JPH0710512U

JPH0710512U - 位置決め装置

Info

Publication number: JPH0710512U
Application number: JP4596793U
Authority: JP
Inventors: 知久武田
Original assignee: Miura Co Ltd
Current assignee: Miura Co Ltd
Priority date: 1993-07-30
Filing date: 1993-07-30
Publication date: 1995-02-14

Abstract

(57)【要約】【目的】シリンダーとセンサを用いて停止位置を規制
する位置決め装置において、市場性のある安価なセンサ
を用いた位置決め装置を提供する。【構成】シリンダーのストロークの途中に複数のセン
サを設けて停止位置を規制する位置決め装置において、
受圧面積の大きい短ストロークのシリンダー１と、受圧
面積の小さい長ストロークのシリンダー２をそれぞれ所
定位置に配設し、前記シリンダー１のシリンダー室１ｄ
とシリンダー２のシリンダー室２ｄとの間を回路３で接
続し、この回路３の途中に停止弁４を設けるとともに、
前記シリンダー１のシリンダー室１ｅとシリンダー２の
シリンダー室２ｅとの間を方向切換弁１０を介して回路
１１で接続し、この方向切換弁１０を圧力源８に接続し
た構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、機械装置等において、例えば、シリンダーのストロークの途中に複数のセンサを設け、停止位置を検出する位置決め装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、機械装置等の位置決め装置としてシリンダーが用いられることが多く、例えば、外径の異なるパイプの面取加工装置等において、刃物台の移動を装置の制約上短ストロークの油圧シリンダーを用いて行なう場合、パイプ外径の寸法差により刃物台（工具）の停止位置を複数規制するため、位置決めセンサとして高価な高分解能センサを用いてシリンダーの各停止位置を規制している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記刃物台の停止位置規制のための高価な高分解能センサを用いず、安価なセンサを用いてシリンダーの停止位置を規制できる位置決め装置を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案は、シリンダーのストロークの途中に複数のセンサを設けて停止位置を規制する位置決め装置において、受圧面積の大きい短ストロークのシリンダーと、受圧面積の小さい長ストロークのシリンダーをそれぞれ所定位置に配設し、前記シリンダーのシリンダー室とシリンダーのシリンダー室との間を回路で接続し、この回路の途中に停止弁を設けるとともに、前記シリンダーのシリンダー室とシリンダーのシリンダー室との間を方向切換弁を介して回路で接続し、この方向切換弁を圧力源に接続したことを特徴としている。

【０００５】

【作用】

この考案によれば、受圧面積の大きい短ストロークのシリンダーの受圧面積をＡ，受圧面積の小さい長ストロークのシリンダーの受圧面積をＢとすると、短ストロークシリンダーのストロークはＡ：Ｂの面積比分だけ長ストロークシリンダーに増幅されるので、増幅されたストローク部に安価なセンサを配列して停止位置を正確に規制することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、この考案の位置決め装置の構成を示す説明図である。図中１は、受圧面積の大きい短ストロークのシリンダー、２は、受圧面積の小さい長ストロークのシリンダーである。前記シリンダー１は、シリンダー本体１ａとピストンロッド１ｃを有するピストン１ｂからなり、ピストン１ｂを挟んでシリンダー室１ｄとシリンダー室１ｅを形成し、ピストンロッド１ｃの先端部は、図示省略の機械装置等の駆動部に係着されている。一方、シリンダー２は、機械装置等の所定位置にセンサとともに係着されている。このシリンダー２もシリンダー本体２ａとピストンロッド２ｃを有するピストン２ｂからなり、ピストン２ｂを挟んでシリンダー室２ｄとシリンダー室２ｅを形成し、ピストンロッド２ｃの先端部には、前記センサに感応する適宜の部材を挿着し、位置決め精度を高めるようにしている。

【０００７】前記シリンダー１のシリンダー室１ｄとシリンダー２のシリンダー室２ｄは、図１に示すように回路３の途中に挿設した停止弁４を介して連通している。一方、シリンダー１のシリンダー室１ｅとシリンダー２のシリンダー室２ｅは回路１１を介して方向切換弁１０に接続してあり、この方向切換弁１０には圧力を供給する圧力源８（例えばエアー）が連通されている。図中５、６、７は、シリンダー２のピストンロッド２Ｃのストローク周辺の所定位置にそれぞれ配設されたセンサであって、前記シリンダー２の停止位置を規制する。図中９は、停止弁４方向切換弁１０およびセンサを図示省略の制御器に接続する回線である。尚、シリンダー室１ｄとシリンダー室２ｄおよび回路３には非圧縮性流体の作動油を充填し、より停止精度を高めるようにしている。

【０００８】つぎに、上記構成の位置決め装置の作用を説明する。前記シリンダー１（短ストローク）の受圧面積をＡ＝π×Ｄ²／４，シリンダー２（長ストローク）の受圧面積をＢ＝π×ｄ²／４とすると、シリンダー１のストロークは、Ａ：Ｂの面積比分だけシリンダー２に増幅されることになる。そこで、前記停止位置を規制する所定のセンサに入力し、図示省略の制御器にスタートを指示すると次の動作を開始する。即ち、圧力源８の圧力により方向切換弁１０を作動し方向を決定し、停止弁４を開放することにより、シリンダー室２ｅ内に圧力が作用しピストン２ｂを作動させる。シリンダー室２ｄ内の作動油は、回路３、停止弁４を介してシリンダー１のシリンダー室１ｄ内に流入し、ピストン１ｂが作動する。このときピストン２ｂのストロークは、図１に示すシリンダー１のＳ₁ストロークに対し前記Ａ：Ｂ分だけ増幅したストロークＳ₂となって連動し、ピストンロッド先端部を所定のセンサが検出する。そして、センサが検出した情報は回線９を介して制御器に通報し、前記停止弁４を閉鎖する。制御器は予め設定した停止時間（０でも可）後、前記方向切換弁１０を操作し圧力源８からの圧力をシリンダー１のシリンダー室１ｅ内に流入するように切換え、ピストン１ｂを復帰させシリンダー室１ｄ内の作動油を回路３、停止弁４を介してシリンダー２のシリンダー室２ｄ内に流入させピストン２ｂを復帰させて１サイクルが終了する。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、受圧面積の大きい短ストロークのシリンダーと受圧面積の小さい長ストロークのシリンダーをそれぞれ所定位置に配設し、この各シリンダーを回路と停止弁を介して連動するようにしたので、停止位置を規制する複数のセンサは、長いストロークの間に配設することができる。したがって、使用するセンサは、市場性のある安価なものを用いることができる。又、実際の動作部から離れた空間で動作部の停止位置を規制することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を実施した位置決め装置の構成を示す
概略説明図である。

【符号の説明】

１短ストロークシリンダー１ｄシリンダー室１ｅシリンダー室２長ストロークシリンダー２ｄシリンダー室２ｅシリンダー室３回路４停止弁８圧力源１０方向切換弁１１回路

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シリンダーのストロークの途中に複数の
センサを設けて停止位置を規制する位置決め装置におい
て、受圧面積の大きい短ストロークのシリンダー１と、受圧
面積の小さい長ストロークのシリンダー２をそれぞれ所
定位置に配設し、前記シリンダー１のシリンダー室１ｄ
とシリンダー２のシリンダー室２ｄとの間を回路３で接
続し、この回路３の途中に停止弁４を設けるとともに、
前記シリンダー１のシリンダー室１ｅとシリンダー２の
シリンダー室２ｅとの間を方向切換弁１０を介して回路
１１で接続し、この方向切換弁１０を圧力源８に接続し
たことを特徴とする位置決め装置。