JPH07104493B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH07104493B2
JPH07104493B2 JP62034024A JP3402487A JPH07104493B2 JP H07104493 B2 JPH07104493 B2 JP H07104493B2 JP 62034024 A JP62034024 A JP 62034024A JP 3402487 A JP3402487 A JP 3402487A JP H07104493 B2 JPH07104493 B2 JP H07104493B2
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illumination
endoscope
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illumination light
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久雄 矢部
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、体腔内を疑似立体的に観察する内視鏡装置に
関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題点] 近年、体腔内に細長に形成された挿入部を挿入すること
により体腔内蔵器等の観察を行ったり、必要に応じて処
置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処
置のできる内視鏡が広く用いられるようになった。
従来の内視鏡では、体腔内を遠近感のない平面としてし
か見ることができないため、例えば診断指標として非常
に重要な被検体面表面の微細な凹凸を観察することが困
難であるという問題点がある。
これに対処するに、特開昭57-69839号公報にはイメージ
ガイドの一端に対物レンズを設け、他端に接眼レンズを
設けて、前記2本のイメージガイドを一対として内視鏡
挿入部に内装し、一対の対物レンズと観察対象点とのな
す輻奏角を立体視可能な角度となるようにして体腔内を
観察できるようにした技術が開示されている。しかしな
がら、この先行技術によると、内視鏡挿入部の外径が太
くなり患者への負担が増すことになる。内視鏡挿入部
は、患者に対しては異物感を軽減するとともに、術者に
とっては体腔内の狭窄部が観察することができるように
極力小径が望ましい。
[発明の目的] 本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、挿
入部が小径であって、被検体面表面の微細な凹凸を観察
できるようにした内視鏡装置を提供することを目的とし
ている。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は、被検体内に挿入される内視鏡と、この内視鏡
の先端に設けられた1つの対物光学系と、前記内視鏡の
先端の前記対物光学系を挟む両側の位置に設けられた一
対の照明窓と、この一対の照明窓の各々の照明窓から被
検体面に向けて交互に照明光を照射する照明光制御手段
と、この照明光制御手段の制御状態に応答して前記対物
光学系によって得られた被検体像を出力する被検体像出
力手段と、この被検体像出力手段による被検体像を前記
照明光制御手段の制御に同期して交互に遮光する一対の
遮光体を介して観察する被検体像観察手段と、と具備
し、交互に照射される照明光による被検体面の残像現象
により、被検体面の疑似立体像を得るようにしたもので
ある。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は内視鏡装置の構成を示す説明図、第2図は内視鏡挿
入部の先端部の構成を示す説明図、第3図は第2図のA
矢視方向断面図である。
本実施例は、本発明を電子内視鏡に適用したものであ
る。
第1図のように内視鏡1の細長で例えば可撓性の挿入部
2の先端には対物レンズ系3と、これを挾むように1対
の照明レンズ4,4が配設されている。前記対物レンズ系
3の後方には照明レンズ4,4によって撮し出された像を
電気変換するための例えば固体撮像素子8が配設されて
いる。固体撮像素子8の方向には映像信号を送る信号線
9が、前記照明レンズ4,4の後方に延設されたライトガ
イド11,11とともに挿入部2に内装され挿入部2後端に
連設された太径の操作部12を経て光源装置13、制御回路
14およびビデオプロセス回路16が内蔵された制御装置17
に接続されるようになっている。
前記操作部12には後述するモード切換スイッチ18が配設
され、制御装置17に接続されている。制御装置17に内蔵
された光源装置13は、体腔内を照明するための光源ラン
プ19,19および集光レンズ21,21から構成されている。制
御回路14は前記操作部12のモード切換スイッチ18が通常
観察モードのときは光源ランプ19,19を例えば毎秒60回
同時に点灯させるとともに術者の使用する遮光メガネ22
の例えばツイストネマチック液晶を使った液晶シャッタ
である遮光フィルタ23を透過状態とし、モード切換スイ
ッチ18が立体観察モードのときは、光源ランプ19,19を
各々交互に例えば毎秒30回点灯させ、この点灯と同期し
て遮光メガネ22の遮光フィルタ23の一方を透過状態と
し、他方を遮光状態とするように接続されている。な
お、ツイストネマチック液晶は、液晶を両面から互いに
90°回転させた2枚の偏光板で挾み込んだ構成となって
おり、液晶素子内の電極に電圧が印加された場合遮光さ
れ、電圧が印加されていない場合光は透過状態になる。
前記ビデオプロセス回路16は、固体撮像素子8からの出
力信号をNTSC等の標準ビデオ信号としてモニタ24へ出力
する。
なお、第2図において、挿入部2の先端の照明レンズ4,
4は対物レンズ系3によって観察ができる体腔内をそれ
ぞれが単独で照明できるように対物レンズ系3を両側か
ら挾むように配設されている。さらに第3図に示すよう
に前記対物レンズ系3上方には送気送水ノズル6、下方
には鉗子チャンネル7が挿通されている。
本実施例は、2つの照明レンズ4,4で交互に照明し、そ
のときの体腔内像を残像現象によって疑似立体的に観察
できるようにしている。
操作部12のモード切換えスイッチ18が通常観察モードの
とき、光源ランプ19,19は例えば毎秒60回同時に点灯
し、両側の照明レンズ4,4から照明した被検体面像を1
秒間にAフィールド及びBフィールド走査を各々30回行
ない30フレームでモニタ24に表示するが、モード切換ス
イッチ18が立体観察モードのとき、第2図のように光源
ランプ19,19は各々交互に例えば毎秒30回点灯し、片側
の照明レンズ4の照明による像のモニタ24に表示する。
つまり、例えばNTSCのAフィールドでは、右側の照明レ
ンズ4で照明された像が表示され、Bフィールドでは左
側の照明レンズ4で照明された像が表示される。一方、
遮光メガネ22は前記光源ランプ19,19の点灯と同期して
Aフィールドでは左目用の遮光フィルタ23を遮光状態に
し、右目用の遮光フィルタ23を透過状態にして右目だけ
でモニタ24を見るようにし、Bフィールドでは右目用の
遮光フィルタ23を遮光状態にし、左目用の遮光フィルタ
23を透過状態として、左目だけでモニタ24を見るように
している。このように対物光学系の概略左右方向から交
互に照明を行い、それぞれの観察像を左右の一方の目に
対応させて交互に観察する。これをすばやく行なうこと
により、残像現象により疑似立体像を観察することがで
きる。これは、正確な立体像ではないが、影の出方が照
明方向により異なるので凹凸の認識に有効である。ま
た、この方法ではすべての観察距離(対物レンズ系3と
被検体面との距離)において有効ではなく、比較的近づ
いた時に効果がある。早期ガン等の微少病変を詳細に観
察するときは、比較的近づいて見るので、このことは欠
点とならない。また、病変が左右の照明レンズ4,4の間
にあるか、どちらかの照明レンズ4,4よりも外側にある
かによって、影の見え方が異るが、ゼン動等によって病
変の位置が移動することにより、病変部がいろいろな見
え方となる。そのためより多くの情報を得ることができ
る。一般に、内視鏡1には、照明レンズ4を2個持った
ものが多く、照明レンズ4は対物レンズ系3よりも小さ
くてもよいので、対物レンズ系3を2個設けるものに比
べて挿入部2を細径とすることができる。また必要な光
量は照明レンズ4が1個でも2個でも基本的に同じであ
り、2個にするとき、1個のときより各々の照明レンズ
4は小さくできるので内視鏡挿入部2がそれによって極
度に太くなることはない。
尚、図示しない調光機構により、固体撮像素子8の出力
レベルが一定になるように光源ランプ19,19の発光量が
制御されるが、観察距離が遠い時は多くの光量が必要で
あり、近い時は少なくてよい。そこで、立体観察モード
においても観察距離が遠くなり、1個の光源ランプ19だ
けでは発光量が限界になった場合自動的に通常観察モー
ドに切換わるようにしてもよい。その際、2個の光源ラ
ンプ19,19およびライトガイド11,11の明るさを遠点を観
察できる限界まで絞るようにすればライトガイド11の量
は少なくなり、いっそう挿入部2の細径化が可能であ
る。
第4図は第2実施例であり、光源装置に回転円板を使用
した場合の説明図である。
第4図において透光27を有する回転円板28を図示しない
モータで、例えば毎秒30回転させることにより、第1実
施例の光源ランプ19を点滅させる場合と同じ効果を持た
せたものである。
第5図は第3実施例であり、イメージガイドによって疑
似立体像を得るための説明図である。
第5図において、挿入部2先端には1個の対物レンズ系
3と1対の照明レンズ4,4とを配設している。照明レン
ズ4,4の後方には、それぞれ例えばLEDのような光源ラン
プ19,19を設け、直接体腔内を照明するようにしてい
る。対物レンズ系3後方には、イメージガイド29を連設
し、挿入部2の内部を挿通して、後端の太径である操作
部12へ接続される。操作部12ではイメージガイド29後方
に分光プリズム31および鏡32で光量を分割する。分割れ
た光路中にはそれぞれ2枚の接眼レンズ33,33に挾まれ
た遮光フィルタ23が配設されている。なお、遮光フィル
タ23の働きについては、第1実施例と同様である。
本実施例によれば、第1実施例に比べ制御装置を簡素化
することができ、内視鏡装置全体を小型化することがで
きる。
[発明の効果] 本発明によれば、内視鏡挿入部を太くすることなく、疑
似立体像を作り出すことができ、被検体面表面の微細な
凹凸を観察できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例に係り、第1
図は内視鏡装置の構成を示す説明図、第2図は内視鏡挿
入部の先端部の構成を示す説明図、第3図は第2図のA
矢視方向断面図、第4図は本発明の第2実施例を示し、
光源装置に回転円板を使用した場合の説明図、第5図は
本発明の第3実施例を示し、イメージガイドによって疑
似立体像を得るための説明図である。 1……内視鏡、2……挿入部 3……対物レンズ系、4……照明レンズ 8……固体撮像素子、9……信号線 11……ライトガイド、17……制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体内に挿入される内視鏡と、 この内視鏡の先端に設けられた1つの対物光学系と、 前記内視鏡の先端の前記対物光学系を挟む両側の位置に
    設けられた一対の照明窓と、 この一対の照明窓の各々の照明窓から被検体面に向けて
    交互に照明光を照射する照明光制御手段と、 この照明光制御手段の制御状態に応答して前記対物光学
    系によって得られた被検体像を出力する被検体像出力手
    段と、 この被検体像出力手段による被検体像を前記照明光制御
    手段の制御に同期して交互に遮光する一対の遮光体を介
    して観察する被検体像観察手段と、 を具備し、交互に照射される照明光による被検体面の残
    像現象により、被検体面の疑似立体像を得ることを特徴
    とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】前記照明光制御手段は、前記一対の照明窓
    から同時に照明光を照射させる状態に切り換え可能であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の内視鏡
    装置。
JP62034024A 1987-02-17 1987-02-17 内視鏡装置 Expired - Lifetime JPH07104493B2 (ja)

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