JPH07109797A - 合成繊維製マットによる屋根換気構造 - Google Patents

合成繊維製マットによる屋根換気構造

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JPH07109797A
JPH07109797A JP7971493A JP7971493A JPH07109797A JP H07109797 A JPH07109797 A JP H07109797A JP 7971493 A JP7971493 A JP 7971493A JP 7971493 A JP7971493 A JP 7971493A JP H07109797 A JPH07109797 A JP H07109797A
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coronal
roof ventilation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱換気を行う程度に空気流通性が良く、害虫
や埃、水等が入らない改良された屋根に棟換気構造。 【構成】 メッシュの変化する通気性マットを備えるた
めに、フェノール系又はラテックス系接合剤により接合
した不揃いな合成繊維材料によって形成されるマットを
用いる。本発明のマットは普通一般のシートを積層ある
いは互いに接合して造った単一のシート構造となってい
る。マットの他の実施例として、スレートやテラコッタ
のような通常より重い屋根タイルを用いる時、マット繊
維中にマットの厚さだけ伸びる小さな固形芯体を格子状
に配置して、荷重を支える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は第1義的に、切り妻屋根
を持つ家屋の新築に用いられ、第2義的には屋根の葺き
替えに用いられる。
【0002】本発明は、一般的に家屋の屋根換気構造に
関し、とくに屋根の棟部分に設けたベンチレータに関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来古くから切り妻屋根の下の屋根裏部
屋の換気には、屋根の棟に沿った通気孔を設けることが
知られていた。この種の換気は建築の際に屋根葺き板の
最上段列を開けて実質的に屋根の長さだけの開口溝孔を
形成している。この開口溝孔は室内の対流と屋根の棟を
横切る風による吸引作用によって効果的な熱換気をつく
り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ソフィット・ベンチレ
ータは、迫り出した屋根の棟の下側(ソフィット)に孔
を開けたり、又はよろい張りの開口を設けている。この
換気装置により新鮮な大気が屋根裏部屋に入り込み、部
屋内の温度と気圧を外側のそれと等しくする。この均等
化作用は、断熱材や木製屋根材に湿気が付きかびや腐朽
を引き起こし、又はこけら板や樋を破壊する氷の固まり
を未然に防止する。そうして温かい屋根裏部屋の空気が
冷たい大気と入れ替わるので、空気調和費用の節約にな
る。
【0005】ソフィット換気システムは棟換気と共に消
極的換気を形成する。温められた古い空気は、対流及び
/又は風による吸引によって、棟の溝孔から抜き去ら
れ、その後にソフィット・ベンチレータを通して新しい
大気が供給される。
【0006】棟換気の種々の型の違いは基本的に換気口
溝孔に水及び害虫の侵入を防ぐための蓋構造物に依って
いる。初期の蓋構造にはしばしば金属製覆い、又は「棟
かぶり」と呼ばれ、溝孔より長く水や害虫の侵入を防ぐ
ために邪魔板と網との組合せを形成している。その代表
的な例は、米国特許第2,214,183 号明細書 (セイモア)
及び第2,160,642 号明細書 (バンパス) に見ることが出
来る。更に進歩した棟かぶりは、米国特許第3,683,785
号明細書 (グラング) 及び第4,558,637 号明細書 (メー
ソン) に見られるように、ルーバーを用いたものであ
る。
【0007】他のかぶり構造は溝孔の上に種々の有孔物
質を載せており、屋根の他の部分は、こけら板又はタイ
ル等の屋根材で葺いてある。例えば米国特許第3,949,65
7 号明細書 (セル) には合成樹脂成形品のマトリクス又
はエポキシ樹脂液を浸漬した多孔性の波形厚紙を、側面
を温気の換気のために明け表面にこけら板を釘付けした
ものが示されている。この波形厚紙の比較的大きく且つ
