JPH0710688A - 単結晶の製造方法 - Google Patents

単結晶の製造方法

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JPH0710688A
JPH0710688A JP14628393A JP14628393A JPH0710688A JP H0710688 A JPH0710688 A JP H0710688A JP 14628393 A JP14628393 A JP 14628393A JP 14628393 A JP14628393 A JP 14628393A JP H0710688 A JPH0710688 A JP H0710688A
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temperature
melt
compound semiconductor
crystal
composition
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JP14628393A
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Toshiaki Asahi
聰明 朝日
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な組成の混晶半導体を再現性よく製造す
ることを可能ならしめる単結晶の製造方法を提供する。 【構成】 石英アンプル1の高温領域にCdTe原料2
を配置し、低温領域にZn蒸気源4を配置する。CdT
e原料2の融液の上面中央部にヒートシンク5を接触さ
せ、石英アンプル1内を真空に封じる。CdTe原料2
の温度TH及びZn蒸気源4の温度TLを夫々適当に設定
して所定時間放置し、石英アンプル1内の平衡状態を達
成させてCdTe原料2中にZn蒸気を溶解させる。し
かる後、高温領域の温度THを目標組成における混晶化
合物半導体の融点Tmよりも低くなるように徐々に降下
させて、ヒートシンク5との接触部から徐々に固化させ
る。 【効果】 原料融液の組成バラツキをなくすことがで
き、三元系混晶の単結晶を再現性よく製造することがで
きる。さらに、育成した結晶の多結晶化が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体の単結晶
の製造方法に関し、特にII−VI族化合物半導体に属する
示性式(AD)1-X(ED)X(但し、A、D、Eは互い
に異なる単一の元素であり、0<X<1である。以下、
同じ。)で表される擬二元系組成を有する三元系混晶化
合物半導体の単結晶をカイロポーラス法により融液成長
させる単結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】示性式(AD)1-X(ED)Xで表される
II−VI族の擬二元系(三元系)混晶化合物半導体は、そ
の優れた特性によりオプトエレクトロニクスの分野で注
目されている。例えば、示性式(CdTe)1-z(Hg
Te)z(0<Z<1)で表される混晶半導体は、遠赤
外領域における赤外線検出器の受光層として有用であ
り、一般に示性式(CdTe)1-x(ZnTe)xで表さ
れる適当な組成Xの混晶の単結晶基板上にエピタキシャ
ル成長されて、前記赤外線検出器の作製に供される。
【0003】従来、(CdTe)1-x(ZnTe)xの単
結晶は、CdTeとZnTeを出発原料とし、蒸気圧の
高いCd及びZnの蒸発を抑えるために、封管内でブリ
ッジマン法や温度勾配凝固法などにより育成されてい
た。例えば、組成Xの場合には、CdTe(1−X)モ
ルに対してZnTeXモルとなるようにCdTeとZn
Teを秤量し混合して、ルツボ内に入れるか、或は目標
とする組成Xと同じ組成の多結晶を予め製造しておき、
これをルツボ内に入れて融解していた。
【0004】しかし、原料融液を封管内に封入していて
もCdやZnが蒸発してしまい、原料融液は次第にTe
過剰となってしまう。さらに、Znは偏析し易いので、
原料融液が固化し始めると、その固相にZnが急速に取
り込まれてしまい、原料融液中のZnのモル比率は徐々
に小さくなってしまう。そのため、育成される単結晶中
のZnTeの組成Xも目標値よりも徐々に小さくなって
しまい、均一な組成の単結晶を得るのは極めて困難であ
った。
【0005】そこで、育成される単結晶中のZnTeの
組成Xの変化を抑えるため、封管中に原料融液を融解す
