JPH069669Y2 - 血液透析装置 - Google Patents

血液透析装置

Info

Publication number
JPH069669Y2
JPH069669Y2 JP2452689U JP2452689U JPH069669Y2 JP H069669 Y2 JPH069669 Y2 JP H069669Y2 JP 2452689 U JP2452689 U JP 2452689U JP 2452689 U JP2452689 U JP 2452689U JP H069669 Y2 JPH069669 Y2 JP H069669Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
dialysate
blood
measurement
differential pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2452689U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02116453U (ja
Inventor
史郎 中谷
Original Assignee
株式会社三陽電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三陽電機製作所 filed Critical 株式会社三陽電機製作所
Priority to JP2452689U priority Critical patent/JPH069669Y2/ja
Publication of JPH02116453U publication Critical patent/JPH02116453U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH069669Y2 publication Critical patent/JPH069669Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は所謂人工腎臓のような血液透析技術を用いる
血液透析装置に関する。
「従来の技術」 ECUM方式による限外濾過量制御機能を備えた従来の
血液透析装置を第6図を参照して説明する。患者の動脈
より血液が動脈側血液回路チューブ1に与えられ、血液
ポンプ2により搬出され動脈側ドリップチャンバ3を介
して透析器4に供給される。この血液は透析器4内で透
析膜を介して透析液と接触し、血液中の余剰イオン、老
廃物及び水分が透析液側へ移動する。除水された血液
は、静脈側ドリップチャンバ5を介して静脈側血液回路
チューブ7より患者の静脈へ戻される。静脈側ドリップ
チャンバ5には、血液回路側圧力を測定するために圧力
センサ23が接続されている。
一方、透析液供給部8より与えられた透析液は定流量弁
10、人口弁11を順次経由して入口ライン12より透
析器4に供給される。透析器4において血液より余剰イ
オン、老廃物及び水分などを取り込んだ透析液は出口ラ
イン13を通り出口弁14、透析液ポンプ15を通って
廃棄される。
入口弁11の上流側と出口弁14の下流側との間は、バ
イパス弁16を含む流路で側路される。なおバイパス弁
16は通常は閉とされるが、透析中に透析液温度が過昇
した場合には開となり、同時に入口弁11及び出口弁1
4が閉となり、透析器4に透析液が供給されなくなる。
出口弁14の上流の透析液出口ライン13には、除水ポ
ンプ17が接続されている。透析液出口ライン13には
透析液側圧力を測定する圧力センサ25が接続されてい
る。TMP制御部24は圧力センサ23、25のデータ
を取り込み、血液回路側圧力Pと透析回路側圧力Qとの
差圧P−Q所謂TMPを演算し、予め設定された制御設
定値と比較し、その偏差をなくすように透析液ポンプ1
5の回転数を制御する。除水ポンプ17はピストン式ポ
ンプであって、このピストン17bはリニアヘッド17
cを介してパルスモータ18に接続されている。また除
水ポンプ17の制御は設定部21がドライバ20を介し
て行う。
第6図の装置の動作をモード別に説明する。
(1)初期設定モード ピストンポンプ17のピストン17bは初期設定位置
(シリンダ17aの出口ライン13側端面に接する位
置)に設定される。入口弁11及び出口弁14は開とな
り、バイパス弁16は閉となる。
(2)準備モード 入口弁11、出口弁14(共に開)、バイパス弁16
(閉)は前のモードのままとされ、血液ポンプ2はON
とされる。TMP制御部24を介して透析液ポンプ15
の回転数が設定され、TMPが所定値(多くの場合は0
mmHg)に設定される。
(3)TMP測定モード 入口弁11、出口弁14は閉とされ、バイパス弁16が
開とされ、透析器4を中心とした透析液回路は入口弁1
1、出口弁14を境にして他より独立したものとされ
る。この間ピストンポンプ17はONとされ、それと連
通された透析液回路には負圧が与えられ、設定部21で
設定された限外濾過流量とほぼ等しい流量で透析液が吸
引される。この動作は注射器による吸引と同様であっ
て、シリンダ17aの内壁と接しつつピストン17bが
移動され、透析液を吸引する。このピストン17bの移
動は、パルスモータ18に接続されたリニアヘッド17
cを介して行われる。ピストンポンプ17で吸引中、圧
力センサ23により検出された血液回路側圧力値P及び
圧力センサ25により検出された透析液の圧力値QがT
MP制御部24に取り込まれ、差圧P−Q、即ちTMP
が演算され制御設定値としてメモリに記憶される。
(4)透析モード 入口弁11、出口弁14は開とされ、バイパス弁16が
閉とされ、再び透析器4内を透析液が流通され、同時に
TMP制御部24により各圧力センサの検出値が取り込
まれ、前と同様にTMPが演算され、この演算されたT
MPと先に記憶されたTMPの制御設定値とが比較さ
れ、その偏差をなくすように透析液ポンプ15が制御さ
れる。
またピストンポンプ17については、設定部21から逆
転信号と低速の駆動パルスがドライバ20を介してパル
