JPH07106670A - リングレーザ - Google Patents

リングレーザ

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JPH07106670A
JPH07106670A JP27008093A JP27008093A JPH07106670A JP H07106670 A JPH07106670 A JP H07106670A JP 27008093 A JP27008093 A JP 27008093A JP 27008093 A JP27008093 A JP 27008093A JP H07106670 A JPH07106670 A JP H07106670A
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JP
Japan
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optical
light
wavelength
ring laser
laser
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Application number
JP27008093A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Furukawa
浩 古川
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光を用いた論理演算や、情報処理等
に用いる反転論理を行なうリングレーザに関する。 【構成】光増幅媒質1と、光波長選択手段2と、周回す
る光を外部に出力する第1の光分岐手段3とをリング状
に接続して共振器を形成したリングレーザにおいて、第
1の光分岐手段の出力の強度を減少させるために光増幅
媒質の入力端及び出力端のうち少なくとも一方に外部か
らの光を導入する第2の光分岐手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光を用いた論理演算や、情報処理
等に用いる反転論理を行なうレーザに関する。
【0002】
【従来の技術】光論理回路において反転論理(NOT)
素子は重要な構成要素の一つである。また、光論理回路
は電気論理回路と違い、波長多重方式で構成する場合も
あり、各素子の発振波長の調整が容易であることが要求
される。このような光反転論理素子の一例として、昭和
63年電子情報通信学会秋季全国大会Bー421「LD
光インバータ回路及びその光信号処理への応用」におい
て図4の反転論理回路が示してある。この例では、制御
する光(以下「制御光」という)を発生する入力用光源
31である分布帰還型レーザと、反転論理素子32(以
下「インバータ素子」という。)である分布帰還型レー
ザとを有している。初期状態では、インバータ素子32
はTEモード(横方向の波)で発振をおこなっており、
論理状態で“1”状態である。このTEモードで発振し
ている状態で、入力用光源31により発生した制御光を
アイソレータ33を経由し、λ/2波長板34によって
TMモード光のみを透過させ、このTMモード光をイン
バータ素子32に入力する。インバータ素子32では、
TMモード光が入射され、インバータ素子32の内部で
発振しているTEモード光と合わることにより利得が低
下して、発振が止まり“0”状態となる。なお、検光子
35は、TEモードの光のみを透過させるものとなって
いるので、制御光であるTMモードの光は外部に出力さ
れない。
【0003】すなわち、初期状態では、インバータ素子
32が発振している。この場合、検光子35を介してT
Eモード光のみが取り出される。この状態は“1”状態
である。出力光(TEモード光)と異なる偏波面の光
(TMモード光)がインバータ素子32に入力される
と、インバータ素子32内部の利得が低下して、発振が
止まる。この状態は“0”状態である。このように、従
来の技術では光の偏波特性を利用して、2値状態を作り
だしていた。
【0004】ここで発振波長の制御の観点から見ると上
記の従来技術では、インバータ素子32として、半導体
レーザの同一チップ上に活性領域(利得領域)と波長制
御領域とを有し、発振波長を単一に固定した、いわゆる
分布帰還型レーザ(以下、DFBレーザという)を用い
ている。すなわち、このレーザでは、出力される光の波
長を変化させるには素子の温度を制御するしかなかっ
た。一方、発振波長の制御が容易な波長可変レーザとし
ては特開平2-133976「波長可変光源」に示されるような
リングレーザが知られている。しかし、このレーザで光
反転論理動作を行なおうとするには制御光を一旦、受光
素子で電気信号に変換して電気回路で反転論理動作を行
ない、その信号で光増幅器を制御して光を発振すること
になる。このため、構造が複雑となり、低速になると考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
の最初に述べたような、光の偏波特性を利用して2値状
態を作りだす回路では、TEモード光のみを透過させて
出力させる検光子34を必要とする。また、制御光がT
Eモード光であれば外部に光がもれてしまうので、制御
光の偏波面をあらかじめ、λ/2波長板34等を使用し
てTMモード光に定めておかなくてはならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、リン
グレーザにおいて外部からの制御光を直接入力すること
によって発振しているレーザ光の強度を弱めることがで
きる点に着目した。すなわち、具体的構成としては光を
増幅する光増幅媒質1と、その光増幅媒質1からの出力
光のうち一定波長のみを通過させる光波長選択手段2
と、周回する光を外部に出力する第1の光分岐手段3と
をリング状に接続して全体として共振器を形成したリン
グレーザにおいて、第1の光分岐手段3の利得を低下さ
せるために光増幅媒質の入力端及び出力端のうち少なく
とも一方に外部からの制御光を導入する第2の光分岐手
段4を備えている。また、本発明では、リングレーザを
用いているので、光増幅媒質1の外部で、かつループを
形成された共振器の内部に波長を可変出来る光波長選択
手段2を設けたので、出力される光の波長可変範囲を大
きくできること、また、光増幅媒質1と光波長選択手段
2とをループ状に結合しているので、一方向に光が周回
し、安定して動作するという利点を全て利用する。
【0007】
【作用】電源投入直後において、光増幅媒質1から出力
された微弱な自然放出光は、光波長選択手段2、第1の
光分岐手段3および第2の光分岐手段4とを経由して光
増幅媒質に1に戻る。この入力光電力をPとすると図3
に示す光増幅媒質1の入力光電力対利得特性ではA点と
なり、この状態での利得値はGとなる。このGが光波長
選択手段2、第1の光分岐手段3および第2の光分岐手
段4の損失の合計値Lよりも大きいように設定すると、
共振器のループ利得は正となり、光波長選択手段2によ
って選択された波長によって発振を開始する。発振中は
光増幅媒質の利得はLと釣り合い、図3のB点となり利
得はG’、入力光電力はP’となる。ここで発振波長を
変化させたい場合は、光波長選択手段2の中心波長を変
化させればよい。(以上“1”状態) この状態で外部からの制御光を導入する第2の光分岐手
段4からの制御光が光増幅媒質1に入力されると、図3
において入力光電力はP’からP”に増加し、C点に移
行する。このとき光増幅媒質では増幅作用に寄与する内
部キャリアが減少するため、飽和状態になり光増幅媒質
1の利得が低下してG”となる。この利得の低下は本来
の発振波長の信号強度の低下となり、第1の光分岐手段
3からの出力の強度も同様に低下する。(以上“0”状
態)
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。第1の実
施例の構成を図1を用いて説明する。光を増幅する光増
幅媒質1は、本実施例では半導体レーザを用いた光増幅
器を採用した。その他希土類ドープ光ファイバ増幅器な
ど誘導放出現象を応用した進行波型の光増幅器でも可能
である。光増幅媒質1から出射され、その後第2の光分
岐手段4を経由した光を受けて一定の波長を通過させる
光波長選択手段2は、本実施例では例えば誘電体多層膜
を蒸着した光学板を光路に対し傾けて配置した光フィル
タを採用した。この光フィルタは一般的には透過する光
の中心波長を20nm以上変化させることができる。そ
の他回折格子を用いても可能である。第1の光分岐手段
3は、本実施例では光カプラを用いる。第2の光分岐手
段4は、光増幅器と光フィルタとの間にあって、同一デ
バイスで同時に相互の干渉なくそれぞれ反対方向に光を
送信できる光デュプレクサを用いた。第1の実施例で
は、まず、電源投入直後は光増幅器からの微弱な自然放
出光は、この例では時計回りに光デュプレクサ、光フィ
ルタ及び光カプラとを経由して共振器内を周回する。光
増幅器の利得Gは、光デュプレクサ、光フィルタおよび
光カプラの損失の合計Lよりも大きくしているので、共
振器全体のループ利得は正となり光フィルタによって選
択された波長λsによって発振する。この発振波長λs
を変化させたい場合は、光フィルタ内部の誘電体多層膜
を蒸着した光学板の光路に対する角度を調整することに
よって光フィルタの中心波長λsの値を変化させればよ
い。(以上“1”状態)
【0009】この実施例では、時計回りに光は周回して
いるが、光デュプレクサを経由して外部からの制御光が
光増幅器の出力端側に入力されると、光増幅器内部の増
幅作用に寄与する内部キャリアが減少するため光増幅器
は飽和し、光増幅器の利得は低下する。この光増幅器の
利得低下は発振出力強度の低下となり光カプラからの光
出力の強度も同様に低下する。この場合、光増幅器を制
御する外部からの制御光は共振器内を周回する光と反対
回りに周回しており、したがって外部からの制御光の波
長λrが周回する光の波長λsと同一であってもこの制
