JPH07100706B2 - 6−チオ−7−デアザプリン誘導体およびその製造法 - Google Patents

6−チオ−7−デアザプリン誘導体およびその製造法

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JPH07100706B2
JPH07100706B2 JP18235891A JP18235891A JPH07100706B2 JP H07100706 B2 JPH07100706 B2 JP H07100706B2 JP 18235891 A JP18235891 A JP 18235891A JP 18235891 A JP18235891 A JP 18235891A JP H07100706 B2 JPH07100706 B2 JP H07100706B2
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solvent
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▲すすむ▼ 西村
容朗 野村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍作用を有する新
規6−チオ−7−デアザプリン誘導体の工業的中間体お
よびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の化合物と同一の骨格を有する天
然の6−オキソ修飾塩基類(例、Q塩基,PreQ1
基)は、特定のtRNA(tRNATyr,tRNAHis,tR
NAAspおよびtRNAAsn)の構成成分として、広く生
物界に分布しており、上記tRNAのアンチコドン第一
字目に位置し、直接mRNAからの遺伝情報を確認し蛋
白質合成に関与する重要な生物学的意義を有している。
特に最近の生化学的基礎研究の進歩にともない、tRN
Aの構造や生命現象における役割の解明が急速に進み、
がん細胞と正常細胞との間におけるtRNAの差異も明
らかになってきた。その1つは、がん細胞ではQ塩基の
tRNA前駆体への取り込みが完全ではなく、常にQ欠
損tRNAが存在する点である。又、外部よりQ塩基を
与えることにより、Q欠損tRNAはQ塩基を所定の位
置(アンチコドンの第一字目)に取り込み正常なtRN
Aに戻ること、さらにQ塩基の取り込みは一般に正常細
胞には認められずがん細胞に特異的であることが観察さ
れている〔西村暹,代謝,Vol. 17,臨時増刊号「癌
80」p127〜136(1980)〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた抗腫
瘍作用を有する6−オキソ修飾塩基類の誘導体の工業的
合成中間体およびその製造法を提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら6
−オキソ修飾塩基類の誘導体について種々検索したとこ
ろ、該塩基類の6位をチオ体にした化合物、すなわち、
一般式
【化5】 用および抗菌作用を有することを見い出た。ついで、一
般式(I)で表わされる化合物の工業的合成中間体につい
て種々検索したところ一般式
【化6】 〔式中、R1はアシル基を、R2およびR3はα位がメチ
レン基であるアルキル基,アルケニル基,アラルキル基
を示し、R2とR3とが隣接する窒素原子とともに環状ア
ミノ基を形成していてもよい。〕で表わされる化合物ま
たはその塩が、一般式(I)で表わされる化合物の合成中
間体として有用であることを見い出し、これに基づいて
さらに研究した結果、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、 (1)一般式(II)で表わされる化合物またはその塩および (2)一般式(VII)
【化7】 〔式中、R1はアシル基を示す。〕で表わされる化合物
と一般式(VIII)
【化8】 〔式中、R1およびR3はα位がメチレン基であるアルキ
ル基,アルケニル基,アラルキル基を示し、R2とR3
が隣接する窒素原子とともに環状アミノ基を形成してい
