JPH069590A - 酸化エチレンの製造法 - Google Patents

酸化エチレンの製造法

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JPH069590A
JPH069590A JP5028874A JP2887493A JPH069590A JP H069590 A JPH069590 A JP H069590A JP 5028874 A JP5028874 A JP 5028874A JP 2887493 A JP2887493 A JP 2887493A JP H069590 A JPH069590 A JP H069590A
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silver
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ethylene oxide
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JP5028874A
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Klaus Herzog
ヘルツォーク クラウス
Stefan Dr Boeck
ベーク シュテファン
Wolf Dieter Dr Mross
ディーター ムロス ヴォルフ
Juergen Dr Plueckhan
プリュックハン ユルゲン
Karl-Heinz Dr Boehning
ベーニング カール−ハインツ
Matthias Dr Schwarzmann
シュヴァルツマン マティアス
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    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/04Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen
    • C07D301/08Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen in the gaseous phase
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い運転温度の欠点を感受することなしに減
少した活性を有する触媒の選択性の利点を利用し、酸化
エチレン製造の経済性を改善する酸化エチレンの製造
法。 【構成】 異なる選択性および活性の少なくとも2つの
銀触媒が組合わされた触媒堆積物中で使用される銀およ
び促進剤含有の触媒の存在下に、反応混合物が反応器を
通過する際に活性が増大しかつ選択性が減少する銀触媒
と接触させてエチレンを酸素で酸化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀含有および促進剤含
有の触媒の存在下、但し、種々の選択性および活性の少
なくとも2つの銀触媒は組合わされた触媒堆積物中で使
用される、エチレンを酸素で酸化することによって酸化
エチレンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重要な基礎化学薬品である酸化エチレン
は、銀含有触媒の存在下に、エチレンを酸素で酸化する
ことによって工業的に製造される。このために、常法で
は、上に触媒活性の金属性の銀が適当な方法で塗布され
ている担体触媒が使用される(例えば、米国特許第22
94383号明細書、同第3423328号明細書、同
第3172893号明細書を参照のこと)。一般に、担
体材料として、α−酸化アルミニウムが使用されるが、
しかしながら、原理的には、別の多孔性材料、例えば活
性炭、二酸化チタン、二酸化ジルコニウムまたは二酸化
珪素または別のセラミック物質を使用してもよい。触媒
の性質の改善のための助剤として、殊にアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属化合物、特に有利にセシウム化合
物は、少量で担体上に塗布される(例えば、ドイツ連邦
共和国特許出願公開第2300512号明細書、同第2
521906号明細書、同第2753359号明細書を
参照のこと)。いくつかの文献には、別の添加剤、例え
ばタングステンおよびモリブデンの使用が教示されてい
る(ドイツ連邦共和国特許出願公開第2454972号
明細書、特開昭56−105750号公報、欧州特許出
願公開第357293号明細書、同第11356号明細
書)。銀触媒の活性および選択性に影響を及ぼす目的の
ため銀触媒にドーピングするための別のドーピング物質
は、レニウムである(欧州特許出願公開第266015
