JPH0694939A - 光導波路素子 - Google Patents

光導波路素子

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JPH0694939A
JPH0694939A JP4241004A JP24100492A JPH0694939A JP H0694939 A JPH0694939 A JP H0694939A JP 4241004 A JP4241004 A JP 4241004A JP 24100492 A JP24100492 A JP 24100492A JP H0694939 A JPH0694939 A JP H0694939A
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JP
Japan
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light
optical waveguide
grating
wave guide
diffraction grating
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JP4241004A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sunakawa
寛 砂川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/117,617 priority patent/US5315676A/en
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/124Geodesic lenses or integrated gratings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
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  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光導波路の表面に、該光導波路内を進行する
導波光と外部光とを結合する回折格子が形成された光導
波路素子において、導波光と外部光との結合効率を高
め、そして導波光をガウスビームとして光導波路外に出
射させる。 【構成】 この回折格子を、導波光伝搬方向に沿って
格子高さhが略線形に漸次増大するように形成し、この
格子高さhの変化の傾きbを、放射損失係数αを定める
係数をa(α=ahm :2<m)、導波光伝搬方向の格
子長さをLとしたとき、下式を満足するように設定す
る。 【数26】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路素子、特に詳細
には光導波路の表面に回折格子を備え、導波光をこの回
折格子によって光導波路外へ出射させ、あるいは外部光
をこの回折格子によって光導波路内に入射させるように
した光導波路素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば特開昭62−77761号
公報に示されるように、光導波路を用いる光偏向装置が
注目されている。この光偏向装置は、表面弾性波が伝播
可能な材料から形成されたスラブ状の光導波路と、この
光導波路内を導波する光ビームと交わる方向に進行して
周波数が連続的に変化する表面弾性波を該光導波路にお
いて発生させる手段(例えば交叉くし形電極対と、この
電極対に周波数が連続的に変化する交番電圧を印加する
ドライバとから構成される)とを有するものである。
【0003】この光偏向装置においては、光導波路内を
導波する光ビームが表面弾性波との音響光学相互作用に
よりブラッグ回折し、そしてこの回折角は表面弾性波周
波数に応じて変化するので、表面弾性波周波数を上述の
ように変えることにより、光ビームを光導波路内におい
て連続的に偏向させることができる。
【0004】また、上記のように光導波路内において進
行する表面弾性波の強度を変調して(ON-OFFも含め
て)、導波光のブラッグ回折を制御することにより、光
変調装置を形成することも従来から考えられている(例
えば、特開平1−178918号公報参照)。
【0005】以上のようにして偏向、あるいは変調させ
た光ビームは、例えば光導波路の表面に形成した回折格
子(グレーティングカプラ)やプリズムカプラ等によっ
て光導波路外に出射させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光導波路素子から出射した光ビームを記録媒体上で走
査させて画像を記録する場合、高精細な画像を記録する
ためには、走査ビームを小さなスポットに絞り、しかも
その光強度分布が少なくともビーム副走査方向に亘って
ガウス分布をとるようにすることが求められる。
【0007】また、光利用効率の点から、導波光を効率
良く(例えば100 %近く)光導波路外に出射させること
も求められる。
【0008】ところが、前述のような回折格子を用いて
光導波路から導波光を外部に出射させる場合は、上記の
ような光強度分布のビームスポットを得ることは極めて
困難となっている。すなわち図5に示すように、基板40
上の光導波路41の表面に格子高さやピッチが一定に揃っ
た線状回折格子42を形成して導波光43を光導波路外に出
射させる場合、出射ビーム43’の光強度は図中曲線gで
示すように、導波光43の進行方向に沿って指数関数的に
漸次低下するものとなる。
【0009】この点を、以下に詳しく説明する。導波光
43の光量をI(x)とすると、回折格子の微小領域Δx
での導波光量損失ΔI(出力光量)は、
【0010】
【数3】
【0011】で表わされることが知られている。ここで
αは放射損失係数と称され、 α=ahm …(2) で表わせる。なおhは格子高さ(あるいは溝の深さ)
で、aは係数である。上記(1) の微分方程式を、境界条
件x=0としてI(x)=Io にて解くと、 I(x)=Io е-2αx …(3) この(3) 式より単位長さ当りの全出射光量は、
【0012】
【数4】
【0013】一方、一般に矩形グレーティングでは、出
射光は1つの波ではなく、多ビーム結合である。また利
用したい出射光の全出射光に対する比は、弱結合の場合
(αが小さい場合)一定である。この比をPとおくと、
利用したい出射光の、ある場所xでの光強度J(x)
は、
【0014】
【数5】
【0015】であり、これに(4) 式を代入すると、 J(x)=2αPIo е-2αx …(5) となる。格子高さが均一な回折格子では、hは一定であ
るので、(2) 式を(5) 式に代入すれば、
【0016】
【数6】
【0017】となる。これより、格子高さが均一な回折
格子から出射する光ビームは、指数関数的に減少する光
強度プロファイルを持つことが分かる。
【0018】前記の図5に示すように光導波路に導波光
を進行させて、表面弾性波により該導波光を偏向させる
場合、その偏向方向(主走査方向)はこの図の紙面に交
わる方向であり、副走査方向は図中の矢印v方向とな
る。つまり出射ビーム43’は、この副走査方向に沿って
指数関数的に漸減あるいは漸増する光強度分布を有する
ものとなってしまうので、この方向に沿って光強度分布
がガウス分布となるようなビームスポットを得ることは
非常に難しくなる。
【0019】以上、回折格子によって導波光を光導波路
外に出射させる場合の問題について述べたが、このよう
な回折格子によって外部光を光導波路内に入射させるこ
とも従来から広く行なわれており、その場合は、入射結
合効率が低下するという問題が生じる。すなわち光出射
の場合と光入射の場合の相反定理から導かれる通り、光
入射の場合は、入射させる光ビームが図5の曲線gで示
すような光強度分布を有するものでなければ、全体的に
効率良く光導波路内に入射し得ないことになる。各種レ
ーザ等の光源から発せられる光ビームは、通常光強度分
布がビーム径方向にガウス分布をとるのが一般的であ
り、このような光ビームを上記のように指数関数的に漸
次減少(増大)する光強度分布を有するビームに整形す
ることは、非常に困難である。
【0020】特開昭61−286807号公報には、上
述のような問題に対処するために、格子深さを導波光進
行方向に沿って次第に深く設定した回折格子が提案され
ている。しかしこの公報を参照しても、回折格子からの
出射ビームをほぼガウスビームとし、そして、導波光を
回折格子から極めて効率良く(例えば100 %近く)出射
させるために、格子深さの変化率を具体的にどのように
設定すればよいのかは、全く分からない。
【0021】一方、特開平1−107213号公報に
は、同じく上述の問題に対処するために、格子高さを導
波光進行方向に沿って山形状に変化させた回折格子が開
示されている。この公報には、回折格子からの出射ビー
ムをほぼガウスビームとするために、格子高さを具体的
にどのように変化させればよいのかについても、詳しい
説明がなされている。しかしながら、格子高さを上記の
ように山形状に変化させた回折格子は、作成が非常に難
しい。
【0022】またこの特開平1−107213号公報に
おいても、導波光を回折格子から極めて効率良く出射さ
せるために、格子高さを具体的にどのように変化させれ
ばよいのかについては、全く説明がなされていない。
【0023】一方、特開平4−40404号公報には、
上記の問題を解決するために回折格子の高さを厳密に規
定した光導波路素子が開示されている。この光導波路素
子は確かに上記の問題を解決できるものとなっている
が、その半面、前記(2) 式においてm=2の場合にしか
有効でないという欠点がある。従来放射損失係数αはα
=ah2 で表わされると考えられてきたが、最近の研究
によると、光導波路の構造等によっては、α=ah
m (2<m)となることも確認されている。
【0024】そこで本発明は、光導波路表面に形成した
回折格子を利用して、前記(2) 式のmが2を上回る場合
でも、導波光を光導波路外に極めて効率良く、そしてほ
ぼガウスビームとして出射させることができ、あるい
は、ガウスビームである外部光を、極めて効率良く光導
波路内に入射させることができる光導波路素子を提供す
ることを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の光導
波路素子は、先に述べたように光導波路の表面に、該光
導波路内を進行する導波光を外部に出射させる回折格子
が形成された光導波路素子において、この回折格子を、
導波光伝搬方向に沿って格子高さhが略線形に漸次増大
するように形成し、そしてこの格子高さhの変化の傾き
bを、放射損失係数αを定める係数をa(α=ahm
2<m)、導波光伝搬方向の格子長さをLとしたとき、
下記の式
【0026】
【数7】
【0027】を満足するように設定したことを特徴とす
るものである。
【0028】一方、本発明による第2の光導波路素子
は、光導波路の表面に、外部光を該光導波路内に入射さ
せる回折格子が形成された光導波路素子において、この
回折格子を、導波光伝搬方向に沿って格子高さhが略線
形に漸次減少するように形成し、そしてこの格子高さh
の変化の傾きbを、放射損失係数αを定める係数をa
(α=ahm :2<m)、導波光伝搬方向の格子長さを