直線状の孔は、風に吹かれた雨水が溝孔内に逆流するの
で、小さな換気孔を少なくとも風上側に設けた金属製の
フラッシュ帯片を含む改良がなされている(米国特許第
4,843,953 号明細書, 再びセル) 。これと基本的に同じ
もので、波形のポリエチレン板状体よりなるものが米国
特許第4,803,813 号明細書 (フィッターマン) に示され
る。
【0008】波形板より小さく且つより旋回した材料が
風に運ばれる雨水や小さな害虫の侵入を防ぐのに効果的
である。不織布及び連続気泡のプラスチック・フォーム
材は高価でなく、屋根換気材として用いるのに適してい
る。米国特許第 4, 325,290号明細書 (ウォルファート)
では、不織布が換気キャップ機構中のフイルタとして
用いられている。米国特許第4,942,699 号明細書 (スピ
ネリ)では、薄い不織布がナイロン繊維のマットに貼り
付けられ、屋根のこけら板の下に用いるシートとして充
分な構造的弾力性を有する。米国特許第4,876,950 号明
細書 (ルディーン) には、連続気泡のプラスチック・フ
ォームからなる2本の帯片が、それに平行に置かれた1
本の不浸透性プラスチック部材と共に屋根板の下面に用
いられている。
【0009】上記のことから、屋根の棟部分の換気に関
する発明では新しい材料の実用化と発明者による屋根換
気材料への適用工夫によって、大きな進歩がなされるこ
とが理解される。望ましい特許権の数々の膨大なリスト
を表示するまでもなく、換気材料は熱換気を行う程度に
空気流通性が良く、しかも小さな害虫や埃、水等が入ら
ないものでなければならない。従って不織布や連続気泡
フォーム・ラバーのような、小さく且つ巻き込んだ空気
流通路を持ち、芯の無い特性を持つ材料が良い候補とな
る。しかしこのような材料は、伸び強さ、耐久性、輸送
のため巻き込んだり長さを切り込むことが出来る性質、
帯片の連結し易さ、土地の気象条件下での長期間の耐候
性等、他の種々の機械的、化学的特性を示さなければな
らない。
【0010】上述した従来の換気装置に於いて、上記の
ような付加的諸性質は、織物のシート又はフオームの帯
片を他の材料例えばナイロン・マット(スピネリ)、プ
ラスチック薄膜(ルディーン)に積層させることによっ
て達成される。しかしながら、これら合成材料ではしば
しばある種の特性を他の特性のために妥協させなければ
ならない。例えば、前述したスピネリ特許に記載されて
いるナイロン・マットを繊維シートにより積層体とした
ものはシートに要求される厚さと耐久性を付与している
が、取扱易さを損ねている。積層体の巻いたものを取付
けのためにほどく時、水と害虫の侵入を防ぐためにナイ
ロン・マットは端部や側方の張り出しを折り返し、又不
織布はマットの側方を巻き込まなければならない。積層
体の2つの帯片をつなぎ合わせるために、ナイロン・マ
ットはシートの一方を切り開き、その後2つのシートを
互いに重ね合わせ、糊で接合しなければならない。更
に、このマットはシートの中央丁番部の何れの側に付け
られるにせよ、この材料に習熟しない作業者が上下逆さ
まに取り付けてしまう恐れがある。即ちシートがマット
の下側にでなく、上側に来ることになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、メッシュの変
化する通気性マットを備えるために、フェノール系又は
ラテックス系接合剤により接合した不揃いな合成繊維材
料によって形成されるマットを用いた、改良された屋根
の棟換気を提供する。他の換気マットと比較すると、本
発明のマットは普通一般のシートを積層あるいは互いに
接合して造った単一のシート構造となっている。
【0012】
【作用】通常の1360グラムの圧縮試験では、本発明の好
ましい標準実施例のマットは、厚さが僅か 5/8 インチ
のものにもかかわらず13%の圧縮率で 100%の回復率を
示した。引張り強さは長手方向に55PSI,それと交差
する方向には64PSIてある。この様なマットは取付け
作業が簡単で、巻いたものから適当な長さに切り、屋根
の棟の溝孔の上に被せ、こけら板又はタイルをその頂上
に載せて釘で固定すればよい。もし上記部材を接合する
必要がある時又はそれが好ましい時には、アスファルト
のこけら板を接合したりフラッシング周りをシーリング
するための合成ゴム製密封材又は他の適当なコルクや接
着剤によって、付き合わせた端部を接合するだけで良
い。
