JPH07109461B2 - エレクトロクロミック表示装置 - Google Patents

エレクトロクロミック表示装置

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JPH07109461B2
JPH07109461B2 JP13106089A JP13106089A JPH07109461B2 JP H07109461 B2 JPH07109461 B2 JP H07109461B2 JP 13106089 A JP13106089 A JP 13106089A JP 13106089 A JP13106089 A JP 13106089A JP H07109461 B2 JPH07109461 B2 JP H07109461B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一つのセルを複数の画素に分割してなるエレ
クトロクロミック素子を用いたエレクトロクロミック表
示装置に関する。
(従来の技術) 表示素子の一種として、各種物質の電気化学的な酸化還
元反応によって生じる可逆的な発消色現象を利用した受
光型のエレクトロクロミック表示素子(ECD)がある。
未だ公知ではないが、いま、一つのセル内に複数組のエ
レクトロクロミック材(以下「EC材」という)を含む表
示画素を組み込んで個々の画素ごとに独立に駆動するよ
うにすれば、例えば、温度の変化に応じ表示画素数を増
減させて温度変化を表示するというように、バーグラフ
表示装置のような機能をもたせることができる。
第6図はこのような温度変化等の表示に用いることがで
きるエレクトロクロミック表示素子及びその駆動回路の
極一般的に考えられる例を示すもので、一つのセル内に
AB,C,D,Eの5個のエレクトロクロミック素子を列設し、
各素子の対向極11及び表示極12には、それぞれ切換スイ
ッチSW11,SW12,……SW15及び切換スイッチSW21,SW22,…
…SW25によって直流のプラス又はマイナスを印加するこ
とができるようにしたものである。符号13は上記一つの
セルを密封するシールを示す。
各エレクトロクロミック素子の対向極11と表示極12との
間に電圧をかけ、また、その電圧のプラスとマイナスを
切り換えて電流の向きを変えると、各素子が発消色す
る。そこで、各エレクトロクロミック素子のEC材をプル
シアンブルーとし、例えば対向極11側の各切換スイッチ
と表示極12側の各切換スイッチとを第6図に示すように
切り換えて、上側4個の素子A,B,C,Dの表示極12にプラ
スの電圧を印加し、最も下の素子Eの対向極11にプラス
の電圧を印加すると、上側4個の素子A,B,C,Dは青色に
変化し、最も下の素子Eは消色する。そこでいま、上記
各切換スイッチを温度検知部からの検知信号に応じて切
り換えるようにしておけば温度表示に用いることがで
き、温度に限らず、その他の各種物理量の表示に用いる
ことができる。
(発明が解決しようとする課題) 一つのセルを複数の画素に分割してなるエレクトロクロ
ミック素子の上記各画素を独立して駆動する場合、各画
素に同じ向きに電流が流される場合は問題はないが、第
6図の例のように、隣接する画素Dと画素Eの駆動電流
が互いに逆向きの場合は、これらの画素D,Eの対向極11
相互間及び表示極12相互間の電位差によりイオンの移動
が起こって必要以上にEC材の酸化還元反応が進み、EC材
の劣化が加速されてエレクトロクロミック素子の繰返し
表示寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、一つのセ
ルを複数の画素に分割してなるエレクトロクロミック素
子の上記各画素を独立して駆動するものにおいて、隣接
画素の表示極相互間及び対向極相互間での酸化還元反応
がなく、表示寿命を長くすることができるエレクトロク
ロミック表示装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、一つのセルを複数の画素に分割してなるエレ
クトロクロミック素子と、上記複数の画素を独立して駆
動する制御回路を有してなり、上記制御回路は、上記複
数の画素に一方向に駆動電流を流すタイミングと逆方向
に駆動電流を流すタイミングとを交互に設定し、各画素
に流す駆動電流の向きが同時に互いに逆になることのな
