JPH0696919B2 - 窓のない室の構造 - Google Patents

窓のない室の構造

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JPH0696919B2
JPH0696919B2 JP1028952A JP2895289A JPH0696919B2 JP H0696919 B2 JPH0696919 B2 JP H0696919B2 JP 1028952 A JP1028952 A JP 1028952A JP 2895289 A JP2895289 A JP 2895289A JP H0696919 B2 JPH0696919 B2 JP H0696919B2
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room
planting
window
small
partition wall
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JP1028952A
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規史 山内
実 小玉
豊 鬼鞍
嘉剛 肥塚
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、窓を設けることができない室に利用して好適
な、居住性を改善する為の人工の窓景色を備えさせた室
の構造に関するものである。
〈従来の技術〉 例えば、地下室のように窓のない室においては、室環境
を整える為に照明はもとより空調も行なうように設備す
ることは従来から一般的に行なわれている。
また、室内の無味な雰囲気を改善する為には、適宜の植
栽物の鉢植を置いたりすることも行なわれている。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記のような設備環境は、人が例えば比較的短時間だけ
入室して行動するような場合に、その為の物理的環境要
件だけが提供されているにすぎない。人が長時間に亘り
居住するような場合は、上記環境程度では未だ閉鎖的空
間として心理的圧迫感,孤立感を与えることになる。
このような人の不安感を和らげるものとして、上記のよ
うに植栽物を配設したりしているが、これとても室環境
から植栽物の種類が限られたりして、必ずしも十分では
ない。
また、例えば地上等から反射鏡,明り採りダクト等によ
り外部の景色とか太陽光照明等を入れるようにして、視
覚的,環境的に改善を図るようにすることも考えられて
いるが、これには採り入れる室の建物における構造的位
置関係を考慮する必要がある等制約を受けるものであ
る。
以上のような従来の問題点に鑑み、本発明はこれを解決
する為に提供しようとするものである。
本発明の目的とするとことは、外部景色、特に植栽物に
よるいわゆるグリーン風景を眺めることが困難な窓のな
い室に奥行きのある窓景色を与えて、人の居室としての
利用を十分可能にすることはもとより、一層の居住性を
改善した居室とすることができる室を得るところにあ
る。
上記のような室としては、例えば前記地下室のほか、地
上であっても周囲を他の室で囲まれた室、臭気,騒音等
により窓の設置が困難な室等がある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成する為に、本発明に係る室は、窓のない
室を平面視クランク状の区画壁にて仕切り、区画壁で仕
切られた一方の室を居室とすると共に、他方の室を大小
の草木を植栽するに適した大小二つの植栽室に形成した
ものである。
〈作用〉 居室側の室からそれぞれの窓を眺めると、各窓を通して
大小の植栽物を見ることができる。これにより、この模
擬的な窓は、視覚的に実際の窓と同様の雰囲気を与える
ことができるので、入室者に実際の窓付き室にいるとの
感覚を与える。即ち、奥行きある窓の視覚的作用により
閉鎖的空間の如き入室者に対する圧迫感,孤立感等を感
じさせることがない。
また大植栽室は、そこに敷かれた培土により直接大形の
草木を植栽でき、かつ又大形の窓にてその植栽物を目視
でき、一方小植栽室の小形の草木はプランタン等を介し
て取換えも可能でありかつ又小窓にて眺めることができ
るので、奥行きのある視覚作用を倍加させる。
しかも区画壁に通知口等を設けておけば植栽室と居室側
との換気が可能となり、居室側の空気清浄化はもとよ
り、各種の草木による香気,森林浴成分、更には他感物
質と呼ばれる人体生理に有効な成分等を居室に取り入れ
ることができる。
これらの作用により、入室者は実際の窓付き室と同様の
感覚で好ましい環境下により、快適に居住することがで
きる。
〈実施例〉 以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明す
る。
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は室の構成
形態を示す平面図であり、第2図は、第1図において居
室となる側から見た窓景色を示す区画壁の正面図、第3
図は第1図のX−X線断面図、第4図は第1図のY−Y
線断面図である。
図において、1は窓のない室であり、平面視略正方形と
して周囲を窓のない壁で他室等と仕切っている。2は室
1の出入り口用ドアである。3は、室1内を適宜の大き
さの二室に区画する区画壁であり、これにより区画され
る一方の空間は居室4とし、他方の空間は任意の植栽物
Gを栽培する植栽室5としている。
区画壁3は、平面視クランク状に形成し、これにより植
栽室5を大植栽室5aと小植栽室5bに区別している。そし
て、大植栽室5a側の区画壁3aには、室1の床部近傍から
略天井部近傍までの高さとした大窓6,6を、小植栽室5b
側の区画壁3bには小窓7を設けている。これらの大窓6,
6と小窓7は、建物の開口部に利用される実際の窓構造
