JPH07105791A - 液圧駆動装置 - Google Patents

液圧駆動装置

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JPH07105791A
JPH07105791A JP25303393A JP25303393A JPH07105791A JP H07105791 A JPH07105791 A JP H07105791A JP 25303393 A JP25303393 A JP 25303393A JP 25303393 A JP25303393 A JP 25303393A JP H07105791 A JPH07105791 A JP H07105791A
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JP25303393A
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Hirokazu Takagi
弘和 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主接点および抵抗接点の開閉動作と両者の時
間差連動を液圧で行い、液圧駆動装置の小形化、大出力
化を図る。 【構成】 副制御弁部A4は所定距離を動いた時点で副
操作部に圧力流体を供給するように形成されている。ま
た主制御弁部4と副制御弁部A4との間には絞りと逆止
弁から成る連動弁部A7が設けられている。この連動弁
部A7は副制御弁部A4に圧力流体を供給する場合には
大流量の圧力流体を流し、副制御弁部A4から圧力流体
を排除する場合には通過する流体量を制限するように構
成されている。さらに、主操作部3および副操作部A3
には、副操作部A3から圧力流体を排除する時に主操作
部3と副操作部A3とを機械的に連動させる連動機構A
8が連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮断器の開閉時に発生
するサージ電圧を抑制する抵抗接点を備えた遮断器に係
り、特に、主接点および抵抗接点を液圧により駆動する
液圧駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、550kV級の系統の線路用遮断
器には、遮断器の主接点と並列に投入抵抗接点が設けら
れた抵抗付遮断器が採用されている。この抵抗付遮断器
は、主接点の投入よりも先行して抵抗接点を投入させ、
抵抗に通電させると共に、遮断時にも主接点より先行し
て抵抗接点を遮断させるように構成されている。このよ
うな抵抗付遮断器によれば主接点投入時のサージ電圧を
抑制することができる。また従来の抵抗付遮断器におい
ては、主接点と投入抵抗接点の各可動接触子を直結する
ことで同一の駆動装置により同時に駆動させる一方、両
接点の遮断、投入のタイミングは接触子の構造や形状の
相違によって対応しており、これにより構成の簡略化を
図っている。
【0003】また、1100kV級のさらに高い電圧系
統では絶縁レベルを低減する必要があるため、遮断時に
発生するサージ電圧も抑制しなければならない。そのた
め、主接点と並列に遮断抵抗接点を設けた構成となる。
ここで、遮断抵抗接点と投入抵抗接点を併用した遮断器
の動作観念を図5の電気回路図を参照して説明する。図
5(a)の遮断器の投入状態において、電流iは通電抵
抗値の小さい主接点2を通って流れている。遮断器の右
端子側で事故が発生した場合、(b)に示すように駆動
装置1によって主接点2が開離し電流iを遮断するが、
遮断器の左端子側には高い過渡回復電圧(サージ電圧)
が発生する。しかし、抵抗接点A2は投入状態を維持す
るため、これと直列に設けた抵抗A2aがサージ電圧を
緩和する。このとき、系統電圧と抵抗A2aの値で決ま
る電流irが抵抗接点A2と抵抗A2aを流れる。続い
て(c)のように、抵抗接点A2を開離すると電流ir
を遮断し、遮断器は開路状態になる。サージ電圧を十分
抑制するために、抵抗接点A2を主接点2よりも20〜
30ms遅らせて開離させている。一方、遮断器の投入
時には、図5(c)の状態から抵抗接点A2が主接点2
に先行して投入され、抵抗A2aによりサージ電圧が十
分抑制された時点(約10ms後)で、主接点2が投入
される。
【0004】以上のように抵抗付遮断器においては、主
接点の遮断動作から一定時間遅れて抵抗接点が開離し、
主接点の投入動作より一定時間先行して抵抗接点が投入
するというように、主接点および抵抗接点の開閉動作が
所定の時間差をもって連動する。このような連動を実現
