JPH07103404A - ドラム型ボイラプラントにおけるドラム水のシリカブロー判定方法 - Google Patents

ドラム型ボイラプラントにおけるドラム水のシリカブロー判定方法

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JPH07103404A
JPH07103404A JP5247991A JP24799193A JPH07103404A JP H07103404 A JPH07103404 A JP H07103404A JP 5247991 A JP5247991 A JP 5247991A JP 24799193 A JP24799193 A JP 24799193A JP H07103404 A JPH07103404 A JP H07103404A
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JP
Japan
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silica
water
boiler
drum
drum water
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JP5247991A
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English (en)
Inventor
Masashi Kiyama
雅司 木山
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラム型ボイラプラントにおいて、ドラム水
のシリカブローを必要最小限に設定することができるド
ラム水のシリカブローの判定方法を提供する。 【構成】 ボイラの圧力とドラム水中のシリカ濃度とを
測定し、一方ボイラ圧力との関係でそれぞれ許容される
シリカ濃度を規定した関数F(x)を設定し、前記測定
圧力に基づいて選択される関数F(x)から得られる許
容されたシリカ濃度と前記測定シリカ濃度とを比較す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電所等のドラム
型ボイラプラントにおけるボイラ水の水質調整方法に係
り、特に、ドラム水中のシリカ濃度を測定して、このシ
リカ濃度が許容値を越えた場合に、ドラム水を外部へブ
ロー排出して、新たなボイラ水を供給するための判定を
行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所等では、ボイラ水の水質に起
因するプラント構成材の腐食事故を防止するために、試
料水採取装置、水質管理計器および薬液注入装置からな
る水質調整装置を設けて、水質の調整を行っている。
【0003】一般に、ボイラ水の水質管理基準は、ボイ
ラの仕様により異なり、水質条件をそれぞれ定めてい
る。特に、発電プラントにおいては、そのタービンに付
着するスケールの主要因は、ケイ酸塩による場合が圧倒
的であり、従ってボイラ水中のでシリカ(SiO)濃
度の管理が最も重要である。
【0004】つまり、タービンに付着するスケールは、
ボイラ水中のシリカ濃度が高くなり、シリカがボイラの
発生蒸気中にキャリーオーバーするため発生する。そこ
で、発生蒸気に含まれるシリカの量を制限するために
は、ボイラ水中のシリカ濃度を制限しなければならな
い。
【0005】そこで、従来より、ドラム型ボイラプラン
トにおいては、図3に示すように、ドラム水12のシリ
カイオン濃度を測定点20に設けられたシリカ計(イオ
ンセンサ)により監視して、ドラム水12のシリカイオ
ン濃度が高くなった場合に、ブロー弁15を開放するこ
とにより、ドラム水を外部へブロー排出すると共に、新
たなボイラ水を補給することによって、ドラム水のシリ
カイオン濃度を低減するように設定している。
【0006】そこで、ドラム水をブロー排出するかどう
かの判定は、プラント運転員が、ボイラの最高圧力(も
しくは、ボイラ定常運転時のボイラ圧力)時に発生する
ボイラの発生蒸気に含まれるシリカの量の制限値をドラ
ム水中のシリカ濃度を測定し、このシリカ濃度が管理基
準の許容範囲内に収まるかどうかを比較検討し、決定し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボイラ
水中のシリカ濃度が一定であっても、ボイラの発生蒸気
に含まれるシリカの量は、図2に示すように、ボイラの
圧力によって変化する。従って、ボイラ圧力が変化する
場合には、許容されるシリカ濃度の値が変化するため、
ドラム水のブロー判定を誤り、不必要にドラム水のブロ
ー排出を行うことがある。
【0008】特に、近来、原子力の利用および省エネル
ギ等の観点から、発電プラントの起動/停止を頻繁に行
うことから、ボイラの変圧運転状態が多くなり、前述し
たドラム水のブロー判定の誤りを生じる可能性が高くな
る。
【0009】しかるに、このようなドラム水のブロー排
出は、ボイラの熱効率を著しく悪化させるので、必要最
小限に止めることが肝要である。
【0010】そこで、本発明の目的は、ドラム型ボイラ
プラントにおいて、ドラム水のブロー排出を必要最小限
に行うことができるドラム水のシリカブローの判定方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係るドラム型ボイラプラントにおけるドラ