号明細書)。
【0003】特開昭56−5471号公報には、酸化エ
チレンの製造法が記載されており、この方法では、触媒
堆積物に沿ってアルカリ金属濃度勾配が存在するように
触媒堆積物の長手方向に沿って、種々の量のアルカリ金
属が積み上げられているアルカリ金属含有の銀触媒を使
用している。触媒堆積物の上端部、即ち、反応ガスの侵
入箇所では、前記の文献によれば、銀触媒のアルカリ金
属含量は、触媒堆積物の下端部、つまり、反応ガスの排
出箇所よりも少なくなければならない。銀触媒のアルカ
リ金属ドーピングは、酸化エチレンの形成のための触媒
の活性の減少および選択性の上昇を生じるので、反応混
合物は、反応器を通過する際に選択性が増大しかつ活性
が減少する銀触媒と接触する。前記方法で達成可能な選
択性は、ほぼ70%で全く不満足なものであり、それ故
に、前記方法は、これまで工業的重要性を得るには至ら
なかった。
【0004】これまで、レニウムまたは別の遷移金属促
進剤を含有する触媒には、この新規種類の触媒で達成さ
れるような良好な選択値に基づいて期待されたような幅
広い工業的使用は見出されなかった。その原因は、触媒
の触媒活性の銀のための添加剤が該触媒の活性を低下さ
せ、その結果十分な変換率の達成、ひいては経済的に満
足される酸化エチレン生産のために、存在する工業装置
中で構造的理由から達成が困難である範囲にある高い運
転温度を反応器中で調節しなければならないことにあ
る。
【0005】高い運転温度の使用のもう1つの重大な欠
点は、高い運転温度に不可避の触媒劣化の促進である。
前記の結果として、触媒の可使時間は減少され、それに
よって、頻繁な触媒交換が必要となり、このことは、高
くなり過ぎた触媒価格以外に、高い生産の損失をまね
く。このマイナスの付随現象は、有利に該添加剤によっ
て生じた選択性の改善に特に望ましい添加剤、モリブデ
ン、タングステンおよび/またはレニウムでドーピング
されている触媒の場合に、特に際立っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明には、
高い運転温度の欠点を甘受することなしに減少した活性
を有する触媒の選択性の利点を利用することを可能に
し、かつこうして酸化エチレン製造の経済性を改善する
酸化エチレンを製造する方法を見出すという課題が課さ
れた。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題に相応して、
銀含有および促進剤含有の触媒の存在下、但し、種種の
選択性および活性の少なくとも2つの銀触媒は組合わさ
れた触媒堆積物中で使用され、エチレンを酸素で酸化す
ることによって酸化エチレンを製造する方法が見出さ
れ、この方法は、反応混合物が反応器を通過する際に活
性が増大しかつ選択性が減少する銀触媒と接触すること
によって特徴付けられる。
【0008】従って、本発明によれば、より選択性では
あるがより不活性の銀触媒が、より非選択性ではあるが
より活性のものと組合わされて反応器中で使用される。
この場合、反応ガスの流れによって貫流されるような触
媒は、より選択性の触媒タイプから非選択性の触媒タイ
プの順序である。任意に多くの異なる銀触媒を、互い
に、組合わされた堆積物中で使用することができる。反
応管の長手方向、即ち、触媒堆積物の長手方向に亘って
変化する一定の混合比で多くの触媒層を配置するかまた
はより選択性およびより非選択性の銀触媒を使用するこ
とによって、触媒堆積物中の勾配を構成することも可能
であり、その結果、反応ガスは、触媒堆積物を通過する
際に、選択性が連続的に減少する銀触媒と接触する。
【0009】本発明による方法の最も簡単かつ最も有利
な実施態様は、2つの異なる銀触媒だけの使用である。
異なる銀触媒としては、該銀触媒の化学組成の点で異な
るような銀触媒を使用することができるが、しかし、例
えば、酸化エチレンの製造のために該銀触媒を使用する
場合に、選択性および/または活性が失われた使用され
た銀触媒の堆積物を、使用された銀触媒と他の点で同じ
化学組成および同じ方法で製造され新たに製造された銀
触媒からなる堆積物と組合わせることによって、酸化エ
チレンの形成に関連して、専ら該銀触媒の活性および選
択性の点で異なる銀触媒の堆積物を組み合わせることも
有利である。
【0010】勿論、本発明によれば、銀触媒の種々の混
合物を、組合わされた触媒堆積物中で、酸化エチレンの
製造のために使用することもできる。本発明により組合
わされた銀触媒の堆積物は、最も簡単な場合には、単純
に、種々の触媒の2つまたはそれ以上の層を反応管中で
互いに積層させるようにして得ることができる。
【0011】また、組合わされた触媒堆積物中の種々の
触媒を反応器中で酸化エチレンの製造の間に、種々の温
度に温度調節することができる場合には、酸化エチレン