する構成として、550kV系統の投入抵抗付遮断器で
は両接触子の構造や形状の相違だけで十分であったが、
1100kV級の抵抗付遮断器においては主接点および
抵抗接点の各可動接触子の構造や形状を相違させるだけ
では不十分であった。
【0005】そこで従来の1100kV級の抵抗付遮断
器では、主接点と抵抗接点の各可動接触子を別々の駆動
装置で操作し、両者の動作タイミングは機械的な連動機
構によって確保するのが一般的である。駆動装置として
は、主接点には大出力を容易に得る液圧駆動装置が、抵
抗接点には圧縮力を有する圧縮バネが、それぞれ採用さ
れ、また連動機構としては両接点を連動するリンク機構
が採用されている。また1100kV級の抵抗付遮断器
では、主接点と同様、抵抗接点にも消弧機能が不可欠で
ある。そのため、広く用いられているパッファ式の消弧
方式が抵抗接点に適用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
て抵抗接点を圧縮バネで駆動する抵抗付遮断器には次の
ような問題点が存在した。すなわち、抵抗接点が遮断動
作を行う際、抵抗接点は主接点と同程度の高速度で動作
する必要がある。そのため、圧縮バネは圧縮力の大きい
ものでなければならない。また抵抗接点にも消弧機能を
与えているので、圧縮バネに対して、絶縁ガスを圧縮す
るための駆動力をさらに付加しなければならない。従っ
て、抵抗接点を駆動する圧縮バネは大形化し、それに伴
うバネ自体の重量増加によって応答性の低下を招く可能
性がある。もちろん、抵抗接点の可動接触子など可動部
分の軽量化によって駆動力の低減が図れるが、実用上限
界がある。さらに圧縮バネの蓄勢作用を、主接点を駆動
する液圧装置に頼った場合、蓄勢力が負荷として加わる
ため液圧駆動装置の大形化につながる。このように、抵
抗接点を圧縮バネで駆動する構成は、小形化や応答性な
ど実用的見地からは得策ではない。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的は、主接点および抵抗接点の遮断および投入動
作と両者の時間差連動を液圧で行うことにより、駆動装
置の小形化、大出力化を図ると共に、良好な応答性と信
頼性を有する抵抗付遮断器に貢献できる液圧駆動装置を
供給することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、主接点に連結された主操作部と、
抵抗接点に連結された副操作部と、主操作部に対して圧
力流体を給排することにより主操作部を駆動する主制御
弁部と、副操作部に対して圧力流体を給排することによ
り副操作部を駆動する副制御弁部とが設けられ、前記主
制御弁部は副制御弁部に対して圧力流体を給排すること
によって副制御弁部を駆動するよう構成され、前記副制
御弁部は所定距離を動いた時点で副操作部に圧力流体を
供給するように形成され、前記主制御弁部と前記副制御
弁部との間に絞りと逆止弁から成る連動弁部が設けら
れ、この連動弁部は副制御弁部に圧力流体を供給する場
合には大流量の圧力流体を流し、副制御弁部から圧力流
体を排除する場合には通過する流体量を制限するように
構成され、さらに、主操作部および副操作部には、副操
作部から圧力流体を排除する時に主操作部と副操作部と
を機械的に連動させる連動機構が連結されていることを
特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、前記副操作部には高圧
の圧力流体が供給される供給ポートおよび排出される排
出ポートが形成され、前記副制御弁部には前記供給ポー
トおよび排出ポートを開閉する2つの弁体が設けられ、
前記両弁体には弁体の全動作範囲で供給ポートと排出ポ
ートとの連通を常に阻止するように摺動体が設けられて
いることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記のような構成を有する請求項1の液圧駆動
装置において、遮断器の遮断時には、主制御弁部が主操
作部内および副制御弁部内の圧力流体を排除する。圧力
流体を排除した主操作部は主接点の遮断動作を行う。ま
た、圧力流体を排除した副制御弁部は副操作部内に圧力
流体を供給する方向に移動するが、副制御弁部から圧力
流体を排除する際には、連動弁部が通過する流体量を制
限する。そのため、副制御弁部は緩やかに移動する。そ
して副制御弁部が所定距離を移動した時点で副操作部内
に圧力流体を供給し、これにより副操作部が抵抗接点の
遮断動作を行う。以上のように、抵抗接点の遮断動作は
