JPH07113912A

JPH07113912A - 面状発光体

Info

Publication number: JPH07113912A
Application number: JP25850693A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Shigematsu; 崇之重松
Original assignee: Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority date: 1993-10-15
Filing date: 1993-10-15
Publication date: 1995-05-02

Abstract

(57)【要約】【目的】ランプの色度を変化させず、輝度の低下をも
たらすことなく、所望の着色光を発光できる面状発光体
を提供する。【構成】光源用ランプと、該光源用ランプの光を反射
する反射板と、該光源用ランプからの光及び前記反射板
からの反射光を拡散発光する拡散板とを備えた面状発光
体において、前記拡散板又は前記反射板が着色されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パソコン等のディスプ
レイに使用するバックライトや広告などの看板用バック
ライト等に用いられる面状発光体に関する。

【０００２】

【従来の技術】薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）駆動型のデ
ィスプレイで鮮やかな表示画面を得るためには、液晶
（ＳＴＮ）駆動型のディスプレイと比べて、バックライ
トに用いられる面状発光体の発光面を青色へシフトさせ
る必要がある。このため、図５に示すようなエッジライ
ト型の面状発光体において、光源たる蛍光ランプ（例え
ば、ＣＦＬ）４の内面に青色の蛍光塗料を塗布してい
る。内面に青色の蛍光塗料が塗布されたランプ４から出
る青色光が導光板１へ入光されると、この光が反射板３
で反射されて、その反射光たる青色光が拡散板２にて拡
散発光する。図５中、５はランプリフレクターである。

【０００３】ここで、拡散板２としては、表面に凹凸を
付したポリカーボネートフィルムや、表面が平滑なポリ
エステル又はポリカーボネート等の基材フィルム表面に
拡散材たるビーズを分散混入させた拡散層を積層したも
のなどが用いられる。また反射板３としては、ポリエチ
レンテレフタレート等の白色フィルム等が用いられ、導
光板１の反射板側の面にシリカ、酸化チタン等の拡散材
を混入したインクをドット印刷してなる乱反射部６が設
けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ランプ内面に
着色塗料を塗布するなど、ランプ光の色度（ｘ，ｙ）の
値を小さくすると、これに伴ってランプの輝度も低下
し、結果として発光面における輝度が低下する。具体的
には、ランプの発光色度のｙの値を１／１００下げる
と、ランプの輝度が３％下がる。

【０００５】また、面状発光体から発光される光の色度
は、導光板の通過等によりランプの発光色度の値より大
きくなる。このため、表示画面にて所望の発光色度を確
保するためには、ランプの発光色度を充分小さくする必
要があり、結果として発光面における輝度の低下をもた
らす。以上のような問題点は、青色に限らず、他の着色
光を得ようとする場合も同様に生じる。

【０００６】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたものであり、その目的とするとことは、ランプ
の色度を変化させず、輝度の低下をもたらすことなく、
所望の着色光を発光できる面状発光体を提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の面状発光体は、
光源用ランプと、該光源用ランプの光を反射する反射板
と、該光源用ランプからの光及び前記反射板からの反射
光を拡散発光する拡散板とを備えた面状発光体におい
て、前記拡散板又は前記反射板が着色されていることを
特徴とする。

【０００８】

【作用】拡散板又は反射板が着色されているので、拡散
板から拡散発光する光又は反射板から反射される光は着
色されている。従って、本発明の面状発光体では、光源
用ランプからの光が着色されていなくても、反射板の反
射光又は拡散板の透過光が着色光となることから、着色
光を発光する。よって、本発明の面状発光体は、ランプ
の色度を変更せず、輝度を低下させることなく、着色光
を発光できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、着色された拡散板を備えた面状発光体につ
いて、図１及び図２に基づいて説明する。図１に示す面
状発光体１０は、着色拡散板として請求項４に係る積層
型拡散板１１を用いたエッジライト型の面状発光体であ
る。すなわち、導光板１４の上面に積層型拡散板１１が
設けられ、導光板１４の下面に白色不透明なポリエステ
ルフィルム等の反射板１５が設けられている。そして、
導光板１４の端面外方には、光源用ランプ１６として、
白色の蛍光塗料が塗布された通常の白色ランプが配置さ
れていて、該ランプ１６を覆う様にランプリフレクター
１７が配置されている。図１中、１９は、ランプ１６の
光の反射効率を高めるための乱反射部で、導光板１４の
反射板１５との接触面にシリカ、酸化チタン等の拡散材
を混入したインクをドット印刷して形成されている。

