JPH0711068A - 透明性に優れるポリエチレンインフレーションフィルム - Google Patents
透明性に優れるポリエチレンインフレーションフィルムInfo
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- JPH0711068A JPH0711068A JP15749593A JP15749593A JPH0711068A JP H0711068 A JPH0711068 A JP H0711068A JP 15749593 A JP15749593 A JP 15749593A JP 15749593 A JP15749593 A JP 15749593A JP H0711068 A JPH0711068 A JP H0711068A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylamide
- polyethylene
- ethylene
- resin
- weight
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明性に優れ、かつ、成形性および外観も良
好なポリエチレンインフレーションフィルムを提供す
る。 【構成】 (A)ポリエチレン系樹脂と、(B)アクリ
ルアミド系化合物単位0.01〜50重量%とエチレン
単位を含有するエチレン−アクリルアミド樹脂からな
り、(B)成分が1〜50重量%である樹脂組成物をイ
ンフレーション成形して得られる。
好なポリエチレンインフレーションフィルムを提供す
る。 【構成】 (A)ポリエチレン系樹脂と、(B)アクリ
ルアミド系化合物単位0.01〜50重量%とエチレン
単位を含有するエチレン−アクリルアミド樹脂からな
り、(B)成分が1〜50重量%である樹脂組成物をイ
ンフレーション成形して得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に食品用、医療用な
どの包装材に好適な、透明性に優れ、かつ、成形性およ
び外観も良好なインフレーションフィルムに関する。
どの包装材に好適な、透明性に優れ、かつ、成形性およ
び外観も良好なインフレーションフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン系樹脂は、一般に安価であ
り、かつ、機械的強度、耐熱性、表面光沢性、耐薬品
性、耐油性、剛性、耐屈曲疲労性などの特性に優れ、包
装材料分野など多方面に使用されている。しかし、ポリ
エチレンは、他の樹脂、例えばポリプロピレンなどに比
較して透明性に劣るという欠点があり、透明性が要求さ
れる用途には制限されることが多かった。これを改良す
る方法として、ポリエチレンにエチレン−プロピレンゴ
ム(EPR)またはポリブテン−1を配合する方法が知
られている。また、ポリエチレンの中でも透明性に劣る
高密度ポリエチレンについては、低密度ポリエチレンを
混合する方法が提案されている。
り、かつ、機械的強度、耐熱性、表面光沢性、耐薬品
性、耐油性、剛性、耐屈曲疲労性などの特性に優れ、包
装材料分野など多方面に使用されている。しかし、ポリ
エチレンは、他の樹脂、例えばポリプロピレンなどに比
較して透明性に劣るという欠点があり、透明性が要求さ
れる用途には制限されることが多かった。これを改良す
る方法として、ポリエチレンにエチレン−プロピレンゴ
ム(EPR)またはポリブテン−1を配合する方法が知
られている。また、ポリエチレンの中でも透明性に劣る
高密度ポリエチレンについては、低密度ポリエチレンを
混合する方法が提案されている。
【0003】さらに、インフレーション成形法によりフ
ィルムを製造する場合、バブルの安定性などの成形性を
改良するためにメルトフローレートの異なるポリエチレ
ン同士を混合する方法、あるいは滑剤、ワックスなどを
添加する方法が知られている。
ィルムを製造する場合、バブルの安定性などの成形性を
改良するためにメルトフローレートの異なるポリエチレ
ン同士を混合する方法、あるいは滑剤、ワックスなどを
添加する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
透明性の改良法については、EPRまたはポリブテン−
1配合により、フィッシュアイ・ゲルが多くなるなどの
問題、あるいは剛性低下の問題があった。また、低密度
ポリエチレンの配合により剛性の低下、耐熱性の低下を
まねき、用途に制限を生じるなどの問題があった。さら
に、後者の成形性の改良法については、ポリエチレン同
士を混合する方法では、流動性の違いによるフィッシュ
アイ、流れムラによる外観不良の原因となっていた。ま
た、ワックスなどを添加する方法では、フィルムのメヤ
ニ発生、ダイス汚れの原因となったり、甚だしくは、こ
れらの添加剤がブリードとなって外観を著しく損なう場
合が多かった。
透明性の改良法については、EPRまたはポリブテン−
1配合により、フィッシュアイ・ゲルが多くなるなどの
問題、あるいは剛性低下の問題があった。また、低密度
ポリエチレンの配合により剛性の低下、耐熱性の低下を
まねき、用途に制限を生じるなどの問題があった。さら
に、後者の成形性の改良法については、ポリエチレン同
士を混合する方法では、流動性の違いによるフィッシュ
アイ、流れムラによる外観不良の原因となっていた。ま
た、ワックスなどを添加する方法では、フィルムのメヤ
ニ発生、ダイス汚れの原因となったり、甚だしくは、こ
れらの添加剤がブリードとなって外観を著しく損なう場
合が多かった。
【0005】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
のであり、透明性に優れ、かつ、成形性および外観も良
好なポリエチレンインフレーションフィルムを提供する
ことを目的とする。
のであり、透明性に優れ、かつ、成形性および外観も良
好なポリエチレンインフレーションフィルムを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定のエチレン−アクリルアミド樹脂を
添加することにより上記目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
を重ねた結果、特定のエチレン−アクリルアミド樹脂を
添加することにより上記目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は(A)ポリエチレン系
樹脂と、(B)アクリルアミド系化合物単位0.01〜
50重量%とエチレン単位を含有するエチレン−アクリ
ルアミド樹脂からなり、(B)成分が1〜50重量%で
ある樹脂組成物を成形してなるポリエチレンインフレー
ションフィルムを提供するものである。以下、本発明を
具体的に説明する。
樹脂と、(B)アクリルアミド系化合物単位0.01〜
50重量%とエチレン単位を含有するエチレン−アクリ
ルアミド樹脂からなり、(B)成分が1〜50重量%で
ある樹脂組成物を成形してなるポリエチレンインフレー
ションフィルムを提供するものである。以下、本発明を
具体的に説明する。
【0008】本発明におけるポリエチレン系樹脂として
は、高密度ポリエチレン、中・低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数が3〜20
個であるα−オレフィンとの共重合体などを挙げること
ができる。α−オレフィンの具体例としては、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チルペンテン−1などが挙げられる。また、これらα−
オレフィンの共重合割合は、多くとも10重量%であ
り、好ましくは6重量%以下である。
は、高密度ポリエチレン、中・低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと炭素数が3〜20
個であるα−オレフィンとの共重合体などを挙げること
ができる。α−オレフィンの具体例としては、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チルペンテン−1などが挙げられる。また、これらα−
オレフィンの共重合割合は、多くとも10重量%であ
り、好ましくは6重量%以下である。
【0009】また、本発明におけるエチレン−アクリル
アミド樹脂は、アクリルアミド系化合物単位とエチレン
単位を含有する重合体である。該重合体の製造法として
は、エチレンとアクリルアミド系化合物を高圧で共重合
する方法、あるいはポリエチレン系樹脂にアクリルアミ
ド系化合物をグラフト重合する方法などがあり、本発明
ではいずれの方法によるものも使用できる。これらの製
造法は、当業者に公知の方法である(例えば、特公昭43
-9063 号公報、特公昭44-19537号公報など)。
アミド樹脂は、アクリルアミド系化合物単位とエチレン
単位を含有する重合体である。該重合体の製造法として
は、エチレンとアクリルアミド系化合物を高圧で共重合
する方法、あるいはポリエチレン系樹脂にアクリルアミ
ド系化合物をグラフト重合する方法などがあり、本発明
ではいずれの方法によるものも使用できる。これらの製