主接点のそれよりも所定時間だけ遅延して行われる。
【0011】一方、遮断器の投入時には、主制御弁部が
主操作部および副制御弁部内へ圧力流体を供給する。圧
力流体が供給された主操作部は主接点の投入動作を開始
する。また、副制御弁部に圧力流体を供給する際、連動
弁部は大流量の圧力流体を流す。これにより副制御弁部
は副操作部内の圧力流体を排除する方向に急速に移動す
る。副制御弁部により圧力流体を排除した副操作部は、
抵抗接点の投入動作が可能な状態となる。そして、副操
作部から圧力流体を排除する時、連動機構が主操作部と
副操作部とを機械的に連動させる。この結果、主接点と
抵抗接点とは完全に同期して投入動作を行うことができ
る。但し、抵抗接点は、主接点と抵抗接点との構造や形
状の相違に基づいて主接点よりも所定時間先行して投入
動作を行う。
【0012】請求項2の液圧駆動装置においては、副制
御弁部の2つの弁体に設けられた摺動体が、副制御弁部
の動作中に高圧な圧力流体が多量に流出することを阻止
することができる。したがって、駆動圧力の低下を防止
でき、副制御弁部と副操作部との応答性を高速化するこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、請求項1の発明における一実施例を図
1乃至図3を参照して具体的に説明する。本実施例は、
主接点2と抵抗接点A2とを有する抵抗付遮断器に用い
られる液圧駆動装置である。本実施例の主要構成部材
は、主操作部3、主制御弁部4、副操作部A3、副制御
弁部A4、連動弁部A7、連動機構部A8である。さら
に図中、6は高圧の圧力流体を常時蓄えたアキュムレー
タ、7,8は主制御弁部4を操作する遮断用および投入
用電磁弁、9は圧力流体を回収する低圧タンクである。
【0014】主操作部3は、主接点2に連結して主接点
2の投入または遮断動作を行うものであり、主シリンダ
30、主ピストン31、主ピストンロッド32から成
る。このうち、主ピストンロッド32が主シリンダ30
および主ピストン31を連結し、主ピストン31の動作
で主接点2が開閉する。また、主シリンダ30の液室3
3は配管5を介してアキュムレータ6に連通し、主ピス
トン31の背部の液室34は主制御弁部4を介して圧力
流体の給排を行う。
【0015】主制御弁部4は、主操作部3および副制御
弁部A4に対して圧力流体を給排することによりこれら
を駆動するものであり、マニホールド40とその内部で
動作する主切換弁41から成る。マニホールド40に
は、主シリンダ30内液室34と連通するシリンダポー
ト42、液室33と流路35で連通した高圧ポート43
および低圧タンク9と連通する排液ポート44が形成さ
れる。そしてシリンダポート42と高圧ポート43との
間、あるいはシリンダポート42と排液ポート44との
間は、主切換弁41の移動によって開閉切り換えが可能
になっている。また、マニホールド40と主切換弁41
によって形成される弁室45と弁室46は各々、絞り4
7および48を介して高圧ポート43と連通されてお
り、常時高圧の圧力流体が供給される。さらに弁室45
および46は各々、流路45aおよび46aを介して遮
断用および投入用電磁弁7,8に連通される。
【0016】各電磁弁7,8は電磁ソレノイド71,8
1の付勢によりそれぞれのパイロット弁体72,82を
開く構成になっている。パイロット弁体72,82の開
口動作によって弁室45または46の圧力流体は排液流
路73,83を介して、上記低圧タンク9に回収される
ようになっている。
【0017】副操作部A3は、抵抗接点A2に連結して
抵抗接点A2の投入または遮断動作を行うものであり、
副シリンダA30、副ピストンA31、副ピストンロッ
ドA32から成る。このうち、副ピストンロッドA32
が副シリンダA30および副ピストンA31を連結し、
副ピストンA31の動作で抵抗接点A2が開閉する。ま
た副シリンダA30の液室A33は副制御弁部A4を介
して圧力流体の給排を行い、副ピストンA31の背部の
液室A34は排液流路A35を介して低圧タンク9と常
時連通している。
【0018】副制御弁部A4は、副操作部A3に対して
圧力流体を給排することにより副操作部A3を駆動する
ものであり、マニホールドA40とその内部で動作する
副切換弁A41から成る。マニホールドA40には、副
シリンダA30内の液室A33と連通するシリンダポー
トA42、配管A5を介してアキュムレータ6と連通し
た高圧ポートA43、および低圧タンク9と連通する排
液ポートA44が形成される。そしてシリンダポートA
42と高圧ポートA43との間、あるいはシリンダポー