御光は出力端には現われない。よって、外部からの光と
周回する光とが同一波長の光であっても動作可能であ
り、論理回路を多段組み合わせて使用するときに、波長
を統一することができるので、光フィルタの制御をそれ
ぞれの段において行なう必要がなくなる。(以上“0”
状態)
【0010】本実施例では、リングレーザを用いている
ので、光増幅器の外部であり、かつループを形成した共
振器内部に光周波数を制御する手段を設けたので、周回
する光の波長可変範囲を非常に広くすることができ、汎
用性が高まる。
【0011】また、光増幅器と光フィルタとをループ状
に結合しており一方方向にのみ周回し、安定して動作す
るという利点がある。
【0012】次に第2の実施例を図2を用いて説明す
る。第2の実施例は第1の実施例において、外部からの
光を導入する光分岐手段4として光デュプレクサのかわ
りに光カプラを備えた。この第2の実施例においても、
初期状態は第1の実施例と同様に光は一定方向(この例
では時計回り)に周回しながら、光フィルタの選択波長
λsによって発振し続ける(“1”状態)。この状態に
光増幅器の入力端側につながれた光カプラから周回する
光とは別の波長λrの制御光が入射されると、光増幅器
が飽和して発振が停止する(“0”状態)。ここでは外
部からの制御光と周回する光とは同じ方向であるが、波
長が異なるように選んであるので、制御光は光フィルタ
によりカットされて光カプラの出力端には現われない。
【0013】以上述べてきた本発明のリングレーザを他
の光メモリや光OR回路、光AND回路等と併用するこ
とにより光論理回路が実現できる。また、本発明のリン
グレーザを用いた例としてリングレーザを2台縦続接続
することにより正論理となり、光中継器や波長多重通信
における波長変換レーザとなる。
【0014】
【発明の効果】本発明の構成を採用したので、以下の効
果が発生する。 (1)本発明のリングレーザでは、他の全光型光反転論
理回路に比べ、制御光の偏波を制御するためのλ/2波
長板や、出力光を選択的に透過させる検光子は不要であ
り、構成が簡単になる。また、リングレーザの特徴によ
り一方向のみに周回しているので動作が安定である。 (2)本発明のリングレーザでは、従来のリングレーザ
に光分岐手段を追加するだけの簡単な構成で制御できる
ので、電気−光複合型の反転論理レーザに比べ一切の電
気回路を追加することがなく、非常に簡単な構成であ
り、高速である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の作用を示す図である。
【図4】従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1 光増幅媒質 2 光波長選択手段 3 第1の光分岐手段 4 第2の光分岐手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光増幅媒質(1)と、光波長選択手段
    (2)と、周回する光を外部に出力する第1の光分岐手
    段(3)とをリング状に接続して共振器を形成したリン
    グレーザにおいて、 前記第1の光分岐手段の前記出力の強度を減少させるた
    めに前記光増幅媒質の入力端及び出力端のうち少なくと
    も一方に外部からの光を導入する第2の光分岐手段
    (4)を備えたことを特徴とするリングレーザ。
JP27008093A 1993-09-30 1993-09-30 リングレーザ Pending JPH07106670A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27008093A JPH07106670A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 リングレーザ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27008093A JPH07106670A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 リングレーザ

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JPH07106670A true JPH07106670A (ja) 1995-04-21

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ID=17481256

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JP27008093A Pending JPH07106670A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 リングレーザ

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