JPH07112950A - 4−フルオロビフェニル誘導体 - Google Patents
4−フルオロビフェニル誘導体Info
- Publication number
- JPH07112950A JPH07112950A JP6222689A JP22268994A JPH07112950A JP H07112950 A JPH07112950 A JP H07112950A JP 6222689 A JP6222689 A JP 6222689A JP 22268994 A JP22268994 A JP 22268994A JP H07112950 A JPH07112950 A JP H07112950A
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- propan
- compound
- biphenyl
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式
【化1】
(式中R1 は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル
基又はR4 O−で表される基、R4 は水素原子又は炭素
数1〜6のアルキル基、R2 及びR3 は水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基、さらにR4 とR2 は、それぞ
れ結合している酸素原子と一体となり5員環又は6員環
を形成してもよく、またさらにR4 とR3はR4 と結合
している酸素原子と一体となり5員環又は6員環を形成
することができ、X1 は、水素原子、ハロゲン原子、ホ
ルミル基又はX2 CH2 −で表される基であり、X2 は
ハロゲン原子又は水酸基である。)で表される4−フル
オロビフェニル誘導体である。 【効果】 前記一般式(I)で表される4−フルオロビ
フェニル誘導体は、種々の炭素鎖伸長反応に付すること
により効率良くHMG−CoAリダクターゼ阻害作用を
有する化合物に誘導することができる。
基又はR4 O−で表される基、R4 は水素原子又は炭素
数1〜6のアルキル基、R2 及びR3 は水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基、さらにR4 とR2 は、それぞ
れ結合している酸素原子と一体となり5員環又は6員環
を形成してもよく、またさらにR4 とR3はR4 と結合
している酸素原子と一体となり5員環又は6員環を形成
することができ、X1 は、水素原子、ハロゲン原子、ホ
ルミル基又はX2 CH2 −で表される基であり、X2 は
ハロゲン原子又は水酸基である。)で表される4−フル
オロビフェニル誘導体である。 【効果】 前記一般式(I)で表される4−フルオロビ
フェニル誘導体は、種々の炭素鎖伸長反応に付すること
により効率良くHMG−CoAリダクターゼ阻害作用を
有する化合物に誘導することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式
【化2】 (式中R1 は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル
基又はR4 O−で表される基、R4 は水素原子又は炭素
数1〜6のアルキル基、R2 及びR3 は水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基、さらにR4 とR2 は、それぞ
れ結合している酸素原子と一体となり5員環又は6員環
を形成してもよく、またさらにR4 とR3はR4 と結合
している酸素原子と一体となり5員環又は6員環を形成
することができ、X1 は、水素原子、ハロゲン原子、ホ
ルミル基又はX2 CH2 −で表される基であり、X2 は
ハロゲン原子又は水酸基である。)で表される4−フル
オロビフェニル誘導体に関する。本発明の前記一般式
(I)で表される4−フルオロビフェニル誘導体は、種
々の炭素鎖伸長反応に付することにより、3−ヒドロキ
シ−3−メチルグルタリル補酵素Aリダクターゼ(以下
HMG−CoAリダクターゼという。)阻害作用を有す
る抗高脂血症剤に誘導することができる。
基又はR4 O−で表される基、R4 は水素原子又は炭素
数1〜6のアルキル基、R2 及びR3 は水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基、さらにR4 とR2 は、それぞ
れ結合している酸素原子と一体となり5員環又は6員環
を形成してもよく、またさらにR4 とR3はR4 と結合
している酸素原子と一体となり5員環又は6員環を形成
することができ、X1 は、水素原子、ハロゲン原子、ホ
ルミル基又はX2 CH2 −で表される基であり、X2 は
ハロゲン原子又は水酸基である。)で表される4−フル
オロビフェニル誘導体に関する。本発明の前記一般式
(I)で表される4−フルオロビフェニル誘導体は、種
々の炭素鎖伸長反応に付することにより、3−ヒドロキ
シ−3−メチルグルタリル補酵素Aリダクターゼ(以下
HMG−CoAリダクターゼという。)阻害作用を有す
る抗高脂血症剤に誘導することができる。
【0002】
【従来の技術】動脈硬化の発生の大きな因子となる血液
中のコレステロール濃度を低下させる化合物として、M
L−236B(メバスタチン)が見い出された(特開昭
50−155690号参照)。ML−236Bの作用は
コレステロールの生合成律速酵素のHMG−CoAリダ
クターゼを競合阻害することにより発現される。さら
に、血液コレステロール濃度の低下作用を示す化合物が
研究されて、天然物質もしくはその誘導体であるプラバ
スタチン(特開昭57−2240号参照)、シンバスタ
チン(米国特許第4231938号参照)、ロバスタチ
ン(米国特許第4444784号参照)等が見い出され
臨床的に使用されている。
中のコレステロール濃度を低下させる化合物として、M
L−236B(メバスタチン)が見い出された(特開昭
50−155690号参照)。ML−236Bの作用は
コレステロールの生合成律速酵素のHMG−CoAリダ
クターゼを競合阻害することにより発現される。さら
に、血液コレステロール濃度の低下作用を示す化合物が
研究されて、天然物質もしくはその誘導体であるプラバ
スタチン(特開昭57−2240号参照)、シンバスタ
チン(米国特許第4231938号参照)、ロバスタチ
ン(米国特許第4444784号参照)等が見い出され
臨床的に使用されている。
【0003】前記したプラバスタチン、シンバスタチ
ン、ロバスタチンの他前記化合物は、HMG−CoAリ
ダクターゼ阻害作用を持ち血液コレステロール濃度の低
下作用を示すが、コレステロール低下剤及び脂質低下剤
として用いるには満足することのできるものではなかっ
た。
ン、ロバスタチンの他前記化合物は、HMG−CoAリ
ダクターゼ阻害作用を持ち血液コレステロール濃度の低
下作用を示すが、コレステロール低下剤及び脂質低下剤
として用いるには満足することのできるものではなかっ
た。
【0004】そこで従来の薬剤に比べさらに強い作用を
示す化合物として、一般式
示す化合物として、一般式
【化3】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じであり、R5
は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属である。)で表される4−フル
オロビフェニル化合物が見い出された(特願平6−79
350号参照)。
は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属である。)で表される4−フル
オロビフェニル化合物が見い出された(特願平6−79
350号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、新規な
構造をもつHMG−CoAリダクターゼ阻害作用を有す
る化合物を誘導するべく検討したところ、前記一般式
(II)で表される4−フルオロビフェニル化合物を見出
すに至ったものである。即ち、本発明は、その化合物の
ビルディングブロックとして重要な化合物を提供するこ
とにある。
構造をもつHMG−CoAリダクターゼ阻害作用を有す
る化合物を誘導するべく検討したところ、前記一般式
(II)で表される4−フルオロビフェニル化合物を見出
すに至ったものである。即ち、本発明は、その化合物の
ビルディングブロックとして重要な化合物を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記一般式
(I)で表される4−フルオロビフェニル誘導体は、以
下の反応式(式1)に従い製造することができる。
(I)で表される4−フルオロビフェニル誘導体は、以
下の反応式(式1)に従い製造することができる。
【0007】
【化4】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じであり、R6
は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基、Yはハロゲ
ン原子又は置換スルホニルオキシ基であり、X3はハロ
ゲン原子である。)
は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基、Yはハロゲ
ン原子又は置換スルホニルオキシ基であり、X3はハロ
ゲン原子である。)
【0008】前記式1中R1 は、塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又はR4 O
−で表される基である。炭素数1〜6のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、2
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等を挙げることがで
き、さらにこのアルキル基には置換基を有していてもよ
く、その置換基として例えば水酸基、置換若しくは無置
換の炭素数1〜6のアルコキシル基、アリール基、複素
環基等を挙げることができる。水酸基で置換された炭素
数1〜6のアルキル基としては、例えば2−ヒドロキシ
エチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシ
ブチル基、5−ヒドロキシペンチル基、6−ヒドロキシ
ヘキシル基等を挙げることができる。
のハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又はR4 O
−で表される基である。炭素数1〜6のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、2
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等を挙げることがで
き、さらにこのアルキル基には置換基を有していてもよ
く、その置換基として例えば水酸基、置換若しくは無置
換の炭素数1〜6のアルコキシル基、アリール基、複素
環基等を挙げることができる。水酸基で置換された炭素
数1〜6のアルキル基としては、例えば2−ヒドロキシ
エチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシ
ブチル基、5−ヒドロキシペンチル基、6−ヒドロキシ
ヘキシル基等を挙げることができる。
【0009】置換若しくは無置換の炭素数1〜6のアル
コキシル基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシル
オキシ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、
メトキシプロポキシ基、エトキシエトキシ基、エトキシ
プロポキシ基等を挙げることができる。置換若しくは無
置換の炭素数1〜6のアルコキシル基で置換された炭素
数1〜6のアルキル基としては、例えばメトキシメチル
基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシ
エチル基、エトキシプロピル基、メトキシメトキシエチ
ル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシエトキシメ
チル基、メトキシメトキシプロピル基、メトキシエトキ
シプロピル基等を挙げることができる。
コキシル基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシル
オキシ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、
メトキシプロポキシ基、エトキシエトキシ基、エトキシ
プロポキシ基等を挙げることができる。置換若しくは無
置換の炭素数1〜6のアルコキシル基で置換された炭素
数1〜6のアルキル基としては、例えばメトキシメチル
基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシ
エチル基、エトキシプロピル基、メトキシメトキシエチ
ル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシエトキシメ
チル基、メトキシメトキシプロピル基、メトキシエトキ
シプロピル基等を挙げることができる。
【0010】アリール基としては、例えばフェニル基、
ナフチル基等を挙げることができる。アリール基で置換
された炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばベン
ジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、4−
フェニルブチル基、5−フェニルブチル基、6−フェニ
ルヘキシル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメ
チル基、1−ナフチルエチル基、2−ナフチルエチル基
等を挙げることができる。
ナフチル基等を挙げることができる。アリール基で置換
された炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばベン
ジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、4−
フェニルブチル基、5−フェニルブチル基、6−フェニ
ルヘキシル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメ
チル基、1−ナフチルエチル基、2−ナフチルエチル基
等を挙げることができる。
【0011】複素環基としては、例えばフリル基、チエ
ニル基、ピリジル基等を挙げることができる。複素環基
で置換された炭素数1〜6のアルキル基としては例えば
2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、4−ピ
リジルメチル基、2−ピリジルエチル基、3−ピリジル
エチル基、4−ピリジルエチル基、2−ピリジルプロピ
ル基、2−ピリジルブチル基、フルフリル基、3−フリ
ルメチル基、2−チエニルメチル基、3−チエニルメチ
ル基、2−チエニルエチル基、2−チエニルプロピル基
等を挙げることができる。R4 は水素原子又は炭素数1
〜6のアルキル基であり、このアルキル基としては前記
R1 で表されるアルキル基から選択される炭素数1〜6
のアルキル基を挙げることができる。
ニル基、ピリジル基等を挙げることができる。複素環基
で置換された炭素数1〜6のアルキル基としては例えば
2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、4−ピ
リジルメチル基、2−ピリジルエチル基、3−ピリジル
エチル基、4−ピリジルエチル基、2−ピリジルプロピ
ル基、2−ピリジルブチル基、フルフリル基、3−フリ
ルメチル基、2−チエニルメチル基、3−チエニルメチ
ル基、2−チエニルエチル基、2−チエニルプロピル基
等を挙げることができる。R4 は水素原子又は炭素数1
〜6のアルキル基であり、このアルキル基としては前記
R1 で表されるアルキル基から選択される炭素数1〜6
のアルキル基を挙げることができる。
【0012】またR2 及びR3 は、水素原子又は前記R
1 で表されるアルキル基から選択される炭素数1〜6の
アルキル基である。さらにR4 とR2 は、それぞれ結合
している酸素原子と一体となり5員環あるいは6員環を
形成することができ、例えばジオキソラン環、ジオキサ
ン環等を挙げることができる。該5員環あるいは6員環
には置換基を有してもよく、その置換基として例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル基を挙
げることができる。
1 で表されるアルキル基から選択される炭素数1〜6の
アルキル基である。さらにR4 とR2 は、それぞれ結合
している酸素原子と一体となり5員環あるいは6員環を
形成することができ、例えばジオキソラン環、ジオキサ
ン環等を挙げることができる。該5員環あるいは6員環
には置換基を有してもよく、その置換基として例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル基を挙
げることができる。
【0013】またさらにR4 とR3 は、R4 と結合して
いる酸素原子と一体となり5員環あるいは6員環を形成
することができ、例えばジヒドロフラン環、ジヒドロピ
ラン環、メチルジヒドロフラン環、ジメチルジヒドロフ
ラン環、メチルジヒドロピラン環、ジメチルジヒドロピ
ラン環等を挙げることができる。
いる酸素原子と一体となり5員環あるいは6員環を形成
することができ、例えばジヒドロフラン環、ジヒドロピ
ラン環、メチルジヒドロフラン環、ジメチルジヒドロフ
ラン環、メチルジヒドロピラン環、ジメチルジヒドロピ
ラン環等を挙げることができる。
【0014】R6 は、水素原子又は前記R1 で表される
アルキル基から選択される炭素数1〜6のアルキル基で
あり、X3 は塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子であ
る。
アルキル基から選択される炭素数1〜6のアルキル基で
あり、X3 は塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子であ
る。
【0015】(第1工程)本工程は、前記一般式(III)
で表されるカルボニル誘導体を酸化することにより水酸
基を有する前記一般式(I−a)で表される4−フルオ
ロビフェニル誘導体を製造するものである。
で表されるカルボニル誘導体を酸化することにより水酸
基を有する前記一般式(I−a)で表される4−フルオ
ロビフェニル誘導体を製造するものである。
【0016】本工程を実施するには、当業者に熟知され
たDakin反応あるいはBaeyer−Villig
er反応による方法で行うことができる。反応に用いる
酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酢酸、トリフル
オロ過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸等であ
る。この過酢酸及びトリフルオロ過酢酸は、過酸化水素
を酢酸又はトリフルオロ酢酸の存在下で使用し反応系内
で発生させることもできる。反応は溶媒中で行うことが
好ましく、例えばメタノール、エタノール、ブタノー
ル、トリフルオロエタノール等のアルコール類、ジエチ
ルエーテル、1,2−ジメトキシエタン(DME)、テ
トラヒドロフラン(THF)1,4−ジオキサン等のエ
ーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
ヘキサン、オクタン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素
類等の溶媒および水を単独または混和して使用すること
ができる。反応を塩基の存在下で行う場合には、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水酸化物又はアル
カリ土類金属水酸化物等の塩基を用いることが好まし
い。反応は、通常−30℃〜100℃で行うことができ
る。
たDakin反応あるいはBaeyer−Villig
er反応による方法で行うことができる。反応に用いる
酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酢酸、トリフル
オロ過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸等であ
る。この過酢酸及びトリフルオロ過酢酸は、過酸化水素
を酢酸又はトリフルオロ酢酸の存在下で使用し反応系内
で発生させることもできる。反応は溶媒中で行うことが
好ましく、例えばメタノール、エタノール、ブタノー
ル、トリフルオロエタノール等のアルコール類、ジエチ
ルエーテル、1,2−ジメトキシエタン(DME)、テ
トラヒドロフラン(THF)1,4−ジオキサン等のエ
ーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
ヘキサン、オクタン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素
類等の溶媒および水を単独または混和して使用すること
ができる。反応を塩基の存在下で行う場合には、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水酸化物又はアル
カリ土類金属水酸化物等の塩基を用いることが好まし
い。反応は、通常−30℃〜100℃で行うことができ
る。
【0017】さらに該反応によりアシルオキシ化合物が
生成する場合には、酸化の工程に続いて、加水分解の工
程を必要とする。この加水分解は当業者に熟知された方
法により容易に達成される。本工程を実施するにあたり
前記一般式(III) で表されるカルボニル誘導体は、例え
ば下記の反応式(式2)に従い製造することができる化
合物である。
生成する場合には、酸化の工程に続いて、加水分解の工
程を必要とする。この加水分解は当業者に熟知された方
法により容易に達成される。本工程を実施するにあたり
前記一般式(III) で表されるカルボニル誘導体は、例え
ば下記の反応式(式2)に従い製造することができる化
合物である。
【0018】
【化5】 (式中R7 は前記R1 で表されるアルキル基から選択さ
れる炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアル
コキシル基である。)
れる炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のアル
コキシル基である。)
【0019】(a工程)本工程は前記一般式(V)で表
される1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1
−ペンテン−3−オンと前記一般式(VI)で表されるア
セトン誘導体とを塩基存在下で環化付加反応を行い前記
一般式(VII) で表されるシクロヘキサノン誘導体を製造
するものである。この環化付加反応を行うにあたっては
塩基の存在下に行うことが好ましく、反応に用いる塩基
としては、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブ
トキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、水素化ナトリウム、水
素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属水素
化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水酸化物又は
アルカリ土類金属水酸化物、ピリジン、ピコリン、コリ
ジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデク−7−エン(DBU)、1,5
−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エン(DB
N)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(D
MAP)等の有機塩基等を挙げることができる。
される1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1
−ペンテン−3−オンと前記一般式(VI)で表されるア
セトン誘導体とを塩基存在下で環化付加反応を行い前記
一般式(VII) で表されるシクロヘキサノン誘導体を製造
するものである。この環化付加反応を行うにあたっては
塩基の存在下に行うことが好ましく、反応に用いる塩基
としては、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブ
トキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、水素化ナトリウム、水
素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金属水素
化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水酸化物又は
アルカリ土類金属水酸化物、ピリジン、ピコリン、コリ
ジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデク−7−エン(DBU)、1,5
−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エン(DB
N)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(D
MAP)等の有機塩基等を挙げることができる。
【0020】反応は不活性な溶媒中で行うことが好まし
く、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、DM
E、THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等の溶
媒を用いることができる。反応は、通常−78℃〜12
0℃で行うことができる。
く、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、DM
E、THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等の溶
媒を用いることができる。反応は、通常−78℃〜12
0℃で行うことができる。
【0021】(b工程)本工程は、前記一般式(VII)で
表されるシクロヘキサノン誘導体を脱水させて前記一般
式(VIII)で表されるシクロヘキセノン誘導体を製造する
ものである。この脱水反応は塩基触媒あるいは酸触媒の
存在下に行うことができる。酸を触媒として用い反応を
行う場合には例えば塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸、p−トルエンスルホ
ン酸ピリジウム塩、p−トルエンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸等の有機スルホン酸およびその塩を挙げるこ
とができる。
表されるシクロヘキサノン誘導体を脱水させて前記一般
式(VIII)で表されるシクロヘキセノン誘導体を製造する
ものである。この脱水反応は塩基触媒あるいは酸触媒の
存在下に行うことができる。酸を触媒として用い反応を
行う場合には例えば塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸、p−トルエンスルホ
ン酸ピリジウム塩、p−トルエンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸等の有機スルホン酸およびその塩を挙げるこ
とができる。
【0022】反応は溶媒中実施することが好ましく、溶
媒として例えばメタノール、エタノール、プロパノール
等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類あるいは水を単独または混合して使用することが
できる。また反応は、非水系の条件で行うこともできる
が、その場合反応系内に無水硫酸マグネシウム、塩化カ
ルシウム等の脱水剤を共存させて行うことができる。反
応は、通常0℃〜160℃で行うことができる。またさ
らに脱水反応を塩基触媒で行う際には、触媒として前記
(a)工程に示す塩基を用いることができる。この場
合、前記一般式(VII)で表されるシクロヘキサノン誘導
体を単離することなく、(b)工程を連続して実施し前
記一般式(VIII) で表されるシクロヘキセノン誘導体を
製造することもできる。
媒として例えばメタノール、エタノール、プロパノール
等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類あるいは水を単独または混合して使用することが
できる。また反応は、非水系の条件で行うこともできる
が、その場合反応系内に無水硫酸マグネシウム、塩化カ
ルシウム等の脱水剤を共存させて行うことができる。反
応は、通常0℃〜160℃で行うことができる。またさ
らに脱水反応を塩基触媒で行う際には、触媒として前記
(a)工程に示す塩基を用いることができる。この場
合、前記一般式(VII)で表されるシクロヘキサノン誘導
体を単離することなく、(b)工程を連続して実施し前
記一般式(VIII) で表されるシクロヘキセノン誘導体を
製造することもできる。
【0023】(c工程)本工程は、前記一般式(VIII)で
表されるシクロヘキセノン誘導体を芳香環化反応に付す
ることにより前記一般式(III−a)で表されるカルボニ
ル誘導体を製造するものである。この芳香環化反応は、
金属触媒による脱水素酸化反応による方法あるいは酸化
的脱ハロゲン化反応を利用する方法等により行うことが
できる。脱水素酸化反応を行うには金属触媒の存在下に
実施することが好ましく、その触媒として例えば白金、
パラジウム、イリジウム、ロジウム、ニッケル等の金属
触媒を挙げることができる。反応は溶媒中で行うことが
好ましく、溶媒として例えばジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル
等のエーテル類、クメン、p−シメン、ナフタレン、ニ
トロベンゼン等の芳香族炭化水素類、キノリン等の複素
芳香族炭化水素類等を挙げることができる。
表されるシクロヘキセノン誘導体を芳香環化反応に付す
ることにより前記一般式(III−a)で表されるカルボニ
ル誘導体を製造するものである。この芳香環化反応は、
金属触媒による脱水素酸化反応による方法あるいは酸化
的脱ハロゲン化反応を利用する方法等により行うことが
できる。脱水素酸化反応を行うには金属触媒の存在下に
実施することが好ましく、その触媒として例えば白金、
パラジウム、イリジウム、ロジウム、ニッケル等の金属
触媒を挙げることができる。反応は溶媒中で行うことが
好ましく、溶媒として例えばジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル
等のエーテル類、クメン、p−シメン、ナフタレン、ニ
トロベンゼン等の芳香族炭化水素類、キノリン等の複素
芳香族炭化水素類等を挙げることができる。
【0024】前記脱水素酸化反応を効率よく行うために
は反応により生じた水素を除くため反応系内に水素受容
体を共存させてもよく、この際水素受容体となりうる化
合物としては、例えばイソホロン等の不飽和ケトン、ケ
イ皮酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸お
よびそれらのエステル等である。反応は通常100℃〜
200℃で行うことが好ましい。一方酸化的脱ハロゲン
化反応により芳香族環化反応を行うには、ハロゲン化反
応と脱ハロゲン化反応を組み合せて行うことができる。
ハロゲン化反応試剤としては、例えば塩化銅(II) 、臭
化銅(II)、ピリジニウムブロミドパーブロミド等を挙
げることができ、中間で生成するハロゲン化合物を一度
単離したのち脱ハロゲン化水素反応を行うことにより目
的物を製造することもできる。反応は、反応に不活性な
溶媒中で行うことが好ましく、例えばジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等の
エステル類等、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類等
を挙げることができる。反応は、通常−30℃〜160
℃で行うことができる。
は反応により生じた水素を除くため反応系内に水素受容
体を共存させてもよく、この際水素受容体となりうる化
合物としては、例えばイソホロン等の不飽和ケトン、ケ
イ皮酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸お
よびそれらのエステル等である。反応は通常100℃〜
200℃で行うことが好ましい。一方酸化的脱ハロゲン
化反応により芳香族環化反応を行うには、ハロゲン化反
応と脱ハロゲン化反応を組み合せて行うことができる。
ハロゲン化反応試剤としては、例えば塩化銅(II) 、臭
化銅(II)、ピリジニウムブロミドパーブロミド等を挙
げることができ、中間で生成するハロゲン化合物を一度
単離したのち脱ハロゲン化水素反応を行うことにより目
的物を製造することもできる。反応は、反応に不活性な
溶媒中で行うことが好ましく、例えばジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等の
エステル類等、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類等
を挙げることができる。反応は、通常−30℃〜160
℃で行うことができる。
【0025】(d工程)本工程は、前記一般式(III−
a)で表されるカルボニル誘導体のエステル基を還元し
ホルミル基を有する前記一般式(III−b)で表されるカ
ルボニル誘導体を製造するものである。反応に用いる還
元試薬としてはエステル基をホルミル基に還元する試薬
であればよく、例えば水素化ジイソブチルアルミニウム
(DIBAL)、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウム(SBMEA)、水素化アルミ
ニウムナトリウム等の金属水素化物等を挙げることがで
きる。
a)で表されるカルボニル誘導体のエステル基を還元し
ホルミル基を有する前記一般式(III−b)で表されるカ
ルボニル誘導体を製造するものである。反応に用いる還
元試薬としてはエステル基をホルミル基に還元する試薬
であればよく、例えば水素化ジイソブチルアルミニウム
(DIBAL)、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウム(SBMEA)、水素化アルミ
ニウムナトリウム等の金属水素化物等を挙げることがで
きる。
【0026】反応を行うにあたっては、不活性ガス雰囲
気下、溶媒中実施することが好ましく、溶媒としては例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジエチルエーテル、DME、THF、1,4−ジ
オキサン等のエーテル類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン等の飽和炭化水素類の溶媒を単独または混和して用い
ることができる。反応は通常−78℃〜室温で行うこと
ができる。エステル基を有する前記一般式(III−a)で
表されるカルボニル誘導体からホルミル基を有する前記
一般式(III−b)で表されるカルボニル誘導体を製造す
るにあたり、まずエステル基を水酸基まで還元し、次い
で生成した水酸基を酸化させてホルミル基を有する前記
一般式(III−b)で表されるカルボニル誘導体を製造し
てもよい。この反応に用いる酸化試薬としては例えば、
ピリジニウムクロロクロメート、ピリジニウムジクロメ
ート等のクロム化合物、ジメチルスルホキシド(DMS
O)−ピリジニウム三酸化イオウ、DMSO−オキザリ
ルクロライド、DMSO−無水酢酸等の試薬を挙げるこ
とができる。
気下、溶媒中実施することが好ましく、溶媒としては例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジエチルエーテル、DME、THF、1,4−ジ
オキサン等のエーテル類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン等の飽和炭化水素類の溶媒を単独または混和して用い
ることができる。反応は通常−78℃〜室温で行うこと
ができる。エステル基を有する前記一般式(III−a)で
表されるカルボニル誘導体からホルミル基を有する前記
一般式(III−b)で表されるカルボニル誘導体を製造す
るにあたり、まずエステル基を水酸基まで還元し、次い
で生成した水酸基を酸化させてホルミル基を有する前記
一般式(III−b)で表されるカルボニル誘導体を製造し
てもよい。この反応に用いる酸化試薬としては例えば、
ピリジニウムクロロクロメート、ピリジニウムジクロメ
ート等のクロム化合物、ジメチルスルホキシド(DMS
O)−ピリジニウム三酸化イオウ、DMSO−オキザリ
ルクロライド、DMSO−無水酢酸等の試薬を挙げるこ
とができる。
【0027】また前記(c)工程及び(d)工程で得ら
れた前記一般式(III−a)及び(III−b)で表されるカ
ルボニル誘導体は、ハロゲン化低級アルキル、ハロゲン
化置換アルキル等を反応させることにより、容易に水酸
基に置換基を導入することができる。また前記一般式(I
II)で表されるカルボニル誘導体において、R1 とR3
とが結合して形成された5員環及び6員環化合物は、前
記一般式(III−a)又は(III−b)から容易に製造する
ことのできる化合物である(以下、実施例及び参考例参
照)。
れた前記一般式(III−a)及び(III−b)で表されるカ
ルボニル誘導体は、ハロゲン化低級アルキル、ハロゲン
化置換アルキル等を反応させることにより、容易に水酸
基に置換基を導入することができる。また前記一般式(I
II)で表されるカルボニル誘導体において、R1 とR3
とが結合して形成された5員環及び6員環化合物は、前
記一般式(III−a)又は(III−b)から容易に製造する
ことのできる化合物である(以下、実施例及び参考例参
照)。
【0028】(第2工程)本工程は、第1工程で製造さ
れる前記一般式(I−a)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体と前記一般式(IV)で表される化合物とを
塩基存在下反応させて前記一般式(I−b)で表される
4−フルオロビフェニル誘導体を製造するものである。
前記一般式(IV)で表される化合物は、R2 が前記した
如く炭素数1〜6のアルキル基であり、Yがハロゲン原
子又は置換スルホニルオキシ基からなる化合物である。
このYで表される基は例えば塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエン
スルホニルオキシ基、アルコキシスルホニルオキシ基等
の置換スルホニルオキシ基である。反応は塩基の存在下
行うことが好ましく、この塩基としては例えば、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金
属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水酸化
物及びアルカリ土類金属水酸化物、ピリジン、ピコリ
ン、コリジン、トリエチルアミン、DBU、DBN、D
ABCO、DMAP等の有機塩基等を挙げることができ
る。
れる前記一般式(I−a)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体と前記一般式(IV)で表される化合物とを
塩基存在下反応させて前記一般式(I−b)で表される
4−フルオロビフェニル誘導体を製造するものである。
前記一般式(IV)で表される化合物は、R2 が前記した
如く炭素数1〜6のアルキル基であり、Yがハロゲン原
子又は置換スルホニルオキシ基からなる化合物である。
このYで表される基は例えば塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエン
スルホニルオキシ基、アルコキシスルホニルオキシ基等
の置換スルホニルオキシ基である。反応は塩基の存在下
行うことが好ましく、この塩基としては例えば、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水素化カルシウム等のアルカリ金
属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属水酸化
物及びアルカリ土類金属水酸化物、ピリジン、ピコリ
ン、コリジン、トリエチルアミン、DBU、DBN、D
ABCO、DMAP等の有機塩基等を挙げることができ
る。
【0029】反応は不活性溶媒中で行うことが好まし
く、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、DM
E、THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類、アセトン、2−ブタノン
等のケトン類を単独または混合して使用することができ
る。反応は通常−30℃〜150℃で行うことができ
る。
く、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、DM
E、THF、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,
N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類、アセトン、2−ブタノン
等のケトン類を単独または混合して使用することができ
る。反応は通常−30℃〜150℃で行うことができ
る。
【0030】(第3工程)本工程は、第2工程で製造さ
れる前記一般式(I−b)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体をハロゲン化することにより前記一般式
(I−c)で表される4−フルオロビフェニル誘導体を
製造するものである。このハロゲン化反応は、例えば塩
素、臭素、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハ
ク酸イミド、ピリジニウムブロミドパーブロミド、塩化
スルフィニル、次亜塩素酸t−ブチル等のハロゲン化試
薬を用い行うことができる。
れる前記一般式(I−b)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体をハロゲン化することにより前記一般式
(I−c)で表される4−フルオロビフェニル誘導体を
製造するものである。このハロゲン化反応は、例えば塩
素、臭素、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハ
ク酸イミド、ピリジニウムブロミドパーブロミド、塩化
スルフィニル、次亜塩素酸t−ブチル等のハロゲン化試
薬を用い行うことができる。
【0031】反応を行うにあたっては不活性な溶媒中で
行うことが好ましく、例えばジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、ジエチルエーテル、DME、THF、
1,4−ジオキサン等のエーテル類の溶媒、酢酸、トリ
フルオロ酢酸等の有機カルボン酸類および水を単独また
は混和して使用することができる。反応は、通常−30
℃〜160℃で行うことができる。
行うことが好ましく、例えばジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、ジエチルエーテル、DME、THF、
1,4−ジオキサン等のエーテル類の溶媒、酢酸、トリ
フルオロ酢酸等の有機カルボン酸類および水を単独また
は混和して使用することができる。反応は、通常−30
℃〜160℃で行うことができる。
【0032】また第3工程で製造される前記一般式(I
−c)で表される4−フルオロビフェニル誘導体は、R
1 がハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又はR4
O−で表される基を有する化合物である。殊にR1 がハ
ロゲン原子又は炭素数1〜6のアルキル基で表される化
合物は一般式
−c)で表される4−フルオロビフェニル誘導体は、R
1 がハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又はR4
O−で表される基を有する化合物である。殊にR1 がハ
ロゲン原子又は炭素数1〜6のアルキル基で表される化
合物は一般式
【化6】 (式中、R3 は前記と同じであり、X4 は水素原子又は
ハロゲン原子である。)で表されるフェノール誘導体を
ハロゲン化反応又はアルキル化反応に付し、次いで前記
第2工程と同様な条件下水酸基に置換基R6 を導入する
反応を行うことにより製造することもできる。このハロ
ゲン化反応は、第3工程で用いたハロゲン化試薬を用
い、同様な反応条件下で実施することができる。
ハロゲン原子である。)で表されるフェノール誘導体を
ハロゲン化反応又はアルキル化反応に付し、次いで前記
第2工程と同様な条件下水酸基に置換基R6 を導入する
反応を行うことにより製造することもできる。このハロ
ゲン化反応は、第3工程で用いたハロゲン化試薬を用
い、同様な反応条件下で実施することができる。
【0033】またアルキル化反応は、前記一般式(IV)
で表される化合物を用い、塩基の存在下、非極性溶媒中
で実施することができる。反応に用いる塩基としては、
例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、メチルリチウム、ブチ
ルリチウム等のアルキルリチウム化合物を挙げることが
できる。反応は非極性溶媒中で行うことが好ましく、非
極性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の炭化水素類等の溶媒を使用することができる。反
応は、通常0℃〜150℃で行うことができる。
で表される化合物を用い、塩基の存在下、非極性溶媒中
で実施することができる。反応に用いる塩基としては、
例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、メチルリチウム、ブチ
ルリチウム等のアルキルリチウム化合物を挙げることが
できる。反応は非極性溶媒中で行うことが好ましく、非
極性溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の炭化水素類等の溶媒を使用することができる。反
応は、通常0℃〜150℃で行うことができる。
【0034】第1工程、第2工程及び第3工程により製
造される前記一般式(I)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体としては、例えば2−ブロモ−4′−フル
オロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、2−ブロモ−5,6−ジエトキシ−
4′−フルオロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、5,6−ジベンジルオキシ−2−ブロモ−4′−フ
ルオロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−
ブロモ−4′−フルオロ−5,6−メチレンジオキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブロモ−
4′−フルオロ−5,6−(ジメチルメチレン)ジオキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブロ
モ−4′フルオロ−5,6−ビス(2−メトキシエトキ
シ)−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、6−ベ
ンジルオキシ−2−ブロモ−4′−フルオロ−5−メト
キシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブ
ロモ−4′−フルオロ−5−メトキシ−6−(2−メト
キシエトキシ)−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、2−ブロモ−4′−フルオロ−5−メトキシ−6−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル、
造される前記一般式(I)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体としては、例えば2−ブロモ−4′−フル
オロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、2−ブロモ−5,6−ジエトキシ−
4′−フルオロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、5,6−ジベンジルオキシ−2−ブロモ−4′−フ
ルオロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−
ブロモ−4′−フルオロ−5,6−メチレンジオキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブロモ−
4′−フルオロ−5,6−(ジメチルメチレン)ジオキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブロ
モ−4′フルオロ−5,6−ビス(2−メトキシエトキ
シ)−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、6−ベ
ンジルオキシ−2−ブロモ−4′−フルオロ−5−メト
キシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブ
ロモ−4′−フルオロ−5−メトキシ−6−(2−メト
キシエトキシ)−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、2−ブロモ−4′−フルオロ−5−メトキシ−6−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル、
【0035】6−ブロモ−5−(4′−フルオロフェニ
ル)−7−(プロパン−2−イル)−1,4−ベンゾジ
オキサン、5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−7−メトキシ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラ
ン、5−ブロモ−7−エトキシ−6−(4′−フルオロ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4
−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−ブ
ロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、
7−ベンジルオキシ−5−ブロモ−6−(4′−フルオ
ロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−
ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトシキ)エトキ
シ〕−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン、
ル)−7−(プロパン−2−イル)−1,4−ベンゾジ
オキサン、5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−7−メトキシ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラ
ン、5−ブロモ−7−エトキシ−6−(4′−フルオロ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4
−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−ブ
ロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、
7−ベンジルオキシ−5−ブロモ−6−(4′−フルオ
ロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−
ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトシキ)エトキ
シ〕−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン、
【0036】4′−フルオロ−2,3−ジメトキシ−5
−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2,3−ジエト
キシ−4′−フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル、2,3−ジベンジルオキシ−4′−フルオロ
−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル、4′−フル
オロ−2,3−メチレンジオキシ−5−(プロパン−2
−イル)ビフェニル、4′−フルオロ−2,3−(ジメ
チルメチレン)ジオキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル、4′−フルオロ−2,3−ビス(2−メト
キシエトキシ)−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、4′−フルオロ−3−メトキシ−2−(2−メトキ
シエトキシ)−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、4′−フルオロ−3−メトキシ−2−〔2−(2−
メトキシエトキシ)エトキシ〕−5−(プロパン−2−
イル)ビフェニル、
−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2,3−ジエト
キシ−4′−フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル、2,3−ジベンジルオキシ−4′−フルオロ
−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル、4′−フル
オロ−2,3−メチレンジオキシ−5−(プロパン−2
−イル)ビフェニル、4′−フルオロ−2,3−(ジメ
チルメチレン)ジオキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル、4′−フルオロ−2,3−ビス(2−メト
キシエトキシ)−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、4′−フルオロ−3−メトキシ−2−(2−メトキ
シエトキシ)−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、4′−フルオロ−3−メトキシ−2−〔2−(2−
メトキシエトキシ)エトキシ〕−5−(プロパン−2−
イル)ビフェニル、
【0037】5−(4′−フルオロフェニル)−7−
(プロパン−2−イル)−1,4−ベンゾジオキサン、
6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−
7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン、7−エトキシ−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン、6−(4′−フルオロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−2,2
−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕
フラン、7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−
(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−2,2−
ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フ
ラン、4′−フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2,3−ジオール、4′−フルオロ−3−メ
トキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
オール、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン−7−オール、4′−フルオロ
−6−メトキシ−5−メチル−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、5−エチル−4′−フルオロ−6−メ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、
4′,5−ジフルオロ−6−メトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル、5−クロロ−4′−フルオロ
−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、5−ブロモ−4′−フルオロ−6−メトキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル、4′−フルオロ−
5−ヨード−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、2−ブロモ−4′−フルオロ−6−メ
トキシ−5−メチル−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル、2−ブロモ−5−エチル−4′−フルオロ−6
−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、
2−ブロモ−4′,5−ジフルオロ−6−メトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブロモ−5
−クロロ−4′−フルオロ−6−メトキシ−3−(プロ
パン−2−イル)ビフェニル、2,5−ジブロモ−4′
−フルオロ−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、2−ブロモ−4′−フルオロ−5−ヨ
ード−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル等を挙げることができる。
(プロパン−2−イル)−1,4−ベンゾジオキサン、
6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−
7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン、7−エトキシ−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン、6−(4′−フルオロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−2,2
−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕
フラン、7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−
(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−2,2−
ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フ
ラン、4′−フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2,3−ジオール、4′−フルオロ−3−メ
トキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
オール、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン−7−オール、4′−フルオロ
−6−メトキシ−5−メチル−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、5−エチル−4′−フルオロ−6−メ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、
4′,5−ジフルオロ−6−メトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル、5−クロロ−4′−フルオロ
−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、5−ブロモ−4′−フルオロ−6−メトキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル、4′−フルオロ−
5−ヨード−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、2−ブロモ−4′−フルオロ−6−メ
トキシ−5−メチル−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル、2−ブロモ−5−エチル−4′−フルオロ−6
−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、
2−ブロモ−4′,5−ジフルオロ−6−メトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ブロモ−5
−クロロ−4′−フルオロ−6−メトキシ−3−(プロ
パン−2−イル)ビフェニル、2,5−ジブロモ−4′
−フルオロ−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、2−ブロモ−4′−フルオロ−5−ヨ
ード−6−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル等を挙げることができる。
【0038】また一般式
【化7】 (式中、R1 、R2 、R3 及びX1 は前記と同じであ
る。)で表される4−フルオロビフェニル誘導体におい
て、X1 がホルミル基、ハロゲノメチル基又はヒドロキ
シメチル基で表される化合物は、以下に示す方法により
製造することができる。
る。)で表される4−フルオロビフェニル誘導体におい
て、X1 がホルミル基、ハロゲノメチル基又はヒドロキ
シメチル基で表される化合物は、以下に示す方法により
製造することができる。
【0039】前記したX1 中、ホルミル基を有する4−
フルオロビフェニル誘導体
フルオロビフェニル誘導体
【化8】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じである。)は
前記式1で製造された前記一般式(I−c)で表される
4−フルオロビフェニル誘導体とリチウム、マグネシウ
ム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属とを反応させ
ることにより有機金属試薬とし、さらにN−メチルホル
ムアニリド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−ホル
ミルモルホリン、N−ホルミルピペリジン等のホルムア
ミド類、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル等のオル
トギ酸エステル類又はエトキシメチレンアニリン等と反
応させ、所望により加水分解に付することにより製造す
ることができる化合物である。
前記式1で製造された前記一般式(I−c)で表される
4−フルオロビフェニル誘導体とリチウム、マグネシウ
ム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属とを反応させ
ることにより有機金属試薬とし、さらにN−メチルホル
ムアニリド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−ホル
ミルモルホリン、N−ホルミルピペリジン等のホルムア
ミド類、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル等のオル
トギ酸エステル類又はエトキシメチレンアニリン等と反
応させ、所望により加水分解に付することにより製造す
ることができる化合物である。
【0040】反応は、不活性溶媒中で行うことが望まし
く、例えばジエチルエーテル、DME、THF、1,4
−ジオキサン、ジグライム等のエーテル類を単独又は混
合して用いることができる。反応は−78℃〜100℃
で行うことができる。尚本反応を行うには無水条件下で
かつ不活性ガス、例えば窒素ガス、アルゴンガス等の雰
囲気下で反応を行うことが目的物を収率よく得るために
は好ましい。
く、例えばジエチルエーテル、DME、THF、1,4
−ジオキサン、ジグライム等のエーテル類を単独又は混
合して用いることができる。反応は−78℃〜100℃
で行うことができる。尚本反応を行うには無水条件下で
かつ不活性ガス、例えば窒素ガス、アルゴンガス等の雰
囲気下で反応を行うことが目的物を収率よく得るために
は好ましい。
【0041】また殊に前記一般式(I−d)で表される
4−フルオロビフェニル誘導体において、R1 がハロゲ
ン原子又は炭素数1〜6のアルキル基で表される化合物
は、例えば一般式
4−フルオロビフェニル誘導体において、R1 がハロゲ
ン原子又は炭素数1〜6のアルキル基で表される化合物
は、例えば一般式
【化9】 (式中R3 は前記と同じである)で表されるアルデヒド
誘導体をハロゲン化反応又はアルキル化反応に付し、次
いで置換基R2 を導入する反応を行うことにより製造す
ることができる化合物である。尚、該ハロゲン化反応及
びアルキル化反応は、前記一般式(IX)で表されるフェ
ノール誘導体を原料として行ったハロゲン化反応又はア
ルキル化反応と同様な条件下で実施することができる。
誘導体をハロゲン化反応又はアルキル化反応に付し、次
いで置換基R2 を導入する反応を行うことにより製造す
ることができる化合物である。尚、該ハロゲン化反応及
びアルキル化反応は、前記一般式(IX)で表されるフェ
ノール誘導体を原料として行ったハロゲン化反応又はア
ルキル化反応と同様な条件下で実施することができる。
【0042】また前記一般式(I−b)で表される4−
フルオロビフェニル誘導体は、Gattermann反
応、Gattermann−Koch反応、Vilsm
eier反応に付することにより、あるいは塩化チタン
(IV)、塩化アルミニウム等のルイス酸の存在下、ジク
ロロメチルメチルエーテル、ジクロロメチルエチルエー
テル等のジクロロメチルアルキルエーテル類と反応さ
せ、次いで加水分解に付することにより前記一般式(I
−d)で表されるホルミル基を有する4−フルオロビフ
ェニル誘導体を製造することもできる。
フルオロビフェニル誘導体は、Gattermann反
応、Gattermann−Koch反応、Vilsm
eier反応に付することにより、あるいは塩化チタン
(IV)、塩化アルミニウム等のルイス酸の存在下、ジク
ロロメチルメチルエーテル、ジクロロメチルエチルエー
テル等のジクロロメチルアルキルエーテル類と反応さ
せ、次いで加水分解に付することにより前記一般式(I
−d)で表されるホルミル基を有する4−フルオロビフ
ェニル誘導体を製造することもできる。
【0043】さらに前記したX1 中ハロゲノメチル基を
有する4−フルオロビフェニル誘導体
有する4−フルオロビフェニル誘導体
【化10】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じであり、X5
は、塩素、臭素又はヨウ素のハロゲン原子である。)
は、前記一般式(I−b)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体をハロゲノメチル化反応に付することによ
り製造することができる化合物である。このハロゲノメ
チル化反応は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸
等の鉱酸とホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、
トリオキサン、ジメトキシメタン、ハロゲノメチルエー
テル又はビス(ハロゲノメチル)エーテルとを組み合わ
せて反応させることにより行うことができる。この反応
は、溶媒中で行うことが好ましく、酢酸、プロピオン酸
等の有機カルボン酸類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、1,4−ジ
オキサン、THF、DME等のエーテル類等の溶媒およ
び水を単独又は混合して使用することができる。さらに
反応には塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化スズ(IV)
等のルイス酸、硫酸、リン酸等の鉱酸等を触媒として共
存させて行うこともできる。反応は通常0℃〜150℃
で行うことができる。
は、塩素、臭素又はヨウ素のハロゲン原子である。)
は、前記一般式(I−b)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体をハロゲノメチル化反応に付することによ
り製造することができる化合物である。このハロゲノメ
チル化反応は、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸
等の鉱酸とホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、
トリオキサン、ジメトキシメタン、ハロゲノメチルエー
テル又はビス(ハロゲノメチル)エーテルとを組み合わ
せて反応させることにより行うことができる。この反応
は、溶媒中で行うことが好ましく、酢酸、プロピオン酸
等の有機カルボン酸類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、1,4−ジ
オキサン、THF、DME等のエーテル類等の溶媒およ
び水を単独又は混合して使用することができる。さらに
反応には塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化スズ(IV)
等のルイス酸、硫酸、リン酸等の鉱酸等を触媒として共
存させて行うこともできる。反応は通常0℃〜150℃
で行うことができる。
【0044】また、さらに前記したX1 中、ホルミル基
を有する前記一般式(I−d)で表される4−フルオロ
ビフェニル誘導体は、前記したハロゲノメチル化反応に
より得られるハロゲノメチル基を有する前記一般式(I
−e)で表される4−フルオロビフェニル誘導体を酸化
することによっても製造することができる。この酸化反
応は、例えばDMSOと塩基とを組み合わせて用いるこ
とにより行うことができる。反応に用いる塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカ
リ金属炭酸塩、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピ
ルアミン等の有機塩基等を使用することができる。この
酸化反応は、溶媒中で行うこともでき、例えばジエチル
エーテル、DME、THF、1,4−ジオキサン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類を使用することができる。反応は通常0℃〜1
50℃で行うことができる。尚、更にテトラメチルヘキ
サミンを用いたSommet反応、2−ニトロプロパン
等のニトロアルカン類のナトリウム塩を用いたHass
反応等各種の酸化反応を採用することによりホルミル基
への変換が可能である。
を有する前記一般式(I−d)で表される4−フルオロ
ビフェニル誘導体は、前記したハロゲノメチル化反応に
より得られるハロゲノメチル基を有する前記一般式(I
−e)で表される4−フルオロビフェニル誘導体を酸化
することによっても製造することができる。この酸化反
応は、例えばDMSOと塩基とを組み合わせて用いるこ
とにより行うことができる。反応に用いる塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカ
リ金属炭酸塩、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピ
ルアミン等の有機塩基等を使用することができる。この
酸化反応は、溶媒中で行うこともでき、例えばジエチル
エーテル、DME、THF、1,4−ジオキサン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類を使用することができる。反応は通常0℃〜1
50℃で行うことができる。尚、更にテトラメチルヘキ
サミンを用いたSommet反応、2−ニトロプロパン
等のニトロアルカン類のナトリウム塩を用いたHass
反応等各種の酸化反応を採用することによりホルミル基
への変換が可能である。
【0045】また、前記したX1 中、ヒドロキシメチル
基を有する4−フルオロビフェニル誘導体
基を有する4−フルオロビフェニル誘導体
【化11】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じである。)
は、前記一般式(I−b)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体をヒドロキシメチル化反応に付することに
より製造することができる化合物である。このヒドロキ
シメチル化反応は、例えば前記ハロゲノメチル化反応で
用いたルイス酸または鉱酸等の酸触媒の存在下、前記ハ
ロゲノメチル化反応で用いたホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド、トリオキサン、ジメトキシメタン、ア
ルキルハロゲノメチルエーテル又はビス(ハロゲノメチ
ル)エーテルと反応させることにより行うことができ
る。
は、前記一般式(I−b)で表される4−フルオロビフ
ェニル誘導体をヒドロキシメチル化反応に付することに
より製造することができる化合物である。このヒドロキ
シメチル化反応は、例えば前記ハロゲノメチル化反応で
用いたルイス酸または鉱酸等の酸触媒の存在下、前記ハ
ロゲノメチル化反応で用いたホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド、トリオキサン、ジメトキシメタン、ア
ルキルハロゲノメチルエーテル又はビス(ハロゲノメチ
ル)エーテルと反応させることにより行うことができ
る。
【0046】前記したホルミル基を有する前記一般式
(I−d)で表される4−フルオロビフェニル誘導体
は、前記した3種の方法により誘導できる旨述べたが、
更にヒドロキシメチル基を有する前記一般式(I−f)
で表される4−フルオロビフェニル誘導体を酸化するこ
とにより製造することもできる。この酸化反応は、例え
ばピリジニウムクロロクロメート、ピリジニウムジクロ
メート等のクロム化合物、二酸化マンガン及びDMSO
−ピリジニウム三酸化イオウ、DMSO−オキザリルク
ロライド、DMSO−無水酢酸等を酸化剤として用いる
ことにより行うことができる。
(I−d)で表される4−フルオロビフェニル誘導体
は、前記した3種の方法により誘導できる旨述べたが、
更にヒドロキシメチル基を有する前記一般式(I−f)
で表される4−フルオロビフェニル誘導体を酸化するこ
とにより製造することもできる。この酸化反応は、例え
ばピリジニウムクロロクロメート、ピリジニウムジクロ
メート等のクロム化合物、二酸化マンガン及びDMSO
−ピリジニウム三酸化イオウ、DMSO−オキザリルク
ロライド、DMSO−無水酢酸等を酸化剤として用いる
ことにより行うことができる。
【0047】前記一般式(I−d)、(I−e)及び
(I−f)で表される4−フルオロビフェニル誘導体と
しては、例えば4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバル
デヒド、5,6−ジエトキシ−4′−フルオロ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒ
ド、5,6−ジベンジルオキシ−4′−フルオロ−3−
(プロパン−2−イル)−ビフェニル−2−カルバルデ
ヒド、4′−フルオロ−5,6−メチレンジオキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデ
ヒド、4′−フルオロ−5,6−(ジメチルメチレン)
ジオキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2
−カルバルデヒド、4′−フルオロ−5,6−ビス(2
−メトキシエトキシ)−3−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2−カルバルデヒド、6−ベンジルオキシ−
4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド、4′−フルオ
ロ−5−メトキシ−6−(2−メトキシエトキシ)−3
−(プロパン−2−イル)−ビフェニル−2−カルバル
デヒド、4′−フルオロ−5−メトキシ−6−〔2−
(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3−(プロパン
−2−イル)−ビフェニル−2−カルバルデヒド、5−
(4′−フルオロフェニル)−7−(プロパン−2−イ
ル)−1,4−ベンゾジオキサン−6−カルバルデヒ
ド、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド、7−エトキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−7−(2−メトキシエトキシ)−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−カルバルデヒド、7−ベンジルオキシ−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
−5−カルバルデヒド、6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ〕−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド、
(I−f)で表される4−フルオロビフェニル誘導体と
しては、例えば4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバル
デヒド、5,6−ジエトキシ−4′−フルオロ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒ
ド、5,6−ジベンジルオキシ−4′−フルオロ−3−
(プロパン−2−イル)−ビフェニル−2−カルバルデ
ヒド、4′−フルオロ−5,6−メチレンジオキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデ
ヒド、4′−フルオロ−5,6−(ジメチルメチレン)
ジオキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2
−カルバルデヒド、4′−フルオロ−5,6−ビス(2
−メトキシエトキシ)−3−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2−カルバルデヒド、6−ベンジルオキシ−
4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド、4′−フルオ
ロ−5−メトキシ−6−(2−メトキシエトキシ)−3
−(プロパン−2−イル)−ビフェニル−2−カルバル
デヒド、4′−フルオロ−5−メトキシ−6−〔2−
(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3−(プロパン
−2−イル)−ビフェニル−2−カルバルデヒド、5−
(4′−フルオロフェニル)−7−(プロパン−2−イ
ル)−1,4−ベンゾジオキサン−6−カルバルデヒ
ド、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド、7−エトキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−7−(2−メトキシエトキシ)−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−カルバルデヒド、7−ベンジルオキシ−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
−5−カルバルデヒド、6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ〕−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド、
【0048】2−クロロメチル−4′−フルオロ−5,
6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、2−クロロメチル−5,6−ジエトキシ−4′−フ
ルオロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、5,
6−ジベンジルオキシ−2−クロロメチル−4′−フル
オロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ク
ロロメチル−4′−フルオロ−5,6−メチレンジオキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−クロ
ロメチル−4′−フルオロ−5,6−(ジメチルメチレ
ン)ジオキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、2−クロロメチル−4′−フルオロ−5,6−ビス
(2−メトキシエトキシ)−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、6−ベンジルオキシ−2−クロロメチ
ル−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−
2−イル)ビフェニル、2−クロロメチル−4′−フル
オロ−5−メトキシ−6−(2−メトキシエトキシ)−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−クロロメ
チル−4′−フルオロ−5−メトキシ−6−〔2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル、6−クロロメチル−5−(4′−
フルオロフェニル)−7−(プロパン−2−イル)−
1,4−ベンゾジオキサン、5−クロロメチル−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−
メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン、5−クロロメチル−7−エト
キシ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン、5−クロロメチル−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−(2−メ
トキシエトキシ)−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、7−ベンジルオキシ
−5−クロロメチル−6−(4′−フルオロフェニル)
−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−クロロメチル
−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ
−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−
2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン、
6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、2−クロロメチル−5,6−ジエトキシ−4′−フ
ルオロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、5,
6−ジベンジルオキシ−2−クロロメチル−4′−フル
オロ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−ク
ロロメチル−4′−フルオロ−5,6−メチレンジオキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−クロ
ロメチル−4′−フルオロ−5,6−(ジメチルメチレ
ン)ジオキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル、2−クロロメチル−4′−フルオロ−5,6−ビス
(2−メトキシエトキシ)−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル、6−ベンジルオキシ−2−クロロメチ
ル−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−
2−イル)ビフェニル、2−クロロメチル−4′−フル
オロ−5−メトキシ−6−(2−メトキシエトキシ)−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル、2−クロロメ
チル−4′−フルオロ−5−メトキシ−6−〔2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル、6−クロロメチル−5−(4′−
フルオロフェニル)−7−(プロパン−2−イル)−
1,4−ベンゾジオキサン、5−クロロメチル−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−
メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イ
ル)ベンゾ〔b〕フラン、5−クロロメチル−7−エト
キシ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン、5−クロロメチル−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−(2−メ
トキシエトキシ)−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、7−ベンジルオキシ
−5−クロロメチル−6−(4′−フルオロフェニル)
−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン、5−クロロメチル
−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ
−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−
2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン、
【0049】4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノー
ル、5,6−ジエトキシ−4′−フルオロ−3−(プロ
パン−2−イル)ビフェニル−2−メタノール、5,6
−ジベンジルオキシ−4′−フルオロ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−メタノール、4′−フル
オロ−5,6−メチレンジオキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−メタノール、4′−フルオロ
−5,6−(ジメチルメチレン)ジオキシ−3−(プロ
パン−2−イル)ビフェニル−2−メタノール、4′−
フルオロ−5,6−ビス(2−メトキシエトキシ)−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノー
ル、6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタ
ノール、4′−フルオロ−5−メトキシ−6−(2−メ
トキシエトキシ)−3−(プロパン−2−イル)ビフェ
ニル−2−メタノール、4′−フルオロ−5−メトキシ
−6−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノー
ル、5−(4′−フルオロフェニル)−7−(プロパン
−2−イル)−1,4−ベンゾオキサン−6−メタノー
ル、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタノール、7
−エトキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−
イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタノール、6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−
(2−メトキシエトキシ)−2,2−ジメチル−4−
(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタ
ノール、7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−
(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタ
ノール、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン−5−メタノール等を挙げることが
できる。
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノー
ル、5,6−ジエトキシ−4′−フルオロ−3−(プロ
パン−2−イル)ビフェニル−2−メタノール、5,6
−ジベンジルオキシ−4′−フルオロ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−メタノール、4′−フル
オロ−5,6−メチレンジオキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−メタノール、4′−フルオロ
−5,6−(ジメチルメチレン)ジオキシ−3−(プロ
パン−2−イル)ビフェニル−2−メタノール、4′−
フルオロ−5,6−ビス(2−メトキシエトキシ)−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノー
ル、6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタ
ノール、4′−フルオロ−5−メトキシ−6−(2−メ
トキシエトキシ)−3−(プロパン−2−イル)ビフェ
ニル−2−メタノール、4′−フルオロ−5−メトキシ
−6−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノー
ル、5−(4′−フルオロフェニル)−7−(プロパン
−2−イル)−1,4−ベンゾオキサン−6−メタノー
ル、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタノール、7
−エトキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−
イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタノール、6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−7−
(2−メトキシエトキシ)−2,2−ジメチル−4−
(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタ
ノール、7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−
(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−メタ
ノール、6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)
ベンゾ〔b〕フラン−5−メタノール等を挙げることが
できる。
【0050】前記一般式(I)で表される4−フルオロ
ビフェニル誘導体は、種々の炭素鎖伸長反応に付するこ
とによりHMG−CoAリダクターゼ阻害作用を有する
抗高脂血症剤に誘導することができる(下記参考例参
照)。
ビフェニル誘導体は、種々の炭素鎖伸長反応に付するこ
とによりHMG−CoAリダクターゼ阻害作用を有する
抗高脂血症剤に誘導することができる(下記参考例参
照)。
【0051】
【実施例】本発明を参考例及び実施例によりさらに詳細
に説明する。 参考例1 1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1−ペン
テン−3−オン
に説明する。 参考例1 1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1−ペン
テン−3−オン
【化12】
【0052】3−メチル−2−ブタノン(化合物
(2))50.0ml(466mmol)をエタノール
130mlと水100ml及び2N水酸化ナトリウム水
溶液7.78ml(15.5mmol)の混合溶液に加
え、続いて0℃で4−フルオロベンズアルデヒド(化合
物(1))33.3ml(311mmol)を加え、ア
ルゴン雰囲気下室温にて一晩撹拌した。反応液を希塩酸
に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を、水、飽和食塩水
で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮したところ1−
(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1−ペンテン
−3−オン(化合物(3))の粗精製物を50.4g、
収率90.1%で淡黄色油状物として得た。
(2))50.0ml(466mmol)をエタノール
130mlと水100ml及び2N水酸化ナトリウム水
溶液7.78ml(15.5mmol)の混合溶液に加
え、続いて0℃で4−フルオロベンズアルデヒド(化合
物(1))33.3ml(311mmol)を加え、ア
ルゴン雰囲気下室温にて一晩撹拌した。反応液を希塩酸
に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を、水、飽和食塩水
で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮したところ1−
(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1−ペンテン
−3−オン(化合物(3))の粗精製物を50.4g、
収率90.1%で淡黄色油状物として得た。
【0053】1HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.18(d,J=6.9Hz,6H),2.92
(hept,J=6.9Hz,1H),7.75(d
with fine coupling,J=16.0
Hz,1H),7.04〜7.13(m,2H),7.
51〜7.62(m,3H)ppm IR(液膜):2976,2936,1692,166
6,1616,1600cm-1 Mass(m/z,%):192(M+ ,13),14
9(100),121(21),101(16)
(hept,J=6.9Hz,1H),7.75(d
with fine coupling,J=16.0
Hz,1H),7.04〜7.13(m,2H),7.
51〜7.62(m,3H)ppm IR(液膜):2976,2936,1692,166
6,1616,1600cm-1 Mass(m/z,%):192(M+ ,13),14
9(100),121(21),101(16)
【0054】参考例2 6−アセチル−5−(4−フルオロフェニル)−3−
(プロパン−2−イル)−2−シクロヘキセン−1−オ
ン
(プロパン−2−イル)−2−シクロヘキセン−1−オ
ン
【化13】
【0055】2,4−ペンタンジオン(化合物(4))
4.11ml(40.0mmol)をトルエン20ml
に加え、DBU0.60ml(4.0mmol)を加え
て攪拌した溶液に参考例1で合成した1−(4−フルオ
ロフェニル)−4−メチル−1−ペンテン−3−オン
(化合物(3))3.84g(20.0mmol)を加
え、アルゴン雰囲気下室温にて二日間攪拌した。反応液
を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を、水、
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し、酢
酸エチルとヘキサンより結晶化した。ろ液を濃縮しシリ
カゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:3混合
溶媒で流し出した後、酢酸エチルとヘキサンより結晶化
し合計4.31gの結晶を得た。得られた結晶のうち
3.98gをトルエン25mlに溶かし、リン酸(85
%)2mlを加え、アルゴン雰囲気下3時間加熱還流し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に投じ酢酸
エチルで抽出、抽出層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチ
ルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出したところ6−
アセチル−5−(4−フルオロフェニル)−3−(プロ
パン−2−イル)−2−シクロヘキセン−1−オン(化
合物(5))を淡黄色油状物として2.44g得た。
4.11ml(40.0mmol)をトルエン20ml
に加え、DBU0.60ml(4.0mmol)を加え
て攪拌した溶液に参考例1で合成した1−(4−フルオ
ロフェニル)−4−メチル−1−ペンテン−3−オン
(化合物(3))3.84g(20.0mmol)を加
え、アルゴン雰囲気下室温にて二日間攪拌した。反応液
を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を、水、
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し、酢
酸エチルとヘキサンより結晶化した。ろ液を濃縮しシリ
カゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:3混合
溶媒で流し出した後、酢酸エチルとヘキサンより結晶化
し合計4.31gの結晶を得た。得られた結晶のうち
3.98gをトルエン25mlに溶かし、リン酸(85
%)2mlを加え、アルゴン雰囲気下3時間加熱還流し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に投じ酢酸
エチルで抽出、抽出層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチ
ルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出したところ6−
アセチル−5−(4−フルオロフェニル)−3−(プロ
パン−2−イル)−2−シクロヘキセン−1−オン(化
合物(5))を淡黄色油状物として2.44g得た。
【0056】1HNMR(300MHz,CDCl3 )
ケト:エノール 1:9の混合物 δ 0.84(d,J=6.8Hz,2.7H),0.
87(d,J=6.8Hz,2.7H),1.12
(d,J=6.8Hz,0.6H),1.93(s,
2.7H),2.10(s,0.3H),2.22(h
ept,J=6.8Hz,0.9H),2.38(d
d,J=17.0 and 1.7Hz,0.9H),
2.41〜2.51(m,0.1H),2.51(dd
d,J=18.0,10.0 and 2.0Hz,
0.1H),2.61(dd,J=18.0and
5.1Hz,0.1H),2.88(ddd,J=1
7.0,8.0and 2.7Hz,0.9H),3.
66(ddd,J=12.1,10.0 and 5.
1Hz,0.1H),3.77(d,J=12.1H
z,0.1H),3.97(d with fine
coupling,J=8.0Hz,0.9H),5.
94(dd,J=2.7 and 1.0Hz,0.9
H),5.99(s with fine coupl
ing,0.1H),6.90〜7.05(m,2
H),7.09〜7.24(m,2H)ppm IR(液膜):2936,1722,1660,163
0,1606cm-1 Mass(m/z,%):274(M+ ,55),23
1(100),189(38),43(34)
ケト:エノール 1:9の混合物 δ 0.84(d,J=6.8Hz,2.7H),0.
87(d,J=6.8Hz,2.7H),1.12
(d,J=6.8Hz,0.6H),1.93(s,
2.7H),2.10(s,0.3H),2.22(h
ept,J=6.8Hz,0.9H),2.38(d
d,J=17.0 and 1.7Hz,0.9H),
2.41〜2.51(m,0.1H),2.51(dd
d,J=18.0,10.0 and 2.0Hz,
0.1H),2.61(dd,J=18.0and
5.1Hz,0.1H),2.88(ddd,J=1
7.0,8.0and 2.7Hz,0.9H),3.
66(ddd,J=12.1,10.0 and 5.
1Hz,0.1H),3.77(d,J=12.1H
z,0.1H),3.97(d with fine
coupling,J=8.0Hz,0.9H),5.
94(dd,J=2.7 and 1.0Hz,0.9
H),5.99(s with fine coupl
ing,0.1H),6.90〜7.05(m,2
H),7.09〜7.24(m,2H)ppm IR(液膜):2936,1722,1660,163
0,1606cm-1 Mass(m/z,%):274(M+ ,55),23
1(100),189(38),43(34)
【0057】参考例3 6−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−4−
(プロパン−2−イル)アセトフェノン
(プロパン−2−イル)アセトフェノン
【化14】
【0058】参考例2で合成した6−アセチル−5−
(4−フルオロフェニル)−3−(プロパン−2−イ
ル)−2−シクロヘキセン−1−オン(化合物(5))
1.78g(6.50mmol)をジエチレングリコー
ルジメチルエーテル15mlに溶かし、イソホロン0.
97ml(6.50mmol)続いて10%Pd−C
356mgを加え、窒素ガスをバブリングしながら30
分間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈しセ
ライトろ過し濃縮した後蒸留によりジエチレングリコー
ルジメチルエーテルを除いた後シリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:10混合溶媒で流し出した
ところ6−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−4−(プロパン−2−イル)アセトフェノン(化合物
(6))を1.25g、収率70.7%で得た。
(4−フルオロフェニル)−3−(プロパン−2−イ
ル)−2−シクロヘキセン−1−オン(化合物(5))
1.78g(6.50mmol)をジエチレングリコー
ルジメチルエーテル15mlに溶かし、イソホロン0.
97ml(6.50mmol)続いて10%Pd−C
356mgを加え、窒素ガスをバブリングしながら30
分間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈しセ
ライトろ過し濃縮した後蒸留によりジエチレングリコー
ルジメチルエーテルを除いた後シリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:10混合溶媒で流し出した
ところ6−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−4−(プロパン−2−イル)アセトフェノン(化合物
(6))を1.25g、収率70.7%で得た。
【0059】融点:52.5〜53.5℃(無色柱状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.26(d,J=6.9Hz,6H),1.84
(s,3H),2.89(hept,J=6.9Hz,
1H),6.65(d,J=1.7Hz,1H),6.
87(d,J=1.7Hz,1H),7.09〜7.1
8(m,2H),7.27〜7.36(m,2H),1
1.91(s,1H)ppm IR(KBr):2964,2876,1630,16
08cm-1 Mass(m/z,%):272(M+ ,82),25
7(100),229(26),215(36),18
3(13),149(18),43(16)
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.26(d,J=6.9Hz,6H),1.84
(s,3H),2.89(hept,J=6.9Hz,
1H),6.65(d,J=1.7Hz,1H),6.
87(d,J=1.7Hz,1H),7.09〜7.1
8(m,2H),7.27〜7.36(m,2H),1
1.91(s,1H)ppm IR(KBr):2964,2876,1630,16
08cm-1 Mass(m/z,%):272(M+ ,82),25
7(100),229(26),215(36),18
3(13),149(18),43(16)
【0060】実施例1 4′−フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル−2,3−ジオール
ル−2,3−ジオール
【化15】
【0061】参考例3で合成した6−(4−フルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−4−(プロパン−2−イ
ル)アセトフェノン(化合物(6))973mg(3.
58mmol)をTHF5mlに溶かし、0℃にて1N
水酸化ナトリウム水溶液10.7ml(10.7mmo
l)、続いて30%過酸化水素水2.03ml(17.