トA42と排液ポートA44との間は、副切換弁A41
の移動によって開閉切り換えが可能になっている。
【0019】高圧ポートA43を開閉する副切換弁A4
1の弁体には摺動体A41aが付加されている。摺動体
A41aの長さ寸法は、この長さに相当する距離を副切
換弁A41が移動する間はシリンダポートA42と排液
ポートA44との連通を阻止するように設定されてい
る。またマニホールドA40と副切換弁A41で形成さ
れる弁室A45は、連動弁部A7および流路49を経由
して主制御弁部4のシリンダポート42と連通してい
る。他方の弁室A46は排液ポートA44と常時連通し
低圧状態にある。
【0020】連動弁部A7は、主制御弁部4および副制
御弁部A4間に設けられており、逆止弁A71と絞りA
72から構成される。連動弁部A7は、主制御弁部4で
制御される液圧に応じて副制御弁部A4が連動するよう
に機能する。すなわち主制御弁部4から副制御弁部A4
の弁室A45に圧力流体が供給される場合には、逆止弁
A71が開口して大流量の圧力流体が流れる。逆に弁室
A45から圧力流体が排除される場合には逆止弁A71
が閉止するため、絞りA72によって圧力流体の流量が
制限される。
【0021】連動機構A8は、図示しない支持点を中心
に回転する駆動軸A80と、これに固着し一体に回転す
る駆動レバーA81、連動アームA82より構成され
る。駆動レバーA81の一端は主ピストンロッド32に
固着したピン32aと係合しており、主ピストン31の
直線駆動力は駆動軸A80の回転力に変換される。連動
アームA82の一端は副ピストンロッドA32に固着し
たピンA32aと当接するが、副ピストンA31の上方
向(投入)動作の場合のみ、駆動軸A80を介して駆動
力が与えられるように構成されている。また連動機構A
8にはロック装置A83が設けられている。このロック
装置A83がピンA32aと係合することにより抵抗接
点A2の投入状態が保持される。
【0022】次に、上記のごとく構成された本実施例の
作用について、動作状態を示した図2と図3を併用して
説明する。
【0023】図1に示した主接点2と抵抗接点A2の投
入状態では、主制御弁部4のシリンダポート42と高圧
ポート43間は開口し排液ポート44は閉じている。そ
のため、液室34内の圧力流体によって主ピストン31
は上方位置(投入位置)にて保持されている。一方、副
制御弁部A4のシリンダポートA42と排液ポートA4
4間は連通し高圧ポートA43は閉じている。すなわち
副シリンダA30の液室A33、A34は低圧状態にあ
り、副ピストンA31は連動アームA82によって上方
位置(投入位置)に位置している。
【0024】以上のような状態の時、遮断用電磁弁7に
遮断動作指令を与えると、電磁ソレノイド71の付勢に
よりパイロット弁体72が開いて主制御弁部4の弁室4
5から圧力流体が排液流路73を介して低圧タンク9に
流出し、弁室45内の圧力が低下する。そのため、弁室
46の液圧の作用により主切換弁41は右方へ移動す
る。そしてシリンダポート42と排液ポート44間が開
くことによって主シリンダ30内の液室34から圧力流
体が排出し、その圧力低下によって主ピストン31は下
方へ動作する。これにより主接点2は遮断動作を行い、
駆動レバーA81は反時計方向に回転する。このときシ
リンダポート42と連通する弁室A45の液圧は低下す
るため、副切換弁A41が左方へ移動を開始する。
【0025】また連動弁部A7の逆止弁A71は閉止し
ており、絞りA72により弁室A45から流出する圧力
流体の流体量を制限している、副切換弁A41の移動速
度は緩慢である。この移動動作中、摺動体A41aによ
ってシリンダポートA42と高圧ポートA43が連通が
阻止されるため、副シリンダA30内は低圧状態が維持
される。一方、駆動レバーA81と共に反時計方向へ回
転する連動アームA82の一端はピンA32aから開離
するが、ロック装置A83が抵抗接点A2の投入状態を
保持する。
【0026】図2に示されるように、遮断動作指令の解
除後、パイロット弁体72の閉止によって弁室45の圧
力が回復しても、シリンダポート42の液圧低下によっ
て主切換弁41は高圧ポート43の閉止状態を維持し、
主操作部3は主接点2の遮断状態を保つ。一方、副切換
弁A41の摺動体A41aとマニホールドA40との重
合部における間隙を通って少量の圧力流体がシリンダポ
ートA42に入り込むが、排液ポートA44を介して流
出するため、副ピストンA32は確実に投入位置を維持
している。
【0027】副切換弁A41がさらに左方へ移動し、摺