ム水のシリカブロー判定方法は、ボイラの圧力とドラム
水中のシリカ濃度とを測定し、一方ボイラ圧力との関係
でそれぞれ許容されるシリカ濃度を規定する関数を設定
し、前記測定圧力に基づいて選択される関数から得られ
た許容されるシリカ濃度と前記測定シリカ濃度とを比較
することを特徴とする。
【0012】さらに、測定圧力に基づいて選択する関数
から得られるシリカ濃度と、測定シリカ濃度とを比較し
た結果、測定シリカ濃度が許容値を越えた際にドラム水
のシリカブローを行う判定をするように構成することも
できる。
【0013】
【作用】本発明のドラム水のシリカブロー判定方法によ
れば、ドラム水中のシリカ濃度の許容値を変圧運転する
ボイラ圧力の変化に適合させることによって、不必要な
ドラム水のブロー排出を回避して、適正なボイラ水の水
質管理を達成することができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係るドラム型ボイラプラント
におけるドラム水のシリカブロー判定方法の実施例につ
いて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明に係るドラム水のシリカブ
ロー判定方法の制御系統図である。しかるに、図1にお
いて、参照符号21および22はそれぞれドラム10
(図3参照)に設けたシリカ計および圧力計を示し、シ
リカ計21はドラム水のシリカ濃度を測定し、圧力計2
2はボイラ圧力を測定している。そして、これらの測定
値は、コンピュータ30に送られるように構成される。
【0016】また、図2に示すボイラ圧力とドラム水中
のシリカ濃度との関係を示す特性線図より、ボイラの発
生蒸気に含まれるシリカの量が、プラント管理基準の許
容範囲内に収まるようボイラ圧力に対するドラム水中の
シリカ濃度を求め、この関係すなわちボイラ圧力に対す
るドラム水中のシリカ濃度の関係をそれぞれ関数F
(x)として設定する。すなわち、この関数F(x)
は、例えばボイラ圧力の変化に対応してシリカ濃度の許
容値が適宜補正されるように設定する。
【0017】そこで、図1において、圧力計22で測定
されたボイラ圧力の測定値信号をコンピュータ30に送
り、ここで、ボイラ圧力によって選択される関数F
(x)により導かれるシリカ濃度と、シリカ計21で計
測された実際のドラム水中のシリカ濃度とを比較し、計
測された実際のドラム水中のシリカ濃度が高ければ、ド
ラム水のブロー排出が必要であると判定する。この判定
に基づき、プラント運転員がブロー弁15(図3参照)
を開放してドラム水12を排出した後、新たなボイラ水
を供給する。
【0018】この場合、ブロー弁15の操作並びに新た
なボイラ水の供給操作を、図1に示すコンピュータ30
により自動的に行うように構成することもできる。
【0019】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドラム型
ボイラプラントにおけるドラム水のシリカブロー判定方
法によれば、ドラム水中のシリカ濃度の許容値を変圧運
転するボイラ圧力の変動に適合させることによって、不
必要なドラム水のブロー排出を防止することができる。
すなわち、プラント全体の熱効率の定価を防止すること
ができる。
【0021】また、プラント運転員の負担を軽減するこ
とができると共に、プラント運転員の不注意等に伴うプ
ラント構成材においてのスケールの発生および成長を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラム水のシリカブロー判定方法
を実施するドラム型ボイラの概略制御系統図である。
【図2】ボイラ圧力とドラム水中のシリカ濃度との関係
を示す特性線図である。
【図3】ドラム型ボイラの概略系統図である。
【符号の説明】
10 ドラム 12 ドラム水 15 ブロー弁 20 測定点 21 シリカ計 22 圧力計 30 コンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム水中のシリカ濃度を測定し、この
    測定シリカ濃度が許容値を越えた際に、ドラム水を外部
    にブロー排出した後、新たなボイラ水を供給するよう構
    成したドラム型ボイラプラントにおいて、 ボイラの圧力とドラム水中のシリカ濃度とを測定し、一
    方ボイラ圧力との関係でそれぞれ許容されるシリカ濃度
    を規定する関数を設定し、前記測定圧力に基づいて選択
    される関数から得られる許容されたシリカ濃度と前記測
    定シリカ濃度とを比較することを特徴とするドラム型ボ
    イラプラントにおけるドラム水のシリカブロー判定方
    法。
  2. 【請求項2】 測定圧力に基づいて選択する関数から得
    られるシリカ濃度と、測定シリカ濃度とを比較し、測定
    シリカ濃度が許容値を越えた際にドラム水のシリカブロ
    ーを行う判定をすることからなる請求項1記載のドラム
    型ボイラプラントにおけるドラム水のシリカブロー判定
    方法。
JP5247991A 1993-10-04 1993-10-04 ドラム型ボイラプラントにおけるドラム水のシリカブロー判定方法 Pending JPH07103404A (ja)

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