てもよい。〕で表わされる化合物とをマンニッヒ反応
ホルムアルデヒド類の存在下縮合反応に付すことを
特徴とする一般式(II)で表わされる化合物またはその塩
の製造法に関する。
【0006】上記一般式中、R1で示されるアシル基と
しては、たとえばC1-18アルカノイル基(例、ホルミ
ル,アセチル,プロピオニル,ブチリル,イソブチリ
ル,バレリル,イソバレリル,ピバロイル,ヘキサノイ
ル,ヘプタノイル,オクタノイル,2−エチルヘキサノ
イル,ノナノイル,デカノイル,ウンデカノイル,トリ
デカノイル,テトラデカノイル,ペンタデカノイル,ヘ
キサデカノイル,ヘプタデカノイル,オクタデカノイ
ル),C7-12アロイル基(例、ベンゾイル,トルオイ
ル,ナフトイル),フェニルアセチル基,シンナモイル
基などがあげられ、なかでもC1-10アルカノイル基,ベ
ンゾイル基などが好都合に用いられる。
【0007】上記一般式中、R2およびR3で示されるα
位がメチレン基であるアルキル基としては、炭素数1〜
10程度の、たとえばメチル,エチル,プロピル,ブチ
ル,イソブチル,ペンチル,イソペンチル,ヘキシル,
イソヘキシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル基
などがあげられ、なかでも炭素数1〜6程度のアルキル
基が好都合に用いられる。α位がメチレン基であるアル
ケニル基としては、炭素数3〜13程度の、たとえばア
リル(2−プロペニル),2−ブテニル,2−ペンテニ
ル,2−ヘキセニル,4−プロピル−2−ペンテニル,
シンナミル,2−ノニル−2−ブテニル基などがあげら
れ、なかでも炭素数3〜9程度のアルケニル基が好都合
に用いられる。これらのアルキル基およびアルケニル基
はα位以外の任意の位置に置換基を有していてもよく、
かかる置換基としては、炭素数1〜4程度のアルキル基
(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチル),炭素
数1〜4程度のアルコキシ基(例、メトキシ,エトキ
シ,プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキシ,iso
−ブトキシ,sec−ブトキシ,tert−ブトキシ基),炭
素数1〜4程度のアルカノイル基(例、ホルミル,アセ
チル,プロピオニル,n−ブチリル,iso−ブチリル
基),水酸基,ニトロ基,ハロゲン原子(例、フッ素,
塩素,臭素,沃素),シアノ基,トリフルオロメチル
基,ジアルキルアミノ基(例、ジメチルアミノ,ジエチ
ルアミノ,ジプロピルアミノ,ジイソプロピルアミノ,
ジブチルアミノ基),アルカノイルアミド基(例、ホル
ムアミド,アセタミド,プロピオニルアミド,ブチリル
アミド,イソブチリルアミド基)などがあげられる。
【0008】R2およびR3で示されるα位がメチレン基
であるアラルキル基としては、たとえば炭素数7〜12
程度のベンジル,フェネチル,3−フェニルプロピル,
ナフチルメチル,ナフチルエチル基などがあげられ、な
かでもベンジル基が好都合に用いられる。これらのアラ
ルキル基もα位以外のアルキレン鎖部分および/または
アリール(フェニル)環部分に置換基を有していてもよ
く、かかる置換基としては、上記アルキル基およびアル
ケニル基について例示した各基があげられる。R2とR3
が隣接する窒素原子とともに形成する環状アミノ基とし
ては、たとえば5〜6員程度の環状アミノ基があげら
れ、上記窒素原子以外に2個目の環ヘテロ原子(例、
N,O)を有していてもよい。かかる環状アミノ基とし
ては、たとえば1−ピロリジニル,1−ピロリニル,1
−イミダゾリジニル,1−イミダゾリニル,1−ピラゾ
リジニル,1−ピラゾリニル,モルホリノ,ピペリジ
ノ,1−ピペラジニル基などがあげられ、これらの環状
アミノ基は窒素原子に隣接する位置(α位)を除いて置
換基を有していてもよく、かかる置換基としては、前記
アルキル基およびアルケニル基について例示した各基が
あげられる。R2とR3とは同一の基でも、異なった基で
もよい。