9mmol)を加え、アルゴン雰囲気下2時間45分間
攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投
じ、酢酸エチルで抽出、水層を1N塩酸でpH2として
再び酢酸エチルで抽出したのち抽出層をあわせた。抽出
層を水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ4′−
フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2,3−ジオール(化合物(7))を523mg、収率
59.4%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにか
け酢酸エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出した
ところさらに化合物(7)を227mg、収率25.8
%で得た。
ェニル)−2−ヒドロキシ−4−(プロパン−2−イ
ル)アセトフェノン(化合物(6))973mg(3.
58mmol)をTHF5mlに溶かし、0℃にて1N
水酸化ナトリウム水溶液10.7ml(10.7mmo
l)、続いて30%過酸化水素水2.03ml(17.
9mmol)を加え、アルゴン雰囲気下2時間45分間
攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投
じ、酢酸エチルで抽出、水層を1N塩酸でpH2として
再び酢酸エチルで抽出したのち抽出層をあわせた。抽出
層を水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ4′−
フルオロ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2,3−ジオール(化合物(7))を523mg、収率
59.4%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにか
け酢酸エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出した
ところさらに化合物(7)を227mg、収率25.8
%で得た。
【0062】融点:106.0〜107.0℃(無色柱
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.23(d,J=6.9Hz,6H),2.83
(hept,J=6.9Hz,1H),5.04(br
oad s,1H),5.31(broads,1
H),6.66(d,J=2.1Hz,1H),6.8
0(d,J=2.1Hz,1H),7.12〜7.21
(m,2H),7.44〜7.53(m,2H)ppm IR(KBr):3496,3368,2964,28
72,1606cm-1Mass(m/z,%):246
(M+ ,57),231(100),149(23),
57(10)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.23(d,J=6.9Hz,6H),2.83
(hept,J=6.9Hz,1H),5.04(br
oad s,1H),5.31(broads,1
H),6.66(d,J=2.1Hz,1H),6.8
0(d,J=2.1Hz,1H),7.12〜7.21
(m,2H),7.44〜7.53(m,2H)ppm IR(KBr):3496,3368,2964,28
72,1606cm-1Mass(m/z,%):246
(M+ ,57),231(100),149(23),
57(10)
【0063】実施例2 4′−フルオロ−2,3−ジメトキシ−5−(プロパン
−2−イル)ビフェニル
−2−イル)ビフェニル
【化16】
【0064】実施例1で合成した4′−フルオロ−5−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2,3−ジオール
(化合物(7))695mg(2.83mmol)をD
MF7mlに溶かし、ヨウ化メチル0.71ml(1
1.3mmol)、続いて炭酸カリウム1.56g(1
1.3mmol)を加え、アルゴン雰囲気下3時間攪拌
した。反応液を水に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。
濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:6混合溶媒で流し出したところ4′−フルオロ−
2,3−ジメトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル(化合物(8))を746mg、収率96.2%
で得た。
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2,3−ジオール
(化合物(7))695mg(2.83mmol)をD
MF7mlに溶かし、ヨウ化メチル0.71ml(1
1.3mmol)、続いて炭酸カリウム1.56g(1
1.3mmol)を加え、アルゴン雰囲気下3時間攪拌
した。反応液を水に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。
濃縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:6混合溶媒で流し出したところ4′−フルオロ−
2,3−ジメトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル(化合物(8))を746mg、収率96.2%
で得た。
【0065】融点:59.0〜60.0℃(無色微粒状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27(d,J=6.9Hz,6H),2.90
(hept,J=6.9Hz,1H),3.55(s,
3H),3.91(s,3H),6.76(d,J=
2.1Hz,1H),6.77(d,J=2.1Hz,
1H),7.06〜7.15(m,2H),7.49〜
7.57(m,2H)ppm IR(KBr):2964,2880,1600,15
80cm-1 Mass(m/z,%):274(M+ ,98),25
9(100),217(20),202(14),14
9(34),57(17)
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27(d,J=6.9Hz,6H),2.90
(hept,J=6.9Hz,1H),3.55(s,
3H),3.91(s,3H),6.76(d,J=
2.1Hz,1H),6.77(d,J=2.1Hz,
1H),7.06〜7.15(m,2H),7.49〜
7.57(m,2H)ppm IR(KBr):2964,2880,1600,15
80cm-1 Mass(m/z,%):274(M+ ,98),25
9(100),217(20),202(14),14
9(34),57(17)
【0066】実施例3 2−ブロモ−4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−(プロパン−2−イル)ビフェニル
【化17】
【0067】実施例2で合成した4′−フルオロ−2,
3−ジメトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル(化合物(8))30.1g(110mmol)をT
HF300mlと水30mlの混合溶媒に溶かし、0℃
にてN−ブロモこはく酸イミド20.5g(115mm
ol)を加え、アルゴン雰囲気下室温で2時間45分間
攪拌した。反応液を水に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出
層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で
順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ2−ブロモ
−4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパ
ン−2−イル)ビフェニル(化合物(9))を37.0
g、収率95.7%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカ
ラムにかけジクロロメタンとヘキサンの1:1混合溶媒
で流し出したところさらに化合物(9)を1.15g、
収率3.0%で得た。
3−ジメトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル(化合物(8))30.1g(110mmol)をT
HF300mlと水30mlの混合溶媒に溶かし、0℃
にてN−ブロモこはく酸イミド20.5g(115mm
ol)を加え、アルゴン雰囲気下室温で2時間45分間
攪拌した。反応液を水に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出
層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で
順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ2−ブロモ
−4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパ
ン−2−イル)ビフェニル(化合物(9))を37.0
g、収率95.7%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカ
ラムにかけジクロロメタンとヘキサンの1:1混合溶媒
で流し出したところさらに化合物(9)を1.15g、
収率3.0%で得た。
【0068】融点:127.0〜127.5℃(無色微
粒状晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27(d,J=6.8Hz,6H),3.45
(hept,J=6.8Hz,1H),3.50(s,
3H),3.91(s,3H),6.89(s,1
H),7.08〜7.16(m,2H),7.20〜
7.29(m,2H)ppm IR(KBr):2972,2936,1604,15
80cm-1 Mass(m/z,%):354(M+ ,99),35
2(M+ ,100),339(81),337(8
2),324(23),322(24),243(2
8),149(26),69(17)
粒状晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27(d,J=6.8Hz,6H),3.45
(hept,J=6.8Hz,1H),3.50(s,
3H),3.91(s,3H),6.89(s,1
H),7.08〜7.16(m,2H),7.20〜
7.29(m,2H)ppm IR(KBr):2972,2936,1604,15
80cm-1 Mass(m/z,%):354(M+ ,99),35
2(M+ ,100),339(81),337(8
2),324(23),322(24),243(2
8),149(26),69(17)
【0069】参考例4 7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−
O−イソプロピリデン−3,5,7−トリヒドロキシヘ
プタン酸エチル
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−
O−イソプロピリデン−3,5,7−トリヒドロキシヘ
プタン酸エチル
【化18】
【0070】実施例3で合成した2−ブロモ−4′−フ
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル(化合物(9))750mg(2.11
mmol)およびマグネシウム(削り状)207mg
(8.52mmol)を無水THF4mlに加えアルゴ
ン雰囲気下加熱還流した溶液に、1,2−ジブロモエタ
ン0.27ml(2.10mmol)を無水THF4m
lに溶解して10分間かけて加えた後、1時間加熱還流
した。この溶液に7−オキソ−3,5−O−イソプロピ
リデン−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エチル(化合
物(10))620mg(2.54mmol)を無水T
HF2mlに溶解して加え、続いて室温で1時間撹拌し
た。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に投じ酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけヘキサンと酢酸エチルの2:1混合溶媒で流し
出したところ、7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメト
キシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イ
ル〕−3,5−O−イソプロピリデン−3,5,7−ト
リヒドロキシヘプタン酸エチル(化合物(11))を6
94mg、63.3%の収率で無色不定形固体として得
た。
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル(化合物(9))750mg(2.11
mmol)およびマグネシウム(削り状)207mg
(8.52mmol)を無水THF4mlに加えアルゴ
ン雰囲気下加熱還流した溶液に、1,2−ジブロモエタ
ン0.27ml(2.10mmol)を無水THF4m
lに溶解して10分間かけて加えた後、1時間加熱還流
した。この溶液に7−オキソ−3,5−O−イソプロピ
リデン−3,5−ジヒドロキシヘプタン酸エチル(化合
物(10))620mg(2.54mmol)を無水T
HF2mlに溶解して加え、続いて室温で1時間撹拌し
た。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に投じ酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけヘキサンと酢酸エチルの2:1混合溶媒で流し
出したところ、7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメト
キシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イ
ル〕−3,5−O−イソプロピリデン−3,5,7−ト
リヒドロキシヘプタン酸エチル(化合物(11))を6
94mg、63.3%の収率で無色不定形固体として得
た。
【0071】1:1の立体異性体の混合物1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 0.97(dd,J=24.3 and 11.8
Hz,0.5H),1.10(dd,J=24.3 a
nd 11.8Hz,0.5H),1.22〜1.31
(m,15H),1.37〜1.44 (m,0.5
H),1.48〜1.60 (m,0.5H),2.04
〜2.54 (m,4H),2.87 (broad s,
0.5H),3.46(s,1.5H),3.47
(s,1.5H),3.75〜3.92 (m,1H),
3.89(s,3H),3.98〜4.28 (m,4
H),4.68〜4.75(m,0.5H),4.87
〜4.94 (m,0.5H),6.91 (s,1H),
7.00〜7.30 (m,4H)ppm IR(KBr):3532,2992,2956,17
38,1590cm-1 Mass(m/z,%):518(M+ ,20),44
2 (100),424(85),327 (91),28
5 (77),283 (81),183 (20),43
(37)
Hz,0.5H),1.10(dd,J=24.3 a
nd 11.8Hz,0.5H),1.22〜1.31
(m,15H),1.37〜1.44 (m,0.5
H),1.48〜1.60 (m,0.5H),2.04
〜2.54 (m,4H),2.87 (broad s,
0.5H),3.46(s,1.5H),3.47
(s,1.5H),3.75〜3.92 (m,1H),
3.89(s,3H),3.98〜4.28 (m,4
H),4.68〜4.75(m,0.5H),4.87
〜4.94 (m,0.5H),6.91 (s,1H),
7.00〜7.30 (m,4H)ppm IR(KBr):3532,2992,2956,17
38,1590cm-1 Mass(m/z,%):518(M+ ,20),44
2 (100),424(85),327 (91),28
5 (77),283 (81),183 (20),43
(37)
【0072】参考例5 (E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−O−イソプロピリデン−3,5−ジヒドロキシ
−6−ヘプテン酸エチル
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−O−イソプロピリデン−3,5−ジヒドロキシ
−6−ヘプテン酸エチル
【化19】
【0073】参考例4で合成した7−〔4′−フルオロ
−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2−イル〕−3,5−O−イソプロピリデン
−3,5,7−トリヒドロキシヘプタン酸エチル(化合
物(11))225mg(0.43mmol)を1,2
−ジクロロエタン4mlに溶解し、0℃にて無水ピリジ
ン0.11ml(1.30mmol)、続いて塩化チオ
ニル0.04ml(0.49mmol)を加えアルゴン
雰囲気下50分間撹拌した。反応液を水に投じ酢酸エチ
ルで抽出、抽出層を、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物を1,2−ジクロロエタン5mlに溶解し、無水ピリ
ジン0.10ml(1.24mmol)を加えアルゴン
雰囲気下5時間加熱還流した。反応液を水に投じ酢酸エ
チルで抽出、抽出層を飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム
乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結
晶化したところ(E)−7−〔4′−フルオロ−5,6
−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−O−イソプロピリデン−3,5
−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(1
2))を129mg、収率59.4%で得た。さらにろ
液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサ
ンの1:4混合溶媒で流し出したところ、化合物(1
2)を42mg、収率19.4%で得た。
−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2−イル〕−3,5−O−イソプロピリデン
−3,5,7−トリヒドロキシヘプタン酸エチル(化合
物(11))225mg(0.43mmol)を1,2
−ジクロロエタン4mlに溶解し、0℃にて無水ピリジ
ン0.11ml(1.30mmol)、続いて塩化チオ
ニル0.04ml(0.49mmol)を加えアルゴン
雰囲気下50分間撹拌した。反応液を水に投じ酢酸エチ
ルで抽出、抽出層を、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物を1,2−ジクロロエタン5mlに溶解し、無水ピリ
ジン0.10ml(1.24mmol)を加えアルゴン
雰囲気下5時間加熱還流した。反応液を水に投じ酢酸エ
チルで抽出、抽出層を飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム
乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結
晶化したところ(E)−7−〔4′−フルオロ−5,6
−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−O−イソプロピリデン−3,5
−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(1
2))を129mg、収率59.4%で得た。さらにろ
液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサ
ンの1:4混合溶媒で流し出したところ、化合物(1
2)を42mg、収率19.4%で得た。
【0074】融点:120.0〜121.0℃(無色針
状晶,酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 0.88 (dd,J=24.5 and 11.7
Hz,1H),1.20〜1.30(m,1H),1.
23(d,J=6.8Hz,6H),1.27(t,J
=7.2Hz,3H),1.34 (s,3H),1.4
3 (s,3H),2.30 (dd,J=15.5 an
d 6.2Hz,1H),2.49(dd,J=15.
5 and 7.0Hz,1H),3.25(hep
t,J=6.8Hz,1H),3.47(s,3H),
3.91(s,3H),4.09〜4.30 (m,4
H),5.13(dd,J=16.2 and 6.2
Hz,1H),6.22(dd,J=16.2 and
0.9Hz,1H),6.85(s,1H),6.9
8〜7.07 (m,2H),7.10〜7.20 (m,
1H)ppm IR(KBr):2964,2944,1738,16
02cm-1 Mass(m/z,%):500(M+ ,13),44
2(71),424(100),381(36),32
7(74),285(76),283(95),183
(24),43(45)
状晶,酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 0.88 (dd,J=24.5 and 11.7
Hz,1H),1.20〜1.30(m,1H),1.
23(d,J=6.8Hz,6H),1.27(t,J
=7.2Hz,3H),1.34 (s,3H),1.4
3 (s,3H),2.30 (dd,J=15.5 an
d 6.2Hz,1H),2.49(dd,J=15.
5 and 7.0Hz,1H),3.25(hep
t,J=6.8Hz,1H),3.47(s,3H),
3.91(s,3H),4.09〜4.30 (m,4
H),5.13(dd,J=16.2 and 6.2
Hz,1H),6.22(dd,J=16.2 and
0.9Hz,1H),6.85(s,1H),6.9
8〜7.07 (m,2H),7.10〜7.20 (m,
1H)ppm IR(KBr):2964,2944,1738,16
02cm-1 Mass(m/z,%):500(M+ ,13),44
2(71),424(100),381(36),32
7(74),285(76),283(95),183
(24),43(45)
【0075】参考例6 (E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル
【化20】
【0076】参考例5で合成した(E)−7−〔4′−
フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−O−イソプロ
ピリデン−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチ
ル(化合物(12))51mg(0.10mmol)を
THF2mlと水1mlの混合溶媒に溶解し、p−トル
エンスルホン酸一水和物18mg(0.10mmol)
を加えアルゴン雰囲気下室温にて4日間撹拌した。反応
液を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒で流
し出したところ(E)−7−〔4′−フルオロ−5,6
−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
エチル(化合物(13))を34mg、収率72.5%
で得た。
フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−O−イソプロ
ピリデン−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチ
ル(化合物(12))51mg(0.10mmol)を
THF2mlと水1mlの混合溶媒に溶解し、p−トル
エンスルホン酸一水和物18mg(0.10mmol)
を加えアルゴン雰囲気下室温にて4日間撹拌した。反応
液を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒で流
し出したところ(E)−7−〔4′−フルオロ−5,6
−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
エチル(化合物(13))を34mg、収率72.5%
で得た。
【0077】融点:77.0〜78.5℃(無色針状
晶,酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22 (d,J=6.8Hz,3H),1.23
(d,J=6.8Hz,3H),1.15〜1.30
(m,1H),1.29 (t,J=7.2Hz,3
H),1.34〜1.49 (m,1H),2.32〜
2.48 (m,2H),2.75〜2.79 (m,1
H),3.22 (hept,J=6.8Hz,1H),
3.48 (s,3H),3.58 (s with fi
ne coupling,1H),3.91(s,3
H),4.00〜4.12 (m,1H),4.18
(q,J=7.2Hz,2H),4.22〜4.34
(m,1H),5.16 (dd,J=16.1 and
6.5Hz,1H),6.34 (dd,J=16.1
and 1.1Hz,1H),6.86 (s,1
H),7.00〜7.09 (m,2H),7.10〜
7.20 (m,2H)ppm IR(KBr):3432,1724cm-1 Mass(m/z,%):460 (M+ ,100),4
42 (88),327(51),285 (56),27
3 (65),243 (28),183 (17)
晶,酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22 (d,J=6.8Hz,3H),1.23
(d,J=6.8Hz,3H),1.15〜1.30
(m,1H),1.29 (t,J=7.2Hz,3
H),1.34〜1.49 (m,1H),2.32〜
2.48 (m,2H),2.75〜2.79 (m,1
H),3.22 (hept,J=6.8Hz,1H),
3.48 (s,3H),3.58 (s with fi
ne coupling,1H),3.91(s,3
H),4.00〜4.12 (m,1H),4.18
(q,J=7.2Hz,2H),4.22〜4.34
(m,1H),5.16 (dd,J=16.1 and
6.5Hz,1H),6.34 (dd,J=16.1
and 1.1Hz,1H),6.86 (s,1
H),7.00〜7.09 (m,2H),7.10〜
7.20 (m,2H)ppm IR(KBr):3432,1724cm-1 Mass(m/z,%):460 (M+ ,100),4
42 (88),327(51),285 (56),27
3 (65),243 (28),183 (17)
【0078】参考例7 (E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナトリウム
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナトリウム
【化21】
【0079】参考例6で合成した(E)−7−〔4′−
フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ
−6−ヘプテン酸エチル(化合物(13))122mg
(0.265mmol)をエタノール3mlに溶かし、
0.5N水酸化ナトリウム水溶液0.530ml(0.
265mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で1
時間25分間撹拌した。反応液を濃縮し、水に溶かして
凍結乾燥したところ、(E)−7−〔4′−フルオロ−
5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプ
テン酸ナトリウム(化合物(14))を117mg、収
率97.2%で無色不定形固体として得た。
フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ
−6−ヘプテン酸エチル(化合物(13))122mg
(0.265mmol)をエタノール3mlに溶かし、
0.5N水酸化ナトリウム水溶液0.530ml(0.
265mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で1
時間25分間撹拌した。反応液を濃縮し、水に溶かして
凍結乾燥したところ、(E)−7−〔4′−フルオロ−
5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプ
テン酸ナトリウム(化合物(14))を117mg、収
率97.2%で無色不定形固体として得た。
【0080】1HNMR(300MHz,CD3 OD) δ 1.24 (d,J=6.8Hz,6H),1.20
〜1.31 (m,1H),1.45〜1.57 (m,1
H),2.16 (dd,J=15.4 and7.9H
z,1H),2.28 (dd,J=15.4 and
4.5Hz,1H),3.35 (hept,J=6.8
Hz,1H),3.45(s,3H),3.71〜3.
82 (m,1H),3.89 (s,3H),4.12〜
4.22 (m,1H),5.21 (dd,J=16.1
and 6.7Hz,1H),6.29 (dd,J=
16.1 and 1.1Hz,1H),6.95
(s,1H),7.04〜7.20 (m,4H)ppm IR(KBr):3456,2968,1574cm-1 Mass(FAB−negative,m/z,%):
453(〔M−H〕-,7),431 (100)
〜1.31 (m,1H),1.45〜1.57 (m,1
H),2.16 (dd,J=15.4 and7.9H
z,1H),2.28 (dd,J=15.4 and
4.5Hz,1H),3.35 (hept,J=6.8
Hz,1H),3.45(s,3H),3.71〜3.
