JPH07104079A - 複層構造ペレット及びその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

複層構造ペレット及びその製造方法並びにその製造装置

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JPH07104079A
JPH07104079A JP5244214A JP24421493A JPH07104079A JP H07104079 A JPH07104079 A JP H07104079A JP 5244214 A JP5244214 A JP 5244214A JP 24421493 A JP24421493 A JP 24421493A JP H07104079 A JPH07104079 A JP H07104079A
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hole
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KAKU YUGO KAGAKU KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各層部の大きさと相対位置が明確で、確実に
内層部が生成され、必要な局所に適確に無駄なく燃料の
供給ができる複層構造ペレットを製造する。 【構成】 極低温に保持され、ペレット冷却用無酸素銅
ブロック9,10に摺動自在に支持されたペレットキャ
リアディスク15の貫通孔31にペレット冷却用無酸素
銅ブロック9の孔部25にて重水素ガスを供給してこれ
を冷却固化して固体重水素33を形成し、孔部26にて
この固体重水素の一方の端面に穴開けシャフト35で穴
34を開け、孔部27にてこの穴に三重水素ガスを導入
してこれを冷却固化させ、続いて孔部28にてペレット
移動シャフト41で固体重水素の他方の端面をペレット
キャリアディスクの貫通孔から所定量移動させた後、固
体重水素33の他方の端面を所定量削り取り、孔部29
にて固体重水素33の一方の端面に重水素ガスを導入し
て、固体重水素を追加生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば核融合炉や核融
合実験装置の高温プラズマ中へ入射し、燃料補給、粒子
輸送の解明、及びプラズマ加熱の効率の改善等に使用す
る複層構造ペレット及びその製造方法並びにその製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の主要エネルギー源である化石資源
は将来枯渇することになるので、核融合反応を利用した
新エネルギーの開発がEC、日本、米国、ロシアなどで
推進されており、開発の進展に伴って実験装置は大型化
し、生成されるプラズマの大きさも増大している。この
核融合反応を利用した炉の内、最も到達し易いと考えら
れているのは、反応効率の高さから重水素と三重水素を
燃料として用いたD−T反応型の核融合炉である。
【0003】この場合の燃料補給法としては、ガスパフ
法が一般に知られている。このガスパフ法は重水素と三
重水素ガスをプラズマの外から噴射してプラズマ中に注
入する方法である。
【0004】しかし、このガスパフ法では上述のように
プラズマが大型化してプラズマの中心部まで燃料粒子が
入りにくいこと、またプラズマ周辺部にダイバータ層と
呼ぶ領域があって燃料粒子がプラズマの中へ入る前にプ
ラズマ外へ押し戻される可能性も高いこと等、様々な問
題点があった。
【0005】この対策として、従来、三重水素ガスを固
化した単層ペレットや重水素ガスと三重水素ガスの混合
ガスを固化した単層ペレットをプラズマ中に注入するこ
とが考えられ、一部実験も行われた。
【0006】このような単層ペレットを製造するペレッ
ト製造装置としては、クライオ部に液体ヘリウムを流す
ことによって、極低温に冷却した金属板に開けた穴又は
金属パイプ内などに水素同位体ガスを供給しこれを冷却
固化して単層ペレットを製造するものが一般に知られて
いる。その後、単層ペレットの内部に別の水素同位体を
形成するものとして特開平4−240102号公報に開
示された技術が開示されたが、この装置は外層と内層の
水素同位体の混合比を変えることを可能とするものであ
る。
【0007】このような装置で製造されたペレットで
は、固体三重水素がペレット表面に表れるような構造の
ペレットが製造される。このため、このようなペレット
を核融合炉等のプラズマ中に入射すると、核融合反応が
効率良く起こる高温高密度のプラズマ内部以外の温度の
比較的低いプラズマ周辺部分にも三重水素を供給してし
まう虞があった。
【0008】具体的には、三重水素は放射性物質である
ので、排気ポンプ系や回収系、分離システムの負担を減
らすため、できるだけ無駄な消費を避けることが望まれ
るのに対し、通常のペレット入射によりダイバータ層領
域などに供給された三重水素は、核融合反応に使われる
ことなくプラズマ外へ出て、一部は真空容器内壁に吸着
し、残りは排気ポンプ系により系外へ出てしまい、三重
水素の回収系、分離システムの負担が増大するという問
題点があった。
【0009】その後、このような問題を解決するため、
ペレットの中核を固体三重水素で構成するとともに、こ
の固体三重水素を固体重水素で完全に覆って外層部とし
た複層構造ペレットが考案された。このような複層構造
ペレットを製造する複層構造ペレット製造装置について
は、特開平4−335187号公報に開示されたものが
知られている。
【0010】この複層構造ペレット製造装置は、金属パ
イプ内でのガス固化法を使用して複層構造ペレットを製
造するものである。具体的には、先ず重水素を金属パイ
プ内に供給し金属パイプ冷却表面上に中空の固体重水素
層を作り、その後三重水素ガスをその中空部へ供給して
固体三重水素を生成し、その後両サイドから再び重水素
ガスを供給して固体重水素で固体三重水素を完全に覆う
ことにより、複層構造ペレットを製造するものである。
【0011】ところで、今後、核融合炉を展望するとき
に粒子及び熱の輸送の物理の解明が必須である。その輸
送の程度によって設計上必要な核融合炉の大きさが大巾
に異なるから、核融合炉建設のコストに直接影響してく
る産業上重大な問題である。
【0012】しかし、今までの多年の努力にもかかわら
ず高温プラズマにおける粒子及び熱の輸送が解明された
とは言い難い。このような問題を解明するための方法と
して、従来、能動的粒子輸送計測法が知られている。
【0013】この能動的粒子輸送計測法としては、その
代表的なものにレーザーブローオフ法及び不純物ペレッ
ト入射法の2つが挙げられる。
【0014】このレーザーブローオフ法は、ガラスなど
の基板にシリコンやアルミニウムの薄膜を付着しておい
て、プラズマ閉じ込め真空容器中でこれにレーザー光を
当て付着物質を蒸発させプラズマ中に侵入させその後の
粒子の振舞いを観測するものであり、また、不純物ペレ
ット入射法に使用される不純物ペレット射出装置は、リ
チウムなどの固体単一材料をペレット状にしたものを常
温の金属板に開けた穴にセットし、これを高圧のガス等
で射出する装置であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような複