【0009】化合物(I)の塩としては、たとえば塩酸,
硫酸,硝酸,リン酸,ホウ酸などとの鉱酸塩,シュウ
酸,酒石酸,酢酸,トリフルオロ酢酸,メタンスルホン
酸,ベンゼンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸,カ
ンファースルホン酸などとの有機酸塩などが挙げられ
る。化合物(II)の塩としては、たとえば塩酸,硫酸,硝
酸,リン酸,ホウ酸などとの鉱酸塩,シュウ酸,酒石
酸,酢酸,トリフルオロ酢酸,メタンスルホン酸,ベン
ゼンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸,カンファー
スルホン酸などとの有機酸塩、臭化メチル,ヨウ化メチ
ル,メタンスルホン酸メチルエステル,ベンゼンスルホ
ン酸メチルエステル,p−トルエンスルホン酸エステル
などとの四級塩があげられる。
【0010】本発明の化合物(I)は、以下に示す反応工
程により製造することができる。
【化9】 上記式中、R,R1,R2およびR3は前記と同意義を有
する。工程Aにおいては、化合物(IV)を塩素化剤(例、
チオニルクロリド,オキシ塩化リン)と約50〜150
℃,約30分間〜10時間反応することにより化合物
(V)へ導びくことが出来る。この際、ジメチルアニリ
ン,ジエチルアニリン,トリエチルアミン,ジメチルホ
ルムアミド等を添加すると、緩和な条件で反応を進行さ
せることも出来る。
【0011】工程Bにおけるアシル化反応は、自体公知
の方法によって行なわれ、たとえば、化合物(V)とR1
で表わされるアシル基を含むアシルハライド,アシル無
水物,アシル混酸無水物,あるいは同等の作用を有する
カルボン酸活性誘導体とを溶媒を用いまたは用いずに、
通常約0〜150℃,約30分間〜2日間反応すること
により実施することが出来る。反応溶媒としては、たと
えばエーテル類(例、ジメチルエーテル,ジエチルエー
テル,テトラヒドロフラン,ジオキサン),ハロゲン化
炭化水素(例、ジクロロメタン,クロロホルム,四塩化
炭素),ニトリル類(例、アセトニトリル),芳香族炭
化水素(例、ベンゼン,トルエン,キシレン)又はそれ
等の適宜の混合溶媒が使用される。更に反応触媒とし
て、脱酸剤(例、ジメチルアニリン,ジエチルアニリ
ン,トリエチルアミン,ピリジン,ピコリン,キノリ
ン,3,4−ジヒドロ−2H−ピリド〔1,2−a〕ピリ
ミジン−2−オン)を添加すると反応を有利に進行させ
ることが出来る。これらの脱酸剤が液体の場合は、その
まま溶媒として用いてもよい。
【0012】工程Cにおける硫化反応は、化合物(VI)と
硫化剤(例、硫化水素,ナトリウムスルフィド,チオ尿
素)とを反応に関与しない溶媒を用い通常約20〜15
0℃,約30分間〜1日間反応することにより行うこと
が出来る。反応溶媒としては、水,アルコール類(例、
メタノール,エタノール,プロパノール,ブタノール,
sec−ブタノール,t−ブタノール,エチレングリコー
ル,メトキシエタノール,エトキシエタノール),エー
テル類(ジメチルエーテル,ジエチルエーテル,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサン,モノグライム,ジグライ
ム),ハロゲン化炭化水素(例、ジクロロメタン,クロ
ロホルム,四塩化炭素),アセトニトリル,ジメチルホ
ルムアミド,又はそれ等の適宜の混合溶媒が使用され
る。このようにして得られた化合物(VII)は、化合物(I
I)を製造するための中間体として用いられる。
【0013】化合物(II)は、化合物(VII)と化合物(VII
I)とをマンニッヒ反応に付する(ホルムアルデヒド類の
存在下 に縮合させることにより製造され得る(工程
D)。化合物(VIII)は塩の形で使用してもよく、かかる
塩としては、たとえば塩酸,硫酸,硝酸,リン酸,ホウ
酸などとの鉱酸塩、炭酸,シュウ酸,酒石酸,酢酸,ト
リフルオロ酢酸,メタンスルホン酸,ベンゼンスルホン
酸,p−トルエンスルホン酸,カンファースルホン酸な
どとの有機酸塩があげられる。ホルムアルデヒド類とし
ては、マンニッヒ(Mannich)反応時にホルムアルデヒ
ドと等価の作用を有する試薬、たとえばホルムアルデヒ
ド,パラホルムアルデヒド,ホルマリン,メチラール,
エチラール,ピペリジノメチルフタルイミド,ヘキサメ
チレンテトラミンなどがあげられる。
【0014】本工程Dの反応においては、化合物(VII)
と化合物(VIII)とをモル比(VIII)/(VII)=1〜50程
度でそれら自体又は適当な反応溶媒を用いて約0℃から
その反応溶媒の沸点、好ましくは約20〜100℃の範
囲の反応温度で約10分間から48時間程度反応させた
後、酸で処理することにより、化合物(II)を得ることが
できる。
【0015】なお、反応溶媒としては、水,メタノー
ル,エタノール,プロパノール,ブタノール,ペンタノ
ール,テトラヒドロフラン,ジオキサン,アセトニトリ
ル,ピリジン,ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホ
キシド,スルホラン又はそれらの適宜の混合物が使用さ
れる。反応溶液のpHを酸(例、塩酸,硫酸,リン酸,
ホウ酸,酢酸,シュウ酸,酒石酸,トリフルオロ酢酸,
メタンスルホン酸,ベンゼンスルホン酸,p−トルエン
スルホン酸,カンファースルホン酸),塩基(例、水酸
化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム,水酸
化バリウム,アンモニア,トリエチルアミン)或いは塩
(例、塩化ナトリウム,塩化カルシウム,炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム,炭酸水素ナトリウム,塩化アンモニ
ウム)で至適pH(通常、pH約2〜10)に調整するこ
とにより反応速度並びに収率を向上させることができ
る。また最後の酸処理で使用される酸としては、たとえ
ば塩酸,硫酸,硝酸,リン酸,ホウ酸,酢酸,シュウ
酸,酒石酸,トリフルオロ酢酸,メタンスルホン酸,ベ
ンゼンスルホン酸,p−トルエンスルホン酸などが挙げ
られる。上記方法によって製造される化合物(II)は、反
応混合物から通常の分離精製手段、たとえば濃縮,溶媒
抽出,再結晶,クロマトグラフィーなどを適宜利用して
単離する事ができる。このようにして得られた化合物(I
I)は、たとえば化合物(I)を製造するための合成中間体
として有用である。
【0016】本発明方法である化合物(II)から化合物
(I)を製造する反応(工程E)におい
【化10】 はいずれを先に実施してもよく、また該変換反応の反応
条件を調節することにより、アシル基R1を同時に離脱
させ、一挙に目的物の化合物(I)を得ることもできる。
化合物(II)から化合物(I)を製造するには、化合物(II)
もしくはその塩またはそれらの脱アシル体と化合物(II
I)とをそれ自体又は適当な反応溶媒を用いて約0℃から
その反応溶媒の沸点、好ましくは約20〜80℃の範囲
の温度で約10分間から48時間程度反応させることに
より行なわれる。化合物(III)の使用比率は、化合物(I
I)1モルに対し約1〜50モル、さらに好ましくは約1
〜10モルである。
【0017】該反応溶媒としては、たとえば水,メタノ
ール,エタノール,プロパノール,ブタノール,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサン,ピリジン,ジメチルスルホ
キシド,スルホランなどが挙げられ、またこれらの適宜
の混合物でもよい。また化合物(II)を四級塩、たとえば
臭化メチル,ヨウ化メチル,メタンスルホン酸メチルエ
ステル,ベンゼンスルホン酸メチルエステル,p−トル
エンスルホン酸エステルなどの塩にするとさらに緩和な
反応条件で進行させることもできる。また、本反応後、
反応液が約50〜100℃の温度を約20〜200時間
保つように加熱を続けることによって、R1の脱アシル
化も併せて行うこともできる。
【0018】加水分解反応は通常の酸(たとえば、塩
酸,硫酸,硝酸,リン酸などの鉱酸),塩基(たとえ
ば、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド,ナ
トリウムブトキシド,カリウムブトキシドなどの金属ア
ルコキシド;水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸
化リチウム,水酸化バリウムなどの金属水酸化物;アン
モニア)または塩(例、炭酸ナトリウム,炭酸カリウ
ム,ヨウ化リチウム)などの触媒を添加して、適当な溶
媒中約0℃からその溶媒の沸点、好ましくは約10〜8
0℃の範囲で、約5〜100時間反応させて行なわれ
る。反応溶媒としては、たとえば水,メタノール,エタ
ノール,プロパノール,ブタノール,テトラヒドロフラ
ン,ジオキサン,ピリジン,ジメチルスルホキシド,ス
ルホラン,又はそれらの適宜の混合物が使用される。な
お、化合物(II)の製造工程に於る最後の酸処理でこの酸
加水分解反応を併せて行なうこともできる。
【0019】
【化11】 化合物(III)のRが 基である場合、該基の水酸基は保護基を有していてもよ
い。該保護基としては、通常水酸基に対して使用される
保護基、たとえばアセタール/ケタール類(例、イソプ
ロピリデン,シクロヘキシリデン,イソブチリデン,メ
チルエチリデン,ベンジリデン)やエーテル類(t−ブ
チル,アリル,ベンジル,p−メトキシベンジル,トリ
フェニルメチル)などが挙げられる。該保護基の脱離反
応は通常行なわれる保護基脱離反応に付すことにより行
なわれる。たとえば酸(例、塩酸,臭酸,硫酸,硝酸,
リン酸,酢酸,トリフルオロ酢酸,三フッ化ホウ素,三
臭化ホウ素,臭化水素−酢酸)を添加して、適当な溶媒
(例、水,メタノール,エタノール,プロパノール,ブ
タノール,ジオキサン,テトラヒドロフラン,メチルエ
ーテル,エチルエーテル,ジクロロメタン,クロロホル
ム,四塩化炭素,ベンゼン,トルエン,キシレンまたは
これらの適宜な混合溶媒)中、約−50〜100℃、好
ましくは−10〜50℃の温度で、約30分間〜100
時間、好ましくは約1〜20時間反応させるか、また
は、適当な接触還元の触媒(例、パラジウム,白金,ロ
ジウム,ルテニウム,ニッケル)を添加して、適当な溶
媒(例、水,メタノール,エタノール,プロパノール,
ブタノール,ジオキサン,テトラヒドロフラン,メチル
エーテル,エチルエーテル,ベンゼン,トルエン,キシ
レン,酢酸エチル,酢酸メチル,酢酸またはこれらの適
宜な混合溶媒)中、約10〜50℃の温度で約1〜10
0時間接触還元することにより行なわれる。上記方法に
よって製造された本発明の化合物(I)は、通常の分離精
製手段、たとえば濃縮,溶媒抽出,クロマトグラフィ
ー,再結晶などにより、反応混合物から単離することが
出来る。また化合物(I)は常法により、薬学的に許容さ
れる塩の形に変換してもよい。
【0020】本発明の化合物(I)またはその塩は、in v
itro におけるL5178Y培養細胞の増殖および in v
ivo における Meth A, Sarcoma 180などの増殖をそ
れぞれ抑制するので、抗腫瘍作用を有する。また、化合
物(I)またはその塩は、マウスに200mg/kgとなる量
を腹腔内投与しても、死亡例を認めない。したがって、
化合物(I)またはその塩は、温血動物とりわけ哺乳動物
(例、マウス,ラット,ネコ,犬,ウサギ,人)の腫瘍
の治療を目的として、抗腫瘍剤として用いることができ
る。
【0021】抗腫瘍剤として用いる場合には、そのも
の、あるいは通常用いられる方法により薬学的に許容さ
れうる担体,賦形剤,希釈剤などを使用して、たとえ
ば、粉末,顆粒,錠剤,カプセル剤,坐剤,注射剤など
の形態で経口的または非経口的に投与し得る。投与量
は、対象動物,疾患,症状,化合物の種類,投与経路な
どにより異なるが、経口投与の場合は1日当り約10〜
200mg/kg体重であり、非経口投与の場合は1日当り
約10〜100mg/kg体重である。また、化合物(I)ま
たはその塩は種々の微生物に対して抗菌作用を有し、上
述のように毒性は低いので、温血動物とりわけ哺乳動物
(例、マウス,ラット,ネコ,犬,ウサギ,人)の細菌
感染症の予防,治療を目的とする殺菌剤,消毒剤として
用いることができる。
【0022】化合物(I)またはその塩を殺菌剤,消毒剤
として使用する場合には、たとえば化合物(I)またはそ
の塩を約0.5〜500mg/mlの濃度で水,等張のブド
ウ糖溶液,リンゲル液の様な水溶液又は植物性(例、木
綿種子,ピーナッツ,コーン,ごま)脂肪油の様な非水
溶液中に含有する液剤とし、これを哺乳動物の手,足,
耳などに塗布することにより、投与部位の殺菌,消毒に
用いることができる。また、化合物(I)またはその塩を
約0.5〜500mgを乳糖,澱粉,タルク等の賦形剤を
含む錠剤として経口的に該哺乳動物の細菌感染症の予
防,治療に用いることができる。この場合の投与量は、
化合物(I)として、一日約10〜200mg/kg体重とな
る量である。
【0023】
【実施例】以下に、実施例,参考例および実験例を挙げ
て本発明をさらに具体的に説明する。
【0024】実施例1 2−アミノ−4−クロロピロロ〔2,3−d〕ピリミジ
ンの製造:2−アミノピロロ〔2,3−d〕ピリミジン
−4−オン(45g)をオキシ塩化リン(150ml)に
懸濁し、110℃で3時間撹拌反応した。過剰のオキシ
塩化リンを減圧で留去し、残渣に氷水(600ml)を加
え全溶した後、冷却撹拌下、濃アンモニア水でpH9に
調整した。生じた沈澱物を濾取し、水で洗滌後、熱メタ
ノール(4リットル)より再結晶すると目的物(34.
6g)が得られた。 NMR(DMSO−d6,60MHz):δ 6.23(d,1H), 6.
40(bs,3H), 7.05(d,1H) IR(KBr):ν 3420, 3330, 3170, 2970, 2820, 168
0, 1640, 1620, 1570cm-1 UV λmax MeOH:232, 258, 319 nm
【0025】実施例2 4−クロロ−2−n−オクタノイルアミノピロロ〔2,
3−d〕ピリミジンの製造:実施例1で得られた2−ア
ミノ−4−クロロピロロ〔2,3−d〕ピリミジン(1
6.9g)を乾燥ピリジン(200ml)に懸濁,溶解
し、氷冷撹拌下にn−オクタノイルクロリド(21.2
g)を加えた後、室温に戻して1時間反応した。反応混
合物に、9.9%エタノール性アンモニア(w/v)を
加え、更に室温で 2時間撹拌放置した後、溶媒を減圧
で留去した。残渣に水(500ml)を加え、室温で1時
間撹拌し、生じた不溶物を濾取し、重曹水,次いで水で
洗滌し乾燥すると黄色の粉末状晶(23.3g)となっ
た。このものを1,2−ジメトキシエタンより再結晶す
ると目的物(20.9g)が得られた。 NMR(CDCl3/DMSO−d6,60MHz):δ 0.87
(t,3H), 1.30(bs,10H),2.50(t,2H), 6.34(d,1H), 7.30
(d,1H), 10.37(s,1H), 12.10(bs,1H) IR(KBr):ν 3430, 3220, 2920, 1645, 1610, 158
5, 1375cm-1
【0026】実施例3 2−n−オクタノイルアミノピロロ〔2,3−d〕ピリ
ミジン−4−チオンの製造:実施例2で得られた4−ク
ロロ−2−n−オクタノイルアミノピロロ〔2,3−
d〕ピリミジン(19.9g)とチオ尿素(38g)と
を2−メトキシエタノール(240ml)に懸濁,溶解
し、100℃で2.5時間撹拌反応した。溶媒を減圧で
留去した後、残渣に1.8%の重曹水(300ml)を加
え、室温にてよく撹拌した。生じた沈澱を濾取し、エタ
ノールより再結晶すると目的物(15.7g)が得られ
た。 NMR(CDCl3/DMSO−d6,60MHz):δ 0.87
(t,3H), 1.33(bs,10H),1.47(t,2H), 6.63(q,1H), 6.90
(q,1H), 11.27(bs,2H), 13.20(bs,1H) IR(KBr):ν 3220, 1680, 1635, 1600, 1310cm-1
【0027】実施例4 5−N,N−ジベンジルアミノメチル−2−オクタノイ
ルアミノピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−4−チオン
