができる。
【0022】さらに、ピエゾ抵抗を設ける領域のダイヤ
フラムの厚さを他の領域のダイヤフラムの厚さよりも薄
くすれば、小さな圧力でもって大きなダイヤフラムの変
位を生じることになり、さらに圧力センサの感度を向上
させることができる。
【0023】また、温度補償用手段あるいはオフセット
調整手段を抵抗値検出回路に有しているので、温度変化
による検出誤差を小さくすることができ、抵抗値検出回
路のオフセット値を調整することができる。
【0024】また、シリコン基板にダイヤフラムの変位
を制限するためのストッパを設けておけば、過大な圧力
が導入された場合でもダイヤフラムの破損を防ぐことが
できる。
【0025】さらに、ダイヤフラム上にセルフチェック
機能のためのヒータを備えておくと、圧力センサの異常
を容易に発見することができ、センサの信頼性を高める
ことができる。例えば、ヒータを1又は2以上の円環状
に配置することとしてもよい。
【0026】また、シリコン基板の下面に圧力導入口を
設けることにより、機械的信頼性に高く、高感度で温度
安定性に優れた差圧式の超小型の圧力センサを提供する
ことができる。
【0027】本発明の触覚センサは、本発明の半導体圧
力センサが2次元的に配列されているので、機械的信頼
性がよく、高感度で温度特性の優れた小型の触覚センサ
を低コストで提供することができる。また、構成単位の
圧力センサが非常に小さいので、触覚センサの解像度を
向上させることができる。
【0028】
【実施例】図1は本発明の一実施例である超小型の半導
体圧力センサAを示す断面図である。圧力センサAは単
結晶シリコンからなるSi基板1の中央に薄膜状のダイ
ヤフラム2が支持されて、ダイヤフラム2がその厚さ方
向に自由に弾性変形できるように圧力室3がダイヤフラ
ム2下面のSi基板1に形成されている。ダイヤフラム
2の上面には、例えば図11に示すように4つのピエゾ
抵抗5が埋め込まれている。また、ダイヤフラム2及び
圧力室3の周辺の領域にはSiO2膜からなる誘電分離
層4が形成されていて、この誘電分離層4によりダイヤ
フラム2及びピエゾ抵抗5はSi基板1から完全に誘電
分離されている。Si基板1、ダイヤフラム2及びピエ
ゾ抵抗5の表面は窒化シリコン(SiN)からなるパッ
シベーション膜6によって覆われており、パッシベーシ
ョン膜6の上に形成されたAlの金属配線7はパッシベ
ーション膜6に開口したコンタクトホール8を通してピ
エゾ抵抗5に電気的に接続されている。この上にさらに
SiNからなる別なパッシベーション膜9が形成されて
いる。また、図示はしないが金属配線7には、ピエゾ抵
抗5の抵抗値の変化を検出するための抵抗値検出回路が
接続されている。
【0029】しかして、圧力センサAに空気等の圧力が
導入されると、導入された圧力によりダイヤフラム2が
その厚さ方向に弾性変形する。ダイヤフラム2が弾性変
形すると、ダイヤフラム2上のピエゾ抵抗5が歪み、そ
の歪みに応じてピエゾ抵抗5の抵抗値が変化する。ピエ
ゾ抵抗5の抵抗値が変化すると、金属配線7を通して接
続された抵抗値検出回路の出力端子の両端に電位差を生
じ、生じた電位差を検出することにより当該圧力センサ
Aに導入された空気等の圧力の大きさを知ることができ
る。
【0030】この圧力センサAにあっては、ダイヤフラ
ム2及びピエゾ抵抗5ともに単結晶シリコンから作成さ
れているために機械的強度が強く、疲労が少なくクリー
プも発生しにくい。したがって、長期の使用にも耐え、
圧力センサの使用に伴ってセンサの特性が劣化すること
がなく、耐久性に優れたものである。
【0031】また、ピエゾ抵抗5は単結晶シリコンで作
成されているので、センサの感度も高く、温度変化によ
っても感度が安定している。さらに、Si基板1とピエ
ゾ抵抗5との間にはSiO2膜による誘電分離層4が形
成されているので、Si基板1へのリーク電流が少な
く、150℃以上の高温環境下での使用も可能である。
【0032】次に本発明の圧力センサAの製造方法につ
