JPH07112311B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents
スピーカ用振動板Info
- Publication number
- JPH07112311B2 JPH07112311B2 JP22700888A JP22700888A JPH07112311B2 JP H07112311 B2 JPH07112311 B2 JP H07112311B2 JP 22700888 A JP22700888 A JP 22700888A JP 22700888 A JP22700888 A JP 22700888A JP H07112311 B2 JPH07112311 B2 JP H07112311B2
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- JP
- Japan
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- diaphragm
- speaker
- voice coil
- vibration
- film
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は音響出力機器等に用いられるスピーカ用振動板
に関するものである。
に関するものである。
従来の技術 近年、カセットテープレコーダ、マイクロカセットテー
プレコーダ、ハイファイステレオ業界においては音響出
力機器としてのスピーカの音響特性において、従来より
もさらに出力音圧、歪み率、平坦性に優れた高音質のス
ピーカが望まれており、音響特性を左右するスピーカ用
振動板はますます重要視されている。
プレコーダ、ハイファイステレオ業界においては音響出
力機器としてのスピーカの音響特性において、従来より
もさらに出力音圧、歪み率、平坦性に優れた高音質のス
ピーカが望まれており、音響特性を左右するスピーカ用
振動板はますます重要視されている。
以下、上述の従来のスピーカの例について、その動作を
説明する。スピーカは振動板、ボイスコイルボビン、ボ
イスコイルなどの振動系とマグネット、ポール、プレー
ト、ヨークよりなる磁気回路系よりなる。
説明する。スピーカは振動板、ボイスコイルボビン、ボ
イスコイルなどの振動系とマグネット、ポール、プレー
ト、ヨークよりなる磁気回路系よりなる。
一様な磁場中の中にあるボイスコイルに音声電流が流れ
るとボイスコイルに上下方向の電磁力が発生し、電流に
応じて振動する。この振動を正しく振動板の振動に伝え
音波として放射される(例えば、早坂寿雄:音響工学入
門、日刊工業新聞社)。
るとボイスコイルに上下方向の電磁力が発生し、電流に
応じて振動する。この振動を正しく振動板の振動に伝え
音波として放射される(例えば、早坂寿雄:音響工学入
門、日刊工業新聞社)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、スピーカの振動板は使用する周波数帯域
にわたってピストン運動することが理想とされるが、振
動中に振動板が変形したり分割振動が生ずると音圧−周
波数特性、歪み率、位相特性等が劣化し、高忠実再生の
妨げとなる。また、例えば従来のアルミニウム振動板は
振動板材料の持つtanδの値(内部損失の大きさを示
し、外部から与えられた運動エネルギーを熱エネルギー
として散逸する能力を示す値)が小さく振動板の分割振
動等によって生じた入力された音声振動以外の微細な振
動が残り、材料特有の音質を持ち、これもまた高忠実再
生の妨げとなる。
にわたってピストン運動することが理想とされるが、振
動中に振動板が変形したり分割振動が生ずると音圧−周
波数特性、歪み率、位相特性等が劣化し、高忠実再生の
妨げとなる。また、例えば従来のアルミニウム振動板は
振動板材料の持つtanδの値(内部損失の大きさを示
し、外部から与えられた運動エネルギーを熱エネルギー
として散逸する能力を示す値)が小さく振動板の分割振
動等によって生じた入力された音声振動以外の微細な振
動が残り、材料特有の音質を持ち、これもまた高忠実再
生の妨げとなる。
本発明は上記課題に鑑み、振動中に振動板が変形したり
分割振動を生ぜず音圧−周波数特性、歪み率、位相特性
の優れたスピーカ用振動板を提供するものである。
分割振動を生ぜず音圧−周波数特性、歪み率、位相特性
の優れたスピーカ用振動板を提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のスピーカ用振動板
は、甲殻類の外皮形成物の主成分であるキチン質をフィ
ルム状に成形し振動板材料として用いたものである。
は、甲殻類の外皮形成物の主成分であるキチン質をフィ
ルム状に成形し振動板材料として用いたものである。
作用 本発明は、上記した材料を用いているため、非常に弾性
率が大きく、さらに、内部損失を現わすtanδの値が大
きい(アルミニウムの約10倍)。このため、これを振動
板として用いた場合、振動板の曲げ剛性が大きく、かつ
内部損失も大きく、振動中に振動板が変形したり分割共
振が生じず、優れた音圧−周波数特性、歪み率、位相特
性、音質を持つスピーカを得ることができる。
率が大きく、さらに、内部損失を現わすtanδの値が大
きい(アルミニウムの約10倍)。このため、これを振動
板として用いた場合、振動板の曲げ剛性が大きく、かつ
内部損失も大きく、振動中に振動板が変形したり分割共
振が生じず、優れた音圧−周波数特性、歪み率、位相特
性、音質を持つスピーカを得ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例のスピーカ用振動板について説
明する。
明する。
本発明の一実施例におけるスピーカは、甲殻類の外皮形
成物の主成分であるキチン質をフィルム状にしたものを
振動板を形状に成形した用いている。この振動板はボイ
スコイルボビンに固着され、ボイスコイルボビンの先端