と同様にサッシ等で形成している。また、必要に応じて
回転方式による開閉とか引戸方式による開閉、或は嵌め
殺し窓の構成とし、更にブラインド等を付設してもよ
い。そしてまた、大窓6,6と小窓7の寸法,設置数等は
区画壁3に納まる範囲で設定すればよい。
8,8は通気口であり、区画壁3の任意の上下部に設けて
いる。この通気口8,8には必要に応じてモータファン,
フィルタ等を内蔵させ、若しくはいわゆる空調換気扇構
成として、居室4側と植栽室5側との空気循環を積極的
に行なえるようにしている。この通気口設備において
も、その設置数,位置等は居室4,植栽室5の大きさ等に
より適宜に設定する。
植栽室5の大きさ、特に室1に占める最大奥行Dの寸法
は、室1の大きさとか利用目的等により居室4側との関
係で設定されるものであるが、例えば1.5〜3m程度の範
囲で設定すればよい。居室4側に対してあまりに大きく
すると経済的でなく、また小さい場合は植栽物Gの生育
に好ましくなく、窓6,7を通して見た景観もさほどのも
のが得られなくなる。
居室4側と植栽室5側に、照明設備,空調設備等各種の
設備を付設することは従来と同様であるが、特に植栽室
5は各種の植栽物Gの生育条件を考慮する。即ち、照明
においては、植栽物の種類により、例えば照度が陰樹類
の数百ルクス程度から陽樹類の数万ルクス程度までかな
りのバラツキがあり、また照明時間も異なるものであ
る。そのほか温・湿度等も異なる。従って、照明におい
ては白熱灯等各種のランプによる人工光のほか、ファイ
バ等による太陽光導入を考慮し、またスポット的照明,
反射,タイマ制御による照射等も適宜考慮し、温・湿度
においては加湿,除湿等の調湿を適宜に行ない得るよう
に設定する。
次に、植栽室5における植栽物Gとしては、格別の制約
が存するものではなく、通常の庭園,花壇,室内観賞,
室内緑化等に利用される常緑樹類,落葉樹類,花木類,
苔類等各種の草木を選定すればよい。そして、実施例の
ように、植栽室5を大植栽室5aと小植栽室5bに設定すれ
ば、大植栽室5aには培土9を敷いて比較的大形の草木を
植栽し、小植栽室5bには棚等を形成して比較的小形の草
木を吊り下げたりプランタ10等により植栽するといった
区分利用ができる。そしてまた、これらの植栽物Gは、
その観賞に適した期間のみ植栽し、適宜交換することに
より植栽室5の雰囲気,環境等を変化させることも可能
である。
このように、居室4側と植栽室5側を区画壁3で区画
し、人工窓とか両室の通気口等を設けることにより、居
室4側と植栽室5側のいわゆる環境調節設備をそれぞれ
の目的に合った適宜の設備に設定する。従って、これに
より植栽室5での植栽物の選定に制約をうけることな
く、好みに合った、また目的に応じた植栽物を自然の環
境と同様にして植栽することができる。
尚、上記実施例においては、室1を方形として居室4と
植栽室5の二室に区画設定することで説明したが、これ
に限らず、例えば植栽室5を二室以上に分離設置した
り、或は三角状の植栽室に形成したりする等、室1の形
状、目的等により適宜に設定してもよいものである。
〈発明の効果〉 以上述べてきたように、本発明によれば、居室の入室者
は人工の窓を通して意識的に、或は無意識的に植栽室で
自然状態と同様の環境下にある大小の植栽物を見ること
ができ、即ち地上の実際の窓から植栽物を眺めるのと同
様の視覚効果を得ることができる。しかも大小の植栽室
自体は平面視略クランク状の壁に区画されているので居
室側からみれば奥行き感をかもし出し、いわゆる閉鎖的
空間に生じる圧迫感,孤立感を植栽物のグリーン効果と
相まって解消することができる。
従って、窓のない室において、実際の窓付き室と同様の
居住感覚を得ることができるので、長時間に亘り、スト
レスを伴うことなく居室として快適に利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る室の構成形態を示す
平面図、 第2図は、第1図において居室となる側から見た窓景色
を示す区画壁の正面図、 第3図は、第1図のX−X線断面図、 第4図は、第1図のY−Y線断面図である。 1……室,2……出入り口用ドア, 3……区画壁,4……居室, 5……植栽室,5a……大植栽室, 5b……小植栽室,6……大窓,7……小窓, 8……通気口,9……培土,10……プランタ, G……植栽物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肥塚 嘉剛 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−161166(JP,A) 特公 昭49−41860(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓のない室を区画壁で区画し、一方の室を
    居室とし、他方の室を植栽室をしたものにおいて、 前記植栽室は平面視クランク状をなす前記区画壁により
    仕切られて、敷かれた培土に大形の草木を植栽する大植
    栽室と、プランタに植栽された小形の草木を収納する小
    植栽室に区別されるとともに、 前記大植栽室側の区画壁には床部近傍から略天井部近傍
    に至る高さの大窓が設けられ、前記小植栽室側の区画壁
    には前記大窓より小面積の窓が設けられたことを特徴と
    する窓のない室の構造。
JP1028952A 1989-02-08 1989-02-08 窓のない室の構造 Expired - Lifetime JPH0696919B2 (ja)

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JPH02210161A JPH02210161A (ja) 1990-08-21
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