82 (m,1H),3.89 (s,3H),4.12〜
4.22 (m,1H),5.21 (dd,J=16.1
and 6.7Hz,1H),6.29 (dd,J=
16.1 and 1.1Hz,1H),6.95
(s,1H),7.04〜7.20 (m,4H)ppm IR(KBr):3456,2968,1574cm-1 Mass(FAB−negative,m/z,%):
453(〔M−H〕-,7),431 (100)
【0081】実施例4 4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
【化22】
【0082】実施例3で合成した2−ブロモ−4′−フ
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル(化合物(9))38.2g(108m
mol)を無水THF180mlに溶かし、−78℃に
てブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液)72.2
ml(120mmol)を加え、20分間攪拌した。続
いてN−メチルホルムアニリド16.0ml(130m
mol)を加え、アルゴン雰囲気下1時間40分間攪拌
した。さらにN−メチルホルムアニリド2.0ml(1
6.2mmol)を加え、1時間攪拌後、反応液を1N
塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽和
食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの
1:4混合溶媒で流し出し、再びシリカゲルカラムにか
け酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出した
ところ4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
(化合物(15))を24.2g、収率74.1%で得
た。
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル(化合物(9))38.2g(108m
mol)を無水THF180mlに溶かし、−78℃に
てブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液)72.2
ml(120mmol)を加え、20分間攪拌した。続
いてN−メチルホルムアニリド16.0ml(130m
mol)を加え、アルゴン雰囲気下1時間40分間攪拌
した。さらにN−メチルホルムアニリド2.0ml(1
6.2mmol)を加え、1時間攪拌後、反応液を1N
塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽和
食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの
1:4混合溶媒で流し出し、再びシリカゲルカラムにか
け酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出した
ところ4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
(化合物(15))を24.2g、収率74.1%で得
た。
【0083】融点:78.0〜79.0℃(無色粒状
晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.50
(s,3H),3.98(s,3H),4.05(he
pt,J=6.8Hz,1H),7.00(s,1
H),7.08〜7.17(m,2H),7.23〜
7.31(m,2H),9.66(s,1H)ppm IR(KBr):2948,2872,1688,15
80cm-1 Mass(m/z,%):302(M+ ,100),2
87(30),269(13),183(10),14
9(6)
晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.50
(s,3H),3.98(s,3H),4.05(he
pt,J=6.8Hz,1H),7.00(s,1
H),7.08〜7.17(m,2H),7.23〜
7.31(m,2H),9.66(s,1H)ppm IR(KBr):2948,2872,1688,15
80cm-1 Mass(m/z,%):302(M+ ,100),2
87(30),269(13),183(10),14
9(6)
【0084】参考例8 (E)−3−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
2−プロペンニトリル
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
2−プロペンニトリル
【化23】
【0085】水素化ナトリウム(60%)3.12g
(78.1mmol)を無水THF190mlにけん濁
した溶液に0℃にてシアノメチルホスホン酸ジエチル1
2.6ml(78.1mmol)を加え、続いて実施例
4で合成した4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデ
ヒド(化合物(15))22.5g(74.4mmo
l)を無水THF110mlに溶かして10分間かけて
滴下した。アルゴン雰囲気下30分間攪拌した後、反応
液を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物を酢酸エチルより結晶化したところ(E)−
3−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−2−プロ
ペンニトリル(化合物(16))を19.8g、収率8
1.9%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出したと
ころ化合物(16)を0.88g、収率3.6%で得
た。
(78.1mmol)を無水THF190mlにけん濁
した溶液に0℃にてシアノメチルホスホン酸ジエチル1
2.6ml(78.1mmol)を加え、続いて実施例
4で合成した4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデ
ヒド(化合物(15))22.5g(74.4mmo
l)を無水THF110mlに溶かして10分間かけて
滴下した。アルゴン雰囲気下30分間攪拌した後、反応
液を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物を酢酸エチルより結晶化したところ(E)−
3−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−2−プロ
ペンニトリル(化合物(16))を19.8g、収率8
1.9%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出したと
ころ化合物(16)を0.88g、収率3.6%で得
た。
【0086】融点:167.0〜168.0℃(無色針
状晶、酢酸エチルより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27 (d,J=6.8Hz,6H),3.19
(hept,J=6.8Hz,1H),3.47(s,
3H),3.94(s,3H),4.89(d,J=1
7.0Hz,1H),6.90(s,1H),7.07
〜7.19(m,4H),7.30(d,J=17.0
Hz,1H)ppm IR(KBr):2972,2936,2212,16
18,1602,1582cm-1 Mass(m/z,%):325(M+ ,100),2
85(70),254(12),196(9),183
(8)
状晶、酢酸エチルより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27 (d,J=6.8Hz,6H),3.19
(hept,J=6.8Hz,1H),3.47(s,
3H),3.94(s,3H),4.89(d,J=1
7.0Hz,1H),6.90(s,1H),7.07
〜7.19(m,4H),7.30(d,J=17.0
Hz,1H)ppm IR(KBr):2972,2936,2212,16
18,1602,1582cm-1 Mass(m/z,%):325(M+ ,100),2
85(70),254(12),196(9),183
(8)
【0087】参考例9 (E)−3−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
2−プロペナール
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
2−プロペナール
【化24】
【0088】無水トルエン50mlに水素化ジイソブチ
ルアルミニウム(25%ヘキサン溶液)37.7ml
(66.2mmol)を加えた溶液を−78℃に冷却
し、参考例8で合成した(E)−3−〔4′−フルオロ
−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2−イル〕−2−プロペンニトリル(化合物
(16)19.6g(60.2mmol)を無水THF
300mlに溶かしてアルゴン雰囲気下40分間かけて
滴下した。30分間攪拌後、室温にもどし一晩攪拌し
た。反応液にメタノールを少量加えた後0℃にて1N塩
酸と酢酸エチルの混合溶媒へ投じ、3時間攪拌した。酢
酸エチル層を水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンよ
り結晶化したところ(E)−3−〔4′−フルオロ−
5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−イル〕−2−プロペナール(化合物(1
7))を13.6g、収率69.1%で得た。ろ液を濃
縮しシリカゲルカラムにかけジクロロメタンとヘキサン
の2:1混合溶媒、続いてジクロロメタンで流し出した
ところ化合物(17)を3.75g、収率19.0%で
得た。
ルアルミニウム(25%ヘキサン溶液)37.7ml
(66.2mmol)を加えた溶液を−78℃に冷却
し、参考例8で合成した(E)−3−〔4′−フルオロ
−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビ
フェニル−2−イル〕−2−プロペンニトリル(化合物
(16)19.6g(60.2mmol)を無水THF
300mlに溶かしてアルゴン雰囲気下40分間かけて
滴下した。30分間攪拌後、室温にもどし一晩攪拌し
た。反応液にメタノールを少量加えた後0℃にて1N塩
酸と酢酸エチルの混合溶媒へ投じ、3時間攪拌した。酢
酸エチル層を水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンよ
り結晶化したところ(E)−3−〔4′−フルオロ−
5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−イル〕−2−プロペナール(化合物(1
7))を13.6g、収率69.1%で得た。ろ液を濃
縮しシリカゲルカラムにかけジクロロメタンとヘキサン
の2:1混合溶媒、続いてジクロロメタンで流し出した
ところ化合物(17)を3.75g、収率19.0%で
得た。
【0089】融点:138.0〜139.0℃(黄色微
粒状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.29
(hept,J=6.8Hz,1H),3.49(s,
3H),3.95(s,3H),5.89(dd,J=
16.4 and 7.7Hz,1H),6.94
(s,1H),7.04〜7.13(m,2H),7.
13〜7.22(m,2H),7.29(d,J=1
6.4Hz,1H),9.38(d,J=7.7Hz,
1H)ppm IR(KBr):2968,2936,1674,16
22,1584cm-1 Mass(m/z,%):328(M+ ,27),28
6(54),285(100),196(12),18
3(17),149(13)
粒状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.29
(hept,J=6.8Hz,1H),3.49(s,
3H),3.95(s,3H),5.89(dd,J=
16.4 and 7.7Hz,1H),6.94
(s,1H),7.04〜7.13(m,2H),7.
13〜7.22(m,2H),7.29(d,J=1
6.4Hz,1H),9.38(d,J=7.7Hz,
1H)ppm IR(KBr):2968,2936,1674,16
22,1584cm-1 Mass(m/z,%):328(M+ ,27),28
6(54),285(100),196(12),18
3(17),149(13)
【0090】参考例10 (E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテン酸エチル
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテン酸エチル
【化25】
【0091】水素化ナトリウム(60%)2.70g
(67.6mmol)を無水THF100mlに懸濁し
た溶液にアルゴン気流下0℃でアセト酢酸エチル8.6
2ml(67.6mmol)を加え30分間攪拌した。
この溶液にブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液)
43.3ml(67.6mmol)を加え35分間攪拌
した。溶液を−78℃に冷却し、参考例9で合成した
(E)−3−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
2−プロペナール(化合物(17))17.1g(5
2.0mmol)を無水THF120mlに溶解して2
0分間かけて滴下し、55分間攪拌した。反応混合物を
1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの
2:1混合溶媒で流し出したところ(E)−7−〔4′
−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−イル〕−5−ヒドロキシ−3
−オキソ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(18))を
19.0g、収率79.8%で得た。
(67.6mmol)を無水THF100mlに懸濁し
た溶液にアルゴン気流下0℃でアセト酢酸エチル8.6
2ml(67.6mmol)を加え30分間攪拌した。
この溶液にブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液)
43.3ml(67.6mmol)を加え35分間攪拌
した。溶液を−78℃に冷却し、参考例9で合成した
(E)−3−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
2−プロペナール(化合物(17))17.1g(5
2.0mmol)を無水THF120mlに溶解して2
0分間かけて滴下し、55分間攪拌した。反応混合物を
1N塩酸に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水、飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの
2:1混合溶媒で流し出したところ(E)−7−〔4′
−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−イル〕−5−ヒドロキシ−3
−オキソ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(18))を
19.0g、収率79.8%で得た。
【0092】融点:73.5〜74.0℃(無色微粒状
晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22 (d,J=6.8Hz,3H),1.23
(d,J=6.8Hz,3H),1.28(t,J=
7.1Hz,3H),2.37〜2.49(m,2
H),3.19(hept,J=6.8Hz,1H),
3.40(s,2H),3.48(s,3H),3.9
1(s,3H),4.20(q,J=7.1Hz,2
H),4.42〜4.52(m,1H),5.14(d
d,J=16.1and 6.2Hz,1H),6.3
7(dd,J=16.1 and 1.2Hz,1
H),6.86(s,1H),7.01〜7.10
(m,2H),7.10〜7.19(m,2H)ppm IR(KBr):3500,2968,2940,17
26,1708cm-1 Mass(m/z,%):458(M+ ,trac
e),440(8),328(11),285(10
0),183(9),43(11)
晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22 (d,J=6.8Hz,3H),1.23
(d,J=6.8Hz,3H),1.28(t,J=
7.1Hz,3H),2.37〜2.49(m,2
H),3.19(hept,J=6.8Hz,1H),
3.40(s,2H),3.48(s,3H),3.9
1(s,3H),4.20(q,J=7.1Hz,2
H),4.42〜4.52(m,1H),5.14(d
d,J=16.1and 6.2Hz,1H),6.3
7(dd,J=16.1 and 1.2Hz,1
H),6.86(s,1H),7.01〜7.10
(m,2H),7.10〜7.19(m,2H)ppm IR(KBr):3500,2968,2940,17
26,1708cm-1 Mass(m/z,%):458(M+ ,trac
e),440(8),328(11),285(10
0),183(9),43(11)
【0093】参考例11 (E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−
3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル
【化26】
【0094】ビバリン酸209mg(2.05mmo
l)にトリエチルボラン(1.0MTHF溶液)45.
1ml(45.1mmol)を加え、アルゴン雰囲気下
室温にて1時間15分間攪拌した。この溶液に参考例1
0で合成した(E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−
ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテ
ン酸エチル(化合物(18))18.8g(41.0m
mol)を250mlの無水THFに溶かして加え、1
時間10分間攪拌した。反応液を−78℃に冷却しメタ
ノール45mlを加えた。続いて水素化ほう素ナトリウ
ム2.32g(61.5mmol)を数回に分けて加
え、1時間40分間攪拌した。反応液を、0℃に冷却し
た30%過酸化水素水180mlと水180mlの混合
溶媒中に数回に分けて加えた後、室温で一晩攪拌した。
反応液を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出
層を水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ前記参
考例6で合成した(E)−7−〔4′−フルオロ−5,
6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン
酸エチル(化合物(13))を17.2g、収率90.
9%で得た。
l)にトリエチルボラン(1.0MTHF溶液)45.
1ml(45.1mmol)を加え、アルゴン雰囲気下
室温にて1時間15分間攪拌した。この溶液に参考例1
0で合成した(E)−7−〔4′−フルオロ−5,6−
ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテ
ン酸エチル(化合物(18))18.8g(41.0m
mol)を250mlの無水THFに溶かして加え、1
時間10分間攪拌した。反応液を−78℃に冷却しメタ
ノール45mlを加えた。続いて水素化ほう素ナトリウ
ム2.32g(61.5mmol)を数回に分けて加
え、1時間40分間攪拌した。反応液を、0℃に冷却し
た30%過酸化水素水180mlと水180mlの混合
溶媒中に数回に分けて加えた後、室温で一晩攪拌した。
反応液を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出
層を水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ前記参
考例6で合成した(E)−7−〔4′−フルオロ−5,
6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン
酸エチル(化合物(13))を17.2g、収率90.
9%で得た。
【0095】参考例12 6−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2−
オキソ−4−(プロパン−2−イル)シクロヘキサン−
1−カルボン酸メチル
オキソ−4−(プロパン−2−イル)シクロヘキサン−
1−カルボン酸メチル
【化27】
【0096】参考例1で合成した1−(4−フルオロフ
ェニル)−4−メチル−1−ペンテン−3−オン(化合
物(3))91.0g(0.474mol)およびアセ
ト酢酸メチル(化合物(19))54.0ml(0.5
00mol)をアルゴン雰囲気下、室温でt−ブタノー
ル180mlに加え攪拌した溶液にt−ブトキシカリウ
ム5.30g(47.2mmol)を加え3日間攪拌し
た。反応混合物より析出した固体をロ別し、t−ブタノ
ールとヘキサンの混合溶媒で洗浄したところ6−(4−
フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−4
−(プロパン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボ
ン酸メチル(化合物(20))を115.4g、79.
1%の収率で無色不定型固体として得た。
ェニル)−4−メチル−1−ペンテン−3−オン(化合
物(3))91.0g(0.474mol)およびアセ
ト酢酸メチル(化合物(19))54.0ml(0.5
00mol)をアルゴン雰囲気下、室温でt−ブタノー
ル180mlに加え攪拌した溶液にt−ブトキシカリウ
ム5.30g(47.2mmol)を加え3日間攪拌し
た。反応混合物より析出した固体をロ別し、t−ブタノ
ールとヘキサンの混合溶媒で洗浄したところ6−(4−
フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−4
−(プロパン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボ
ン酸メチル(化合物(20))を115.4g、79.
1%の収率で無色不定型固体として得た。
【0097】1HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 0.98 (d,J=6.9Hz,3H),0.98
(d,J=6.9Hz,3H),1.76(hept,
J=6.9Hz,1H),1.93(dd,J=13.
9 and 12.0Hz,1H),2.01(dd
d,J=13.9,4.8 and 2.2Hz,1
H),2.50(dd,J=14.0 and 2.3
Hz,1H),2.60(d,J=14.0Hz,1
H),3.59(s,3H),3.59(d,J=1
2.5Hz,1H),3.84(ddd,J=12.
5,12.0 and 4.8Hz,1H),6.96
〜7.06(m,2H),7.20〜7.30(m,2
H)ppm IR(KBr):3460,2968,1754,17
14,1606cm-1 Mass(m/z,%):308(M+ ,8),290
(45),247(50),233(38),231
(35),215(87),149(100)
(d,J=6.9Hz,3H),1.76(hept,
J=6.9Hz,1H),1.93(dd,J=13.
9 and 12.0Hz,1H),2.01(dd
d,J=13.9,4.8 and 2.2Hz,1
H),2.50(dd,J=14.0 and 2.3
Hz,1H),2.60(d,J=14.0Hz,1
H),3.59(s,3H),3.59(d,J=1
2.5Hz,1H),3.84(ddd,J=12.
5,12.0 and 4.8Hz,1H),6.96
〜7.06(m,2H),7.20〜7.30(m,2
H)ppm IR(KBr):3460,2968,1754,17
14,1606cm-1 Mass(m/z,%):308(M+ ,8),290
(45),247(50),233(38),231
(35),215(87),149(100)
【0098】参考例13 6−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−4−(プ
ロパン−2−イル)−3−シクロヘキセン−1−カルボ
ン酸メチル
ロパン−2−イル)−3−シクロヘキセン−1−カルボ
ン酸メチル
【化28】
【0099】参考例12で合成した6−(4−フルオロ
フェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−4−(プロ
パン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボン酸メチ
ル(化合物(20))60.0g(0.195mol)
および無水硫酸マグネシウム20.0g(0.166m
ol)をジクロロメタン300mlに加え、アルゴン雰
囲気下、室温で攪拌した溶液に濃塩酸5.0ml(6
0.0mmol)を滴下し、22時間30分間攪拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈しセライトろ過し
た。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順
次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢
酸エチルとヘキサンより結晶化したところ6−(4−フ
ルオロフェニル)−2−オキソ−4−(プロパン−2−
イル)−3−シクロヘキセン−1−カルボン酸メチル
(化合物(21))を35.6g、収率63.0%で得
た。
フェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−4−(プロ
パン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボン酸メチ
ル(化合物(20))60.0g(0.195mol)
および無水硫酸マグネシウム20.0g(0.166m
ol)をジクロロメタン300mlに加え、アルゴン雰
囲気下、室温で攪拌した溶液に濃塩酸5.0ml(6
0.0mmol)を滴下し、22時間30分間攪拌し
た。反応混合物を酢酸エチルで希釈しセライトろ過し
た。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順
次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢
酸エチルとヘキサンより結晶化したところ6−(4−フ
ルオロフェニル)−2−オキソ−4−(プロパン−2−
イル)−3−シクロヘキセン−1−カルボン酸メチル
(化合物(21))を35.6g、収率63.0%で得
た。
【0100】融点:102.0〜103.0℃(無色粒
状晶、エタノールより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.13 (d,J=6.9Hz,6H),2.47
(hept,J=6.9Hz,1H),2.50〜2.
60(m,2H),3.58(s,3H),3.60〜
3.65(m,2H),6.03(d,J=1.2H
z,1H),6.98〜7.07(m,2H),7.2
0〜7.28(m,2H)ppm IR(KBr):2972,1748,1668,16
20cm-1 Mass(m/z,%):290(M+ ,100),2
57(30),231(81),215(32),18
9(51),110(33),95(28)
状晶、エタノールより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.13 (d,J=6.9Hz,6H),2.47
(hept,J=6.9Hz,1H),2.50〜2.
60(m,2H),3.58(s,3H),3.60〜
3.65(m,2H),6.03(d,J=1.2H
z,1H),6.98〜7.07(m,2H),7.2
0〜7.28(m,2H)ppm IR(KBr):2972,1748,1668,16
20cm-1 Mass(m/z,%):290(M+ ,100),2
57(30),231(81),215(32),18
9(51),110(33),95(28)
【0101】参考例14 4′−フルオロ−3−ヒドロキシ−5−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル
−イル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル
【化29】
【0102】参考例13で合成した6−(4−フルオロ
フェニル)2−オキソ−4−(プロパン−2−イル)−
3−シクロヘキサン−1−カルボン酸メチル(化合物
(21))3.03g(10.5mmol)、イソホロ
ン1.50ml(10.0mmol)及び10%Pd−
C、603mgをジエチレングリコールジメチルエーテ
ル25mlに加え、反応溶液内に窒素ガスをバブリング
しながら2時間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチル
で希釈しセライトろ過後濃縮した。濃縮物をシリカゲル
カラムにかけジクロロメタンで流し出したところ4′−
フルオロ−3−ヒドロキシ−5−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル(化合物(2
2))を1.84g、収率60.1%で無色油状物とし
て得た。
フェニル)2−オキソ−4−(プロパン−2−イル)−
3−シクロヘキサン−1−カルボン酸メチル(化合物
(21))3.03g(10.5mmol)、イソホロ
ン1.50ml(10.0mmol)及び10%Pd−
C、603mgをジエチレングリコールジメチルエーテ
ル25mlに加え、反応溶液内に窒素ガスをバブリング
しながら2時間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチル
で希釈しセライトろ過後濃縮した。濃縮物をシリカゲル
カラムにかけジクロロメタンで流し出したところ4′−
フルオロ−3−ヒドロキシ−5−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル(化合物(2
2))を1.84g、収率60.1%で無色油状物とし
て得た。
【0103】1HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.25 (d,J=6.9Hz,6H),2.88
(hept,J=6.9Hz,1H),3.50(s,
3H),6.63(d with finecoupl
ing,1H),6.88(d with fine
coupling,1H),7.00〜7.10(m,
2H),7.15〜7.23(m,2H),10.82
(s,1H)ppm IR(液膜):2964,1668,1614cm-1 Mass(m/z,%):288(M+ ,28),25
6(100),213(24),183(11)
(hept,J=6.9Hz,1H),3.50(s,
3H),6.63(d with finecoupl
ing,1H),6.88(d with fine
coupling,1H),7.00〜7.10(m,
2H),7.15〜7.23(m,2H),10.82
(s,1H)ppm IR(液膜):2964,1668,1614cm-1 Mass(m/z,%):288(M+ ,28),25
6(100),213(24),183(11)
【0104】参考例15 4′−フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル
イル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル
【化30】
【0105】参考例14で合成した4′−フルオロ−3
−ヒドロキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−カルボン酸メチル(化合物(22))44.5g
(0.155mol)をDMF300mlに溶かし、ヨ
ウ化メチル10.6ml(0.170mol)、続いて
炭酸カリウム63.9g(0.462mol)を加え、
アルゴン雰囲気下室温で3日間攪拌した。反応液を水に
投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカ
ゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶
媒で流し出したところ4′−フルオロ−3−メトキシ−
5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルボン
酸メチル(化合物(23))を45.2g、収率97.
0%で得た。
−ヒドロキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−カルボン酸メチル(化合物(22))44.5g
(0.155mol)をDMF300mlに溶かし、ヨ
ウ化メチル10.6ml(0.170mol)、続いて
炭酸カリウム63.9g(0.462mol)を加え、
アルゴン雰囲気下室温で3日間攪拌した。反応液を水に
投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカ
ゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶
媒で流し出したところ4′−フルオロ−3−メトキシ−
5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルボン
酸メチル(化合物(23))を45.2g、収率97.
0%で得た。
【0106】融点:85.0〜86.0℃(無色針状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.9Hz,6H),2.94
(hept,J=6.9Hz,1H),3.63(s,
3H),3.88(s,3H),6.80(s,1
H),6.80(s,1H),7.02〜7.13
(m,2H),7.30〜7.40(m,2H)ppm IR(KBr):2964,1732,1608cm-1 Mass(m/z,%):302(64),287(1
1),271(100),183(14)
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.9Hz,6H),2.94
(hept,J=6.9Hz,1H),3.63(s,
3H),3.88(s,3H),6.80(s,1
H),6.80(s,1H),7.02〜7.13
(m,2H),7.30〜7.40(m,2H)ppm IR(KBr):2964,1732,1608cm-1 Mass(m/z,%):302(64),287(1
1),271(100),183(14)
【0107】参考例16 6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキシ−5−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルボン酸メチル
【化31】
【0108】参考例15で合成した4′−フルオロ−3
−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2−カルボン酸メチル(化合物(23))45.2g
(0.150mol)をTHF230mlと水23ml
の混合溶媒に溶かし、0℃にてN−ブロモこはく酸イミ
ド28.0g(0.178mol)を加え、アルゴン雰
囲気下室温で1時間30分間攪拌した。反応液を水に投
じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサン
より結晶化したところ6−ブロモ−4′−フルオロ−3
−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2−カルボン酸メチル(化合物(24))を43.4
g、収率76.1%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカ
ラムにかけジクロロメタンとヘキサンの1:1混合溶媒
で流し出したところ化合物(24)を2.45g、収率
4.3%で得た。
−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2−カルボン酸メチル(化合物(23))45.2g
(0.150mol)をTHF230mlと水23ml
の混合溶媒に溶かし、0℃にてN−ブロモこはく酸イミ
ド28.0g(0.178mol)を加え、アルゴン雰
囲気下室温で1時間30分間攪拌した。反応液を水に投
じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサン
より結晶化したところ6−ブロモ−4′−フルオロ−3
−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−
2−カルボン酸メチル(化合物(24))を43.4
g、収率76.1%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカ
ラムにかけジクロロメタンとヘキサンの1:1混合溶媒
で流し出したところ化合物(24)を2.45g、収率
4.3%で得た。
【0109】融点:104.5〜105.5℃(無色柱
状晶,ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.50
(s,3H),3.50(hept,J=6.8Hz,
1H),3.88(s,3H),6.88(s,1
H),7.02〜7.13(m,2H),7.17〜
7.28(m,2H)ppm IR(KBr):2964,2952,1736cm-1 Mass(m/z,%):382(M+ ,100),3
80(M+ 100),351(83),349(8
7),335(38),333(38),183(3
5)
状晶,ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.50
(s,3H),3.50(hept,J=6.8Hz,
1H),3.88(s,3H),6.88(s,1
H),7.02〜7.13(m,2H),7.17〜
7.28(m,2H)ppm IR(KBr):2964,2952,1736cm-1 Mass(m/z,%):382(M+ ,100),3
80(M+ 100),351(83),349(8
7),335(38),333(38),183(3
5)
【0110】参考例17 6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキシ−5−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノール
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−メタノール
【化32】
【0111】参考例16で合成した6−ブロモ−4′−
フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル−2−カルボン酸メチル(化合物(24))
44.6g(0.117mol)を無水トルエン300
mlに溶かして攪拌した溶液に、アルゴン雰囲気下、−
78℃で水素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキ
サン溶液)137ml(0.241mol)を加え、5
0分間攪拌した。反応溶液にメタノールを少量加えた後
0℃にて1N塩酸と酢酸エチルの混合溶媒へ投じ一晩攪
拌した。酢酸エチル層を水、飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流
し出したところ6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メト
キシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メ
タノール(化合物(25))を無色油状物として定量的
に得た。
フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル−2−カルボン酸メチル(化合物(24))
44.6g(0.117mol)を無水トルエン300
mlに溶かして攪拌した溶液に、アルゴン雰囲気下、−
78℃で水素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキ
サン溶液)137ml(0.241mol)を加え、5
0分間攪拌した。反応溶液にメタノールを少量加えた後
0℃にて1N塩酸と酢酸エチルの混合溶媒へ投じ一晩攪
拌した。酢酸エチル層を水、飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流
し出したところ6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メト
キシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−メ
タノール(化合物(25))を無色油状物として定量的
に得た。
【0112】1HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),2.23
(t,J=6.7Hz,1H),3.48(hept,
J=6.8Hz,1H),3.93(s,3H),4.
