JPH0697965A

JPH0697965A - ルータにおける中継制御方式

Info

Publication number: JPH0697965A
Application number: JP4244503A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Murakami; 俊彦村上; Masahito Tsukagoshi; 雅人塚越; Osamu Takada; 治高田; Yoshito Sako; 義人左古
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-09-14
Filing date: 1992-09-14
Publication date: 1994-04-08

Abstract

(57)【要約】【目的】複数のネットワークインタフェースを持つルー
タが、インタフェースの数に依らず、中継処理の高速化
を図る。【構成】ルータ１００内の複数のネットワークインタフ
ェース１１０が、それぞれネットワーク内の通信トラフ
ィックを廃棄するフィルタリング制御部１２０と、ネッ
トワーク間の通信トラフィックを中継するルーティング
制御部１３０を持つ。【効果】ネットワークインタフェースごとに、分散して
フィルタリング処理とルーティング処理が行えるので、
ネットワークインタフェースの数やネットワーク間の通
信トラフィックにあまり依存せずに、フィルタリング処
理能力とルーティング処理能力が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はルータにおける中継制御
方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】本発明を適用するシステムの例を以下に
示す。複数の端末が接続される複数のローカルエリアネ
ットワーク（以下ＬＡＮ）およびワイドエリアネットワ
ーク（以下ＷＡＮ）と、これらを相互接続するための複
数のネットワークインタフェースを持つブリッジ機能を
持つルータ（ブルータ，ブリッジングルータと呼ばれる
こともある）において、同じネットワークに接続されて
いる端末間の通信情報を受信したルータは、その情報を
他のネットワークへは中継（ルーティング）すべきでは
ない。そのために端末のアドレスとその端末が接続して
いるネットワークインタフェースの番号を１エントリと
するデータベースを持ち、ネットワーク内の通信はフィ
ルタリングし、ネットワーク間の通信はルーティングを
行う。

【０００３】近年はネットワークの伝送速度がますます
高速化しており、上記のフィルタリング処理およびルー
ティング処理の高速化が要求されている。これらの処理
の高速化方式は、例えば、特開平3−270532 号公報に記
載された方式がある。この従来技術は、ＭＡＣ（Media
Access Control）ブリッジにおけるフィルタリング制御
方式を示したものであり、ネットワークが接続されるイ
ンタフェースごとにフィルタリング制御回路を設け、受
信したフレームを受信バッファに書き込み動作中にフィ
ルタリング制御回路を動作させ、ネットワーク内の通信
であると判定した場合に受信バッファへの書き込みが完
了する前にフレームを廃棄することにより、受信バッフ
ァへの不要な書き込みを減らし、フィルタリング処理の
高速化とルーティング処理能力の向上を図っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の場合、
フィルタリング処理の高速化は図れるが、ネットワーク
が接続されるインタフェースとはブリッジ内で別に位置
する共通部に、共通バッファとルーティングのためのデ
ータベースを設けており、ネットワーク間の通信情報は
すべて共通部で集中してルーティングしているので、イ
ンタフェースの数が多い場合やネットワーク間の通信の
数（トラフィック）が多い場合などには、ルーティング
処理能力の向上は図れない。

【０００５】本発明の目的は、ＬＡＮおよびＷＡＮを接
続するための複数のネットワークインタフェースを持つ
ルータが、そのインタフェースの数やネットワーク間の
通信トラフィックに依らず、ルーティング処理の高速化
を図るための方式を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ルータが持つ複数のネットワークインタ
フェースごとにフィルタリング制御部とルーティング制
御部を設けることにより、フィルタリング制御部は従来
技術と同様にフィルタリング処理の高速化を図り、さら
にルーティングのためのデータベースもネットワークイ
ンタフェースごとに分散させてルーティング処理の高速
化を図ることに特徴がある。またフィルタリング制御部
とルーティング制御部が持つテーブルの構成とテーブル
内のエントリの登録と消去方式を示し、フィルタリング
処理能力およびルーティング処理能力の向上を図ること
に特徴がある。