層構造ペレット製造装置は実用化されておらず、しか
も、従来から良く知られたペレット製造法である金属パ
イプ内でのガス固化法を使用しているため、この装置に
より製造された複層構造ペレットは、実際には外層部の
重水素の中央部が内部に向けて盛り上がって生成されて
しまうという問題があった。しかも、このような装置で
は、この問題を解消できるような各層部の大きさ及び相
対位置を明確に決定する機構は設けられていなかったま
た、三重水素ガスの方が固化温度が高いため、複層構造
ペレットの外層部の固化重水素円筒状の中空部に三重水
素ガスが固化せず、固化重水素円筒端部に固化してしま
うという問題点もあった。
【0016】ところで、核融合炉の粒子及び熱の輸送の
物理の解明を行う際、上述の能動的粒子輸送計測法で
は、供給された粒子の絶対量が特に空間的に不明であ
り、プラズマ周辺からプラズマ内部にまで粒子をグロー
バルに供給してしまうので、粒子輸送の空間的な変化な
どについて定量的にはっきりしないという問題点があっ
た。
【0017】また、核融合炉または核融合実験装置の高
温プラズマ中においてイオンサイクロトロン周波数領域
加熱法におけるテイルイオンとなるべき粒子がプラズマ
中全体に存在するため、加熱された高エネルギーイオン
がプラズマ中の損失の大きい領域にも存在し、加熱効率
が減少するという問題点があった。
【0018】上記問題を解消するため、核融合炉の粒子
及び熱の輸送の物理の解明を行う際にも、燃料補給用の
ペレットと同様の複層構造を有するペレット、すなわち
各層部の大きさと相対位置を明確に決定でき、従ってプ
ラズマ中の必要な局所に適確に無駄なく粒子の供給がで
き、例えばリチウム等の微小固体片を内層部とする複層
構造ペレットの出現が望まれる。
【0019】しかしながら、上述した装置においては、
このような複層構造ペレットを製造することは装置の構
成上不可能であるという問題点があった。また、このよ
うな複層構造ペレットを製造する際、先に微小固体片を
中空に置き、その外側に重水素を固化させて、複層構造
ペレットを製造することも考えられるが、これを実施す
るのは非常に困難であるという問題もあった。
【0020】そこで本発明は、各層部の大きさと相対位
置を明確に決定でき、かつ確実に内層部を生成でき、従
ってプラズマ中の必要な局所に適確に無駄なく燃料の供
給ができる複層構造ペレットを容易に製造することがで
きる複層構造ペレットの製造方法及びその製造装置を提
供しようとするものである。
【0021】また、本発明は、各層部の大きさと相対位
置を明確に決定でき、かつ核融合炉の粒子及び熱の輸送
計測を行うことができ、従ってプラズマ中の必要な局所
に適確に無駄なく観察用の粒子の供給ができ、しかも容
易に製造することができる内層部が微小固体片で構成さ
れた複層構造ペレット及びその製造方法並びにその製造
装置を提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
ペレット搬送体に設けられた空間部にペレットの外層部
の構成材料となる第1のペレット構成材料を供給しこれ
を冷却固化してペレット固化体を形成した後、このペレ
ット固化体の一方の端面に空洞部を形成し、さらにこの
空洞部にペレットの内層部の構成材料となる第2のペレ
ット構成材料を供給してこれを冷却固化し、続いてペレ
ット固化体の他方の端面を所定量削り取った後、ペレッ
ト固化体の一方の端面に第1のペレット構成材料を追加
供給しこれを冷却固化するものである。
【0023】請求項2対応の発明は、貫通孔を有し、か
つ一方向に移動するペレット搬送体と、このペレット搬
送体を極低温に冷却する冷却手段と、ペレット搬送体に
対向して設けられ、ペレット搬送体の貫通孔にペレット
の外層部の構成材料となる第1のペレット構成材料を供
給する第1のペレット構成材料供給手段と、ペレット搬
送体に対向して設けられるとともに、第1のペレット構
成材料供給手段の下流側に設けられ、かつペレット搬送
体の貫通孔に第1のペレット構成材料が冷却固化して形
成されたペレット固化体の一方の端面に所望の空洞部を
形成する空洞部形成手段と、ペレット搬送体に対向して
設けられるとともに、空洞部形成手段の下流側に設けら
れ、かつ空洞部形成手段が形成したペレット固化体の空
洞部にペレットの内層部の構成材料となる第2のペレッ
ト構成材料を供給する第2のペレット構成材料供給手段
と、ペレット搬送体に対向して設けられるとともに、第
2のペレット構成材料供給手段の下流側に設けられ、か
つペレット固化体の他方の端面をペレット搬送体の貫通
孔から所定量押し出す押出し手段と、ペレット搬送体に
対向して設けられるとともに、押出し手段に対向して設
けられ、かつ押出し手段で押し出されたペレット固化体
の他方の端面を削除するペレット固化体削除手段と、ペ
レット搬送体に対向して設けられるとともに、ペレット
固化体削除手段の下流側に設けられ、かつペレット搬送
体の一方の端面に第1のペレット構成材料を追加供給す
る第3のペレット構成材料供給手段とを備えるものであ
る。
【0024】請求項3対応の発明は、ペレット搬送体に
設けられた空間部にペレットの外層部の構成材料となる
第1のペレット構成材料を供給しこれを冷却固化してペ
レット固化体を形成した後、このペレット固化体の一方
の端面に微小固体片を挿入し、続いてペレット固化体の
他方の端面を所定量削り取った後、ペレット固化体の一
方の端面に第1のペレット構成材料を追加供給しこれを
冷却固化するものである。
【0025】請求項4対応の発明は、貫通孔を有し、か
つ一方向に移動するペレット搬送体と、このペレット搬
送体を極低温に冷却する冷却手段と、ペレット搬送体に
対向して設けられ、ペレット搬送体の貫通孔にペレット
の外層部の構成材料となる第1のペレット構成材料を供
給する第1のペレット構成材料供給手段と、ペレット搬
送体に対向して設けられるとともに、第1のペレット構
成材料供給手段の下流側に設けられ、かつ先端に微小固
体片を装着した棒状体を有し、ペレット搬送体の貫通孔
に第1のペレット構成材料を冷却固化して形成したペレ
ット固化体の一方の端面にこの棒状体で微小固体片を挿
入する微小固体片挿入手段と、ペレット搬送体に対向し
て設けられるとともに、微小固体片挿入手段の下流側に
設けられ、かつペレット固化体の他方の端面をペレット
搬送体の貫通孔から所定量押し出す押出し手段と、ペレ
ット搬送体に対向して設けられるとともに、押出し手段
に対向して設けられ、かつ押出し手段で押し出されたペ
レット固化体の他方の端面を削除するペレット固化体削
除手段と、ペレット搬送体に対向して設けられるととも
に、ペレット固化体削除手段の下流側に設けられ、かつ
ペレット搬送体の一方の端面に第1のペレット構成材料
を追加供給する第3のペレット構成材料供給手段とを備
えるものである。
【0026】請求項5対応の発明は、内層部を構成する
常温で固体の微小固体片と、この微小固体片の全外周を
覆っている外層部とからなり、微小固体片が外層部内の
箇所に位置したものである。
【0027】
【作用】このような構成の本発明においては、冷却手段
でペレット搬送体を極低温に冷却する。そして、ペレッ
ト搬送体の貫通孔を第1のペレット構成材料供給手段に
対向する位置まで移動し、この第1のペレット構成材料
供給手段によりペレット搬送体の貫通孔に第1のペレッ
ト構成材料を供給しこれを冷却固化してペレット固化体
を形成する。その後、ペレット搬送体の貫通孔を空洞部
形成手段に対向する位置まで移動し、この空洞部形成手
段によりペレット固化体の一方の端面に所望の空洞部を
形成する。次に、ペレット搬送体の貫通孔を第2のペレ
ット構成材料供給手段に対向する位置まで移動し、第2
のペレット構成材料供給手段によりペレット固化体の空
洞部に第2のペレット構成材料を供給しこれを冷却固化
する。続いて、ペレット搬送体の貫通孔を押出し手段に
対向する位置まで移動し、この押出し手段によりペレッ
ト固化体の他方の端面をペレット搬送体の貫通孔からペ
レット固化体削除手段に向けて所定量押し出した後、ペ
レット搬送体の貫通孔を第3のペレット構成材料供給手
段に対向する位置まで移動する。このとき、ペレット固
化体削除手段によりこの押出し手段で押し出されたペレ
ット固化体の他方の端面が削除される。そして、第3の
ペレット構成材料供給手段によりペレット固化体の一方
の端面に第1のペレット構成材料を追加供給しこれを冷
却固化する。
【0028】また、冷却手段でペレット搬送体を極低温
に冷却する。そして、ペレット搬送体の貫通孔を第1の
ペレット構成材料供給手段に対向する位置まで移動し、
この第1のペレット構成材料供給手段によりペレット搬
送体の貫通孔に第1のペレット構成材料を供給しこれを
冷却固化してペレット固化体を形成する。その後、ペレ
ット搬送体の貫通孔を微小固体片挿入手段に対向する位
置まで移動し、この微小固体片挿入手段によりペレット
固化体の一方の端面に先端に微小固体片を装着した棒状
体でこの微小固体片を挿入する。続いて、ペレット搬送
体の貫通孔を押出し手段に対向する位置まで移動し、こ
の押出し手段によりペレット固化体の他方の端面をペレ
ット搬送体の貫通孔からペレット固化体削除手段に向け
て所定量押し出した後、ペレット搬送体の貫通孔を第3
のペレット構成材料供給手段に対向する位置まで移動す
る。このとき、ペレット固化体削除手段によりこの押出
し手段で押し出されたペレット固化体の他方の端面が削
除される。そして、第3のペレット構成材料供給手段に
よりペレット固化体の一方の端面に第1のペレット構成
材料を追加供給しこれを冷却固化する。
【0029】
【実施例】以下、本発明を、内層部が三重水素で構成さ
れるとともに、外層部が重水素で構成された複層構造ペ
レットを製造する製造装置に適用した場合の実施例を図
面を参照して説明する。
【0030】図1は、本実施例の構成を示す断面図で、
1はケーシングである。このケーシング1は、主ケーシ
ング2,3、この主ケーシング2及び3をつなぐケーシ
ング4,5及び主ケーシング2に接続した後述するペレ
ット射出管(銃身)48を被う射出管ケーシング6とか
らなっている。このケーシング1内は真空ポンプ(図示
しない)で高真空に排気される。
【0031】前記ケーシング1内にはペレット冷却用無
酸素銅ブロック9,10が設けられ、このペレット冷却
用無酸素銅ブロック9,10には、このブロック9,1
0やペレットを冷却するための熱交換器7,8が装着さ
れている。
【0032】前記熱交換器7には液体ヘリウム流入配管
11及びヘリウムガス流出配管12が接続されており、
熱交換器8には液体ヘリウム流入配管13及びヘリウム
ガス流出配管14が接続されている。
【0033】これら熱交換器7、液体ヘリウム流入配管
11,13、ヘリウムガス流出配管12,14は冷却手
段を構成する。
【0034】これら液体ヘリウム流入配管11,13か
らは液体ヘリウムが流入し、ヘリウムガス流出配管1
2,14からは液体ヘリウム又はヘリウムガスが流出す
るようになっている。これにより、それぞれの熱交換器
7,8が冷却されるようになっている。
【0035】前記ペレット冷却用無酸素銅ブロック9及
び10の間にはペレット搬送体としての板状のペレット
キャリアディスク15が挟持されており、このペレット
キャリアディスク15はペレット冷却用無酸素銅ブロッ
ク9及び10の間を上下方向に摺動可能になっている。
【0036】前記ペレットキャリアディスク15の下部
には、このペレットキャリアディスク15の位置をケー
シング1の外部から確認するための貫通孔16が設けら
れている。
【0037】この貫通孔16には前記主ケーシング2に
設けられた真空窓17を通して照射されたレーザー光が
通過するようになっており、このレーザー光が貫通孔1
6を通過する度合を前記主ケーシング3に設けられた真
空窓18を通じて観測することによってペレットキャリ
アディスク15の位置確認を行うことができるようにな
っている。
【0038】前記ペレットキャリアディスク15には、
このペレットキャリアディスク15をペレット冷却用無
酸素銅ブロック9及び10に対して上下に移動するため
の駆動シャフト19,20が設けられている。なお、こ
の駆動シャフト19,20に取り付けた位置検出器によ
ってもペレットキャリアディスク15の位置確認を行う
ことができるようになっている。
【0039】このように、駆動シャフト19,20の位
置検出器やレーザー光による真空窓18からの観測によ
りペレットキャリアディスク15の高精度の位置確認及
び構造材料の伸び変化などの観測及び確認を行う。
【0040】前記熱交換器7,8及びペレット冷却用無
酸素銅ブロック9,10、ペレットキャリアディスク1
5等は前記主ケーシング3に設けられた支持板21,2
2に支持されている。
【0041】前記ペレット冷却用無酸素銅ブロック10
には側方からペレットキャリアディスク15に向けて貫
通する6個の円筒状の孔部25,26,27,28,2
9,30が設けられており、これら孔部25,26,2
7,28,29,30は上方から下方に向けて順に配列
されている。
【0042】一方、ペレットキャリアディスク15には
板厚方向に貫通する円筒状の空間部としての貫通孔31
が設けられている。この貫通孔31は、前記駆動シャフ
ト19,20でペレットキャリアディスク15を上下に
移動することによって、前記ペレット冷却用無酸素銅ブ
ロック10の孔部25,26,27,28,29,30
に対向する位置に自由に移動できるようになっている。
【0043】具体的には、例えば図1ではペレットキャ
リアディスク15の貫通孔31が孔部28に対向して位
置した場合を示しているが、この貫通孔31を孔部28
より下方の孔部29に対向させるには、前記駆動シャフ
ト19,20でペレットキャリアディスク15を下方に
移動させる。
【0044】前記孔部25には第1のペレット構成材料
供給手段としてのペレット生成ガス導入用配管32が接
続されている。この孔部25においては固体重水素の生
成が行われる。すなわち、ペレットキャリアディスク1
5の貫通孔31が孔部25に対向する位置にセットされ
た状態で、ペレット生成ガス導入用配管32から第1の
ペレット構成材料としての重水素ガスを導入する。する
と、この重水素ガスは、図2(b)に示すように、ペレ
ットキャリアディスク15の貫通孔31で冷却固化(凝
固)する。こうして、貫通孔31にペレット固化体とし
ての固体重水素33が生成される。
【0045】前記孔部26には空洞部形成手段としての
穴開けシャフト35がブッシング36により支持された
状態で水平方向に摺動自在に設けられている。この孔部
26では固体重水素の穴開け加工が行われる。
【0046】すなわち、前記ペレットキャリアディスク
15の貫通孔31が孔部26に対向する位置にセットさ
れた状態で、前記穴開けシャフト35を図3(a)に示
す実線矢印の方向に移動し、ペレットキャリアディスク
15の貫通孔31に生成された固体重水素ペレット33
の内部に穴開けシャフト35の先端を所定量だけ挿入す
る。どれだけ挿入するかは、内層部の量をどの程度にす
るかによって異なるが、例えば前記ペレットキャリアデ
ィスク15の厚みの1/2程度挿入する。
【0047】その後、図3(b)に示す実線矢印の方向
に穴開けシャフト35を引き抜く。すると、この固体重
水素33に後述する固体三重水素を生成するための空洞
部としての穴34が形成される。
【0048】前記孔部27には第2のペレット構成材料
供給手段としての三重水素ガス導入用配管37が接続さ
れている。この孔部27では三重水素ガスの導入が行わ
れる。すなわち、前記ペレットキャリアディスク15の
貫通孔31が孔部27に対向する位置にセットされた状
態で、三重水素ガス導入用配管37から第2のペレット
構成材料としての三重水素ガスを導入する。
【0049】すると、この三重水素ガスは孔部27を通
って、固体重水素33の穴34に導入され、この穴34
で冷却固化する。こうして、図4(b)に示すように、
固体重水素33の穴34に固体三重水素40が生成され
る。このように、固体重水素33を介して三重水素ガス
を冷却固定することは、三重水素の方が重水素よりも凝
固点が高いため、冷却性能の観点からクライオ技術上容
易である。
【0050】前記孔部28には押出し手段としてのペレ
ット移動シャフト41が水平方向に摺動自在に設けられ
ている。また、前記ペレット冷却用無酸素銅ブロック9
には、この孔部28に対向してペレット固化体削除手段
としての孔部42が設けられている。これら孔部28及
び42は、前記ペレットキャリアディスク15の貫通孔
31を孔部28に対向する位置にセットすると、貫通孔
31を介して互いに連通するようになっている。
【0051】前記孔部28では固体三重水素40の中心
部への設置が行われる。すなわち、前記ペレットキャリ
アディスク15の貫通孔31が孔部28に対向する位置
にセットされた状態で、ペレット移動シャフト41を固
体重水素33に向けて所定量、例えばペレットキャリア
ディスク15の厚みの1/4程度移動する。すると、固
体重水素33は図1及び図5(a)に示すように、固体
重水素33はペレットキャリアディスク15の貫通孔3
1からペレット冷却用無酸素銅ブロック9の孔部42へ
移動する。
【0052】すると、固体重水素33の内部の固体三重
水素40がペレットキャリアディスク15の貫通孔31
の中心部に位置される。その後、図5(b)に示す実線
矢印の方向にペレット移動シャフト41を引き抜くと、
ペレットキャリアディスク15の貫通孔31には、固体
重水素33がペレット冷却用無酸素銅ブロック9の孔部
42へはみ出した分だけ、すなわちペレットキャリアデ
ィスク15の厚みの1/4程度の空所が形成される。
【0053】この状態で、ペレットキャリアディスク1
5を下方へ移動し、貫通孔31が前記孔部29に対向す
る位置まで移動する。このとき、固体重水素33にはペ
レット冷却用無酸素銅ブロック9及びペレットキャリア
ディスク15によるせん断力が生じて、ペレット冷却用
無酸素銅ブロック9の孔部42へはみ出した部分は削り
取られる。
【0054】前記孔部29には第3のペレット構成材料
供給手段としてのペレット生成ガス導入用配管43が接
続されている。この孔部29では重水素ガスの導入が行
われる。すなわち、ペレットキャリアディスク15の貫
通孔31が孔部29に対向する位置にセットされた状態
で、ペレット生成ガス導入用配管43から重水素ガスを
導入する。すると、この重水素ガスは、図6(b)に示
すように、前記孔部28で形成されたペレットキャリア
ディスク15の貫通孔31の空所で冷却固化し固体重水
素が追加生成される。こうして、固体三重水素40は固
体重水素33に完全に覆われ、しかも固体三重水素40
が中心部に位置した複層構造ペレット45が生成され
る。
【0055】前記孔部30には高圧ガス導入配管46が
挿入して設けられている。この高圧ガス導入配管46は
主ケーシング3を貫通している。また、ペレット冷却用
無酸素銅ブロック9には孔部30に対向する位置に孔部
47が設けられ、この孔部47にはペレット射出管(銃
身)48が挿入して設けられている。このペレット射出
管48は主ケーシング2を貫通している。これら高圧ガ
ス導入配管46及びペレット射出管48は、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31を孔部30に対向する
位置にセットすると、貫通孔31を介して互いに連通す
るようになっている。
【0056】前記孔部30では複層構造ペレット45の
装置からの取り出しが行われる。すなわち、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31が孔部30に対向する
位置にセットされた状態で、高圧ガス導入配管46を通
して高圧ガスを導入する。すると、複層構造ペレット4
5はペレット射出管48の中を加速されながら走行す
る。なお、ペレット射出管48の先端を出た複層構造ペ
レット45は前記射出管ケーシング6の延長上に接続さ
れた観測窓(図示しない)から、その形状、速さ、構造
などが計測される。
【0057】このような構成の本実施例においては、先
ず液体ヘリウム流入配管11,13から冷媒である液体
ヘリウムを熱交換器7,8にそれぞれ流入する。これに
より、ペレット冷却用無酸素銅ブロック9,10及びペ
レットキャリアディスク15を含むクライオ部全体は極
低温(10K以下)に冷却される。
【0058】次に、ペレットキャリアディスク15の貫
通孔31を、図2(a)に示すように孔部25に対向す
る位置にセットし、ペレット生成ガス導入用配管32か
ら重水素ガスを導入する。これにより、ペレットキャリ
アディスク15の貫通孔31には、図2(b)に示すよ
うに固体重水素33が生成される。
【0059】その後、ペレットキャリアディスク15を
図2(b)に示す実線矢印の方向へ移動し、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31を孔部26に対向する
位置にセットして、穴開けシャフト35を図3(a)に
示す実線矢印の方向に移動して固体重水素33に挿入
し、図3(b)に示す実線矢印の方向に移動して固体重
水素33から引き抜く。これにより、固体重水素33に
穴34が形成される。
【0060】続いて、ペレットキャリアディスク15を
図3(b)に示す点線矢印の方向へ移動し、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31を図4(a)に示すよ
うに孔部27に対向する位置にセットする。そして、三
重水素ガス導入用配管37から三重水素ガスを導入す
る。すると、図4(b)に示すように固体重水素33の
穴34に三重水素ガスが冷却固化され、固体三重水素4
0が生成される。
【0061】その後、ペレットキャリアディスク15を
図4(b)に示す実線矢印の方向へ移動し、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31を孔部28に対向する
