JPH07107458A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH07107458A
JPH07107458A JP24478193A JP24478193A JPH07107458A JP H07107458 A JPH07107458 A JP H07107458A JP 24478193 A JP24478193 A JP 24478193A JP 24478193 A JP24478193 A JP 24478193A JP H07107458 A JPH07107458 A JP H07107458A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セル廃棄による画質劣化の影響を局所化する
ことによってセル廃棄による画質の劣化を最小限に抑え
ることが可能となる画像符号化装置を提供する。 【構成】 映像信号を複数のブロックに分割して符号化
する画像符号化装置において、前記ブロックの少なくと
も1つ毎に受信側での画質低下量を推定する画質低下量
推定回路310と、この推定回路310により推定した
画質低下量が同期間隔毎に一定となるように同期間隔
(ブロックの数)を制御する回路(330、340)を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を高能率に符
号化したデータの誤りに対する耐性を高める画像符号化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】符号化された画像データが誤りにより失
われた場合、特にATM網におけるセルのようなパケッ
トに分割してデータを伝送する場合、セル廃棄が生じる
と、次の同期符号が検出されるまで、画像信号が破綻す
るため視覚的に大きな劣化が生じる。そこで、セル廃棄
後の同期の早期回復を図り、誤りの伝搬を局所化するこ
とにより画質劣化の影響を最小限にするための対策が検
討されている。
【0003】一般に、符号化された画像データの同期は
ユニークワード(UW)により回復できる。また、MP
EG(MPEG1およびMPEG2の両者を指すものと
する)のビットストリームのシンタックス(体系)は、
上位から順にシーケンス層、GOP(Groupe of Pictur
es:画像グループ)層、ピクチャ層、スライス層、MB
(Macroblock:マクロブロック)層、ブロック層とに階
層化されており、UWが挿入される同期の最下位層はス
ライス層である。更に、同期の間隔であるスライスの長
さ(スライス内に含まれるMBの数)及びスライスの開
始位置は、文献(例えば、安田浩編著、“マルチメディ
ア符号化の国際標準”、丸善)に記載されているように
ピクチャ(画像)内で任意に設定できるため、スライス
の長さを短くして、スライス内に含まれるMBの数を少
なくすることにより、セル廃棄後に破綻するMBの数が
低減される。なお、MBのデータは高い符号化効率を得
るために、MBアドレスや動きベクトル(以後、MVと
称する)あるいはイントラMBにおけるDCT係数のD
C成分を、隣接するMBとの相対値で符号化している。
しかし、スライス毎に同期を回復するために、スライス
の先頭のMBは、相対値を用いず独立に符号可能となっ
ている。従って、このMBのデータは全て絶対値で符号
化しなければならない、即ち絶対MBとしなければなら
ないので、符号化効率が他のMBに比べて低くなる。
【0004】以上のことから、セル廃棄による画質劣化
を最小限に抑えるためには、スライスの長さを極端に短
くしなければならないが、スライスヘッダ(UWを含
む)や絶対MBが増加することにより符号化効率が低下
してしまう。
【0005】この問題を解決するために、UWによる同
期の代わりにセル同期を利用して伝送効率の低下を抑え
る構造的セル化法がいくつか提案されている。例えば、
1992年画像符号化シンポジウム(PCSJ92)、
5−3、”MPEG2テストモデル1をベースとしたA
TM符号化方式の検討”では、ユーザデータの先頭に、
最初に現れるMBの先頭ビットの位置を示すポインタの
符号(MBSP)と、このMBの絶対アドレス(MB
A)をつけることにより、任意のセル内の最初のMBか
ら同期の回復が可能となり、各セルで独立に符号化デー