【０００７】

【作用】本発明によれば、ルータ内の複数のネットワー
クインタフェースが、それぞれフィルタリング制御部と
ルーティング制御部を持ち、フィルタリング制御部は、
自ネットワークに接続している端末のアドレスを記憶し
ているフィルタリングテーブルにより、ネットワーク内
の通信を高速にフィルタリング処理し、ルーティング制
御部は、端末のアドレスと接続しているネットワークイ
ンタフェースのインタフェース番号を１組として記憶し
ているルーティングテーブルにより、ネットワーク間の
通信をルーティング処理することにより、ネットワーク
インタフェースの数やネットワーク間の通信トラフィッ
クにあまり依存せずに、フィルタリング処理能力とルー
ティング処理能力を向上させることができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の第一の実施例を図を用いて説
明する。第一の実施例ではルータの構成とフィルタリン
グ制御方式を示す。

【０００９】図１に本発明が適用されるルータ構成例を
示す。端末１９１と１９２がＬＡＮ１８１に、端末１９
３と１９４がＬＡＮ１８２にそれぞれ接続され、ＬＡＮ
１８１と１８２，ＷＡＮ１８３と１８４が、ルータ１０
０内のネットワークインタフェース１１０Ａないし１１
０Ｄにそれぞれ接続されている。同図において、１６０
はルータ管理部、１６１は予備部、１７０は管理装置を
それぞれ示している。ネットワークインタフェース１１
０（１１０Ａないし１１０Ｄ）は、それぞれフィルタリ
ング制御部１２０（１２０Ａないし１２０Ｄ）、ルーテ
ィング制御部１３０（１３０Ａないし１３０Ｄ）に分か
れ、フィルタリング制御部１２０は、それぞれフィルタ
リングテーブル１４０（１４０Ａないし１４０Ｄ、ただ
し図１の中では１４０Ａ以外は図示省略）を有し、ルー
ティング制御部１３０は、それぞれフレームの送受信バ
ッファ１５２（１５２Ａないし１５２Ｄ、ただし図１の
中では１５２Ａ以外は図示省略）とルーティングテーブ
ル１５０（１５０Ａないし１５０Ｄ、ただし図１の中で
は１５０Ａ以外は図示省略）を有する。

【００１０】図２はネットワークインタフェース１１０
Ａの構成例を示す。フィルタリング制御部１２０Ａは、
ＬＡＮ１８１とフレームを送受信するネットワーク送受
信回路２１０Ａと、フィルタリングテーブル１４０Ａを
検索してルーティング制御部１３０Ａの受信バッファ２
３０Ａに渡すか廃棄するかどうかを判定するフィルタリ
ング制御回路２２０Ａを有する。ルーティング制御部１
３０Ａは、受信バッファ２３０Ａに格納されたフレーム
をルーティングテーブル１５０Ａを検索して他のネット
ワークインタフェース（例えば、１１０Ｂ）に送信する
ために、フレームに必要情報を付加しパケット化してイ
ンタフェース間送受信回路２５０Ａに渡すか廃棄するか
どうかを判定するルーティング制御回路２４０Ａと、ネ
ットワーク送受信回路２１０Ａを介してＬＡＮ１８１へ
送信するための送信バッファ260Aを有する。これらの回
路はプロセッサ２７０Ａがメモリ２８０Ａ内のプログラ
ムにより制御する。

【００１１】図１に示したルータ１００は、通常はＩＳ
Ｏ（International Organizationfor Standard）のＯＳ
Ｉ（Open Systems Interconnection）参照モデルの第３
レイヤであるネットワークレイヤで端末間の情報の経路
制御（以下ルーティングと称す）を行う（ルータ処理）
が、ルータ１００が第３レイヤでサポートしていないプ
ロトコルの情報を受信した場合にはルーティングできな
いので、ＯＳＩ参照モデルの第２レイヤであるデータリ
ンクレイヤでルーティングを行う（ブリッジ処理）。図
３にルータ１００のルータ処理とブリッジ処理の分岐を
示す。ルータ１００は端末間でやり取りされるフレーム
を受信すると、フレームからネットワークレイヤのプロ
トコルを示すプロトコルタイプを抽出し（ステップ２７
０）、抽出が可能ならば（ステップ２７２）抽出したプ
ロトコルタイプがルータ１００のサポートしているプロ
トコルがどうかを判定し（ステップ２７４）、サポート
している場合はルータ処理を行い（ステップ２８０）、
サポートしていない場合とステップ２７２においてプロ
トコルタイプが抽出不可能ならばブリッジ処理を行う
（ステップ２９０）。本発明は、ルータ処理とブリッジ
処理の両方に有効であるが、以下では説明を簡単に行う
ためにブリッジ処理に注目する。