【0013】マットの他の実施例として、スレートやテ
ラコッタのような通常より重い屋根タイルを用いるもの
がある。この場合はより大きな耐圧縮性が要求される。
この大きな耐圧縮性は、マット繊維中に液状のポリエス
テル(ナイロン)を格子模様の上に配置し、約3インチ
間隔の格子の交点上に直径約 1/2 インチの固形芯体を
形成することにより達成される。この分散された芯体
は、換気を阻害せず、又供給時にマットを巻いて運搬す
ることが出来るという特性を損なうことなく、より重い
タイル類を支持する。
【0014】
【実施例】図1において、本発明による換気システム10
は、屋根の稜線に設けた溝孔12を通して屋内の温気を換
気するのに用いられる。最初の構成では、溝孔12は、図
1に示すように、上側段の敷板14を約 3/4 インチから
1インチ(もし棟柱を用いる時は1− 3/4 インチから
2インチ)短くして屋根トラスのたるき15の上に敷設す
ることによって形成される。屋根板が既に存在する時に
は、棟部分のシート板を、屋根の前後側で約6インチ残
して、たるきや棟柱を傷つけないように注意しながら、
同じ幅だけ両側に切って溝孔を形成すればよい。
【0015】この技術分野で良く知られているように、
切り妻屋根の棟周りの換気は、屋根に覆われた空間、通
常屋根裏部屋の温かい古い空気を屋外に導き出すのに効
果的である。換気ラインと交差するように吹く風は屋根
の傾斜面によって換気装置の方及びその上方へ押し上げ
られ、換気装置部分でより低圧になり、幾らかの還流は
あるが屋根裏部屋の空気を屋外に導き出す作用をする。
屋根ひさしから新鮮な空気を導入するソフィット・ベン
チレータと組み合わす時には棟換気は通常、他のタービ
ンによる換気や大型の換気用筒よりも効果的な屋根裏部
屋換気を提供する。しかしながら、この換気装置の効率
は、外気の対流の度合いと、換気ラインと交差する風が
換気装置の構造によって阻害されない度合いに依存して
いる。最も効果的な換気は全く覆いの無い換気孔であろ
うが、雨水や埃や害虫の侵入を防ぐために何らかの覆板
は必要となる。従って覆板の設計に当たって考慮すべき
ことは、対流と風による吸引を極大にしながら雨水や埃
や害虫の侵入を防ぐための効果的な障害物を構成し、美
観を保ちながら且つ耐久性があり、安価に製作すること
ができ且つ取付けが容易なことである。
【0016】本発明は、不揃いに配列した合成樹脂繊維
をフェノール又はラテックス結合材により結合され熱処
理され、空気透過性のある可変メッシュの単一材のマッ
ト16によって、前述の設計要素に見合ったものを用意す
る。標準的な圧縮試験で1360グラムかけたところ、本発
明の望ましい実施例である僅か 5/8 インチ厚さのマッ
トが、13%の圧縮と100 %の復元率を示した。引っ張り
力は長手方向で55PSI、交差方向で64PSIであっ
た。
【0017】ここで使った「単一」という言葉は、マッ
ト部材が、相異なるシートを積層したり継ぎ合わせした
ものではなく、単一のシートからなることを意味する。
これは以下に詳述する屋根隙間充てん材又は他の接着材
料によって継ぎ合わされた部材の帯片を除外するもので
はない。
【0018】マット16は望ましくは約10-1/2 インチの
幅と、 5/8 インチの厚さを持つ連続帯片である。これ
が溝孔の長さだけ横に伸び、溝孔12の上方に重なるよう
に平らに伸び、その外形は非常に低いので、図1の冠状
こけら板18のような屋根の他の部分と同色同質のこけら
板又はタイルで覆われると殆ど目立たない。
【0019】屋根板20は通常の方法で、下列から順にオ
ーバラップさせながら、溝孔12に達するまで敷き詰め
る。図1及び図2に描かれているように、マット16は巻
いたものから解きほぐす側の端部を溝孔12上で中央を揃
え、溝孔の他端に向けて巻きを解きながら敷設して行
き、他端で巻きものから切断する。一端から始まり他端
に敷設する間に夫々冠状こけら板18がマット16上にその
縁部が前のこけら板にオーバラップするように配置さ
れ、その上から屋根釘22を冠状こけら板18、マット16、
屋根板20を挿通して下敷板14及びたるき15に達するまで
打ち込み固定する。
【0020】マット16は充分圧縮力に耐えるので、作業
者はこけら板18をマットに硬く押しつけ、釘22を釘頭だ
けが板の上に出る程度に打ち込んでも、冠状こけら板18
は丁度 5/8 インチだけ下層の屋根板面より持ち上がっ
ている。建物周辺の地上及び遠方から観察すると、この
屋根板面から 5/8 インチ隆起していることは殆ど目立
たない。更に、換気装置がこのように低い形状であるこ
とは、棟を横切って吹き、換気装置出口周りを減圧する
ことにより、屋根裏の空気を換気口を通して吸引する風
に対して実質的な阻害要因とはならない。
【0021】マット16は、これを巻き取ったものから所
定長さを切り取り、棟の溝孔の上に被せ、冠状こけら板
又はタイルをその上に釘で打ちつけるだけという、簡単
な方法で取り付けることができる。もしこのマット部材
の帯片を互いに接続する必要があり、またそれが望まし
い時には、図3に見るように、帯片の端と端とを突き合
わせ、それをアスファルトこけら板の接合やフラッシン
グ周りのシールに用いる合成樹脂ラバーシーラント又は
他の適当な充てん材や接着剤によって突き合わせ部分を
覆うことによって、上記接合部を簡単に作り出すことが
出来る。
【0022】上に述べたような通常のアスファルト又は
木製の冠状こけら板の場合は、前記マットは充分な耐圧
縮性を示すが、マットの他の実施例に於いて屋根を重い
テラ・コッタ又はスレートタイルで覆った場合、換気部
の冠状板もそれと同じ材料を用いのが望ましいが、釘を
打とうとすると割れ目が生ずることは避けられない。そ
の結果として、これらのタイルはマット上に、両者を挿
通する釘でなく接着剤を塗布することによって取り付け
られる。このマットはタイルがマット上に取り付けられ
る前に、釘又は接着剤により屋根の所定位置に固定され
る。
【0023】屋根タイルの重量と、それをマット上に接
着する際の接着剤の浸透がマットを通常状態から過度に
平滑にし、且つマット部を埋めることにより、マット内
の空気の流通を二重に悪くする。そのため、図4及び図
5に描くような固形芯体28を格子状に配列して、この対
策を講じた実施例が示されている。
【0024】この芯体は液状のポリエステル、ここでは
ナイロンの点滴を繊維マットに注入固化させることによ
って形成する。基本的な 5/8 インチ厚さの材料が適当
な幅(最大幅のタイルのために12乃至16インチ) に切断
された後、約3インチ間隔で配置された多数の往復動注
入ノズルの組の下を通る。このマットが通る時、先端が
細くなったノズルがマット上に降下して、移動するマッ
トのウェブからそれを支持する構造に到るまで、溶融し
たナイロン材を注入し、その後ノズル群は上方に引き上
げられる。液化したナイロンは空気に触れると直ちに凝
固し、且つウェブ材に粘着する。このようにして、図5
に示すように、マットの断面縦方向に延びる固形芯体28
の列が形成される。
【0025】例えば、ノズル形式を用いることを考慮す
ると、典型的な芯体は直径が僅か 1/2 インチとなる。
ノズルの往復動は、図4に示すように約3インチ間隔の
格子状模様をマット上に描くようにマットを進行させる
度合いによって時間が定められる。この格子の間隔は、
マットの圧縮し過ぎを防止するに充分な耐荷重性を持た
せながら、このマット材を巻いて運搬することが出来、
屋根の上に置いて所定の長さに切ることが出来るように
してある。
【0026】上記の第2実施例は、極地で豪雪が屋根の
冠状こけら板に溜まり、異常且つ長期にわたる圧迫力が
屋根に加わる時に、通常の釘止めこけら板と共に用いる
のに適している。芯体は規則的に間隔を置いて程良く分
散されているので、芯体を貫通して釘打ちするのを避け
るのは容易である。
【0027】更に又、図4に示すように、マット部材に
は粘着材を塗布させた2本の横方向端縁帯片24が備えら
れ、各帯片は約1インチ幅でマットの巻物の長さだけそ
の広い方の1面の端縁に沿って展開する。この帯片24は
紙その他の気密性材料からなる、引き剥がし式の保護帯
片26により被覆され、実際にマットを使用する時まで、
粘着性を保ち巻き込んだマットに粘着しないようにして
いる。従って取付け作業者は、帯片24を下側にしてマッ
トを換気溝孔の上に載置し、保護帯片26を引き剥がして
後マットを屋根こけら板に押しつけ、マット端縁の粘着
面が屋根の溝孔の両側に粘着されるようにする。タイル
又は冠状こけら板がマット上に取り付けられることによ
って、マットの屋根面への固着はしっかりしたものにな
る。
【0028】マット16は、他の場合には清掃具や研磨具
として使用される種類の合成繊維のメッシュからなる不
織布により形成される。合成繊維(通常はナイロン又は
ポリエステル)は解きほぐされ、混合され、その後通称