タの同期が確保できるようになると報告している。実際
には、ポインタで指し示されたMBでは、MVやDCT
係数のDC成分も絶対値で符号化する必要がある。な
お、この場合、ATMセルの構成は、例えば、日本IT
U協会編、”B−ISDN入門”(オーム社)に記載さ
れているようにATMヘッダが5バイト(オクテット)
そして情報フィールドが48バイト(オクテット)であ
り、情報フィールド内のユーザデータ領域(実際に符号
化ビットストリームを詰め込む領域)は47バイト(オ
クテット)であるとして論じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】構造的セル化法でセル
化された符号化ビットストリームは、MPEGのデコー
ダでは復号できないため、ポインタ符号(MBSP)や
絶対アドレス(MBA)を復号してMPEGのデコーダ
でも復号できるように変更する回路を追加する必要があ
る。
【0007】一般に、受信側では、セル廃棄により失わ
れたマクロブロック(MBA )に隣接し、セル廃棄され
ていないマクロブロック(MBB )の動きベクトル(M
V)を、セル廃棄により失われたMBA のMVであると
仮定して、既に復号済みのフレーム(参照フレーム)内
の失われたMBA'により符号化フレームの失われたMB
A をコンシールメント(セル廃棄補償)することにより
画質劣化を抑えている。ここで、セル廃棄により失われ
たMBのMVと隣接するMBのMVとの相関が強い場合
や、画面内の被写体がフレーム間で変形せず動き補償予
測(以後、MCと称する)誤差が小さい場合には、MB
A とMBA'はほとんど同じ画像信号となるため、セル廃
棄補償により画質劣化が大幅に改善される。また、この
ように相関の強い領域におけるMBが有する情報量は小
さくなる。一方、セル廃棄により失われたMBのMVと
隣接するMBのMVとの相関が弱い場合や、画面内の被
写体がフレーム間で変形してMC誤差が大きい場合に
は、MBA とMBA'は大きく異なる画像信号となるた
め、セル廃棄補償をしても画像信号の破綻が生じ易い。
また、このように相関の弱い領域におけるMBが有する
情報量は大きくなる。即ち、MC誤差値やMVの相関を
評価することにより、誤りが発生して復号不可能となっ
た際の画質低下量が推定できる。
【0008】上述した従来の構造的セル化法では、MP
EGのデコーダでは復号できず、MBSPやMBAを復
号してMPEGのデコーダでも復号できるように変更す
る回路の追加が必要となる問題点を解決すること及びセ
ル廃棄による画質劣化の影響を局所化することを目的と
して、スライスの長さを通常よりも短くしてセルにMB
を詰め込む。この場合、スライスの長さを固定にする
と、セル廃棄補償をしても画像信号の破綻が生じ易いM
Bでも、画質劣化が改善され易いMBでも、同期が回復
されるまでにセル廃棄により失われるMBの数が平均的
に同じになることが問題となる。
【0009】本発明は、パケット廃棄またはセル廃棄に
よる画質劣化の影響を局所化するために、スライスの長
さを短くしてセルにMBを詰め込む際に、セル廃棄補償
により画質劣化が大幅に改善されると推定される領域に
比べて、セル廃棄補償をしても画像信号の破綻が生じ易
いと推定される領域におけるスライスの長さが短くなる
ように適応的に制御することにより、セル廃棄により失
われるセル廃棄補償の破綻が生じ易いMBの数を少なく
し、セル廃棄による画質の劣化を最小限に抑えることが
可能となる画像符号化装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、同期間隔を可
変とする手段と、ブロックあるいは複数ブロック毎にパ
ケット廃棄あるいはビット誤りによる受信側での画質低
下量を推定する手段と、この推定手段により推定した同
期間隔毎の画質低下量が一定となるように、同期間隔を
制御する手段とを有する画像符号化装置を提供する。
【0011】
【作用】本発明によれば、スライスの長さを短くするこ
とによりセル廃棄による画質劣化の影響を局所化する際
に、受信側におけるスライス毎の画質低下量を推定し、
この画質低下量が一定となるようにスライスの長さを制
御することにより、画質低下量の大きな領域では相対的
にスライスの長さが短くなり、画質低下量の小さい領域