【００１２】図４はフィルタリングテーブル１４０のフ
ォーマットを示す。データリンクレイヤアドレス（以下
物理アドレスと称す）を格納するエントリ３１０を複数
個持つ。

【００１３】図５はルーティングテーブルのフォーマッ
トを示す。物理アドレスとネットワークインタフェース
のインタフェース番号を１組とするエントリ４１０を複
数個持つ。

【００１４】図６は図１の端末１９１ないし１９４に割
り当てた物理アドレスを示す。物理アドレスは、データ
リンクレイヤのサブレイヤであるＭＡＣ（Media Access
Control)レイヤのアドレスの場合は１６ビットまたは４
８ビットであるが、実施例の動作を簡単に説明するため
に適当な幅にしている。

【００１５】図７はＬＡＮ１８１と１８２上を流れるフ
レームのフォーマットを示す。フレーム６００は、フレ
ーム制御部６１０，宛先物理アドレスを格納する宛先ア
ドレス（以下ＤＡ）フィールド６２０，送信元物理アド
レスを格納する送信元アドレス（以下ＳＡ）フィールド
６３０，情報を格納するＩＮＦＯフィールド６４０、お
よびフレームのエラー検出のためのＦＣＳフィールド６
５０からなる。

【００１６】図８はネットワークインタフェース１１０
間で送受信されるパケットのフォーマットを示す。パケ
ット７００は、パケット制御部７１０，宛先インタフェ
ース番号を格納する宛先インタフェース番号（以下ＤＡ
（Ｉ））フィールド７２０，送信元インタフェース番号
を格納する送信元インタフェース番号(以下ＳＡ(Ｉ))フ
ィールド７３０、およびフレーム６００全体を格納する
ＩＮＦＯ（Ｉ）フィールド７４０から成る。

【００１７】次に、本発明の第一の実施例の動作を、ネ
ットワークインタフェース１１０Ａと１１０Ｂに注目し
て、図９から図１４を用いて説明する。

【００１８】図９は動作開始前のフィルタリングテーブ
ル１４０Ａとルーティングテーブル１５０Ａの内容を示
し、図１０はネットワークインタフェース１１０Ａが受
信するフレームを示し、図１１はフィルタリング処理部
１２０Ａの処理フロー、図１２と１３はそれぞれルーテ
ィング処理部１３０Ａと１３０Ｂの処理フローを示し、
図１４はネットワークインタフェース１１０Ａが他のネ
ットワークインタフェースに送信するパケットを示す。

【００１９】以下の説明では、ネットワークインタフェ
ース１１０ＡがＬＡＮ１８１から、図１０に示すフレー
ムを受信する場合の動作について説明する。

【００２０】（１）フレーム９１０を受信する場合図１１に示すように、フィルタリング制御部１２０Ａは
受信中フレーム９１０からＤＡ（０００２）を抽出し
（ステップ１０１０）、ＤＡをキーとして図９のフィル
タリングテーブル１４０Ａを検索し（１０２０）、ＤＡ
と物理アドレスが一致するエントリが存在するので（１
０３０）、フレーム９１０を受信バッファ２３０Ａに格
納せずに廃棄する（１０３２）。

【００２１】（２）フレーム９２０を受信する場合図１１に示すように、フィルタリング制御部１２０Ａは
受信中フレーム９２０からＤＡ（０００３）を抽出し
（ステップ１０１０）、ＤＡをキーとして図９のフィル
タリングテーブル１４０Ａを検索し（１０２０）、ＤＡ
と物理アドレスが一致するエントリが存在しないので
（１０３０）、フレーム９２０を受信バッファ２３０Ａ
に格納する（１０３４）。

【００２２】図１２に示すように、ルーティング制御部
１３０Ａは受信バッファ２３０Ａに格納されたフレーム
９２０からＤＡ（０００３）を抽出し（１１１０）、Ｄ
Ａをキーとして図９のルーティングテーブル１５０Ａを
検索し（１１２０）、ＤＡと物理アドレスが一致するエ
ントリが存在するので（１１３０）、エントリに登録さ
れているインタフェース番号（Ｂ）が自インタフェース
番号（Ａ）と一致しないので（１１４０）、宛先インタ
フェース番号フィールドＤＡ（Ｉ）に該エントリに登録
されているインタフェース番号（Ｂ）を設定し（１１４
２）、送信元インタフェース番号フィールドＳＡ（Ｉ）
に自インタフェース番号（Ａ）を設定し（１１５０）、
情報部フィールドＩＮＦＯ（Ｉ）にフレーム９２０を設
定した（１１６０）、図１４に示すパケット１３１０を
インタフェース間送受信回路２５０Ａを介して他ネット
ワークインタフェースに送信する（１１７０）。