る高温領域とその領域よりも低温の領域を設け、その低
温領域に少なくとも2種以上の構成元素の単体を配置さ
せて、封管内における構成元素の蒸気圧を制御する方法
が提案されている(特開昭64−37488号)。この
提案によれば、原料融液中のZnのモル比率の大きな変
化を抑制し、育成される混晶の組成変化を低減させるこ
とが可能とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭64−37488号公報記載の製造法において
も、原料融液に付いては、混晶を構成する二種の二元系
化合物半導体(例えば、CdTeとZnTe)を所定の
モル比率となるように秤量して混合するか、或はそれら
を混合したものから目標とする混晶と同じ組成の多結晶
を予め製造して用いるか、の何れかである。そのため、
各二元系化合物半導体を秤量する際の誤差等により、原
料融液の組成が目標組成からずれることがあり、育成し
た結晶の組成の再現性が低くなる虞れのあることがわか
った。
【0007】また、原料融液として多結晶混晶を用いる
場合には、その多結晶混晶を予め製造する際に、構成元
素のうち蒸気圧の高い元素が欠如し易いので、均一な目
標とする組成の多結晶混晶を得難いという問題点があっ
た。さらに、多結晶混晶を製造する際、例えばZnのよ
うに偏析し易い元素を含む場合には、その偏析が起こ
り、得られた多結晶のうち早く固化した部位ほどZnの
濃度が高くなってしまうという問題点もあった。
【0008】さらにまた、使用する二元系化合物半導体
の融点が例えばZnTe(融点1295℃、CdTeの
融点は1092℃である。)のように高い場合には、そ
の二元系化合物半導体を予め製造する際にルツボ等の容
器から不純物が混入する虞が高くなるので、それを原料
に用いて育成した三元系混晶化合物半導体の結晶中に混
入する不純物量が増加する虞があるという問題点があっ
た。
【0009】また、上述の製造法により育成される結晶
は、先ず原料融液を入れた容器の底で成長の開始点とな
る結晶核が晶出し、続いて容器の内面に沿って成長しな
がら容器の中央部に向かって成長し、最終的に原料融液
の上面に達する。従って、外的要因等により融液内の温
度分布に変動が生じたり、晶出した混晶の組成にZnの
偏析等により変動が生じた場合、或は容器の内面に傷な
どの凹凸が形成されている場合に、容器に接する部分に
多結晶又は多数の結晶核が生じることがあり、所望の混
晶組成の単結晶を育成することは困難であった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、均一な目標とする組成の混晶半導体、特
にII−VI族化合物半導体に属する示性式(AD)
1-X(ED)Xで表される混晶半導体を再現性よく製造す
ることを可能ならしめる単結晶の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決すべくCdZnTeを例として検討を行った結
果、Zn蒸気雰囲気にCdTe融液を曝すと、蒸気圧の
より高いCdが融液から蒸発することによって融液はT
e過剰な未飽和溶液となり、その未飽和溶液にCdより
も蒸気圧の低いZnが溶解してCdZnTeの三元系溶
液が得られることに着目し、本発明の完成に至った。
【0012】即ち、本発明は、平衡解離圧のより高い第
1の元素、平衡解離圧のより低い第2の元素、及び該第
2の元素より平衡解離圧が高く且つ前記第1の元素より
も平衡解離圧が低い第3の元素よりなる三元系混晶化合
物半導体の単結晶を封管中で融液成長させるにあたり、
前記封管中の高温領域に前記第1の元素及び前記第2の
元素よりなる所定量の二元系化合物半導体を配置し、同
封管中の低温領域に前記第3の元素よりなる所定量の単
体、若しくは前記第3の元素の所定量と前記第1の元素
とを混合してなる混合物を配置し、前記高温領域を当該
三元系混晶化合物半導体の融点よりも高い所定の温度に
保つとともに、前記低温領域を、当該三元系混晶化合物
半導体の融点にてその固相に平衡してなる液相に対して
平衡状態にある前記第3の元素の飽和蒸気圧と同第3の
元素の単体における飽和蒸気圧とが等しくなる温度、及
び上記液相に対して平衡状態にある前記第1の元素の飽
和蒸気圧と同第1の元素の単体における飽和蒸気圧とが
等しくなる温度の何れの温度よりも高く且つ当該三元系
混晶化合物半導体の融点よりも低い所定の温度に保ち、
前記二元系化合物半導体を融解させ、上記温度条件で封
管を所定時間放置した後、その融解してなる二元系化合
