JPH0710434Y2 - 掃除手段を備えた紙幣計数機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は紙幣計数機に関し、詳しくは掃除手段を備えた
紙幣計数機に関する。

〔従来の技術〕

従来使用されてきた紙幣計数機は、その内部に設置され
たコンプレッサの空気吸入口と空気排出口に連結されて
いるフィルターにＩ字形バルブを介して空気吸入ホース
と空気排出ホースを連結しただけのものであるので、単
に紙幣を計数する機能しかもたないものであった。

〔考案が解決しようとする課題〕

従って、紙幣計数機の内部に吸引され残存する塵や異物
を掃除しようとするときには別途の掃除手段を用意しな
ければならないので、使用者に経済的な負担を与え、ま
た、使用が複雑になるのは勿論、それぞれを保管するス
ペースが必要であるなどの問題点があった。

本考案は従来の紙幣計数機が紙幣を計数する機能しか持
たなかった点に着目して、一台で紙幣計数機能と掃除機
能を併せもつ実用性の高い掃除手段を備えた紙幣計数機
を提供することを目的になされたものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記問題点の解消された紙幣計数機を提供すべ
く鋭意研究した結果、本考案を完成するに至った。

すなわち本考案は、紙幣計数機内部のコンプレッサ空気
排出口側に調節レバーを有する切換バルブを連結し、該
切換バルブの一端には紙幣計数用空気排出ホースを連結
し、他端には掃除用空気排出ホースを連結し、前記調節
レバーの操作によって掃除用空気排出ホースより空気を
排出して掃除を行うことを特徴とする掃除手段を備えた
紙幣計数機、そして、 紙幣計数機内部のコンプレッサ空気吸入口側に調節レバ
ーを有する切換バルブを連結し、該切換バルブの一端に
は紙幣計数用空気吸入ホースを連結し、他端には掃除用
空気吸入ホースを連結し、前記調節レバーを操作によっ
て掃除用空気吸入ホースより空気を吸入して掃除を行う
ことを特徴とする掃除手段を備えた紙幣計数機を提供す
るものである。

〔実施例〕

以下、本考案の掃除手段を備えた紙幣計数機を好ましい
実施態様を示した図面に基づいて詳細に説明する。

第一図は本考案の紙幣計数機の一例を示す斜視図であ
り、内部を示すためにドアを開放した状態を示してい
る。また、第二図は第一図におけるコンプレッサ３付近
の要部斜視図である。

紙幣計数機１の上段部には計数装置２が設けられ、下段
部にはコンプレッサ３が設けられている。該コンプレッ
サ３の空気吸入口側と空気排出口側にそれぞれフィルタ
ー4,5が設けられ、これに紙幣計数用空気吸入ホース６
と紙幣計数用空気排出ホース７の一方端が連結され、上
記ホース6,7の他方端は計数装置２の内部に導入されて
いる。

第二図に示す第一の実施例において、切換バルブ８はフ
ィルタ５を介してコンプレッサの空気排出口側に連結さ
れ、該切換バルブ８の一端には通常の紙幣計数用空気排
出ホース７が連結され、他端には掃除用空気排出ホース
９が連結されている。

第三図は、第二の実施態様における本考案の掃除手段を
備えた紙幣計数機のコンプレッサ３付近の要部斜視図で
ある。

第三図に示す第二の実施例において、切換バルブ８はフ
ィルタ４を介してコンプレッサの空気吸入口側に連結さ
れ、該切換バルブ８の一端部には通常の紙幣計数用空気
吸入ホース６が連結され、他端には掃除用空気吸入ホー
ス10が連結されている。