【００２３】パケット１３１０はネットワークインタフ
ェース１１０Ｂにのみ受信され、図１２に示すように、
ルーティング制御部１３０Ｂは送信バッファ２６０Ｂに
格納されたパケット１３１０のヘッダ部（ＰＣ，ＤＡ
（Ｉ），ＳＡ（Ｉ））を除去し（１２１０）、ネットワ
ーク送受信回路２１０Ｂを介してＬＡＮ１８２に送信さ
れる（１２２０）。

【００２４】次に、本発明の第二の実施例の動作を、ネ
ットワークインタフェース１１０Ａと１１０Ｂに注目し
て、図１０および図１４から図２０を用いて説明する。
第二の実施例ではテーブルの学習方式を示す。

【００２５】図１５の（ａ）と図１６の（ａ）は図１０
のフレーム９１０と９２０を受信する前のフィルタリン
グテーブル１４０Ａとルーティングテーブル１５０Ａの
内容を示し、図１７の（ａ）は図１４のパケット１３１
０を受信する前のルーティングテーブル１５０Ｂを示
し、図１８はフィルタリング処理部１２０Ａの処理フロ
ー、図１９と図２０はそれぞれルーティング処理部１３
０Ａと１３０Ｂの処理フローを示す。

【００２６】以下の説明では、ネットワークインタフェ
ース１１０ＡがＬＡＮ１８１から、図１０に示すフレー
ムを受信する場合の動作について説明する。

【００２７】（１）フレーム９１０を受信する場合図１８に示すように、フィルタリング制御部１２０Ａは
受信中フレーム９１０からＤＡ（０００２）とＳＡ（０
００１）を抽出し（ステップ１７１０）、ＤＡをキーと
して図１５の（ａ）のフィルタリングテーブル１４０Ａ
を検索し(1020)、ＤＡと物理アドレスが一致するエント
リが存在するので（１０３０）、フレーム９１０を受信
バッファ２３０Ａに格納せずに廃棄し（１０３２）、Ｓ
Ａをキーとして図１５の（ａ）のフィルタリングテーブ
ル１４０Ａを検索し(１７２０)、ＳＡと物理アドレスが
一致するエントリが存在しないので（１７３０）、空き
エントリにＳＡを登録する（１７３４）。この結果フィ
ルタリングテーブル140Aは図１５の（ｂ）のようにな
る。

【００２８】（２）フレーム９２０を受信する場合図１８に示すように、フィルタリング制御部１２０Ａは
受信中フレーム９２０からＤＡ（０００３）とＳＡ（０
００１）を抽出し（１８１０）、ＤＡをキーとして図１
５の（ａ）のフィルタリングテーブル１４０Ａを検索し
（１０２０）、ＤＡと物理アドレスが一致するエントリ
が存在しないので（１０３０）、フレーム９２０を受信
バッファ２３０Ａに格納し（１０３４）、以下はフレー
ム９１０を受信する場合と同様の処理を行う（１７２０
から１７３４）。この結果フィルタリングテーブル１４
０Ａは図１５の（ｂ）のようになる。

【００２９】図１９に示すように、ルーティング制御部
１３０Ａは受信バッファ２３０Ａに格納されたフレーム
９２０からＤＡ（０００３）とＳＡ（０００１）を抽出
し（１８１０）、以下は第一の実施例のフレーム９２０
を受信する場合と同様の処理を行い（１１２０から１１
７０）、ＳＡをキーとして図１６の（ａ）のルーティン
グテーブル１５０Ａを検索し（１８２０）、ＳＡと物理
アドレスが一致するエントリが存在しないので（１８３
０）、空きエントリにＳＡと自インタフェース番号
（Ａ）を登録する（１８３４）。この結果ルーティング
テーブル１５０Ａは図１６の（ｂ）のようになる。

【００３０】パケット１３１０はネットワークインタフ
ェース１１０Ｂにのみ受信され、図２０に示すように、
ルーティング制御部１３０Ｂは送信バッファ２６０Ｂに
格納されたパケット１３１０からＳＡ（０００１）とＳ
Ａ（Ｉ）（Ａ）を抽出し（１９１０）、ＳＡをキーとし
て図１７の（ａ）のルーティングテーブル150Bを検索し
（１９２０）、ＳＡと物理アドレスが一致するエントリ
が存在しないので（１９３０）、空きエントリにＳＡと
ＳＡ（Ｉ）を登録する（１９３４）。以下は第一の実施
例のフレーム９２０を受信する場合と同様の処理を行う
（１２１０，１２２０）。この結果ルーティングテーブ
ル１５０Ｂは図１７の（ｂ）のようになる。

【００３１】次に本発明の第三の実施例を図を用いて説
明する。第三の実施例ではエントリの消去方式を示す。

【００３２】第一の実施例と第二の実施例により、フィ
ルタリングテーブル１４０とルーティングテーブル１５
０は端末の物理アドレスを学習していくに従い、エント
リの空きがなくなりさらに学習ができなくなったり、端
末の移設を行い接続するLAN等が変更されると以前学習
したエントリ内容のままであると、正しいルーティング
は実行不可能となる。そのためエントリの消去が必要と
なる。以下に基本となる三つの消去方式を示す。

【００３３】（１）全エントリ消去方式この方式は、適当な一定周期ごとにテーブルのすべての
エントリを消去する方式である。

【００３４】（２）部分エントリ消去方式この方式は、適当な一定周期ごとにテーブルのエントリ
を部分的に消去する方式である。

【００３５】（３）エイジングによる消去方式この方式は、各エントリにエイジングタイマ（初期値が
設定されている）を付加し、適当な一定周期ごとにタイ
マ値をエイジング（インクリメントもしくはデクリメン
ト）し、タイマ値が満了した（ある設定値と等しくなる
こと）エントリを消去する方式で、エントリが参照され
た場合にはそのエントリのエイジングタイマを初期値に
戻す。

【００３６】本発明では、これらの三つの消去方式をフ
ィルタリングテーブル１４０とルーティングテーブル１
５０にいろいろと組み合わせて使用することを考える
が、フィルタリング制御部１２０はルーティング制御部
１３０に比べると高速な処理が要求されるので上記の
（１）の方式、ルーティング制御部１３０は上記の
（３）の方式をここでは選択して説明する。

【００３７】図２１は第三の実施例のフィルタリングテ
ーブル１４０のフォーマットを示す。それぞれのエント
リにはそのエントリが使用中かどうかを示すＵＳＥＤビ
ット２０１０を付加している。ＵＳＥＤビットが１の場
合は使用中、０の場合は未使用中のエントリであること
を示すものとする。エントリ２０２０のように物理アド
レスの欄に値が存在してもＵＳＥＤビットが０ならばこ
のエントリは空きである。第二の実施例ではエントリを
登録する場合（図１８のステップ１７３２と１７３４）
にはＵＳＥＤビットを１に設定し、空きエントリを探す
場合にはＵＳＥＤビットが０のエントリを探すことにな
る。

【００３８】図２２はフィルタリングテーブルの消去処
理フローを示す。このフローは一定周期ごとに起動さ
れ、すべてのエントリのＵＳＥＤビットを０にする処理
を行う（ステップ２１１０から２１４０）。

【００３９】図２３は第三の実施例のルーティングテー
ブル１５０のフォーマットを示す。それぞれのエントリ
にはそのエントリが使用中かどうかを示すＵＳＥＤビッ
ト２２１０とエイジングのためのタイマ２２２０を付加
している。ＵＳＥＤビット２２１０は図２１と同様であ
る。タイマ２２２０はこの例では初期値を１０とし、一
つずつ減算して０になると満了したことにする。第二の
実施例ではエントリを登録する場合（図１９のステップ
１８３２と１８３４、図２０のステップ１９３２と１９
３４）にはＵＳＥＤビットを１にタイマ値を１０に設定
し、空きエントリを探す場合にはＵＳＥＤビットが０の
エントリを探すことになる。

【００４０】図２４はルーティングテーブルの消去処理
フローを示す。このフローは一定周期ごとに起動され、
すべてのエントリのタイマ値を１減算してタイマ値が０
になるエントリのＵＳＥＤビット２２１０を０にする処
理を行う(ステップ２３１０から２３６０)。これらの処
理の結果、通信の少ない端末の情報は、フィルタリング
テーブル１４０とルーティングテーブル１５０から消去
され、テーブル資源の有効活用ができる。