動体A41aがシリンダポートA42と高圧ポートA4
3間を開くと、液室A33内に圧力流体が流れ込み、液
室A33内の液圧は急速に上昇する。このとき図3に示
すようにシリンダポートA42と排液ポートA44間は
閉止状態にあり、副ピストンA31に生じた駆動力によ
ってロック装置A83とピンA32aとの係合を解除す
るため、抵抗接点A2は高速で遮断動作を行う。なお、
主接点2の開離動作から抵抗接点A2が開離するまでの
遅延時間は、連動弁部A7の絞りA72の流路断面積
や、副切換弁A41の摺動体A41a長さに相当する重
合距離を調節し、副シリンダA30内に圧力流体を供給
するタイミングを適度に遅らせることによって確保でき
る。
【0028】図3に示した主接点2と抵抗接点A2の遮
断状態において、投入用電磁弁8に投入指令を与える
と、電磁ソレノイド81の付勢によりパイロット弁体8
2が開いて主制御弁部4の弁室46から圧力流体が排液
流路83を介して低圧タンク9に流出し、弁室46内の
液圧が低下する。そのため、弁室45内の液圧により主
切換弁41は左方へ切り換わる。主切換弁41の移動に
よりシリンダポート42と排液ポート44間が閉じ、シ
リンダポート42と高圧ポート43間は開くため、液室
34内に圧力流体が流れ込む。そして、この圧力流体の
圧力により主ピストン31は主接点2と共に上(投入)
方向へ駆動する。
【0029】同時に、連動弁部A7の逆止弁A71が開
いて大量の圧力流体を副切換弁A41の弁室A45に供
給するので、副切換弁A41は急速に右方へ切り換わ
る。この副切換弁A41の移動によりシリンダポートA
42と高圧ポートA43間が閉じ、シリンダポートA4
2と排液ポートA44間が開くため、液室A33内の圧
力流体が排出する。さらに、駆動レバーA81に連結さ
れた連動アームA82が時計方向へ回転し、ピンA32
aを介して副ピストンA31を上(投入)方向へ駆動す
る。このような連動機構A8の作用により主接点2と抵
抗接点A2とは機械的に連結された状態となり、完全に
同期して投入動作が行われる。なお抵抗接点A2は所定
時間先行して投入されるが、その時間差は従来技術にて
説明したように、主接点2と抵抗接点A2の構造や形状
の相違で対応することが可能である。
【0030】以上のような本実施例によれば、主接点2
と抵抗接点A2を液圧駆動回路により操作すると共に、
抵抗接点A2を駆動する回路を連動弁A7によって制御
したので、両接点を所定の時間差で、確実かつ良好な応
答性をもって連動させることが可能になる。また上記実
施例では、主ピストン31を主切換弁41で直接駆動す
る構成としているが、液室34とシリンダポート42の
間に開口流路面積の大きい弁を設け、さらに大流量の圧
力流体を液室34に給排する構成としても同様の作用、
効果を発揮できる。
【0031】また連動弁部A7の絞りA72を外部から
の流量調整が可能な可変絞りとしておけば、遮断時にお
ける副切換弁A41の切り換え速度を制御でき、両接点
の開離動作の遅延時間を微妙に調整することができる。
【0032】次に請求項2の発明における液圧駆動装置
の一実施例を図4により説明する。図4は副制御弁部A
4の構成と動作を示した図で、(a)は投入状態、
(b)は動作中、(c)は遮断状態を示している。
【0033】副切換弁A41を形成する2つの弁体には
各々、摺動体A41a,A41bが付加されている。
(a)の投入状態から副切換弁A41が左方へ移動し、
摺動体A41aがシリンダポートA42と高圧A43間
を連通する時点で、(b)のように摺動体A41bが排
液ポートA44とシリンダポートA42間の連通を阻止
する構成としている。遮断動作の際には、摺動体A41
aとマニホールドA40の重合によって、副シリンダA
30内に液圧を供給するタイミングを遅らせ、主接点2
と抵抗接点A2の開離時間差を設定できる。一方、摺動
体A41bは同図(b)から(c)に至る間、マニホー
ルドA40と重合し、高圧ポートA43から大量の圧力
流体がシリンダポートA42を経由して排液ポートA4
4に流出することを阻止している。このため駆動圧低下
による副切換弁A41の失速が防止でき、副ピストンA
31の開離速度を高速化できる。
【0034】従って上記のような構成を有する実施例に
よれば、抵抗接点A2に対して所定の遅延開離時間と、
開離後の高速遮断特性を得ることができ、良好な応答性
と信頼性を有する抵抗付遮断器の液圧駆動装置を提供で
きる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主接点と抵抗接点の遮断、投入動作と、両接点に要求さ