35(d,J=6.7Hz,2H),6.89(s,1
H),7.08〜7.22(m,4H)ppm IR(液膜):3452,2968,1588cm-1 Mass(m/z,%):354(M+ ,100),3
52(M+ 100),307(14),305(1
4),273(16),255(38),230(2
6),196(25),183(31)
(t,J=6.7Hz,1H),3.48(hept,
J=6.8Hz,1H),3.93(s,3H),4.
35(d,J=6.7Hz,2H),6.89(s,1
H),7.08〜7.22(m,4H)ppm IR(液膜):3452,2968,1588cm-1 Mass(m/z,%):354(M+ ,100),3
52(M+ 100),307(14),305(1
4),273(16),255(38),230(2
6),196(25),183(31)
【0113】参考例18 6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキシ−5−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
【化33】
【0114】参考例17で合成した6−ブロモ−4′−
フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル−2−メタノール(化合物(25))5.0
4g(14.3mmol)を無水DMSO30mlに溶
解し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌した溶液にトリエ
チルアミン7.63ml(54.7mmol)、無水T
HF9ml及び三酸化イオウピリジン錯体7.59g
(48.3mmol)を順次加え40分間攪拌した。反
応混合物に水を加えた後希塩酸に投じ酢酸エチルで抽出
した。抽出層を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:
3混合溶媒で流し出したところ6−ブロモ−4′−フル
オロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−カルバルデヒド(化合物(26))を4
0.5g、収率80.7%で得た。
フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル−2−メタノール(化合物(25))5.0
4g(14.3mmol)を無水DMSO30mlに溶
解し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌した溶液にトリエ
チルアミン7.63ml(54.7mmol)、無水T
HF9ml及び三酸化イオウピリジン錯体7.59g
(48.3mmol)を順次加え40分間攪拌した。反
応混合物に水を加えた後希塩酸に投じ酢酸エチルで抽出
した。抽出層を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:
3混合溶媒で流し出したところ6−ブロモ−4′−フル
オロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−カルバルデヒド(化合物(26))を4
0.5g、収率80.7%で得た。
【0115】融点:69.0〜70.0℃(淡黄色粒状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.31 (d,J=6.8Hz,6H),3.53
(hept,J=6.8Hz,1H),3.97(s,
3H),6.98(s,1H),7.12(s,2
H),7.14(s,2H),9.87(s,1H)p
pm IR(KBr):2968,1690,1580cm-1 Mass(m/z,%):352(M+ ,98),35
0(M+ 100),271(44),183(38)
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.31 (d,J=6.8Hz,6H),3.53
(hept,J=6.8Hz,1H),3.97(s,
3H),6.98(s,1H),7.12(s,2
H),7.14(s,2H),9.87(s,1H)p
pm IR(KBr):2968,1690,1580cm-1 Mass(m/z,%):352(M+ ,98),35
0(M+ 100),271(44),183(38)
【0116】実施例5 2−ベンジルオキシ−6−ブロモ−4′−フルオロ−3
−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル
【化34】
【0117】参考例18で合成した6−ブロモ−4′−
フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(26))3
2.9g(93.8mmol)を1,2−ジクロロエタ
ン200mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌
した溶液にm−クロロ過安息香酸27.8g(0.11
3mol)を加え0℃で35分間続いて室温で40分間
攪拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に投
じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水、チオ硫
酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をメタノール150m
lに加え、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌した溶液に、
アンモニア水(28%)8.57ml(0.141mo
l)を加え室温で20分間続いて0℃で10分間攪拌し
た。反応混合物を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出
層を1N塩酸、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮したところ6−ブロモ−4′−フルオロ−
3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−オール(化合物(27))の粗精製物を30.3
g得た。
フルオロ−3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)
ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(26))3
2.9g(93.8mmol)を1,2−ジクロロエタ
ン200mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌
した溶液にm−クロロ過安息香酸27.8g(0.11
3mol)を加え0℃で35分間続いて室温で40分間
攪拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に投
じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水、チオ硫
酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をメタノール150m
lに加え、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌した溶液に、
アンモニア水(28%)8.57ml(0.141mo
l)を加え室温で20分間続いて0℃で10分間攪拌し
た。反応混合物を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出
層を1N塩酸、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮したところ6−ブロモ−4′−フルオロ−
3−メトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−オール(化合物(27))の粗精製物を30.3
g得た。
【0118】1HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.26 (d,J=6.8Hz,6H),3.44
(hept,J=6.8Hz,1H),3.94(s,
3H),5.51(s,1H),6.83(s,1
H),7.10〜7.20(m,2H),7.22〜
7.32(m,2H)ppm IR(液膜):3548,2968,1596cm-1 Mass(m/z,%):340(M+ ,88),33
8(M+ ,92),325(100),323(9
8),244(28),229(19)
(hept,J=6.8Hz,1H),3.94(s,
3H),5.51(s,1H),6.83(s,1
H),7.10〜7.20(m,2H),7.22〜
7.32(m,2H)ppm IR(液膜):3548,2968,1596cm-1 Mass(m/z,%):340(M+ ,88),33
8(M+ ,92),325(100),323(9
8),244(28),229(19)
【0119】化合物(27)の粗精製物29.8g(8
7.9mmol)をDMF150mlに溶かし室温で攪
拌した溶液に、臭化ベンジル12.6ml(0.106
mol)、続いて炭酸カリウム36.4g(0.264
mol)を加え、アルゴン雰囲気下3日間攪拌した。反
応液を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ2−ベン
ジルオキシ−6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキ
シ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル(化合物
(28))を27.6g、収率73.2%で得た。ろ液
を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:10混合溶媒で流し出したところさらに化合物
(28)を8.68g、収率23.0%で得た。
7.9mmol)をDMF150mlに溶かし室温で攪
拌した溶液に、臭化ベンジル12.6ml(0.106
mol)、続いて炭酸カリウム36.4g(0.264
mol)を加え、アルゴン雰囲気下3日間攪拌した。反
応液を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したところ2−ベン
ジルオキシ−6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキ
シ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニル(化合物
(28))を27.6g、収率73.2%で得た。ろ液
を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサン
の1:10混合溶媒で流し出したところさらに化合物
(28)を8.68g、収率23.0%で得た。
【0120】融点:115.0〜116.5℃(無色柱
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.9Hz,6H),3.46
(hept,J=6.9Hz,1H),3.92(s,
3H),4.66(s,2H),6.91(s,1
H),6.90〜6.99(m,2H),7.03〜
7.13(m,2H),7.15〜7.30(m,5
H)ppm IR(KBr):2956,1600,1574cm-1 Mass(m/z,%):430(M+ ,45),42
8(M+ ,45),297(10),295(11),
258(20),243(24),216(24),9
1(100)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.9Hz,6H),3.46
(hept,J=6.9Hz,1H),3.92(s,
3H),4.66(s,2H),6.91(s,1
H),6.90〜6.99(m,2H),7.03〜
7.13(m,2H),7.15〜7.30(m,5
H)ppm IR(KBr):2956,1600,1574cm-1 Mass(m/z,%):430(M+ ,45),42
8(M+ ,45),297(10),295(11),
258(20),243(24),216(24),9
1(100)
【0121】実施例6 6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバル
デヒド
3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバル
デヒド
【化35】
【0122】実施例5で合成した2−ベンジルオキシ−
6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキシ−5−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル(化合物(28))3
5.0g(81.6mmol)を無水THF150ml
に溶かしアルゴン雰囲気下、−78℃で攪拌した溶液に
ブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液)54.8m
l(91.0mmol)を加え、20分間攪拌した。こ
の溶液にN−メチルホルムアニリド15.1ml(0.
122mol)を加え1時間30分間攪拌した。反応混
合物を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層
を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したと
ころ6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カル
バルデヒド(化合物(29))を15.9g、収率5
1.5%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:10混合溶媒で流し出した
ところ化合物(29)を8.68g、収率26.7%で
得た。
6−ブロモ−4′−フルオロ−3−メトキシ−5−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル(化合物(28))3
5.0g(81.6mmol)を無水THF150ml
に溶かしアルゴン雰囲気下、−78℃で攪拌した溶液に
ブチルリチウム(1.66Mヘキサン溶液)54.8m
l(91.0mmol)を加え、20分間攪拌した。こ
の溶液にN−メチルホルムアニリド15.1ml(0.
122mol)を加え1時間30分間攪拌した。反応混
合物を1N塩酸に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層
を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化したと
ころ6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カル
バルデヒド(化合物(29))を15.9g、収率5
1.5%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:10混合溶媒で流し出した
ところ化合物(29)を8.68g、収率26.7%で
得た。
【0123】融点:141.0〜142.0℃(無色針
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.29 (d,J=6.8Hz,6H),4.00
(s,3H),4.07(hept,J=6.8Hz,
1H),4.65(s,2H),6.92〜7.01
(m,2H),7.03(s,1H),7.01〜7.
13(m,2H),7.17〜7.29(m,5H),
9.67(s,1H)ppm IR(KBr):2972,2944,1682,15
98,1580cm-1 Mass(m/z,%):378(M+ ,66),28
7(32),269(37),91(100)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.29 (d,J=6.8Hz,6H),4.00
(s,3H),4.07(hept,J=6.8Hz,
1H),4.65(s,2H),6.92〜7.01
(m,2H),7.03(s,1H),7.01〜7.
13(m,2H),7.17〜7.29(m,5H),
9.67(s,1H)ppm IR(KBr):2972,2944,1682,15
98,1580cm-1 Mass(m/z,%):378(M+ ,66),28
7(32),269(37),91(100)
【0124】参考例19 (E)−3−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−2−プロペンニトリル
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−2−プロペンニトリル
【0125】
【化36】
【0126】水素化ナトリウム(60%)2.64g
(66.0mmol)をアルゴン雰囲気下、無水THF
100mlに懸濁した溶液に、0℃にてシアノメチルホ
スホン酸ジエチル10.7ml(66.0mmol)を
加え、続いて実施例6で合成した6−ベンジルオキシ−
4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(2
9))23.7g(62.8mmol)をTHF180
mlに溶かして10分間かけて滴下した後50分間攪拌
した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投じ、酢
酸エチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水で順次洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エ
チルとヘキサンより結晶化したところ(E)−3−〔6
−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3
−(プロパン−2−イル)〕ビフェニル−2−プロペン
ニトリル(化合物(30))を15.9g、収率63.
0%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸
エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出したところ
化合物(30)を4.50g、収率17.9%で得た。
(66.0mmol)をアルゴン雰囲気下、無水THF
100mlに懸濁した溶液に、0℃にてシアノメチルホ
スホン酸ジエチル10.7ml(66.0mmol)を
加え、続いて実施例6で合成した6−ベンジルオキシ−
4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2−
イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(2
9))23.7g(62.8mmol)をTHF180
mlに溶かして10分間かけて滴下した後50分間攪拌
した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投じ、酢
酸エチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水で順次洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を酢酸エ
チルとヘキサンより結晶化したところ(E)−3−〔6
−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3
−(プロパン−2−イル)〕ビフェニル−2−プロペン
ニトリル(化合物(30))を15.9g、収率63.
0%で得た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸
エチルとヘキサンの1:4混合溶媒で流し出したところ
化合物(30)を4.50g、収率17.9%で得た。
【0127】融点:175.0〜175.5℃(無色針
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.20
(hept,J=6.8Hz,1H),3.96(s,
3H),4.62(s,2H),4.90(d,J=1
7.0Hz,1H),6.92(s,1H),6.90
〜6.98(m,2H),7.03〜7.15(m,4
H),7.18〜7.25(m,3H),7.31
(d,J=17.0Hz,1H)ppm IR(KBr):2972,2216,1620,15
82cm-1 Mass(m/z,%):401(M+ ,52),31
0(10),268(40),253(16),91
(100)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28 (d,J=6.8Hz,6H),3.20
(hept,J=6.8Hz,1H),3.96(s,
3H),4.62(s,2H),4.90(d,J=1
7.0Hz,1H),6.92(s,1H),6.90
〜6.98(m,2H),7.03〜7.15(m,4
H),7.18〜7.25(m,3H),7.31
(d,J=17.0Hz,1H)ppm IR(KBr):2972,2216,1620,15
82cm-1 Mass(m/z,%):401(M+ ,52),31
0(10),268(40),253(16),91
(100)
【0128】参考例20 (E)−3−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−2−プロペナール
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−2−プロペナール
【化37】
【0129】水素化ジイソブチルアルミニウム(25%
ヘキサン溶液)34.5ml(60.6mmol)を5
0mlの無水トルエン中に加えた溶液に、−78℃、ア
ルゴン雰囲気下で参考例19で合成した(E)−3−
〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ
−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕
−2−プロペンニトリル(化合物(30))22.1g
(55.1mmol)を250mlの無水トルエンに溶
かした溶液を50分間かけて滴下した。滴下後20分間
攪拌し、反応液にメタノールを発泡がなくなるまで加え
た。続いて1N塩酸中に室温にて反応液を投じた後、酢
酸エチルを加えて2時間40分間攪拌し、酢酸エチル層
を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化させた
ところ(E)−3−〔6−ベンジルオキシ−4′−フル
オロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−イル〕−2−プロペナール(化合物(3
1))を18.8g,収率84.3%で得た。ロ液を濃
縮し、シリカゲルカラムにかけて酢酸エチルとヘキサン
の1:3混合溶媒で流し出したところ、化合物(31)
を777mg、収率3.5%で得た。
ヘキサン溶液)34.5ml(60.6mmol)を5
0mlの無水トルエン中に加えた溶液に、−78℃、ア
ルゴン雰囲気下で参考例19で合成した(E)−3−
〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ
−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕
−2−プロペンニトリル(化合物(30))22.1g
(55.1mmol)を250mlの無水トルエンに溶
かした溶液を50分間かけて滴下した。滴下後20分間
攪拌し、反応液にメタノールを発泡がなくなるまで加え
た。続いて1N塩酸中に室温にて反応液を投じた後、酢
酸エチルを加えて2時間40分間攪拌し、酢酸エチル層
を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化させた
ところ(E)−3−〔6−ベンジルオキシ−4′−フル
オロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−イル〕−2−プロペナール(化合物(3
1))を18.8g,収率84.3%で得た。ロ液を濃
縮し、シリカゲルカラムにかけて酢酸エチルとヘキサン
の1:3混合溶媒で流し出したところ、化合物(31)
を777mg、収率3.5%で得た。
【0130】融点:129.5〜130.5℃(無色針
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CD3 OD) δ 1.31(d,J=6.8Hz,6H),3.35
(hept,J=6.8Hz,1H),3.99(s,
3H),4.67(s,2H),5.71(dd,J=
16.2 and 7.7Hz,1H),6.91〜
6.96(m,2H),7.05〜7.22(m,8
H),7.59(d,J=16.2Hz,1H),9.
34(d,J=7.7Hz,1H)ppm IR(KBr):3064,1688,1582cm-1 Mass(m/z,%):404(M+ ,27),36
1(100),313(16),271(26),25
3(17),91(72)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CD3 OD) δ 1.31(d,J=6.8Hz,6H),3.35
(hept,J=6.8Hz,1H),3.99(s,
3H),4.67(s,2H),5.71(dd,J=
16.2 and 7.7Hz,1H),6.91〜
6.96(m,2H),7.05〜7.22(m,8
H),7.59(d,J=16.2Hz,1H),9.
34(d,J=7.7Hz,1H)ppm IR(KBr):3064,1688,1582cm-1 Mass(m/z,%):404(M+ ,27),36
1(100),313(16),271(26),25
3(17),91(72)
【0131】参考例21 (E)−7−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプ
テン酸エチル
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプ
テン酸エチル
【化38】
【0132】水素化ナトリウム(60%)2.49g
(62.3mmol)を無水THF80mlに懸濁した
溶液に、アルゴン気流下、0℃にてアセト酢酸エチル
7.94ml(62.3mmol)を加え、35分間攪
拌した。この溶液にブチルリチウム(15%ヘキサン溶
液)39.9ml(62.3mmol)を加え、30分
間攪拌した後−78℃に冷却し、無水THF100ml
に溶解した参考例20で合成した(E)−3−〔6−ベ
ンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−2−
プロペナール(化合物(31))19.4g(47.9
mmol)を25分間かけて滴下した。滴下後、2時間
攪拌し、反応液を1N塩酸に投じて酢酸エチルで抽出、
抽出層を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後、濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンとジクロ
ロメタンの混合溶媒から結晶化させたところ(E)−7
−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イ
ル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテン酸エ
チル(化合物(32))を2.97g,収率11.6%
で得た。ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムにかけて酢酸
エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出したとこ
ろ、化合物(32)を20.5g、収率80.1%で得
た。
(62.3mmol)を無水THF80mlに懸濁した
溶液に、アルゴン気流下、0℃にてアセト酢酸エチル
7.94ml(62.3mmol)を加え、35分間攪
拌した。この溶液にブチルリチウム(15%ヘキサン溶
液)39.9ml(62.3mmol)を加え、30分
間攪拌した後−78℃に冷却し、無水THF100ml
に溶解した参考例20で合成した(E)−3−〔6−ベ
ンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−2−
プロペナール(化合物(31))19.4g(47.9
mmol)を25分間かけて滴下した。滴下後、2時間
攪拌し、反応液を1N塩酸に投じて酢酸エチルで抽出、
抽出層を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後、濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンとジクロ
ロメタンの混合溶媒から結晶化させたところ(E)−7
−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イ
ル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテン酸エ
チル(化合物(32))を2.97g,収率11.6%
で得た。ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムにかけて酢酸
エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出したとこ
ろ、化合物(32)を20.5g、収率80.1%で得
た。
【0133】融点:72.0〜73.0℃(無色針状
晶、酢酸エチル、ヘキサンとジクロロメタンより再結
晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.23(d,J=6.8Hz,3H),1.24
(d,J=6.8Hz,3H),1.28(t,J=
7.2Hz,3H),2.32〜2.48(m,2
H),3.21(hept,J=6.8Hz,1H),
3.40(s,2H),3.93(s,3H),4.2
0(q,J=7.2Hz,2H),4.44〜4.52
(m,1H),4.64(s,2H),5.15(d
d,J=16.1and 6.2Hz,1H),6.3
9(dd,J=16.1 and 1.3Hz,1
H),6.88(s,1H),6.93 〜7.01
(m,2H),7.01〜7.09(m,2H),7.
10〜7.17(m,2H),7.17〜7.26
(m,3H)ppm IR(KBr):3504,2968,2936,17
30,1708,1604cm-1 Mass(m/z,%):534(M+ ,trac
e),404(26),361(100),271(2
8),253(19),130(13),91(74)
晶、酢酸エチル、ヘキサンとジクロロメタンより再結
晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.23(d,J=6.8Hz,3H),1.24
(d,J=6.8Hz,3H),1.28(t,J=
7.2Hz,3H),2.32〜2.48(m,2
H),3.21(hept,J=6.8Hz,1H),
3.40(s,2H),3.93(s,3H),4.2
0(q,J=7.2Hz,2H),4.44〜4.52
(m,1H),4.64(s,2H),5.15(d
d,J=16.1and 6.2Hz,1H),6.3
9(dd,J=16.1 and 1.3Hz,1
H),6.88(s,1H),6.93 〜7.01
(m,2H),7.01〜7.09(m,2H),7.
10〜7.17(m,2H),7.17〜7.26
(m,3H)ppm IR(KBr):3504,2968,2936,17
30,1708,1604cm-1 Mass(m/z,%):534(M+ ,trac
e),404(26),361(100),271(2
8),253(19),130(13),91(74)
【0134】参考例22 (E)−7−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
エチル
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
エチル
【化39】
【0135】ピバリン酸222mg(2.18mmo
l)にトリエチルボラン(1.0Mテトラヒドロピラン
溶液)56.6ml(56.6mmol)を加え、アル
ゴン雰囲気下、室温で55分間攪拌した。この溶液に参
考例21で合成した(E)−7−〔6 −ベンジルオキシ
−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−イル〕−5−ヒドロキシ−3
−オキソ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(32))2
3.23g(43.5mmol)を150mlの無水T
HFに溶かして加え、1時間攪拌した。反応液を−78
℃に冷却し、メタノール56.6mlを加えた。続いて
水素化ホウ素ナトリウム2.47g(65.3mmo
l)を数回にわけて加え、1時間20分間攪拌した。上
記反応液を0℃に冷却した30%過酸化水素水180m
lと水180mlの混合溶媒中に徐々に加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液
に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和チオ硫酸
ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒で
流し出し、得られた粗結晶をヘキサンで洗浄して(E)
−7−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル
(化合物(33))を20.6g、収率88.4%で得
た。ロ液を濃縮し、再びシリカゲルカラムにかけ酢酸エ
チルとヘキサンの1:1混合溶媒で流し出したところ、
化合物(33)を960mg、収率4.1%で得た。
l)にトリエチルボラン(1.0Mテトラヒドロピラン
溶液)56.6ml(56.6mmol)を加え、アル
ゴン雰囲気下、室温で55分間攪拌した。この溶液に参
考例21で合成した(E)−7−〔6 −ベンジルオキシ
−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−イル〕−5−ヒドロキシ−3
−オキソ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(32))2
3.23g(43.5mmol)を150mlの無水T
HFに溶かして加え、1時間攪拌した。反応液を−78
℃に冷却し、メタノール56.6mlを加えた。続いて
水素化ホウ素ナトリウム2.47g(65.3mmo
l)を数回にわけて加え、1時間20分間攪拌した。上
記反応液を0℃に冷却した30%過酸化水素水180m
lと水180mlの混合溶媒中に徐々に加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液
に投じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和チオ硫酸
ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけ、酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒で
流し出し、得られた粗結晶をヘキサンで洗浄して(E)
−7−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル
(化合物(33))を20.6g、収率88.4%で得
た。ロ液を濃縮し、再びシリカゲルカラムにかけ酢酸エ
チルとヘキサンの1:1混合溶媒で流し出したところ、
化合物(33)を960mg、収率4.1%で得た。
【0136】融点:99.5〜100.5℃(無色微粒
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.23(d,J=6.8Hz,3H),1.24
(d,J=6.8Hz,3H),1.29(t,J=
7.2Hz,3H),1.15〜1.30(m,1
H),1.33 〜1.50(m,1H),2.35〜
2.47(m,2H),2.74〜2.77(m,1
H),3.24(hept,J=6.8Hz,1H),
3.57〜3.60(m,1H),3.93(s,3
H),4.00〜4.11(m,1H),4.18
(q,J=7.2Hz,2H),4.21〜4.33
(m,1H),4.64(s,2H),5.17(d
d,J=16.0 and 6.8Hz,1H),6.