スモータ18に与えられ、ピストン17bが低速で押し
戻され、先に吸引した透析液は透析液回路出口ライン1
3へ徐々に返還される。
上述の透析モードにおいては、TMP測定モードで測定
されたTMP、つまり設定された限外濾過流量を与える
差圧を保持するように透析液ポンプ15が制御され、限
外濾過が所定時間行われる。
「考案が解決しようとする課題」 従来の装置において限外濾過量の制御精度は、血液側圧
力及び透析液側圧力の測定精度に大きく左右される。即
ちTMP測定モードにおけるTMPの正確な測定が根本
的前提である。また透析モードにおける前記各圧力の測
定も重要である。
さて最近の透析療法における傾向としては、低分子量の
蛋白質やβ2ミクログロブリンなどの物質を除去するこ
とにより、患者をより良好な状態に維持するのに適して
いるという報告もあり、従来の透析器よりポアサイズ透
析(膜の穴径)が大きく、膜厚もより薄いものが使用さ
れるようになってきた。従って限外濾過能も大幅に向上
し、いままでの透析膜では4〜10m/mmHg・hrであ
った限外濾過能(以下UFRと記述する)も現在では3
0m/mmHg・hrを超えるものも珍しくなくなってい
る。
従ってこのような高いUFRを有する透析器を使用する
場合、多量の除水を行うことが前提になると考えられる
が、現実には除水はあまり行わずに前記の物質除去のみ
を行うケースが比較的多いのである。このような使用環
境下では例えば1mmHgの圧力測定誤差でも1時間に30
m以上の限外濾過量の誤差となる。
一方現在臨床使用されている透析装置に使用されている
圧力センサの測定範囲は、0〜500mmHgの範囲で再現
性(直線性)が±0.5%程度のものが全てであるといっ
ても過言ではない。
つまりフルスケールに対して絶対値で5mmHgの測定誤差
を有している。これらのことから、前記高UFR(30
m/mmHg・hrとする)の透析器を用いた場合、1時間
当り150mもの誤差を生じることになる。これは1
時間に1200mもの高い割合で除水する場合には1
50/1200の割合となるが、1時間に200mの
除水設定を行う場合は、150/200という非常に高
い誤差の割合となり、現在透析療法で1つの目標とされ
ている正確な除水管理を行う意味からは、極めて不都合
であると言わざるを得ない。
このように従来の技術では現行の透析療法の主流となり
つつある高UFR膜による透析への対策が全くなされて
いなかった。
この考案の目的は上記の従来技術の問題点を解決し、上
記誤差の要因である圧力測定の精度を大幅に向上するこ
とにより、上記高UFRの透析器を使用する場合でも正
確な限外濾過量制御が可能な血液透析装置を提供するこ
とにある。
「課題の解決するための手段」 請求項1の考案によれば、血液側回路及び透析液側回路
の圧力測定範囲において互いに異る測定範囲を有し、か
つその血液側回路圧力の全範囲を補完する複数の圧力測
定手段と、測定する圧力範囲に対応して各圧力測定手段
を切り換える手段と、その透析液側回路圧力の全範囲を
補完し、かつ正負測定圧力の絶対値において、低圧側測
定手段は高圧側測定手段より高い測定精度を有する複数
の圧力測定手段を有し、測定する圧力範囲に対応して各
圧力測定手段を切り換える手段と、血液回路側圧力測定
値と前記透析回路側圧力測定との差を、TMPとして演
算、処理する手段とが血液透析装置に設けられる。
請求項2の考案によれば、血液側回路圧力及び透析液側
圧力の差圧の測定範囲において互いに異る測定範囲を有
すると同時に、その差圧の全範囲を補完し、かつ低差圧
測定手段は高差圧測定手段より高い測定精度を有する複
数の差圧測定手段を有し、測定する差圧範囲に対応して
各差圧測定手段を切り換える手段と、前記血液側回路圧
力と前記透析液側回路圧力の差圧範囲における前記差圧
測定手段の測定分解能に対応して、前記血液側回路圧力
もしくは前記透析液側回路圧力を制御する手段とが血液
透析装置に設けられる。
「実施例」 第1実施例 この考案の実施例を第1図に示す。第6図と同一の部分
には同じ符号が付して重複説明は省略する。この例では
血液透析装置にマイクロコンピュータが利用され、CP
U(中央処理ユニット)30はROM(読み出し専用メ
モリ)31に格納されたシステムプログラムを解読実行
することにより血液回路側圧力及び透析液回路側圧力の
測定、TMPの演算などが行われる。
初期設定モード、準備モードの動作は従来技術で述べた
動作と同様であるので説明は省略する。(これらのモー
ドでは三方弁26、26′、27、27′はOFFの状
態である) (1)TMP測定モード CPU30はI/O(入出力回路)32、ドライバ33
を経由して入口弁11、出口弁14を閉、バイパス弁1
6を開に制御する。CPU30は設定スイッチ34に設
定された限外濾過流量のデータを読み込み、その流量を
与えるように駆動パルスのパルスレート(単位時間当り
のパルス数)を演算し、この演算したパルスレートにほ
ぼ等しい近似的なパルスレートで、ドライバ35を介し
てパルスモータ18を駆動する。これにより透析器4の
圧力は変化するが、次第に安定状態に達する。その間C
PU30は透析液圧力QをA/D変換器36(10ビッ
ト)を介して0.1秒毎に取り込み、RAM37に記憶さ
せる。
また静脈側回路圧Pが同様にA/D変換器36を介して
RAM37に記憶され、CPU30は0.1秒ごとにP−
Q、即ちTMPを演算しRAM37に記憶し、10秒間
のTMPの移動平均値とそのまわりの標準偏差を計算す
る。透析液の圧力Qが安定状態に近づくと標準偏差は徐
々に小さくなる。CPU30はこの標準偏差が所定値以
下になったことを検出すると、TMPは安定状態に達し
たと見なし、その時点における移動平均値をTMPの測
定値としてRAM37に記憶する。なお0.1秒間隔のタ
イミングはタイマ40により与えられる。安定状態を判
断する標準偏差の所定値は血液ポンプ2の脈動による影
響を考慮して圧力換算値で例えば2mmHgとされる。
圧力測定手段の切換 前述のように臨床適用されている血液透析装置に使用の
圧力センサの測定範囲は0〜500mmHg、再現性は±0.