位置にセットする。そして、ペレット移動シャフト41
を図5(a)に示す実線矢印の方向に移動し、固体重水
素33を押し出す。こうして、固体三重水素40をペレ
ットキャリアディスク15の貫通孔31の中心部に位置
させる。
【0062】続いて、ペレット移動シャフトを図5
(b)に示す実線矢印の方向に移動して抜き去ると、ペ
レットキャリアディスク15の貫通孔31に空所ができ
る。
【0063】この状態で、ペレットキャリアディスク1
5を図5(b)に示す方向に移動し、貫通孔31が前記
孔部29に対向する位置まで移動する。このとき、固体
重水素33は孔部42へはみ出した部分が切り取られ、
その部分は孔部42に残される。この残された固化重水
素は、後に昇温してペレット冷却用無酸素銅ブロック9
内の別の配管経路(図示しない)を通して回収する。
【0064】続いて、ペレットキャリアディスク15を
図5(b)に示す点線矢印の方向へ移動し、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31を図6(a)に示すよ
うに孔部29に対向する位置にセットする。
【0065】そして、ペレット生成ガス導入用配管43
から重水素ガスを導入する。すると、この重水素ガス
は、図6(b)に示すように、貫通孔31の空所で冷却
固化し固体重水素が追加生成される。こうして、固体三
重水素40が固体重水素33に完全に覆われた複層構造
ペレット45が完成する。
【0066】この後、ペレットキャリアディスク15を
図6(b)に示す実線矢印の方向へ移動し、ペレットキ
ャリアディスク15の貫通孔31を孔部30に対向する
位置にセットする。そして、例えば高速高圧大流量弁や
電磁弁等を適当な時間に動作させ、高圧ガス導入配管4
6から高圧の水素やヘリウムガスを図7(a)に示す実
線矢印の方向から導入し、この複層構造ペレット45を
ペレット射出管48を通して射出する。こうして、複層
構造ペレット45は、複層構造ペレット製造装置から取
り出される。
【0067】そして、この固体重水素33が全て蒸発し
た後、複層構造ペレット45の内層部に置かれた特定の
粒子である三重水素40のみがプラズマ中央部付近で局
所的に蒸発し、蒸発雲84となる。こうして、高温プラ
ズマ82中への燃料補給が行われる。
【0068】こうして製造された複層構造ペレット45
は、例えば効率的な燃料補給に使用される。すなわち、
前記複層構造ペレット45を、図8に示すように、核融
合炉81等の高温プラズマ82中へ入射すると、プラズ
マ周辺部では複層構造ペレット45の外層部である固体
重水素33のみが蒸発し、領域83のように広がる。
【0069】このように、DT核融合炉用燃料補給用ペ
レットとして先に土台となる固体重水素33の外層部を
生成し、その後この固体重水素33に穴開けシャフト3
5で穴34を開け、この穴34へ放射性物質である三重
水素ガスを導入して冷却固化し、穴34と反対の側面を
削り取るとともに、三重水素ガスを導入した側面に固体
重水素33を追加生成するため、固体三重水素40が固
体重水素33に完全に覆われた複層構造ペレット45が
製造できる。従って、内層部の三重水素がペレット表面
にあらわれることはない。
【0070】また、固体重水素33に三重水素を生成す
るための穴34を開けるため、穴34の大きさを変える
ことにより複層構造ペレット45の各層部の大きさや相
対位置、すなわち固体重水素に対する三重水素の位置等
を明確に決定して製造できる。しかも、この穴34内に
確実に三重水素ガスを冷却固化することができる。
【0071】このような複層構造ペレット45をプラズ
マ内部に適当な速さで入射することにより、低温低密度
のプラズマ周辺部は放射性物質ではなく排気・回収など
に問題ない外層部の重水素のみが供給され、放射性物質
である内層部の三重水素は、燃焼が効率良く起こるプラ
ズマ内部にのみ供給されて三重水素の回収系、分離シス
テムの負担を飛躍的に軽減することができる。
【0072】また、冷却固化した重水素が通常の物質に
比べてかなり柔らかい性質を有するため、この冷却固化
した重水素に穴を開けることが極めて簡単に行える。さ
らに、固化温度が三重水素の方が重水素よりも高いため
に、重水素の中空部へ三重水素を固化させることも極め
て容易である。従って、上述の複層構造ペレット45が
容易に製造できる。
【0073】なお、本実施例においては、DT核融合炉
用燃料の補給用として使用される複層構造ペレット45
を製造するものについて述べたが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、D- 3 He核融合炉用燃料の補給
用として使用される複層構造ペレット、すなわち外層部
を重水素とし内層部を液体ヘリウム3とする複層構造ペ
レットを製造するものであってもよい。この場合には、
孔部27で三重水素ガスを導入する代わりにヘリウム3
ガスを注入して、これを固体重水素33の穴34に冷却
液化させてもよい。
【0074】また、外層部を水素とし内層部を重水素と
する複層構造ペレットを製造するものであってもよい。
この場合には、孔部25及び孔部29で重水素ガスを導
入する代わりに水素ガスを導入し、孔部27で三重水素
ガスを導入する代わりに重水素ガスを導入してもよい。
また、この場合には、装置自体をその長手方向を水平に
して設置し、固体重水素33の上部に穴34を設けても
よい。これにより、液化したヘリウム3が固体重水素3
3から流れ出すことはない。
【0075】このような複層構造ペレットを核融合炉や
核融合実験装置のプラズマ中に入射することにより、燃
料補給以外にも、プラズマ物理実験やイオンサイクロト
ロン高周波領域加熱法における加熱に必要な特定少数イ
オンの局部的供給等を行い、加熱された高エネルギーイ
オンの損失を最小限にできる。このように、プラズマ制
御等にも応用可能な複層構造ペレットを製造することが
できる。
【0076】次に、本発明の他の実施例を図9を参照し
て説明する。
【0077】図9はペレットキャリアディスク15の構
成を示す図で、図1に示す装置ではペレットキャリアデ
ィスク15がペレット冷却用無酸素銅ブロック9,10
の間を直線的に摺動する構成であるのに対し、本実施例
においてはペレット冷却用無酸素銅ブロック9,10の
間でペレットキャリアディスク50が回転軸49を中心
にして回転するようになっているところが相違する。
【0078】また、ペレットキャリアディスク50には
上記実施例における貫通孔31に対応する孔部50aが
1つ設けられており、回転軸49を中心にしてペレット
キャリアディスク50を回動させることによって、この
孔部50aが各位置A,B,C,D,E,Fに、順に移
動するようになっている。
【0079】ペレット冷却用無酸素銅ブロック10の図
17に示す位置A,B,C,D,E,Fには、それぞれ
ペレット冷却用無酸素銅ブロック10の孔部25,2
6,27,28,29,30と同様の孔部(図示しな
い)が設けられており、それぞれの構成は上記実施例と
同様である。また、各位置A,B,C,D,E,Fでの
作用も上記実施例と同様である。
【0080】このように、ペレットキャリアディスク5
0を回動させて、各孔部での動作を行うため、上記実施