いて説明する。図2(a)〜(k)に示すものは、上記
圧力センサAの製造方法を示す断面図であって、以下、
図2に従って詳細に説明する。まず、単結晶シリコンか
らなるp-−Si基板(シリコンウエハ)1の1個分の
センサ形成領域においては、図2(a)に示すように、
Si基板1の表面の誘電分離層4並びに圧力室3を形成
しようとする領域にp型イオンをイオン注入してp+
域21を形成し、p+領域21内のダイヤフラム2を形
成しようとする領域にn型イオンを注入してn領域22
を形成し、さらにn領域22内のピエゾ抵抗5を形成し
ようとする領域にp型イオンをイオン注入してp領域2
3を形成する。また、p-−Si基板1の裏面にp型ド
ーパントを拡散させてp+領域24を形成する。ここ
で、このp+領域24は多孔質シリコン及び圧力室形成
時の裏面側コンタクト層となるものである。
【0033】次にSi基板1裏面のp+領域24の表面
に多孔質シリコン及び圧力室形成時の電極となるAl薄
膜25を形成する(図2(b))。次にSi基板1表面
の全面にレジスト膜26を形成し、パターニングによっ
て当該レジスト膜26のp+領域21と接する部分に窓
27を開口し、p+領域21を露出させる(図2
(c))。また、Si基板1裏面のAl薄膜25をレジ
スト等などのカバー28で覆い、この後に行なう多孔質
シリコン及び圧力室形成時に使用するHF水溶液からの
保護を行なうとともに、Al薄膜25に接続させた配線
29をカバー28より引き出しておく(図2(d))。
この配線29は、多孔質シリコン及び圧力室形成時の電
流をSi基板1に流すためのものである。
【0034】このようにして作成されたSi基板1をH
F(フッ化水素)水溶液中に浸漬し、Pt電極を対向電
極(図示せず)として、Si基板1を陽極に、対向電極
を陰極にして対向電極とSi基板1裏面のp+領域24
間に電流を流すと、図2(e)に示すようにSi基板1
表面のp+領域21の外周部が徐々に多孔質Si領域3
0に変化する。このとき、多孔質Si領域30の多孔質
シリコンの空孔度(多孔質Si領域30の体積に対する
空孔の割合)が40〜60%となるまで電流を流す。
【0035】この後引続いて電流密度を増加していく
と、多孔質Si領域30の内周域にあるまだ多孔質化さ
れていないp+領域21がエッチングされて空隙を生
じ、圧力室3が形成される。こうしてp+領域21の一
部がエッチングされてn領域22にダイヤフラム2が形
成される(図2(f))。
【0036】図3にHF濃度及びSi基板に流された電
流密度とSi基板が多孔質化される場合又は電解エッチ
ングされる場合との関係について示しているが、図3中
の線イより下の領域(領域1)のHF濃度及び電流密度
の条件下においてはSi基板1は多孔質化され、線ロよ
り上の領域(領域2)のHF濃度及び電流密度の条件下
においてはSi基板1は電解エッチングされる。なお、
線イと線ロとの間の領域は遷移領域である。例えば、図
3のA点に示した濃度のHF水溶液中においてA点の電
流密度となるようにSi基板1と対向電極との間に電流
を流すと、図4(a)に示すように窓27を通して一部
がHF水溶液中露出しているp+領域21に裏面コンタ
クト層となるp+領域24から電流が流れてその一部が
多孔質シリコンに変化し、多孔質Si領域30が形成さ
れる。
【0037】次に電流密度を上げて、図3中のB点に示
した電流密度の電流を流すと多孔質化されていないp+
領域21はエッチングされる。このとき、多孔質Si領
域30はほとんどキャリアを持たないためエッチングさ
れず、図4(b)に示すようにSi基板1の中央のp+
領域21がエッチングされて空隙を生じ、圧力室3が形
成される。なお、ピエゾ抵抗5であるp領域23はレジ
スト膜26でカバーされているため、裏面のコンタクト
層であるp+領域24からHF水溶液に流れる電流の経
路にはならないので、多孔質化せずエッチングもされな
い。
【0038】ついで、図2(g)に示すようにSi基板
1表面のレジスト膜26とSi基板1裏面のカバー28