いようにしたことを特徴とする。
(作用) 隣接する画素に流す駆動電流の向きが同一タイミングで
互いに逆になることはなく、隣接する画素の表示極相互
間及び対向極相互間で酸化還元反応が進むことはない。
(実施例) 以下、第1図ないし第5図を参照しながら本発明にかか
るエレクトロクロミック表示装置の実施例について説明
する。
第1図は、例えば季節に応じて周囲の温度が最適温度で
あるかどうか、最適温度からどの程度ずれているかを表
示することができるエルクトロクロミック表示装置の例
を示すもので、一つのセルに6個の表示画素Pc,PBa,PB
b,PBc,PBd,PBeが上下方向に配置されている。最上の画
素PcはEC材としてコバルトフタロシアニンテトラカルボ
ン酸カルシウム(以下「Pc」という)を用い、電圧の印
加によって緑⇔茶に変化するもので、季節表示に用い
る。その下の5個の画素PBa,PBb,PBc,PBd,PBeはEC材と
してプルシアンブルー(以下「PB」という)を用い、電
圧の印加によって白⇔青に変化するもので、この5個の
画素が総て青に発色していれば最適の温度であることを
表示し、最適温度から遠ざかるに従って下側から順に白
色に消色する画素が増え、青色に発色する画素が少なく
なるというように、温度表示に用いる。各画素は矩形状
その他所定の形状の領域で発消色するようにしてもよい
が、図示の例では、画素PcのEC材を葡萄の葉の形に形成
し、画素PBa,PBb,PBc,PBd,PBeのEC材を葡萄の房の形に
形成して、葉の色の変化で季節を表示し、房の発色領域
の量で最適温度か否かを表示するようになっている。第
2図ないし第4図は、このエレクトロクロミック表示素
子の駆動回路の例を示す。
第3図は、エレクトロクロミック素子の駆動回路に直流
電源を供給するための電源回路を例を示すもので、電池
電源Eは、トランジスタTR1とレギュレータ3と平滑用
コンデンサC1,C2を介して駆動回路の電源+Vccとして供
給される。トランジスタTR1のベースには抵抗R1と光電
センサとしてのCdSが直列に接続されている。周囲が暗
いときはCdSの抵抗値が数MΩに上昇し、トランジスタT
R1はそのベース電流が制限されてオフとなり、電池電源
Eとエレクトロクロミック素子の駆動回路との間を遮断
しエレクトロクロミック素子の駆動を停止する。周囲が
明るいときはCdSの抵抗値が数100Ωに低下し、トランジ
スタTR1はそのベース電流が増加してオンとなり、エレ
クトロクロミック素子の駆動回路に電源電圧+Vccを供
給する。このようにして、周囲が明るいときにのみエレ
クトロクロミック素子を駆動し、夜間や周囲が暗いとき
は駆動を停止することによって電流電源Eの浪費を防止
するようになっている。
第2図は、上記電源+Vccの供給によって動作するエレ
クトロクロミック素子の駆動回路の例を示す。第2図に
おいて、温度検出用のサーミスタTHには上記電源+Vcc
が供給され、周囲の温度に応じた出力電圧Voが10個のコ
ンパレータCP1,……CP10のマイナス側に入力される。サ
ーミスタTHからは、季節切換スイッチSW1が夏S側にあ
るときは抵抗R2と半固定抵抗VR2との間の分圧値が電圧V
oとして出力され、季節切換スイッチSW1が冬W側にある
ときは抵抗R2と半固定抵抗VR2と半固定抵抗VR1との間の
分圧値が電圧Voとして出力される。半固定抵抗VR1は冬
時の最適温度設定用であり、半固定抵抗VR2はサーミス
タTHに互換性をもたせるためにその特性に応じて調整す
るものである。抵抗R11,VR11,R12はコンパレータCP1
参照電圧発生用、抵抗R101,VR101,R102はコンパレータC
P10の参照電圧発生用、抵抗R13,R14はコンパレータCP1
のヒステリシス発生用、抵抗R103,R104はコンパレータC
P10のヒステリシス発生用、抵抗R15及び抵抗R105はオー
プンコレクタタイプコンパレータの出力プルアップ用で
ある。10個のコンパレータCP1,……CP10は同じ回路構成
になっているが、それぞれの参照電圧V1,……V10に一定
のステップで順次差がつけられている。10個のコンパレ
ータのうちの5個のコンパレータCP1〜CP5の出力S1〜S5
はインバータで反転されて5個のアンド回路A1〜A5の一
方の入力となり、他の5個のコンパレータCP6〜CP10
出力S6〜S10はそのまま上記アンド回路A1〜A5の他方の
