JPH0699830A - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JPH0699830A
JPH0699830A JP25112892A JP25112892A JPH0699830A JP H0699830 A JPH0699830 A JP H0699830A JP 25112892 A JP25112892 A JP 25112892A JP 25112892 A JP25112892 A JP 25112892A JP H0699830 A JPH0699830 A JP H0699830A
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driver
steering
unit
driving tendency
assist force
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JP25112892A
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Kazunori Oda
和典 織田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は運転者の要求に応じて車両の操舵ア
シスト力を可変制御する操舵装置に関し、運転者の要求
にきめ細く対応できる車両の操舵装置を実現することを
目的とする。 【構成】 運転傾向係数決定手段100は、音声認識部
20よりの運転者の操舵力に対する要求を表わす選択信
号と、入力部30よりの走行状態を表わす各種パラメー
タとから階層型ニューラルネットワークを用いて学習に
より運転者の運転傾向係数を求める。この運転傾向係数
は入力部30よりの各種パラメータと共にアシスト力算
出部60に入力されて階層型ニューラルネットワークに
よりアシスト力が算出される。この算出アシスト力に基
づいてアシスト力発生機構70により操舵アシスト力が
発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の操舵装置に係り、
特に運転者の要求に応じて車両の操舵アシスト力を可変
制御する操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、走行状態に応じて操舵アシス
ト力を発生してハンドルの操舵力の一部分を補助するこ
とにより、据え切り時及び低速走行時は十分に軽く、中
高速走行時においては操舵量に応じて適度な手応えが得
られるようにした、パワーステアリング装置と称される
車両の操舵装置が実用化されている。
【0003】しかし、同じ走行状態であっても運転者が
要求するハンドル操舵力は運転者毎に異なるため、車両
の走行状態だけでなく、種々の運転者の運転傾向に適合
した操舵アシスト力を発生することが要求される。そこ
で、従来、運転状況パラメータ等からアソシアトロンを
用いて運転者の希望する操舵特性の情報パターンを作成
し、その情報パターンが実際の走行状態に合致したとき
に、運転者が希望する操舵特性の走行状態下にあるもの
と判定して操舵アシスト力をファジー制御するようにし
た車両の操舵装置が知られている(特開平2−7446
9号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の車両の操舵装置では、運転者が選択した運転傾向によ
り得られる操舵アシスト力特性が、万人向けの代表的な
特性であるから、走行状態を表わすパラメータが同じと
きに同じ運転傾向を選択すると同じ操舵アシスト力特性
が得られてしまうこととなる。しかし、選択したその運
転傾向により得られる他の走行状態のときの操舵アシス
ト力特性は運転者によっては必ずしも同一ではないた
め、最適な操舵アシスト力を得ることができない。
【0005】また、アソシアトロンは一種の相互結合型
ニューラルネットワークであるため、同数のユニット
(神経細胞モデル)を用いた階層型ニューラルネットワ
ークに比べて結合数が多くて計算時間がかかる。また、
きめ細かな制御をしようとして、選択可能な運転傾向の
数を増すと、ファジー制御ではメンバシップ値がべき乗
で増加し、メンバシップ値が膨大になり、計算速度が低
下してしまう。従って、ある程度の実用的な計算速度を
確保しようとすると、メンバシップ値を制限せざるを得
ず、従来の操舵装置では制御範囲が狭く、きめ細かな制
御ができない。更に、上記の従来の操舵装置では、運転
傾向の選択が運転者のスイッチ操作で行なわれるが、一
般に操舵アシスト力が運転者の意図する大きさと異なる
ことを運転者が感じるのはハンドル操作中であり、よっ
て上記のスイッチ操作が実際には困難なことが多い。