36(d,J=16.0Hz,1H),6.89(s,
1H),6.91〜7.06(m,4H),7.10〜
7.17(m,2H),7.18〜7.24(m,3
H)ppm IR(KBr):3536,3424,2972,17
16,1588cm-1 Mass(m/z,%):536(M+ 24),518
(36),500(36),402(36),269
(60),91(100)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.23(d,J=6.8Hz,3H),1.24
(d,J=6.8Hz,3H),1.29(t,J=
7.2Hz,3H),1.15〜1.30(m,1
H),1.33 〜1.50(m,1H),2.35〜
2.47(m,2H),2.74〜2.77(m,1
H),3.24(hept,J=6.8Hz,1H),
3.57〜3.60(m,1H),3.93(s,3
H),4.00〜4.11(m,1H),4.18
(q,J=7.2Hz,2H),4.21〜4.33
(m,1H),4.64(s,2H),5.17(d
d,J=16.0 and 6.8Hz,1H),6.
36(d,J=16.0Hz,1H),6.89(s,
1H),6.91〜7.06(m,4H),7.10〜
7.17(m,2H),7.18〜7.24(m,3
H)ppm IR(KBr):3536,3424,2972,17
16,1588cm-1 Mass(m/z,%):536(M+ 24),518
(36),500(36),402(36),269
(60),91(100)
【0137】参考例23 (E)−7−〔6−ベンジルオキシ−4′−フルオロ−
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
ナトリウム
5−メトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
−2−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
ナトリウム
【化40】
【0138】参考例22で合成した(E)−7−〔6−
ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−3,
5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(3
3))5.06g(9.44mmol)をエタノール5
0mlに溶かし、2N水酸化ナトリウム水溶液4.72
ml(9.44mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、
室温で1時間30分間攪拌した。反応液を濃縮し、水に
溶かして凍結乾燥したところ、(E)−7−〔6−ベン
ジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−
ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナトリウム(化合物(3
4))を4.82g、収率96.3%で無色不定形固体
として得た。
ベンジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−3,
5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(3
3))5.06g(9.44mmol)をエタノール5
0mlに溶かし、2N水酸化ナトリウム水溶液4.72
ml(9.44mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、
室温で1時間30分間攪拌した。反応液を濃縮し、水に
溶かして凍結乾燥したところ、(E)−7−〔6−ベン
ジルオキシ−4′−フルオロ−5−メトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル〕−3,5−
ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナトリウム(化合物(3
4))を4.82g、収率96.3%で無色不定形固体
として得た。
【0139】1HNMR(300MHz,CD3 OD) δ 1.25(d,J=6.9Hz,3H),1.25
(d,J=6.9Hz,3H),1.20〜1.40
(m,1H),1.45〜1.61(m,1H),2.
17(dd,J=15.4 and 7.9Hz,1
H),2.28(dd,J=15.4 and 4.6
Hz,1H),3.37(hept,J=6.9Hz,
1H),3.72〜3.82(m,1H),3.93
(s,3H),4.14〜4.23(m,1H),4.
59〜4.69(m,2H),5.23(dd,J=1
6.1 and 6.7Hz,1H),6.32(d
d,J=16.1 and 1.0Hz,1H),6.
91〜6.97(m,2H),6.99(s,1H),
7.03〜7.20(m,7H)ppm IR(KBr):3416,2964,2872,15
80,1512cm-1 Mass(FAB−negative,m/z,%):
529(〔M−H〕+,trace),507(10
0)
(d,J=6.9Hz,3H),1.20〜1.40
(m,1H),1.45〜1.61(m,1H),2.
17(dd,J=15.4 and 7.9Hz,1
H),2.28(dd,J=15.4 and 4.6
Hz,1H),3.37(hept,J=6.9Hz,
1H),3.72〜3.82(m,1H),3.93
(s,3H),4.14〜4.23(m,1H),4.
59〜4.69(m,2H),5.23(dd,J=1
6.1 and 6.7Hz,1H),6.32(d
d,J=16.1 and 1.0Hz,1H),6.
91〜6.97(m,2H),6.99(s,1H),
7.03〜7.20(m,7H)ppm IR(KBr):3416,2964,2872,15
80,1512cm-1 Mass(FAB−negative,m/z,%):
529(〔M−H〕+,trace),507(10
0)
【0140】参考例24 5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−
イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−カルバルデヒド
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−
イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−カルバルデヒド
【化41】
【0141】5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プ
ロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−メタノー
ル(化合物(35))69mg(0.176mmol)
を無水THF1mlと無水DMSO3mlの混合溶媒に
溶かしトリエチルアミン0.10ml(0.70mmo
l)を加え溶液にアルゴン気流下室温にて三酸化イオウ
ピリジン錯体97mg(0.616mmol)を加え、
1時間35分間攪拌した。反応液を1N塩酸に投じ酢酸
エチルで抽出、抽出層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化し
たところ5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)
−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−カルバルデヒ
ド(化合物(36))を33mg、収率48.0%で得
た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルと
ヘキサンの1:9混合溶媒で流し出したところ化合物
(36)を28mg、収率40.7%で得た。
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プ
ロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−メタノー
ル(化合物(35))69mg(0.176mmol)
を無水THF1mlと無水DMSO3mlの混合溶媒に
溶かしトリエチルアミン0.10ml(0.70mmo
l)を加え溶液にアルゴン気流下室温にて三酸化イオウ
ピリジン錯体97mg(0.616mmol)を加え、
1時間35分間攪拌した。反応液を1N塩酸に投じ酢酸
エチルで抽出、抽出層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮した。濃縮物を酢酸エチルとヘキサンより結晶化し
たところ5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)
−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−カルバルデヒ
ド(化合物(36))を33mg、収率48.0%で得
た。ろ液を濃縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルと
ヘキサンの1:9混合溶媒で流し出したところ化合物
(36)を28mg、収率40.7%で得た。
【0142】融点:136.0〜136.5℃(無色粒
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.32(d,J=7.1Hz,6H),1.57
(s,6H),3.18(s,2H),3.64〜3.
86(m,1H),7.08〜7.21(m,4H),
9.60(s,1H)ppm IR(KBr):2976,2932,2876,16
94,1604,1580cm-1 Mass(m/z,%):392(M+ ,100),3
90(M+ ,99),377(28),375(3
0),296(13),268(17),253(1
6),196(13),183(12),149(9)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.32(d,J=7.1Hz,6H),1.57
(s,6H),3.18(s,2H),3.64〜3.
86(m,1H),7.08〜7.21(m,4H),
9.60(s,1H)ppm IR(KBr):2976,2932,2876,16
94,1604,1580cm-1 Mass(m/z,%):392(M+ ,100),3
90(M+ ,99),377(28),375(3
0),296(13),268(17),253(1
6),196(13),183(12),149(9)
【0143】実施例7 5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−
イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−オール
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−
イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−オール
【化42】
【0144】参考例24で合成した5−ブロモ−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−7−カルバルデヒド(化合物(36))
55mg(0.141mmol)を1,2−ジクロロエ
タン2mlに溶解しm−クロロ過安息香酸(70%)4
2mg(0.169mmol)を加え、室温で7時間3
0分間攪拌した。反応液を水に投じ酢酸エチルで抽出、
抽出層を希炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和チオ硫
酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をメタノール3m
lに溶解しアンモニア水(28%)0.3mlを加え室
温にて一時間攪拌した。反応液を水に投じ酢酸エチルで
抽出、抽出層を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をヘキサンより結晶化
し5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−オール(化合物(3
7))を21mg、収率39.3%で得た。ろ液を濃縮
しシリカゲルカラムにかけヘキサンとジクロロメタンの
1:2の混合溶液で流しだしたところ、化合物(37)
を16mg、収率29.9%で得た。
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−7−カルバルデヒド(化合物(36))
55mg(0.141mmol)を1,2−ジクロロエ
タン2mlに溶解しm−クロロ過安息香酸(70%)4
2mg(0.169mmol)を加え、室温で7時間3
0分間攪拌した。反応液を水に投じ酢酸エチルで抽出、
抽出層を希炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和チオ硫
酸ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をメタノール3m
lに溶解しアンモニア水(28%)0.3mlを加え室
温にて一時間攪拌した。反応液を水に投じ酢酸エチルで
抽出、抽出層を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をヘキサンより結晶化
し5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン−7−オール(化合物(3
7))を21mg、収率39.3%で得た。ろ液を濃縮
しシリカゲルカラムにかけヘキサンとジクロロメタンの
1:2の混合溶液で流しだしたところ、化合物(37)
を16mg、収率29.9%で得た。
【0145】融点:158.0〜159.0℃(無色針
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.26(d,J=7.2Hz,6H),1.53
(s,6H),3.22(s,2H),3.53〜3.
69(m,1H),4.55(s,1H),7.13〜
7.22(m,2H),7.24〜7.31(m,2
H)ppm IR(KBr):3484,2972,2932,16
28,1602cm-1 Mass(m/z,%):380(M+ ,100),3
78(M+ ,100),365(54),363(5
6),284(41),256(25),242(1
3),183(10),149(5)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.26(d,J=7.2Hz,6H),1.53
(s,6H),3.22(s,2H),3.53〜3.
69(m,1H),4.55(s,1H),7.13〜
7.22(m,2H),7.24〜7.31(m,2
H)ppm IR(KBr):3484,2972,2932,16
28,1602cm-1 Mass(m/z,%):380(M+ ,100),3
78(M+ ,100),365(54),363(5
6),284(41),256(25),242(1
3),183(10),149(5)
【0146】実施例8 7−ベンジルオキシ−5−ブロモ−6−(4′−フルオ
ロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
ロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
【化43】
【0147】実施例7で合成した5−ブロモ−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−7−オール(化合物(37))23mg
(0.061mmol)をDMF2mlに溶解し、臭化
ベンジル0.01ml(0.091mmol)、続いて
炭酸カリウム25mg(0.183mmol)を加え、
アルゴン雰囲気下室温にて4時間30分間攪拌した。反
応液を水に投じ酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの1
0:1混合溶媒で流しだし、ヘキサンと酢酸エチルより
結晶化したところ、7−ベンジルオキシ−5−ブロモ−
6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン(化合物(38))を19mg、収率6
6.4%で得た。
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−7−オール(化合物(37))23mg
(0.061mmol)をDMF2mlに溶解し、臭化
ベンジル0.01ml(0.091mmol)、続いて
炭酸カリウム25mg(0.183mmol)を加え、
アルゴン雰囲気下室温にて4時間30分間攪拌した。反
応液を水に投じ酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの1
0:1混合溶媒で流しだし、ヘキサンと酢酸エチルより
結晶化したところ、7−ベンジルオキシ−5−ブロモ−
6−(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン(化合物(38))を19mg、収率6
6.4%で得た。
【0148】融点:133.0〜133.5℃(無色微
粒状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28(d,J=7.2Hz,6H),1.54
(s,6H),3.19(s,2H),3.55〜3.
73(m,1H),4.82(s,2H),6.94〜
7.02(m,2H),7.02〜7.16(m,4
H),7.18〜7.25(m,3H)ppm IR(KBr):2968,2928,2896,16
02cm-1 Mass(m/z,%):470(M+ ,66),46
8(M+ ,65),379(19),377(18),
298(100),256(82),91(67)
粒状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28(d,J=7.2Hz,6H),1.54
(s,6H),3.19(s,2H),3.55〜3.
73(m,1H),4.82(s,2H),6.94〜
7.02(m,2H),7.02〜7.16(m,4
H),7.18〜7.25(m,3H)ppm IR(KBr):2968,2928,2896,16
02cm-1 Mass(m/z,%):470(M+ ,66),46
8(M+ ,65),379(19),377(18),
298(100),256(82),91(67)
【0149】実施例9 7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)
−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド
−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパ
ン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カルバルデヒ
ド
【化44】
【0150】マグネシウム(削り状)606mg(2
4.9mmol)を無水THF5mlに懸濁し、アルゴ
ン気流下室温にて1,2−ジブロモエタン0.54ml
(6.23mmol)と実施例8で合成した7−ベンジ
ルオキシ−5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プ
ロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(3
8))2.92g(6.23mmol)を10mlの無
水THFに溶解した溶液を10分間かけて滴下した。反
応液を1時間15分攪拌した後N−メチルホルムアニリ
ド0.92ml(7.48mmol)を加え、2時間5
0分間攪拌した。反応液を1N塩酸に投じ酢酸エチルで
抽出、抽出層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの
1:6の混合溶媒で流しだし、濃縮後再びシリカゲルカ
ラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:6の混合溶媒で
流しだしたところ7−ベンジルオキシ−6−(4′−フ
ルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−
5−カルバルデヒド(化合物(39)を1.81g、収
率69.4%で得た。
4.9mmol)を無水THF5mlに懸濁し、アルゴ
ン気流下室温にて1,2−ジブロモエタン0.54ml
(6.23mmol)と実施例8で合成した7−ベンジ
ルオキシ−5−ブロモ−6−(4′−フルオロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プ
ロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン(化合物(3
8))2.92g(6.23mmol)を10mlの無
水THFに溶解した溶液を10分間かけて滴下した。反
応液を1時間15分攪拌した後N−メチルホルムアニリ
ド0.92ml(7.48mmol)を加え、2時間5
0分間攪拌した。反応液を1N塩酸に投じ酢酸エチルで
抽出、抽出層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの
1:6の混合溶媒で流しだし、濃縮後再びシリカゲルカ
ラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの1:6の混合溶媒で
流しだしたところ7−ベンジルオキシ−6−(4′−フ
ルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−
5−カルバルデヒド(化合物(39)を1.81g、収
率69.4%で得た。
【0151】融点:158.0〜159.0℃(無色微
粒状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28(d,J=7.1Hz,6H),1.57
(s,6H),3.21(s,2H),4.09(he
pt,J=7.1Hz,1H),4.81(s,2
H),6.94〜7.01(m,2H),7.01〜
7.10(m,2H),7.10〜7.25(m,5
H)ppm IR(KBr):2968,2932,2872,16
80,1592cm-1 Mass(m/z,%):418(M+ ,100),3
27(93),309(33),267(18),14
9(43),91(78)
粒状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28(d,J=7.1Hz,6H),1.57
(s,6H),3.21(s,2H),4.09(he
pt,J=7.1Hz,1H),4.81(s,2
H),6.94〜7.01(m,2H),7.01〜
7.10(m,2H),7.10〜7.25(m,5
H)ppm IR(KBr):2968,2932,2872,16
80,1592cm-1 Mass(m/z,%):418(M+ ,100),3
27(93),309(33),267(18),14
9(43),91(78)
【0152】参考例25 (E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−2−プロペンニトリル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−2−プロペンニトリル
【化45】
【0153】水素化ナトリウム(60%)104mg
(2.61mmol)を無水THF10mlに懸濁した
溶液に0℃にてシアノメチルホスホン酸ジエチル0.4
2ml(2.61mmol)を加え、続いて参考例24
で合成した7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4
−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カ
ルバルデヒド(化合物(39)1.04g(2.49m
mol)を無水THF5mlに溶かして加えた。アルゴ
ン雰囲気下30分間攪拌した後、反応液を1N塩酸に投
じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をヘキサンより結晶化したと
ころ(E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
−5−イル〕−2−プロペンニトリル(化合物(4
0))を887mg、収率80.8%で得た。ろ液を濃
縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの
1:6混合溶媒で流し出したところ化合物(40)を7
3mg、収率6.6%で得た。
(2.61mmol)を無水THF10mlに懸濁した
溶液に0℃にてシアノメチルホスホン酸ジエチル0.4
2ml(2.61mmol)を加え、続いて参考例24
で合成した7−ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4
−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−カ
ルバルデヒド(化合物(39)1.04g(2.49m
mol)を無水THF5mlに溶かして加えた。アルゴ
ン雰囲気下30分間攪拌した後、反応液を1N塩酸に投
じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をヘキサンより結晶化したと
ころ(E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
−5−イル〕−2−プロペンニトリル(化合物(4
0))を887mg、収率80.8%で得た。ろ液を濃
縮しシリカゲルカラムにかけ酢酸エチルとヘキサンの
1:6混合溶媒で流し出したところ化合物(40)を7
3mg、収率6.6%で得た。
【0154】融点:162.0〜163.0℃(無色微
粒状晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27(d,J=7.1Hz,6H),1.55
(s,6H),3.17(s,2H),3.21(he
pt,J=7.1Hz,1H),4.80(s,2
H),4.86(d,J=16.9Hz,1H),6.
93〜7.00(m,2H),7.00〜7.06
(m,4H),7.14〜7.24(m,3H),7.
29(d,J=16.9Hz,1H)ppm IR(KBr):2972,2936,2216,16
16cm-1 Mass(m/z,%):441(M+ ,92),35
0(36),308(100),291(19),91
(60)
粒状晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.27(d,J=7.1Hz,6H),1.55
(s,6H),3.17(s,2H),3.21(he
pt,J=7.1Hz,1H),4.80(s,2
H),4.86(d,J=16.9Hz,1H),6.
93〜7.00(m,2H),7.00〜7.06
(m,4H),7.14〜7.24(m,3H),7.
29(d,J=16.9Hz,1H)ppm IR(KBr):2972,2936,2216,16
16cm-1 Mass(m/z,%):441(M+ ,92),35
0(36),308(100),291(19),91
(60)
【0155】参考例26 (E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−2−プロペナール
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−2−プロペナール
【化46】
【0156】参考例25で合成した(E)−3−〔7−
ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−イル〕−2−プ
ロペンニトリル(化合物(40))953mg(2.1
6mmol)を無水トルエン25mlに溶かし、−78
℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキサ
ン溶液)1.35ml(2.38mmol)を加え、ア
ルゴン雰囲気下で1時間30分間攪拌した。反応液を1
N塩酸に投じ酢酸エチルを加えて室温で一晩攪拌した。
酢酸エチル層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけジクロロメ
タンとヘキサンの2:1混合溶媒で流し出したところ
(E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−2−プロペナール(化合物(41))を75
3mg、収率78.5%で得た。
ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−イル〕−2−プ
ロペンニトリル(化合物(40))953mg(2.1
6mmol)を無水トルエン25mlに溶かし、−78
℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(25%ヘキサ
ン溶液)1.35ml(2.38mmol)を加え、ア
ルゴン雰囲気下で1時間30分間攪拌した。反応液を1
N塩酸に投じ酢酸エチルを加えて室温で一晩攪拌した。
酢酸エチル層を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後
濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけジクロロメ
タンとヘキサンの2:1混合溶媒で流し出したところ
(E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−2−プロペナール(化合物(41))を75
3mg、収率78.5%で得た。
【0157】融点:142.0〜143.5℃(無色微
粒状晶,酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28(d,J=7.1Hz,6H),1.57
(s,6H),3.21(s,2H),3.33(he
pt,J=7.1Hz,1H),4.82(s,2
H),5.85(dd,J=16.2 and 7.8
Hz,1H),6.93〜7.08(m,6H),7.
17〜7.24(m,3H),7.29(d,J=1
6.2Hz,1H),9.34(d,J=7.8Hz,
1H)ppm IR(KBr):2976,2936,1674,16
22cm-1 Mass(m/z,%):444(M+ ,30),40
1(100),353(18),311(34),29
3(21),267(15),91(41)
粒状晶,酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.28(d,J=7.1Hz,6H),1.57
(s,6H),3.21(s,2H),3.33(he
pt,J=7.1Hz,1H),4.82(s,2
H),5.85(dd,J=16.2 and 7.8
Hz,1H),6.93〜7.08(m,6H),7.
17〜7.24(m,3H),7.29(d,J=1
6.2Hz,1H),9.34(d,J=7.8Hz,
1H)ppm IR(KBr):2976,2936,1674,16
22cm-1 Mass(m/z,%):444(M+ ,30),40
1(100),353(18),311(34),29
3(21),267(15),91(41)
【0158】参考例27 (E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテン
酸エチル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテン
酸エチル
【化47】
【0159】水素化ナトリウム(60%)115mg
(2.88mmol)を無水THF3mlに懸濁させ、
アルゴン気流下、0℃にてアセト酢酸エチル0.367
ml(2.88mmol)を加え、40分間攪拌した。
この溶液にブチルリチウム(15%ヘキサン溶液)1.
84ml(2.88mmol)を加え、さらに40分間
攪拌した後、−78℃に冷却した。参考例26で合成し
た(E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フ
ルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−
5−イル〕−2−プロペナール(化合物(41))85
2mg(1.92mmol)を5mlの無水THFに溶
かして上記反応液に加え、50分間攪拌した後1N塩酸
に投じて酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにか
けて酢酸エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出し
たところ(E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−5−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキ
ソ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(42))を978
mg、収率88.7%で得た。
(2.88mmol)を無水THF3mlに懸濁させ、
アルゴン気流下、0℃にてアセト酢酸エチル0.367
ml(2.88mmol)を加え、40分間攪拌した。
この溶液にブチルリチウム(15%ヘキサン溶液)1.
84ml(2.88mmol)を加え、さらに40分間
攪拌した後、−78℃に冷却した。参考例26で合成し
た(E)−3−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フ
ルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−
5−イル〕−2−プロペナール(化合物(41))85
2mg(1.92mmol)を5mlの無水THFに溶
かして上記反応液に加え、50分間攪拌した後1N塩酸
に投じて酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネ
シウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにか
けて酢酸エチルとヘキサンの1:3混合溶媒で流し出し
たところ(E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−
(4′−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ
〔b〕フラン−5−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキ
ソ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(42))を978
mg、収率88.7%で得た。
【0160】融点:99.5〜101.0℃(無色粒状
晶,ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22(d,J=7.1Hz,3H),1.23
(d,J=7.1Hz,3H),1.28(t,J=
7.2Hz,3H),1.54(s,6H),2.25
〜2.42(m,2H),3.16(s,2H),3.