入力となる。アンド回路A1〜A5の出力Sa,Sb,……Seは制
御回路1に入力される。コンパレータCP1,……CP10とア
ンド回路A1〜A5を含む回路部分は比較部を構成してい
る。
制御回路1は、発振器2からのクロックパルスCKにより
上記比較部からの信号Sa,Sb,……Seを読み込み、それに
応じたデジタル信号c1,d1,……c5,d5を出力する。この
信号Sa,Sb,…Seとデジタル信号c1,d1,……c5,d5の関係
は後で詳細に説明する。
第2図において、PBa,……PBeは第1図について説明し
たプルシアンブルー方式のエレクトロクロミック表示画
素である。このうち、画素PBaはブリッジ接続したトラ
ンジスタTRa,TRb,TRc,TRdによって正逆方向に通電駆動
される。トランジスタTRa,TRbはPNP型であり、トランジ
スタTRc,TRdはNPN型である。トランジスタTRaは制御回
路1からの信号c1によって制御され、トランジスタTRb
は信号c1の反転信号によって制御され、トランジスタTR
cは制御回路1からの信号d1によって制御され、トラン
ジスタTRdは信号d1の反転信号によって制御される。直
列接続されたトランジスタTRaとトランジスタTRcの間に
は表示画素PBaの表示電極が接続され、直列接続された
トランジスタTRbとトランジスタTRdの間には表示画素PB
aの対向電極が接続されている。従って、信号c1,d1が共
に「L」であればトランジスタTRa,TRdがオンして表示
画素PBaの表示電極側から対向電極側に電流が流れてEC
材が青色に変化し、信号c1,d1が共に「H」であればト
ランジスタTRb,TRcがオンして表示画素PBaの対向電極側
から表示電極側に電流が流れてEC材が消色し、白色に変
化する。抵抗Ra,Rb,Rc,Rdは電流制御用である。
他の表示画素PBb〜PBeも同様に構成されたトランジスタ
ブリッジ回路によって同様に駆動されるようになってい
る。ただし、表示画素PBbのトランジスタブリッジ回路
は制御回路1からの信号c2,d2で制御され、同様に表示
画素PBcのトランジスタブリッジ回路は制御回路1から
の信号c3,d3で、表示画素PBdのトランジスタブリッジ回
路は制御回路1からの信号c4,d4で、表示画素PBeのトラ
ンジスタブリッジ回路は制御回路1からの信号c5,d5
制御される。
オペアンプOP1,OP2はエレクトロクロミック素子駆動電
源用アンプである。直流電源+Vccに抵抗R3と半固定抵
抗VR3を直列接続し、半固定抵抗VR3で調整した分圧値を
オペアンプOP1のプラス端子に入力することによりプラ
ス側の駆動電圧Vpb+を調整し、直流電源+Vccに抵抗R4
と抵抗R5を直列接続して分圧し、この分圧値をオペアン
プOP2のプラス端子に入力することによりマイナス側の
駆動電圧Vpb−を調整し、これらプラス側の駆動電圧Vpb
+とマイナス側の駆動電圧Vpb−を前記各トランジスタ
ブリッジ回路に供給する。
第4図は、第1図について説明した表示画素Pcの駆動回
路の例を示す。表示画素Pcの一方の電極にはオペアンプ
OP3から電圧が印加され、他方の電極にはオペアンプOP4
から電圧が印加される。オペアンプOP4は、電圧+Vccを
抵抗R8,R9で分圧した一定の電圧が入力されることによ
り、一定の電圧を出力する。これに対しオペアンプOP3
は、前述の季節切換スイッチSW1が冬側に切り換えられ
ているときは半固定抵抗VR4と抵抗R6による電圧+Vccの
分圧値が入力され、上記スイッチSW1が夏側に切り換え
られているときは半固定抵抗VR5と抵抗R7による電圧+V
ccの分圧値が入力されるようになっていて、夏と冬とで
は、スイッチSW1の切り換えに応じてオペアンプOP3の出
力電圧が切り換えられるようになっている。スイッチSW
1は第2図に示すスイッチSW1と連動する。
次に、上記実施例の動作を説明する。
第2図におけるサーミスタTHは周囲の温度の変化に応じ
て抵抗が変化し、その出力電圧Voが変化する。換言すれ
ば電圧Voは周囲の温度に対応する。また、この電圧Voは
スイッチSW1が夏冬のどちら側にあるかによっても異な
る。電圧Voは各コンパレータCP1〜CP10のマイナス側に
入力される。いま、各コンパレータCP1〜CP10の参照電
圧V1〜V10を温度に対応させた場合、各半固定抵抗VR1