5%である。これに対し、微圧測定用圧力センサが最近
市販されており、0〜10mmHgの微小な圧力範囲を±0.
2%フルスケールの直線性で測定可能なものもある(例
えば(株)日立製作所のEDR−75型など)。この実施例
においては、先ず血液側回路圧力の測定に関して、0〜
500mmHgの全範囲を測定する圧力センサとして現行の
血液透析装置に使用されているものと同じタイプの圧力
センサ23を使用する。次に、10〜50mmHgの血液側
回路圧力範囲については、圧力測定範囲0〜0.1kgf/c
m2(76mmHg)、直線性±0.5%の測定仕様の圧力セン
サ23′を、0〜10mmHgの血液側回路圧力範囲につい
ては、圧力測定範囲0〜0.02kgf/cm2(15.2mmHg)、
直線性±0.5%の測定仕様の圧力センサ23″の計3種
を使用する。
また透析液回路側圧力の測定に関しては、0〜±500
mmHgの全範囲を測定する圧力センサ25として上記と同
様、現行のものを使用する。
次に±10〜±50mmHgの透析液側圧力範囲については
測定範囲0〜±0.1kgf/cm2(76mmHg)、直線性±0.
5%の測定仕様の圧力センサ25′を、0〜±10mmHg
の透析液側圧力範囲については、圧力測定範囲0〜±0.
02kgf/cm2(15.2mmHg)、直線性±0.5%の測定仕様の
圧力センサ25″の計3種を使用する。
第1図において、血液回路の静脈側ドリップチャンバ5
からの圧力測定ライン6は前記3種類の圧力センサを接
続するために分岐されているが、圧力センサ23′及び
23″の分岐ラインには三方弁27、27′が接続され
ている。三方弁27、27′のコモンポートは圧力セン
サ23′、23″に接続されており、NCポートは前記
圧力測定ライン6に接続され、またNOポートは大気解
放になっている。この理由は圧力センサ23′及び2
3″は低圧測定用のため、通常の二方弁では非測定時に
閉とすることにより、圧が印加された状態になることに
よるゼロ点のずれや受圧面の損傷を防ぐためである。
一方第1図においては、透析液側回路の出口ライン13
は前記3種の圧力センサを接続するために分岐されてお
り、圧力センサ25′、25″の分岐ラインには三方弁
26、26′が接続される。三方弁の各ポートの接続の
割当は前述の血液側圧力測定の場合と同じである。
血液透析装置の初期設定モード及び準備モードにおいて
は、圧力センサ23及び25のみが圧力測定ラインに接
続されており、残りの低圧用圧力センサは三方弁がコモ
ンとNOとが連通して大気解放となっている。なお三方
弁の駆動は、CPU30からの信号が、I/O32、ド
ライバ38を経由して行われる。TMP測定モードにお
いては、本モードに入った直後は透析液側の低圧測定用
圧力センサに、入口弁11、出口弁13及びバイパス弁
16の切換による過大圧が印加されることを防ぐために
三方弁26、26′は準備モードと同じ動作を保持する
ようになっている。これに対して圧力センサ25はアク
ティブであり、これにより測定した前記弁の切換による
圧変動が収まってから対応した圧力範囲になった場合、
低圧用圧力センサ25′及び25″がアクティブとな
る。
例えば準備モードにおいて、血液側回路圧力が100mm
Hgであるとすれば、TMP=0mmHgの制御が透析液ポン
プ15に対して行われるため、透析液側圧力も100mm
Hgに制御されている。
TMP測定モードに入ると、入口弁11、出口弁14が
閉、バイパス弁16が開となりピストンポンプ17が吸
引動作を開始する。静脈側回路圧が30mmHg、限外濾過
量の設定値を300m/hrとし、使用する透析器4の
UFRが30m/mmHg・hrとすると、制御すべきTM
Pは10mmHgとなり、従って透析液圧は20mmHgにな
る。しかしながら実際は、透析器4のUFRは若干のバ
ラツキを有するため、ピストンポンプ17にて吸引され
るために発生する透析液圧は20mmHg前後に向かって集
束する。この場合、静脈側圧力を測定する圧力センサ2
3′が選択されるため、三方弁は27がON(コモンと
NCとが連通)、27′がOFFとなる。また透析液側
圧力センサは25′が選択されるため、三方弁26がO
N、26′がOFFとなる。この場合の測定誤差は、そ
れぞれの圧力センサの直線性が、±0.5%より、±0.38m
mHgであり、従ってTMPの計算誤差は分散の加法性か