製造の選択性は特に有利であることを実証することもで
き、その結果、すべての銀触媒は個別に調節可能な温度
で運転されることができる。この種のいわゆるパターン
化された温度管理は、簡単な方法で、例えばドイツ連邦
共和国特許出願公開第2201528号明細書および同
第2830765号明細書によって提供されるような反
応器を用いて実現させることができる。
【0012】特に簡単に、酸化エチレンの製造のために
普及している工業的反応器を用いて、2つの異なる触媒
だけを2つの堆積物で互いに組合わせるような本発明に
よる方法の実施態様は実施させることができる。簡単な
実施およびこうして達成することができる極めて良好な
結果に基づいて、本発明による方法の前記の実施形は、
特に有利なものになる。前記の方法の場合、一般に、よ
り選択性であるがより不活性の触媒が、まず反応ガスと
接触する、即ち、反応器中の反応ガスのガス入口により
近接して存在し、これとは異なり、より活性ではあるが
より非選択性の触媒の堆積物は、反応ガスが、有利によ
り不活性の触媒の層を通過した後に初めて適合される、
即ち、反応器からの反応ガスのガス出口に近接して存在
するように組合わされた堆積物の形で種々の触媒を配置
することは、特に有利なものになる。
【0013】酸化エチレンの製造のための種々の銀触媒
の本発明により組合わされた堆積物は、より選択性では
あるが不活性の触媒の使用で達成可能な選択性の利点を
利用することができ、より少ない選択性であるがより活
性の触媒に比べてより少ない活性の欠点を甘受する必要
はないという利点を有する。更に、より選択性ではある
が不活性の銀触媒の単独使用の場合に使用すべき最適な
運転温度は、酸化エチレンの製造の際に、より活性では
あるがより非選択性の銀触媒と組合わされた触媒堆積物
の形で前記の銀触媒を使用する場合に著しく低下させる
ことができる。更に、組合わされた触媒堆積物の本発明
による使用は、選択性ではあるが不活性の銀触媒の選択
性が、運転時間が経過するにつれて、本質的に緩徐に低
下し、この種の触媒が単独で使用され、従って、別の触
媒との組合わされた堆積物で使用されない場合には、即
ち、当該の触媒の可使時間は、著しく延長されるという
全く特別な利点を有する。組合わされた触媒堆積物の使
用の前記利点は、酸化エチレンの製造方法の経済性を著
しく改善することになる。
【0014】銀触媒としては、本発明による方法の場合
には、エチレンと酸素から酸化エチレンを製造するのに
適した銀含有の全ての担体触媒を使用してもよい。担体
材料としては、原理的に、酸化エチレン合成の条件下で
安定性である全ての多孔性の工作材料、例えば活性炭、
酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム
もしくは二酸化珪素または別のセラミック物質を使用し
てもよい。
【0015】担体粒子の幾何学的形状は、一般に、さほ
ど重要でなく、しかし、好ましい場合には、担体粒子
は、場合によっては添加剤でドーピングされた銀粒子で
覆われた触媒活性の担体粒子の外側表面および内側表面
のできるだけ大きな部分での反応ガスの妨げられない拡
散を可能にする形状を有する。
【0016】本発明による方法で使用されるような銀触
媒の触媒活性の成分、即ち、銀および場合によっては添
加されたドーピング物質は、公知技術水準の含浸法およ
び分離法で、酸化エチレンの製造のための銀触媒を得る
ために、担体材料上に塗布することができ、この場合、
前記の方法は、1つまたはそれ以上の含浸段階およびか
焼段階を包含していてもよい。例として、銀触媒のため
の製造方法は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第230
0512号明細書、同第2521906号明細書、欧州
特許出願公開第14457号明細書、同第85237号
明細書、同第384312号明細書、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第2454972号明細書、同第3321
895号明細書、欧州特許出願公開第229465号明
細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3150205
号明細書、欧州特許出願公開第172565号明細書お
よび同第357293号明細書に開示されているものが
あげられる。就中、銀触媒の活性、選択性および可使時
間に影響を及ぼす添加剤、いわゆる促進剤を用いて本発
明による方法で使用可能な銀触媒をドーピングするため
には、原理的に、制限はなく、即ち、公知技術水準の全
部の促進剤を銀触媒のドーピングに使用することができ
る。この種の促進剤としては、殊にアルカリ金属ヒドロ
キシドおよびアルカリ土類金属ヒドロキシドまたはアル
カリ金属塩およびアルカリ土類金属塩並びに周期律表の
第6副族および第7副族の元素の化合物、殊に元素タン
グステン、モリブデンおよび/またはレニウムの化合物
が記載される。
【0017】促進剤の塩の陰イオンには、同様に制限は
なく、例えば全てのハロゲン化物、殊にフッ化物、塩化
物、カルボキシレート、硝酸塩、硫黄含有陰イオン、例
えば硫酸塩または硫化物、燐酸塩、シアン化物、ヒドロ
キシド、炭酸塩またはヘテロポリ酸、殊に周期律表の第
6副族および第7副族の元素のヘテロポリ酸の陰イオ
ン、特に有利にタングステン、モリブデンおよび/また
はレニウムのヘテロポリ酸の陰イオン、前記ヘテロポリ
酸の塩の陰イオンであってもよい。
【0018】促進剤でドーピングされた本発明で使用す
ることができる銀触媒の例としては、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第2300512号明細書、同第2521
906号明細書、欧州特許出願公開第14457号明細
書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2454972号
明細書、欧州特許出願公開第172565号明細書、同
第257293号明細書、同第266015号明細書、
同第11356号明細書、同第85237号明細書、ド
イツ連邦共和国特許出願公開第2560684号明細書
および同第2753359号明細書に記載の銀触媒であ
る。具体的に改善するために、本発明による方法で触媒
に使用することができるものは、例として、触媒全体に
対して、5〜50重量%、殊に6〜30重量%の銀含
量、触媒全体に対して、1〜5000重量ppmのより
重いアルカリ金属のルビジウムおよび/またはセシウム
の含量、1〜3000重量ppmのモリブデンの含量お
よび/または1〜10000重量ppmのレニウムの含
量を有する銀触媒である。この種の銀触媒の製造のため
に有利に使用した担体材料α−酸化アルミニウムは、好
ましくは、Brunauer他著、J.Am.Che
m.Soc.第60巻、第309頁(1938年)によ
り測定された0.1〜20m2/gのBET表面積、水
銀多孔性測定法により計測した10%〜90%の多孔性
および20℃で5分間で0.1〜0.9ml/gの冷水
吸収量を有する。
【0019】前節で例として記載された文献中に開示さ
れた銀触媒は、前記文献中に記載された銀および促進剤
の含量を有し、前記文献中に記載された含浸法、乾燥
法、銀分解法およびか焼法により製造され、全てが良好
な成果を納めて本発明による方法で使用することができ
る。従って、本発明による方法の成果には、それぞれ使
用された触媒の種類は重要ではなく、有利に選択性およ
び活性が異なる触媒の組合わされた堆積物を使用すると
いう手段だけが重要である。前記の手段によってのみ、
前記の利点、例えば当該の銀触媒の可使時間の延長は、
達成することができる。
【0020】銀触媒の本発明による組合わせられた触媒
堆積物を用いて、酸化エチレンは、それ自体従来の方法
により、エチレンを酸素で直接酸化することによって得
ることができる。このために、公知技術水準の酸化エチ
レン製造法において使用可能な全ての反応器、例えば常
法の工業的に使用された外部冷却された管束型反応器
(Ullmann’s Encyclopedia o
f Industrial Chemistry;第5
版;第A10巻;第117〜135頁、第123〜12
5頁;VCH Verlagsgesellschaf
t;Weinheim 1987年を参照のこと)並び
に緊密でない触媒堆積物および冷却管を有する反応器、
例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3414717
号明細書、欧州特許出願公開第82609号明細書およ
び同第339748号明細書に記載の反応器を使用する
ことができる。組合わされた触媒堆積物を得るために、
種々の触媒は、簡単に順次、望ましい順序で、当該の反
応器中に充填される。
【0021】本発明による触媒堆積物を用いてエチレン
と酸素から酸化エチレンを製造するためには、例えばド
イツ連邦共和国特許出願公開第2521906号明細
書、欧州特許出願公開第14457号明細書、ドイツ連
邦共和国特許出願公開第2300512号明細書、欧州
特許出願公開第172565号明細書、ドイツ連邦共和
国特許出願公開第2454972号明細書、欧州特許出
願公開第357293号明細書、同第266015号明
細書、同第85237号明細書、同第82609号明細
書および同第339748号明細書に記載されているよ
うな従来の反応条件下で作業することができる。この場
合、エチレンおよび分子状酸素を含有する反応ガスに、
付加的に更に窒素のような不活性ガスまたは水蒸気、メ
タンのような反応条件下で不活性状態にあるガス並びに
