JPH07103127A - 動力発生装置 - Google Patents

動力発生装置

Info

Publication number
JPH07103127A
JPH07103127A JP34030893A JP34030893A JPH07103127A JP H07103127 A JPH07103127 A JP H07103127A JP 34030893 A JP34030893 A JP 34030893A JP 34030893 A JP34030893 A JP 34030893A JP H07103127 A JPH07103127 A JP H07103127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance
weight
energy
rod
balance rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34030893A
Other languages
English (en)
Inventor
Teizo Hayashi
貞三 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP34030893A priority Critical patent/JPH07103127A/ja
Publication of JPH07103127A publication Critical patent/JPH07103127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料が不要で、安全かつ騒音も公害もなく、
故に、地球環境を破壊することのない、発電用に最適の
動力発生装置を得る。 【構成】 天秤棒の左右に重りを作用させると、天秤棒
の支点から重りの作用点の距離のちがいで天秤棒は傾斜
運動をする。この傾斜運動の持つ運動エネルギーを取り
出し電力エネルギーに変替する。従来常識的にこれらの
運動エネルギーは重りの作用点移動で全て消費される
が、本装置に於いては浮力や重力を有効に活用すること
から、それらの問題点を解決するに至った。水を用いな
い重力式に於いては、天秤の傾斜運動が持つ運動エネル
ギーを、重力位置エネルギーとして、吊り下げ重りに貯
えたり、フライホィールに回転運動として貯え、天秤棒
の往復傾斜運動を連続的に発生せしめ、有効な動力エネ
ルギーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地球上に存在するあらゆ
る人類が、その生命と文明と産業を維持していくために
不可欠な電力エネルギーの製造等に於ける動力発生装置
(原動機)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動力発生方法は、その殆どを火力
に依存しているため石油、石炭、ガス等の燃料がなくて
は動力を発生することはない。火力、風力又は波力や地
熱等の自然エネルギーを利用して動力を取り出す方法も
あるが、所詮これらは自然エネルギーの状況に強く左右
されるという欠点があった。又化石燃料等に於いては、
その殆どのエネルギーが熱損失として大中気に飛散し、
地球環境を破壊するため地球規模に亘る環境問題が世界
中を脅かしている事は周知の通りである。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の原動機の殆どが
燃料を必要としているため、その燃焼ガス等が起因し、
地球環境を破壊するという問題点があった。しかもこれ
らの燃料資源には限界があるため原子力エネルギーが重
要視されている。しかし原子力エネルギーが掲げる諸問
題は根強く、特に放射性物質の危険性が大きな社会問題
を生じている。
【0004】故に、本発明はこれらの欠点を全て取り除
くために発明されたものである。この動力発生装置は燃
料が不要であるから、当然燃料資源の心配がない。故に
地球環境を破壊せず、又、原子力エネルギー等に於ける
ような放射性物質の危険性もない。この装置はクリーン
な電力エネルギーを安全にかつ容易に、しかも身近な場
所で半永久的に取り出すことを目的とし、さらに地球環
境を守り世界人類の平和に貢献することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この装置の動力源となるエネルギーは重りの重力、
及び重力加速度である。天秤棒両端の重りの作用点を変
化させる事から天秤棒がバランスを崩し傾斜し始める時
に発生する天秤棒の運動エネルギーを、動力源としてい
る。
【0006】この装置に於ける天秤棒はその両端がくの
字、又は、への字に折れ曲がっている。この天秤棒は中
心点に支点を有し、左右の重量バランスを保っている。
形状も左右対称となっていて、この折れ曲がった地点か
ら天秤棒の末端迄の間で重りを作用させるようにしてい
る。この重りを作用させる部分を作用帯と称する。
【0007】天秤棒両端のそれぞれの作用帯に同じ重量
の重りを乗せてみる。それぞれの作用帯の対称位置に重
りを乗せた場合は、当然天秤棒はバランスを保ち、水平
を保っている。それぞれの作用帯の異なる位置に重りを
乗せると、天秤棒はどちらかに傾斜する。天秤棒の支点
から重りの位置が遠い方の作用帯が下がるのは周知の通
りである。
【0008】これら双方の作用帯は天秤棒が最大に傾斜
した時に上方の作用帯はほぼ水平になるように構成され
ているが、その理由は重りの作用点を変える時に容易に
移動出来る様にするためである。重りを上方に持ち上げ
るためには、その重りの持つ重力エネルギー(位置エネ
ルギー)の全てが、その重りを持ち上げるために消費さ
れるが、水平移動に於いては、ほんの些少である。これ
ら作用帯が少しでも下り坂の状態であれば、もう何のエ
ネルギーも必要とせず移動する事が出来、重りの作用点
を変える事が出来る。
【0009】天秤棒が左側に最大傾斜した時、天秤棒右
側の作用帯は水平を保っている。同様に天秤棒が右側に
最大傾斜した時は、天秤棒左側の作用帯が水平を保って
いるのである。水平よりやや下り坂の方が重りの移動が
容易である事は前述した。
【0010】この様な構造の天秤棒は高い位置にある作
用帯は水平を保っているが、低い位置にある作用帯は垂
直に近い状態となる。作用帯が垂直状態であれば重りの
作用点を変化させるためには、重りを垂直移動させなけ
ればならない。前述の通り、これら重りを持ち上げる事
で作用点を変化させようとすれば、天秤棒の傾斜時に得
たエネルギー以上のエネルギーを消費しなければならな
い。
【0011】本研究員はその点を最大の難関とし、さら
に研究を続けた結果、浮力液の持つ力の発見に到達した
のである。本動力発生装置は天秤棒の両端にある作用帯
に同重量の重りを作用させ、さらにその作用点を適時変
化させる事から、天秤棒を傾斜させる事にある。天秤棒
の往復傾斜時の運動エネルギーから動力を取り出そうと
いうのである。
【0012】仮りに天秤棒が左側に最大傾斜した状態で
説明を続けると、天秤棒左側の作用帯は下がった位置
で、ほぼ垂直状態を保ち天秤棒右側の作用帯は、上がっ
た状態でほぼ水平である。ここで天秤棒が左側に傾斜す
る前の状態を推測しなければならない。天秤棒が左側に
傾斜するための条件は左側作用帯の重りがその作用帯の
最先端にあること(最も左端)、右側作用帯の重りが、
右側作用帯の最も左側の位置にあることである。この状
態であれば各々の重りは左側が天秤棒の支点から最も遠
く右側の重りは天秤棒の支点から最も近い位置にある。
故に天秤棒は左側に傾斜することになる。
【0013】前述の通り、天秤棒左側の作用帯は最も低
い位置で垂直状態に近い。天秤棒を再び反対側、即ち右
側へ最大傾斜させるためには垂直状態である左側の作用
帯の末端、即ち最も低い位置にある重りを持ち上げなけ
ればならないし、右側作用帯にある重りを天秤棒の支点
から最も遠い位置、即ち右側作用帯末端まで移動させね
ばならない。この時右側作用帯はほぼ水平状態か、下り
坂であるため重りの水平移動はエネルギーも要らず容易
である。
【0014】しかし左側作用帯にある重りは低い位置か
ら持ち上げ、天秤棒の支点に近づけなければならないた
めに相当のエネルギーが必要となり、前述の通り、全て
のエネルギーが消費される事になる。この様な作業を繰
り返し行ない天秤棒の往復傾斜運動を得る必要があるの
だが、せっかく得たエネルギーを奪われてしまっては、
有効な電力エネルギーを得る事が出来ない。
【0015】そのために天秤棒の各作用帯を水中等に落
下、かつ、重りを浮力液内に浸入させる構造とした。重
りを浮力液内に落下、浸入させるためには各々の作用帯
やその重りが落下する位置に液層を設けるのである。相
当のバランスを失い急速落下(傾斜)する天秤棒は、作
用帯の重りと共にかなりの重力加速度を伴ない強大なエ
ネルギーを発生し、作用帯とその重りは液槽内に落下、
没入する事になる。この時の作用帯は、前述の通りほぼ
垂直状態となるため、作用帯の重りは液層内で最も深い
位置になる。もしこの重りが液層内で浮力を有するな
ら、その垂直移動、即ち重りを上げるためのエネルギー
は不要となる。
【0016】故にこの重りにその重りの重量に相当する
浮力を与えてやれば良い。即ち空気室等や浮力を有する
重りを考察すれば良いことになる。重り自身の全体比重
を水の比重に近づける事で、その重りの浮き沈みは容易
にコントロール出来る。重りの全体比重を水より小さく
すれば浮きあがるし、少し大きければ、ほんの少しのエ
ネルギーで持ち上げる事が出来る。これら重りは液体中
に落下、没入させるのであるからその形状は流体抵抗を
考慮したものであることは云うまでもない。
【0017】当然これら、作用帯上の重りは適正位置で
常にロックされ、必要時以外は固定されていて、勝手に
動いたりする事はない。作用点を変化させる時、即ち天
秤棒の支点から最も遠ざけたり、又支点へ最も近づける
必要がある時にのみ、ロックは解除され、重りを移動出
来る構造としている。当然天秤棒も1傾斜毎にロックさ
れ、それぞれの重りが作用点を変えるまで動く事はな
い。それぞれの重りが作用点を変え重量バランスを逆転
した後に天秤棒のロックが解除されこの天秤棒が反対方
向に傾斜してエネルギーを発生するのである。
【0018】以上、浮力を応用した装置について記載し
て来たが、次に、吊り重り式、及び、フライホィール式
について記載する。作用重りが浮力を得るためには、こ
の重りを水没させ水を持ち上げなければならない。この
行為は作用重りが発生する加速度エネルギーで他の重り
(吊り重り)を持ち上げる行為と物理的力学に於いて同
一であるからだ。
【0019】吊り重り式は重り等を水没させる必要がな
い事から、流体抵抗によるエネルギーの損失がないとい
う利点がある。構造は極めて簡単で、支柱に設けられた
支点に天秤棒を取り付ける。天秤棒の中央部を支点とせ
ず、予め、左右天秤棒の長さを変え取り付けているた
め、天秤棒のバランスは崩れている。
【0020】天秤棒の支点から均等位置に同重量の重り
(以下、天秤重りという)を取り付ける。これは天秤棒
が傾斜運動をすると、その加速度エネルギーを貯える働
きをする。長さが異なる左右天秤棒それぞれの先端に
は、取付角度可動式の天秤アームが取り付けられてい
て、そのアームに回転式のバランスアームがそれぞれ取
り付けられている。双方バランスアームの先端には、そ
れぞれ異なった重量の重り(以下、バランス重りとい
う)が取り付けられているが、これら重量の異なるバラ
ンス重りが、バランスするようなところを、バランス支
点とし、天秤アームに取り付け、容易に回転出来るよう
にしてある。
【0021】左右長さの異なる天秤棒の先端に、同重量
の重りをそれぞれ取り付けると当然、天秤棒の長い方が
落下しようとする。一定角度からこの天秤棒に傾斜運動
を与えると、天秤棒は急激に傾斜運動を始め、それぞれ
の重り等が加速度エネルギーを発生する。これら重力加
速度エネルギーの合成力で、加速台に乗せてある重り
(以下、吊り重りという)を吊り上げ、同時にフライホ
ィールを回転させようというのである。
【0022】このような構造にすると、天秤棒の落下傾
斜運動から発生した加速度エネルギーを、吊り重りには
重力位置エネルギーとして、フライホィールには回転運
動エネルギーとして貯える事が出来る。この貯えたエネ
ルギーで落下傾斜した天秤棒を、落下前の位置迄戻し、
再び落下させると、天秤棒は往復傾斜運動をすることに
なる。傾斜運動がこのようにして繰り返し行われれば、
天秤棒はいつまでも動き続ける。天秤棒の急激な落下傾
斜運動から取り出した加速度エネルギーが、傾斜した天
秤棒を落下前の位置迄戻すエネルギーより大きいもので
あれば、その差から有効エネルギーを取り出す事が出来
る。
【0023】本装置から、有効エネルギーを発生させる
ため、次の事が考慮されている。長い方の天秤棒が急速
落下傾斜運動をする時間は約2秒であり、落下した天秤
棒を、落下前の元の位置迄戻す時間は約20秒程であ
る。両者の運動時間には約10倍程の時間差があり、そ
の差からも有効エネルギーを取り出している。急激に落
下する物体から加速度エネルギーを取り出しても、それ
と同じ加速度を発生して急激に元の位置迄戻せば、運動
に必要なエネルギー量は同一であるからだ。
【0024】物体を急速に加速移動させれば、物体はそ
の運動方向に移動し続けようとするが、機械的摩擦や空
気抵抗に勝てない程の遅い速度で力を与え移動させて
も、その力を取り除けばこの物体はすぐ停止する事にな
る。この装置は、これらの現象を応用して構成されてお
り、落下した天秤棒が落下前の元の位置まで戻すエネル
ギー量の総量だけを吊り重りがもつ位置エネルギーと、
フライホィールが持つ回転運動エネルギーとの相関関係
で、完壁にコントロールし、無駄なエネルギーを消費し
ないのである。故に、天秤棒は非常にゆっくりと、落下
前の位置まで戻り、有効エネルギーは温存される。天秤
棒が落下前の元の位置迄戻ってくることを、天秤復帰と
称する。
【0025】さらに、有効エネルギーを発生させる方法
として、バランス重りを180度回転させる方法を発見
した。バランスアームの両端に取り付けられた、これら
のバランス重りは、それ等の重量に2倍から3倍程の違
いがあるが、バランスアームの回転軸支点をバランス重
りの重量比に相関して設けてあるため、バランスしてい
る。そのため回転させる為のエネルギーは極く些少であ
るが、発生エネルギーは増大する。
【0026】さらにもっと有効エネルギーを、発生させ
る方法として、左右天秤アームがある。バランスアーム
を取り付けているこれら天秤アームは、左右天秤棒の両
端に一定角度をもって取り付けられていて、その角度が
可変式である。バランスアーム及びバランス重りを支え
ている、この天秤アームの角度が変化すれば、物理的
に、左右の重り(バランス重り)の左右天秤棒に及ぼす
作用力が、異なる事は明白であり、それを応用する事
で、急速落下傾斜運動に必要な重力エネルギーと、天秤
復帰に必要なエネルギーとを、有利にコントロール出来
るようにしてある。
【0027】天秤アームは天秤棒が復帰していても、
又、落下傾斜していても、常に天秤棒先端で、その取付
角度を大きくしょうとする方向(鉛直上)で、バランス
重りが働く角度で取り付けられている。天秤の傾斜運動
範囲でその角度は変わるが、概ね本装置に於いては、1
40度から155度の範囲である。
【0028】これら天秤アームを、小さいエネルギーで
動かすために、左右の天秤アームは連結棒で連結されて
いる。これらの連結棒は、それぞれの天秤アーム上の、
それぞれのバランス重りが、鉛直上に作用するベクトル
係数の比率を考慮し、これら左右天秤アームが双方のベ
クトル係数による、鉛直方向の重力エネルギーに於いて
最も等しい箇所で、それぞれの天秤アームに連結されて
いる。天秤の落下傾斜時と天秤復帰時とでは、左右の天
秤アームにかかるベクトル係数が変化するため、連結棒
は2個必要となり、それぞれ適時、別々にコントロール
されて、有効エネルギーを発生する。
【0029】上記のように構成された本装置等は水槽式
であれ、吊り重り式であれ、あるいは、フライホィール
式であれ、個々のロック等を制御する事で、些少のエネ
ルギー、もしくはエネルギーを必要としないで、天秤棒
両端にかかる、重力エネルギーの作用値を変化させる事
が出来る事から、天秤棒に係る重力バランスを大きく崩
す事ができる。バランスを崩した天秤棒の傾斜と、その
重り等が持つ運動エネルギーが、加速度を伴う事でエネ
ルギーは増幅される。この様な傾斜運動が一連の往復運
動として繰り返され、強大なエネルギーを得る事が出来
るのである。実用化に至ってはこの装置を複数多連式に
するのは言うまでもない。
【0030】
【実施例】図1により一実施例を説明する。1は本動力
発生装置の全体構造を支える支柱架台であり、2は天秤
棒である。3及び4は作用帯である5及び6は重りであ
り流線型をなす。重りの中には空気室7及び8がある。
9及び10は液槽でその中は、浮力液(水など)11及
び、12で満たされている。13は出力ギャーであり天
秤棒に連動して動くようになっている。14は発電機を
意味している。
【0031】図1で本動力発生装置の作動原理を説明す
る。図は天秤棒が左側に傾斜しきって、左側の作用帯及
びその重りは液槽内に没入している。この状態で天秤棒
はロックされ動く事はない。図が示す通り右側の作用帯
はほぼ水平である。この静止状態で右側の重り5が作用
帯の末端まで移動するのにはエネルギーを殆ど必要とし
ない。同様に液槽内にある重り6は自身が空気室を有し
液体内では浮力を伴う事から、殆ど重量を感じる事はな
い。そのため天秤棒が折れ曲がった地点、即ち天秤棒の
支点に最も近い作用帯の位置迄移動(浮き上がる)する
事は容易であり、これも又エネルギーを殆ど必要としな
いのである。
【0032】重り5が右側へ移動し、重り6が浮き上が
ると、これらの重りはロックで固定される。天秤棒のロ
ックが解除されると天秤棒は今迄とは正反対の右側に傾
斜しその運動行程に於いて負荷がかけられ電力エネルギ
ーを取り出す。残った重力加速度で重り5及び右側作用
帯が液槽内10に深く没入し、再び浮力液12の作用で
重り5は浮き上がろうとし、一連の同様の動きを繰り返
す事となる。この様に天秤棒が往復傾斜運動を一連の動
きとして繰り返し続ければ、有効エネルギーを得る事は
自明の理である。
【0033】図2により吊り重り式及びフライホィール
式の、一実施例を説明する。15はこの動力発生装置の
全体ベースであり、16はその天秤構造を支える支柱架
台である。17は正面から見て天秤棒が長い右側天秤棒
であり、18は天秤棒が短い左側天秤棒である。19、
20はそれぞれ天秤重りであり、加速エネルギーを貯え
る働きがある。21、22、23、24はバランス重り
であり、それぞれのバランスアーム36、37に取り付
けられている。25は吊り重りであり、そのワイヤー4
3で吊られるものである。天秤復帰に最も重要な装置
だ。26は吊り重りを吊り易くする加速台である。27
はドリブンギヤーであり、ワイヤー44からの加速エネ
ルギーを加速ギヤー30で加速してフライホィール29
に貯えている。28はドリブンギヤーの動きを助ける加
速台である。31は巻取りドラムでワイヤー45を巻き
取り、天秤復帰を実行する。
【0034】32、33は、それぞれ左右のバランス重
りを支える天秤アームである。34、35は、天秤アー
ムの角度を適時コントロールする連結棒である。これら
の連結棒は適正位置でサーボモーター38、39で制御
駆動されている。40は、天秤棒の支点であり偏差して
いる。41、42は、バランスアームの回転支点であ
る。46、47は、天秤アームの可変軸(支点)であ
る。
【0035】前述の通り、水槽式装置に於いては、その
天秤構造体が、おのずから左右の天秤長を変化させるた
め、右側へ落下傾斜運動する時も、左側へ落下傾斜運動
する時も、エネルギーを発生している。しかい、吊り重
り式装置やフライホィール式装置や又その併用式の装置
等は、片側の天秤が初めから長くなっていて、その長さ
を変化さる事がない。そのため長い方の天秤棒の急速落
下傾斜運動のみでエネルギーを取り出している。
【0036】故に、これら水槽式、吊り重り式、フライ
ホィール式、吊り重り・フライホィール併用式等の持
つ、それぞれの特長と利点を工夫し、組み合せる事によ
り、全ての装置が右側へも、左側へも急速落下傾斜運動
をして、常にエネルギーを取り出す事が出来る。
【0037】図2で、この動力装置の作動原理を説明す
る。図2は、この動力発生装置の作動スタート地点での
図である。この動力発生装置をスタートさせると、右天
秤棒が左天秤棒より長いため、右側へ落下傾斜運動をす
る。左右の天秤棒上の重り等の重量が同一であるため、
当然の事である。スタート前の天秤棒上の重り等の、位
置エネルギーについて考察すると、それぞれの重りは鉛
直上に働いている。故に、右天秤棒が傾斜しょうとする
エネルギーは、右天秤棒が左天秤棒より長い分だけにす
ぎない。しかし、これだけのエネルギーで、この天秤構
造体が急速に落下傾斜運動を始めると、慣性力により全
ての重りや、天秤構造体が運動方向にエネルギーを持つ
事になる。
【0038】即ち、右側へ天秤構造体が落下傾斜運動す
るという事は、これらが右回りの回転運動を行なうとい
う事である。これらの回転モーメントの合成和が、吊り
重りとフライホィールに伝達され、重力加速度エネルギ
ーとして貯えられる事になる。図2で示すとおり、この
天秤構造体に、急速傾斜運動で、一定量のエネルギーを
確保させるため、吊り重りのワイヤー43、及びドリブ
ンギヤーのワイヤー44には一定のたるみ(あそび)が
設けられている。天秤構造体が、傾斜運動を始め、一定
角度に達し、理想的なエネルギーを確保する事が出来た
時に、これらのワイヤー等が一直線に張り、これらのエ
ネルギーが伝達されるのである。天秤構造体が傾斜運動
をし始めてから、これらのワイヤー等が一直線に張られ
る迄の傾斜距離を、天秤空走距離と称する。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法および装置は次のような効
果を奏するものである。 (1)本動力発生装置は重力をエネルギー源としている
ため燃料が要らず、そのため公害物質が発生しない。 (2)騒音も少なく、上記(1)と相俟って地球環境を
破壊せず、社会問題を一掃出来る。 (3)本動力発生装置は構造が簡単なため、安価で故障
が少ない。 (4)放射性物質のような危険性がなく安全で上記
(1)〜(3)の理由とも相俟って設置場所を選ばず、
そのため高圧送電線が不要となる。 (5)電力エネルギーを安価に容易に供給でき、都市ガ
ス、天然ガス等の持つ危険性や公害、輸送供給システム
に係る保守管理の巨大設備等の問題点を解消出来る。 (6)砂漠や、平地、かつ住宅地にも設置出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】水槽式動力発生装置の左傾斜時の正面図であ
る。
【図2】吊り重り・フライホィール併用式動力発生装置
の左傾斜時の正図面である。
【記号の説明】
1 支柱架台 2 天秤棒 3 右側作用帯 4 左側作用帯 5 重り 6 重り 7 空気室 8 空気室 9 液槽 10 液槽 11 浮力液 12 浮力液 13 出力ギヤー 14 発電機 15 ベース台座 16 支柱架台 17 右側天秤棒 18 左側天秤棒 19 天秤重り 20 天秤重り 21 バランス重り 22 バランス重り 23 バランス重り 24 バランス重り 25 吊り重り 26 加速台 27 ドリブンギヤー 28 加速台 29 フライホィール 30 加速ギヤー 31 巻取りドラム 32 天秤アーム 33 天秤アーム 34 連結棒 35 連結棒 36 バランスアーム 37 バランスアーム 38 連結棒制御用サーボモーター 39 連結棒制御用サーボモーター 40 天秤支点 41 バランスアーム支点 42 バランスアーム支点 43 吊り重りワイヤー 44 ドリブンギヤー用ワイヤー 45 巻取りワイヤー 46 天秤アーム支点 47 天秤アーム支点

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バランス支点を有する天秤棒の両端に同
    じ重量の重りを作用させ、その作用点を機械的又は構造
    的に変化させる事で天秤棒のバランスを崩す。その時
    の、天秤棒の傾斜運動の重力エネルギーを利用して、動
    力を取り出す動力発生装置。
  2. 【請求項2】 天秤棒両端の重りの作用帯がくの字に折
    れ曲り、天秤棒の最大傾斜時も上方が、水平又は天秤棒
    末端に向かって、下り坂傾斜を有する構造の天秤棒。
  3. 【請求項3】 天秤棒の最大傾斜時の下死点に於いて、
    重り及び重りの作用点を、浮力液(水又はそれに準ずる
    もの)を有する液槽内に落下、浸入させるようにした構
    造物。
  4. 【請求項4】 天秤棒の両端に作用させる重りが、液槽
    内に於いては、浮力を有し、故に、その重り自身が空気
    室等を有するか、又は浮力体となる請求項3記載の構造
    物。
  5. 【請求項5】 重りの作用点を変化させる方法で、重り
    の水平直進移動、水平回転移動、自然降下移動、おもり
    の乗せ替え移動、及びおもりの吊り移動等の各方式。
  6. 【請求項6】 天秤棒の両端に同じ重量の作用重りを取
    り付け、左右の作用重りがバランスしない個所を天秤棒
    の支点とし、支点から遠い位置にある作用重りが、天秤
    棒を傾斜運動させる時の重力エネルギーから、動力を取
    り出す請求項1記載に準じた動力発生装置。
  7. 【請求項7】 天秤棒の傾斜運動から発生する重力エネ
    ルギーで、フライホィールを回転させ、発生したエネル
    ギーを、フライホィールに回転運動エネルギーとして、
    貯える様な構造にした、請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 天秤棒の傾斜運動から取り出した重力エ
    ネルギーで、吊り重りを吊り上げ、その吊り重りの重力
    位置エネルギーを応用して、傾斜した天秤棒を、傾斜前
    の位置迄もどす様な構造の請求項6記載の装置。
  9. 【請求項9】 傾斜した天秤棒を、傾斜前の位置迄もど
    すためのエネルギーを貯える方法で、吊り重りを持ち上
    げる方法、フライホィールを回転させる方法、及び、吊
    り重りをもち上げ、かつ、フライホィールを回転させる
    方法等の各方式。
  10. 【請求項10】 吊り重りの重力エネルギーを貯え、か
    つ、吊り重りが急激に吊り上げられる時の衝撃荷重を、
    やわらげるための加速台。
  11. 【請求項11】 加速台に反発力をもたせる方法で、ゴ
    ム方式、スプリング方式、水圧方式、空気圧方式、油圧
    方式、電磁石方式等の各方式。
  12. 【請求項12】 天秤棒の傾斜運動距離が少なくても、
    充二分に重力加速度エネルギーを取り出せる様、天秤棒
    の支点を天秤棒の軸中心線から、下方にずらした偏差支
    点(逆弥次郎兵衛式)を設けた、請求項1及び6記載の
    装置。
  13. 【請求項13】 天秤棒の傾斜運動エネルギーを、偏差
    支点との相関関係により増幅させるための回転式バラン
    ス重り。及びバランスアーム。
  14. 【請求項14】 天秤棒両端に取り付けた可変式天秤ア
    ーム、及びその重量比率式連結棒。
  15. 【請求項15】 吊り重り式、フライホィール式、及
    び、吊り重り・フライホィール併用式等に関する動力発
    生装置の左右天秤棒が、伸縮する構造の請求項6記載に
    準じた装置。
JP34030893A 1992-11-27 1993-11-26 動力発生装置 Pending JPH07103127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34030893A JPH07103127A (ja) 1992-11-27 1993-11-26 動力発生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35438092 1992-11-27
JP4-354380 1992-11-27
JP34030893A JPH07103127A (ja) 1992-11-27 1993-11-26 動力発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07103127A true JPH07103127A (ja) 1995-04-18

Family

ID=26576675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34030893A Pending JPH07103127A (ja) 1992-11-27 1993-11-26 動力発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07103127A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007077272A1 (es) * 2006-01-03 2007-07-12 Juan Reyes Florido Sistema para el aprovechamiento de la fuerza de gravedad
WO2010119147A1 (es) * 2009-04-13 2010-10-21 Francisco Mur Sanchez Máquina de movimiento de vaivén para aplicaciones diversas y funcionamiento de dicha máquina
WO2011090739A3 (en) * 2009-12-29 2011-10-27 Hopper Energy Systems, Inc. Methods and systems for power generation by changing density of a fluid
JP2013011269A (ja) * 2011-05-27 2013-01-17 Mothers:Kk 重力発電装置及び重力発電システム
US9673681B2 (en) 2009-12-29 2017-06-06 Hopper Energy Systems, Inc. Methods and systems for power generation by changing density of a fluid

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007077272A1 (es) * 2006-01-03 2007-07-12 Juan Reyes Florido Sistema para el aprovechamiento de la fuerza de gravedad
ES2304278A1 (es) * 2006-01-03 2008-10-01 Juan Reyes Florido Sistema para el aprovechamiento de la fuerza de gravedad.
WO2010119147A1 (es) * 2009-04-13 2010-10-21 Francisco Mur Sanchez Máquina de movimiento de vaivén para aplicaciones diversas y funcionamiento de dicha máquina
WO2011090739A3 (en) * 2009-12-29 2011-10-27 Hopper Energy Systems, Inc. Methods and systems for power generation by changing density of a fluid
JP2013515913A (ja) * 2009-12-29 2013-05-09 ホッパー エナジー システムズ,インコーポレイテッド 流体密度の変更による発電の方法およびシステム
US9673681B2 (en) 2009-12-29 2017-06-06 Hopper Energy Systems, Inc. Methods and systems for power generation by changing density of a fluid
JP2013011269A (ja) * 2011-05-27 2013-01-17 Mothers:Kk 重力発電装置及び重力発電システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100109329A1 (en) Power generation
JP2008180086A (ja) 波力エネルギー変換装置
US20080053084A1 (en) Method and Apparatus for Utilising Wave Energy
JPH07103127A (ja) 動力発生装置
US20080284173A1 (en) Wave Energy Apparatus
GB2326916A (en) Buoyancy motor
WO2010080074A1 (en) Mechanical advantage
JPH07317648A (ja) 動力発生装置
CA3114386C (en) Water motor
CN114439716A (zh) 引力转化机械能装置
JP2016033370A (ja) 波力発電装置
Bhatt Maximum marks maximum knowledge in physics
KR101328467B1 (ko) 파력 발전 장치
US4145890A (en) Energy generating device
RU96118535A (ru) Волно-ветровая электростанция
JPH07151050A (ja) 動力発生装置
US3974653A (en) Thermodynamic motor with constant rotating power shaft driven by power sources with inconsistent cycles powered by a temperature differential caused by the evaporation of water
JPH11343960A (ja) 動力エネルギー発生装置
CN112943570A (zh) 传动带重轻悬殊自动弯曲承重侧摆做功受力机主体装置
CN113531024A (zh) 液体阻尼器以及风力发电机组的塔筒
GB2058938A (en) Gyrodynamic devices for ocean wave energy conversion
JP2024067694A (ja) 波力発電装置及び波力発電方法
JPH10153162A (ja) 動力発生装置
JPH06129339A (ja) 動力発生装置
Naik et al. Seismic Analysis and Optimization of a Rectangular Elevated Water Tank