物半導体の融液の上面中央部が該融液内で最も低温とな
るような温度分布を上記高温領域に設けるとともに、そ
の融液の上面中央部の温度を当該三元系化合物半導体の
融点よりも低くなるように徐々に降下させつつ三元系混
晶化合物半導体の単結晶を融液成長させることを提案す
るものである。さらに、例えば上記第1の元素、上記第
2の元素及び上記第3の元素は夫々Cd、Te及びZn
であり、また上記封管中の低温領域に、所定量のZn単
体若しくはZnにそのモル量以下の量のCdを混合させ
てなる混合物を配置し、さらに原料融液を徐冷しながら
固化させるカイロポーラス法により融液成長させること
を提案するものである。
【0013】具体的には、例えばCdZnTeの結晶を
育成する場合には、図1に示すように、石英アンプル1
の上半部(高温領域)に設けられた結晶成長室10内に
所定量のCdTe原料2を成長容器3に入れて配置する
とともに、石英アンプル1の下半部(低温領域)に設け
られた蒸気圧制御用収納室11内に、所定量のZn単
体、若しくはZnとCdとの混合物よりなるZn蒸気源
4を配置する。そして、加熱時に融解してなるCdTe
原料2の融液の熱を奪う石英製のヒートシンク5を融液
の上面中央部に接触し得るように配置し、石英製のキャ
ップ(蓋)6により、結晶成長室10及び蒸気圧制御用
収納室11内を真空に封じる。この状態の石英アンプル
1を縦型の結晶成長炉7内に納め加熱する。なお、結晶
成長炉7には複数のヒータ(図示省略)が設けられてい
て、所望の温度勾配となるように調整可能となってい
る。また、図1において符号8で示したものは、成長容
器3の落下を防止する支持具(治具)である。
【0014】そして、図2に示した(イ)線のように、
結晶成長室10の温度THを目標組成のCdZnTeに
おいて予想される融点Tmよりも若干、例えば数〜十数
℃程度高く保つ。これは、温度Tmにおいて目標とする
組成の混晶(固相)(CdTe)1 -x(ZnTe)xと固
相−液相平衡する三元系液相は、図3に示す擬二元系状
態図より、擬二元系組成(CdTe)1-Y(ZnTe)Y
(0<Y<X<1)で表されるが、以下の理由により原
料融液の組成をTmより高い温度で飽和する液相組成、
例えば(CdTe)1-Y'(ZnTe)Y'(Y<Y’)で
表される液相組成Y’とし、その原料融液から結晶の育
成をすることが好ましいからである。その理由とは、目
標とする組成Xの固相は温度Tmにおいて組成Yの液相
からのみ析出することができるが、組成Xの固相が析出
するに伴って固相−液相界面近傍の融液組成は組成Yよ
りZn濃度が減少する。その際、周囲の融液組成を組成
Yより大きくすると、固相−液相界面近傍に周囲の融液
よりZnが拡散してきて減少するZnを補い、固相−液
相界面近傍の融液組成を組成Yに保つことができる。こ
のように、固相−液相界面近傍の融液組成を組成Yに保
つときにのみ、目標とする混晶の固相組成Xの単結晶を
継続して育成することができるからである。従って、原
料融液の組成を少なくとも液相組成YよりZn濃度の高
い液相組成Y’とすることが好ましい。そのためには、
液相組成YよりZn濃度の高い液相組成Y’は、Tm
下の温度では得ることができないので、原料融液を調整
する際、結晶成長室10の温度THを少なくともTmより
高い温度に保つのがよい。更には、原料融液の温度をT
mに向けて降下させるときに、前記融液の上面中央部を
起点とする所望の固相−液相界面以外では固相の析出が
生じないことが好ましく、原料融液の組成を前記の液相
組成Yより不必要に大きくないものとするのがより好ま
しい。即ち、原料融液を調整する際、結晶成長室10の
温度THをTmよりも若干高い温度に保ち、原料融液の組
成をTmより若干高い温度で飽和する液相組成とし、前
記の液相組成YよりZn濃度の若干高い液相組成とする
のがより好ましく、例えば、少なくとも組成Yより大き
く組成Xより小さい範囲より選ばれる(CdTe)1- Y'
(ZnTe)Y'(Y<Y’<X)である液相組成Y’と
するのがよい。なお上記のより好ましい液相組成が飽和
する温度を(Tm+ΔT)とするとき、より好ましい液
相組成の範囲、即ち目標とする固相組成Xの混晶におい
て予想される融点Tmと前記の温度(Tm+ΔT)との差
ΔTの好適な範囲は、結晶を育成するに際し原料融液の
温度を降下させる降温速度に応じて種々に変化するもの
であり、又目標する固相組成Xに応じて種々の範囲をと
り、或は当該三元系混晶化合物半導体を構成する元素の
種類に応じても変化するものであり、当該三元系混晶化
合物半導体を構成する元素の種類、目標とする固相組
成、並びに前記降温速度を個々に選択するに際して、適
宜選択されるのである。更に、成長容器3に入れたCd
Te原料2を融解して原料融液となす際、ヒートシンク
5を介した放熱によりCdTe原料2の上面中央部は成
長容器3の内面近傍及び成長容器3の底部よりも低温と
なっているが、その上面中央部の温度がTmよりも低く
ならないようにするのはいうまでもない。
【0015】一方、当該三元系混晶化合物半導体を構成
する前記第3の元素の蒸気を発生する蒸気源(即ち、前
記第3の元素よりなる所定量の単体、若しくは前記第3
の元素の所定量と前記第1の元素とを混合してなる混合
物)を配置する低温領域の温度TLについては、当該三
元系混晶化合物半導体の融点Tmにてその固相に平衡し
てなる液相に対して平衡状態にある前記第3の元素の飽
和蒸気圧と同第3の元素の単体における飽和蒸気圧とが
等しくなる温度をTv3とし、又上記液相に対して平衡状
態にある前記第1の元素の飽和蒸気圧と同第1の元素の
単体における飽和蒸気圧とが等しくなる温度をTv1とす
るとき、Tv3及びTv1の何れよりも高く、且つ当該三元
系混晶化合物半導体の融点Tmより低い所定の温度とす
る。更には、好ましくは、上記低温領域の温度TLにつ
いては、当該三元系混晶化合物半導体の組成と同じ組成
を有する前記第1の元素、前記第2の元素及び前記第3
の元素よりなる三元系融液と、それと平衡する前記第1
の元素、前記第2の元素及び前記第3の元素よりなる三
元系混晶化合物半導体の固相とが共存する温度をTsと
し、その温度Tsにおいて当該三元系混晶化合物半導体
の組成と同じ組成を有する三元系融液液相に対して平衡
状態にある前記第3の元素の飽和蒸気圧と同第3の元素
の単体における飽和蒸気圧とが等しくなる温度をT’V3
とするとき、T’V3より低い所定の温度とする。具体的
には、例えばCdZnTe結晶育成の場合において、原
料融液の組成を上記の好ましい液相組成Y’(Y<
Y’)とするためには、Zn蒸気源4を配置する蒸気圧
制御用収納室(低温領域)の温度TLについては、少な
くとも温度Tmにおいて目標とする(CdTe)1-X(Z
nTe)Xの固相の有するZnの平衡解離圧(換言する
ならば、温度Tmにおいて固相(CdTe)1-X(ZnT
e)Xと液相(CdTe)1-Y(ZnTe)Yとは平衡し
ており、その液相(CdTe)1- Y(ZnTe)Yと平衡
状態にある気相のZn蒸気圧(飽和蒸気圧)である。)
より高い蒸気圧のZn蒸気がZn蒸気源4より発生し得
る温度にする。即ち、温度Tmにおいて(CdTe)1-Y
(ZnTe)Yの融液と気相−液相平衡するZn及びC
dの蒸気圧を夫々PZn(Tm)及びPCd(Tm)とし、ま
たZn単体と平衡するZn蒸気の蒸気圧(飽和蒸気圧)
が前記PZn(Tm)となる温度をTVZn、Cd単体と平衡
するCd蒸気の蒸気圧(飽和蒸気圧)が前記P
Cd(Tm)となる温度をTVCdとするとき、低温領域の温
度TLについては、前記Tmよりも低く、且つTVZn及び
VCdの何れよりも高い所定の温度に選び、その温度に
保つ。更には、原料融液の組成を上記のより好ましい液
相組成、即ち上記のTmより若干高い温度で飽和する液
相組成とするためには、Zn単体と平衡するZn蒸気の
蒸気圧(飽和蒸気圧)が組成(CdTe)1-X(ZnT
e)Xの液相と平衡状態にある気相のZn蒸気圧と等し
くなる温度をT’VZnとするとき、上記TLについては、
好ましくは前記T’VZnより低い所定の温度とする。な
お、少なくとも原料融液の組成を上記の組成Yより大き
く組成Xより小さい範囲より選ばれる(CdTe)1- Y'
(ZnTe)Y'(Y<Y’<X)である液相組成Y’と
するためには、少なくとも上記TLを前記T’VZnより低
く、且つ前記TVZn及びTVCdの何れより高く保持するの
がよい。即ち、Zn蒸気源4を前記温度に加熱してZn
蒸気を発生させ、原料融液を前記の液相組成Y’(Y<
Y’<X)とするに必要なZnの分圧で封管内を満たす
のがよい。
【0016】つまり、CdTe原料2からはCdが蒸発
し、またZn蒸気源4からはZnが蒸発するが、蒸発し
たZnはTeが過剰となったCdTe原料2に溶け込
み、CdZnTeの三元系液相を生じる。そして、充分
時間が経過すると、Zn蒸気はCdZnTeの三元系液
相(元はCdTe原料2)と平衡する。その時の平衡蒸
気圧でもって、Zn蒸気とZn蒸気源4におけるZn単
