JPH0710704A - 水産動物に寄生する生物の防除材および方法 - Google Patents

水産動物に寄生する生物の防除材および方法

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JPH0710704A
JPH0710704A JP17625193A JP17625193A JPH0710704A JP H0710704 A JPH0710704 A JP H0710704A JP 17625193 A JP17625193 A JP 17625193A JP 17625193 A JP17625193 A JP 17625193A JP H0710704 A JPH0710704 A JP H0710704A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水産動物に寄生する生物の防除材を提供す
る。 【構成】 担持材にケイ皮アルデヒドを、該担持材を水
中に配置した場合ケイ皮アルデヒドが水に溶出するよう
に、担持させてなる水産動物に寄生する生物の防除材。 【効果】 本発明の防除材を養殖水域の水中に配置する
と担持材から徐々に溶出するケイ皮アルデヒドにより養
殖水産動物に寄生する生物を有効に防除することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水産動物を養殖する場合
などに認められる該動物に寄生する生物の防除材に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】我が国の
漁業生産量が1千万トンを割り込む中で、養殖水産動物
の占める割合は毎年増加し、我が国の第一次産業には、
もはやなくてはならない存在となっている。しかし、そ
の反面、多魚種の増産や外国からの輸入種苗、又、養殖
水域の富栄養化等により、病気も多様化しつつ、ウィル
スや細菌の感染症はもとより、その誘因ともなる寄生性
生物による被害も甚大なものとなっている。その対策と
して従来、ホルマリン,硫酸銅,過マンガン酸カリ,過
酸化水素,メチレンブルー,有機リン剤等による薬液浴
のみが実施されている。
【0003】しかしながら、この薬液浴に用いられる薬
剤は毒性が強く、魚類などへの適持的な悪影響も多く、
予後不良状態になることも、しばしば身受けられる。
又、そればかりではなく、食品衛生上や環境汚染、更に
は周辺の貝類など他の養殖物に対して悪影響を及ぼすの
である。寄生性生物の種類によっては、耐性化が見ら
れ、効力がもはやなくなっているものや減じているもの
もある。又、ある種の寄生性生物、例えばトラフグに寄
生するヘテロボツリウムのように元来、有効な防除手段
が見つかっていないものもある。
【0004】また、従来、特に海産養殖では、主にトリ
ブチルスズなどの漁網防汚剤を各種塗料に混合して、漁
網に塗って使用し、漁網に付着する藻類や貝類を防除す
ることにより潮通しを良くして吸虫卵等の寄生虫卵の付
着を防ぎ、さらに、その有効成分によってその幼生の発
生を抑えると共にある種の寄生虫の中間宿主、例えば、
ワレカラなどの付着をも防いでいたのであるが、海洋汚
染や食品衛生上、問題化してその使用が完全に規制され
た。それ以来、特に寄生虫症の発生が著しく増加したに
もかかわらずそれに代わる有効な漁網防汚剤は開発に至
っていない。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者は、既知の多く
の低毒性の化学薬品や、天然物,及びその成分につい
て、スクリーニング的にいろいろな寄生性生物に対する
交叉的な浸漬法及び、経口投与法等の試験を重ねた結
果、ケイ皮アルデヒド(シンナムアルデヒド)が有効で
あることを知り、またケイ皮アルデヒドは水に極く少量
しか溶けないがその希薄な水溶液でもよく寄生性生物に
作用すること見出し、その実用化に極めて価値の高い本
発明に到達した。
【0006】本発明は、担持材中にケイ皮アルデヒド
を、該担持材を水中に配置した場合ケイ皮アルデヒドが
水中に溶出するように、担持させてなる水産動物に寄生
する生物の防除材である。
【0007】ケイ皮アルデヒドは現在はほとんど工業的
に合成されたもので、室温で油状、水には極少量しか溶
けず、香料として用いられており、マウス背部皮下注射
においてLD50(24時間後)7.15mg/10g
で、毒性は極めて低い。
【0008】また、ケイ皮アルデヒドとしてケイ皮油を
用いてもよい。ケイ皮油はクスノキ属(Cinamom
um)の植物、たとえば、シンナモム・ゼイラニクム
(C.zeylanicum)、シンナモム・カッシア
(C.cassia)、シンナモム・ロウレイリイ