24(hept,J=7.1Hz,1H),3.38
(s,2H),4.20(q,J=7.2Hz,2
H),4.40〜4.50(m,1H),4.81
(s,2H),5.08(dd,J=16.0 and
6.4Hz,1H),6.36(dd,J=16.0
and 1.2Hz,1H),6.94〜7.07
(m,6H),7.17〜7.23(m,3H)ppm IR(KBr):3492,2976,2936,17
34,1716,1602cm-1 Mass(m/z,%):574(M+ ,9),556
(6),401(100),311(25),293
(16),267(10),91(28)
晶,ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22(d,J=7.1Hz,3H),1.23
(d,J=7.1Hz,3H),1.28(t,J=
7.2Hz,3H),1.54(s,6H),2.25
〜2.42(m,2H),3.16(s,2H),3.
24(hept,J=7.1Hz,1H),3.38
(s,2H),4.20(q,J=7.2Hz,2
H),4.40〜4.50(m,1H),4.81
(s,2H),5.08(dd,J=16.0 and
6.4Hz,1H),6.36(dd,J=16.0
and 1.2Hz,1H),6.94〜7.07
(m,6H),7.17〜7.23(m,3H)ppm IR(KBr):3492,2976,2936,17
34,1716,1602cm-1 Mass(m/z,%):574(M+ ,9),556
(6),401(100),311(25),293
(16),267(10),91(28)
【0161】参考例28 (E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチ
ル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチ
ル
【化48】
【0162】ピバリン酸17mg(0.167mmo
l)にトリエチルボラン(1.0MTHF溶液)1.9
9ml(1.99mmol)を加え、アルゴン雰囲気
下、室温で1時間攪拌した。続いて参考例27で合成し
た(E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フ
ルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−
5−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテ
ン酸エチル(化合物(42))924mg(1.61m
mol)を無水THF10mlに溶かして上記溶液に加
え55分間攪拌した。反応液を−78℃に冷却し、メタ
ノール2.5ml、続いて水素化ホウ素ナトリウム94
mg(2.49mmol)を加え1時間45分間攪拌し
た。0℃に冷却した30%過酸化水素水7.0mlと水
14mlの混合溶媒中へ反応液を注ぎ入れ、室温で一晩
攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投
じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒で流し出したと
ころ(E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
−5−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
エチル(化合物(43))を859mg、収率89.8
%で得た。
l)にトリエチルボラン(1.0MTHF溶液)1.9
9ml(1.99mmol)を加え、アルゴン雰囲気
下、室温で1時間攪拌した。続いて参考例27で合成し
た(E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フ
ルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−
5−イル〕−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−ヘプテ
ン酸エチル(化合物(42))924mg(1.61m
mol)を無水THF10mlに溶かして上記溶液に加
え55分間攪拌した。反応液を−78℃に冷却し、メタ
ノール2.5ml、続いて水素化ホウ素ナトリウム94
mg(2.49mmol)を加え1時間45分間攪拌し
た。0℃に冷却した30%過酸化水素水7.0mlと水
14mlの混合溶媒中へ反応液を注ぎ入れ、室温で一晩
攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投
じ、酢酸エチルで抽出、抽出層を水、飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ
酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒で流し出したと
ころ(E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−
フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チル−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン
−5−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸
エチル(化合物(43))を859mg、収率89.8
%で得た。
【0163】融点:120.5〜121.5℃(無色粒
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22(d,J=7.1Hz,3H),1.23
(d,J=7.1Hz,3H),1.10〜1.43
(m,2H),1.28(t,J=7.2Hz,1
H),1.54(s,6H),2.30〜2.46
(m,2H),2.65(s with fine c
oupling,1H),3.16(s,2H),3.
28(hept,J=7.1Hz,1H),3.57
(s with fine coupling,1
H),3.98〜4.10(m,1H),4.18
(q,J=7.2Hz,2H),4.18〜4.30
(m,1H),4.81(s,2H),5.10(d
d,J=16.0 and 6.6Hz,1H),6.
33(dd,J=16.0 and 1.0Hz,1
H),6.90〜7.08(m,6H),7.16〜
7.24(m,3H)ppm IR(KBr):3456,2976,2936,17
30,1604cm-1 Mass(m/z,%):576(M+ ,100),5
58(61),485(23),467(27),44
2(33),311(67),269(25),91
(42)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 ) δ 1.22(d,J=7.1Hz,3H),1.23
(d,J=7.1Hz,3H),1.10〜1.43
(m,2H),1.28(t,J=7.2Hz,1
H),1.54(s,6H),2.30〜2.46
(m,2H),2.65(s with fine c
oupling,1H),3.16(s,2H),3.
28(hept,J=7.1Hz,1H),3.57
(s with fine coupling,1
H),3.98〜4.10(m,1H),4.18
(q,J=7.2Hz,2H),4.18〜4.30
(m,1H),4.81(s,2H),5.10(d
d,J=16.0 and 6.6Hz,1H),6.
33(dd,J=16.0 and 1.0Hz,1
H),6.90〜7.08(m,6H),7.16〜
7.24(m,3H)ppm IR(KBr):3456,2976,2936,17
30,1604cm-1 Mass(m/z,%):576(M+ ,100),5
58(61),485(23),467(27),44
2(33),311(67),269(25),91
(42)
【0164】参考例29 (E)−7−〔7−ベンジルオキシ−6−(4′−フル
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナト
リウム
オロフェニル)−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(プロパン−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5
−イル〕−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナト
リウム
【化49】
【0165】参考例28で合成した(E)−7−〔7−
ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−イル〕−3,5
−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(4
3))53mg(0.092mmol)をエタノール1
mlに溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液0.092
ml(0.092mmol)を加え、アルゴン雰囲気
下、室温で1時間50分間攪拌した。反応液を濃縮し、
水に溶かして凍結乾燥したところ(E)−7−〔7−ベ
ンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−イル〕−3,5−ジ
ヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナトリウム(化合物(4
4))を定量的に無色不定形固体として得た。
ベンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン
−2−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−イル〕−3,5
−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル(化合物(4
3))53mg(0.092mmol)をエタノール1
mlに溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶液0.092
ml(0.092mmol)を加え、アルゴン雰囲気
下、室温で1時間50分間攪拌した。反応液を濃縮し、
水に溶かして凍結乾燥したところ(E)−7−〔7−ベ
ンジルオキシ−6−(4′−フルオロフェニル)−2,
3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−(プロパン−2
−イル)ベンゾ〔b〕フラン−5−イル〕−3,5−ジ
ヒドロキシ−6−ヘプテン酸ナトリウム(化合物(4
4))を定量的に無色不定形固体として得た。
【0166】1HNMR(300MHz,CD3 OD) δ 1.17〜1.38(m,1H),1.25(d,
J=7.2Hz,6H),1.42〜1.53(m,1
H),1.53(s,6H),2.15(dd,J=1
5.4 and 7.8Hz,1H),2.27(d
d,J=15.4and 4.4Hz,1H),3.2
1(s,2H),3.43(hept,J=7.2H
z,1H),3.68〜3.80(m,1H),4.1
0〜4.19(m,1H),4.77(s,2H),
5.16(dd,J=16.0 and 6.6Hz,
1H),6.29(d with fine coup
ling,J=16.0Hz,1H),6.94〜7.
10(m,6H),7.14〜7.24(m,3H)p
pm IR(KBr):3448,2976,1580,15
14cm-1 Mass(FAB−negative,m/z,%):
569(〔M−H〕-,8),547(100)
J=7.2Hz,6H),1.42〜1.53(m,1
H),1.53(s,6H),2.15(dd,J=1
5.4 and 7.8Hz,1H),2.27(d
d,J=15.4and 4.4Hz,1H),3.2
1(s,2H),3.43(hept,J=7.2H
z,1H),3.68〜3.80(m,1H),4.1
0〜4.19(m,1H),4.77(s,2H),
5.16(dd,J=16.0 and 6.6Hz,
1H),6.29(d with fine coup
ling,J=16.0Hz,1H),6.94〜7.
10(m,6H),7.14〜7.24(m,3H)p
pm IR(KBr):3448,2976,1580,15
14cm-1 Mass(FAB−negative,m/z,%):
569(〔M−H〕-,8),547(100)
【0167】実施例10 2−クロロメチル−4′−フルオロ−5,6−ジメトキ
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
シ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル
【化50】
【0168】実施例2で合成した4′−フルオロ−2,
3−ジメトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル(化合物(8))5.48g(20.0mmol)を
濃塩酸20mlと1,4−ジオキサン30mlに溶かし
て撹拌した溶液に、90%パラホルムアルデヒド1.2
g(36.0mmol)および塩化亜鉛545mg(4
mmol)を加え、5時間加熱還流した。反応溶液を水
に投じトルエンで抽出した。抽出層を水および飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し、2−ク
ロロメチル−4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフニル(化合物(45))
の粗精製物を定量的に得た。
3−ジメトキシ−5−(プロパン−2−イル)ビフェニ
ル(化合物(8))5.48g(20.0mmol)を
濃塩酸20mlと1,4−ジオキサン30mlに溶かし
て撹拌した溶液に、90%パラホルムアルデヒド1.2
g(36.0mmol)および塩化亜鉛545mg(4
mmol)を加え、5時間加熱還流した。反応溶液を水
に投じトルエンで抽出した。抽出層を水および飽和食塩
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し、2−ク
ロロメチル−4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3
−(プロパン−2−イル)ビフニル(化合物(45))
の粗精製物を定量的に得た。
【0169】融点:105.0〜106.0℃(無色柱
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.32(d,J=6.8Hz,6H),3.35
(hept,J=6.8Hz,1H),3.48(s,
3H),3.92(s,3H),4.35(s,2
H),6.90(s,1H),7.08〜7.18
(m,2H),7.29〜7.37(m,2H)ppm IR(KBr):2972,2936,1606,15
84cm-1 Mass(m/z,%):324(M+ ,34),32
2(M+ ,100),287(30),286(7
5),273(23),272(72),271(3
5),257(23),245(93),230(5
5)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.32(d,J=6.8Hz,6H),3.35
(hept,J=6.8Hz,1H),3.48(s,
3H),3.92(s,3H),4.35(s,2
H),6.90(s,1H),7.08〜7.18
(m,2H),7.29〜7.37(m,2H)ppm IR(KBr):2972,2936,1606,15
84cm-1 Mass(m/z,%):324(M+ ,34),32
2(M+ ,100),287(30),286(7
5),273(23),272(72),271(3
5),257(23),245(93),230(5
5)
【0170】実施例11 4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒドおよび
4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−メタノール
−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒドおよび
4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−メタノール
【化51】
【0171】実施例10で合成した2−クロロメチル−
4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル(化合物(45))の粗精製物
6.59gおよび炭酸水素ナトリウム3.36g(4
0.0mmol)を無水DMSO21.5mlに加え、
アルゴン雰囲気下、120℃で2時間加熱した。反応溶
液を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水および
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸
エチルの6:1混合溶媒で流し出したところ、4′−フ
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル−2−カルバルヒド(化合物(15))
を4.40g、収率73.5%で得た。続いて4′−フ
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)−ビフェニル−2−メタノール(化合物(46))
を1.06g、収率17.5%で得た。得られた化合物
(15)は、実施例4で製造した化合物(15)と同じ
分析データであった。
4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル(化合物(45))の粗精製物
6.59gおよび炭酸水素ナトリウム3.36g(4
0.0mmol)を無水DMSO21.5mlに加え、
アルゴン雰囲気下、120℃で2時間加熱した。反応溶
液を水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を水および
飽和食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸
エチルの6:1混合溶媒で流し出したところ、4′−フ
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル−2−カルバルヒド(化合物(15))
を4.40g、収率73.5%で得た。続いて4′−フ
ルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)−ビフェニル−2−メタノール(化合物(46))
を1.06g、収率17.5%で得た。得られた化合物
(15)は、実施例4で製造した化合物(15)と同じ
分析データであった。
【0172】融点:106.5〜108.0℃(無色針
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.31(d,J=6.9Hz,6H)、3.40
(hept,J=6.9Hz,1H),3.48(s,
3H),3.92(s,3H),4.37(s,2
H),6.91(s,1H),7.06〜7.16
(m,2H),7.24〜7.34(m,2H)ppm IR(KBr):3440,2968,2940,16
06,1586cm-1 Mass(m/z,%):304(M+ ,100),2
86(64),271(38),245(21),23
0(28)
状晶、酢酸エチルとヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.31(d,J=6.9Hz,6H)、3.40
(hept,J=6.9Hz,1H),3.48(s,
3H),3.92(s,3H),4.37(s,2
H),6.91(s,1H),7.06〜7.16
(m,2H),7.24〜7.34(m,2H)ppm IR(KBr):3440,2968,2940,16
06,1586cm-1 Mass(m/z,%):304(M+ ,100),2
86(64),271(38),245(21),23
0(28)
【0173】実施例12 4′−フルオロ−5,6−ジメトキシ−3−(プロパン
−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
【化52】
【0174】実施例11で合成した4′−フルオロ−
5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−メタノール(化合物(46))500mg
(1.64mmol)を無水DMSO5mlに溶解し、
アルゴン雰囲気下室温で撹拌した溶液にトリエチルアミ
ン0.92ml(6.60mmol)および三酸化イオ
ウピリジン錯体785mg(4.93mmol)を順次
加え1時間加熱撹拌した。反応混合物を希塩酸に投じ酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、ジクロロメタンとヘキサンの2:1の混合溶
媒で流し出したところ、4′−フルオロ−5,6−ジメ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
カルバルデヒド(化合物(15))を380mg、収率
76.5%で得た。得られた化合物(15)は、実施例
4で製造した化合物(15)と同じ分析データであっ
た。
5,6−ジメトキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフ
ェニル−2−メタノール(化合物(46))500mg
(1.64mmol)を無水DMSO5mlに溶解し、
アルゴン雰囲気下室温で撹拌した溶液にトリエチルアミ
ン0.92ml(6.60mmol)および三酸化イオ
ウピリジン錯体785mg(4.93mmol)を順次
加え1時間加熱撹拌した。反応混合物を希塩酸に投じ酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、ジクロロメタンとヘキサンの2:1の混合溶
媒で流し出したところ、4′−フルオロ−5,6−ジメ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
カルバルデヒド(化合物(15))を380mg、収率
76.5%で得た。得られた化合物(15)は、実施例
4で製造した化合物(15)と同じ分析データであっ
た。
【0175】実施例13 5−クロロ−4′−フルオロ−6−ヒドロキシ−3−
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒ
ド
(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒ
ド
【化53】
【0176】4′−フルオロ−2−ホルミル−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−6−オール(化合物
(47))862mg(3.34mmol)をジクロロ
メタン10mlに溶かした溶液に、塩化スルフリル0.
35ml(4.36mmol)を加え、2時間20分、
加熱還流した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルクロマトにかけヘキサンとジクロロメタン
1:1の混合溶媒で流し出したところ、5−クロロ−
4′−フルオロ−6−ヒドロキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(4
8))を412mg、収率42.2%で得た。
ロパン−2−イル)ビフェニル−6−オール(化合物
(47))862mg(3.34mmol)をジクロロ
メタン10mlに溶かした溶液に、塩化スルフリル0.
35ml(4.36mmol)を加え、2時間20分、
加熱還流した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルクロマトにかけヘキサンとジクロロメタン
1:1の混合溶媒で流し出したところ、5−クロロ−
4′−フルオロ−6−ヒドロキシ−3−(プロパン−2
−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(4
8))を412mg、収率42.2%で得た。
【0177】融点:140〜141℃(無色板状晶、ヘ
キサンとジクロロメタンから再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.25(d,J=6.8Hz,6H),3.79
(hept,J=6.8Hz,1H),5.42(s,
1H),7.14〜7.23(m,2H),7.26〜
7.34(m,2H),7.44(s,1H),9.7
4(s,1H)ppm IR(KBr):3292,2972,2876,27
80,1682,1514cm-1
キサンとジクロロメタンから再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.25(d,J=6.8Hz,6H),3.79
(hept,J=6.8Hz,1H),5.42(s,
1H),7.14〜7.23(m,2H),7.26〜
7.34(m,2H),7.44(s,1H),9.7
4(s,1H)ppm IR(KBr):3292,2972,2876,27
80,1682,1514cm-1
【0178】実施例14 5−クロロ−4′−フルオロ−6−メトキシ−3−(プ
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
ロパン−2−イル)ビフェニル−2−カルバルデヒド
【化54】
【0179】実施例13で合成した5−クロロ−4′−
フルオロ−6−ヒドロキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(4
8))536mg(1.83mmol)と炭酸カリウム
303mg(2.2mmol)をDMF6mlに加えて
撹拌した溶液に、アルゴン雰囲気下、ヨウ化メチルを
0.2ml(3.21mmol)加え、40分間撹拌し
た。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投じ、酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルクロ
マトにかけヘキサンと酢酸エチル8:1の混合溶媒で流
し出したところ、5−クロロ−4′−フルオロ−6−メ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
カルバルデヒド(化合物(49))を542mg、収率
96.6%で得た。
フルオロ−6−ヒドロキシ−3−(プロパン−2−イ
ル)ビフェニル−2−カルバルデヒド(化合物(4
8))536mg(1.83mmol)と炭酸カリウム
303mg(2.2mmol)をDMF6mlに加えて
撹拌した溶液に、アルゴン雰囲気下、ヨウ化メチルを
0.2ml(3.21mmol)加え、40分間撹拌し
た。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液に投じ、酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルクロ
マトにかけヘキサンと酢酸エチル8:1の混合溶媒で流
し出したところ、5−クロロ−4′−フルオロ−6−メ
トキシ−3−(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−
カルバルデヒド(化合物(49))を542mg、収率
96.6%で得た。
【0180】融点:120〜122℃(無色粒状晶、ヘ
キサンから再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.26(d,J=6.8Hz,6H),3.45
(s,3H),3.81(hept,J=6.8Hz,
1H),7.11〜7.20(m,2H),7.26〜
7.35(m,2H),7.48(s,1H),9.7
1(s,1H)ppm IR(KBr):2972,2944,2876,27
80,1694,1512cm-1 Mass(m/z,%):308(M+ ,35),30
6(M+ ,100),293(10),291(2
9),277(16),276(12),275(1
2),273(14),271(16)
キサンから再結晶)1 HNMR(300MHa,CDCl3 ) δ 1.26(d,J=6.8Hz,6H),3.45
(s,3H),3.81(hept,J=6.8Hz,
1H),7.11〜7.20(m,2H),7.26〜
7.35(m,2H),7.48(s,1H),9.7
1(s,1H)ppm IR(KBr):2972,2944,2876,27
80,1694,1512cm-1 Mass(m/z,%):308(M+ ,35),30
6(M+ ,100),293(10),291(2
9),277(16),276(12),275(1
2),273(14),271(16)
【0181】参考例30 ラット肝ステロール合成阻害作用の測定 参考例で合成した化合物についてヨーロッパ・ジャーナ
ル・バイオケミストリー(Eur.J.Bioche
m)77巻31頁(1977年)記載の方法に従い、体
重150〜200gのSD系ラットを用い、各化合物の
5%アラビアゴム懸濁溶液5ml/kgを経口投与し、
5時間後に14C−酢酸100μCi/kgを腹腔内投
与した。さらに1時間後、ラット屠殺し直ちに肝臓を取
り出し測定した。プラバスタチン及びシンバスタチンと
比較し結果を表1に示す。
ル・バイオケミストリー(Eur.J.Bioche
m)77巻31頁(1977年)記載の方法に従い、体
重150〜200gのSD系ラットを用い、各化合物の
5%アラビアゴム懸濁溶液5ml/kgを経口投与し、
5時間後に14C−酢酸100μCi/kgを腹腔内投
与した。さらに1時間後、ラット屠殺し直ちに肝臓を取
り出し測定した。プラバスタチン及びシンバスタチンと
比較し結果を表1に示す。
【0182】
【表1】
【0183】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)で表される4
−フルオロビフェニル誘導体は、種々の炭素鎖伸長反応
に付することにより、効率良くHMG−CoAリダクタ
ーゼ阻害作用を有する化合物に誘導することができる。
−フルオロビフェニル誘導体は、種々の炭素鎖伸長反応
に付することにより、効率良くHMG−CoAリダクタ
ーゼ阻害作用を有する化合物に誘導することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 311/64 319/06 (72)発明者 小林 久子 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内 (72)発明者 伊川 博 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内
Claims (18)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される4−フルオロビフェニル誘導体(式中R
1 は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又はR
4 O−で表される基、R4 は水素原子又は炭素数1〜6
のアルキル基、R2 及びR3 は水素原子又は炭素数1〜
6のアルキル基、さらにR4 とR2 は、それぞれ結合し
ている酸素原子と一体となり5員環又は6員環を形成し
てもよく、またさらにR4 とR3はR4 と結合している
酸素原子と一体となり5員環又は6員環を形成すること
ができ、X1 は、水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基
又はX2 CH2 −で表される基であり、X2 はハロゲン
原子又は水酸基である。)。 - 【請求項2】 R1 がR4 O−で表される基であり、R
4 が水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基である請求
項1記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項3】 R4 が炭素数1〜6のアルキル基である
請求項2記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項4】 R1 がハロゲン原子である請求項1記載
の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項5】 R1 が炭素数1〜6のアルキル基である
請求項1記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項6】 R2 が水素原子である請求項1記載の4
−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項7】 R2 が炭素数1〜6のアルキル基である
請求項1記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項8】 R1 がR4 O−で表される基であり、R
4 が炭素数1〜6のアルキル基であり、さらにR4 とR
2 はそれぞれR4 とR2 と結合している酸素原子と一体
となり5員環又は6員環を形成した請求項1記載の4−
フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項9】 R1 がR4 O−で表される基であり、R
4 が炭素数1〜6のアルキル基であり、さらにR4 とR
3 はR4 が結合している酸素原子と一体となり5員環又
は6員環を形成した請求項1記載の4−フルオロビフェ
ニル誘導体。 - 【請求項10】 R3 が水素原子である請求項1記載の
4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項11】 X1 が水素原子である請求項1記載の
4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項12】 X1 がハロゲン原子である請求項1記
載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項13】 ハロゲン原子が臭素である請求項12
記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項14】 X1 がホルミル基である請求項1記載
の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項15】 X1 がX2 CH2 −で表される基であ
る請求項1記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項16】 X2 がハロゲン原子である請求項15
記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項17】 ハロゲン原子が塩素である請求項16
記載の4−フルオロビフェニル誘導体。 - 【請求項18】 X2 が水酸基である請求項15記載の
4−フルオロビフェニル誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222689A JPH07112950A (ja) | 1993-08-25 | 1994-08-25 | 4−フルオロビフェニル誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-230769 | 1993-08-25 | ||
JP23076993 | 1993-08-25 | ||
JP6222689A JPH07112950A (ja) | 1993-08-25 | 1994-08-25 | 4−フルオロビフェニル誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112950A true JPH07112950A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=26525016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6222689A Pending JPH07112950A (ja) | 1993-08-25 | 1994-08-25 | 4−フルオロビフェニル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112950A (ja) |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP6222689A patent/JPH07112950A/ja active Pending
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