造法は、当業者に公知の方法である(例えば、特公昭43
-9063 号公報、特公昭44-19537号公報など)。
【0010】アクリルアミド系化合物としては、N−ア
ルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルア
ミド、N−アルキルメタアクリルアミド、N,N−ジア
ルキルメタアクリルアミドなどが挙げられる。具体的に
は、N−エチルアクリルアミド、N−n−プロピルアク
リルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−n
−ブチルアクリルアミド、N−イソブチルアクリルアミ
ド、N−t−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N
−エチルメタクリルアミド、N−n−プロピルメタクリ
ルアミド、N−t−ブチルメタクリルアミド、N,N−
ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリ
ルアミド、N−メチル−N−エチルアクリルアミドなど
がある。これらの化合物の二種以上を混合して用いても
よい。
ルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルア
ミド、N−アルキルメタアクリルアミド、N,N−ジア
ルキルメタアクリルアミドなどが挙げられる。具体的に
は、N−エチルアクリルアミド、N−n−プロピルアク
リルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−n
−ブチルアクリルアミド、N−イソブチルアクリルアミ
ド、N−t−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N
−エチルメタクリルアミド、N−n−プロピルメタクリ
ルアミド、N−t−ブチルメタクリルアミド、N,N−
ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリ
ルアミド、N−メチル−N−エチルアクリルアミドなど
がある。これらの化合物の二種以上を混合して用いても
よい。
【0011】該化合物のうち、好ましいものとしてはN
−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルア
ミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、
N−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−n−プロ
ピルメタクリルアミド、N−t−ブチルメタクリルアミ
ドが挙げられる。
−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルア
ミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、
N−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−n−プロ
ピルメタクリルアミド、N−t−ブチルメタクリルアミ
ドが挙げられる。
【0012】アクリルアミド系化合物の含有量は0.0
1〜50重量%であり、好ましくは0.05〜45重量
%である。該化合物の含有量が0.01重量%未満では
透明性改良効果が乏しい。一方、50重量%を超えると
機械的特性が低下して好ましくない。
1〜50重量%であり、好ましくは0.05〜45重量
%である。該化合物の含有量が0.01重量%未満では
透明性改良効果が乏しい。一方、50重量%を超えると
機械的特性が低下して好ましくない。
【0013】さらに、エチレンおよびアクリルアミド系
化合物の他に第三モノマーを含有させてもよい。該第三
モノマーとしては、酢酸ビニル,アクリル酸メチル,メ
タクリル酸メチルなどの不飽和エステル、アクリル酸,
メタクリル酸,マレイン酸などの不飽和カルボン酸、メ
チルビニルエーテル,エチルビニルエーテル,ブチルビ
ニルエーテルなどの不飽和エーテルなどが挙げられる。
これら第三モノマーの含有割合はアクリルアミド系化合
物との合計量で多くとも50重量%であり、好ましくは
多くとも45重量%である。
化合物の他に第三モノマーを含有させてもよい。該第三
モノマーとしては、酢酸ビニル,アクリル酸メチル,メ
タクリル酸メチルなどの不飽和エステル、アクリル酸,
メタクリル酸,マレイン酸などの不飽和カルボン酸、メ
チルビニルエーテル,エチルビニルエーテル,ブチルビ
