JPH07103249B2 - 熱可塑性樹脂フイルム - Google Patents
熱可塑性樹脂フイルムInfo
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- JPH07103249B2 JPH07103249B2 JP23415390A JP23415390A JPH07103249B2 JP H07103249 B2 JPH07103249 B2 JP H07103249B2 JP 23415390 A JP23415390 A JP 23415390A JP 23415390 A JP23415390 A JP 23415390A JP H07103249 B2 JPH07103249 B2 JP H07103249B2
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Description
に詳しくは、走行性、耐摩耗性及び強度を改良した二軸
延伸熱可塑性樹脂フィルムに関する。
可塑性樹脂フィルム、特に二軸延伸されたものは、優れ
た寸法安定性、機械的強度、透明性等を有していること
から、包装材料として、又は金属蒸着用、写真用、製図
用、電気用、磁気用等の各種テープ材料として用いられ
ている。
にポリエステルフィルムを用いて磁性テープ等の二次加
工品を製造する際に、種々のトラブルが生じることが知
られている。このトラブルの主原因はフィルムの滑り性
の悪いことにある。即ち、フィルムの滑り性が悪いと、
フィルムの二次加工時における、フィルム巻反の送り出
し、巻き取り、スリット、カッティング、コーティング
等の作業性が低下し、著しく作業能率が落ちる。また、
得られる磁気テープにおいては、テープとしての走行性
の良さが重要な要求品質であるため、特に滑り性の良い
ことが求められている。
脂肪族アミド、脂肪酸金属塩等の高級脂肪酸系化合物;
有機ポリシロキサン;二酸化チタン、炭酸カルシウム、
タルク、カオリン、硫酸バリウム、酸化アルミニウム等
各種の不活性な無機化合物等の粒子をフィルム中に分散
させる方法、あるいは、重合に使用する金属化合物触媒
を析出させてその微粒子をフィルム中に分散させる等の
方法が採用されていた。しかし、これらの方法では、十
分な改良効果が得られるとはいえない。また、これらの
いずれの方法においても、使用する不活性粒子の粒子形
状の不均一性や粗大粒子の影響等により、テープ走行時
の耐摩耗性の悪化等が引き起こされるという問題も指摘
されている。更に、これら分散させる粒子の粒子径分布
が広いことによりフィルムの透明性が劣るという問題点
がある。最近、架橋重合体粒子を用いて熱可塑性フィル
ムを製造する方法が報告されている(特開昭61−181837
号公報)。しかし、そこで使用される重合体粒子が乳化
重合法又は懸濁重合法によるものであって粒子製造時に
使用される重合副資材を大量に含むものであることか
ら、これらの粒子を添加したフィルムは耐水劣化性が悪
く、テープのたわみや透明性の低下が起き、また、十分
なフィルム強度が得られないといった問題点がある。
得るべく鋭意研究を進めた結果、特定の重合法によって
得られる、特定の粒子径と単分散粒子径分布とを有する
架橋重合体粒子を熱可塑性樹脂フィルムに添加すること
により、優れた特性を有する熱可塑性樹脂フィルムが得
られることを見出し、この知見に基いて本発明を完成す
るに至った。
橋重合体粒子を含む熱可塑性樹脂フィルムであって、該
架橋重合体粒子が、疎水性単量体と該単量体の1〜40重
量%のポリメタクリル酸とを、これらを溶解するが疎水
性単量体から得られる重合体を溶解しない溶媒中におい
て、該溶媒に可溶のラジカル重合開始剤を用いて重合転
化率30%以上となるまで重合させ、次いで重合系に該溶
媒に可溶な多官能エチレン性単量体を添加して重合を行
なうことによって得られたものであり、かつ、0.1〜20
μmの粒子径と1.2以下の粒子径分散とを有するもので
あることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムが提供され
る。
体をポリメタクリル酸の存在下で重合させ、更にこの重
合系に多官能エチレン性単量体を添加して引続き重合を
行なわせて得られるものである。
に対して1g未満しか溶解しない単量体である。その具体
例としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、クロルメチルスチレン、ハロゲン化スチレ
ン等の芳香族ビニル単量体;メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アク
リル酸エステル;ブタジエン、イソプレン等の共役ジオ
レフィン類;ビニルピリジン等のビニル単量体を示すこ
とができる。これらの単量体は単独で使用しても、二種
類以上を併用してもよい。
と呼ばれる方法である。分散重合法を採用することによ
り、単分散粒子径分布を有する架橋重合体粒子を容易に
得ることができる。
を用いる方法が知られているが、この方法では粒子径分
布を単分散にすることはその原理より不可能であり、ま
た、特開昭54−97582号記載の方法では、膨潤助剤を使
用する必要があり、かつ、工程が複雑である。
酸である。ポリメタクリル酸は、疎水性単量体の重合を
行なう前にメタクリル酸単量体を先行させて重合させて
得てもよく、また、予め重合して得たポリメタクリル酸
を疎水性単量体と同時に反応系に加えて重合反応を進行
させてもよい。
を覆っているが、遠心分離等により除去することができ
るので、不純物を表面に持たない重合体粒子を得ること
ができるという利点がある。
特に限定しないが、固形分濃度20%の水溶液のB型粘度
計で測定した粘度が100〜500,000cp、好ましくは50,000
〜150,000cpの範囲のものである。該粘度が余りに低い
ポリメタクリル酸を使用するときは、重合安定性が不十
分であり、余りに該粘度の高いものを使用すると粒子径
の分布が広くなってしまうという問題が起きる。
量部に対して1〜40重量部である。1重量部未満では、
疎水性単量体の重合安定性が悪くなり凝固物が多量に発
生してしまい。他方、40重量部を超えると、疎水性単量
体から得られる重合体の粒子径が小さくなってしまう。
タクリル酸を溶解するが疎水性単量体から得られる重合
体粒子を溶解しない溶媒である。このような溶媒として
は、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルア
ルコール類、ブチルアルコール類等の低級アルコール
類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ピリ
ジン、ピロール、テトラヒドロフラン等のヘテロ環状化
合物;n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素
類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;塩化メ
チレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類等を例
示することができる。これらの有機溶媒は、単独使用で
も2種以上の併用でもよい。また、場合により、水を混
合して使用するすることもできる。上記のうち、低級ア
ルコール類が好ましい。
開始剤を使用する。通常、過硫酸カリウム、過酸化ベン
ゾイル等の過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ系開始剤等が使用できるが、これらに限定されるも
のではない。
量体及び重合開始剤を反応容器中において任意の順序で
混合して均一な溶液系で重合を開始させる。通常、数分
で反応系は透明状態から白濁状態に変化して不均一系に
なる。これは、疎水性単量体の重合体粒子が析出するこ
とによるものである。重合反応温度は、使用する重合開
始剤に応じて適宜選定すればよいが、通常、20℃〜100
℃の範囲である。
レン性単量体を添加して重合を続行させることが必須で
ある。
いる溶媒に可溶なものであれば特に限定されないが、ジ
ビニルベンゼン等の、共役ジエン系化合物以外のジビニ
ル化合物;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト等の多価(メタ)アクリレートを例示することができ
る。
を損なわない限り特に限定されないが、通常、疎水性単
量体重量に対して、100重量%以下である。100重量%を
超えると、添加した単量体が新たに粒子を作り、粒子径
分布の単分散性が損なわれる。
ン性単量体を併用して重合させることも可能である。こ
の場合において、使用できるモノエチレン性単量体の量
は、多官能エチレン性単量体の900重量%以下である。
これを超えると、十分な架橋密度を有する重合体粒子が
得られない。
重合転化率が30%以上、好ましくは50%以上、より好ま
しくは70%以上となった時点である。30%未満の転化率
で転化すると、凝固物が多量に発生したり、新たな粒子
が生成して粒子径分布の単分散性が損なわれたりする。
必要はなく、適宜分割して使用することができる。この
とき、添加する多官能エチレン性単量体及びモノエチレ
ン性単量体の合計量が、それまでに生成している重合体
粒子の重量に対し、150重量%以下、好ましくは100重量
%以下であることが必要である。100重量%を超えて添
加すると、添加した単量体が新たに粒子を作り、粒子径
分布の単分散性が損なわれる。
ば、溶媒、重合開始剤等を添加することも可能である。
1.2以下である架橋重合体粒子を得ることができる。本
発明において、粒子径分散とは、重量平均粒子径/数平
均粒子径の値をいう。
リメタクリル酸を除去することにより、熱可塑性樹脂フ
ィルム中の不純物を減少させることができるので十分な
フィルム強度を得ることができ、また、熱可塑性樹脂フ
ィルムの吸水性を低下させることができるのでこれを用
いたテープはたわみがないという利点を有する。
は、遠心分離法、半透膜等を利用する透析法、限外濾過
法等の通常の微粒子精製法を用いればよい。ポリメタク
リル酸を完全に除去するためには遠心分離法が好まし
い。また、遠心分離を、水酸化ナトリウム等の塩基によ
り粒子懸濁液をアルカリ性にして行なえば、ポリメタク
リル酸の除去率を向上させることができる。
させ、これから熱可塑性樹脂のシートを得ることができ
る。
にできるものであればよく、ポリエステル、ポリアミ
ド、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート等が例示できる。
範囲は、0.1〜20μmであることが必要である。平均粒
子径が0.1μm未満のときは、実質上、フィルム表面の
凸凹を形成することができず、走行性改良の目的が達成
できない。他方、20μmを超えるときは、フィルム表面
の凸凹が大きくなりすぎて、表面平滑性の低下を引き起
こす。
10重量%の範囲である。0.01重量%未満では、本発明の
効果が得られず、10重量%を超えると、フィルム表面の
凸凹が大きくなりすぎて、フィルムの引き裂き強度の劣
化を招く。
塑性樹脂をフィルムに成形するときに混合してもよい
が、熱可塑性樹脂の製造時に反応系に添加するのが好ま
しい。これにより、熱可塑性樹脂中への架橋重合体粒子
の分散状態を均一にすることができる。本発明において
使用する架橋重合体粒子は熱安定性が優れているため、
上記の熱履歴によっても変質することがないのでこの方
法に適している。
製造する方法には、特に制限はなく、常法で溶融押出を
行なった後、逐次延伸法、同時二軸延伸法、縦多段延伸
後横延伸する方法、縦延伸−横延伸−縦延伸を順次行な
う方法等により二軸延伸し、次いで常法で熱固定をして
得ることができる。
耐摩耗性及び強度に優れた熱可塑性樹脂フィルムが提供
される。
る。なお、実施例中の部及び%は、特に断りのないかぎ
り重量基準である。
スクロマトグラフィー(日立製作所社製263−50型カラ
ムPEG20M)により、多官能エチレン性単量体添加後の重
合については重量法により測定した。粒子径は、コール
ターマルチサイザー(コールター社製)にて測定した。
摩擦係数はASTM D1894−63に従って、フィルム引張弾
性率は、ASTM D−882に従って測定した。
を装着した2リットルの反応器の内部を窒素置換し、こ
の反応容器中にエタノール(試薬特級)840g、蒸留水36
0g、メタクリル酸(試薬特級)13.3g、2,2′−アゾビス
イソブチロニトリル(試薬特級。以下AIBNと略称す
る。)0.95gを加え、均一系になるまで攪拌した。次
に、窒素で混合液をバブリングした後、70℃に反応器を
加温して反応を開始させ、そのまま6時間保った。その
後、スチレン(試薬特級)60.0gを反応容器に添加し
て、反応を続けた。スチレン添加から4時間経過後(こ
の時点のスチレンの重合転化率は63%であった。)、ジ
ビニルベンゼン(純度55%、以下同じ。)12gを更に反
応系に添加し、更に6時間反応を続けて粒子懸濁液(粒