に比べてセル廃棄により失われるブロックの数が少なく
なり、同期信号の増加量と画質低下量とのトレードオフ
が図れる。
【0012】
【実施例】図1〜図5を参照して、動き補償予測+離散
コサイン変換符号化方式に基づいた本発明に係わる実施
例を説明する。図1において、線10を介して供給され
た映像信号は、エンコーダ部100によって高能率符号
化され、符号化されたビットストリームは線20を介し
て出力バッファ30に一時蓄えられる。出力バッファ3
0に蓄えられたビットストリームは、線40を介して出
力されると共に、ビットストリームの滞留量が線50を
介して符号量制御回路60に供給される。符号量制御回
路60は、ビットストリームの滞留量に応じて量子化ス
テップサイズを変更し、線70を介してエンコーダ部1
00に供給する。
【0013】エンコーダ部100の詳細が図3に示され
ている。この図3によると、線10より入力された映像
信号がフレーム毎に複数のフレームメモリ110に供給
される。次に、動きベクトル(MV)検出部120は、
フレームメモリ110間の動きベクトル(MV)を1画
素精度で検出した後、このMVを基準として、フレーム
メモリ130に記憶されている局部復号画像と原画像と
の間で1/2画素精度でMVをリファイン(純化)し
て、動き補償予測回路140に供給する。動き補償予測
回路140は、供給されたMVとフレームメモリ130
からの局部復号画像とから予測画像信号を作成し、この
予測画像信号をモード制御回路150とフレーム内/フ
レーム間切り換え回路160に供給する。
【0014】モード制御回路150では、動き補償予測
回路140より供給された予測画像信号とフレームメモ
リ110より供給された入力画像信号とを用いて、最適
な予測の方法(例えば、前方予測、後方予測等)の判定
やフレーム内符号化とフレーム間符号化の判定がMB毎
に行われ、予測モードが決定される。フレーム内/フレ
ーム間の判定情報はフレーム内/フレーム間切り換え回
路160に供給され、符号量制御回路60より供給され
る量子化ステップサイズを含めた付加情報は線152を
介して、予測モードは線153を介して、それぞれ可変
長符号化回路250に供給される。また、当該MBのア
ドレスは線154を介してDPCM回路240に、MV
は線155を介してモード切り換え回路230にそれぞ
れ供給される。さらに、当該MBがスライスの最後のM
Bである場合には、線303を介して同期間隔制御回路
300から供給され、スライスの終了を示すリセット信
号がDPCM回路240と多重化回路260とに供給さ
れる。
【0015】フレーム内/フレーム間切り換え回路16
0は、フレーム間符号化が選択された場合には、動き補
償予測回路140で作成された最適な予測値を、フレー
ム内符号化が選択された場合には、予測値を0として減
算器170と加算器220に供給する。
【0016】減算器170では、入力画像と予測信号と
の誤差信号が作成され、DCT回路180に供給され
る。DCT回路180において変換係数に変換された予
測誤差信号は、量子化器190に供給される。量子化器
190において量子化された変換係数は、線156を介
して逆量子化器200とモード切り換え回路230に供
給される。
【0017】逆量子化器200において逆量子化された
変換係数は、逆DCT回路210に供給される。逆DC
T回路210では、変換係数を予測誤差信号に逆変換し
て加算器220に供給する。加算器220は、予測誤差
信号と予測値とを加算して局部復号画像を作成しフレー
ムメモリ130に供給する。
【0018】モード切り換え回路230では、線153
を介して供給された予測モードがフレーム間符号化であ
れば、線155を介して供給されたMVの値をそのまま
DPCM回路240に供給し、線156を介して供給さ
れたDCT係数をそのまま線231を介して可変長符号
化回路250に供給する。また、予測モードがフレーム
内符号化であれば、線156を介して供給されたDCT
係数のDC(直流)成分はDPCM回路240に供給さ
れ、AC(交流)成分は線231を介して可変長符号化
回路250に供給される。この際、線155を介して供
給されたMVの値はDPCM回路240に供給されずに
DPCM回路240の予測器の値がリセットされる。
【0019】DPCM回路240は、線154を介して