及び配線29を取り除き、Si基板1表面にSiNによ
る一時的なパッシベーション膜31を設けた後、TMA
H(テトラメチルアンモニウムハイドロキシド)による
エッチングによってSi基板1裏面のAl薄膜25とコ
ンタクト層であるp+領域24を取り除く。次に、パッ
シベーション膜31にSi基板1表面の多孔質Si領域
30と接する部分に窓を開口し、酸素あるいは水蒸気を
含む酸化性雰囲気中で、最初は450℃以下で高温処理
し、その後処理温度を上昇させ800℃以上で処理し、
多孔質Si領域30を熱酸化させると、図2(h)に示
すように、Si基板1に埋め込まれている多孔質Si領
域30はSiO2領域32に変化し、誘電分離層4とな
る。このとき、多孔質Si領域30の酸化速度は結晶性
その他のSi領域の酸化速度よりも100〜1000倍
大きいので、多孔質Si領域30のみが酸化されSiO
2領域32が形成されることになる。また、この過程に
おいて圧力室3内が減圧され、減圧された圧力室3内の
圧力を基準圧力とすることができる。
【0039】次に、Si基板1の表面にSiNによるパ
ッシベーション膜6を形成し、図2(i)に示すように
当該パッシベーション膜6のピエゾ抵抗5(p領域2
3)と接する部分の一部にコンタクトホール8を開口す
る。そして、図2(j)に示すように、パッシベーショ
ン膜6の上にAlによって所定の金属配線7を形成する
と共にコンタクトホール8を通して金属配線7とピエゾ
抵抗5とを電気的に接続する。さらに、図2(k)に示
すように、この上からSiNを堆積させることによって
金属配線7保護用のパッシベーション膜9を形成し、パ
ッシベーション膜9をパターニングして金属配線7の電
極パットとなる部分でコンタクトホール(図示せず)を
開口し、パッシベーション膜9を焼成し、圧力センサA
を作製する。
【0040】この製造方法によれば、HF水溶液中にお
ける多孔質Si形成プロセス、多孔質Si酸化プロセ
ス、HF電解エッチングプロセスを組合わせることによ
り、Si基板1にバルクSiのピエゾ抵抗5、ダイヤフ
ラム2及びSiO2からなる誘電分離層4を形成するこ
とができ、機械的信頼性がよく、高感度で、良好な温度
特性を持つ超小型の半導体圧力センサAを作製すること
ができる。
【0041】また、従来例のように2枚のSi基板を必
要とせず、その接合やシンニング等の工程も必要ないの
で、圧力センサAのコストを安価にすることができる。
【0042】なお上述の製造方法において、HF水溶液
中における多孔質Si形成プロセス、多孔質Si酸化プ
ロセス、HF電解エッチングプロセスにおいては電圧に
よってプロセス制御を行なっておらず、配線29とSi
基板1のp+領域24(コンタクト層)との接続抵抗は
必ずしも低い必要はなく、また再現性がなくてもよい。
このため、直接Si基板1のコンタクト層であるp+
域24に配線29を接続することにしてもよく、図2
(b)に示した配線29接続用のAl薄膜25の作成を
省略することもできる(合わせて、形成したAl薄膜2
5をエッチングによって取り除く工程(図2(g))も
省略することができる)。
【0043】また、HF水溶液の替わりにHF+NH4
F水溶液等のバッファ弗酸を用いたBOE(バッファ・
オキサイド・エッチング)によって、多孔質Si形成、
HF電解エッチングを行なうこととしてもよい。
【0044】また、以上の製造方法においてはp-−S
i基板を用いた製造方法について説明したが、n-−S
i基板を用いて同様にして圧力センサAを製造すること
もできる。図5にn-−Si基板41を用いた圧力セン
サAの製造方法について示す。まず、図5(a)に示す
ように、単結晶シリコンよりなるn-−Si基板(シリ
コンエウハ)41の表面の誘電分離層4並びに圧力室3
を形成しようとする領域にn型イオンをイオン注入して
+領域42を形成し、n+領域42内のダイヤフラム2
を形成しようとする領域にp型イオンを注入してp領域
43を形成し、さらにp領域43内のピエゾ抵抗5を形
