JPH0711155Y2 - コークス炉ドアー掃除用の高圧水ノズルガン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コークス炉ドアー掃除用の高圧水ノズルガン
に関するものである。

（従来の技術） コークス炉ドアー縁部にタールが付着し、これを除去
（掃除）するために高圧水を噴射することが知られてお
り、その機構として、例えば実開昭63-50855号、実開昭
59-119358号の各公報が開示されている。

このような構成においては、高圧水噴射筒の構造から噴
射水が狭い範囲に噴射されることから、ノズルガンを偏
心軸機構を介して揺動させ、噴射面積を拡大させる機構
になつている。

このため除去したタール等が反射飛散してスキヤン機構
に詰り、作動不良となる等の欠点をともなうものであ
る。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は、このような欠点を有利に解決するためなされ
たものである。

（課題を解決するための手段） 本考案の特徴とするところは、先端にスリット開口部を
形成し、該開口部の中央部に水噴出口を設けた高圧水噴
射筒を複数個ノズルに装着した、コークス炉ドアー掃除
用の高圧水ノズルガンに関するものである。

（作用） 即ち、本考案においては、高圧水噴射筒からの噴射水の
噴射面積を大きくする構造とし、ノズルガンを揺動させ
ることなく、コークス炉ドアー縁部のタール付着部に沿
つて移動せしめて、タールを除去することにより、揺動
機構を省略し、前記のごとく作動不良を解消するもので
ある。

（実施例） 次に本考案の実施例を挙げる。

第１図において、高圧水噴射筒１の先端にスリツト開口
部２を形成し、この開口部２の中央部に水噴出口３を設
ける。水噴出口３は、図示のごとく開口部２のスリット
方向に長い楕円形（矩形でもよい）とすることにより、
噴出口３から噴出される水は、スリツト開口部２全巾か
ら噴射され確実に高圧水噴射面積を大ならしめることが
できる。このような高圧水噴射筒１を第２図（ａ）又は
（ｂ）に示すごとく、ノズル４に複数個装着する。

しかして、第３図に示すごとく、ノズル４をコークス炉
本体５とドアー部のナイフエツヂ６の溝部ａに指向し、
該溝部ａを掃除するものである。

なお図中７はノズル４の支持部、８は高圧噴射水であ
る。

（考案の効果） 本考案によれば、高圧水の噴射面積を拡大でき、従つて
ノズルガンを揺動する必要がないため、揺動機構の作動
不良による停止がなく、掃除作業能率を向上させること
ができる。

又、揺動機構を省略するため保守点検が容易にできる。

更に揺動機構を省略でき、それだけ安価に製作すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による高圧水噴射筒の斜視図、第２図
（ａ）、（ｂ）は、ノズルの正面説明図、第３図は、掃
除状態を示す説明図である。 １……高圧水噴射筒、２……スリツト開口部、３……水
噴出口、４……ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】先端にスリツト開口部を形成し、該開口部
   の中央部に水噴出口を設けた高圧水噴射筒を複数個ノズ
   ルに装着した、コークス炉ドアー掃除用の高圧水ノズル
   ガン。