供給されたMBアドレスおよびモード切り替え回路23
0を介したMVの値並びにDCT係数のDC成分のそれ
ぞれに対して、直前に供給された値との差分値を算出
し、これら差分値を可変長符号化回路250に供給す
る。即ち、DPCM回路240には3種類の予測器が備
えられており、スライスの最後のMBでは、同期間隔制
御回路300から線303を介して供給されるリセット
信号によって予測器の値がリセットされる。
【0020】可変長符号化回路250では、線152を
介して供給された付加情報と、線153を介して供給さ
れた予測モードと、さらにMBアドレスと、MVの値
と、DCT係数のDC成分の差分値が、可変長あるいは
固定長符号化されてそれぞれ多重化回路260に供給さ
れる。
【0021】多重化回路260では、供給された可変長
あるいは固定長符号に線303を介して供給されたリセ
ット信号に従って、スタッフビットやUW等のスライス
ヘッダをつけて多重化し、線30を介して符号化ビット
ストリームを出力する。
【0022】図3に示す同期間隔制御回路300は、M
B毎のアクティビティ(画質低下量を推定するためのM
C誤差信号電力あるいはMC誤差信号の絶対値和など)
を累積し、累積値がしきい値THを越えた場合には、ス
ライス層の終了を示すリセット信号を線303を介して
DPCM回路240と多重化回路260にそれぞれ供給
すると共に、累積値をリセットすることにより、スライ
ス毎のアクティビティを一定としている。なお、画面内
で最後に符号化されるMBでは、強制的にスライス層を
終了させるために、アクティビティの累積値がTHを越
えなくてもリセット信号を出力する。また、符号化ある
いは復号化処理の都合上、適宜、強制的にスライス層を
終了させてもよい。
【0023】また、MPEGのシンタックス(体系)で
は、符号化の処理をMB毎にラスタ順で行っているた
め、MBの統合の方法はこの順序に拘束される。従っ
て、スライスのシンタックスを変更すれば、MBを統合
してスライスを構成する方法は、上記のように符号化順
に統合するだけではない。例えば、文献:”画像処理ハ
ンドブック,昭晃堂”の12.3.1に示されている統
合法を利用しても良い。
【0024】図2(a)に示すようにスライスの長さ
(MBの数)を固定にすると、セル廃棄補償により画質
劣化が改善され易いMB(MB1〜MB4)でも、セル
廃棄補償の破錠が生じ易いMB(MB7,MB8)でも
同期回復までに失われるMBの数は平均的に同じであ
る。しかし、図2(b)に示すようにスライス毎のアク
ティビティの累積値が一定となるようにスライスの長さ
を制御することにより、アクティビティの小さな領域で
は1スライス内に含まれるMBの数は多くなり、アクテ
ィビティの大きな領域では1スライス内に含まれるMB
の数は少なくなる。従って、セル廃棄補償の破錠が生じ
易いMBの方が、セル廃棄補償により画質劣化が改善さ
れ易いMBよりも早期に同期回復が図られるようにな
る。このような効果は、ビット誤りにより可変長復号化
の同期が失われた場合でも同様である。
【0025】次に、図4を用いて同期間隔制御回路30
0をより詳細に説明する。図3におけるモード制御回路
150において得られた、予測モードあるいは動きベク
トル(MV)情報等の動き補償予測(MC)情報はMB
のアドレスと共に線301を介して同期間隔制御回路3
00に供給される。同期間隔制御回路300では、線3
01より供給されるMC情報は図4(a)に示される画
質低下量推定回路310に供給される。この画質低下量
推定回路310では、MC情報は図4(b)に示される
MC情報メモリ311に蓄積され、アクティビティ(M
C誤差信号電力)計算回路312に供給される。アクテ
ィビティ計算回路312は、MC情報メモリ311より
供給されるMC情報に基づいて、フレームメモリ110
より線302を介して画像信号を読み込み、MB毎にM
C誤差信号を作成して、アクティビティを計算する。こ
のアクティビティは線313を介して画質低下量累積回
路320に供給され、アクティビティの累積値が比較回
路330に供給される。ここで計算されるアクティビテ
ィが、読み込み画像信号のMBのMC誤差信号であるな
らば、モード制御回路150において予測モードを決定
する際にアクティビテイは算出されている。このアクテ
