JPH07110784B2 - ジルコニアセラミツク製環状体とそれを用いた連鎖体 - Google Patents
ジルコニアセラミツク製環状体とそれを用いた連鎖体Info
- Publication number
- JPH07110784B2 JPH07110784B2 JP60170355A JP17035585A JPH07110784B2 JP H07110784 B2 JPH07110784 B2 JP H07110784B2 JP 60170355 A JP60170355 A JP 60170355A JP 17035585 A JP17035585 A JP 17035585A JP H07110784 B2 JPH07110784 B2 JP H07110784B2
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- Japan
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- zirconia ceramic
- rings
- annular body
- open ends
- chains
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジルコニアセラミック材で構成した各種装飾
品、熱機器、化学装置等に好適なジルコニアセラミック
製の環状体とそれを用いた連鎖体に関するものである。
品、熱機器、化学装置等に好適なジルコニアセラミック
製の環状体とそれを用いた連鎖体に関するものである。
従来から広く用いられている大小様々な環状体(リン
グ)や連鎖体(チェン)は合成樹脂製などの、ごく特殊
なものを除き、ほとんどすべてのものが鋼、スレンレス
鋼、黄鋼のほか装飾を目的とするものにあっては金、
銀、プラチナなどの金属製のものが主流である。
グ)や連鎖体(チェン)は合成樹脂製などの、ごく特殊
なものを除き、ほとんどすべてのものが鋼、スレンレス
鋼、黄鋼のほか装飾を目的とするものにあっては金、
銀、プラチナなどの金属製のものが主流である。
このため、金属は塑性変形が可能で、溶融や溶接が行え
ることからリング、チェンなどは製造が比較的容易で貴
金属製以外のものでは安価で各方面にて広く使用されて
いる。
ることからリング、チェンなどは製造が比較的容易で貴
金属製以外のものでは安価で各方面にて広く使用されて
いる。
ところが、上記の如き金属製のリングやチェンでは、貴
金属製以外のものでは錆の発生や腐蝕し易いことから、
水分の多い所での使用に適さず、また腐蝕性ガス中や
酸、アルカリ性の液が付着すると化学的腐蝕によって折
(切)損などの発生率が大きくなる傾向にあった。これ
に対処すべく金、プラチナの如き貴金属で製作すること
はコストの面から引き合わず、貴金属製のものはせいぜ
い装飾品関係にのみ多用されていた。
金属製以外のものでは錆の発生や腐蝕し易いことから、
水分の多い所での使用に適さず、また腐蝕性ガス中や
酸、アルカリ性の液が付着すると化学的腐蝕によって折
(切)損などの発生率が大きくなる傾向にあった。これ
に対処すべく金、プラチナの如き貴金属で製作すること
はコストの面から引き合わず、貴金属製のものはせいぜ
い装飾品関係にのみ多用されていた。
また、金属材から成るリングやチェンでは高温雰囲気中
で酸化したり強度の劣化が起こり易く、導電性、磁性を
帯びることから精密機械、電子機器等に使用する場合に
は不都合を来たすことが多かった。また、装飾品を構成
した場合、貴金属製のものでは錆の発生の恐れは少ない
ものの硬度が小さいことから、変形し易すかったり、表
面に傷付易いなど多くの不都合があった。
で酸化したり強度の劣化が起こり易く、導電性、磁性を
帯びることから精密機械、電子機器等に使用する場合に
は不都合を来たすことが多かった。また、装飾品を構成
した場合、貴金属製のものでは錆の発生の恐れは少ない
ものの硬度が小さいことから、変形し易すかったり、表
面に傷付易いなど多くの不都合があった。
そこで、本発明は上記問題に鑑み、環状体及びこれらを
繁ぎ合わせた連鎖体を、耐蝕性、電気絶縁性、非磁性を
備え、かつ高硬度を有するセラミック材の中でも、最も
靭性、弾性率の大きい部分安定化ジルコニアセラミック
材でもって形成したことを特徴とするのである。
繁ぎ合わせた連鎖体を、耐蝕性、電気絶縁性、非磁性を
備え、かつ高硬度を有するセラミック材の中でも、最も
靭性、弾性率の大きい部分安定化ジルコニアセラミック
材でもって形成したことを特徴とするのである。
第1図(イ)(ロ)にそれぞれ、本発明実施例によるジ
ルコニアセラミック製の環状体Rの側面を示し、このう
ち(イ)図のものにあっては環状体Rの双方の開放され
た端部rの間に間隙Kを具備したものであり、この間隙
Kは双方の開放された端部r1を図中点線で示したように
引離す方向に押し拡げることにより弾力を伴った状態で
間隙Kがより大きく開口する。この場合、端部r1が常に
元の位置に戻るようなバネ作用が働くことになる。また
同図(ロ)に示した環状体Rのように端部r2同士を図中
に点線で示したように押し拡げることにより、内部空間
を開放することができる。また、このような環状体Rを
押し拡げてできる開放部より他の環状体Rを通して連結
することによって第2図に示したような連鎖体Cを製作
することができる。この場合、連結する環状体は、一つ