の製造:実施例3で得られた2−オクタノイルアミノピ
ロロ〔2,3−d〕ピリミジン−4−チオン(3.5g)
とジベンジルアミン(9.5g)とを、水/酢酸(1:
4,120ml)に溶解し、35%ホルマリン(4.2
g)を加えて、60℃で14時間反応した。溶媒を減圧
で留去し、水(30ml)を加えて再び留去した後、残渣
に2N−HCl(64ml)及びメタノール(100ml)
を加えて60℃で1.5時間撹拌した。大部分のメタノ
ールを減圧留去し、水層をアンモニア性アルカリとな
し、酸性亜硫酸ソーダ(5.7g)を添加した後、クロ
ロホルムで抽出した。クロロホルム層を濃縮乾固すると
粗目的物(3.95g)が得られた。このものはこれ以
上精製することなく直接次の反応に用いることが出来
る。 NMR(CDCl3,60MHz):δ 0.83(t,3H), 1.20(b
s,10H), 2.70(t,2H), 4.07(bs,4H), 4.40(bs,2H), 7.20
(m,11H)
【0028】実施例5 5−N,N−ジイソブチルアミノメチル−2−オクタノ
イルアミノピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−4−チオ
ンの製造:実施例4と同様にして、2−オクタノイルア
ミノピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−4−チオン(3.
5g)とジイソブチルアミン(4.5g)とを反応させ
ると粗目的化合物(2.3g)が得られた。 NMR(CDCl3,60MHz):δ 0.85(t,3H), 0.90
(d,12H), 1.20〜2.00(m,12H), 2.40〜2.70(m,6H), 4.40
(bs,2H), 7.20(bs,1H)
【0029】参考例1 2−アミノ−5−{(3S,4R,5S)−4,5−ジ
ヒドロキシシクロペント−1−エン−3−イルアミノメ
チル}ピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−4−チオン
(6−チオQ塩基)の製造:実施例4で得られた粗5−
N,N−ジベンジルアミノメチル−2−オクタノイルア
ミノピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−4−チオン(3.
3g)と(3S,4R,5S)−4,5−O−イソプロ
ピリデン−4,5−ジヒドロキシシクロペント−1−エ
ン−3−イルアミン(1.55g)とをエタノール(1
50ml)に溶解し、封管中75℃で20時間反応した。
冷後、反応液にテトラヒドロフラン(75ml)及び40
%水酸化カリウム水溶液(11ml)を加え、5℃で3日
間放置した。このものに30%塩化アンモニウム水溶液
(11ml)を加え、濃縮乾固し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで、7%NH3 含有エタノール/
クロロホルム(1:4)を流出溶媒として分離精製する
と2−アミノ−5−{(3S,4R,5S)−4,5−
O−イソプロピリデン−4,5−ジヒドロキシシクロペ
ント−1−エン−3−イルアミノメチル}ピロロ〔2,
3−d〕ピリミジン−4−チオンが得られた。このもの
全量をメタノール(100ml)及び2N−HCl(16m
l)に溶解し、室温にて一夜放置した後、溶媒を濃縮乾
固すると目的物の2塩酸塩(1.07g)が得られた。 NMR(D2O,60MHz):δ 4.20〜4.60(m,2H), 4.4
7(bs,2H), 6.13(m,2H),7.03(s,1H) IR(KBr):ν 2930, 2780, 1690, 1590, 1200cm-1
【0030】参考例2 2−アミノ−5−アミノメチルピロロ〔2,3−d〕ピ
リミジン−4−チオン(6−チオPreQ1塩基)の製
造:実施例4で得られた粗5−N,N−ジベンジルアミ
ノメチル−2−オクタノイルアミノピロロ〔2,3−
d〕ピリミジン−4−チオン(1.0g)をエタノール