ィビテイをMC誤差信号のアクティビティとして使用し
ても良い。その他の場合は、後述する。
【0026】比較回路330では、入力されたアクティ
ビティの累積値をしきい値THと比較して、累積値がT
Hを越えた場合には、スライス層の終了を示す情報をリ
セット信号発生回路340に供給する。なお、累積値が
THを越える直前のMBでスライス層を終了しても良
い。リセット信号発生回路340では、比較回路330
よりスライス層の終了情報が供給された場合あるいは線
314を介して画面内で最後に符号化されるMBのアド
レスが供給された場合には、線303を介してリセット
信号をDPCM回路240と多重化回路260にそれぞ
れ供給する。また、リセット信号は画質低下累積回路3
20に供給され、累積値がリセットされる。
【0027】また、周囲のMBより該MBの再生画像信
号を推定し、該MBの実際の画像信号との推定誤差信号
のアクティビティによって、画質低下量推定回路310
において求められる画質低下量を定義しても良い。
【0028】該MBが図5に示すXであり、フレームメ
モリ110とMC情報メモリ311には図5のHまでの
情報が蓄えられているものとする(XからHまでの遅延
を許す)。
【0029】アクティビティ計算回路312は、以下の
(1)〜(3)のいずれかの推定値と実際の値との誤差
信号アクティビティ、あるいはそれらのアクティビティ
の平均値を計算する。 (1)MC情報メモリ311に蓄えられているMBのア
ドレスを参照して、線302を介して該MB(即ちX)
の周囲のMB(例えば、図5のA〜H)の画像信号をフ
レームメモリ110より読み込み、この信号を用いた内
挿予測により該MB内の低周波数成分を予測する。 (2)MC情報メモリ311に蓄えられている、該MB
の周囲のMB(例えば、図5のA〜H)のMC情報によ
り、該MBを予測する。 (3)低周波数成分は(1)、その他の成分は(2)の
信号として予測する。
【0030】上記アクティビティは、入力画像の性質に
より値が変わり、アクティビティの累積値が一定となる
ようにスライスサイズを制御しているため、しきい値T
Hの大きさと入力画像の性質により、画像シーケンス全
体での平均的なスライスサイズも変化する。また、平均
的なスライスサイズが短くなると、スライスヘッダの符
号量が増加し、伝送効率が低下するため、例えば以下の
ように適切なしきい値を画像毎に決定する必要がある。
【0031】ここで、 A:フレーム全体でのアクティビティの累積値 B:各フレームへの割当て符号量 (b
its/frame) X:スライスサイズの平均値 (M
B/slice) N:フレーム当たりのMBの数 (M
B/frame) b:スライスヘッダの符号量 (b
its/slice) n:スライスヘッダの符号量が占める割合 とすると、THは平均的なスライス当たりのアクティビ
ティの累積値であるから、 TH=A・X/N …(1) と表される。即ちフレーム全体でのアクティビティの累
積値Aを求めれば、平均的なスライスサイズを与えれ
ば、自動的にTHが決定される。
【0032】なお、フレーム全体でのアクティビティの
累積値Aの求め方としては、例えば以下の方法が考えら
れる。 (1)フレームメモリ110において、入力された映像
信号を1フレーム分蓄える。その間にMV検出回路12
0によりMVを検出し、(2)インタレース画像をフレ
ーム毎に符号化する場合、フィールド画像をフレーム画
像に組み立てるために生じる1フィールド分の遅延を利
用して、片フィールド分のアクティビティを累積して、
この値を2倍した値をフレーム全体でのアクティビティ
の累積値と見なす。
【0033】シーケンスの最初の数フレームに関して
は、フレーム全体でのアクティビティが得られないフレ
ームもある。しかし、これらのフレームに関してはスラ
イスサイズを固定にすれば良い。
【0034】また、伝送効率は割当符号量に対するスラ
イスヘッダの符号量の割合で表される。従って、割当符
号量の多い場合には、スライスの長さが短くても伝送効
率は落ちない。よって式(2)により、伝送効率も考慮
してしきい値を決定することが出来る。
【0035】B・X/N:b=1:n より、X=N・b/B・nであるから、これを式(1)
に代入して、 TH=A・b/B・n …(2) を得る。
【0036】設定符号量Bの値は、符号量制御回路60