おきに開放端を有しない連続端のものを用いてもよい。
ルコニアセラミック製の環状体Rの側面を示し、このう
ち(イ)図のものにあっては環状体Rの双方の開放され
た端部rの間に間隙Kを具備したものであり、この間隙
Kは双方の開放された端部r1を図中点線で示したように
引離す方向に押し拡げることにより弾力を伴った状態で
間隙Kがより大きく開口する。この場合、端部r1が常に
元の位置に戻るようなバネ作用が働くことになる。また
同図(ロ)に示した環状体Rのように端部r2同士を図中
に点線で示したように押し拡げることにより、内部空間
を開放することができる。また、このような環状体Rを
押し拡げてできる開放部より他の環状体Rを通して連結
することによって第2図に示したような連鎖体Cを製作
することができる。この場合、連結する環状体は、一つ
おきに開放端を有しない連続端のものを用いてもよい。
次に本発明環状体Rの開放端部としては第3図(イ)に
示した端部R3同士が噛み合うようなカギ形状にしたり、
同図(ロ)のように一方端に形状したカギ形を他方端に
形成した溝に嵌め込み係合させるようにしてもよい。こ
の場合、開放端部同士を弾性力を利用して係合を図るべ
く、例えば第4図のように一方端が予め拡がった形状の
ものを焼成しておき、図中点線の如く圧縮した状態とす
ることにより弾性力を発揮し安定した係合力を付与する
ことができる。
示した端部R3同士が噛み合うようなカギ形状にしたり、
同図(ロ)のように一方端に形状したカギ形を他方端に
形成した溝に嵌め込み係合させるようにしてもよい。こ
の場合、開放端部同士を弾性力を利用して係合を図るべ
く、例えば第4図のように一方端が予め拡がった形状の
ものを焼成しておき、図中点線の如く圧縮した状態とす
ることにより弾性力を発揮し安定した係合力を付与する
ことができる。
上記の環状体Rは所望の大きさ、形状のものとすること
によって第5図に装着例を示すようにイヤリングE、ブ
レスレットB、指輪Yなどとして使用でき、また連鎖体
CはネックレスNなど特別の留具を用いることなく装身
具として使用することができる。このほか図示しないま
でも環状体R、連鎖体Cなどを所望の使用形態とするこ
とによって各種産業機器などに適用できる。
によって第5図に装着例を示すようにイヤリングE、ブ
レスレットB、指輪Yなどとして使用でき、また連鎖体
CはネックレスNなど特別の留具を用いることなく装身
具として使用することができる。このほか図示しないま
でも環状体R、連鎖体Cなどを所望の使用形態とするこ
とによって各種産業機器などに適用できる。
ところで、本発明環状体R、連鎖体Cを構成するジルコ
ニアセラミック材としては、正方晶の混合組織を有し、
機械的性質がすぐれ、かつ大きな靭性をもった部分安定
化ジルコニアセラミック材が適用される。このようなジ
ルコニアセラミック材で、装身具を構成するような場
合、各種の金属酸化物などを原料中に混ぜることによっ
て各種の色彩をもったものが得られ、またジルコニアセ
ラミック材では他のセラミック材にくらべ結晶粒径が小
さいことから研摩によって極めて精緻な表面仕上げとす
ることができ美麗なる装飾品を構成することもできる。
さらに、イオンプレーティング法などでもって金属薄膜
を被着せしめることにより、金色、銀色など各種金属材
的な見栄えをもたせることもできる。なお、環状体Rと
しては真円のものに限らず楕円形状であてもよい。
ニアセラミック材としては、正方晶の混合組織を有し、
機械的性質がすぐれ、かつ大きな靭性をもった部分安定
化ジルコニアセラミック材が適用される。このようなジ
ルコニアセラミック材で、装身具を構成するような場
合、各種の金属酸化物などを原料中に混ぜることによっ
て各種の色彩をもったものが得られ、またジルコニアセ
ラミック材では他のセラミック材にくらべ結晶粒径が小
さいことから研摩によって極めて精緻な表面仕上げとす
ることができ美麗なる装飾品を構成することもできる。
さらに、イオンプレーティング法などでもって金属薄膜
を被着せしめることにより、金色、銀色など各種金属材
的な見栄えをもたせることもできる。なお、環状体Rと
しては真円のものに限らず楕円形状であてもよい。
叙上のように本発明によれば、ジルコニアセラミックで
不連続の開放端をもった環状体を成し、また環状体の複
数個を連結して構成した連鎖体であることから、環状体
の有する弾力でもって開放端を押し拡げることができる
ため、イヤリング、ネックレス、ブレスレット等を構成
したものにあっては着脱が容易に行えるだけでなく、連
鎖体では連結や分断、取外しなどが自由に行える。また
耐蝕性、耐薬品性にすぐれるため装飾品にあっては汚れ
や錆の発生の恐れや高硬度であることから傷が付き難
く、産業用機器に適用したものにあっては腐蝕性雰囲気
中、液中などでも長期にわたって安定した特性を保つこ
とができる。さらに、ジルコニアセラミックの有する耐
熱性から、高温雰囲気中でも安定しており、変形や溶融
する恐れもなく、また熱伝導度が小さいことから装身具
として肌に付けるような場合でも冷たさを感じることが
ない。さらに装身具では勿論のこと、各種機器に装備す
る部品としての環状体、連鎖体にあっては軽量であるこ
とから重量負担をかけることもない。
不連続の開放端をもった環状体を成し、また環状体の複
数個を連結して構成した連鎖体であることから、環状体
の有する弾力でもって開放端を押し拡げることができる
