JPH0699694B2 - 原油の蒸留方法 - Google Patents

原油の蒸留方法

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JPH0699694B2
JPH0699694B2 JP60258678A JP25867885A JPH0699694B2 JP H0699694 B2 JPH0699694 B2 JP H0699694B2 JP 60258678 A JP60258678 A JP 60258678A JP 25867885 A JP25867885 A JP 25867885A JP H0699694 B2 JPH0699694 B2 JP H0699694B2
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crude oil
steam
methane
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gas
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義明 生田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原油の蒸留方法に関するものであつて、熱効率
が高く装置の負荷が低減できさらに油の品質を向上でき
る同方法に関するものである。本発明の方法は例えば原
油の軽質油、重質油への分留や、水素化分解装置の蒸留
工程等に適用して、産業上有利である。
〔従来の技術〕 従来の原油蒸留装置の概要フローシートを第3図に示
す。
原油100は加熱炉1で350〜400℃に昇温され、蒸留塔2
へ供給される。蒸留塔2の運転圧力は常圧付近である。
蒸留塔2塔底およびサイドストリツパ7塔底より水蒸気
113,114,115および116が注入され原油なナフサ101、灯
油102、軽質軽油103、重質軽油104および重油105に分留
される。
蒸留塔2の塔底およびサイドストリツパ7より注入され
た水蒸気113,114,115および116は塔頂を出て凝縮器3に
入り冷却されて凝縮槽4で水となる。また蒸留塔塔頂付
近の運転温度を保つためにサイドリフラツクス熱交換器
8が備えられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記した従来の方法ではストリツピングに多
量の水蒸気を用いるため(1)蒸留塔2の塔頂の水蒸気
露点が高く、腐食の観点から塔頂運転温度を高く保つ必
要があり熱回収が制限されていた、(2)ストリツピン
グ用水蒸気は凝縮器3で凝縮する際多大の潜熱を放出し
た、(3)凝縮水の処理量が多かつた、等の問題点を有
していた。
本発明は、このような問題点を解決した、新規な原油の
分留方法を提案せんと意図するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記した従来法では水蒸気のみを用いていた
ストリツピングを、メタンリツチガスと水蒸気の併用と
し、塔頂の露点や凝縮における問題を解決するものであ
る。
すなわち本発明は蒸留塔、サイドストリッパーよりなる
系において原油を分留するに際し、蒸留塔々底へ供給す
るストリッピング流体としてメタンリッチガスを使用
し、サイドストリッパーへ供給するストリッピング流体
として水蒸気とメタンリッチガスを併用することを特徴
とする原油の蒸留方法である。
本発明の概略フローシートを第1図に示す。これは加熱
炉1、蒸留塔2、凝縮器3、凝縮槽4、圧縮機5、循環
ガス予熱炉6、サイドストリツパ7、原油導管100、メ
タンリツチガス供給導管117,118,119、メタンリッチガ
ス放出導管112、メタンリツチガス補給導管120、水蒸気
導管116およびサイドリフラツクス熱交換器8から成
り、凝縮槽4の矢印側線101サイドストリツパの矢印側
線102,103,104及び蒸留塔の矢印側線105は各留分の分離
を示す。
すなわち、従来ストリツピングに使用していた水蒸気11
3,114,115(第3図)をメタンリッチガス循環117,118,1
19(第1図)に代えたものである。水蒸気116は従来通
り用い、メタンリッチガス、水蒸気の併用とした。
なおメタンリツチガスとは、メタンを含有する炭化水素
ガス及び水素ガスからなるガスで、例えば後述する実施
例で用いたC1成分:7.0%,C2:14.5%,C3:27.3%,C4:27.3
%,H2:7.4%,C5+:バランス、のような組成のものが挙げ
られる。
メタンリツチガスをサイドストリツピング流体として用
いることで、水蒸気同様に油の分圧を下げることができ
るし、水蒸気使用量を低減できる。
原油を原油導管100により加熱炉1に送り又サイドスト
リツパメタンリツチガス供給導管117,118及び蒸留塔メ
タンリッチガス供給導管119を通じてメタンリツチガス
を循環注入し、さらにサイドストリツパ水蒸気導管116
を通じて水蒸気を注入し分留する。
蒸留塔の操作条件として圧力10mmHgAbs〜10kg/cm2G、温
度100〜500℃が望ましい。
〔作用〕
(I) 従来法に比し水蒸気注入量が著しく減少するの
で次の作用がある。
(A) 蒸留塔2の塔頂での水蒸気露点が下がるので塔
頂部腐食の条件が緩和され、低い温度で運転できる。結
果としてサイドリフラツクス熱交換器8の負荷を上げら
れ、回収熱量が多くなる。
(B) 従来法でストリツピングに水蒸気を用いると凝
縮器3(第3図)で水蒸気が凝縮し、多大の潜熱を放出
する。本発明の方法では、ストリツピングはサイドスト
リツパ水蒸気116(第3図)を除きメタンリツチガスを
用いるので、凝縮潜熱が減少し、凝縮器負荷は著しく軽
減される。
(C) ストリツピング用水蒸気の減少に伴ない凝縮水
が減少し、廃水処理装置負荷が減少する。
(II) サイドストリツパ7(第1図)最上段灯油抜出
し部ストリツピング用に水蒸気116(第1図)を用いて
いるが、これにより製品の引火点を引上げ、製品のJIS
規格を満足できる。
〔実施例〕
第1図の構成において、原油(アラビアライト原油)を
原油導管100により加熱炉1に送り加熱し、蒸留塔2に
供給する。サイドストリツパメタンリツチガス供給導管
117,118および蒸留塔メタンリツチガス供給導管119を通
じて原油1m3当り24Nm3の前項にて例示した組成のメタン
リツチガスを注入し、さらにサイドストリツパ水蒸気供
給管116を通じて原油1m3当り3Nm3の水蒸気を注入し分留
する。
加熱炉1、出口温度346℃、蒸留塔2の運転圧力は0.8kg
/cm2Gである。
この蒸留塔2において分留された成分を表1に示す。
この分離状態をASTM曲線により第2図に示す。第2図の
グラフで縦軸は温度(℃)、横軸は収率(容量%)をあ
らわす。
この実施例において、塔項の水蒸気露点は従来法の95℃
に対し55℃となりサイドリフラツクス熱交換器による熱
回収が増強でき、凝縮器負荷が従来の60%と著しく軽減
され、廃水量も減少した。
〔発明の効果〕
本発明は油の分留において、メタンリツチガスと水蒸気
とをストリツピングに併用することにより、従来の水蒸
気のみを用いた方法に比し、 (1) 蒸留塔2(第1図)塔頂水蒸気露点が、30〜40
℃下がり運転温度が下げられるのでサイドリフラツクス
熱交換器8の回収熱量が増える。
(2) 凝縮器負荷が35〜45%軽減できる。
(3) 廃水量が約10%に減少する。
という効果を奏するに加え、得られる灯油はJIS規格を
満足するものであり、したがつて熱効率が向上し、装置
負荷が低減できる優れた方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を概略説明するフローシート、 第2図は本発明の実施例における油の分離状態を示すAS
TM曲線、 第3図は従来法のフローシートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸留塔、サイドストリッパーよりなる系に
    おいて原油を分留するに際し、蒸留塔々底へ供給するス
    トリッピング流体としてメタンリッチガスを使用し、サ
    イドストリッパーへ供給するストリッピング流体として
    水蒸気とメタンリッチガスを併用することを特徴とする
    原油の蒸留方法。
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