JPH07100513B2 - 閉塞部品 - Google Patents

閉塞部品

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JPH07100513B2
JPH07100513B2 JP2149155A JP14915590A JPH07100513B2 JP H07100513 B2 JPH07100513 B2 JP H07100513B2 JP 2149155 A JP2149155 A JP 2149155A JP 14915590 A JP14915590 A JP 14915590A JP H07100513 B2 JPH07100513 B2 JP H07100513B2
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達彦 川岡
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、柔軟な容器の出入口に配設することによって
流体の流れを閉塞するようになされた閉塞部品に関す
る。
(従来の技術) 一般に、柔軟な容器の注入口または排出口に、該容器内
の流体を閉塞するようになされた閉塞部品を使用するこ
とは公知である。すなわち、この閉塞部品は、柔軟な容
器の出入口に固定されることによって、該出入口に連通
する導管内に配設され、未使用状態で、該容器内の流体
を閉塞するようになされている。そして、使用時に、こ
の閉塞部品に設けられた破断面を、導管の外側から力を
加えることによって破断することで、出入口を開口状態
とし、容器内に閉塞されていた流体を流動可能とする。
従来より、この破断部は、円筒形状となされた閉塞部品
の外周部の円周方向に沿ってクサビ状の溝を刻設するこ
とによって形成されており、閉塞部品を折り曲げること
によってこの溝が破断されるようになされている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記従来の閉塞部品は、特別に破断性が考慮さ
れたものではなかったので、破断の際に、一方に折り曲
げて破断部を部分的に破断した後、逆方向に折り曲げる
ことで破断部を完全に破断しなければならなかったり、
両手で相当な力を加えなければ破断されないといった不
都合があった。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたもので、片手で容
易に破断できるとともに、切り離し性の良い閉塞部品を
提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明の閉塞部品は、一端が閉塞された閉塞円筒形状の
部品本体の外周縁部に、クサビ状の溝を刻設した破断部
が形成され、この破断部を挟んで閉塞された一端側が閉
塞部、閉塞されていない他端側が固定部となされ、柔軟
な容器の出入口に固定部を固定することによって、該出
入口に連通する導管内を閉塞部が閉塞するように配設さ
れ、この導管外部から部品本体を折り曲げることによっ
て破断部を破断して出入口を開口状態とするようになさ
れた部品であって、破断部の溝部内径が5mm以下、破断
部の溝幅が0.5mm以上1.5mm以下、破断部の溝肉厚が0.35
mm以上0.6mm以下、破断部の溝部両側面のうち固定部側
の傾斜角度がそれぞれ25゜以上90゜以下、閉塞部側の傾
斜角度が45゜以上90゜以下となされるとともに、材質
が、ポリ塩化ビニル樹脂または塩化ビニルとこれと共重
合しうる単量体との共重合体100重量部と、安定剤0.05
重量部以上、エポキシ化大豆油3重量部以上15重量部以
下よりなるものである。
(作用) 閉塞部材は、柔軟な容器の出入口に固定部を固定するこ
とによって、該出入口に連通した導管内を閉塞部が閉塞
するように配設する。そして、この導管の外側から片手
で力を加え、内部に配設された閉塞部品を折り曲げるこ
とによって、該閉塞部品の破断部を破断する。その結
果、この閉塞部品によって閉塞されていた容器の出入口
が開口状態となり、該容器内の流体が流動可能となる。
この際、破断部の溝部内径を5mm以下、破断部の溝幅を
0.5mm以上1.5mm以下、破断部の溝肉厚を0.35mm以上0.6m
m以下、破断部の溝部両側面のうち、固定部側の傾斜角
度をそれぞれ25゜以上90゜以下、閉塞部側の傾斜角度を
45゜以上90゜以下とするとともに、材質を、ポリ塩化ビ
ニル樹脂または塩化ビニルとこれと共重合しうる単量体
との共重合体100重量部と、安定剤0.05重量部以上2重
量部以下、エポキシ化大豆油3重量部以上15重量部以下
よりなるものとすることによって、切り離し性が良く、
容易に破断することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、閉塞部品1の全体構成を示している。
すなわち、この閉塞部品1は、一端が閉塞された閉塞円
筒形状の部品本体10の外周部に、クサビ状の溝を刻設し
た破断部11が形成されたものである。
容器本体10は、その略中央部分に破断部11が形成されて
いる。そして、この破断部11を挟んで一方が閉塞部12、
他方が固定部13となされている。
閉塞部12は、固定部13よりも小径の円筒状に形成されて
いる。これによって、破断後の閉塞部12が固定部13から
離れて導管2内を移動しやすいようになされている。ま
た、端部に向かうに従って先細りとなるように形成され
ている。これによって、導管2内に閉塞部品1を挿入し
やすいようになされている。この閉塞部12の閉塞具合
は、内部全体を円筒状態として端部側だけを閉塞しても
よく、本実施例のように内部全体を閉塞して内部があま
り円筒状態とならないようにしてもどちらでもよい。た
だし、破断部11は円筒状態で内部が中空でなければなら
ない。
固定部13は、閉塞部品1を導管内2に嵌入することがで
きるように、導管2の内径と略同径もしくは若干大径の
円筒形状となされている。また、この嵌入した状態で導
管2内に入り込んでしまわないように、固定部13の端部
側にフランジ14が周設されている。さらに、この固定部
13の内周から外周に渡る肉厚部分には周方向に沿って嵌
合部15が形成され、この嵌合部15内に、前記導管2より
も小径の導管3を嵌合固定することができるようになさ
れている。また、この導管3の嵌合状態を安定させるた
めに、嵌合部15よりも内側の部分はさらに突設されて導
管3内に充分に挿入するようになされた挿入部19を構成
している。
破断部11は、容器本体10の外周面に、周方向に沿ってク
サビ状の溝を刻設することによって、この溝部16の厚み
tが薄くなるように形成されている。すなわち、一定の
幅で形成された溝部16と、閉塞部12側に形成された傾斜
面17と、固定部13側に形成された傾斜面18とによって構
成されている。
溝部16の厚みtは、薄い方が好ましいが、あまり薄く形
成すると、未使用時に不用意に破損する危険性があり、
また、成形時に厚みを均一にするのが困難となる。一
方、厚くなると片手で容易に破断することができなくな
る。そのため、この溝部16の厚みtとしては、0.35mm以
上0.6mm以下が好ましい。
溝部16の幅lは、長くなると成形が困難となる。また、
短くなると、破断時に溝部16が充分に伸縮せず、破断に
到るまでに過大な力が必要となる。そのため、この溝部
16の幅lとしては、0.5mm以上1.5mm以下が好ましい。
固定部13側に形成された傾斜面18の傾斜角度は25゜以上
90゜以下が好ましい。25゜未満の場合は、成形が困難と
なる。
閉塞部12側に形成された傾斜面17の傾斜角度は45゜以上
90゜以下が好ましい。45゜未満の場合は、成形が困難と
なる。
溝部16の内径dは、5mm以下が好ましい。5mmを越えると
片手で折り曲げるのが困難となる。
また、このようになる閉塞部品1の材質としては、ポリ
塩化ビニル樹脂または塩化ビニルとこれと共重合しうる
単量体との共重合体100重量部と、安定剤0.05重量部以
上2重量部以下、エポキシ化大豆油3重量部以上15重量
部以下よりなるものを使用することが好ましい。
折れ性の良好な樹脂としてはポリ塩化ビニルの場合、平
均重合度が700〜1300、好ましくは700〜1000である。
塩化ビニルと共重合しうる単量体としては、エチレン、
プロピレンが好ましく、折れ性の良好なものとしてはエ
チレン、またはプロピレンが2〜5重量%で、平均重合
度が600〜900が好ましい。
これら、樹脂100重量部に安定剤を少なくとも0.05重量
部と、エポキシ化大豆油3〜15重量部が加えられる。
安定剤は、着色を防ぐため、0.05重量部以上が必要とさ
れる。
また、エポキシ化大豆油は、3重量部未満では熱安定性
が劣り、着色するので好ましくなく、15重量部以上では
樹脂が柔軟になり折れにくくなるので好ましくない。
このようになる閉塞部品1は、例えば輸液、グリセリン
浣腸液等の容器に使用することができる。
すなわち、未使用状態でこれら容器内の内容液を無菌的
に保存することができる。
次に、この閉塞部品の実用性を明らかにするために行っ
た実験例を示す。
〔実験例〕 閉塞部品の成形 ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度800)100重量部と、Ca
−Zn系安定剤(アデカアーガス社製 マーク37)1.5重
量部と、ポリエチレンワックス(三井石油化学社製 ハ
イワックス4202E)1.0重量部と、エポキシ化大豆油(ア
デカアーガス社製 0−130P)10重量部とを混練し、ペ
レットを作成後、射出成形によって閉塞部品を成形し
た。
得られた閉塞部品は、溝部の厚みtが0.35mm、溝部の幅
lが0.7mm、固定部側に形成された傾斜面の傾斜角度が5
8.2゜、閉塞部側に形成された傾斜面の傾斜角度が31.8