ら、±0.53mmHgとなる(標準誤差をσとして±3σの信
頼区間)。そして1時間当りのUF量換算誤差はUFR
=30m/mmHg・hrとして、±15.9mとなる。この
値は、従来例における圧力センサ使用の場合の±106.06
mの約1/7である。
(2)透析モード 上記TMP測定モードにてTMPが測定され、その測定
値が制御設定値として設定されると、CPU30は入口
弁11、出口弁14を開、バイパス弁16を閉に制御す
る。またCPU30はRAM37に記憶された制御設定
値(前のTMP測定モードで得られたTMP)と0.1秒
毎に取り込んだ血液回路側圧力P及び透析液側回路圧力
Qから算出したTMPの移動平均値とを比較し、その偏
差をなくすようにドライバ41を介して透析液ポンプ1
5を制御する。
透析モードは通常はTMP測定モードが開始されてから
30分通過すると自動的に終了し、再びTMP測定モー
ドに戻って測定と透析とが繰り返し行われる。
第2実施例 この考案の第2の実施例を第2図に示す。第1図と同一
の部分には同じ符号を付して重複説明は省略する。この
例では血液回路側静脈回路ラインの圧力を絞り部9を調
節することにより制御するようになっている。従って透
析液側については透析液ポンプは使用されておらず、透
析液圧は主として透析液供給部8からの送液により決定
される。この実施例で準備モードにおいてはCPU30
はI/O32、ドライバ35を介して血液チューブ絞り
部9を全開に制御する。制御部13にはマイクロコンピ
ュータが使用されているがその基本的動作は第1実施例
と同様であるため省略する。制御部13内のTMP設定
部39により設定されたTMPの値はI/O32を経由
してCPU30に取り込まれた後、RAM37に記憶さ
れる。
透析モードにおいて、CPU30は血液回路側圧力範囲
に対応した測定範囲を持つ圧力センサ23、23′及び
23″により測定するが、この切換の圧力範囲の条件及
び切換用の三方弁27、27′の動作については第1実
施例と同じである。
一方透析液側については、この実施例では上記透析液供
給部8からの送液圧により透析液は陽圧となる。従って
圧力センサ25、25′及び25″の測定守備範囲は血
液回路側と同じとしている。
例えばTMP設定部39にて設定された設定TMPが1
5mmHgであり、透析液側圧力が25mmHgであったとする
と、血液回路側静脈ラインドリップチャンバ5で制御さ
れる圧力は40mmHgとなる。
従ってCPU30は準備モードで全開としていた血液チ
ューブ絞り部9を徐々に絞る方向に制御する。いまの例
では血液側回路圧力、透析液側回路圧力とも10mmHgを
超え、50mmHg以下であるので血液回路側は三方弁27
がON(コモンとNCとが連通)となり、圧力センサ2
3′がアクティブに、透析液側については三方弁26が
ONとなって圧力センサ25′がアクティブとなる。
なお、圧力測定精度の比較による従来例との限外濾過量
の対比については第1実施例での記述と同様であるため
省略する。
第3実施例 この考案の第3実施例を第3図に示す。この例ではドリ
ップチャンバ5と出口ライン13との間に差圧センサ2
3、23′が設けられる。この例はTMPの制御につい
て、透析液ポンプを直接の制御対象として行うことで、
透析液側圧力を制御する方式を採用している。本例では
血液透析装置にマイクロコンピュータが利用され、CP
U(中央処理ユニット)30はROM(読み出し専用メ
モリ)31に格納されたシステムプログラムを解読実行
することにより血液回路側圧力及び透析液回路側圧力の
測定、TMPの演算などが行われる。
初期設定モードの動作は従来技術で述べられた動作と同
様であるので説明は省略する。(これらのモードでは三
方弁26、27はいずれもOFFの状態である。)また
準備モードにおいて、透析液ポンプ15は血液回路側圧
力と透析液側回路圧力との差圧が0となるようにCPU
30にてコントロールされる。この場合は差圧の測定は
差圧センサ23のみにて行われるようになっている。本
モードでのTMP制御は後述の透析モードでの制御アル
ゴリズム(第4図)において、差圧センサ23が選択さ
れ(透析モードではTMP=0の制御設定の場合には最
終的に差圧センサ23′が選択される)、かつ制御設定
値が0の場合に相当するのでここでは詳述は割愛する。
なお準備モードに入った直後は透析液ポンプ15の直流