(C.loureirii)などから、植物の種類に従
い、幹皮,枝および葉,根皮などを採取し、水蒸気蒸留
して得られる精油で、ケイ皮アルデヒドを70〜90%
含有する。
【0009】担持材としては、ケイ皮アルデヒドを開放
的に担持できる、すなわちケイ皮アルデヒドが担持材の
配置された池,沼,川,海等の水中において外囲の水と
接触して水中に溶出するように担持できるものが用いら
れる。
【0010】ケイ皮アルデヒドは、たとえば担持材に塗
布または含浸しまたは担持材と混合することにより、担
持材に担持される。塗布や含浸はケイ皮アルデヒドを、
必要に応じて液状ポリアマイド樹脂のような希釈剤で希
釈したのち、担持材に塗布するか、担持材をケイ皮アル
デヒドまたはその希釈液に浸漬し、乾燥することにより
行うことができる。
【0011】担持材は無機材料でも有機材料でもよい。
それは板,棒および種々の形状に成形された成形材でも
よく、ロープ,コード,網のように繊維質材で造られた
ものでもよく、またたとえば軽石,珊瑚,ゼオライト,
活性炭のような無機多孔質材や、たとえば、ポリアマイ
ド,ポリウレタン,ポリビニルアルコールなどの合成ポ
リマーの連続気泡発泡体のような有機多孔質材でもよ
い。
【0012】かくして得られたケイ皮アルデヒド含有担
持材は寄生性生物の寄生が発生した、または発生のおそ
れのある水中に配置される。たとえば担持材が網であれ
ば、それで養殖動物を囲い、ロープやコードまたはすだ
れ状に結んだ板などの場合は養殖水域に吊り下げるのが
よい。多孔質材の場合はそれが小塊であれば網で包む等
の手法を講じて同様に吊り下げることができる。
【0013】固形材中のケイ皮アルデヒドは、極めて少
量宛ではあるが水中に溶出する。それで、たとえば寄生
虫の場合、この溶けた少量の有効成分が常に漁網等に付
着した吸虫卵等からの幼生の発生に作用するのである。
その幼生の発生はいつ行われるのかは未詳であるから、
常に少量が海水中のどこかに含まれていなければならな
い。ケイ皮アルデヒドは成長した各寄生虫に有効である
から、未熟な細胞や組織を有した幼生は、比較的容易に
その作用を受けるのである。幼生の発生を抑えることに
よって、寄生虫の絶対数は確実に減少し、寄生虫そのも
のは、いつしか必ず完全に防除されつくすことになる。
又、多くの幼生(オンコミラキジウム)は、繊毛で自由
遊泳し、その寄生虫の特異な宿主に会合してはじめて寄
生が成立する。幼生は宿主に到達できない場合は、半日
位で死滅してしまう。そこで、本発明によれば常に海水
中に薬剤を存在させることができるから、その幼生の会
合の機会を、増々少なくし、この結果、その寄生を全く
防ぐか、又は寄生率を著しく軽減できる。このことは、
幼生ばかりでなく、成長した幼虫や成虫、更に吸虫類以
外の寄生虫に対しても同様であり、また水生菌、及び各
種病原菌の防除においても本発明の防除材は有効に適用
することができる。
【0014】本発明の対象となる寄生性生物には、原生
動物から、後生動物に至る寄生虫、水生菌および各種病
源性細菌を含み次の如く例示される。原生動物では、繊
毛虫類(Ciliata)のトリコディナ(Trich
odina sp)、キロドネラ(Chilodone
lla sp)、白点虫(Ichthyophithi
rius sp 及び Cryptocaryons
p)、スクーティカ(Scuticociliatid
a)。鞭毛虫類(Flagella)のイクチオボド
(Ichthyobodo sp)など。
【0015】後生動物では、扁形動物(Plathel
minthes)に属する種類の単生類(Monoge
nea)のヘテラキシネ(Heteraxine)、ビ
バギナ(Bivagina)、ヘテロボツリウム(He
terobothrium)、ベネデニア(Bened
enia)、ギロダクチルス(Gyrodactylu
s)、ダクチロギルス(Dactylogyrus)又
は、シュードダクチロギルス(Pseudodacty
logyrus)、ラメロディスカス(Lamello
discus)などの種が、鰓や皮膚に寄生するもの。
そして線形動物(Nemathelmnthes)の種
類では、鉤頭虫類(Acanthocephala)に
属し、腸に寄生するクビナガ鉤頭虫(Longicol
lum)など。
【0016】水生菌としては、たとえば、サプロレグニ
ア(Saprolegnia)、アクリア(Achly
a)、アファノマイセス(Aphanomyces)、
フサリウム(Fusarium)などの属に属するもの
など。
【0017】病源性細菌としては、たとえば、ビブリオ
(Vibrio)、パストレラ(Pasteurell