ニルエーテルなどの不飽和エーテルなどが挙げられる。
これら第三モノマーの含有割合はアクリルアミド系化合
物との合計量で多くとも50重量%であり、好ましくは
多くとも45重量%である。
【0014】(A)成分と(B)成分との合計量に占め
る(B)成分の割合は、1〜50重量%である。(B)
成分の割合が1重量%未満では透明性に劣る。一方、5
0重量%を超えると機械的強度が低下する恐れがある。
る(B)成分の割合は、1〜50重量%である。(B)
成分の割合が1重量%未満では透明性に劣る。一方、5
0重量%を超えると機械的強度が低下する恐れがある。
【0015】(A)成分と(B)成分との樹脂組成物
は、リボンブレンダー、ヘンシェルなどを用いて混合
し、さらに、ニーダー、押出機、ミキシングロール、バ
ンバリーミキサーなどを用いて溶融混練して得られる。
得られる樹脂組成物のメルトフローレート(JIS K
7210に準拠し、温度190℃、荷重2.16kgで
測定、以下、MFRという)は、通常0.1〜100g
/10分である。
は、リボンブレンダー、ヘンシェルなどを用いて混合
し、さらに、ニーダー、押出機、ミキシングロール、バ
ンバリーミキサーなどを用いて溶融混練して得られる。
得られる樹脂組成物のメルトフローレート(JIS K
7210に準拠し、温度190℃、荷重2.16kgで
測定、以下、MFRという)は、通常0.1〜100g
/10分である。
【0016】本発明のインフレーションフィルムは、上
記樹脂組成物をインフレーション成形加工して得られ、
野菜、穀物、乳製品などの食品包装、医療用包装、繊維
製品包装および工業用包装などの包装材料に利用され
る。
記樹脂組成物をインフレーション成形加工して得られ、
野菜、穀物、乳製品などの食品包装、医療用包装、繊維
製品包装および工業用包装などの包装材料に利用され
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、全光線透過率およびヘーズ(曇価)はJ
IS K7105に準拠してスガ試験機社製ヘーズメー
ターにより測定した。外観はインフレーション成形によ
り成形したフィルム(厚さ30μmおよび折径450m
m)を目視にて肌荒れ、縦すじおよびしわの有無を次の
3段階で評価した。 ○ ・・・ まったく観察されず、非常に良好 △ ・・・ 若干発生している × ・・・ 発生が多量に見られ、目立ち著しく劣る
明する。なお、全光線透過率およびヘーズ(曇価)はJ
IS K7105に準拠してスガ試験機社製ヘーズメー
ターにより測定した。外観はインフレーション成形によ
り成形したフィルム(厚さ30μmおよび折径450m
m)を目視にて肌荒れ、縦すじおよびしわの有無を次の
3段階で評価した。 ○ ・・・ まったく観察されず、非常に良好 △ ・・・ 若干発生している × ・・・ 発生が多量に見られ、目立ち著しく劣る
【0018】また、成形性はバブルの脈動あるいは蛇行
の有無の状況を目視により次の3段階で評価した。 ○ ・・・ まったく見られない △ ・・・ 若干観察される × ・・・ 著しい 折り目強度はフィルムの折り目部の片側を三角形にカッ
トし、他方の折り目を切り開き、切り開いた両端を引っ
張りカットした折り目部の裂ける状況を次の3段階で評
価した。 ○ ・・・ ギザギザに裂け、ひだ状に裂けるが非常に裂け
にくい △ ・・・ ギザギザに裂け、ひだ状に裂けるが若干裂けや
すい × ・・・ ひだ状に裂けるが、直線状に裂ける部分がある
の有無の状況を目視により次の3段階で評価した。 ○ ・・・ まったく見られない △ ・・・ 若干観察される × ・・・ 著しい 折り目強度はフィルムの折り目部の片側を三角形にカッ
トし、他方の折り目を切り開き、切り開いた両端を引っ
張りカットした折り目部の裂ける状況を次の3段階で評
価した。 ○ ・・・ ギザギザに裂け、ひだ状に裂けるが非常に裂け
にくい △ ・・・ ギザギザに裂け、ひだ状に裂けるが若干裂けや
すい × ・・・ ひだ状に裂けるが、直線状に裂ける部分がある
【0019】製造例 (エチレン−アクリルアミド樹脂)内容量4リットルで
2ゾーンに分割されたオートクレーブ型反応器を使用し
て、温度190〜210℃、圧力1100〜1300気
圧の条件下、t−ブチルパーオキシピバレートを重合開
始剤として、N,N−ジエチルアクリルアミドを第2段
圧縮機の上流に注入し、エチレンと共に反応器の第1ゾ
ーンに供給した。生成した共重合体は、高圧分離器、低
圧分離器にて未反応モノマーを分離し、押出機を用いペ
レット化した。得られた共重合体は、N,N−ジエチル
アクリルアミド含有量が18.3重量%、MFRが3.