モータに印加される制御電圧は0Vであるが、本モード
でのTMP=0の制御により徐々に目的の制御電圧に向
かって集束する。
(1)TMP測定モード CPU30はI/O(入出力回路)32、ドライバ33
を経由して入口弁11、出口弁14を閉、バイパス弁1
6を開に制御する。CPU30は設定スイッチ34に設
定された限外濾過流量のデータを読み込み、その流量を
与えるように駆動パルスのパルスレート(単位時間当り
のパルス数)を演算し、この演算したパルスレートにほ
ぼ等しい近似的なパルスレートで、ドライバ35を介し
てパルスモータ18を駆動する。これにより透析器の圧
力は変化するが、次第に安定状態に達する。
測定した差圧は増幅回路28、28′にて増幅され、C
PU30はこの増幅されたアナログデータをA/Dコン
バータ36によりディジタルデータに変換してRAM3
7に格納するが、差圧センサの23か23′のいずれか
が選択されているかにより格納する差圧データの単位が
異る。差圧センサの測定範囲の分担は、0〜30mmHgの
範囲を差圧センサ23′が0〜500mmHgの全範囲を差
圧センサ23が受け持つが、上記0〜30mmHgの範囲の
データは差圧センサ23′によるデータが優先される。
A/Dコンバータ36は10ビット分解能のものであ
り、これらの差圧の入力データ(アナログデータ)は他
の測定量(透析液温度など)とともにA/Dコンバータ
36のそれぞれ異なる入力端子に入力される。差圧セン
サ23により測定され、増幅回路28により増幅された
測定信号は0〜500mmHgが0〜4.995Vに対応してお
り、差圧センサ23′により測定され、増幅回路28′
により増幅された測定信号は0〜30mmHgが0〜4.995
Vに対応している。従ってA/Dコンバータ36で変換
された後のディジタルデータの単位については、差圧セ
ンサ23に対応したデータの最小単位が0.4886mmHg、差
圧センサ23′に対応したデータの最小単位が0.0293mm
Hgとなる。例えば差圧が120mmHgの場合は差圧センサ
23で測定されるため、A/D変換後の単位表現は24
5となり、差圧が14mmHgの場合には差圧センサ23′
の測定データが優先されるため、A/D変換後の単位表
現は477となる(差圧センサ23で測定したデータの
表現では28となる)。さてCPU30は前記差圧の1
0秒間の移動平均値とそのまわりの標準偏差を計算す
る。透析液の圧力Qが安定状態に近づくと結果として静
脈側回路圧力と透析液側回路圧力との差圧即ちTMPの
標準偏差は徐々に小さくなる。CPU30はこの標準偏
差が所定値以下になったことを検出すると、TMPは安
定状態に達したと見なし、その時点における移動平均値
をTMPの測定値として、RAM37に記憶する。なお
0.1秒間隔のタイミングはタイマ40により与えられ
る。安定状態を判断する標準偏差の所定値は血液ポンプ
2の脈動による影響を考慮して圧力換算値で例えば2mm
Hgとされる。
また本モードにおいては透析液ポンプ15は準備モード
で維持された制御値に制御される。
圧力測定手段の切換 前述のように臨床適用されている血液透析装置に使用の
圧力センサの測定範囲は0〜500mmHg、再現性は±0.
5%である。これに対し、微圧測定用圧力センサが最近
市販されており、0〜20mmHgの微小な圧力範囲(差
圧)を、±0.15%の直線性で測定可能なものもある(例
えば(株)東芝のAP100−H型など)。本実施例におい
ては、血液側回路圧力と透析液側回路圧力との差圧の測
定に関し、実用上の差圧範囲である0〜500mmHgの全
範囲を測定する差圧センサ23として、測定範囲が0〜
1kg/cm2、精度が±0.5%FSのもの(例えばティアック
(株)のXTM型など)を用いる。そして差圧範囲が0〜
30mmHgを測定する差圧センサ23′として、測定範囲
が0〜0.05kg/cm2、精度が±0.5%のもの(例えばパワ
ーエレクトロニクスの142SCなど)の2種を使用する。
第3図において、血液回路の静脈側ドリップチャンバ5
からの圧力測定ライン6は前記2種類の差圧センサを接
続するために分岐されているが、圧力センサ23′の分
岐ラインには三方弁26が接続されている。三方弁26
のコモンポートは差圧センサ23′の血液側圧力測定用
ポートに接続されており、NCポートは前記圧力測定ラ
イン6に接続され、またNOポートは大気解放になって
いる。
一方第3図においては、透析液側回路の出口ライン13
についても前記2種の差圧センサを接続するために分岐
されており、差圧センサ23′の分岐ラインには三方弁
27が接続される。三方弁27のコモンポートは差圧セ
ンサ23′の透析液側測定用ポートに接続されており、
NCポートは前記透析液圧測定ライン、つまり出口ライ
ン13に接続される。NOポートは前記血液側測定にお
けると同様、大気解放とされる。そして三方弁26及び
27は、CPU30によりI/O32、ドライバ33を
それぞれ介して常に同時にON、OFFされる。この理
由は低差圧センサ23′に過大な差圧が印加されるのを
防ぐためである。
血液透析装置の初期設定モード及び準備モードにおいて
は、差圧センサ23のみが圧力測定ラインに接続されて
おり、残りの低差圧センサ23′はいずれの圧測定用ポ
ートに接続する三方弁26、27もコモンとNOとが連
通して大気解放となっている。
TMP測定モードにおいては、本モードに入った直後は
透析液側の低圧測定用差圧センサ23′に入口弁11、
出口弁13及びバイパス弁16の切換による過大圧が印
加されることを防ぐために三方弁26、27は準備モー
ドと同じ動作を保持するようになっている。これに対し
て差圧センサ23はアクティブであり、これにより測定
した前記弁の切換による圧変動が収まってから対応した
圧力範囲になった場合、低圧用差圧センサ23′がアク
ティブとなる。
TMP測定モードに入ると、入口弁11、出口弁14が
閉、バイパス弁16が開となりピストンポンプ17は吸
引動作を開始する。静脈側回路圧が30mmHg、限外濾過
量の設定値を300m/hrとし、使用する透析器4の
UFRが30m/mmHg・hrとすると、制御すべきTM
Pは10mmHgとなる。しかしながら実際は、透析器4の
UFRは若干のバラツキを有するため、ピストンポンプ
17にて吸引されるために発生するTMPは10mmHg前
後に向かって集束する。この場合、差圧センサ23′が
選択されるため、三方弁は26、27がON(コモンと
NCとが連通)となる。
この場合の測定誤差は±0.19mmHgとなる。
この値は、従来例における、血液回路側圧力センサ及び
透析液側圧力センサ使用の場合のTMP測定誤差±3.53
mmHg(それぞれのセンサの精度と分散の加法性から算出
した値)の約1/18である。
例えば血液側回路圧力と透析液側回路圧力との差圧が1
5mmHgになった時に安定状態に達したとすると、差圧セ
ンサ23′での測定となるため、RAMに格納されるT
MPデータの値は511となる。
(2)透析モード 上記TMP測定モードにてTMPが測定され、その測定
値が制御設定値として設定されると、CPU30は入口
弁11、出口弁14を開、バイパス弁16を閉に制御す
る。またCPU30はRAM37に記憶された制御設定
値(前のTMP測定モードで得られたTMP)と0.1秒
毎に取り込んだ血液回路側圧力P及び透析液側回路圧力
Qから算出したTMPの移動平均値とを比較し、その偏
差をなくすようにD/Aコンバータ42、ドライバ41
を介して透析液ポンプ15を制御する。この実施例では
D/Aコンバータ42は10ビットのものを用いてい
る。
また透析液ポンプ15には定格24Vの直流モータを用
いている。従ってD/Aコンバータ42に最大値(10
進で1023)を与えた場合には透析液ポンプ15の直
流モータに印加される直流電圧は23.977Vとなってい
る。
第4図はこのTMP制御プログラムのアルゴリズムを示
す図である。先ずステップS1で本モードにおける血液
回路側圧力と透析液側回路圧力の差を差圧センサ23に
より測定し、ステップS2で測定された差圧が30mmHg
以下かどうかを判定する。この場合判定は圧力単位で行
うのではなく、前述の単位(0.4886mmHgを1とする単位
で、この場合は61となる)にて行う。差圧が30mmHg
を超えている場合にはそのまま差圧センサ23により測
定したデータを有効とするが、次のステップS3で直前
のTMP測定モードで安定とみなした差圧データ(本モ
ードでの制御設定値となる)をRAM37から読み込
む。この場合の単位も前述の単位で読み込む。ステップ
S4で現在の差圧Rと前記制御設定値Sとを比較する
が、この場合その差T(T=R−S)に応じて7つの段
階に分けられている。先ず、T>50(この単位は0.