【００４１】次に本発明の第四の実施例を図を用いて説
明する。第四の実施例ではエントリの登録方式を示す。

【００４２】第三の実施例において、新たにエントリを
登録するときに登録しようとしていたエントリが既に登
録済みで、さらに空きエントリが見つからない場合の登
録方式であり、エイジングタイマによりすべてのエント
リの中で最も古いエントリに新たなエントリを登録する
ＬＲＵ(Least Recentry Used）方法を行う登録方式であ
る。

【００４３】図２５はＬＲＵ方法を用いたエントリ登録
フローを示す。エントリ登録時に空きエントリがない場
合（ステップ２４１０）、このフローではすべてのエン
トリの中でタイマ値が一番小さく、エントリ番号の一番
小さなエントリに登録を行う（２４３０から２４８
０）。

【００４４】

【発明の効果】本発明によれば、ルータ内の複数のネッ
トワークインタフェースが、それぞれ分散してフィルタ
リング処理とルーティング処理を行うことにより、ネッ
トワークインタフェースの数やネットワーク間の通信ト
ラフィックにあまり依存せずに、フィルタリング処理能
力とルーティング処理能力を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ルータのブロック図。

【図２】ネットワークインタフェースのブロック図。

【図３】ルータ処理とブリッジ処理の分岐を示すフロー
チャート。

【図４】フィルタリングテーブルを示す説明図。

【図５】ルーティングテーブルを示す説明図。

【図６】端末のアドレスおよび接続ネットワークを示す
説明図。

【図７】フレームフォーマットを示す説明図。

【図８】ネットワークインタフェース間パケットフォー
マットを示す説明図。

【図９】第一の実施例のテーブル内容を示す説明図。

【図１０】第一の実施例の受信フレームを示す説明図。

【図１１】第一の実施例のフィルタリング制御部の処理
フローチャート。

【図１２】第一の実施例のルーティング制御部の処理フ
ローチャート。

【図１３】第一の実施例のルーティング制御部の処理フ
ローチャート。

【図１４】第一の実施例の受信パケットを示す説明図。

【図１５】第二の実施例のフィルタリングテーブルの学
習の様子を示す説明図。

【図１６】第二の実施例のルーティングテーブルの学習
Ａの様子を示す説明図。

【図１７】第二の実施例のルーティングテーブルの学習
Ｂの様子を示す説明図。

【図１８】第二の実施例のフィルタリング制御部の処理
フローチャート。

【図１９】第二の実施例のルーティング制御部の処理フ
ローチャート。

【図２０】第二の実施例のルーティング制御部の処理フ
ローチャート。

【図２１】第三の実施例のフィルタリングテーブルを示
す説明図。

【図２２】第三の実施例のフィルタリングテーブル消去
処理フローチャート。

【図２３】第三の実施例のルーティングテーブルを示す
説明図。

【図２４】第三の実施例のルーティングテーブル消去処
理フローチャート。

【図２５】第四の実施例のエントリ登録のフローチャー
ト。

【符号の説明】

１００…ルータ、１１０…ネットワークインタフェー
ス、１２０…フィルタリング制御部、１３０…ルーティ
ング制御部、１４０…フィルタリングテーブル、１５０
…ルーティングテーブル、１８１ないし１８４…ネット
ワーク、１９１ないし１９４…端末。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者左古義人神奈川県秦野市堀山下１番地株式会社日立製作所神奈川工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ローカルエリアネットワークおよびワイド
エリアネットワークを相互接続するための、ネットワー
クインタフェースを複数有するブリッジ機能も備えるル
ータ装置において、上記ネットワークインタフェースは
それぞれフィルタリング制御部とルーティング制御部を
有し、上記フィルタリング制御部は、自分に接続してい
るネットワークからのフレームの送信元アドレスを学習
するフィルタリングテーブルを有し、フレーム受信時に
はフレームの宛先アドレスにより上記フィルタリングテ
ーブルを検索し、登録されている場合にはそのフレーム
を廃棄し、登録されていない場合にはそのフレームを上
記ルーティング制御部に渡し、上記ルーティング制御部
は、上記フィルタリング制御部からフレームを受信する
ための受信バッファ、他のネットワークインタフェース
からフレームに宛先インタフェース番号と送信元インタ
フェース番号を付加したパケットを受信しネットワーク
に送出するための送信バッファ、どの端末がどのネット
ワークインタフェースに接続されているかの情報を学習
するアドレス欄とインタフェース番号欄を持つエントリ
を複数個有するルーティングテーブルを有し、上記受信
バッファに格納されたフレームの中のプロトコルタイプ
によりルータまたはブリッジとして処理を開始し、前記
フレームの宛先アドレスにより上記ルーティングテーブ
ルを検索し、自分のインタフェース番号と異なる値で登
録されている場合にはそのインタフェース番号の上記ネ
ットワークインタフェースにそのフレームを転送し、自
分のインタフェース番号で登録されている場合にはその
フレームを廃棄し、登録されていない場合にはすべての
上記ネットワークインタフェースにそのフレームを転送
することを特徴とするルータにおける中継制御方式。
【請求項２】請求項１に記載の上記フィルタリング制御
部および上記ルーティング制御部のフィルタリング方式
であって、ネットワークから上記ネットワークインタフ
ェースへのフレームの流れの方向を上り方向、その逆を
下り方向と定義すると、上記フィルタリング制御部は、
上り方向では上記フレームの宛先アドレスにより上記フ
ィルタリングテーブルを検索して登録の有無により、上
記ルーティング制御部にフレームを渡すか廃棄するかの
フィルタリングを行い、下り方向では上記ルーティング
制御部からのフレームをフィルタリングを行わずにネッ
トワークへ送信し、上記ルーティング制御部は、上り方
向では上記受信バッファに格納された上記フレームの宛
先アドレスにより上記ルーティングテーブルを検索して
登録の有無および登録有の場合には登録されているイン
タフェース番号の値により、他の上記ネットワークイン
タフェースに個別またはすべてに渡すか廃棄するかのフ
ィルタリングを行い、下り方向では上記送信バッファに
格納されたパケットをフィルタリングを行わずに上記フ
ィルタリング制御部へ送信するルータにおける中継制御
方式。
【請求項３】請求項１に記載の上記フィルタリングテー
ブルおよび上記ルーティングテーブルの学習方式であっ
て、上記フィルタリング制御部は、上り方向では上記フ
レームの送信元アドレスを上記フィルタリングテーブル
に登録し、下り方向では上記フィルタリングテーブルへ
の登録は何も行わず、上記ルーティング制御部は、上り
方向では上記受信バッファに格納された上記フレームの
送信元アドレスと自分のインタフェース番号を１組とし
て自分の上記ルーティングテーブルのエントリに登録
し、下り方向では上記送信バッファに格納されたパケッ
トの送信元アドレスと送信元インターフェース番号を１
組として自分のルーティングテーブルに登録するルータ
における中継制御方式。
【請求項４】請求項１に記載の上記フィルタリングテー
ブルおよび上記ルーティングテーブルのエントリの消去
方式であって、上記フィルタリング制御部は、一定周期
ごとに上記フィルタリングテーブルのすべてのエントリ
を消去、または上記フィルタリングテーブルをいくつか
のブロックに分け一定周期ごとに各ブロックで周期をず
らしてブロック内のエントリをすべて消去、または上記
フィルタリングテーブルのエントリにエイジングタイマ
の欄を追加し上記エイジングタイマが完了した場合にそ
のエントリを消去し、上記ルーティング制御部は上記ル
ーティングテーブルに対して、上記フィルタリング制御
部と同様の消去を行うルータにおける中継制御方式。
【請求項５】請求項３に記載の上記フィルタリングテー
ブル及び上記ルーティングテーブルの学習方式のエント
リの登録方式であって、上記フィルタリング制御部は、
上記フィルタリングテーブルのエントリにエイジングタ
イマの欄を追加し、新たにエントリを登録するときに登
録しようとしていたエントリが既に登録済みでさらに他
に空きエントリがない場合に、上記エイジングタイマに
よりすべてのエントリの中で最も古いエントリに新たな
エントリを登録するＬＲＵ（Least RecentryUsed）方法
を行い、上記ルーティング制御部は上記ルーティングテ
ーブルに対して、上記フィルタリング制御部と同様の登
録を行うルータにおける中継制御方式。
【請求項６】請求項１に記載の上記ルーティングテーブ
ルの構成方式であって、上記ルーティングテーブルは、
ルータ用のルーティングテーブルとブリッジ用のルーテ
ィングテーブルを属性を付加することにより統合して、
ルータ処理もブリッジ処理も同じルーティングテーブル
を用いるルータにおける中継制御方式。