【0006】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
階層型ニューラルネットワークを用いて運転者の運転傾
向を決定することにより、上記の課題を解決した車両の
操舵装置を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は図1の原理ブロック図に示すように、走行
状態を表わす各種パラメータと運転者の操舵アシスト力
に対する要求を表わす選択信号とから階層型ニューラル
ネットワークにより運転者の運転傾向係数を求める運転
傾向係数決定手段100と、上記の運転傾向係数と各種
パラメータとに基づき階層型ニューラルネットワークに
よりアシスト力を算出するアシスト力算出部60と、上
記算出アシスト力に基づいて車両のハンドルに対する操
舵アシスト力を発生するアシスト力発生機構70とを有
する構成である。
【0008】
【作用】本発明では、運転傾向係数決定手段100及び
アシスト力算出部60に夫々階層型ニューラルネットワ
ークを用いているが、運転傾向係数決定手段100を構
成する階層型ニューラルネットワークは出力を可変する
ための「重み」と「しきい値」はデータとしてもってい
るのではなく学習で可変できるため、運転者のそれまで
の運転特性と現在の走行状態と現在の運転者の操舵アシ
スト力の要求とから、運転傾向係数を運転者の要求の都
度学習して決定することができることとなり、よって従
来装置に比し操舵アシスト力の制御範囲を大幅に広げる
ことができる。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例のブロック図を示
す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付して
ある。図1において、収音部10は運転者の発声を収音
可能な位置(例えばハンドル中央)に設けられた、例え
ばマイクロホンとフィルタ回路よりなり、運転者が操舵
アシスト力に対する要求が必要なときに発声する「重
く」又は「軽く」の音声をマイクロホンで電気信号に変
換した後、フィルタ回路を通して図3(A)に示す如き
時間離散的な音声データ、又は図3(B)に示す如き周
波数領域の離散的な音声データを出力する。
【0010】図2の音声認識部20はこの音声データを
認識して選択信号を出力する回路で、例えば図4に示す
如くデータ入力部21、規格化部22、第1のニューラ
ルネットワーク23及び選択信号出力部24より構成さ
れている。図4において、前記離散的音声データa1
2 ,…,an はデータ入力部21を通して規格化部2
2に入力され、ここで各値が「0」〜「1」の実数に規
格化される。そして、この規格化された音声データ
1 ,b2 ,…,bn は第1のニューラルネットワーク
(以下、「NN」と略す)23に入力される。
【0011】この第1のNN23は例えば図5に示す如
く、入力層ユニット231、第1中間層ユニット23
2、第2中間層ユニット233及び出力層ユニット23
4からなる4層の階層型で、公知の補習学習付きバック
プロパゲーション仮想インピーダンス法で学習を行な
う。ここで、この学習方法について説明するに、説明の
簡単のため、図6に示す如き3層NNについて考える
と、入力層の第iユニットの中間層の第jユニットへの
出力データの重み(結合計数)をw1ji、中間層の第j
ユニットの出力層の第kユニットへの出力データの重み
をw2kjとし、中間層の第jユニットのしきい値をθ2
j 、出力層の第kユニットのしきい値をθ3kとし、ま
たfをシグモイド関数等の非線形関数とすると、中間層
の第jユニットの出力yj 及び出力層の第kユニットの
出力zk は夫々次式で表わされる。
【0012】
【数1】
【0013】ただし、f(u)=1/{1+e-u/T} T:シグモイド関数の形状パラメータ そして、バックプロパゲーション法の学習の過程は次の
ように表わされる。
【0014】
【数2】
【0015】ただし、tは学習回数、tが0以下のとき
Δw,Δθは夫々0、またLimitは補習学習の許容
誤差を表わす。また、ε,αは正の実定数、βは正又は
負の実数である。
【0016】NNを実現するためのハードウェアは専用
のニューロチップでもよいし、コンピュータを用いても
よい。コンピュータを用いた場合は、コンピュータ内の
リード・オンリ・メモリ(ROM)に出力zk を求める
ためのプログラムと、上記重みw1ji,w2kj、しきい
値θ1j ,θ2k 等が格納され、コンピュータ内のラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)にはxi ,yj ,z
k を格納し、ROM及びRAMからのデータに基づき中