VR10によって各コンパレータCP1〜CP10は表1のように
調整されているものとする。
各コンパレータCP1〜CP10の出力S1,S2,……S10は比較温
度Trefより周囲温度Taが低い場合には「L」、比較温度
Trefより周囲温度Taが高い場合には「H」となる。い
ま、例えば冬(W)の設定で周囲温度Taが22℃とする
と、上記出力S1,S2,……S10は表2のようになる。
この出力信号のうちS1,S2,……S5の反転信号はそれぞれ
アンド回路A1,A2,……A5の一方の端子に入力され、S6,S
7,……S10の非反転信号はそれぞれアンド回路A1,A2,…
…A5の他方の端子に入力されるため、アンド回路A1,A2,
……A5の出力Sa,Sb,……Seは表3のようになる。
発振器2からは第5図に示すようなクロックパルスCKが
出力され、制御回路1に入力されている。クロックパル
スCKは、「H」の時間をTh、「L」の時間をTlとしたと
き、Th=Tl=3(sec)というように設定しておく。制
御回路1は、パルスCKの立ち上がりの瞬間に信号Sa,Sb,
……Seを取り込み、Th及びTlの時間に表4に示すような
信号c1,d1,……c5,d5を出力する。
上記Thの時間とTlの時間は3秒に限らず適宜の時間に設
定して差し支えないが、後の説明で明らかなように、Th
とTlの時間の和の時間で周囲温度を検出し、温度が変わ
っていればその表示を変化させるものであるから、この
時間が長いと温度が変わっても長い時間表示が変わらな
いことになってしまう。従って、この点に留意してThの
時間とTlの時間を設定する。
ここで、表示画素PBaを例にして動作を見る。トランジ
スタTRa,TRbの各エミッタにはオペアンプOP1を通じて電
圧Vpb+が印加され、トランジスタTRc,TRdの各エミッタ
にはオペアンプOP2を通じて電圧Vpb−が印加されてい
る。Vpb+とVpb−の関係は、Vpb+>Vpb−になってい
る。いま、クロックパルスCKがThのタイミングとする
と、制御回路1の出力c1,d1は共に「L」となり、トラ
ンジスタTRaとトランジスタTRdがオンとなって表示画素
PBaの表示極側にVpb+が印加され、対向極側にVpb−が
印加されるため、青色の表示となる。次にクロックパル
スCKがTlのタイミングになると、制御回路1の出力c1
「H」、d1は「L」となり、ブリッジ接続された各トラ
ンジスタTRa,TRb,TRc,TRdは総てオフとなる。従って、
表示画素PBaの表示極側も対向極側もオープン状態とな
って駆動電流は流れない。このタイミングでは、エレク
トロクロミック表示素子の特性であるメモリー機能によ
り上記Thの状態の青色の表示が保持される。他の表示画
素PBb〜PBdについても、前述の表4で示す信号C2,d2,…
…c4,d4が信号c1,d1と同じであるいことから明らかなよ
うに、表示画素PBaと同様に駆動され、青色に発色す
る。
これに対して表示画素PBeについては、クロックパルスC
KがThのタイミングでは表4に示すように制御回路1の
出力信号c5は「H」、d5は「L」となり、ブリッジ接続
された各トランジスタTRa,TRb,TRc,TRdは総てオフとな
るため、保持状態となる。次にクロックパルスCKがTlの
タイミングになると、制御回路1の出力c1,d1は共に
「H」となり、ブリッジ接続された各トランジスタTRa,
TRb,TRc,TRdのうちトランジスタTRa,TRdはオフ、トラン
ジスタTRb,TRcはオンとなるため、表示画素PBa〜PBdの
場合とは逆に対向極側から表示極側に向かって電流が流
れ、消色して白色となる。
以上のように表示画素PBa〜PBeのうちPBa〜PBdは青色に
なり、PBeだけが白色になる。これは、前述のようにス
イッチSW1を冬Wに設定した場合に、周囲の温度が22℃
のときは最適温度(表1で示す冬の設定の中心値である
20℃)よりも多少温度が高いことを意味している。以上
の動作は、周囲の温度が変化しなければ変わりがなく、
よって、各表示画素PBa〜PBeによる表示も不変となる。
温度が変化すると、コンパレータCP1〜CP10の各出力が
順次段階的に反転してアンド回路A1〜A5の出力Sa〜Seが
段階的に反転し、これに応じて制御回路1の出力c1,d1,
……c5,d5も変化して各表示画素PBa〜PBeが段階的に青
色又は白色に発消色する。こうして、周囲温度が最適温