ため、イヤリング、ネックレス、ブレスレット等を構成
したものにあっては着脱が容易に行えるだけでなく、連
鎖体では連結や分断、取外しなどが自由に行える。また
耐蝕性、耐薬品性にすぐれるため装飾品にあっては汚れ
や錆の発生の恐れや高硬度であることから傷が付き難
く、産業用機器に適用したものにあっては腐蝕性雰囲気
中、液中などでも長期にわたって安定した特性を保つこ
とができる。さらに、ジルコニアセラミックの有する耐
熱性から、高温雰囲気中でも安定しており、変形や溶融
する恐れもなく、また熱伝導度が小さいことから装身具
として肌に付けるような場合でも冷たさを感じることが
ない。さらに装身具では勿論のこと、各種機器に装備す
る部品としての環状体、連鎖体にあっては軽量であるこ
とから重量負担をかけることもない。
なおかつ、磁性が作用する場合においても影響を受ける
ことなく、しかも電気絶縁性を備えていることから各種
電子機器等にも使用でき、また摩擦が起るような箇所に
も適用できるなど、一般産業用機器、食品工業、海洋機
器、化学プラントなどの極めて広汎に使用可能であるな
ど長期間にわたって使用できる環状体、連鎖体を提供す
ることができる。
ことなく、しかも電気絶縁性を備えていることから各種
電子機器等にも使用でき、また摩擦が起るような箇所に
も適用できるなど、一般産業用機器、食品工業、海洋機
器、化学プラントなどの極めて広汎に使用可能であるな
ど長期間にわたって使用できる環状体、連鎖体を提供す
ることができる。
第1図(イ)(ロ)はそれぞれ本発明に係るジルコニア
セラミック製の環状体の側面図、第2図は本発明に係る
ジルコニアセラミック製の環状体で構成した連鎖体の斜
視図、第3図(イ)(ロ)はそれぞれ本発明に係る環状
体の開放端部のみの構造を示す部分斜視図、第4図は本
発明に係る環状体の他の例を示す平面図である。第5図
は本発明に係る環状体、連鎖体を装身具として装着した
態様図である。 R……環状体 C……連鎖体
セラミック製の環状体の側面図、第2図は本発明に係る
ジルコニアセラミック製の環状体で構成した連鎖体の斜
視図、第3図(イ)(ロ)はそれぞれ本発明に係る環状
体の開放端部のみの構造を示す部分斜視図、第4図は本
発明に係る環状体の他の例を示す平面図である。第5図
は本発明に係る環状体、連鎖体を装身具として装着した
態様図である。 R……環状体 C……連鎖体
Claims (2)
- 【請求項1】開放端同士が対向した不連続の環状体を部
分安定化ジルコニアセラミックにより形成し、弾性変形
により上記開放端間が開閉することを特徴とするジルコ
ニアセラミック製環状体。 - 【請求項2】部分安定化ジルコニアセラミックから成
り、開放端同士が対向した不連続の環状体同士、もしく
は開放端同士が対向した不連続の環状体と開放端のない
連続した環状体とを、開放端間を押し拡げて繁ぎ合わせ
たことを特徴とするジルコニアセラミック製連鎖体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60170355A JPH07110784B2 (ja) | 1985-07-31 | 1985-07-31 | ジルコニアセラミツク製環状体とそれを用いた連鎖体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60170355A JPH07110784B2 (ja) | 1985-07-31 | 1985-07-31 | ジルコニアセラミツク製環状体とそれを用いた連鎖体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6230661A JPS6230661A (ja) | 1987-02-09 |
JPH07110784B2 true JPH07110784B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=15903394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60170355A Expired - Fee Related JPH07110784B2 (ja) | 1985-07-31 | 1985-07-31 | ジルコニアセラミツク製環状体とそれを用いた連鎖体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110784B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5073715B2 (ja) * | 2009-06-23 | 2012-11-14 | 日本碍子株式会社 | セラミックス構造体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0658127B2 (ja) * | 1982-06-11 | 1994-08-03 | 京セラ株式会社 | セラミツク製チエン |
-
1985
- 1985-07-31 JP JP60170355A patent/JPH07110784B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6230661A (ja) | 1987-02-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |