JPH07103962A - アルデヒド類の連続分析装置 - Google Patents
アルデヒド類の連続分析装置Info
- Publication number
- JPH07103962A JPH07103962A JP5268288A JP26828893A JPH07103962A JP H07103962 A JPH07103962 A JP H07103962A JP 5268288 A JP5268288 A JP 5268288A JP 26828893 A JP26828893 A JP 26828893A JP H07103962 A JPH07103962 A JP H07103962A
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- JP
- Japan
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- hydrazine
- sample
- phenylhydrazine
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- Pending
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- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 環境中に存在するアルデヒド類を高い選択性
と感度でもって連続的に測定すること。 【構成】 反応管1の流入口に試料注入機構4、ヒドラ
ジン類発生手段5とを接続し、また排出口にヒドラジン
誘導体検出手段6を接続する。試料に含まれるアルデヒ
ド類は、反応管1において気相状態でヒドラジン類発生
手段5からのヒドラジン類と反応してヒドラジン誘導体
に変換されて検出手段6により検出される。
と感度でもって連続的に測定すること。 【構成】 反応管1の流入口に試料注入機構4、ヒドラ
ジン類発生手段5とを接続し、また排出口にヒドラジン
誘導体検出手段6を接続する。試料に含まれるアルデヒ
ド類は、反応管1において気相状態でヒドラジン類発生
手段5からのヒドラジン類と反応してヒドラジン誘導体
に変換されて検出手段6により検出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境中に存在するアル
デヒド類を検出する装置に関する。
デヒド類を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大気や河川などに存在するアルデヒド類
の分析は、通常、質量分析方法や赤外線吸収法により測
定されている。前者の方法では環境中に存在するメタノ
ールとの区別が困難であるため、試料をガスクロマトグ
ラフにより前処理してアルデヒド類を分離してから質量
分析装置に注入する方法が一般化されているが、ガスク
ロマトグラフによる前処理を必要とするため連続分析が
不可能であるという問題を抱えている。また後者の方法
は、試料を赤外セルに供給して特定波長の吸光度に基づ
いて検出するものであるが、応答時間に通常数秒間を要
するもののほぼ連続測定が可能ではあるが、選択性や感
度が低いという問題を抱えている。
の分析は、通常、質量分析方法や赤外線吸収法により測
定されている。前者の方法では環境中に存在するメタノ
ールとの区別が困難であるため、試料をガスクロマトグ
ラフにより前処理してアルデヒド類を分離してから質量
分析装置に注入する方法が一般化されているが、ガスク
ロマトグラフによる前処理を必要とするため連続分析が
不可能であるという問題を抱えている。また後者の方法
は、試料を赤外セルに供給して特定波長の吸光度に基づ
いて検出するものであるが、応答時間に通常数秒間を要
するもののほぼ連続測定が可能ではあるが、選択性や感
度が低いという問題を抱えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは環境中に存在するアルデヒド類を高い感度と選択性
とでもって、しかも連続的に測定することができる新規
な装置を提供することである。
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは環境中に存在するアルデヒド類を高い感度と選択性
とでもって、しかも連続的に測定することができる新規
な装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、試料注入機構と、ヒドラジ
ン類発生手段と、ヒドラジン誘導体検出手段と、流入口
が前記試料注入機構及び前記ヒドラジン類発生手段に、
また排出口が前記ヒドラジン誘導体検出手段に接続され
た反応手段とを備えるようにした。
るために本発明においては、試料注入機構と、ヒドラジ
ン類発生手段と、ヒドラジン誘導体検出手段と、流入口
が前記試料注入機構及び前記ヒドラジン類発生手段に、
また排出口が前記ヒドラジン誘導体検出手段に接続され
た反応手段とを備えるようにした。
【0005】
【作用】試料に含まれるアルデヒド類は、反応管におい
て気相状態でヒドラジン類発生手段からのヒドラジン類
と連続的、かつに選択的に反応してヒドラジン誘導体に
変換されてから検出手段により検出される。
て気相状態でヒドラジン類発生手段からのヒドラジン類
と連続的、かつに選択的に反応してヒドラジン誘導体に
変換されてから検出手段により検出される。
【0006】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示すも
のであって、図中符号1は、反応管で、反応に適した温
度に設定できる恒温槽2に収容されていて、その流入口
には分岐管3を介して試料機構4とヒドラジン類発生手
段5に接続され、また流出口にはヒドラジン誘導体検出
手段6、この実施例では質量分析装置が接続されてい
る。試料注入機構4は、止弁7、8を介して被測定ガス
流入口9と標準ガス流入口10が接続されていて、止弁
7、8により一方のガスを選択して反応管1に供給する
ように構成されている。ヒドラジン類発生手段5は、ヒ
ドラジン類を収容する容器11と、これを一定温度に加
熱するヒータ12とにより構成され、止弁13を介して
分岐管3に接続されている。なお、図中符号14は、プ
リンタ等のモニタリング手段を示す。
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示すも
のであって、図中符号1は、反応管で、反応に適した温
度に設定できる恒温槽2に収容されていて、その流入口
には分岐管3を介して試料機構4とヒドラジン類発生手
段5に接続され、また流出口にはヒドラジン誘導体検出
手段6、この実施例では質量分析装置が接続されてい
る。試料注入機構4は、止弁7、8を介して被測定ガス
流入口9と標準ガス流入口10が接続されていて、止弁
7、8により一方のガスを選択して反応管1に供給する
ように構成されている。ヒドラジン類発生手段5は、ヒ
ドラジン類を収容する容器11と、これを一定温度に加
熱するヒータ12とにより構成され、止弁13を介して
分岐管3に接続されている。なお、図中符号14は、プ
リンタ等のモニタリング手段を示す。
【0007】この実施例において、ヒドラジン類発生手
段5の容器11にヒドラジン類、例えばフェニルヒドラ
ジン15を収容し、ヒータ12により所定温度、例えば
200°Cに昇温させ、止弁13を開放してフェニルヒ
ドラジンを反応管1に供給する。この状態で、止弁7を
閉じ、止弁8を開放して所定濃度、例えばエア中に1p
pm、10ppm、100ppmの濃度でアルデヒド
類、例えばホルムアルデヒドを含む標準ガスを供給する
と、標準ガス中のホルムアルデヒドは、反応管1に流入
し、ここに存在するフェニルヒドラジンと
段5の容器11にヒドラジン類、例えばフェニルヒドラ
ジン15を収容し、ヒータ12により所定温度、例えば
200°Cに昇温させ、止弁13を開放してフェニルヒ
ドラジンを反応管1に供給する。この状態で、止弁7を
閉じ、止弁8を開放して所定濃度、例えばエア中に1p
pm、10ppm、100ppmの濃度でアルデヒド
類、例えばホルムアルデヒドを含む標準ガスを供給する
と、標準ガス中のホルムアルデヒドは、反応管1に流入
し、ここに存在するフェニルヒドラジンと
【化1】 なる反応により、フェニルヒドラジン誘導体を生成し、
ヒドラジン誘導体検出手段6に流入する。
ヒドラジン誘導体検出手段6に流入する。
【0008】ヒドラジン誘導体検出手段は、フェニルヒ
ドラジン誘導体の分子量が120.069と大きいた
め、ヒドラジン類発生手段6から供給された未反応のフ
ェニルヒドラジンと識別してその濃度に応じた信号を出
力する。このように既知濃度のアルデヒド類と検出出力
との関係により校正曲線を作成しておく。
ドラジン誘導体の分子量が120.069と大きいた
め、ヒドラジン類発生手段6から供給された未反応のフ
ェニルヒドラジンと識別してその濃度に応じた信号を出
力する。このように既知濃度のアルデヒド類と検出出力
との関係により校正曲線を作成しておく。
【0009】一方、大気などの試料中に含まれるヒドラ
ジン類を測定する場合には、反応管1にヒドラジン類発
生手段5によりフェニルヒドラジンを供給した状態で、
止弁8を閉じ、止弁7を開放して試料を反応管1に流入
させると、反応管1中のフェニルヒドラジンが試料に含
まれるホルムアルデヒド等のアルデヒド類とだけ選択的
に反応してフェニルヒドラジン誘導体を生成する。この
フェニルヒドラジン誘導体は検出手段6により検出され
る。
ジン類を測定する場合には、反応管1にヒドラジン類発
生手段5によりフェニルヒドラジンを供給した状態で、
止弁8を閉じ、止弁7を開放して試料を反応管1に流入
させると、反応管1中のフェニルヒドラジンが試料に含
まれるホルムアルデヒド等のアルデヒド類とだけ選択的
に反応してフェニルヒドラジン誘導体を生成する。この
フェニルヒドラジン誘導体は検出手段6により検出され
る。
【0010】いうまでもなく、試料ガスに含まれるメタ
ノール等の他の成分は、ヒドラジン類と反応しないか
ら、アルデヒド類だけが選択的に検出されることにな
る。このように試料に含まれるアルデヒド類は、同じく
気体として反応管1に存在するヒドラジン類と反応して
瞬時にヒドラジン誘導体に変換されるため、採取された
試料に含まれるアルデヒド類の濃度に相関したヒドラジ
ン誘導体がタイムラグ無く、しかも連続的に検出手段6
に流入することになって、大気中に含まれるアルデヒド
類を連続的に検出することができる。
ノール等の他の成分は、ヒドラジン類と反応しないか
ら、アルデヒド類だけが選択的に検出されることにな
る。このように試料に含まれるアルデヒド類は、同じく
気体として反応管1に存在するヒドラジン類と反応して
瞬時にヒドラジン誘導体に変換されるため、採取された
試料に含まれるアルデヒド類の濃度に相関したヒドラジ
ン誘導体がタイムラグ無く、しかも連続的に検出手段6
に流入することになって、大気中に含まれるアルデヒド
類を連続的に検出することができる。
【0011】なお、この実施例においては気体に含まれ
るアルデヒドの検出について説明したが、液体に含まれ
ているアルデヒド類を検出する場合には、バブリングや
加熱により気体に変換すれば同様に検出できることは明
らかである。また、上述の実施例においては、検出手段
である質量分析装置の陰圧を利用して試料を反応管、及
び検出手段に流入させているが、検出手段に試料吸引機
能が備わっていない場合には、サンプリングポンプ等に
より送り込んだり、また吸引するようにすればよい。
るアルデヒドの検出について説明したが、液体に含まれ
ているアルデヒド類を検出する場合には、バブリングや
加熱により気体に変換すれば同様に検出できることは明
らかである。また、上述の実施例においては、検出手段
である質量分析装置の陰圧を利用して試料を反応管、及
び検出手段に流入させているが、検出手段に試料吸引機
能が備わっていない場合には、サンプリングポンプ等に
より送り込んだり、また吸引するようにすればよい。
【0012】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、試料注入機構と、ヒドラジン類発生手段と、ヒドラ
ジン誘導体検出手段と、流入口が試料注入機構及びヒド
ラジン類発生手段に、また排出口が前記ヒドラジン誘導
体検出手段に接続された反応手段とを備えているので、
試料ガス中に含まれるアルデヒド類にヒドラジン類を気
相で迅速に反応させてヒドラジン誘導体に変換するた
め、高い選択性と感度でアルデヒド類を連続的に測定す
ることができる。
は、試料注入機構と、ヒドラジン類発生手段と、ヒドラ
ジン誘導体検出手段と、流入口が試料注入機構及びヒド
ラジン類発生手段に、また排出口が前記ヒドラジン誘導
体検出手段に接続された反応手段とを備えているので、
試料ガス中に含まれるアルデヒド類にヒドラジン類を気
相で迅速に反応させてヒドラジン誘導体に変換するた
め、高い選択性と感度でアルデヒド類を連続的に測定す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す装置の構成図である。
1 反応管 4 試料注入機構 5 ヒドラジン類発生手段 6 検出手段
Claims (1)
- 【請求項1】 試料注入機構と、ヒドラジン類発生手段
と、ヒドラジン誘導体検出手段と、流入口が前記試料注
入機構及び前記ヒドラジン類発生手段に、また排出口が
前記ヒドラジン誘導体検出手段に接続された反応手段と
からなるアルデヒド類の連続分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5268288A JPH07103962A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | アルデヒド類の連続分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5268288A JPH07103962A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | アルデヒド類の連続分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07103962A true JPH07103962A (ja) | 1995-04-21 |
Family
ID=17456455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5268288A Pending JPH07103962A (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | アルデヒド類の連続分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103962A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015197389A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | ガス状アルデヒド検出用質量分析用マトリックス |
CN108006992A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-08 | 华南理工大学 | 一种远程温度测量装置及方法 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP5268288A patent/JPH07103962A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015197389A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | ガス状アルデヒド検出用質量分析用マトリックス |
CN108006992A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-08 | 华南理工大学 | 一种远程温度测量装置及方法 |
CN108006992B (zh) * | 2017-12-27 | 2023-12-15 | 华南理工大学 | 一种远程温度测量装置及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020515 |