により与えられるフレーム毎の目標値でも、シーケンス
全体の平均値でもかまわない。また、スライス内で発生
した誤りはスライスの最後まで伝搬するため、誤りがラ
ンダムに発生しても、先頭のMBよりも最後のMBの法
が復号できない確率が高くなる。従って、画質量累積回
路320において、アクティビテイ計算回路312から
の出力を累積するのではなく、期待値(平均値)を計算
しても良い。具体的には、スライス内のi番目のMBが
復号できない確率piを
【0037】
【数1】 なお、上記の式では、全てのMBが等確率で誤ることを
前提としているが、実際には発生符号量の多いMBほど
誤りが発生する確率が高いので、Piを
【0038】
【数2】 ここで、 ai:i番目のMBのアクテイビティ bi:i番目のMBの発生符号量 (b
its) m :スライスサイズ (M
B/slice) である。
【0039】ここで、アクティビティの大きいMBほど
発生符号量も大きいと仮定して、MB毎の発生符号量b
iをフィードバックして使う代わりにaiを用いても良
い。但し、イントラピクチャの場合には、入力画像信号
のアクティビティを用いた方がよい。
【0040】本実施例と同様の作用を得るために、スラ
イス毎の符号量が一定となるように制御する方法も考え
られるが、符号量制御が行われるとアクティビティの大
きな領域でも発生符号量が少なく抑えられる場合があ
る。この場合、本実施例と比べて、1スライス内に含ま
れるMBの数が多くなり、早期に同期の回復を図ること
が出来なくなる。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、スライスの長さを短く
することによりセル廃棄による画質低下の影響を局所化
でき、セル廃棄補償により画質劣化が大幅に改善される
と推定される領域でのスライスの長さよりも、セル廃棄
補償をしても画像信号の破綻が生じ易いと推定される領
域でのスライスの長さが短くなるようにスライスの長さ
を適応的に制御することにより、セル廃棄による画質の
劣化を最小限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施例を説明する画像符号化装
置のブロック回路図。
【図2】固定スライスサイズと可変スライスサイズを比
較する図
【図3】図1の画像符号化装置に含まれるエンコーダ部
の回路図。
【図4】図3に示される同期間隔制御回路の詳細な回路
図。
【図5】MC情報メモリを説明する図
【符号の説明】
30…出力バッファ 60…符号量制御回路 100…エンコーダ部 110,130…フレームメモリ 120…動きベクトル検出回路 140…動き補償予測回路 150…モード制御回路 160…フレーム間/フレーム内切り換え回路 170…減算器 180…DCT回路 190…量子化回路 200…逆量子化回路 210…逆DCT回路 220…加算器 230…モード切り換え回路 240…DPCM回路 250…可変長符号化回路 260…多重化回路 300…同期間隔制御回路 310…画質低下量推定回路 311…MC情報メモリ 312…アクティビティ(MC誤差信号電力)計算回路 320…画質低下量累積回路 330…比較回路 340…リセット信号発生回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を複数のブロックに分割して符
    号化する画像符号化装置において、前記ブロックの少な
    くとも1つ毎に受信側での画質低下量を推定する手段
    と、前記推定手段により推定した画質低下量が同期間隔
    毎に一定となるように同期間隔を制御する手段を有する
    ことを特徴とする画像符号化装置。
JP24478193A 1993-09-30 1993-09-30 動画像伝送装置 Expired - Fee Related JP3387985B2 (ja)

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WO2023273466A1 (zh) * 2021-06-30 2023-01-05 荣耀终端有限公司 显示控制装置、显示装置以及电子设备

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