例と同様の効果を奏するのに加えて、初期ペレット生成
位置Aから複層構造ペレット射出位置Fまで一連の動作
が終了した後、図1に示す装置に比べて短時間の内に再
び初期位置Aに戻すことができる点で、上記各孔部での
動作を繰り返し運転する場合には特に有効である。
【0081】次に、本発明を、内層部がリチウム等の微
小固体片で構成されるとともに、外層部が重水素で構成
された複層構造ペレットを製造する製造装置に適用した
場合の実施例を図面を参照して説明する。なお、上記実
施例と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0082】図10は本実施例の構成を示す図で、上記
実施例との相違点は、固体重水素内に固体三重水素を生
成する代わりに、微小固体片(例えばリチウム等)を挿
入するところである。従って、装置自体の構成の相違点
は、固体重水素に穴を開けるための孔部26及びその穴
に三重水素を冷却固化する孔部27の代わりに、固体重
水素に微小固体片を埋め込む工程を行う孔部51を設け
たところである。
【0083】この孔部51には微小固体片52を固体重
水素33内に挿入するための棒状体としての微小固体片
装着シャフト53が微小固体片装着シャフトガイド54
に支持された状態で水平方向に摺動自在に設けられてい
る。
【0084】前記微小固体片装着シャフト53は、例え
ば直径50−100μm程度の細い棒状のものである。
この微小固体片装着シャフト53は、図11にも示すよ
うに、その後端にこの微小固体片装着シャフト53より
も径の大きい円板状のシャフト拡大板55が連設してい
る。
【0085】前記微小固体片装着シャフト53は微小固
体片装着シャフトガイド54の小径孔54aに摺動自在
に挿入されており、シャフト拡大板55は微小固体片装
着シャフトガイド54の小径孔54aに連設された大径
孔54bに摺動自在に挿入されている。
【0086】前記微小固体片装着シャフトガイド54の
大径孔54bには、シャフト拡大板55を押圧して微小
固体片装着シャフトガイド54を先端方向に移動するシ
ャフト拡大板駆動棒56が摺動自在に挿入されている。
【0087】前記微小固体片装着シャフト53、微小固
体片装着シャフトガイド54、シャフト拡大板55、及
びシャフト拡大板駆動棒56は微小固体片挿入手段を構
成する。
【0088】前記微小固体片装着シャフトガイド54
は、その先端に微小固体片52を装着するようになって
いる。この微小固体片52は、例えば微小固体片52の
材料として常温の固体では最も原子数の小さく非常に柔
らかい金属であるリチウムを使用する。
【0089】前記微小固体片52は、微小固体片装着装
置61により微小固体片装着シャフトガイド54に装着
する。具体的には、例えば微小固体片装着装置61は、
図12に示すように、箔装着板62,63、微小固体片
押し出しシャフト64、微小固体片押し出しシャフトガ
イド65から構成される。
【0090】前記箔装着板62,63には、例えば50
−100μm程度の厚さの箔にしたリチウム68を挟持
するようになっている。この箔装着板62には装着孔6
6が設けられ、この装着孔66には微小固体片押し出し
シャフトガイド65が挿入されている。また、微小固体
片押し出しシャフトガイド65には微小固体片押し出し
シャフト64が摺動自在に挿入されている。
【0091】また、箔装着板63には前記装着孔66に
対向する位置に装着孔67が設けられ、この装着孔67
には前記微小固体片装着シャフトガイド54が挿入され
るようになっている。
【0092】前記箔状のリチウム68は、微小固体片押
し出しシャフト64を図12に示す実線矢印の方向へ移
動すると、前記微小固体片装着シャフトガイド54の小
径孔54aの先端に挿入される。これにより、微小固体
片装着シャフト53の先端には微小固体片52が装着さ
れる。
【0093】その後、箔装着板63から微小固体片装着
シャフトガイド54及び微小固体片装着シャフト53を
引き抜いて、ペレット冷却用無酸素銅ブロック10の孔
部51に挿入する。
【0094】なお、微小固体片52には、硬度の高い材
料を使用してもよい。この場合には微小固体片装着装置
61は、箔装着板62,63に挟持される箔の代わり
に、予め成型した微小固体片を多数の孔に挿入した多孔
部を挟持して、この多孔部の孔の微小固体片を微小固体
片押し出しシャフト64により押し出して、微小固体片
装着シャフト53の先端に装着する。
【0095】前記孔部51では、微小固体片52の固体
重水素33への挿入が行われる。すなわち、固体重水素
33が生成されたペレットキャリアディスク15の貫通
孔31が孔部51に対向する位置にセットされた状態
で、微小固体片装着シャフト53を図13(b)に示す
実線矢印の方向へ所定量、すなわち上述した微小固体片
40の厚みの分だけ移動し、その先端を固体重水素33
の内部へ突き刺す。続いて、微小固体片装着シャフト5
3を図13(c)に示す実線矢印の方向へ引き抜くと、
微小固体片52は固体重水素33へ埋設されて内層部と
なる。
【0096】このような構成の本実施例においては、ペ
レットキャリアディスク15の貫通孔31に固体重水素
33を生成するまでは、上記実施例と同様の処理が行わ
れる。
【0097】その後、微小固体片装着シャフト53への
微小固体片52の装着を行う。すなわち、図12に示す
箔装着板62及び63の間に箔状のリチウム68を装着
するとともに、微小固体片装着シャフトガイド54を箔
装着板63の装着孔67に挿入し、微小固体片押し出し
シャフト64を移動することにより、箔状のリチウム6
8を微小固体片装着シャフトガイド54の先端に押し出
し、微小固体片52を微小固体片装着シャフト53の先
端に装着する。
【0098】微小固体片52の装着が完了すると、微小
固体片装着シャフトガイド54を箔装着板63から引き
抜き、ペレット冷却用無酸素銅ブロック10の孔部51
に挿入する。
【0099】一方、ペレットキャリアディスク15は、
その貫通孔31を図13(a)に示すように、ペレット
冷却用無酸素銅ブロック10の孔部51に対向する位置
にセットする。
【0100】そして、微小固体片装着シャフト53を図
13(b)に示す実線矢印の方向に移動して固体重水素
33に挿入し、図13(c)に示す実線矢印の方向に移
動して固体重水素33から引き抜く。これにより、固体
重水素33の側面部に微小固体片52が埋設される。
【0101】その後、孔部28にて上記実施例における
図5の処理と同様の処理が行われる。すなわち、図14
(a)に示す実線矢印の方向へ、ペレット移動シャフト
41を例えば1/2程度押し出すことによって、微小固
体片52をペレットキャリアディスク15の貫通孔31
の中心部に位置させる。
【0102】次に、上記実施例における図6の処理と同
様の処理が行われる。すなわち、図15に示すように、
固体重水素33はペレット冷却用無酸素銅ブロック9の
孔部42へはみ出した部分が切り取られ、その反対側の
側面に固体重水素が追加生成される。こうして、内層部
の微小固体片52が外層部の重水素に完全に覆われた複
層構造ペレット71が完成する。
【0103】続いて、孔部30にて上記実施例における
図7の処理と同様の処理が行われる。すなわち、例えば
高圧ガス導入配管46から高圧の水素やヘリウムガスを
図16(a)に示す実線矢印の方向から導入し、この複