成しようとする領域にn型イオンをイオン注入してn領
域44を形成する。また、n-−Si基板1の裏面にn
型イオンを拡散させてn+領域45を形成する。
【0045】次にSi基板1裏面のn+領域45の表面
に多孔質シリコン及び圧力室形成時の電極となるAl薄
膜25を形成し(図5(b))、この後、図2に示した
製造方法と同様にして圧力センサAを製造することがで
きる(図5(c)〜(k))。
【0046】図6は、本発明の別な実施例である圧力セ
ンサBを示す断面図である。圧力センサBのSi基板1
には、Si基板1裏面から圧力室3に圧力を導入するた
めの差圧導入口10がエッチング等により開口されてい
る。このように、Si基板1に差圧導入口10を設ける
ことより、差圧式の圧力センサBを簡単に製造すること
もできる。
【0047】図7は、本発明のさらに別な実施例である
圧力センサCの一部破断した断面図である。ダイヤフラ
ム2の上面には別なイオン注入が施されてドーピング部
12が形成されており、別なコンタクトホール13を通
してパッシベーション膜6上に形成された別な金属配線
11に接続されている。また、金属配線11上には別な
パッシベーション膜9が金属配線7やダイヤフラム2上
に形成されている。このドーピング部12には金属配線
11から電圧が印加され、ダイヤフラム2の電位が一定
に保たれている。このように、ダイヤフラム2の電位を
一定に保つことにより、ピエゾ抵抗5の感度を安定させ
ることができ、ノイズに影響されず感度の安定した圧力
センサCを作成することができる。
【0048】図8はさらに別な実施例である圧力センサ
Dの断面図であって、ダイヤフラム2の厚さはピエゾ抵
抗5が形成された領域において、他の領域よりも薄く作
成されている。このようにピエゾ抵抗5が形成された領
域の厚さを薄く作成することにより、小さな圧力によっ
てもピエゾ抵抗5の抵抗値が大きく変化し、さらに圧力
センサDの感度を向上させることもできる。
【0049】図9にさらに別な実施例である圧力センサ
Eの断面図を示すが、第2の実施例である差圧式の圧力
センサBのダイヤフラム2の外周部において、Si基板
1からダイヤフラム2の上部に突出させるようにしてS
i基板1上面にストッパ15を設けている。このストッ
パ15は、例えば、圧力センサEの表面保護用のパッシ
ベーション膜9の上面にPSG(Phospho-Silicate Gla
ss)からなる犠牲層を設け、犠牲層の上部にポリシリコ
ンによって所定の形状にストッパ15を形成したのち、
犠牲層をHF水溶液などのHF系のエッチング液により
エッチング除去することにより作成することができる。
このようにストッパ15を設けておくと、ダイヤフラム
2が大きく変形した時、ダイヤフラム2がストッパ15
に当たることによってそれ以上の変形を制限されるの
で、例えば差圧導入口10より過大な圧力が導入されて
も、ダイヤフラム2の変位量が制限され、ダイヤフラム
2が破損するのを防止することができる。
【0050】図10に示すものは本発明の圧力センサE
の抵抗値検出回路の等価回路の一例を示すものであっ
て、ダイヤフラム2の四辺に形成された4つのピエゾ抵
抗5と1つのオフセット調整用抵抗16によってブリッ
ジ回路を形成しており、4つのピエゾ抵抗5の何れか1
つのピエゾ抵抗5と並列にして温度補償用抵抗17が挿
入されている。例えば、これらのオフセット調整用抵抗
16と温度補償用抵抗17はダイヤフラム2の変形によ
り影響を受けないようにSi基板1の表面に形成されて
いる。このブリッジ回路からなる抵抗値検出回路では、
入力端子間に定電流Iが供給されていて、出力端子間の
電圧Vを検出することによりピエゾ抵抗5の抵抗値の変
化を検出できる。
【0051】この検出回路にあっては、ピエゾ抵抗5が
ダイヤフラム2の変位によって抵抗変化を受けない場合
には、温度が変化しても温度補償用抵抗17によりブリ
ッジ回路の出力が変化しないようになっている。また、
オフセット調整用抵抗16を調整することにより、ダイ
