JPH07112495B2 - 作業方法及びガスチャンバー室及びその人体呼吸保護具 - Google Patents

作業方法及びガスチャンバー室及びその人体呼吸保護具

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JPH07112495B2
JPH07112495B2 JP27204491A JP27204491A JPH07112495B2 JP H07112495 B2 JPH07112495 B2 JP H07112495B2 JP 27204491 A JP27204491 A JP 27204491A JP 27204491 A JP27204491 A JP 27204491A JP H07112495 B2 JPH07112495 B2 JP H07112495B2
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chamber
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勝輝 荒木
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ARAKI TECHNICAL AND RESEARCH CO.,LTD
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不活性ガス雰囲気中でガ
ス溶接等の作業を行う方法及びその作業方法に用いるガ
スチャンバー室及び人体の呼吸を確保するために用いる
人体呼吸保護具に関する。
【0002】
【従来の技術】金属例えばチタン等の嫌気性金属の溶接
作業にともなう大気からの汚染を防ぐ為、さまざまな方
法が実施されている。その一つは真空チャンバーを設
け、その中へヘリウムを充填し、その内部の機械器具及
び材料をその外部からマニピュレーターを使用しての操
作を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】完全密閉の真空チャン
バー室を設け、且つマニピュレータを設けることは非常
にコストがかかる。一方真空チャンバー室を設けると予
め、その内部に備える機械器具装置は規模等で固定化さ
れ、容積が不足すると機械器具装置が収容出来ないと
か、大きな材料が入らないとかいう設備の融通性がな
い。
【0004】本発明は真空チャンバー室を特に設けるこ
となく、簡易に不活性ガス空間中で不活性ガス中での操
作を必要とする作業例えば溶接作業を行う方法及びその
装置並びにそれに伴なう人体の保護具を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は下
方が開放され周壁及び天井が密閉されたガスチャンバー
室、人体を不活性ガス雰囲気中で呼吸可能で人体に着用
する人体呼吸保護具、及び不活性ガス中での作業に必要
とする機械器具及び材料を用い、前記ガスチャンバー中
に空気より軽い不活性ガスを充填し、該ガスチャンバー
中へ人体呼吸保護具を着用した人が入り、不活性ガス中
での作業に必要とする機械器具及び材料を用いて目的の
作業を行うことを特徴とする作業方法である。
【0006】本発明の第2の発明は下方が開放され周壁
及び天井が密閉された一つの室が支持され、該室の下方
に外部との出入開口を備え内部に不活性ガスを充填した
ことを特徴とするガスチャンバー室である。
【0007】本発明の第3の発明は下方が開放され周壁
及び天井が密閉された一つの室が支持され、該室の下方
に外部との出入開口を備え内部に不活性ガスを充填した
ガスチャンバー室に入る人が着用する人体呼吸保護具で
あって、人体に着用した状態で人体の排気がガスチャン
バー室の下方の開放部をとおり、外部へ連通する排気通
路と、内部の呼吸のための鼻口部へ送気を送る送気通路
と、送気通路の端部に設けた空気供給手段を備え、排気
通路及び送風通路は少なくともガスチャンバー室内にお
いて気密になっていることを特徴とする人体呼吸保護具
である。
【0008】本発明の第4の発明は頭部から少なくとも
腰以下まで裾部を除いて密閉して覆う衣服状であって、
頭部に送気管の送気通路出口を連結し、衣服と開放され
た裾部間を排気通路としたことを特徴とする第3の発明
に記載の人体呼吸保護具である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。始
めに装置及び人体呼吸保護具について説明する。
【0010】図1は全体を示す縦断面図である。床1上
に立設した支柱2でもってガスチャンバー3が支持され
ている。ガスチャンバー3は四周の側壁及び天井は密閉
されているが下方は全面が開放されている。この下方の
開放されたガスチャンバー下縁3aと床1との間は人M
がかがんで自在に出入り出来るが、立った状態では人M
のほぼ上半身はガスチャンバー3内にある大きさに選ん
である。又、このガスチャンバー3の下方の周囲は全面
が開放されていることが好適であるが目的によっては人
が出入り出来る程度に限ることは出来る。ガスチャンバ
ー3は下方の開放部分から例えばヘリウムガスを注入し
て充填する。ヘリウムガスは空気より軽いのでガスチャ
ンバー3内の空気を排除して貯留される。尚、ヘリウム
ガスをボンベから極小量宛ガスチャンバー3の下方から
補充するとヘリウムガス濃度が確保される。
【0011】ここで図1に示すように人Mがガスチャン
バー3内へ入り作業を行う。例えばヘリウムをガスチャ
ンバー3へ充填してあるので、そのままでは入れない。
従来、不活性ガス雰囲気中へ人が入ることを可能とした
ものにガスマスクがあるが例え酸素吸入式であっても排
気は外部へ出すため、本発明のガスチャンバー3内へ放
出されるので、不活性ガスと混合してしまい、大気を嫌
う金属の溶接不良の原因となる。そこで従来ある全身を
密閉し酸素等の供給装置、人の排気の処理装置を備えた
防護服で排気を出さない形式のものがあるが、これは重
さが重く作業性が悪く、且つ高価である。
【0012】そこで本発明では前述したガスチャンバー
3において作業をするに付、軽くて作業性が良く、且つ
安価な人体呼吸保護具を提供するものである。ただし、
本発明の方法の発明の実施に付、前述の全身を密閉した
防護服等他の人体呼吸保護具の使用を排除するものでは
ない。
【0013】図2は人体呼吸保護具の透視図を示してあ
る。人Mの上半身を密閉する人体呼吸保護具4は気密性
の良い材料、例えばゴム、フッ素樹脂、塩化ビニール等
のフィルム、又はこれらフィルムをライニングした例え
ばガラス繊維強化した生地等で作ってあり、裾5は開放
されており、裾5はガスチャンバー3の下縁3aよりも
下方にくるようにしてある。外部の視界を確保するた
め、顔面には透明な窓6が設けてある。頭部を覆う部分
は硬質材料又は半硬質材料としてある。窓6は透明な強
化ガラス、透明耐熱合成樹脂等で密閉されている。袖7
の先は腕8が人体呼吸保護具4の外部へ出るように手首
もしくは腕部等でゴムバンド等で外部との気密を保てる
ようにしてある。又は手の先まで全体が入るようにし
て、該手の部分は指の機能を保つように5指が入り又は
溶接用の手袋のように親指と他の指をまとめた二股状の
手袋状としてある。人体呼吸保護具4の頭部には送気通
路を設けるため可撓性の送気管9の一端が連結されてお
り、送気管9の他端は送風気10に連結されている。人
Mの排気は人の鼻N、口MO部分から袖5までの間で人
Mと人体呼吸保護具4間を排気通路としてある。
【0014】次に前述したガスチャンバー3、人体呼吸
保護具4を用いて作業をする場合を例にとって説明す
る。ガスチャンバー3には既にのべたようにヘリウムガ
スが充填してある。人Mはガスチャンバー3外で人体呼
吸保護具4を着用する。着用の際には送風機10は運転
されており、大気は送気管9を通じ人体呼吸保護具4内
へ送気されている。人Mは頭を裾5から入れ、人体呼吸
保護具4をかぶるようにして着用する。人が着用すると
送風気10から人体呼吸保護具4中へ送られる大気圧よ
りわずかに大きい圧力の空気は、該保護具4の人Mの頭
部回りの空間に入り、鼻N、口MOでの呼吸を可能とす
る。人の鼻N、口MOからの排気は人体呼吸保護具4内
で人体との間を通りぬけて裾5から大気中へ出る。この
状態でガスチャンバー3の下縁3aと床1の間をかがん
でくぐって人Mはガスチャンバー3に入る。この状態に
おいてガスチャンバー3内のヘリウムガスと人体呼吸保
護具4及び送気管9内とは隔絶しており、人Mは窒息の
おそれがなく、ヘリウムガスへの人体からの呼気の排気
のまざり込みもない。従って人Mはガスチャンバー3の
外部に置かれた溶接機11と電線12で結合された溶接
棒グリップ或はワイヤフィーダ等の溶接材供給具14を
手で持ち、電線13を結合して導通させたワーク側グリ
ップ16の取付けた作業台15上のワーク17の溶接を
行う。作業台15の回りを人Mは自在に移動出来るので
作業性は極めて良い。作業終了後は人Mは外に出て人体
呼吸保護具4をぬぎ、その後送風機10を止める。
【0015】実施例はガスチャンバー3を固定してある
が、ガスチャンバー3は上下移動自在に支柱2に取付け
駆動装置で上下動してもよい。或はガスチャンバー3を
支柱2に着脱可能に固定し、クレーンでガスチャンバー
3を図1の位置より上方へ移動してワーク17等の取替
等を行うようにしてもよい。
【0016】実施例においてガスチャンバー中への人が
入る際の人体呼吸保護具は従来の密閉式の人体呼吸保護
具によることも出来る。又、ガスマスクに吸排気口を設
け、吸排気口に連結した吸排気管をガスチャンバー外へ
導くようにしてもよい(図示されない)。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は下方の開放された
ガスチャンバー内に不活性ガスを充填し、人体呼吸保護
具を着用した人が該チャンバー内で作業出来るようにし
たから、簡易容易に不活性ガス中で操作を必要とする作
業を行うことができる。
【0018】ガスチャンバーは下方の開放された密閉室
であるから製作簡単で安価であり、下方の開放部が全面
開放されている場合は作業者はガスチャンバー内を自由
に移動が出来作業性がよい。ガスチャンバーは可搬性を
持たせることが出来るので装置に融通性がある。
【0019】本発明の人体呼吸保護具は送気、排気通路
がガスチャンバーを気密にして通過しており、送気手段
を例えば送風機としてわずかの動力で送気出来、排気は
自然排気となるので、ガスチャンバーにおける呼吸を確
保するのに安全、確実で簡単安価である。
【0020】本発明での人体呼吸保護具は裾部を除いて
密閉されガスチャンバーから裾が下方へ出て開放されて
おり、内部へ送気されるようになっているため、低圧で
送気可能であり、人の排気はガスチャンバーへ洩れ込ま
ない構成簡易であり、全密閉式の防護服となつている人
体呼吸保護具に比してはるかに安価に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦断面図である。
【図2】本発明の人体呼吸保護具の透視図である。
【符号の説明】
3 ガスチャンバー 4 人体呼吸保護具 5 裾 6 窓 7 袖 8 腕 9 送風管 10 送風機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方が開放され周壁及び天井が密閉され
    たガスチャンバー室、人体を不活性ガス雰囲気中で呼吸
    可能で人体に着用する人体呼吸保護具、及び不活性ガス
    中での作業に必要とする機械器具及び材料を用い、前記
    ガスチャンバー中に空気より軽い不活性ガスを充填し、
    該ガスチャンバー中へ人体呼吸保護具を着用した人が入
    り、不活性ガス中での作業に必要とする機械器具及び材
    料を用いて目的の作業を行うことを特徴とする作業方
    法。
  2. 【請求項2】 下方が開放され周壁及び天井が密閉され
    た一つの室が支持され、該室の下方に外部との出入開口
    を備え内部に不活性ガスを充填したことを特徴とするガ
    スチャンバー室。
  3. 【請求項3】 下方が開放され周壁及び天井が密閉され
    た一つの室が支持され、該室の下方に外部との出入開口
    を備え内部に不活性ガスを充填したガスチャンバー室に
    入る人が着用する人体呼吸保護具であって、人体に着用
    した状態で人体の排気がガスチャンバー室の下方の開放
    部をとおり、外部へ連通する排気通路と、内部の呼吸の
    ための鼻口部へ送気を送る送気通路と、送気通路の端部
    に設けた空気供給手段を備え、排気通路及び送風通路は
    少なくともガスチャンバー室内において気密になってい
    ることを特徴とする人体呼吸保護具。
  4. 【請求項4】 頭部から少なくとも腰以下まで裾部を除
    いて密閉して覆う衣服状であって、頭部に送気管の送気
    通路出口を連結し、衣服と開放された裾部間を排気通路
    としたことを特徴とする請求項3に記載の人体呼吸保護
    具。
JP27204491A 1991-09-24 1991-09-24 作業方法及びガスチャンバー室及びその人体呼吸保護具 Expired - Lifetime JPH07112495B2 (ja)

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JPH0576615A JPH0576615A (ja) 1993-03-30
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WO1999051333A1 (fr) * 1998-04-06 1999-10-14 H.K.M. Company Co., Ltd. Chambre de traitement
CN107175439B (zh) * 2017-06-07 2018-11-13 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 气液代换抽真空人员保护舱

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