層構造ペレット71をペレット射出管48を通して射出
する。こうして、複層構造ペレット71は複層構造ペレ
ット製造装置から取り出される。
【0104】こうして製造された複層構造ペレット71
は、例えばプラズマ粒子輸送計測等に使用される。すな
わち、前記複層構造ペレット71を、図17に示すよう
な核融合炉81等の高温プラズマ82中へ入射すると、
図8で説明したように、プラズマ周辺部では複層構造ペ
レット71の外層部である固体重水素33のみが蒸発
し、領域83のように広がる。
【0105】そして、この固体重水素33が全て蒸発し
た後、複層構造ペレット71の内層部に置かれた特定の
粒子である微小固体片52のみがプラズマ中央部付近で
局所的に蒸発し、蒸発雲91となる。
【0106】その後、蒸発雲91は電離され、トーラス
(一部を示す)85において初期的には磁力線にほぼ沿
って(大体トロイダル方向)実線矢印86の方向に、こ
の特定粒子が流れる。
【0107】この特定粒子束92を複数本の計測中性粒
子ビーム93と荷電交換させその結果放出される再結合
光94をマルチチャンネルで観測することや、制動放射
光や軟エックス線光の光線95をマルチチャンネルで観
測することなどにより磁力線に平行方向の粒子輸送が計
測できる。そして、時間が経過するに連れ、特定粒子は
円環状の磁気面(または磁気面群)96を満たし、磁力
線に垂直方向(図17に示す実線矢印97)に流れ始め
る、すなわち拡散する。この様子を上記と同様の方法で
観測すれば今度は磁力線に垂直方向のプラズマ粒子輸送
の解明が行える。
【0108】また、微小固体片52の大きさを適当に選
定することにより、例えば約1cm立方程度内に極めて局
所的にプラズマを構成している粒子とは異なる特定の粒
子を供給することが可能となり、上述したようにプラズ
マを閉じ込める磁力線に平行方向及び垂直方向のその特
定粒子の流れを観測して、より有効にプラズマ粒子輸送
の解明を行うことができる。
【0109】このように、プラズマ粒子輸送計測用ペレ
ットとして先に土台となる固体重水素33の外層部を生
成し、その後この固体重水素33に微小固体片装着シャ
フト53で微小固体片52を埋め込み、その反対の側面
の固体重水素33を削り取るとともに、微小固体片52
側の側面に重水素ガスを冷却固化するため、微小固体片
52が固体重水素33に完全に覆われた複層構造ペレッ
ト71が製造できる。従って、内層部の微小固体片52
がペレット表面にあらわれることはない。 また、固体
重水素33に微小固体片52を直接挿入するため、挿入
する微小固体片52の大きさを変えることにより複層構
造ペレット45の各層部の大きさや相対位置、すなわち
三重水素に対する微小固体片52の位置等を明確に決定
して製造できる。
【0110】また、冷却固化した重水素が通常の物質に
比べてかなり柔らかい性質を有するため、この冷却固化
した重水素に微小固体片52を直接挿入することが極め
て簡単に行える。従って、上述の複層構造ペレット45
が容易に製造できる。
【0111】また、製造された複層構造ペレット71
は、上述した実施例と同様にプラズマ物理実験や、イオ
ンサイクロトロン高周波領域加熱法における加熱に必要
な特定少数イオンの供給等、燃料補給以外にプラズマ制
御等にも応用可能である。
【0112】また、上記実施例にかかる装置で製造した
複層構造ペレットをプラズマ中に入射することにより、
プラズマ中に極めて局所的に、プラズマを構成している
粒子とは異なる特定の粒子を供給することができ、これ
により、まずプラズマ中に供給した特定粒子の粒子数の
絶対値が極めて明確に決定される利点がある。また、供
給された特定粒子は磁力線に平行方向に流れ、これを観
測することにより、磁力線に平行方向の粒子輸送の解明
が行える。
【0113】さらに、特定粒子が局所的なある磁気面
(或いは磁気面群)を磁力線に垂直方向に流れ始める様
子を観測することにより、今度は磁力線に垂直方向の粒
子輸送の解明が行える。しかも、複層構造ペレットの速
度を変えるなどして、その特定粒子をプラズマ中に供給
する位置をほぼ任意に変化できる点でもフレキシビリテ
ィーに富むという効果がある。
【0114】次に、本発明の他の実施例を図18を参照
して説明する。
【0115】図18はペレットキャリアディスク15の
構成を示す図で、図10に示す装置との相違点は、図1
0に示す装置ではペレットキャリアディスク15がペレ
ット冷却用無酸素銅ブロック9,10の間を直線的に移
動する構成であるのに対し、本実施例においてはペレッ
ト冷却用無酸素銅ブロック9,10の間でペレットキャ
リアディスク73が回転軸72を中心に回転するように
なっているところが相違する。
【0116】また、ペレットキャリアディスク73には
上記実施例における貫通孔31に対応する孔部73aが
1つ設けられており、回転軸72を中心にしてペレット
キャリアディスク73を回動させることによって、この
孔部73aが各位置G,H,I,J,Kに順に移動する
ようになっている。
【0117】ペレット冷却用無酸素銅ブロック10の図
18に示す位置G,H,I,J,Kには、それぞれペレ
ット冷却用無酸素銅ブロック10の孔部25,51,2
8,29,30と同様の孔部(図示しない)が設けられ
ており、それぞれの構成は上記実施例と同様である。ま
た、各位置G,H,I,J,Kでの作用も上記実施例と
同様である。
【0118】このように、ペレットキャリアディスク7
3を回動させて、各孔部での動作を行うため、上記実施
例と同様の効果を奏するのに加えて、初期ペレット生成
位置Gから複層構造ペレット射出位置Kまで一連の動作
が終了した後、図10に示す装置に比べて短時間の内に
再び初期位置Gに戻すことができる点で、上記各孔部で
の動作を繰り返し運転する場合、特に有効である。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
層部の大きさと相対位置を明確に決定でき、かつ確実に
内層部を生成でき、従ってプラズマ中の必要な局所に適
確に無駄なく燃料の供給ができる複層構造ペレットを容
易に製造することができる複層構造ペレット製造方法及
び装置を提供できるものである。
【0120】また、本発明は、各層部の大きさと相対位
置を明確に決定でき、かつ核融合炉の粒子及び熱の輸送
計測を行うことができ、従ってプラズマ中の必要な局所
に適確に無駄なく観察用の粒子の供給ができる内層部が
微小固体片で構成された複層構造ペレットを容易に製造
することができる複層構造ペレット及びその製造方法並
びにその製造装置を提供できるものである。
【0121】また、本発明は、イオンサイクロトロン波
による加熱効率を上昇させることができる複層構造ペレ
ット及びその製造方法並びにその製造装置を提供できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる複層構造ペレット製
造装置の構成を示す断面図。
【図2】図1に示す複層構造ペレット製造装置で行われ
る固体重水素の生成処理を説明する図。
【図3】図1に示す複層構造ペレット製造装置で行われ
る固体重水素の穴開け加工処理を説明する図。
【図4】図1に示す複層構造ペレット製造装置で行われ
る三重水素ガスの導入処理を説明する図。
【図5】図1に示す複層構造ペレット製造装置で行われ
