JPH0711148Y2 - ポリエステルの連続重合装置 - Google Patents
ポリエステルの連続重合装置Info
- Publication number
- JPH0711148Y2 JPH0711148Y2 JP1987160423U JP16042387U JPH0711148Y2 JP H0711148 Y2 JPH0711148 Y2 JP H0711148Y2 JP 1987160423 U JP1987160423 U JP 1987160423U JP 16042387 U JP16042387 U JP 16042387U JP H0711148 Y2 JPH0711148 Y2 JP H0711148Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- temperature
- rotation speed
- stirring blade
- continuous polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,品質の安定したポリエステルを得ることので
きるポリエステルの連続重合装置に関するものである。
きるポリエステルの連続重合装置に関するものである。
(従来の技術) ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルを製
造する場合,一般に,重縮合反応は攪拌翼を有する重合
反応器を用いて行われている。この場合,攪拌熱が発生
し,最終ポリエステルの温度が高くなり,分解反応が促
進され,品質の低下を招くという問題があった。特に,
連続重合反応器の場合は,攪拌効果を高めるために攪拌
翼が高密度に設置されるのが普通であり,攪拌熱の発生
が著しいが,反応器内に冷却装置を設けることは困難で
ある。
造する場合,一般に,重縮合反応は攪拌翼を有する重合
反応器を用いて行われている。この場合,攪拌熱が発生
し,最終ポリエステルの温度が高くなり,分解反応が促
進され,品質の低下を招くという問題があった。特に,
連続重合反応器の場合は,攪拌効果を高めるために攪拌
翼が高密度に設置されるのが普通であり,攪拌熱の発生
が著しいが,反応器内に冷却装置を設けることは困難で
ある。
したがって,攪拌翼を有する連続重合反応器を用いてポ
リエステルを製造する場合,得られるポリエステルは,
運転負荷の変動により異なった攪拌熱の影響を受け,熱
履歴の変動した品質の安定しないものとなるという問題
があった。
リエステルを製造する場合,得られるポリエステルは,
運転負荷の変動により異なった攪拌熱の影響を受け,熱
履歴の変動した品質の安定しないものとなるという問題
があった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は,攪拌翼を有する連続重合反応器を用いて高重
合度のポリエステルを製造する際の問題点である攪拌熱
の発生量の変動を防止し,品質の安定したポリエステル
を製造することのできる連続重合装置を提供しようとす
るものである。
合度のポリエステルを製造する際の問題点である攪拌熱
の発生量の変動を防止し,品質の安定したポリエステル
を製造することのできる連続重合装置を提供しようとす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は,上記の目的を達成するもので,極限粘度0.25
以上のポリエステルを連続的に製造する重合反応器にお
いて,反応器内に回転数の自動変速可能な攪拌翼を設け
るとともに,反応物の温度及び攪拌翼の回転数を連続し
て測定し,反応物の温度が所定の値を維持するように,
反応物の温度の変化に応じて攪拌翼の回転数をインバー
タにより制御する制御器を設けたことを特徴とするポリ
エステルの連続重合装置を要旨とするものてある。
以上のポリエステルを連続的に製造する重合反応器にお
いて,反応器内に回転数の自動変速可能な攪拌翼を設け
るとともに,反応物の温度及び攪拌翼の回転数を連続し
て測定し,反応物の温度が所定の値を維持するように,
反応物の温度の変化に応じて攪拌翼の回転数をインバー
タにより制御する制御器を設けたことを特徴とするポリ
エステルの連続重合装置を要旨とするものてある。
本考案において,ポリエステルの極限粘度は,フェノー
ルとテトラクロロエタンとの等重量混合物を溶媒とし
て,温度20℃で測定した値を意味する。
ルとテトラクロロエタンとの等重量混合物を溶媒とし
て,温度20℃で測定した値を意味する。
本考案において制御の対象とする重合反応器は,極限粘
度が0.25以上のポリエステルを製造する反応器である。
極限粘度が0.25未満のポリエステルを製造する反応器
(初期重合反応器)では,攪拌熱の発生量が少なく,攪
拌熱による影響は殆ど認められないし,攪拌熱の発生量
の変動を検出することも困難である。(初期重合反応器
では,極限粘度の定値制御で十分である。) 次に,本考案の装置について,図面を参照しながら具体
的に説明する。
度が0.25以上のポリエステルを製造する反応器である。
極限粘度が0.25未満のポリエステルを製造する反応器
(初期重合反応器)では,攪拌熱の発生量が少なく,攪
拌熱による影響は殆ど認められないし,攪拌熱の発生量
の変動を検出することも困難である。(初期重合反応器
では,極限粘度の定値制御で十分である。) 次に,本考案の装置について,図面を参照しながら具体
的に説明する。
第1図は,本考案の装置の一例を示す概略説明図であ
り,1は攪拌翼(図示省略)を有する連続重合反応器,2は
低重合度ポリエステルの導入口,3は高重合度ポリエステ
ルの取出口,4は攪拌翼の駆動軸,5はモータ,6はベルト,7
はインバータ,8は温度検出端,9は温度制御計器,10は回
転数センサー,11は回転数制御計器を示す。
り,1は攪拌翼(図示省略)を有する連続重合反応器,2は
低重合度ポリエステルの導入口,3は高重合度ポリエステ
ルの取出口,4は攪拌翼の駆動軸,5はモータ,6はベルト,7
はインバータ,8は温度検出端,9は温度制御計器,10は回
転数センサー,11は回転数制御計器を示す。
連続重合反応器1に供給口2から供給された低重合度ポ
リエステルは,攪拌されながら真空下に加熱されて,重
縮合し,高重合度化,高粘度化して,取出口3の方へ流
れて行くが,粘度が高くなると滞留時間が長いので,攪
拌熱が発生して温度が上昇する。