に設けられたボイスコイルが磁気回路の磁気ギャップに
挿入されている。
成物の主成分であるキチン質をフィルム状にしたものを
振動板を形状に成形した用いている。この振動板はボイ
スコイルボビンに固着され、ボイスコイルボビンの先端
に設けられたボイスコイルが磁気回路の磁気ギャップに
挿入されている。
以上のように構成されたスピーカについて、以下その動
作について説明する。
作について説明する。
スピーカは振動板、ボイスコイルボビン、ボイスコイル
などの振動系とマグネット、ポール、プレート、ヨーク
よりなる磁気回路系よりなる。一様な磁場の中にあるボ
イスコイルに音声電流が流れるとボイスコイルに上下方
向の電磁力が発生し、電流に応じて振動する。この振動
を正しく振動板の振動に伝え、音波として放出される。
などの振動系とマグネット、ポール、プレート、ヨーク
よりなる磁気回路系よりなる。一様な磁場の中にあるボ
イスコイルに音声電流が流れるとボイスコイルに上下方
向の電磁力が発生し、電流に応じて振動する。この振動
を正しく振動板の振動に伝え、音波として放出される。
次に振動板の製造方法について述べると、甲殻類の外皮
形成物の主成分であるキチン質をジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、リチウムクロライド
等を混合した溶媒に溶解し、その溶液よりキャスティン
グ等の方法で、3μm〜500μmの厚さのフィルムを成
形し、用いるスピーカの口径に応じた厚みのフィルムを
加熱プレス等の方法により所定の振動板形状に成形す
る。
形成物の主成分であるキチン質をジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、リチウムクロライド
等を混合した溶媒に溶解し、その溶液よりキャスティン
グ等の方法で、3μm〜500μmの厚さのフィルムを成
形し、用いるスピーカの口径に応じた厚みのフィルムを
加熱プレス等の方法により所定の振動板形状に成形す
る。
以上のように本実施例によれば、甲殻類の外皮形成物の
主成分であるキチン質をフィルム状に成形しこれを振動
板材料として成形した用いたスピーカは振動板の変形、
分割共振が生ぜず良好な音響特性が得られ、同じ形状の
アルミニウム製ドーム形振動板と比較して歪み率を25dB
低下させることができる。音圧−周波数特性の山谷も±
3dBとアルミニウムの振動板と比較して、約±3dB低下さ
せることができた。
主成分であるキチン質をフィルム状に成形しこれを振動
板材料として成形した用いたスピーカは振動板の変形、
分割共振が生ぜず良好な音響特性が得られ、同じ形状の
アルミニウム製ドーム形振動板と比較して歪み率を25dB
低下させることができる。音圧−周波数特性の山谷も±
3dBとアルミニウムの振動板と比較して、約±3dB低下さ
せることができた。
以下の第1表に、本発明で用いたキチンフィルムと従来
用いられてきたアルミニウムシートの物性値を示す。
用いられてきたアルミニウムシートの物性値を示す。
発明の効果 以上のように本発明は、甲殻類の外皮形成物の主成分で
あるキチン質をフィルム状に成形し振動板材料として用
いたもので、歪み率が小さく、旅行な音響特性と音質を
有する優れたスピーカを実現できるものである。
あるキチン質をフィルム状に成形し振動板材料として用
いたもので、歪み率が小さく、旅行な音響特性と音質を
有する優れたスピーカを実現できるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】甲殻類の外皮形成物の主成分であるキチン
質をジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、リチウムクロライド等を混合した溶媒に溶解し、そ
の溶液より成形されたフィルム状成形物を用いたことを
特徴とするスピーカ用振動板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22700888A JPH07112311B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | スピーカ用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22700888A JPH07112311B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | スピーカ用振動板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0275298A JPH0275298A (ja) | 1990-03-14 |
JPH07112311B2 true JPH07112311B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=16854066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22700888A Expired - Fee Related JPH07112311B2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | スピーカ用振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112311B2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-09 JP JP22700888A patent/JPH07112311B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0275298A (ja) | 1990-03-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |