JPH071014U - 特に競技用に使用される脛当て付スキースーツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑走中にポールに衝突してもずれることがな
く、競技者自身が簡単かつ迅速に装着できる脛当て付ス
キースーツを提供すること。 【構成】 特に競技用に使用される脛当て付スキースー
ツ１であって、スキーヤーの脛骨および膝を保護する為
の少なくとも１個の縁どりのある被覆部２を含み、被覆
部が滑走中にずれないようにスキーズボン１Ｂに固定的
に連結されていることを特徴とするスキースーツ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、限定的ではないが特に回転競技用に使用されるのスキースーツに関 する。本発明に於て、スーツという表現は上衣とズボンが一体的につながった衣 服、あるいは通常のあるいはサロペット型のズボンのみを意味する。

【０００２】

【従来の技術】

スキー競技、特に特別の回転競技に参加する競技者は、通常競技中、脛骨およ び膝を保護するために着用のスキースーツの上に脛当てをつける。これは競技路 を定めているポールうちの一本が滑走中にスキーヤの脛骨に打ち当たることがよ くあるからである。従来の脛当てはひもや他のこれに類似した結合部材によって スキースーツの上から固定される。この方法は完全に信頼の置けるものではない ことが明らかになっている。つまり、競技者が頻繁にポールに衝突することによ り、また競技者の動きにより脛当ても動くことになるので競技者を完全かつ確実 に保護できるわけではない。

【０００３】 また、スーツに脛当てをつけることは、比較的時間を要する面倒な作業であり 、脛当てのひもをしっかりとしかし血液の循環に悪影響を与えない程度にしめる ためには通常は他の人の助けが必要となる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は滑走中にポールに衝突してもずれることがなく競技者自身が簡 単かつ迅速に装着できる脛当て付スキースーツを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記およびその他の目的はこの技術分野における専門家にはより明瞭に理解さ れ、実用新案登録請求の範囲の記載によって達成される。

【０００６】 本考案を添付の図によってより明確に説明する。これらは本考案の例であり、 制限を加えるものではない。

【０００７】 すなわち、図１は本考案によるスーツの前面から見た概略透視図であり、図２ は図１の２と２を結ぶ線上でスーツを貫いて切り取った部分図である。

【０００８】 図１および２は通常のタイプの上衣１Ａおよびこれと一体化している通常のタ イプのズボン１Ｂを含むスキースーツ１を示し、スキーヤーの脛骨および膝を保 護するための被覆部あるいは脛当て２がズボンにつけられている。上衣１Ａの前 部に、ジッパー８で閉口され、スーツを着用することを可能とする開口部、およ び例えば縫い目５で袖３に施されたパッド４（図１中、破線で表示）が含まれて いる。競技用に使用されるスキースーツでは一般的なように、表示の例では袖３ の袖口が閉鎖され、スキーヤーの指が出せるような２個の開き口６が含まれてい る。従って袖が動き、常に競技者の体に付着するようにできる。

【０００９】 被覆部あるいは脛当て２はズボン１Ｂの全面の膝および脛骨を覆う部分に対応 する位置に置かれる。表示した例では脛当て２は細長い貝のような形状であり、 実質的に競技者の膝と脛骨を覆い、これらに付着する。膝を保護するために使用 される、脛当ての第一の部分２Ａはくぼんだ半ドーム状であり、脛骨を保護する ために使用され、下敷きとなる第二の部分２Ｂよりも大きな曲率を有するので、 この目的のために有利である。更に、その柔軟性を高め競技者の脚へ良好に付着 させるために、この脛当てはより薄い部分２Ｃも有する。この脛当て２をこの分 野の専門家には公知の方法、例えば縫合および／または熱溶接によってズボン１ Ｂと確実に結合される。パッチ７はスーツのズボンの脛当て２の上下の外端部に 取り付けられ、スーツのうち、最大に摩擦を被るこれらの部分を強化するので有 利である。

【００１０】 通常の方法では、ズボン内部の下方端部に図２に示すゲートル９を含み、ズボ ンに縫合により結合されている。

【００１１】 本考案のスーツは好ましくはポリエステルなど伸縮自在な公知合成材料で製造 される。これに対して、脛当て２は炭素繊維で補強された、商品名 Kevlar とし て公知の合成材料を成形して製造される。

【００１２】 本考案のスーツは製造が簡単で競技者が他の人の助けを借りずに簡単に着用で き、また、脛当てが滑走中にずれる心配はまったくなく、スキーヤーを確実に保 護できるという点において注目に値する。

【００１３】 最後に、本明細書に説明された実施態様はその例に過ぎず、本考案と同一の着 想で多種の変更が可能であることを述べておく。例えば、特に脛当ては完全なス ーツ以外の単なるスキーズボンまたはサロペットにも適用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるスーツの前面から見た概略透視図
である。

【図２】図１の２と２を結ぶ線上でスーツを貫いて切り
取った部分図である。

【符号の説明】

１ スキースーツ １Ａ 上衣 １Ｂ ズボン ２ 被覆部あるいは脛当て ２Ａ 第一の部分 ２Ｂ 第二の部分 ２Ｃ より薄い部分 ３ 袖 ４ パッド ５ 縫い目 ６ 開き口 ７ パッチ ８ ジッパー ９ ゲートル

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】特に競技用に使用される脛当て付スキース
   ーツであって、スキーヤーの脛骨および膝を保護する為
   の少なくとも１個の縁どりのある被覆部（２）を含み、
   被覆部が滑走中にずれないようにスキーズボン（１Ｂ）
   に固定的に連結されていることを特徴とするスキースー
   ツ。
2. 【請求項２】請求項１に記載のスキースーツにおいて、
   被覆部（２）が実質的に弓形に反った単一体状であり、
   スキーヤーの膝および脛骨を少なくとも部分的に包むこ
   とを特徴とするスキースーツ。
3. 【請求項３】請求項２に記載のスキースーツにおいて、
   被覆部を形成する単一体が合成材料を成型することによ
   って構成されていることを特徴とするスキースーツ。
4. 【請求項４】請求項２に記載のスキースーツにおいて、
   被覆部（２）が相互に異なる曲率を有する第一の部分
   （２Ａ）および第二の部分（２Ｂ）を含み、より大きな
   曲率を有する第一の部分（２Ａ）がスキーヤーの膝を覆
   う部分となることを特徴とするスキースーツ。
5. 【請求項５】請求項１に記載のスキースーツにおいて、
   被覆部（２）がより薄い部分（２Ｃ）を含み柔軟性を向
   上させることを特徴とするスキースーツ。