4886mmHgを1とする単位)の場合、30<T≦50の
場合、10<T≦30の場合、−10≦T≦10の
場合、−30≦T<−10の場合、−50≦T<−
30の場合、T<−50の場合の7通りである。これ
らそれぞれの場合にD/Aコンバータ42に与える制御
値を増減するが、の場合には現在D/Aコンバータに
与えている制御値を−3とし、の場合には−2とし、
の場合には−1とし、の場合には値を維持し、の
場合には+1とし、の場合には+2とし、そしての
場合には+3とする。なおこの制御値は23.46mVを1と
する単位である。また本モードに入った直後での透析液
ポンプ15の直流モータに印加されている制御電圧は準
備モヘドでの最終の制御電圧である。
さてステップS2での判別の結果、現在の差圧が30mm
Hg以下であれば、ステップS5で差圧センサ23′が選
択される。次にステップS6ではステップS3と同様、
直前のTMP測定モードで得られた値S′がRAM37
から読み込まれる。この場合の単位は差圧センサ23′
で測定された差圧データの単位(0.0293mmHgを1とする
単位)にて読み込まれる。ステップS7で現在の差圧
R′と前記制御設定値S′とを比較するが、この場合も
ステップS4におけると同様、その差T′(T′=R′
−S′)に応じて7つの段階に分けられる。先ずT′
>50(この単位も0.0293mmHgを1とする単位)の場
合、30<T′≦50の場合、10<T′<30の
場合、−10≦T′≦10の場合、−30≦T′<
−10の場合、−50≦T′<−30の場合、及び
T′<−50の場合である。これらそれぞれの場合にD
/Aコンバータ42に与える制御値を増減するが、の
場合には現在D/Aコンバータ42に与えている制御値
を−3とし、の場合には−2とし、の場合には−1
とし、の場合には値を維持し、の場合には+1と
し、の場合には+2とし、の場合には+3とする。
なお、この制御値はステップS4におけると同様、23.4
6mVを1とする単位である。この一連の制御動作はタイ
マ40により発生される0.1秒毎の割り込みルーチンに
より繰り返し行われ、実際のTMPは制御設定値に向か
って集束する。
以上のことから、差圧センサとして23が選択された場合
には、制御対象である透析液ポンプ15の制御単位に対す
る差圧測定分解能の比は、24000/500=48(mV/mmHg)
となり、差圧センサとして23′が選択された場合の同指
標の値は24000/30=800(mV/mmHg)となる。つま
り低TMP制御における制御分解能は、通常の場合の制
御分解能の約17倍に向上する。
透析モードは通常はTMP測定モードが開始されてから
30分通過すると自動的に終了し、再びTMP測定モー
ドに戻って測定と透析とが繰り返し行われる。
第4実施例 この考案の第4の実施例を第5図に示す。第2図と同一
の部分には同じ符号を付して重複説明は省略する。本例
ではTMPの制御に関し、血液回路側静脈回路ラインの
圧力を絞り部9を調節することにより制御するようにな
っている。
従って透析液側については透析液ポンプを使用しておら
ず、透析液圧は主として透析液供給部8からの送液によ
り決定される。この実施例では制御部24にマイクロコ
ンピュータが使用されているが、その基本的動作は第1
実施例と同様であるため省略する。制御部24内のTM
P設定部39により設定されたTMPの値はI/O32
を経由してCPU30に取り込まれた後、RAM37に
記憶される。準備モードにおいてはCPU30はI/O
32、D/Aコンバータ42、ドライバ35を介して血
液チューブ絞り部9を全開に制御する。D/Aコンバー
タ42は第3実施例におけると同様、10ビットのもの
が使用される。また絞り部9は直流モータの正逆転動作
を、血液回路チューブの絞りヘッドの前進及び後退動作
に変換する形式のものであるが、その構造の詳細につい
ても既知であるのでここでは省略する。なお直流モータ
の定格電圧は±12Vのものを使用する。透析モードに
おいて、CPU30は血液回路側圧力と透析液側圧力と
の差圧範囲に対応した測定範囲をもつ差圧センサ23、
23′により測定するが、差圧センサ23′が選択され
る差圧範囲及び切換用三方弁26、27の動作について
は第3実施例と同じである。
また本例におけるTMP制御プログラムのアルゴリズム
は第3実施例と同じである。例えばTMP設定部39に
て設定された設定TMPの値が25mmHgであり、現在の
TMPが15mmHgの場合、差圧センサは23′が選択さ
れるため、増幅回路28′A/Dコンバータ36を経由
してRAM37に記憶される差圧データR″は0.0293mm
Hgを1とする単位で表現されるため511となり、TM
P制御設定値S″は852となる。従ってそれらの差
T″は341であるため、第4図のステップS7におけ
ると同様、T″>50のケースが選択される。本例に
おいて、D/Aコンバータ42に与える制御値と絞り部
9の直流モータに与える電圧との関係は、最大値(10
進で1023)の場合が+12V、中間値(10進で5
12)の場合が±0V、最小値(10進で0)の場合が
−12Vとなっており、プラス電圧が印加されれば絞り込
む方向へ、マイナス電圧が印加されれば解放の方向へ絞
り部9のヘッドが作動する。この例の場合、70.38mVを
現在絞り部9の直流モータに印加されている電圧に増加
分として加算する。
この一連の制御動作は第3実施例におけると同様、タイ
マ40により発生する0.1秒毎の割り込みルーチンにて
処理され、実際のTMPは制御設定値へと集束する。
なお第3実施例およびこの実施例においては、直接の制
御対象である透析液ポンプ(第3実施例の場合)及び血
液回路絞り部(本例の場合)にいずれも直流モータを用
い、制御値はD/Aコンバータにより与えたが、いずれ
の場合にもモータはパルスモータを用い、制御値をパル
スレートにて与える方法でも実現可能であることは言う
までもない。
「考案の効果」 この発明によれば、静脈側圧力及び透析液側圧力範囲に
対応して最適な測定守備範囲を持つ圧力センサが自動的
に選択されるため、あるいは静脈側圧力と透析液側圧力
との差圧の範囲に対応して最適な測定守備範囲を持つ差
圧センサが自動的に選択されるため、正確な差圧測定が
可能となり、いままで対応が不可能であった高い限外濾
過能をもつ透析器を使用した場合でも高精度のTMP制
御により、正確な限外濾過量の制御が可能となる。
このようにこの考案は血液透析装置の適用範囲を著しく
拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の血液透析装置の第1実施例を示すブ
ロック系統図、第2図はこの考案の第2実施例を示すブ
ロック系統図、第3図はこの考案の第3実施例を示すブ