5g/10分であった(以下、EA−1という)。同様
にして、N,N−ジメチルアクリルアミド含有量が37
重量%、MFRが3.7g/10分である共重合体(以
下、EA−2という)を製造した。なお、アクリルアミ
ド含有量は、赤外分光計および13C−NMRを用い決定
した。
2ゾーンに分割されたオートクレーブ型反応器を使用し
て、温度190〜210℃、圧力1100〜1300気
圧の条件下、t−ブチルパーオキシピバレートを重合開
始剤として、N,N−ジエチルアクリルアミドを第2段
圧縮機の上流に注入し、エチレンと共に反応器の第1ゾ
ーンに供給した。生成した共重合体は、高圧分離器、低
圧分離器にて未反応モノマーを分離し、押出機を用いペ
レット化した。得られた共重合体は、N,N−ジエチル
アクリルアミド含有量が18.3重量%、MFRが3.
5g/10分であった(以下、EA−1という)。同様
にして、N,N−ジメチルアクリルアミド含有量が37
重量%、MFRが3.7g/10分である共重合体(以
下、EA−2という)を製造した。なお、アクリルアミ
ド含有量は、赤外分光計および13C−NMRを用い決定
した。
【0020】(アクリルアミドグラフト重合体)MFR
が8.1g/10分および密度が0.95g/cm3 で
ある高密度ポリエチレンを電子線照射処理(2Mra
d)し、5リットルのセパラブルフラスコに処理粉末5
00g、トルエン2リットルおよびN,N−ジメチルア
クリルアミド75gを加え、窒素ガス雰囲気中、温度5
0〜60℃で5時間反応を行った。得られたグラフト重
合体は、N,N−ジメチルアクリルアミドが12.1重
量%およびMFRが1.5g/10分であった(以下、
gEA−1という)。
が8.1g/10分および密度が0.95g/cm3 で
ある高密度ポリエチレンを電子線照射処理(2Mra
d)し、5リットルのセパラブルフラスコに処理粉末5
00g、トルエン2リットルおよびN,N−ジメチルア
クリルアミド75gを加え、窒素ガス雰囲気中、温度5
0〜60℃で5時間反応を行った。得られたグラフト重
合体は、N,N−ジメチルアクリルアミドが12.1重
量%およびMFRが1.5g/10分であった(以下、
gEA−1という)。
【0021】同様にして、MFRが7.6g/10分お
よび密度が0.946g/cm3 である高密度ポリエチ
レンを用いてN,N−ジメチルアクリルアミドグラフト
量が6.7重量%およびMFRが1.1g/10分であ
るグラフト重合体(以下、gEA−2という)および1
−ブテン含有量が5.1モル%、MFRが8.6g/1
0分および密度が0.917g/cm3 である直鎖状低
密度ポリエチレンを用いてN,N−ジメチルアクリルア
ミドグラフト量が7.8重量%およびMFRが5.3g
/10分であるグラフト重合体(以下、gEA−3とい
う)を製造した。
よび密度が0.946g/cm3 である高密度ポリエチ
レンを用いてN,N−ジメチルアクリルアミドグラフト
量が6.7重量%およびMFRが1.1g/10分であ
るグラフト重合体(以下、gEA−2という)および1
−ブテン含有量が5.1モル%、MFRが8.6g/1
0分および密度が0.917g/cm3 である直鎖状低
密度ポリエチレンを用いてN,N−ジメチルアクリルア
ミドグラフト量が7.8重量%およびMFRが5.3g
/10分であるグラフト重合体(以下、gEA−3とい
う)を製造した。
【0022】また、ポリエチレン系樹脂として次のもの
を用いた。MFRが0.45g/10分および密度が
0.953g/cm3 である高密度ポリエチレン(以
下、PE−1という)、MFRが0.35g/10分お
よび密度が0.943g/cm3 である高密度ポリエチ
レン(以下、PE−2という)、MFRが0.4g/1
0分および密度が0.921g/cm3 である低密度ポ
リエチレン(以下、PE−3という)、MFRが1.0
g/10分および密度が0.918g/cm3 である直
鎖状ポリエチレン(以下、PE−4という)、また、比
較用として平均分子量12000のN,N−ジメチルア
クリルアミド単独重合体(以下、AAという)を用い
た。
を用いた。MFRが0.45g/10分および密度が
0.953g/cm3 である高密度ポリエチレン(以
下、PE−1という)、MFRが0.35g/10分お
よび密度が0.943g/cm3 である高密度ポリエチ
レン(以下、PE−2という)、MFRが0.4g/1
0分および密度が0.921g/cm3 である低密度ポ
リエチレン(以下、PE−3という)、MFRが1.0
g/10分および密度が0.918g/cm3 である直
鎖状ポリエチレン(以下、PE−4という)、また、比
較用として平均分子量12000のN,N−ジメチルア
クリルアミド単独重合体(以下、AAという)を用い
た。
【0023】実施例1〜11および比較例1〜6 表1および表2に示す種類および配合量で、(A)成分
と(B)成分をタンブラーを用いて混合した後、同方向
2軸ベント付き押出機(神戸製鋼社製KTX−37)を