度であれば、各表示画素PBa〜PBeの総てが青色になり、
最適温度から高い方又は低い方にずれるに従って、下側
の表示画素から順に白色に変化する。
EC材の異なる他のエレクトロクロミック素子Pcは季節表
示用であり、第4図に示すように、切換スイッチSW1
冬Wに切り換えられているか夏Sに切り換えられている
かによって素子Pcに印加される電圧が切り換えられ、素
子Pcの発色が変わるようになっている。具体的には、冬
Wの設定では茶色、夏Sの設定では緑色に発色するよう
にして季節感を出すようになっている。
以上述べた実施例の動作で注目すべき点は、一つのセル
に分割して形成された複数の画素PBa,……PBeの駆動電
流の方向は、クロックパルスCKが「H」のタイミングで
あるか又は「L」のタイミングであるかによって決定さ
れ、上記各画素の駆動電流の向きが互いに逆になるタイ
ミングはないという点である。仮りに同じタイミングで
複数の画素が互いに異なる方向に駆動されて一方の画素
が白から青に変化しているとき、他方の画素が青から白
に変化するとすれば、初めに述べたように複数の画素の
表示極相互間及び対向極相互間で酸化還元反応が進み、
EC材の劣化を加速することになる。しかし、上記実施例
では、エレクトロクロミック素子の特性であるメモリー
機能を利用して、青から白に変化させようとする画素の
電圧印加タイミングと白から青に変化させようとする画
素の電圧印加タイミングとを異ならせたため、複数の画
素の表示極相互間及び対向極相互間での酸化還元反応を
防止することができ、これによりEC材の劣化の加速を防
止してエレクトロクロミック素子の表示寿命を飛躍的に
延ばすことができる。
なお、温度の変化を同じ色の表示画素の増減で表示する
ことなく、各温度に対応させて表示画素を設け、周囲温
度に対応した画素のみを駆動してその温度を表示させる
ようにしてもよい。表示の対象は温度に限らず、湿度、
濃度、速度、流量その他の物理量の表示等に用いること
ができる。エレクトロクロミック素子の形式は任意であ
り、また、図示の実施例のように異なった形式の素子を
任意に組み合わせてもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、エレクトロクロミック素子の特性であ
るメモリー機能を利用して、複数の画素に一方向に駆動
電流を流すタイミングと逆方向に駆動電流を流すタイミ
ングとを交互に設定し、各画素に流す駆動電流の向きが
同時に互いに逆になることのないようにしたため、複数
の画素の表示極相互間及び対向極相互間での酸化還元反
応を防止してEC材の劣化の加速を防止することができ、
これによってエレクトロクロミック素子の繰返し表示寿
命を飛躍的に延ばすことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を適用可能なエレクトロクロミック
素子の例を示す正面図、第2図は本発明装置に適用可能
な駆動回路の例を示す回路図、第3図は本発明装置に適
用可能な電源供給回路の例を示す回路図、第4図は本発
明装置に適用可能な駆動回路の別の例を示す回路図、第
5図は第2図の回路におけるクロックパルスの例を示す
波形図、第6図は一般的に考えられる列設された複数の
エレクトロクロミック素子の駆動方法の例を示す結線図
である。 PBa,PBb,PBc,PBd,PBe……エレクトロクロミック素子、
1……制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つのセルを複数の画素に分割してなるエ
    レクトロクロミック素子と、上記複数の画素を独立して
    駆動する制御回路を有してなるエレクトロクロミック表
    示装置であって、上記制御回路は、上記複数の画素に一
    方向に駆動電流を流すタイミングと逆方向に駆動電流を
    流すタイミングとを交互に設定し、各画素に流す駆動電
    流の向きが同時に互いに逆になることのないようにした
    ことを特徴とするエレクトロクロミック表示装置。
JP13106089A 1989-05-24 1989-05-24 エレクトロクロミック表示装置 Expired - Lifetime JPH07109461B2 (ja)

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