体とが平衡する温度が前記TVZNである。なお、Zn蒸
気源4がZnとCdの混合物よりなる場合には、Zn蒸
気源4におけるCdからもCdが蒸発する。
【0017】また、蒸発したCdは、充分時間が経過す
ると、CdZnTeの三元系液相と平衡するとともに、
石英アンプル1内の低温領域、即ち蒸気圧制御用収納室
11において一部液化してCd単体を生じる。或は、Z
n蒸気源4がZnとCdの混合物よりなる場合には、蒸
気圧制御用収納室11に予めCd単体が存在する。Cd
蒸気がCdZnTeの三元系液相と平衡する時の蒸気圧
でもって、Cd蒸気とCd単体とが平衡する温度が前記
VCdである。そして、前記低温領域の温度TLはそれら
VCd及びTVZnよりも若干高い程度である。なお、TL
に付いては、CdZnTe三元系混晶の平衡解離圧を表
わす状態図(P−X−T図、図示せず。)を基に決める
ことができる。
【0018】以上のような温度条件、即ち結晶成長室1
0の温度を前記TH、蒸気圧制御用収納室11の温度を
前記TLで、石英アンプル1内の平衡が達成されるに充
分な時間、例えば20時間以上、そのままで放置する。
しかる後、結晶成長炉7のヒータの出力を調整して、C
dTe原料2の融液の温度を融液の上側から徐々にTm
よりも低くなるように降下させる。即ち、図2の(イ)
線の温度勾配(温度分布)を徐々に(ロ)線の温度勾配
(温度分布)に近づける。この時、CdTe原料2の融
液の上面中央部にヒートシンク5が接触されるように配
置し、ヒートシンク5を介して融液より放熱がおこり、
結晶が晶出するようにする。更に、その晶出した結晶を
核として、融液に浸された状態で結晶の育成が進行する
「カイロポーラス法」により融液成長を行なう。好まし
くは、前記ヒートシンク5には、棒状に成形した当該三
元系混晶化合物半導体の単結晶を用い、それを種結晶と
して所定結晶方位の結晶を成長させる。
【0019】
【作用】上記手段によれば、高温領域の温度をTHに保
つことにより、高温領域のCdTe原料2から蒸発した
Cdの蒸気圧、或はZn蒸気源4がZnとCdの混合物
よりなる場合にはそのZn蒸気源4から蒸発したCdの
蒸気圧は、低温領域における温度TLでの気相−液相平
衡を満たしてある一定値になる。その蒸気圧でもって、
CdTe原料2(正確にはZnが溶け込んでいる。)の
融液表面における気相−液相平衡が成立する。従って、
原料融液中のCdの組成は融液温度と気相のCdの蒸気
圧で決められるある一定値となる。ここで、液相とはC
d蒸気が低温領域において凝縮してなる液体Cd又はZ
n蒸気源4中に当初より含まれるCdである。
【0020】また、高温領域の温度をTHに保っている
間、石英アンプル1中にはZn蒸気源4から蒸発したZ
n蒸気が存在し、そのZn蒸気の一部はCdTe原料2
に溶解する。そして、気相のZnの蒸気圧は、低温領域
における温度TLでの気相−液相平衡を満たすある一定
値になる。その蒸気圧でもって、CdTe原料2(Cd
ZnTe)の融液表面における気相−液相平衡が成立す
ることになる。従って、融液中のZnの組成は、融液表
面における気相−液相平衡により支配され、融液温度と
Znの蒸気圧で決められるある一定値となる。
【0021】つまり、高温領域に出発原料としてCdT
eを配置し、低温領域にZn単体、若しくはZnとCd
との混合物を配置し、融液温度をCdTeの融点(10
92℃)より高くし、石英アンプル内の平衡が達成され
ると、融液の組成はCdZnTeの三元系溶液組成とな
る。この時のCdZnTe三元系溶液におけるCd及び
Znの組成は、低温領域の温度により支配されている。
即ち、低温領域の温度を調整することにより、CdZn
Te三元系溶液の組成を任意に設定することができる。
【0022】従って、出発原料として単一の二元系化合
物半導体を用いるため、秤量誤差等による組成のずれ等
を防ぐことができる。加えて、出発原料とするCdTe
はZnTeに較べて融点が低いので、出発原料を合成に
より予め調製する時にルツボから出発原料(CdTe)
中に混入する不純物の量を極めて低く抑えることがで
き、不純物の少ない三元系混晶が得られる。
【0023】また、結晶を育成する時に石英アンプル内
には、融液温度において飽和するCdZnTe三元系溶
液と平衡するCd及びZnの蒸気圧が加わっており、結
晶育成中に融液表面からZn蒸気が溶解する。それによ
って、偏析係数の大きい(即ち、偏析し易い)Znが育
成結晶中に過剰に取り込まれることに起因するCdZn