゜、溝部の内径dが3.8Φmmであった。これを本発明に
係る閉塞部品Aとした。
同様にして、溝部の厚みtが0.35mm、溝部の幅lが0m
m、固定部側に形成された傾斜面の傾斜角度が60゜、閉
塞部側に形成された傾斜面の傾斜角度が60゜、溝部の内
径dが3.8Φmmの閉塞部品を形成した。これを比較対象
とする閉塞部品Bとした。
同様にして、溝部の厚みtが0.35mm、溝部の幅lが0m
m、固定部側に形成された傾斜面の傾斜角度が30゜、閉
塞部側に形成された傾斜面の傾斜角度が60゜、溝部の内
径dが3.8Φmmの閉塞部品を形成した。これを比較対象
とする閉塞部品Cとした。
また、ポリ塩化ビニル樹脂(平均重合度800)100重量部
と、Ca−Zn系安定剤(アデカアーガス社製 マーク37)
1.5重量部と、ポリエチレンワックス(三井石油化学社
製 ハイワックス4202E)1.0重量部と、エポキシ化大豆
油(アデカアーガス社製 0−130P)20重量とを混練
し、ペレットを作成後、射出成形によって、上記閉塞部
品Aと同じサイズの閉塞部品を成形した。これを比較対
象とする閉塞部品Dとした。
折れ強度の測定 これらの閉塞部品A、B、C、Dを、第2図に示すよう
に、内径10Φmm、外径12Φmmの柔軟なポリ塩化ビニル樹
脂系チューブで接合した状態で折れ強度試験を行った。
この折れ強度試験は、20mm間隔の2個の支点4,4上に閉
塞部品を置き、木屋製作所硬度計(最小目盛0.2kg、最
大目盛20kg)の先端5(3Φmm)を破断部近傍の閉塞部
に当てて荷重をかけることによって行い、破断部が破断
して折れたときの荷重を測定した。なお、測定は室温下
で行った。
その結果、閉塞部品Aは7.4kgの荷重をかけたところで
折れた。また、閉塞部品Bは13.2kg、閉塞部品Cは14.5
kgの荷重をかけたところでそれぞれ折れた。閉塞部品D
は折れずに全体的に曲がるのみであった。
片手で折れる基準 溝部の内径が5mm以下であって、荷重をかけることによ
って折れる閉塞部品について、折れ強度と、手で折った
場合との関係を調べた。この関係は、折れ強度の異なる
閉塞部品を、複数の人間がそれぞれ手で折り、片手で折
れた場合、両手で折れた場合、両手でも折れなかった場
合の折れ強度の範囲を決定することによって行った。
その結果、折れ強度が10kg未満のものについては片手で
折れる、折れ強度が10kg以上17kg未満のものについては
両手で折れる、折れ強度が17kg以上のものについては両
手でも折れないといった基準が得られた。
考察 この基準に当てはめてみると、本発明に係る閉塞部品A
は片手で容易に折ることができる。一方、閉塞部品B、
Cは両手でないと折ることができない。また、閉塞部品
Dは、閉塞部品の材質として好ましくない。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によると、片手で容易に破断
することができ、破断部の切り離し性が良いので、使い
易さに優れた閉塞部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る閉塞部品の全体構成を示す部分破
断側面図、第2図は同図における破断部の拡大図、第3
図は実験例に係る閉塞部品の折れ強度の測定方法を示す
部分破断側面図である。 1……閉塞部品 10……部品本体 11……破断部 16……溝部(溝) 17,18……傾斜面(溝部両側面) 2,3……導管 d……溝部内径 l……幅(溝幅) t……厚み(溝肉厚) α,β……傾斜角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が閉塞された閉塞円筒形状の部品本体
    の外周縁部に、クサビ状の溝を刻設した破断部が形成さ
    れ、この破断部を挟んで閉塞された一端側が閉塞部、閉
    塞されていない他端側が固定部となされ、柔軟な容器の
    出入口に固定部を固定することによって、該出入口に連
    通する導管内を閉塞部が閉塞するように配設され、この
    導管外部から部品本体を折り曲げることによって破断部
    を破断して出入口を開口状態とするようになされた部品
    であって、 破断部の溝部内径が5mm以下、破断部の溝幅が0.5mm以上
    1.5mm以下、破断部の溝肉厚が0.35mm以上0.6mm以下、破
    断部の溝部両側面のうち、固定部側の傾斜角度がそれぞ
    れ25゜以上90゜以下、閉塞部側の傾斜角度が45゜以上90
    ゜以下となされるとともに、材質が、ポリ塩化ビニル樹
    脂または塩化ビニルとこれと共重合しうる単量体との共
    重合体100重量部と、安定剤0.05重量部以上、エポキシ
    化大豆油3重量部以上15重量部以下よりなることを特徴
    とする閉塞部品。
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