央処理装置(CPU)が演算を行なう。
【0017】第1のNN23は上記の学習方法で予め正
しい出力が得られるように学習した、学習済の音声認識
用NNで、特定話者用又は不特定話者用が用いられる。
特定話者用NNの場合は、特定の運転者に「重く」及び
「軽く」と順次発音させ、そのときの規格化部22から
のデータb1 ,b2 ,…,bn を入力とし、そのときの
NNの出力を教師信号として学習を行なう。必要ならば
上記動作を繰り返す。第1のNN23をこの特定話者用
NNとした場合は、その特定の運転者に対する音声認識
率が高くできるという特長がある。
【0018】一方、第1のNN23として不特定話者用
のNNを用いる場合は、予め装置の開発段階で多数のパ
ネラーに「重く」と「軽く」とを夫々発音させて上記と
同様の学習を行ない、その学習済のNNを第1のNN2
3とする。
【0019】図5の第1のNN23の出力層234から
は、2つの出力信号H及びLが出力されるが、認識した
音声が「重く」のときには出力信号Hの値の方が出力信
号Lの値より大であり、認識した音声が「軽く」のとき
には逆の結果となる。そこで、図4に示す選択信号出力
部24は第1のNN23の出力信号H及びLから、運転
者の発声を認識した選択信号を図7に示すフローチャー
トに従って出力する。図7において、まず出力信号Hが
しきい値θH (これは実数である)以上の値であるかど
うか判定し(ステップ241)、H≧θH のときは運転
者が「重く」と発声していると判断して、その旨を示す
第1の選択信号を出力する(ステップ242)。他方、
H<θH のときはもう一つの出力信号Lがしきい値θL
(これは実数である)以上であるか否か判定し(ステッ
プ243)、L≧θL のときは運転者が「軽く」と発声
していると判断してその旨を示す第2の選択信号を出力
する(ステップ244)。しかし、L<θL と判定され
たときは運転者の発声が「重く」でも「軽く」でもない
その他の音声と判断して選択信号を出力することなくこ
のルーチンを抜ける(ステップ245)。
【0020】再び図2に戻って説明するに、上記の構成
の音声認識部20の出力選択信号は学習制御部50と共
に前記運転傾向係数決定手段100を構成する運転傾向
係数決定部40に、入力部30からの車両の走行状態を
表わす各種パラメータと共に入力される。ここで、入力
部30は図8に示す如く、ハンドルの操舵角St を検出
する操舵角センサ31、車両に搭載されたエンジンの回
転数Nを検出するエンジン回転数センサ32、アクセル
ペダルに連動して開度が制御されるスロットルバルブの
開度Slを検出するスロットル開度センサ33、車速V
を検出する車速センサ34等の各センサと、各センサ3
1〜34の出力St ,N,Sl及びVの単位時間当りの
変化を夫々示す差分値St ’,N’,Sl’及びV’を
夫々出力する差分器35〜38などよりなる。
【0021】図2の運転傾向係数決定部40は図9に示
す如き構成とされている。同図中、図2と同一構成部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。図9に示す
ように、運転傾向係数決定部40は規格化部41、第2
のNN42及び運転傾向係数算出部43よりなる。規格
化部41は入力部30よりの前記した走行状態を表わす
各種パラメータSt ,St ’,N,N’,Sl,S
l’,V,V’が入力され、それらを「0」〜「1」の
値(実数)を示すように規格化して第2のNN42へ出
力する。
【0022】第2のNN42は運転者の運転傾向を推定
するためのNNで、図10に示す如く、入力層ユニット
421、第1中間層ユニット422、第2中間層ユニッ
ト423及び出力層ユニット424からなる階層型であ
る点は第1のNN23と同じであるが、第1のNN23
は学習済であるのに対し、第2のNN42は予めほぼ正
しい出力をするように「重み」と「しきい値」の初期値
が与えられているが、運転者の意思と第2のNN42の
出力が異なった場合、後述の運転傾向係数算出部43よ
り出力される運転者の意思を示す信号SP ’を教師信号
として入力されて前記バックプロパゲーション仮想イン
ピーダンス法で学習し、次回から運転者の意思に合った
出力が得られるように「重み」と「しきい値」が更新で
きるようにされている点が異なる。これにより、出力層
ユニット424からは走行状態や運転者の運転状況を加
味したスポーツ度SP が出力されて運転傾向係数算出部
43に入力される。
【0023】この運転傾向係数算出部43は図11のフ
ローチャートに従った動作を行なう。すなわち、まず上
記入力スポーツ度SD を変数SP に代入する(ステップ
401)。ここで、スポーツ度SP (=SD )は、運転
者の運転傾向を表わす変数で、「0.0」から「1.