「ランドー・ウエッバー」として知られる合成機械によ
って、空気の噴流により不揃いに堆積されウェブ状に形
成される。この粗い繊維ウェブは水を基礎とするフェノ
ール及びラテックスよりなる結合材とともに噴射され、
炉で焼結され、繊維が相互に結合して不揃いな繊維の間
に然るべき大きさの孔の部分を持つ、比較的硬質のマッ
トが形成される。この種のマットの例として、「アトケ
ム・北アメリカ」社の「ローレン」製造部製のM29ポリ
エステル清掃用パッドが挙げられる。マット16として望
ましい実施例は、上述のM29と同じであるが但し結合材
中に清掃用パッドとして用いるための、他のより高価な
研磨剤に代えて、酸化アルミを用いることだけが異な
る。そして出来上がったウェブは 5/8 インチ深さで10
-1/2 インチ幅で、20フィート又は50フィート長さの巻
きものになっている。その仕様は下記の通りである。
【0029】
【数1】 オンス重量(平方ヤード) 40.5 - 45.0 - 49.5 厚さ(mm) 15.9 - 17.5 - 19.9 結合材 % 23.55 - 26.17 - 27.79 繊維の種類 ポリエステル 繊維の寸法 200デニール 繊維の割合 % 25.71 - 28.57 - 31.43 金属の種類 AlO2 (平均メッシュ14
0)金属 の割合 % 40.7 - 45.3 - 49.9 破壊強度 機械方向 30.0 psi ミニマム 交差方向 30.0 psi ミニマム 剪断強度 機械方向 30.0 psi ミニマム 交差方向 30.0 psi ミニマム 水浸透性 30 秒 ミニマム
【0030】
【発明の効果】上記のマット部材は又、ASTMその他
の標準試験による下記のような諸特性を示した。
【0031】
【数2】特性 試験 数値 空気透過性 ASTM D737 760 (立方フィート/分) 剪断応力 ASTM D1294-86 機械方向 42psi 交差方向 35.5psi 引張応力 ASTM D2261-83 機械方向 55psi 交差方向 64psi 自然発火温度 ASTM D1929 963°F 冷却クラック耐性 C-115 -25°F
【0032】ポリエステル繊維及び結合材は芯の無いマ
ットを構成し、上述した方法で取り付けられると、風に
より運ばれる雨水に対し有効な防護体となる。マットの
断片は、1時間当たり8インチの降雨量、風速 100マイ
ル/時でその上12インチにつき3インチの上向き傾斜の
屋根に試験片を置いた箇所で上記雨水に上向き風が加わ
る試験がなされた。試験片は以下に示すように段階的に
増加する風速のもとに置かれた。
【0033】
【数3】
【0034】この間試験片には破壊や損傷は無く、又洩
れも起こらなかった。本発明のマットは更に冠状こけら
板の基板として、十分な耐性を示す。マットの断片が、
28.5ポンド及び1 平方フート当たり57ポンドの静的圧力
機構的持上試験に供された。このマットは1−1/2 イン
チ幅と5インチ長さの換気用長孔の上に被せられ、2イ
ンチ長さの屋根釘でこけら板の中心から各側に5インチ
の線上に1フート当たり4本の割合で打ちつけて行っ
た。破壊や損傷は認められなかった。
【0035】本発明のものは、大抵のナイロン及びポリ
エステル繊維が経年変化を起こす紫外線照射に対しても
耐久性がある。マットの断片は、紫外線室内に置かれ
て、連続して1000時間紫外線照射にさらされた。試験片
には格別の特性変化は認められなかった。
【0036】本発明の精神又は特徴を逸脱しない範囲に
おいて、他の特殊形状の実施例が可能である。そうし
て、前記の発明の詳細な説明よりも、本発明の要旨を述
べるものとして、次に掲げる特許請求の範囲を参照され
たい。
【0037】本発明を表示するために、以下の図面は本
発明の望ましい実施例を示す。しかしながら、本発明は
この図中に示される通りの配列及び手段に限定されるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による単一マットを用いた屋根棟換気装
置の断面図を示す。
【図2】本発明による、一部装着した屋根棟換気装置の
見取図を示す。
【図3】本発明による屋根棟換気装置を取り付ける際
に、2つのマット材料の帯片の端と端とを接合している
状態の見取図である。
【図4】重量タイル用の固形芯体の格子配列を持ったマ
ット材の他の実施例を巻き込んだ状態を示す。
【図5】図4の矢印5−5の線に沿って切ったマットの
断面図である。
【符号の説明】