【００１０】積層型拡散板１１とは、ポリエステルフィ
ルムやポリカーボネートフィルム等の透明性基材１２の
上面に、着色拡散層１３を積層したものである。着色拡
散層１３は、拡散材１３ａとしての無色透明ビーズと着
色材１３ｂとしての顔料とを分散混入したバインダ１３
ｃの硬化物である。拡散材１３ａと着色材１３ｂとを別
々に分散混入してもよいが、拡散材１３ａと着色材１３
ｂとを兼用したもの、例えば青色ビーズ等の着色ビーズ
を分散混入させたものを用いてもよい。

【００１１】図２に示す面状発光体２０は、請求項５に
係る着色凹凸フィルムの一実施例として、着色プリズム
フィルム２１を用いたエッジライト型面状発光体であ
る。この面状発光体２０は、面状発光体１０における積
層型拡散板１１を着色プリズムフィルム２１に変更した
以外は、面状発光体１０と同様の構成を有しているの
で、同じ符号を付して説明を省略する。

【００１２】着色プリズムフィルム２１とは、多数の突
条部２１ａが波型に並んだプリズム面を有するフィルム
である。着色プリズムフィルム２１は、プリズム面の対
向面が導光板上面と接触するように、導光板１４上面に
設けられている。なお、面状発光体２０においては、プ
リズム面の対向面が導光板上面と接触するように着色プ
リズムフィルム２１を設けたが、プリズム面が導光板上
面と接触するように設けてもよい。また、請求項４に係
る着色凹凸フィルムは、着色プリズムフィルムに限ら
ず、凹凸がランダムに設けられたフィルムでもよい。

【００１３】図１及び図２に示す面状発光体１０、２０
いずれも、ランプ１６からの白色光が導光板１４に入光
し、この白色光が反射板１５にて反射され、拡散板１
１、２１にて拡散発光するが、拡散板１１、２１は着色
されているので、着色された光を拡散発光する。従っ
て、ランプ１６の輝度を低下させることなく、発光面に
て着色光を発光させることができる。換言すると、発光
面における輝度を低下させることなく、発光面の色度を
下げることができる。

【００１４】次に、着色された反射板を用いた面状発光
体について、図３及び図４に基づいて説明する。図３に
示す面状発光体３０は、請求項６に係る積層型反射板３
１を用いたエッジライト型面状発光体である。この面状
発光体３０に用いられている拡散板３５は、着色されて
いない通常の拡散板、例えば、表面に凹凸が付されたポ
リカーボネートフィルム等からなる拡散板である。積層
型反射板３１とは、白色不透明のポリエステルフィルム
等の反射用基材３３に、所望の色を有する着色層３２が
積層されたものである。着色層３２は、反射用基材３１
表面に染料又は着色材を塗布、印刷等することにより形
成される。このような反射板３１が、導光板１４の下面
と着色層３２とが接触するように設けられている。他の
構成については、面状発光体１０と同様であるので、同
じ符号を付して説明を省略する。

【００１５】図４に示す面状発光体４０は、請求項７に
係る着色フィルム４１を用いたエッジライト型面状発光
体である。着色フィルム４１は、反射板を構成する反射
フィルム自体が着色されている。このような着色フィル
ム４１は、着色材を含有する樹脂組成物を成膜すること
により得られる。面状発光体４０の他の構成は、図３の
面状発光体３０と同様であるので、同じ符号を付して説
明を省略する。