(50ml),テトラヒドロフラン(30ml)及び濃アン
モニア水(20ml)の混液に溶解し、封管中、80℃で
1.5時間反応した。溶媒を減圧で留去した後、残渣を
エーテルで洗滌し、不溶分をセルロースパウダー(アビ
セル,旭化成工業株式会社製)で、濃アンモニア飽和n
−ブタノールを流出溶媒として分離精製すると目的物
(215mg)が得られた。理化学データはメタノール性
塩酸で塩酸塩に変換した後測定した。 NMR(D2O/CD300,60MHz):δ 4.13(bs,2H),
6.90(bs,1H) IR(KBr):ν 2920, 1690, 1595, 1195cm-1
【0031】実験例1 参考例1の化合物のtRNAへの取り込み実験:〔3H〕
グアニンラベルtRNA*)(8000cpm),70mMの
トリス塩酸塩,60mMの塩化マグネシウム,0.5単位
のラット肝tRNA−グアニントランス グリコシレース
及び0.02 OD260の参考例1で得られた化合物を1
00μlになる様に調整し、37℃で17時間反応し
た。反応液をワットマン3MM濾紙(ワットマン社製,
米国)につけて5%トリクロロ酢酸水溶液で3回洗滌
し、更にエタノール/エーテル(1:1)及びエーテル
のみで各1回洗滌し、乾燥後、トルエン系シンチレーシ
ョン液にて測定すると81%のtRNAに参考例1の化
合 物が取り込まれていた。 *) tRNAのアンチコドンの第1字目を〔3H〕グアニ
ンでラベルしたtRNA。
【0032】実験例2 実験例1と同様にして、参考例2の化合物tRNAへの
取り込み率を測定したところ57%であった。
【0033】実験例3 1×104個のL5178Yマウス腫瘍細胞を10%牛
胎児血清,20μMの2−メルカプトエタノールおよび
100μg/mlのカナマイシンを含有する2ml培養液R
PMI−1640(日本製薬株式会社製)に懸濁し、薬
物投与前24時間37℃で培養した。ついで稀釈液とし
て上記の培養液を用い、参考例1で得られた化合物を5
段階の1/4稀釈で化合物の最大濃度が200μg/ml
になる様に培地に入れ、更に72時間培養し、細胞数を
カウンターで測定し、非処理対象群を100%としてI
50(50%増殖阻止濃度)を算出したところ、22μ
g/mlであった。
【0034】実験例4 体重20gのBALB/cマウスの皮下に5×104
のMethA腫瘍細胞を移殖し、移殖後、4日目から1日
1回,14日間連続して上記マウスに対する投与量が1
00mg/kgとなるよう前述の参考例1で得られた化合物
を蒸留水0.1mlに溶解した溶液をマウスの腹腔内に注
射投与した。移殖後35日目の腫瘍結節を摘出し、その
重量を測定した。無投与の対象群のそれと比較して腫瘍
の成長抑制が認められた。腫瘍阻止率は71%を示し
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、R1はアシル基を、R2およびR3はα位がメチ
    レン基であるアルキル基,アルケニル基,アラルキル基
    を示し、R2とR3とが隣接する窒素原子とともに環状ア
    ミノ基を形成していてもよい。〕で表わされる化合物ま
    たはその塩。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 〔式中、R1はアシル基を示す。〕で表わされる化合物
    と一般式 【化3】 〔式中、R1およびR3はα位がメチレン基であるアルキ
    ル基,アルケニル基,アラルキル基を示し、R2とR3
    が隣接する窒素原子とともに環状アミノ基を形成してい
    てもよい。〕で表わされる化合物とをマンニッヒ反応に
    付すことを特徴とする一般式 【化4】 〔式中、R1はアシル基を、R2およびR3はα位がメチ
    レン基であるアルキル基,アルケニル基,アラルキル基
    を示し、R2とR3とが隣接する窒素原子とともに環状ア
    ミノ基を形成していてもよい。〕で表わされる化合物ま
    たはその塩の製造法。
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