0」の実数で表わされ、差分値St ’,N’,Sl及び
V’等が大きいほど車速、操舵角等の大なる変化を好
む、すなわちスポーツ運転指向の強い運転傾向を示して
いるものとして、大なる値を示す。
【0024】続いて、運転傾向係数算出部43は音声認
識部20からの選択信号が「重く」であることを示して
いるか否か判定し(ステップ402)、「重く」を示し
ているときは運転者がより車速等の変化を好む、スポー
ツ度の高い操舵アシスト力を要求していると判断し、S
P <1.0の条件を満足しているか否か判定し(ステッ
プ403)、SP <1.0のときは現在の値SP に定数
ΔSP (例えば0.1)を加算して(ステップ40
4)、よりスポーツ度の高い修正スポーツ度SP ’、す
なわち運転傾向係数を算出する。そして、学習制御部5
0を介して第2のNN42の重み又はしきい値を可変し
てSP ’に対応した出力が第2のNN42より出力され
るように学習する(ステップ405)。一方、SP
1.0のときはスポーツ度SP は最大であるので、その
値を運転傾向係数(修正スポーツ度)S P ’とする(ス
テップ406)。
【0025】ステップ402で入力選択信号が「重く」
を示していないと判定したときは、ステップ407へ進
み、入力選択信号が「軽く」を示しているか否か判定す
る。「軽く」を示しているときは、運転者が現在よりも
車速等の変化が少ない(スポーツ度が低い)操舵アシス
ト力を要求していると判断して、ステップ408へ進
み、SP >0.0であるか否か判定する。
【0026】SP >0.0のときは現在の値SP から定
数ΔSP を減算して(ステップ409)、よりスポーツ
度の低い運転傾向係数(修正スポーツ度)SP ’を算出
し、その値に基づいて前記第2のNN42の学習を学習
制御部50を介して行なう(ステップ410)。SP
0.0のときは最小値であり、これより低いスポーツ度
はないのでSP の値をそのまま運転傾向係数(修正スポ
ーツ度)SP ’とする(ステップ411)。
【0027】このようにしてステップ405,406,
410又は411の処理が終ると、運転傾向係数(修正
スポーツ度)SP ’を運転者の意図する運転特性として
図2のアシスト力算出部60へ出力する(ステップ41
3)。このように、運転傾向係数決定部40は走行状態
やそれまでの運転特性に現在の運転者の操舵アシスト力
の要求を加味した運転傾向係数(修正スポーツ度)
P ’を決定する。
【0028】アシスト力算出部60は図12に示す如
く、第3のNN61とデータ変換部62とよりなる。第
3のNN61は図13に示す如く、入力層ユニット61
1、第1中間層ユニット612、第2中間層ユニット6
13及び出力層ユニット614からなる階層型で、前記
第1のNN23と同様に学習済のものが用いられる。
【0029】この第3のNN61は道路状況(走行状
態)を推定するためのもので、例えば車速Vが小のとき
は路地、車速Vが中程度のときは一般道路、車速Vが大
なるときは高速道路を夫々走行しているものと推定した
り、スロットル開度Slが大で、かつ、車速Vが小なる
ときは上り坂走行であり、スロットル開度Slが小で、
かつ、車速の差分値V’が大なるとき下り坂走行である
と推定し、また道路が渋滞しているか空いているかなど
を推定する。
【0030】他にワイパ操作、外気温、湿度、車両の傾
斜等を入力パラメータとして晴天(曇天)、雨天、積雪
(凍結)などを推定してもよい。そして、第3のNN6
1は種々の道路状況で多数のパネラーの好むアシスト力
を教師信号として学習を装置の製造段階で行なったもの
が用いられる。
【0031】第3のNN61は入力部30よりの運転状
況を表わす各種パラメータ(St ,St ’,N,…,
V’)と運転傾向係数決定部40よりの運転傾向係数S
P ’とが夫々入力され、運転者の意図に適合した、か
つ、「0」〜「1」の値(実数)に規格化された操舵ア
シスト力Pを算出出力する。この操舵アシスト力Pは図
12のデータ変換部62により例えばアナログ信号に変
換された後、図2のアシスト力発生機構70へ供給され
る。
【0032】アシスト力発生機構70は公知の機構であ
り、例えばステアリングギヤボックスのコントロールバ
ルブ部に設けられた油圧反力室に作用する油圧を、アシ
スト力算出部60の出力アシスト力により制御する構造
である。
【0033】以上説明した本実施例によれば、運転者の
操舵アシスト力の要求を示す運転傾向係数と運転状況を
表わす各種パラメータとから、階層型NNにより算出し
たアシスト力で操舵アシスト力を発生するようにしたた
め、運転者個々の好みに応じた各種のアシスト力特性が
得られる。
【0034】すなわち、前記した従来の操舵装置ではフ
ァジー制御のメンバシップ値の制約から、運転者の選択
した運転傾向に基づくアシスト力対車速特性は、図14
(A)にIで示す万人向けの代表的なスポーツ運転指向
の強い特性と、IIで示す万人向けの代表的な穏やかな運
転指向の強い特性との間でしか得られず、制御範囲が狭
い。
【0035】これに対し、本実施例によれば、階層型N
Nを用いて運転者のそれまでの運転特性と、現在の走行
状態(運転状況、道路状況)と現在の運転者の操舵アシ
スト力の要求とから運転傾向係数を運転者の要求の都度
決定し、階層型NNにより運転傾向係数に応じたアシス
ト力を算出するようにしているため、本実施例のアシス
ト力対車速特性は図14(B)に示す如く、アシスト力
発生機構70のハード上の問題(例えば油圧ポンプの容
量等)にのみ依存する上限と下限の特性の間の広範囲で
得られる。
【0036】従って、本実施例によれば、各運転者個々
に最適なアシスト特性を得ることができるため、図15
にA,B,Cで示す如くかなり個性的なアシスト特性を
示す各運転者にも対応できる。図15中、Aは低速走行
時は重い操舵力を、また高速走行時は軽い操舵力を好む
運転者のアシスト特性であり、Bは低速走行時は比較的
重い操舵力を、また高速走行時は比較的軽い操舵力を好
む運転者のアシスト特性であり、Cは中速走行時に重い
操舵力を好む運転者のアシスト特性である。
【0037】また、本実施例では選択信号が音声認識部
20により生成されるので、操舵アシスト力のずれを感
じ易いハンドル操作中でも運転者が要求する操舵アシス
ト力を安全に、かつ、必要なときに伝達することができ
る。
【0038】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものではなく、例えば入力部30で入力される運転状況
を表わす各種パラメータに、シフト位置S、シフト操作
頻度S’、車両速度a、ワイパ操作、外気温、湿度、車
両の傾斜等を加えてもよい。また第1のNN23、第2
のNN42及び第3のNN61は夫々4層の階層型NN
として説明したが、正しい出力が得られるならば3層で
もよい。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、従来装置
に比し広い範囲でアシスト力対車速特性が得られるた
め、各種の運転傾向をもつ各運転者の操舵アシスト力の
要求に対してきめ細かく対応することができ、各運転者
に最適な操舵アシスト力を与えることができる等の特長
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のブロック図である。
【図3】図2中の収音部の出力音声データを説明する図
である。
【図4】図2中の音声認識部のブロック図である。
【図5】図4中の第1のNNの構成図である。
【図6】ニューラルネットワークの一般的構成を説明す
る図である。
【図7】図4中の選択信号出力部の動作説明用フローチ
ャートである。
【図8】図2中の入力部の構成図である。
【図9】図2中の運転傾向係数決定部の構成図である。
【図10】図9中の第2のNNの構成図である。
【図11】図9中の運転傾向係数算出部の動作説明用フ
ローチャートである。
【図12】図2中のアシスト力算出部の構成図である。
【図13】図12中の第3のNNの構成図である。
【図14】従来装置と本発明装置のアシスト力対車速特
性を対比して示す図である。
【図15】本発明の一実施例により得られるアシスト力
対車速特性の各例を示す図である。
【符号の説明】
10 収音部 20 音声認識部 21 データ入力部 22,41 規格化部 23 第1のニューラルネットワーク(NN) 24 選択信号出力部 30 入力部 40 運転傾向係数決定部 42 第2のニューラルネットワーク(NN) 43 運転傾向係数算出部 50 学習制御部 60 アシスト力算出部 61 第3のニューラルネットワーク(NN) 61 データ変換部 70 アシスト力発生機構 100 運転傾向係数決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 113:00 127:00 137:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行状態を表わす各種パラメータと運転
    者の操舵アシスト力に対する要求を表わす選択信号とか
    ら階層型ニューラルネットワークにより該運転者の運転
    傾向係数を求める運転傾向係数決定手段と、 前記運転傾向係数と前記走行状態を表わす各種パラメー
    タとに基づき階層型ニューラルネットワークによりアシ
    スト力を算出するアシスト力算出部と、 算出された該アシスト力に基づいて車両のハンドルに対
    する操舵アシスト力を発生するアシスト力発生機構とを
    有することを特徴とする車両の操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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