子懸濁液Iという。)を得た。得られた架橋重合体の重
合転化率は98.3%であった。架橋重合体粒子は球状で重
量平均粒子径1.98μm、数平均粒子径1.95μmの単分散
粒子径分布を有していた。架橋重合体粒子を遠心分離で
取り出した後、真空乾燥で溶媒を完全に除去した。この
粒子をエチレングリコール又はトルエン中に投入したと
ころ白濁し、粒子がこれらの溶剤に不溶であることが確
認された。
ール64g、エステル交換触媒の酢酸カルシウム0.2g及び
重合触媒の酢酸マグネシウム四水塩0.09gを反応器に投
入したのち、加熱昇温を開始し、メタノールを除去しな
がら4時間かけて230℃まで昇温してエステル交換反応
を終了させた。
ドフォスフェート0.04g及び三酸化アンチモン0.04部を
添加したのち、4時間重縮合反応を行なって架橋重合体
粒子を含有するポリエチレンテレフタレートを得た。こ
れを溶融押出機により270℃で押し出し、約40℃の平滑
なドラム上で冷却固化させて未延伸シートを得た。この
シートを85℃で縦方向に2.9倍に延伸し、その後、160℃
で1.4倍に延伸した。更に、110℃で横方向に4倍に延伸
した後、210℃で熱固化させ厚さ15μmのフィルムを得
た。
静止摩擦係数0.32、動的摩擦係数0.30であった。また、
フィルム引張弾性率は、縦方向156kg/mm2、横方向290kg
/mm2であった。
フィルムを作製して同様の測定を行なったところ、静止
摩擦係数0.44、動的摩擦係数0.42、引張弾性率は縦方向
208kg/mm2、横方向350kg/mm2であった。
拌した後、10,000Gで30分間遠心分離して架橋重合体粒
子を沈澱させた。上澄み液を除去し、粒子の精製を行な
った。なお、上澄み液中のポリメタクリル酸濃度を電気
伝導度滴定により測定したところ、使用したメタクリル
酸の62%相当分のポリメタクリル酸を検出した。得られ
た架橋重合体粒子から実施例1と同様の操作により熱可
塑性樹脂フィルムを得た。このフィルムは、静止摩擦係
数0.29、動的摩擦係数0.27を有し、その引張弾性率は、
縦方向242kg/mm2、横方向380kg/mm2であった。
を作製した。即ち、内部を予め窒素で置換した、攪拌
翼、冷却コンデンサー、窒素ガス導入管及び温度計を装
着した2リットルの反応器に、AIBN2g、1−クロルドデ
カン4g、脱イオン水80g及びラウリル硫酸ナトリウム0.6
gの混合物を超音波発振機で微分散した液を投入し、更
にアセトン14g、シードとしてソープフリー重合法で製
造した粒子径0.7μmのポリスチレン分散液4g(固形分
換算)及び水33gを加えて12時間撹拌を続けた。次に、
反応系に水1400g、ラウリル硫酸ナトリウム2g、スチレ
ン34g及びジビニルベンゼン60gを加えて、80℃で8時間
重合を行なって、重量平均粒子径3.02μm、数平均粒子
径2.54μmの重合体粒子を得た。この粒子を用いて実施
例1と同様にして、熱可塑性樹脂フィルムを作製した。
得られたフィルムは、静止摩擦係数0.35、動的摩擦係数
は0.34であり、引張弾性率は、縦方向138kg/mm2、横方
向254kg/mm2であった。
を装着した2リットルの反応器の内部を窒素置換し、こ
の反応容器中にエタノール1300g、ポリメタクリル酸
(日本純薬社製AC30H、20%水溶液)を固形分換算で30
g、スチレン60g、AIBN0.95gを加え、撹拌して均一とし
た。次に、窒素でバブリングを行なった後、70℃に反応
器を加温して反応を開始させ、そのまま6時間保った。
この時点のスチレンの重合転化率は58%であった。次い
で、ジビニルベンゼン12gを反応系に添加して6時間反
応を続けたところ最終的な重合転化率は98.3%であっ
た。得られた架橋重合体粒子は、球状で、重量平均粒子
径4.32μm、数平均粒子径4.25μmの単分散粒子径分布
を持ち、エチレングリコール及びトルエンに不溶であっ
た。
静止摩擦係数は0.31、動的摩擦係数は0.30であり、引張
弾性率は、縦方向213kg/mm2、横方向340kg/mm2であっ
た。
て、重量平均粒子径2.32μm、数平均粒子径2.14μmの
単分散粒子径分布を有する球状粒子を得た。この粒子
は、エチレングリコール及びトルエンに不溶であった。
静止摩擦係数は0.34、動的摩擦係数は0.32であり、引張
弾性率は、縦方向205kg/mm2、横方向330kg/mm2であっ
た。
て、重量平均粒子径1.23μm、数平均粒子径1.08μmの
単分散粒子径分布を有する球状粒子を得た。この粒子
は、エチレングリコール及びトルエンに不溶であった。
静止摩擦係数は0.30、動的摩擦係数は0.29であり、引張
弾性率は、縦方向233kg/mm2、横方向346kg/mm2であっ
た。
gの混合物を用い、ジビニルベンゼンの量を50gにするほ
かは実施例1と同様にして、重量平均粒子径1.75μm、
数平均粒子径1.54μmの単分散粒子径分布を有する球状
粒子を得た。この粒子は、エチレングリコール及びトル
エンに不溶であった。
静止摩擦係数は0.31、動的摩擦係数は0.29であり、引張
弾性率は、縦方向213kg/mm2、横方向314kg/mm2であっ
た。
後(この時点のスチレンの重合転化率は38%であっ
た。)とするほかは実施例1と同様にして、重量平均粒
子径1.87μm、数平均粒子径1.69μmの単分散粒子径分
布を有する球状粒子を得た。この粒子は、エチレングリ
コール及びトルエンに不溶であった。
静止摩擦係数は0.36、動的摩擦係数は0.33であり、引張
弾性率は、縦方向194kg/mm2、横方向364kg/mm2であっ
た。
るほかは実施例1と同様にして、重量平均粒子径5.34μ
m、数平均粒子径4.88μmの単分散粒子径分布を有する
球状粒子を得た。この粒子は、エチレングリコール及び
トルエンに不溶であった。
静止摩擦係数は0.33、動的摩擦係数は0.31であり、引張
弾性率は、縦方向208kg/mm2、横方向320kg/mm2であっ
た。
ば、優れた動的及び静止摩擦係数並びに引張弾性率を有
し、従って、走行性、耐摩耗性及び強度を有する熱可塑
性樹脂フィルムが得られることが分かる。
Claims (1)
- 【請求項1】その重量の0.01〜10%の架橋重合体粒子を
含む熱可塑性樹脂フィルムであって、該架橋重合体粒子
が、疎水性単量体と該単量体の1〜40重量%のポリメタ
クリル酸とを、これらを溶解するが疎水性単量体から得
られる重合体を溶解しない溶媒中において、該溶媒に可
溶のラジカル重合開始剤を用いて重合転化率30%以上と
なるまで重合させ、次いで重合系に該溶媒に可溶な多官
能エチレン性単量体を添加して重合を行なうことによっ
て得られたものであり、かつ、0.1〜20μmの粒子径と
1.2以下の粒子径分散とを有するものであることを特徴
とする熱可塑性樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23415390A JPH07103249B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 熱可塑性樹脂フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23415390A JPH07103249B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 熱可塑性樹脂フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04114039A JPH04114039A (ja) | 1992-04-15 |
JPH07103249B2 true JPH07103249B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23415390A Expired - Fee Related JPH07103249B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 熱可塑性樹脂フイルム |
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JP4228446B2 (ja) * | 1999-01-20 | 2009-02-25 | Jsr株式会社 | 多層フィルム |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP23415390A patent/JPH07103249B2/ja not_active Expired - Fee Related
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