ヤフラム2の変位が0の場合に出力が0となるようにオ
フセット量を調整することができる。
【0052】図11にはセルフチェック機能が付加され
た本発明のさらに別な実施例である圧力センサFの一部
破断された平面図を示す。ダイヤフラム2上には4つの
ピエゾ抵抗5を挟むようにして対角線状に2本のヒータ
18、18が設けられている。これらのヒータ18に配
線19から一定の電流を通電することによりダイヤフラ
ム2に一様に熱が加わり、4つのピエゾ抵抗5の抵抗値
が同じように変化する。しかし、例えばダイヤフラム2
に破損があってヒータ18が断線していればヒータ18
には電流が流れず、ダイヤフラム2の破損を知ることが
できる。あるいはダイヤフラム2の温度上昇に偏りを生
じ、圧力センサFに圧力を印加していない場合(変位=
0)であっても4つのピエゾ抵抗5の抵抗値のバランス
がくずれ出力端子間に電位差を生じたり、あるいは、オ
フセット調整用抵抗16や温度補償用抵抗17の抵抗値
の調整量が大きくなるため、圧力センサFの異常を検知
することができる。
【0053】また、図12に示すものはセルフチェック
用の別なヒータ18が設けられた圧力センサGを示す一
部破断した平面図である。円形状をしたダイヤフラム2
には、円環状に2本のヒータ18、18が配設されてい
る。ヒータ18は円環状に1個配設してもよく、あるい
は、本実施例のように同心円状に2重の円環若しくはそ
れ以上の多重の円環を描くように配設してもよい。もち
ろん、3本以上のヒータ18を配設することとしてもよ
い。このように、円形状にヒータ18を配設することに
よりダイヤフラム2全面に均一に熱を分布させることが
でき、より確実に圧力センサGの異常を検出することが
できる。
【0054】図13(a)(b)は、本発明の一実施例
である触覚センサHを示す平面図及びその断面図であっ
て、触覚センサHは圧力センサAがガラス等の基板36
上に多数アレイ状に配置され、配置された圧力センサA
の表面全体に可撓性のエラストマによる弾性膜35が重
ねられている。この弾性膜35の上面から圧力が加えら
れると、弾性膜35の弾性変形により圧力センサAに圧
力が印加される。印加された圧力は圧力センサAにより
検知された後、個々の圧力センサAのセンサ信号を処理
することによって、触覚センサHに印加された圧力分布
を知ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の半導体圧力センサにあっては、
ダイヤフラム及びピエゾ抵抗は単結晶シリコンで作成さ
れているため、機械的強度が強く長期間の使用でもセン
サ特性が安定し、機械的な信頼性を向上させることがで
きる。また、単結晶シリコンのゲージ率が高いために圧
力センサの感度を高めることができる。さらに、抵抗温
度係数が小さいため温度による抵抗値の変化を少なくで
きるので、温度安定性を向上させることもできる。
【0056】また、本発明にあっては、ピエゾ抵抗をイ
オン注入法によりダイヤフラムに埋め込んだ後、その周
囲の領域をHF水溶液またはバッファ弗酸中で多孔質シ
リコン化し、さらに、多孔質シリコン化された領域の内
周域を電解エッチングすることによってダイヤフラムを
作成することができる。したがって、従来例のエレクト
ロケミカルエッチングに比べてダイヤフラムを薄く作成
することができ、簡単に、小型で機械的信頼性が高い半
導体圧力センサを製造することができる。
【0057】また、多孔質シリコン化された領域を熱酸
化することによって酸化膜を形成し、ピエゾ抵抗とシリ
コン基板とを誘電分離することもできる。従って、ピエ
ゾ抵抗とシリコン基板とが酸化膜により誘電分離され、
高温(約150℃以上)でもピエゾ抵抗とシリコン基板
との間にリーク電流が流れることがなく、高温環境下で
の使用が可能になる。
【0058】しかも、ピエゾ抵抗をダイヤフラムに埋め
込んでいるので、従来の圧力センサのように2枚のシリ
コン基板を必要とせず、1枚のシリコン基板から作製す
ることができるので、コストも安価にすることができ