望ましい場合には反応減速剤(阻止剤)、例えばハロゲ
ン化炭化水素、例えば塩化ビニルまたは1,2−ジクロ
ルエタンを混入することができる。好ましい場合には、
反応ガスの酸素含量は、爆発しうるガス混合物が存在し
ない範囲内にある。酸化エチレンを製造するための反応
ガスの適当な組成は、例えばエチレン約30容量%、酸
素約8容量%、塩化ビニルまたはジクロルエタンのよう
な塩素含有阻止剤0.5〜5ppmからなり、この場
合、残りの反応ガスは、通常、メタンまたはエタンのよ
うな炭化水素あるいはまた窒素のような不活性ガスから
構成されていてもよい。付加的にはまた、更に別の物
質、例えば水蒸気、二酸化炭素または稀ガスが、反応ガ
ス中に含有されていてもよい。この酸化は、一般に、1
65〜300℃の温度で実施される。
【0022】有利には、エチレンおよび酸素からの酸化
エチレンの製造は、循環過程において実施することがで
きる。この場合、循環における反応ガス混合物は、反応
器に導通され、かつ全ての通過後に新たに形成された酸
化エチレン並びに反応の際に形成された副産物は、エチ
レン、酸素および反応減速剤の必要量で補充した後に再
度反応器中に返送される生成ガス流から除去される。生
成ガス流からの酸化エチレンの分離およびその後処理
は、公知技術水準の常法(Ullmann’sEncy
clopedia of Industrial Ch
emistry;第5版;第A10巻;第117〜13
5頁、第123〜125頁;VCH Verlagsg
esellschaft;Weinheim 1987
年を参照のこと)により行うことができる。
【0023】
【実施例】
例 個々の銀触媒および本発明により組合わされた触媒堆積
物の選択性および活性の測定するための比較試験を、次
のようにして実施した:触媒を、微粉砕しないで13d
3の全体量でスチール製の反応器中に充填した。この
反応器を、温度調節用の液体が導通された冷却ジャケッ
トで被覆した。反応ガスとして、次の組成のガスを使用
した。
【0024】 エチレン 30 容量% 酸素 8 容量% 二酸化炭素 約6.5容量% アルゴン 約4 容量% 水蒸気 約4 容量% 塩化ビニル 約3 容量% メタン 残りの量 “約”という表記は、反応ガス流中の前記成分の含量
が、試験期間の時間の間に、±20%だけ変動してもよ
いことを意味する。
【0025】反応器中の圧力を、16バールに調節し
た。冷却用の液体中の温度を、触媒3300Nm3/m3
×hの空間速度の場合に、35%の酸素変換率が達成さ
れるような程度に調節した。4日間および50日間の運
転時間後に、試料を取出し、35%の酸素変換率の達成
のために必要である温度として記載されたエチレンを酸
化エチレンに酸化する選択性および触媒の活性を測定し
た。
【0026】触媒:全ての使用された触媒のための担体
材料として、99%以上の純度のα−酸化アルミニウム
を使用した。この担体を、寸法8×8×2mm(全体の
直径×高さ×肉厚)を有するリングの形で使用した。使
用した担体材料の特性値は、表Iに記載されている。
【0027】表I:担体材料の特性値
【0028】
【表1】
【0029】可溶性イオンの含量の測定は、担体粒子約
10gを正確に計量し、引続き、前記担体粒子を2倍希
釈した濃硝酸と一緒に10分間煮沸した。こうして得ら
れた抽出物の濾過溶液を、原子吸収光分光分析法を用い
る記載された元素の定量的測定のために使用した。α−
酸化アルミニウムのSiO2含量は、アルカリ性の懸濁
後に担体材料の試料および得られた溶液とアンモニウム
ヘプタモリブデートとの反応を形成する青色の珪素モリ
ブデート錯体の吸光を測定することによって測光的に、
820nmの波長で測定した。
【0030】触媒 A:記載された担体材料100重量
部を、室温で、硝酸銀27.4重量部と、硝酸リチウム
0.292重量部と、水酸化セシウム0.0729重量
部と、第二ブチルアミン24.2重量部と水5.9重量
部とを含有する溶液で含浸した。引続き、こうして含浸
された担体を、ベルト型か焼炉中で220℃で10分間
以内に完成した触媒に変えた。
【0031】触媒 B:触媒Aの製造のために記載され
た作業方法により、触媒Bも、次の装入物質を使用しな
がら製造した:担体100重量部上に、硝酸銀27.5
重量部と、硝酸リチウム0.292重量部と、水酸化セ
シウム0.0729重量部と、10重量%のアンモニア
水溶液1重量部中に溶解された三酸化モリブデン0.0
106重量部と、第二ブチルアミン24.2重量部と水
4.9重量部とからなる含浸溶液を塗布した。
【0032】表IIには、触媒AおよびBの触媒活性金
属の含量が記載されている: 表II:触媒AおよびBの触媒活性金属の含量
【0033】
【表2】
【0034】触媒AおよびBを、別個に記載されたよう
にエチレンおよび酸素から酸化エチレンを製造する際の