Te三元系溶液におけるZnの不足分が補われる。つま
り、融液組成の変化が抑制される。この際、融液中にお
けるZnの輸送は、融液中に存在する上下方向の温度勾
配に起因するZnの濃度勾配により促進される。なお、
原料融液の固化率が高まった場合にも、Zn蒸気に曝さ
れている融液表面の面積をできるだけ大きくするため、
原料融液を入れる成長容器は上方に向かって広がる形状
となっているのが好ましい。
【0024】さらに、図4及び図5に示すように、Zn
が溶解してなるCdTe原料2の融液(CdZnTe融
液)の上面中央部に接触させたヒートシンク5により融
液の熱を奪いながら、高温領域の温度を徐々に低くする
ことにより、ヒートシンク5が接触する融液の接触部2
0の温度がTmよりも低くなって、その接触部20にC
dZnTeの単結晶25が晶出し、それを結晶核として
結晶育成が開始する。この際、CdTe原料2の融液中
の温度分布は、上下方向に付いては上側よりも下側の方
が温度が高く、また径方向に付いては軸対称性を有し中
心部よりも周辺部の方が温度が高い。つまり、原料融液
中において、CdTe原料2の融液とヒートシンク5と
の接触部20から遠ざかるほど温度が高くなり、その等
温面は接触部20を中心とする略半球面状になる。Cd
Te原料2の融液中における種々の温度の等温面のう
ち、目標とする組成のCdZnTeの固相が液相と平衡
する温度の等温面においてのみ結晶成長が起こり、より
温度の高い成長容器3の内面30と接する部分において
は結晶が晶出しない。
【0025】従って、固液界面23は半球面状となり、
CdZnTeの単結晶25は前記内面30から離れた状
態で成長するので、育成した結晶の多結晶化が抑制され
る。また、成長した単結晶25においては、上下方向の
みならず、径方向に付いても混晶の組成変動は小さくな
る。
【0026】
【実施例】以下に、本発明に係る製造方法の具体的な一
例を挙げ、説明する。この実施例においては、図1に示
した装置を用いて、カイロポーラス法により結晶を育成
させた。石英アンプル1の蒸気圧制御用収納室11内に
50gのZn(0.765モル)と86gのCd(0.7
65モル)よりなるZn蒸気源4を入れ、一方、結晶成
長室10内に1500gの多結晶CdTe原料2を入れ
た成長容器(ルツボ)3を配置した。そして、ヒートシ
ンク5を取り付け、結晶成長室10及び蒸気圧制御用収
納室11内を真空に引いてから、キャップ6により封じ
た。
【0027】続いて、石英アンプル1を結晶成長炉7内
に設置し、ヒータを作動させて、図6に示すように、0
〜t1(以下、t1、t2、t3は時刻を表す。)に至る時
間、例えば3時間で結晶成長室10及び蒸気圧制御用収
納室11を室温から夫々TH及びTLまで昇温させた。本
実施例では、THを1110℃に設定し、TLを800℃
に設定した。夫々設定温度に達した後、その温度条件の
まま、即ちTHが1110℃でTLが800℃のままt1
〜t2に至る時間、例えば20時間放置した。その後、
石英アンプル1における温度勾配が図2の(イ)線から
(ロ)線となるように、結晶成長室10の温度をt2
3にかけて徐々に下げてTHEとし、Znを溶解してな
るCdTe原料2の融液を上側から徐々に固化させた。
ここで、THEは1090℃であり、t2〜t3における降
温速度は一時間あたり0.1℃であった。従って、t2
〜t3には200時間を要した。t2〜t3においては蒸
気圧制御用収納室11をTLに保った。そして、t3
降、結晶成長室10及び蒸気圧制御用収納室11をとも
に室温まで徐冷した。
【0028】以上のようにして育成された結晶は、Cd
Te原料2の融液とヒートシンク5との接触部20より
育成が開始し、次第に成長容器3の下側に向い育成され
たものであった。また、CdTe原料2は、液体(融
液)の比重は固体(結晶)の比重より大きいため、結晶
の育成進むと融液と結晶の体積の和は次第に増し、その
体積増加分の融液が既に育成されているCdZnTeの
単結晶25の上面31を再び覆うようになる。そのた
め、育成終了時には、CdZnTeの単結晶25の上面
31は、育成開始時の接触部20より上側になってい
た。このことより、成長容器3の内面30に接する部分
は結晶育成が終了するまで固化しておらず、成長容器3
の内面30とCdZnTeの単結晶25との間に融液が
通り抜けられる隙間が残されていることが分かる。育成
された結晶の組成分布を知るために、種々の位置で結晶
を径方向に切断し、その断面の3箇所に付いて夫々組成