a)、アエロモナス(Aeromonas)、ストレプ
トコッカス(Streptococcus)、エドワル
ドジエラ(Edwardsiella)などの属に属す
るものなど。
【0018】本発明における寄生性生物の宿主となる水
産動物は淡水産および海水産の動物を含み、殊に全ての
年令層の水産養殖および鑑賞動物たとえば、魚類、甲殻
類、貝類などを含んでいる。その例としては、淡水産で
は、ニジマス(Salmo gairdnerii又は
Oncorhynchus mykiss)、アユ(P
lecoglossus altivelis)、ウナ
ギ(Anguillajaponica)、コイ(Cy
primus carpio)、キンギョ、フナ(Ca
rassius)、ティラビア(Oreochromi
s aureus)、ギンザケ(Oncorhynch
us kisutch)、ペヘレイ(Odonthes
tesbonariensis)などが挙げられる。
【0019】また、海水産では、ブリ(Seriola
quinqueradiatae)、マダイ(Pag
rus major)、ヒラメ(Paralichth
ysolivaceus)、トラフグ(Takifug
u rubripes)、シマアジ(Caranx d
elicatissimus)、カンパチ(Serio
la purpurasceus)、マアジ(Trac
hurus japonicus)、ヒラマサ(Ser
iola aureovittats)、ウマズラハギ
(Navodan modestus)、イシダイ(O
plegnathus fasciatus)、イシガ
キダイ(Oplegnathus punctatu
s)、フエフキダイ(Lethrinus)、クロダイ
(Sparus longispuis)、チダイ(E
rynnis japonicus)、スズキ(Lat
elabrax japonicus)、メバル(Se
bastes inermis)、マハタ(Epine
phelus seplemfasciatus)、ク
ルマエビ(Penaeus japonicus)など
が挙げられる。
【0020】
【作用】本発明の防除材は水中において徐々にケイ皮ア
ルデヒドを放出することにより養殖動物に害を与えずに
その寄生性生物を防除する。また、防除材をたとえば養
殖水域に吊り下げて防除材に動物が頻回に体をこすりつ
けることにより皮膚に寄生した生物を除去させることが
できる。
【0021】
【実施例】以下実施例の形で本発明をさらに説明する。 実施例1 漁網への塗布処理による効力試験(野外実験)
【0022】試験期間 5月1日〜9月30日 試験場所 和歌山県 供試魚 トラフグ2才魚(平均体重300g)
合計1,000尾 供試寄生性生物 ヘテロボツリウム・オカモトイ 試験小割 3m×3m×8mのナイロン製漁網 試験区3基、対照区1基の合計4基 水 温 19℃〜28℃
【0023】 供試漁網の作製 試験区漁網(A,B,C) ケイ皮アルデヒド8容に対して、ポリアマイド樹脂(液
状)2容を混濁した液を全面に塗布し乾燥させた漁網。 対照区漁網 ポリアマイド樹脂(液状)のみを全面に塗布した魚網 ※この場合、塗膜成分は船底塗料(2号)に使用される
油性系,ビニール系,エポキシ系,その他でも可能であ
る。
【0024】試験方法 養殖場の中の同じ潮流、同じ水深、でかつ交差不能な
場所に、試験用小割4基を準備し、各小割に試験区漁網
A,B,Cと対照区漁網を各々設置した。 あらかじめ、当該虫の寄生率の高い一群(3,000
尾)を収容している小割から、無作為に試験区A用25
0尾、B用250尾、C用250尾、対照区用250尾
を取り揚げ、各試験用小割に各々、分養した。 供試魚を各小割に放養した後、同じ飼料を同じ量、同
じ方法で給与した。 試験区A:試験期間の毎月1回、各月の第一日目に供
試薬で処理した新しい漁網に取り替えた区。 試験区B:試験期間の中間月日の1回のみ、同様に新し
い漁網に取り替えた区。 試験区C:試験期間の最初の1回のみ処理し、終了まで
網替えを実施しなかった区。 対照区 :無処理で、網替えも実施しなかった区。
【0025】試験期間終了後、10月1日に各区から
無作為に10尾宛を取り揚げ、解剖と同時に顕微鏡検査
にて、その寄生状況を調査して判断した。
【0026】結果を表Iに示す。試験区では対照区に比
較して明らかな有意差が認められた。又、試験区での評
価は、試験区A<B<Cの順の寄生数を示した。網替え
の頻度により防除効果が高められることが判った。総じ
て、その有効性が示された。
【0027】この試験は、本虫の寿命が4ケ月以内との
学会報告(平成元年日本魚病学会、小川ら)から5ケ月
間の試験期間を設け、供試薬の効果があれば、寄生率に