れる所定時間差での連動を、液圧駆動装置によって実現
したので駆動装置の小形、大出力化が図れ、良好な応答
性と信頼性を有する抵抗付遮断器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧駆動装置の一実施例を示す配管構
成図であり、主接点と抵抗接点の投入状態を示す
【図2】図1の実施例の主接点の遮断状態と抵抗接点の
投入状態を示す配管構成図
【図3】図1の実施例の主接点と抵抗接点の遮断状態を
示す配管構成図
【図4】本発明の液圧駆動装置の他の実施例を示す副制
御弁部の構成図であり、副切換弁の動作を示す
【図5】遮断抵抗接点と投入抵抗接点を併用した遮断器
の動作を説明する回路図
【符号の説明】
1…液圧駆動装置 2…主接点 3…主操作部 30…主シリンダ 31…主ピストン 32…主ピストンロッド 32a…ピン 33…液室 34…液室 35…流路 4…主制御弁部 40…マニホールド 41…主切換弁 42…シリンダポート 43…高圧ポート 44…排液ポート 45…弁室 46…弁室 45a…流路 46a…流路 47…絞り 48…絞り 5…配管 6…アキュムレータ 7…遮断用電磁弁 8…投入用電磁弁 71…電磁ソレノイド 81…電磁ソレノイド 72…パイロット弁体 82…パイロット弁体 73…排液流路 83…排液流路 9…低圧タンク A2…抵抗接点 A2a…抵抗 A3…副操作部 A30…副シリンダ A31…副ピストン A32…副ピストンロッド A32a…ピン A33…液室 A34…液室 A35…排液流路 A4…副制御弁部 A40…マニホールド A41…副切換弁 A41a…摺動体 A41b…摺動体 A42…シリンダポート A43…高圧ポート A44…排液ポート A45…弁室 A46…弁室 A5…配管 A7…連動弁部 A71…逆止弁 A72…絞り A8…連動機構 A80…駆動軸 A81…駆動レバー A82…連動アーム A83…ロック装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主接点および該主接点に並列に接続され
    た抵抗接点を有する遮断器に用いられるものであって、
    前記主接点に連結された主操作部と、前記抵抗接点に連
    結された副操作部と、前記主操作部に対して圧力流体を
    給排することにより前記主操作部を駆動する主制御弁部
    と、前記副操作部に対して圧力流体を給排することによ
    り前記副操作部を駆動する副制御弁部とが設けられた液
    圧駆動装置において、 前記主制御弁部は、前記副制御弁部に対して圧力流体を
    給排することによって該副制御弁部を駆動するよう構成
    され、 前記副制御弁部は、所定距離を動いた時点で前記副操作
    部に圧力流体を供給するように形成され、 前記主制御弁部と前記副制御弁部との間には、絞りと逆
    止弁から成る連動弁部が設けられ、 該連動弁部は、前記副制御弁部に圧力流体を供給する場
    合には大流量の圧力流体を流し、前記副制御弁部から圧
    力流体を排除する場合には通過する流体量を制限するよ
    うに構成され、 前記主操作部および前記副操作部には、前記副操作部か
    ら圧力流体を排除する時に前記主操作部と前記副操作部
    とを機械的に連動させる連動機構が連結されていること
    を特徴とする液圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記副操作部には高圧の圧力流体が供給
    される供給ポートおよび排出される排出ポートが形成さ
    れ、 前記副制御弁部には前記供給ポートおよび排出ポートを
    開閉する2つの弁体が設けられ、 前記両弁体には弁体の全動作範囲で供給ポートと排出ポ
    ートとの連通を常に阻止するように摺動体が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の液圧駆動装置。
JP25303393A 1993-10-08 1993-10-08 液圧駆動装置 Pending JPH07105791A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012222056A1 (de) 2012-12-03 2014-06-05 Tesa Se Lamination starrer Substrate mit dünnen Klebebändern

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