る。
【0059】また、ダイヤフラムを一定の電位に保つこ
とにより、安定したピエゾ抵抗の抵抗値が得られ、圧力
センサの検出誤差を小さくすることができる。
【0060】さらに、ピエゾ抵抗を設ける領域のダイヤ
フラムの厚さを他の領域のダイヤフラムの厚さよりも薄
くすれば、小さな圧力でもって大きなダイヤフラムの変
位を生じることになり、さらに圧力センサの感度を向上
させることができる。
【0061】また、温度補償用手段あるいはオフセット
調整手段を抵抗値検出回路に有しているので、温度変化
による検出誤差を小さくすることができ、抵抗値検出回
路のオフセット値を調整することができる。
【0062】また、シリコン基板にダイヤフラムの変位
を制限するためのストッパを設けておけば、過大な圧力
が導入された場合でもダイヤフラムの破損を防ぐことが
できる。
【0063】さらに、ダイヤフラム上にセルフチェック
機能のためのヒータを備えておくと、圧力センサの異常
を容易に発見することができ、センサの信頼性を高める
ことができる。例えば、ヒータを1又は2以上の円環状
に配置することとしてもよい。
【0064】また、シリコン基板の下面に圧力導入口を
設けることにより、機械的信頼性に高く、高感度で温度
安定性に優れた差圧式の超小型の圧力センサを提供する
ことができる。
【0065】本発明の触覚センサは、本発明の半導体圧
力センサを2次元的に配列されているので、機械的信頼
性がよく、高感度で温度特性の優れた小型の触覚センサ
を低コストで提供することができる。また、構成単位の
圧力センサが非常に小さいので、触覚センサの解像度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体圧力センサを示
す断面図である。
【図2】(a)〜(k)は同上の半導体圧力センサの製
造方法を示す断面図である。
【図3】Si基板が多孔質化又は電解エッチングされる
HF水溶液のHF濃度及び電流密度の条件を表わす図で
ある。
【図4】(a)(b)は、Si基板が多孔質化され、電
解エッチングされる状態を示す説明図である。
【図5】(a)〜(k)は本発明の半導体圧力センサの
別な製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の別な実施例である半導体圧力センサを
示す断面図である。
【図7】本発明の別な実施例である半導体圧力センサを
示す一部破断した断面図である。
【図8】本発明のさらに別な実施例である半導体圧力セ
ンサを示す断面図である。
【図9】本発明のさらに別な実施例である半導体圧力セ
ンサを示す断面図である。
【図10】本発明の半導体圧力センサのピエゾ抵抗の抵
抗値検出回路を示す等価回路図である。
【図11】本発明のさらに別な実施例である半導体圧力
センサを示す一部破断した平面図である。
【図12】本発明のさらに別な実施例である半導体圧力
センサを示す一部破断した平面図である。
【図13】(a)は本発明の一実施例である触覚センサ
を示す平面図、(b)はその断面図である。
【図14】(a)は従来例である圧力センサを示す一部
破断した平面図、(b)はその断面図、(c)はその一
部拡大した断面図である。
【図15】(a)は別な従来例である圧力センサを示す
平面図、(b)はその断面図である。
【図16】さらに別な従来例である圧力センサを示す断
面図である。
【符号の説明】
2 ダイヤフラム 3 圧力室 4 誘電分離層 5 ピエゾ抵抗 6、9 パッシベーション膜 10 差圧導入口 15 ストッパ 18 ヒータ 30 多孔質Si領域 35弾性膜

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコンからなる薄膜状のダイヤ
    フラムをシリコン基板に支持させて、前記ダイヤフラム
    に単結晶シリコンからなるピエゾ抵抗を埋め込み、酸化
    膜によって前記ダイヤフラムと前記シリコン基板とを誘