用いて、ペレットにした。得られた各ペレットを40m
mΦインフレーションフィルム成形機(吉井鉄工社製)
を用いて厚さ30μmおよび折径450mmのインフレ
ーションフィルムをそれぞれ成形した。各フィルムにつ
いて光学特性(全光線透過率およびヘイズ)、外観、成
形性ならびに折り目強度について測定した。これらの結
果を表1および表2に示す。
と(B)成分をタンブラーを用いて混合した後、同方向
2軸ベント付き押出機(神戸製鋼社製KTX−37)を
用いて、ペレットにした。得られた各ペレットを40m
mΦインフレーションフィルム成形機(吉井鉄工社製)
を用いて厚さ30μmおよび折径450mmのインフレ
ーションフィルムをそれぞれ成形した。各フィルムにつ
いて光学特性(全光線透過率およびヘイズ)、外観、成
形性ならびに折り目強度について測定した。これらの結
果を表1および表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明のインフレーションフィルムは、
透明性に優れ、かつ、成形性および外観も良好であるの
で、食品用、医療用、その他工業用包装材料として好適
に使用される。
透明性に優れ、かつ、成形性および外観も良好であるの
で、食品用、医療用、その他工業用包装材料として好適
に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51/06 LLE // B29K 23:00 B29L 7:00
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)ポリエチレン系樹脂と、(B)ア
クリルアミド系化合物単位0.01〜50重量%とエチ
レン単位を含有するエチレン−アクリルアミド樹脂から
なり、(B)成分が1〜50重量%である樹脂組成物を
成形してなる透明性に優れるポリエチレンインフレーシ
ョンフィルム。 - 【請求項2】 エチレン−アクリルアミド樹脂がエチレ
ンとアクリルアミド系化合物との共重合体である請求項
1記載のインフレーションフィルム。 - 【請求項3】 エチレン−アクリルアミド樹脂がポリエ
チレン系樹脂にアクリルアミド系化合物をグラフトした
グラフト重合体である請求項1記載のインフレーション
フィルム。 - 【請求項4】 ポリエチレン系樹脂が高密度ポリエチレ
ンである請求項3記載のインフレーションフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15749593A JPH0711068A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 透明性に優れるポリエチレンインフレーションフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15749593A JPH0711068A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 透明性に優れるポリエチレンインフレーションフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711068A true JPH0711068A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15650937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15749593A Pending JPH0711068A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 透明性に優れるポリエチレンインフレーションフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711068A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998005706A1 (en) * | 1996-08-02 | 1998-02-12 | Cryovac, Inc. | Film having grafted fatty amide in outerfilm layer |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15749593A patent/JPH0711068A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998005706A1 (en) * | 1996-08-02 | 1998-02-12 | Cryovac, Inc. | Film having grafted fatty amide in outerfilm layer |
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