10 換気構造 12 溝孔 14 敷板 15 たるき 16 マット 18 冠状こけら板 20 屋根板 22 釘 24 端縁帯片 26 保護帯片 28 固形芯体

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内空間から外部への換気を行う屋根の
    棟の実質的全長に亘って設けられた開口溝孔と;前記溝
    孔の全長に亘って覆い且つ各側でオーバラップするよう
    にし、不揃いに配列した合成繊維を一旦開放して混ぜ合
    わせてウェブ状に成形し、フェノール又はラテックス結
    合材により固め、熱処理によって通気性がありメッシュ
    の変化するマットと、該マットは均質のシート部分と、
    マット上に冠状板構造を支持するためにマットの厚み全
    体に亘って延びる格子配列又は固形芯体を含むマット体
    と;マットを覆い屋根からマットの厚さだけ突出し、屋
    根板との間の空間で前記マットを通して換気が行われる
    ようにした冠状板構造とより成ることを特徴とする、屋
    根換気構造。
  2. 【請求項2】 冠状板構造はマット上に載置され糊で接
    着される複数の屋根用タイルから成る、請求項1に記載
    の屋根換気構造。
  3. 【請求項3】 マットは約 5/8インチの厚さを有する、
    請求項2に記載の屋根換気構造。
  4. 【請求項4】 合成繊維はポリエステルである、請求項
    1に記載の屋根換気構造。
  5. 【請求項5】 前記格子配列は直径が約 1/2インチで且
    つ約3インチの格子配列空間をもつ芯体よりなる、請求
    項4に記載の屋根換気構造。
  6. 【請求項6】 前記固形芯体の格子配列は、マット内に
    溶融ポリエステルの点滴を注入し固化することにより形
    成した、請求項5に記載の屋根換気構造。
  7. 【請求項7】 マットは約 5/8インチの厚さを有する、
    請求項6に記載の屋根換気構造。
  8. 【請求項8】 屋内空間から外部への換気を行う屋根の
    棟の実質的全長に亘って設けられた開口溝孔と、前記溝
    孔を覆い換気しながら水や害虫の侵入を防ぐようにした
    通気性物質と、前記通気性物質に被せるようにした冠状
    板構造とから成る屋根換気構造において:前記通気性物
    質は、不揃いに配列した合成樹脂繊維をフェノール又は
    ラテックス結合材により結合し熱処理によって均質のシ
    ートに成形した、柔軟性及び弾力性のあるマットと、前
    記マット上に冠状板構造を支持するためにマットの厚み
    全体に亘って延びる格子配列とを含む、改良された屋根
    換気構造。
  9. 【請求項9】 マットは屋根板と冠状板構造との間の空
    間で一定の厚さを維持するに十分な耐圧縮性を有する、
    請求項8に記載の屋根換気構造。
  10. 【請求項10】 マットは約 5/8インチの厚さを有す
    る、請求項9に記載の屋根換気構造。
  11. 【請求項11】 前記マットは不揃いに配列した合成繊
    維を一旦開放して混ぜ合わせてウェブ状に成形し、結合
    材により処理し、熱処理によって繊維を比較的硬いメッ
    シュ状にしたポリエステル繊維の均質シートから成る、
    請求項10に記載の屋根換気構造。
  12. 【請求項12】 前記マットは溶融したボリエステル樹
    脂を繊維マット内に注入し固化することにより形成した
    固形芯体の格子配列を含む、請求項11に記載の屋根換気
    構造。
  13. 【請求項13】 前記溶融ポリエステル樹脂は溶融ナイ
    ロンである、請求項12に記載の屋根換気構造。
  14. 【請求項14】 前記格子配列は約3インチ間隔の格子
    の交点上に直径約 1/2 インチの固形芯体を形成するこ
    とにより構成した、請求項12に記載の屋根換気構造。
  15. 【請求項15】 冠状板構造は複数の屋根タイルをマッ
    ト上に並べ、接着することにより形成した、請求項8に
    記載の屋根換気構造。
  16. 【請求項16】 屋内空間から外部への換気を行う屋根
    の棟の実質的全長に亘って設けられた開口溝孔と、前記
    溝孔を覆い換気しながら水や害虫の侵入を防ぐようにし
    た通気性物質と、前記通気性及び弾性物質に被せるよう
    にした冠状板構造とから成る屋根換気構造を用いるに際
    して、 通気性物質は、不揃いに配列した合成樹脂繊維をフェノ
    ール又はラテックス結合材により結合し熱処理によって
    均質のシートに成形した、柔軟性及び弾力性のあるマッ
    トと、前記マット上に冠状板構造を支持するためにマッ
    トの厚み全体に亘って延びる格子配列とを含む、改良さ
    れた通気性物質。
  17. 【請求項17】 前記シートは巻くことが出来、巻きを
    解きながら溝孔上に被せ、適宜長さに切断するようにし
    た、請求項16に記載の改良された物質。
  18. 【請求項18】 シートは粘着材を塗布させた2本の横
    方向端縁帯片を備え、各帯片はマットの巻物の長さだけ
    その端縁に沿って伸び、夫々の帯片は気密性材料によっ
    て粘着面を気密的に覆い、シートが巻きを解かれ溝孔上
    で適宜長さに切断される時には前記帯片は剥がされ、粘
    着面が露出するようにした、請求項17に記載の改良され
    た物質。
  19. 【請求項19】 前記マットは、ポリエステル繊維を一
    旦開放して混ぜ合わせ、不揃いに配列してウェブ状に成
    形し、結合材により固め、熱処理によって比較的硬さが
    あり且つメッシュの変化するマットに形成した、請求項
    18に記載の改良された物質。
  20. 【請求項20】 前記マットは、溶融したポリエステル
    を繊維マット内に注入し固化することによって成形され
    た固形芯体の格子配列を含む、請求項19に記載の改良さ
    れた物質。
  21. 【請求項21】 前記格子配列は、約1/2 インチ直径、
    格子配列間隔約3インチで配列された前記芯体から成
    る、請求項20に記載の改良された物質。
  22. 【請求項22】 屋内空間から外部への換気を行う屋根
    の棟の実質的全長に亘って設けられた開口溝孔と;前記
    溝孔の全長に亘って覆い且つ各側でもオーバラップする
    ようにし、不揃いに配列した合成繊維を、フェノール又
    はラテックス結合材により固め、熱処理によって通気性
    がありメッシュの変化する均質化されたシートであるマ
    ットと;マットを覆い屋根からマットの厚さだけ突出
    し、冠状板構造と屋根板との間の空間で前記マットを通
    して換気が行われるようにした冠状板構造とから成るこ
    とを特徴とする、屋根換気構造。
  23. 【請求項23】 冠状板構造はマット上に載置され釘で
    冠状板からマットを貫通し下部の屋根板に達するように
    して固着される複数の屋根用タイルから成る、請求項22
    に記載の屋根換気構造。
  24. 【請求項24】 マットは約5/8 インチの厚さを有す
    る、請求項22に記載の屋根換気構造。
  25. 【請求項25】 マットの変化するメッシュは、害虫、
    ほこり、水等が換気装置を通して屋内に侵入するのを阻
    止する障害物の役目をする、請求項22に記載の屋根換気
    構造。
  26. 【請求項26】 屋内空間から外部への換気を行う屋根
    の棟の実質的全長に亘って設けられた開口溝孔と、前記
    溝孔の全長に亘って覆い且つ各側でオーバラップするよ
    うにし、溝孔と冠状板構造との間に位置して換気を行い
    且つ水、害虫等の侵入を阻止するようにした通気性及び
    弾力性を有する物質の改良であって:前記通気性及び弾
    力性のある物質は、不揃いに配列した合成繊維を一旦開
    放して、空気流中で混ぜ合わせてウェブ状に成形し、フ
    ェノール又はラテックス結合材により固め、熱処理によ
    ってメッシュの変化するマットに形成し、該マットは均
    質のシート部分より成り、異質のシートを積層したり互
    いに接着して形成する事がない、通気性及び弾力性を有
    する改良された物質。
  27. 【請求項27】 前記マットは、屋根板と冠状板構造と
    の間に置かれた時、所定の厚さを維持するに十分な耐圧
    縮性を有する、請求項26に記載の改良された物質。
  28. 【請求項28】 前記シートは巻くことが出来、巻きを
    解きながら溝孔上に被せ、適宜長さに切断するようにし
    た、請求項26に記載の改良された物質。
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