    電分離したことを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラムに圧力を導入するため
    の導入口を前記シリコン基板の下面に設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラムの電位を一定に保持し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体圧力
    センサ。
  4. 【請求項4】 前記ピエゾ抵抗を設けた領域のダイヤフ
    ラムの厚さを、他の領域のダイヤフラムの厚さよりも薄
    く作成したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載
    の半導体圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記シリコン基板にダイヤフラムの変位
    を制限するためのストッパを設けたことを特徴とする請
    求項1、2、3又は4に記載の半導体圧力センサ。
  6. 【請求項6】 前記ピエソ抵抗に温度補償用手段あるい
    はオフセット調整手段を有する抵抗値検出回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    半導体圧力センサ。
  7. 【請求項7】 前記ダイヤフラムにセルフチェック機能
    のためのヒータを設けたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5又は6に記載の半導体圧力センサ。
  8. 【請求項8】 前記ヒータを1個又は2個以上の円環状
    に配設したことを特徴とする請求項7に記載の半導体圧
    力センサ。
  9. 【請求項9】 第1の導電型シリコン基板表面に高濃度
    の第1の導電型領域を形成し、前記高濃度の第1の導電
    型領域内のダイヤフラムを形成しようとする領域に第2
    の導電型領域を形成し、さらに前記第2の導電型領域内
    にピエゾ抵抗である第1の導電型領域を形成する第1の
    工程と、 露出した前記高濃度の第1の導電型領域を除く前記第1
    の導電型シリコン基板表面にレジスト膜を形成する第2
    の工程と、 HF水溶液中で前記シリコン基板に電流を流し、前記高
    濃度の第2の導電型領域のうち酸化膜を形成しようとす
    る領域を多孔質化し、残る高濃度の第2の導電型領域を
    電解エッチングして圧力室を形成する第3の工程と、 多孔質化された領域を熱酸化して酸化膜を形成する第4
    の工程を有することを特徴とする半導体圧力センサの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記第3の工程においてHF水溶液の
    替りにバッファ弗酸を用いることを特徴とする請求項9
    に記載の半導体圧力センサの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第4の工程が、酸化温度が450
    ℃以下の第1の酸化工程と酸化温度が800℃以上の第
    2の酸化工程とからなることを特徴とする請求項9又は
    10に記載の半導体圧力センサの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記多孔質化する領域の空孔率を40
    〜60%とすることを特徴とする請求項9、10又は1
    1に記載の半導体圧力センサの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3、4、5、6、7又
    は8に記載の半導体圧力センサを2次元的に配列し、配
    列した前記半導体圧力センサの全面に弾性膜を形成した
    ことを特徴とする触覚センサ。
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