該触媒の選択性および活性について試験した。前記試験
の結果は、表III中のA欄およびB欄に記載されてい
る。
【0035】例 1(本発明による) 反応管中に触媒Aからなる層および触媒Bの等量の層を
堆積させ、この場合、触媒Aは、ガス出口の方に向いて
置かれた触媒堆積物の半分を占めていた。酸化エチレン
の製造の際の前記の組合わされた堆積物で達成された結
果は、表III中の1欄に記載されている。
【0036】例 2(本発明による) 前記の試験で使用された組合わされた触媒堆積物は、3
分の1が触媒Aからなり3分の2が触媒Bからなり、こ
の場合、触媒Aの層は、ガス出口の方に向いて置かれた
組合わされた触媒堆積物の3分の1を占めていた。前記
の組合わされた堆積物で達成された試験結果は、表II
I中の2欄に記載されている。
【0037】表III:試験結果
【0038】
【表3】
【0039】S:選択性 a:活性 比較例:組合わされた触媒堆積物の有利な作用が、同時
に高められた反応温度での触媒Aの削減された堆積物に
よって短縮された滞留時間に帰因しないことを示すため
に、次の節に記載した比較試験を実施した。前記の比較
試験で使用した温度は、触媒Bの最適運転温度(237
℃)を明らかに下廻り、その結果、この触媒は、触媒A
の代りに前記比較試験で使用される場合には、全く不十
分な程度でのみ、即ち、実際には作用しないものであ
る。
【0040】反応管中で、α−酸化アルミニウムからの
反応条件下で不活性の堆積物からなる層および触媒Aか
らなる堆積物を、堆積させた。この場合、α−酸化アル
ミニウム堆積物は、ガス出口の方に向いて置かれた堆積
物の3分の1を占め、これとは異なり、触媒Aは、ガス
出口の方に向いて置かれた堆積物の3分の2を占めてい
た。
【0041】記載された条件下での酸化エチレンの製造
には、4日間の運転時間後に35%の酸素変換率を達成
するために、228℃の温度(≒活性a)を必要とし、
この場合、80.4%の酸化エチレンについての選択性
が達成された。
【0042】実施例の結果の総括:表IIIの記載か
ら、組合わされた堆積物の本願の利点は、個々の触媒種
の使用と比べて明白に判明している:例1および2に記
載の組合わされた触媒堆積物の利点は、1つには、選択
性を向上させ活性を低下させる促進剤を含有する触媒か
らなり、もう1つには、専らアルカリ金属でドーピング
された銀触媒からるものであり、これとは異なり、モリ
ブデンでドーピングされた触媒Bからなる堆積物には、
明らかにより良好な活性および運転時間に亘って見られ
る選択性のより少ない損失がある。このことから、触媒
Bと、例2の組合わされた触媒堆積物との比較から判明
するように、単独で使用されたより選択性ではあるがよ
り不活性の触媒の選択性は、一定の運転時間(50日
間)後に、種々の選択性および活性の触媒の組合わされ
た堆積物によっても達成することができ、このことは明
らかにより高い活性の場合に達成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュテファン ベーク ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン プファルツグラーフェンシュトラ ーセ 12 (72)発明者 ヴォルフ ディーター ムロス ドイツ連邦共和国 フランケンタール ア ンセルム−フォイアーバッハ−シュトラー セ 21 (72)発明者 ユルゲン プリュックハン ドイツ連邦共和国 フランケンタール ベ ンスハイマーリング 19ベー (72)発明者 カール−ハインツ ベーニング ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ブリュセラー リング 32 (72)発明者 マティアス シュヴァルツマン ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ カール−ボッシュ−シュトラーセ 54

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀含有および促進剤含有の触媒の存在
    下、但し、種々の選択性および活性の少なくとも2つの
    銀触媒は組合わされた触媒堆積物中で使用され、エチレ
    ンを酸素で酸化することによって酸化エチレンを製造す
    る方法において、反応混合物が反応器を通過する際に活
    性が増大しかつ選択性が減少する銀触媒と接触すること
    を特徴とする、酸化エチレンの製造法。
JP5028874A 1992-02-20 1993-02-18 酸化エチレンの製造法 Pending JPH069590A (ja)

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