【００１６】図３及び図４に示す面状発光体３０、４０
いずれも、ランプ１６からの白色光が導光板１４に入光
し、この白色光が積層型反射板３１又は着色フィルム４
１にて反射される。反射光は積層型反射板３１の着色層
３２により又は着色フィルム４１中の含有されている着
色材により着色されている。この着色された反射光が拡
散板３５にて拡散発光する。従って、ランプ１６の輝度
を低下させることなく、発光面にて着色光を発光させる
ことができる。

【００１７】以上のように、本実施例の面状発光体１０
〜４０において、青色に着色した反射板又は拡散板を使
用すれば、白色ランプを用いて、表示画面における輝度
をほとんど低下させることなく、所望の青色光を発光さ
せることができる。次に、本発明の効果を具体的実施例
に基づいて説明する。図１に示す面状発光体１０（実施
例）、及び青色の蛍光塗料が塗布されたランプを用いた
従来の面状発光体（従来例）を用いて、面状発光体の発
光面上の色度が同程度となるように選択した場合の輝度
を比較した。表１に、実施例及び従来例のランプの輝
度、色度、及び発光面における輝度、色度を示す。

【００１８】

【表１】

【００１９】表１からわかるように、従来例ではランプ
の輝度が低くなるため、結果として発光面における輝度
も低い。一方、実施例では、白色ランプを用いているの
でランプの輝度が高い。そして、着色された拡散板によ
り、発光面において従来例と同程度の色度を確保できる
とともに、発光面における平均輝度は５％程度高かっ
た。

【００２０】なお、上記実施例はいずれもエッジライト
型の面状発光体であったが、本発明は、導光板を備えて
おらず、拡散板と反射板とが導光用空間を介して対向配
置され、導光用空間に光源用ランプが配置されている直
下型面状発光体にも適用できる。

【００２１】

【発明の効果】本発明の面状発光体は、着色された拡散
板又は反射板を用いているので、白色光を出す光源用ラ
ンプを用いても着色光を発光することができる。従っ
て，光源用ランプの内面を着色する必要がないので、ラ
ンプの輝度を低下させることなく、発光面上の色度を調
整することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る面状発光体の断面図
である。

【図２】本発明の第２実施例に係る面状発光体の断面図
である。

【図３】本発明の第３実施例に係る面状発光体の断面図
である。

【図４】本発明の第４実施例に係る面状発光体の断面図
である。

【図５】従来の面状発光体の断面図である。

【符号の説明】

１０面状発光体１１積層型拡散板１２透明性基材１３着色拡散層１３ａ拡散材１３ｂ着色材１３ｃバインダ１４導光板１５反射板１６光源用ランプ２０面状発光体２１着色プリズムフィルム３０面状発光体３１積層型反射板３５拡散板４０面状発光体４１着色フィルム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光源用ランプと、該光源用ランプの光を
反射する反射板と、該光源用ランプからの光及び前記反
射板からの反射光を拡散発光する拡散板とを備えた面状
発光体において、前記拡散板又は前記反射板が着色されていることを特徴
とする面状発光体。
【請求項２】導光板を備え、前記反射板は該導光板の
一面に設けられ、前記拡散板は該導光板の他面に設けら
れ、前記光源用ランプは導光板端面外方に配置されてい
る請求項１に記載の面状発光体。
【請求項３】反射板と拡散板とは、導光用空間を介し
て対向配置されていて、光源用ランプは導光用空間内に
配置されていることを特徴とする請求項１に記載の面状
発光体。
【請求項４】拡散板は、透明性基材に、光を拡散する
拡散材及び着色材を分散混入してなる着色拡散層が積層
されてなることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに
記載の面状発光体。
【請求項５】拡散板は、表面に凹凸が付された凹凸面
を有し、且つ着色材が含有されている着色凹凸フィルム
であることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載
の面状発光体。
【請求項６】反射板は、光を反射する反射用基材のラ
ンプ光を受ける側の面上に着色層が積層されてなること
を特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の面状発光
体。
【請求項７】反射板は、着色材を含有した着色フィル
ムであることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記
載の面状発光体。