を分析した。なお、結晶を切断した夫々の位置(組成を
分析した位置)に付いては、その切断位置より上側にあ
る結晶重量を育成された結晶の全重量で除した値(以
下、便宜上「固化率」と記す。)で表記し、結晶育成を
(CdTe)1-x(ZnTe)xにおける組成Xの値とし
て、分析結果を表1に示す。ここで、同表において「右
端」及び「左端」の欄に記載されている値は、成長容器
3の半径をrとする時、夫々中央から0.90×rの式
で表される位置での分析値である。また、「中央」の欄
に記載されている値は、成長容器3の中心軸線上の位置
での分析値である。表1より、固化率0.04を除き、
各固化率(0.30、0.67、0.92)における右
端、中央、左端の分析値はともに1.2程度であり、そ
れら3点の間に差は殆ど認められず、面内の組成均一性
がよいことがわかる。なお、成長容器3の径方向に付い
ては、CdTe原料2の融液とヒートシンク5との接触
部20を中心とする略同心円状に略同一の分析値が得ら
れた。なお、固化率0.04の「右端」及び「左端」は
結晶育成の終了後に固化するもので、育成終了後に冷却
する期間に気相より固相にZnが拡散しているものであ
る。
【表1】
【0029】以上の方法と同一の条件により育成した他
の結晶に付いて、結晶の固化率と組成変化との関係を知
るために、種々の固化率における結晶の組成を分析し
た。その結果を図7に示す。同図において縦軸は結晶中
のZnTe組成、即ち(CdTe)1-x(ZnTe)x
おける組成Xの値を表し、横軸は結晶の固化率である。
ここで、○印のプロットは蒸気圧制御用収納室11(リ
ザーバー)内に用意したZn蒸気源4におけるCdとZ
nとのモル比が等しい場合を表している。また、比較の
ため、図7には、蒸気圧制御用収納室11内に用意した
Zn蒸気源4におけるCdの量を増やし、Cdのモル量
をZnのモル量の4倍程度にした場合に得られた結晶の
組成Xを□印のプロットとして併記した。図7からもわ
かるように、(CdTe)1-x(ZnTe)xにおける組
成Xの値は、固化率の値が0に近い場合を除き、1.3
〜1.6モル%の範囲にあり、Znの偏析等によるバラ
ツキの小さい略均一な結晶が得られたことがわかる。ま
た、組成Xが1.3〜1.6モル%の範囲にあるために
は、Zn蒸気源4におけるZnのモル量は少なくともZ
n以外の元素(即ち、Cd)と同じかそれよりも多いの
が望ましいことがわかる。なお、図7においては、上述
した表1の場合と同様に、「右端」、「中央」及び「左
端」に付いて分析を行い、それらの測定値より面積比率
を考慮した加重平均値を求めてプロットした。
【0030】なお、上記実施例においては、CdZnT
eの結晶を育成する場合について説明したが、II−VI族
化合物半導体に属するその他の三元系混晶の結晶育成に
も利用できるのはいうまでもないし、またIII−V族化合
物半導体に属する三元系混晶の結晶育成にも利用できる
のは勿論である。III−V族の場合には、III族よりもV族
の方が蒸気圧が高いので、示性式(GH)1-S(GJ)S
(G、H、Jは互いに異なる単一の元素であり、0<S
<1である。)で表される混晶におけるV族元素H、J
のうち蒸気圧のより低い方の元素を例えばJとすると、
Jの単体若しくはJの所定量とHを混合してなる混合物
を石英アンプル1の蒸気圧制御用収納室11内に配置
し、結晶成長室10に二元系化合物GHを配置し、夫
々、適当な温度に保ち、平衡状態を達成させればよい。
【0031】さらに、CdTe原料2及びZn蒸気源4
の量、結晶成長室10(高温領域)及び蒸気圧制御用収
納室11(低温領域)の各温度、昇温時間、保持時間、
温度勾配、降温速度等は、上記実施例のものに限定され
ないのはいうまでもない。ただし、Zn蒸気源4におけ
るZnの量は少なくとも全部蒸発しつくさない程度であ
る。また、Zn蒸気源4がZnの単体でもよいのはいう
までもない。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る単結晶の製造方法によれ
ば、三元系混晶化合物半導体を構成する二種類の二元系
化合物を秤量し所定の割合で混合したり、所望の組成の
三元系多結晶混晶を予め用意せずに済むので、従来のよ
うな原料融液の組成バラツキをなくすことができ、三元
系混晶の単結晶を再現性よく製造することができる。ま
た、上記二種類の二元系化合物のうち融点のより低い方
の化合物(融点のより低い方の化合物は、混入する不純
物の量が極めて少ないものを予め合成し準備することが