〔作用〕

この紙幣計数機を紙幣計数機として使用する時には、プ
ラグ11を電源（図示せず）に接続した後、計数しようと
する紙幣12を差込み、調節レバー８′を操作して掃除用
空気排出ホース９側は遮断し、紙幣計数用空気排出ホー
ス７側は開放しておけばよい。このような状態で、コン
トロールボックス13を操作すると紙幣計数機１に電源が
印加され、コンプレッサ３が作動し、紙幣計数用空気吸
入ホース６を通じて空気は吸入されながら紙幣12を一枚
一枚渡すようになり、紙幣計数用空気排出ホース７を通
じて空気は排出されながら紙幣12を一枚一枚開いて紙幣
の計数が行なわれる。

第一の実施例において、紙幣計数機１を使用していると
きに紙幣計数機内部に吸引された塵や異物を掃除しよう
とするときには、第二図に示すように調節レバー８′を
操作して紙幣計数用空気排出ホース７側は遮断し、掃除
用空気排出ホース９側は開放して、コントロールボック
ス13を操作すると紙幣計数機１に電源が印加され、コン
プレッサ３が作動し、掃除用空気排出ホース９を通じて
排出される空気を利用して紙幣計数機１内部を掃除す
る。

第二の実施例において、紙幣計数機１を使用していると
きに紙幣計数機内部に吸引された塵や異物を掃除しよう
とするときには、第三図に示すように調節レバー８′を
操作して紙幣計数用空気吸入ホース６側は遮断し、掃除
用空気吸入ホース10側は開放して、コントロールボック
ス13を操作すると紙幣計数機１に電源が印加され、コン
プレッサ３が作動し、掃除用空気吸入ホース10を通じて
吸入される空気を利用して紙幣計数機１内部を掃除すれ
ばよい。

本考案において、紙幣計数機１内部を掃除した際にフィ
ルター４内部に吸引される塵や異物はフィルターのキャ
ップを開けてフィルター内部を清掃したのち、再び嵌め
込んで使用すればよい。

〔考案の効果〕

本考案の掃除手段を備えた紙幣計数機は、簡単な操作で
紙幣計数機を掃除機としても使用することができる。

しかも本考案の掃除手段を備えた紙幣計数機は、構造が
簡単で、また製作が容易であり、既存の紙幣計数機の構
造を大幅に改造することなく製作することができる。

従って、本考案によれば、従来のように、紙幣計数機と
掃除機を別々に用意しなければならないといった使用
者、需要者の経済的な負担、使用時或いは取扱糸期の煩
雑さなどを解消できる。

【図面の簡単な説明】

第一図は本考案の掃除手段を備えた紙幣計数機の一例を
示す斜視図であり、内部を示すためにドアを開放した状
態を示している。 第二図は第一図におけるコンプレッサ３付近の要部斜視
図である。 第三図は、本考案の掃除手段を備えた紙幣計数機のその
他の例を示すコンプレッサ３付近の要部斜視図である。 3:コンプレッサ 4,5:フィルター 6:紙幣計数用空気吸入ホース 7:紙幣計数用空気排出ホース 8:切換バルブ ８′：調節レバー 9:掃除用空気排出ホース 10:掃除用空気吸入ホース

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙幣計数機（１）内部のコンプレッサ
   （３）空気排出口側に調節レバー（８′）を有する切換
   バルブ（８）を連結し、該切換バルブ（８）の一端には
   紙幣計数用空気排出ホース（７）を連結し、他端には掃
   除用空気排出ホース（９）を連結し、前記調節レバー
   （８′）の操作によって掃除用空気排出ホース（９）よ
   り空気を排出して掃除を行うことを特徴とする掃除手段
   を備えた紙幣計数機。
2. 【請求項２】紙幣計数機（１）内部のコンプレッサ
   （３）空気吸入口側に調節レバー（８′）を有する切換
   バルブ（８）を連結し、該切換バルブ（８）の一端には
   紙幣計数用空気吸入ホース（６）を連結し、他端には掃
   除用空気吸入ホース（10）を連結し、前記調節レバー
   （８′）の操作によって掃除用空気吸入ホース（10）よ
   り空気を吸入して掃除を行うことを特徴とする掃除手段
   を備えた紙幣計数機。