る固体三重水素の中心部への設置処理を説明する図。
【図6】図1に示す複層構造ペレット製造装置で行われ
る重水素ガスの追加導入処理を説明する図。
【図7】図1に示す複層構造ペレット製造装置で行われ
る複層構造ペレットの装置からの取り出し処理を説明す
る図。
【図8】図1に示す複層構造ペレット製造装置により製
造された複層構造ペレットを燃料としてプラズマ中に入
射したときの作用を説明する図。
【図9】図1に示すペレットキャリアディスクの変形例
を説明する図。
【図10】本発明の他の実施例にかかる複層構造ペレッ
ト製造装置の構成を示す断面図。
【図11】図10に示す微小固体片装着シャフト周辺部
の構成を説明する図。
【図12】図10に示す微小固体片装着シャフトの先端
に微小固体片を装着する際の作用を説明する図。
【図13】図10に示す複層構造ペレット製造装置で行
われる微小固体片の固体重水素への挿入処理を説明する
図。
【図14】図10に示す複層構造ペレット製造装置で行
われる固体三重水素の中心部への設置処理を説明する
図。
【図15】図10に示す複層構造ペレット製造装置で行
われる重水素ガスの追加導入処理を説明する図。
【図16】図10に示す複層構造ペレット製造装置で行
われる複層構造ペレット製造装置で行われる複層構造ペ
レットの装置からの取り出し処理を説明する図。
【図17】図10に示す複層構造ペレット製造装置で製
造された複層構造ペレットでプラズマ粒子輸送計測を行
う場合の作用を説明する図。
【図18】図10に示すペレットキャリアディスクの変
形例を説明する図。
【符号の説明】
1…複層構造ペレット製造装置 7…熱交換器、 9,10…無酸素銅ブロック 11,13…液体ヘリウム流入配管 12,14ヘリウムガス流出配管 15…ペレットキャリアディスク 31…貫通孔 32,43…ペレット生成ガス導入用配管 33…固体重水素 34…穴 35…孔開けシャフト、 37…三重水素ガス導入用配管 40…固体三重水素 41…ペレット移動シャフト 45,71…複層構造ペレット 52…微小固体片 53…微小固体片装着シャフト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペレット搬送体に設けられた空間部にペ
    レットの外層部の構成材料となる第1のペレット構成材
    料を供給しこれを冷却固化してペレット固化体を形成し
    た後、このペレット固化体の一方の端面に空洞部を形成
    し、さらにこの空洞部にペレットの内層部の構成材料と
    なる第2のペレット構成材料を供給してこれを冷却固化
    し、続いて前記ペレット固化体の他方の端面を所定量削
    り取った後、前記ペレット固化体の一方の端面に前記第
    1のペレット構成材料を追加供給しこれを冷却固化する
    ことを特徴とする複層構造ペレット製造方法。
  2. 【請求項2】 貫通孔を有し、かつ一方向に移動するペ
    レット搬送体と、このペレット搬送体を極低温に冷却す
    る冷却手段と、前記ペレット搬送体に対向して設けら
    れ、前記ペレット搬送体の貫通孔にペレットの外層部の
    構成材料となる第1のペレット構成材料を供給する第1
    のペレット構成材料供給手段と、前記ペレット搬送体に
    対向して設けられるとともに、前記第1のペレット構成
    材料供給手段の下流側に設けられ、かつ前記ペレット搬
    送体の貫通孔に第1のペレット構成材料が冷却固化して
    形成されたペレット固化体の一方の端面に所望の空洞部
    を形成する空洞部形成手段と、前記ペレット搬送体に対
    向して設けられるとともに、前記空洞部形成手段の下流
    側に設けられ、かつ前記空洞部形成手段が形成した前記
    ペレット固化体の空洞部にペレットの内層部の構成材料
    となる第2のペレット構成材料を供給する第2のペレッ
    ト構成材料供給手段と、前記ペレット搬送体に対向して
    設けられるとともに、前記第2のペレット構成材料供給
    手段の下流側に設けられ、かつ前記ペレット固化体の他
    方の端面を前記ペレット搬送体の貫通孔から所定量押し
    出す押出し手段と、前記ペレット搬送体に対向して設け
    られるとともに、前記押出し手段に対向して設けられ、
    かつ前記押出し手段で押し出された前記ペレット固化体
    の他方の端面を削除するペレット固化体削除手段と、前
    記ペレット搬送体に対向して設けられるとともに、前記
    ペレット固化体削除手段の下流側に設けられ、かつ前記
    ペレット搬送体の一方の端面に前記第1のペレット構成
    材料を追加供給する第3のペレット構成材料供給手段と
    を備えたことを特徴とする複層構造ペレット製造装置。
  3. 【請求項3】 ペレット搬送体に設けられた空間部にペ
    レットの外層部の構成材料となる第1のペレット構成材
    料を供給しこれを冷却固化してペレット固化体を形成し
    た後、このペレット固化体の一方の端面に微小固体片を
    挿入し、続いて前記ペレット固化体の他方の端面を所定
    量削り取った後、前記ペレット固化体の一方の端面に前
    記第1のペレット構成材料を追加供給しこれを冷却固化
    することを特徴とする複層構造ペレット製造方法。
  4. 【請求項4】 貫通孔を有し、かつ一方向に移動するペ
    レット搬送体と、このペレット搬送体を極低温に冷却す
    る冷却手段と、前記ペレット搬送体に対向して設けら
    れ、前記ペレット搬送体の貫通孔にペレットの外層部の
    構成材料となる第1のペレット構成材料を供給する第1
    のペレット構成材料供給手段と、前記ペレット搬送体に
    対向して設けられるとともに、前記第1のペレット構成
    材料供給手段の下流側に設けられ、かつ先端に微小固体
    片を装着した棒状体を有し、前記ペレット搬送体の貫通
    孔に第1のペレット構成材料を冷却固化して形成したペ
    レット固化体の一方の端面にこの棒状体で微小固体片を
    挿入する微小固体片挿入手段と、前記ペレット搬送体に
    対向して設けられるとともに、前記微小固体片挿入手段
    の下流側に設けられ、かつ前記ペレット固化体の他方の
    端面を前記ペレット搬送体の貫通孔から所定量押し出す
    押出し手段と、前記ペレット搬送体に対向して設けられ
    るとともに、前記押出し手段に対向して設けられ、かつ
    前記押出し手段で押し出された前記ペレット固化体の他
    方の端面を削除するペレット固化体削除手段と、前記ペ
    レット搬送体に対向して設けられるとともに、前記ペレ
    ット固化体削除手段の下流側に設けられ、かつ前記ペレ
    ット搬送体の一方の端面に前記第1のペレット構成材料
    を追加供給する第3のペレット構成材料供給手段とを備
    えたことを特徴とする複層構造ペレット製造装置。
  5. 【請求項5】 内層部を構成する常温で固体の微小固体
    片と、この微小固体片の全外周を覆っている外層部とか
    らなり、前記微小固体片が外層部内の箇所に位置したこ
    とを特徴とする複層構造ペレット。
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