可能である。)のみを原料融液の出発原料とするので、
すなわち、上記二種類の二元系化合物のうち融点のより
高い方の化合物(融点のより高い方の化合物は、予め合
成する際にルツボ等の容器から不純物が混入する虞が高
い。)を出発原料として用いずに済み、原料融液に混入
する不純物の量を極めて少なくできる。その原料融液を
用いて製造される三元系混晶における不純物量を減少さ
せることができる。さらに、原料融液を入れた容器の内
面と接する部分においては結晶の晶出は起こらず、原料
融液の上面中央部から結晶が成長するので、育成した結
晶の多結晶化が抑制される。また、上下方向のみなら
ず、径方向に付いても組成変動の小さい混晶組成の単結
晶が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法を説明するための模式図
である。
【図2】図1における上下方向の温度分布を示す模式図
である。
【図3】(CdTe)1-x(ZnTe)xの擬二元系状態
図の模式図である。
【図4】本発明に係る製造方法による結晶の育成状態を
説明するための概略縦断面図である。
【図5】本発明に係る製造方法による結晶の育成状態を
説明するための概略平断面図である。
【図6】本発明に係る製造方法の一実施例における高温
領域及び低温領域の温度変化を説明するための模式図で
ある。
【図7】本発明に係る製造方法の一実施例により得られ
た結晶の組成変化を表した特性図である。
【符号の説明】
1 石英アンプル(封管) 2 CdTe原料(第1の元素及び第2の元素よりなる
二元系化合物半導体) 4 Zn蒸気源(第3の元素よりなる単体、若しくは第
3の元素と第1の元素とを混合してなる混合物) 10 結晶成長室(高温領域) 11 蒸気圧制御用収納室(低温領域) 25 CdZnTeの単結晶(三元系混晶化合物半導体
の単結晶) Tm 三元系化合物半導体の融点 TH 封管放置時における高温領域の温度 TL 低温領域の温度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平衡解離圧のより高い第1の元素、平衡
    解離圧のより低い第2の元素、及び該第2の元素より平
    衡解離圧が高く且つ前記第1の元素よりも平衡解離圧が
    低い第3の元素よりなる三元系混晶化合物半導体の単結
    晶を封管中で融液成長させるにあたり、前記封管中の高
    温領域に前記第1の元素及び前記第2の元素よりなる所
    定量の二元系化合物半導体を配置し、同封管中の低温領
    域に前記第3の元素よりなる所定量の単体、若しくは前
    記第3の元素の所定量と前記第1の元素とを混合してな
    る混合物を配置し、前記高温領域を当該三元系混晶化合
    物半導体の融点よりも高い所定の温度に保つとともに、
    前記低温領域を、当該三元系混晶化合物半導体の融点に
    てその固相に平衡してなる液相に対して平衡状態にある
    前記第3の元素の飽和蒸気圧と同第3の元素の単体にお
    ける飽和蒸気圧とが等しくなる温度、及び上記液相に対
    して平衡状態にある前記第1の元素の飽和蒸気圧と同第
    1の元素の単体における飽和蒸気圧とが等しくなる温度
    の何れの温度よりも高く且つ当該三元系混晶化合物半導
    体の融点よりも低い所定の温度に保ち、前記二元系化合
    物半導体を融解させ、上記温度条件で封管を所定時間放
    置した後、その融解してなる二元系化合物半導体の融液
    の上面中央部が該融液内で最も低温となるような温度分
    布を上記高温領域に設けるとともに、その融液の上面中
    央部の温度を当該三元系化合物半導体の融点よりも低く
    なるように徐々に降下させつつ三元系混晶化合物半導体
    の単結晶を融液成長させることを特徴とする単結晶の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の元素、上記第2の元素及び上
    記第3の元素は夫々Cd、Te及びZnであり、また上
    記封管中の低温領域に、所定量のZn単体、若しくはZ
    nにそのモル量以下の量のCdを混合させてなる混合物
    を配置し、さらに原料融液を徐冷しながら固化させるカ
    イロポーラス法により融液成長させることを特徴とする
    請求項1記載の単結晶の製造方法。
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