変化が起こるであろう。とりわけ過去の漁網防汚剤での
評価から、虫卵よりの幼生(オンコミラキジウム)の発
生時期に効果が発揮されるのであろうとの仮説から始ま
ったのであるが、この結果によってそのことが実証され
た。この試験期間中の魚の斃死など、毒性を疑う所見は
認められなかった。
【0028】
【表I】
【0029】※ 幼虫の項:顕微鏡下で10尾の左右の
鰓葉の同量の1片を観察した時のその寄生数の総計。 ※ 成虫の項:10尾を解剖して、その各々の左右の鰓
蓋内の成虫の寄生数の総計。
【0030】実施例4. はだ虫(吸虫)の除去試験(野外実験)
【0031】試験期間 7月1日〜7月31日 試験場所 和歌山県H養殖場 供試魚 ハマチ2才魚(平均体重1,200
g) 供試寄生性生物 皮膚に寄生する吸虫 ベネデニア・セ
リオレ(はだ虫) 試験小割 5m×5m×8mのナイロン製漁網2
基 水 温 27℃ 供試網籠の作製 3〜5cm大の軽石を、稚魚用モジ小
割網で20cm巾となるように袋状に包み、30cm位
の間隔で結紫して分節状にしながら2〜3cmの長さに
するこの網籠をケイ皮アルデヒド8容に対して、ポリア
マイド樹脂2容を混濁した液に十分浸漬した後、乾燥さ
せたもの。
【0032】試験方法 はだ虫の寄生が著しい一群2,000尾から試験区小
割に100尾、対照区小割に100尾の合計200尾
を、無作為に選別して分養した。 試験区には供試網籠を、対照区にはケイ皮アルデヒド
を除いた樹脂のみで、浸漬乾燥させた網籠を各々の小割
りの中央部にロープを通して、そのロープに固定した。
しかし、網籠自体は円回転が可能なように吊り下げた。 各々の網籠は、試験終了までそのままの状態で吊り下
げた。 試験終了後、各々の区から10尾宛取り揚げて、寄生
数をカウントして判定した。
【0033】結果 結果を表IIに示す。試験区は明らかにはだ虫の防去効果
が認められた。これはハマチに限らず、自己防衛のため
魚本来がもっている体表をこするという習性を利用した
もので、容易に皮膚をこすれる場所を提供し更に、はだ
虫に有効な薬剤を浸み込ませ、頻回魚が皮膚をこするこ
とによって固着している虫体を除々に弱らせて落下せし
めるのである。一旦落下した虫体は再度皮膚に寄生する
ことなく死滅してしまう。魚が皮膚をこすることによっ
て、副作用として皮膚が損傷しやすくなるが、網籠を可
動的にすることによって、それを防止できる。又、この
時の形状は、浮子状でも棒状でも良く、網籠の限りでは
ないが、薬剤の浸透度や持続性など、又、魚がこすりや
すい点などから、網籠状のものがよいと考えられる。
【0034】
【表II】
【0035】試験例 水産菌に対する効力試験
【0036】供試菌 アユの皮膚から分離した
Saprolegnia sp.2菌株 供試薬の調製 ケイ皮アルデヒド1容を水10容に混
ぜて、加熱沸騰させ、室温で冷却して得た上清液を基礎
薬液として使用した。
【0037】試験方法 サブロー寒天培地平板に15℃48時間培養した供試菌
株A,Bの周縁部を1辺1〜2mmの正方形に、滅菌し
たメスで切り出し、表面にだけ菌糸が付着した寒天ディ
スクを作製する。これを所定の濃度の供試薬剤を含有す
るサブロー寒天培地平板に乗せた後、15℃48時間培
養し、寒天ディスクからの菌糸の伸長の有無によりMI
Cを判定した。
【0038】結果 各菌株に対するMICは、 A.500 μg/ml B.500 μg/ml で、A.B.ともに同様の抑制効果が認められた。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、単に養殖水域の水中に
配置するだけで極めて簡便に寄生性生物を防除でき、水
域汚染のおそれもない水産動物に寄生する生物の防除材
が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担持材にケイ皮アルデヒドを、該担持材
    を水中に配置した場合ケイ皮アルデヒドが水に溶出する
    ように、担持させてなる水産動物に寄生する生物の防除
    材。
  2. 【請求項2】 ケイ皮アルデヒドが担持材に塗布または
    含浸されている請求項1記載の防除材。
  3. 【請求項3】 担持材が無機または有機の成形材,繊維
    質材または多孔質材である請求項1または2記載の防除
    材。
  4. 【請求項4】 ケイ皮アルデヒドを担持させた担持材を
    水産動物の養殖水域の水中に配置し、担持材から徐々に
    溶出する桂皮アルデヒドを寄生性生物に作用させること
    を特徴とする水産動物に寄生する生物の防除方法。
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