リエステルは,攪拌されながら真空下に加熱されて,重
縮合し,高重合度化,高粘度化して,取出口3の方へ流
れて行くが,粘度が高くなると滞留時間が長いので,攪
拌熱が発生して温度が上昇する。
本考案においては,重合反応器の取出口3の近くに設置
された温度検出端8で反応物の温度を検出し,温度信号
を温度制御計器9に送り,予め設定された温度と比較
し,設定値との差に応じた信号を回転数制御計器11に送
るようになっている。そして,,回転数制御計器11には,
攪拌翼の駆動軸4に取り付けられた回転数センサ10から
の回転数の信号も送られるようになっており,この信号
と温度制御計器9からの信号とから回転数の変更信号を
インバータ7に送り,モータ5の電源周波数を変更し,
攪拌翼の回転数を変更する。
された温度検出端8で反応物の温度を検出し,温度信号
を温度制御計器9に送り,予め設定された温度と比較
し,設定値との差に応じた信号を回転数制御計器11に送
るようになっている。そして,,回転数制御計器11には,
攪拌翼の駆動軸4に取り付けられた回転数センサ10から
の回転数の信号も送られるようになっており,この信号
と温度制御計器9からの信号とから回転数の変更信号を
インバータ7に送り,モータ5の電源周波数を変更し,
攪拌翼の回転数を変更する。
反応物の温度が設定値よりも高いときには,モータ5の
電源周波数を下げ,攪拌翼の回転数を下げて攪拌熱の発
生量を少なくし,反応物の温度が設定値よりも低いとき
には,モータ5の電源周波数を上げ,攪拌翼の回転数を
上げて攪拌熱の発生量が多くなるようにするのである。
電源周波数を下げ,攪拌翼の回転数を下げて攪拌熱の発
生量を少なくし,反応物の温度が設定値よりも低いとき
には,モータ5の電源周波数を上げ,攪拌翼の回転数を
上げて攪拌熱の発生量が多くなるようにするのである。
このように,攪拌翼の回転数,すなわち,攪拌熱の発生
量を制御することにより,反応物の温度が所定の範囲に
制御され,品質の安定したポリエステルを連続して製造
することが可能になるのである。
量を制御することにより,反応物の温度が所定の範囲に
制御され,品質の安定したポリエステルを連続して製造
することが可能になるのである。
なお,本考案において,攪拌翼の回転数の変速システム
としては,攪拌翼の回転数の増速、減速の微調整が可能
なインバータ方式が採用される。
としては,攪拌翼の回転数の増速、減速の微調整が可能
なインバータ方式が採用される。
(考案の効果) 本考案によれば,高重合度のポリエステルを攪拌翼を有
する連続重合反応器を用いて製造する連続重合装置にお
いて,攪拌熱の発生量を制御することができ,品質の安
定したポリエステルを製造することのできる連続重合装
置が提供される。
する連続重合反応器を用いて製造する連続重合装置にお
いて,攪拌熱の発生量を制御することができ,品質の安
定したポリエステルを製造することのできる連続重合装
置が提供される。
また,本考案の装置は,汎用されている制御機器で設計
することができ,特殊な制御機器を必要としないため,
安価に提供される。
することができ,特殊な制御機器を必要としないため,
安価に提供される。
第1図は,本考案の装置の一例を示す概略図である。 1:連続重合反応器,4:攪拌翼の駆動軸,5:モータ,7:イン
バータ,9:温度制御計器,11:回転数制御計器。
バータ,9:温度制御計器,11:回転数制御計器。
Claims (1)
- 【請求項1】極限粘度0.25以上のポリエステルを連続的
に製造する重合反応器において、反応器内に回転数の自
動変速可能な撹拌翼を設けるとともに、反応物の温度及
び撹拌翼の回転数を連続して測定し、反応物の温度が所
定の値を維持するように、反応物の温度の変化に応じて
撹拌翼の回転数をインバータにより制御する制御器を設
けたことを特徴とするポリエステルの連続重合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987160423U JPH0711148Y2 (ja) | 1987-10-20 | 1987-10-20 | ポリエステルの連続重合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987160423U JPH0711148Y2 (ja) | 1987-10-20 | 1987-10-20 | ポリエステルの連続重合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0165830U JPH0165830U (ja) | 1989-04-27 |
JPH0711148Y2 true JPH0711148Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=31442477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987160423U Expired - Lifetime JPH0711148Y2 (ja) | 1987-10-20 | 1987-10-20 | ポリエステルの連続重合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711148Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PT3131667T (pt) * | 2014-04-18 | 2021-11-19 | Dispersol Technologies Llc | Processo e misturador de múltiplas velocidades para preservar porções sensíveis ao calor de um lote misturado derretido termocineticamente |
CN112827458A (zh) * | 2021-02-26 | 2021-05-25 | 马建山 | 一种反应釜及其加工方法 |
-
1987
- 1987-10-20 JP JP1987160423U patent/JPH0711148Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0165830U (ja) | 1989-04-27 |
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