ロック系統図、第4図は第3実施例におけるTMP制御
プログラムのアルゴリズムを示す流れ図、第5図はこの
考案の第4実施例を示すブロック系統図、第6図は従来
の血液透析装置を示すブロック系統図である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】腎不全患者の体外循環血液と、透析液とを
    透析器により接触させ、患者血液中の余剰イオン、不要
    老廃物、及び水分などを透析液中に移動させながら、透
    析治療を行う血液透析装置において、 血液側回路圧力測定範囲において、互いに異る測定範囲
    を有すると同時に、その血液側回路圧力の全範囲を補完
    し、かつ低圧側測定手段は高圧側測定手段より高い測定
    精度を有する複数の圧力測定手段を有し、測定する圧力
    範囲に対応して各圧力測定手段を切り換える手段と、 透析液側回路圧力測定範囲において互いに異る測定範囲
    を有すると同時に、その透析液側回路圧力の全範囲を補
    完し、かつ正負測定圧力の絶対値において、低圧側測定
    手段は高圧側測定手段より高い測定精度を有する複数の
    圧力測定手段を有し、測定する圧力範囲に対応して各圧
    力測定手段を切り換える手段と、 前記血液回路側圧力測定値と前記透析回路側圧力測定と
    の差を、TMPとして演算、処理する手段とを設けたこ
    とを特徴とする血液透析装置。
  2. 【請求項2】腎不全患者の体外循環血液と、透析液とを
    透析器により接触させ、患者血液中の余剰イオン、不要
    老廃物、及び水分等を透析液中に移動させながら、透析
    治療を行う血液透析装置において、 血液側回路圧力及び透析液側回路圧力の差圧の測定範囲
    において互いに異る測定範囲を有すると同時に、その差
    圧の全範囲を補完し、かつ低差圧測定手段は高差圧測定
    手段より高い測定精度を有する複数の差圧測定手段を有
    し、測定する差圧範囲に対応して各差圧測定手段を切り
    換える手段と、 前記血液側回路圧力と前記透析液側回路圧力の差圧範囲
    における前記差圧測定手段の測定分解能に対応して、前
    記血液側回路圧力もしくは前記透析液側回路圧力を制御
    する手段とを設けたことを特徴とする血液透析装置。
JP2452689U 1989-03-03 1989-03-03 血液透析装置 Expired - Lifetime JPH069669Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2452689U JPH069669Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 血液透析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2452689U JPH069669Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 血液透析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02116453U JPH02116453U (ja) 1990-09-18
JPH069669Y2 true JPH069669Y2 (ja) 1994-03-16

Family

ID=31244448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2452689U Expired - Lifetime JPH069669Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 血液透析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH069669Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6599997B2 (ja) * 2015-01-22 2019-10-30 エーツェーペー エントヴィッケルングゲゼルシャフト エムベーハー カテーテルを通る流体フローを制御するためのバルブを含むカテーテルデバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02116453U (ja) 1990-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5542919A (en) Peritoneal dialysis device
US4711715A (en) Apparatus for extracorporeal treatment of blood
US4889635A (en) Method and apparatus for controlling the quantities of liquid circulating in the dialysis liquid circuit of an artificial kidney
US4606826A (en) Apparatus for controlling ultrafiltration and method for the same
JPH0364148B2 (ja)
JPH069669Y2 (ja) 血液透析装置
JPH08191889A (ja) 持続的血液浄化用装置
JPH0636826Y2 (ja) 血液透析装置
JPS61143069A (ja) 血液透析装置の血液回路における血液循環装置
JPH0536433Y2 (ja)
JPS6354392B2 (ja)
JPH0519073Y2 (ja)
Ofsthun et al. Effect of high hematocrit and high blood flow rates on transmembrane pressure and ultrafiltration rate in hemodialysis
JP3240167B2 (ja) 医療用ポンプ駆動装置
JPH0519071Y2 (ja)
JPH059009Y2 (ja)
JPH0519072Y2 (ja)
JPH0519070Y2 (ja)
JPS61203971A (ja) 血液透析における除水停止装置
JPH0630201Y2 (ja) 血液透析装置の除水量制御装置
JPH0450036Y2 (ja)
JPH0468950B2 (ja)
JPH02239870A (ja) 血液透析装置の除水量制御装置
JPS61272058A (ja) 限外濾過量制御測定装置
JPH0468951B2 (ja)