Lとしたとき、下記の式
【0029】
【数8】
【0030】を満足するように設定したことを特徴とす
るものである。
【0031】
【作用】図1の(1) に示すように、基板12上の光導波路
11を導波する導波光14’を、光導波路表面の回折格子21
により光導波路11から出射させるものとして説明する。
先に述べたように、導波方向の位置をx(導波方向前側
を正とする)、導波光量をI(x)とすると、回折格子
21の微小領域Δxにおける導波光量損失(すなわち出力
光量)ΔIは、前述した通り、
【0032】
【数9】
【0033】で表わされる。また放射損失係数αは、a
を係数として、 α=ahm (x) …(2) である。
【0034】ここで図1の(2) のように、h(x)は線
形な単調増加に設定するので、bを定数(傾き)とし
て、 h(x)=bx …(6) と表わされる。格子高さが均一の場合と異なり、導波光
14’の光強度分布から出力光14”の光強度分布を求める
には、(1) の微分方程式に、(2) ,(6) の関数を代入す
る必要がある。そのようにすると、
【0035】
【数10】
【0036】この式より、x=0にてI=Io なる境界
条件を用い、
【0037】
【数11】
【0038】これが導波光14’の光強度分布となる。出
力光14”を含む全出力光の光強度は、導波光14’の光強
度減少分と考えられるので、(7) 式を微分し、
【0039】
【数12】
【0040】となる。利用したい出力光14”の全出力光
に対する比をPとすると、格子高さhが均一の場合で考
察したのと同様に、弱結合の場合、Pは格子高さ分布に
かかわらず一定とみなせる。そこで、利用したい出力光
14”の光強度分布をJ(x)とすると、
【0041】
【数13】
【0042】となる。つまり、 1.放射損失係数αと格子高さhとの係数a 2.格子高さhの傾きb 3.利用したいビームへの分配比P が分かれば、出力光の光強度分布が定まる。以下、この
ことに基づいて、極めてガウス分布に近い出力光強度分
布が得られることを示す。
【0043】格子周期方向の長さLの回折格子でガウス
ビームを入出力する場合、まず出力光の最大光強度位置
を求める。そこで(9) 式を微分し、
【0044】
【数14】
【0045】より、最大光強度位置xm を求めると、
【0046】
【数15】
【0047】を得る。
【0048】次に、L=2xm と設定すれば、導波光1
4’がほぼ全て出力され、かつ、サイドローブの原因と
なる格子端での出力光の強度が十分小さくなることを示
す。
【0049】
【数16】
【0050】を、導波光14’の光強度分布を示す(7) 式
に代入すれば、
【0051】
【数17】
【0052】となり、したがって2<mでは
【0053】
【数18】
【0054】つまり、導波光14’の99.5%以上が出力さ
れることになり(図1の(3) 参照)、この設計の妥当性
が明らかである。
【0055】次に、x=Lにおける出力光強度が、最大
光強度Jmax =J(xm )に対して十分小さいことを示
す。
【0056】
【数19】
【0057】そして2<mでは
【0058】
【数20】
【0059】つまり、近似ガウス分布のピークに比べ、
3.8 %未満まで光強度が低下しており、x=Lにおける
出力光強度が十分に小さいことが分かる(図1の(4) 参
照)。また出力光強度分布J(x)が、ほぼガウス分布
に近いことがわかる。
【0060】以上より、格子長さLに対して、(11)式を
満たすようなaおよびbの値を選べばよいことが分か
る。つまり、
【0061】
【数21】
【0062】なる格子高さhの変化の傾きbを与えれ
ば、出力光14”の光強度分布はほぼガウス分布となる。
【0063】格子長さLは、上記の傾きbを与える場合
よりさらに長くしても構わないから、
【0064】
【数22】
【0065】とすればよいことになる。
【0066】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。
【0067】図1の(1) および図2はそれぞれ、本発明
の一実施例による光導波路素子10を示す部分側面図と斜
視図である。この光導波路素子10は、透明な基板12と、
その上に形成されたスラブ状光導波路11と、この光導波
路11の表面において互いに離して設けられた光入射用線
状回折格子(Linear Grating Coupler:以下LGC
と称する)20および光出射用LGC21とを有している。
【0068】本実施例においては一例として、基板12に
XカットLiNbO3 ウェハを用い、このウェハの表面
にプロトン交換層を設けることにより光導波路11を形成
している。なお基板12としてその他サファイア、Si等
からなる結晶性基板が用いられてもよい。また光導波路
11も上記のTi拡散に限らず、基板12上にその他の材料
をスパッタ、蒸着する等して形成することもできる。
【0069】半導体レーザ13は、斜めにカットされた基
板端面12aに向けて垂直に波長640nmの光ビーム(レ
ーザビーム)14を射出するように配置されている。発散
ビームであるこの光ビーム14は、コリメーターレンズ15
によって平行ビームとされた上で上記端面12aから基板
12内に入射し、光導波路11を透過して、その表面に形成
された前記LGC20の部分に入射する。それにより光ビ
ーム14はこのLGC20で回折して光導波路11内に入射
し、該光導波路11内を導波モードで矢印A方向に進行す
る。この導波光14’はLGC21により回折して、光導波
路11から基板12側に出射する。
【0070】ここで図1の(1) に概略的に示すように、
光出射用LGC21は、格子高さhが導波光14’の進行方
向(すなわちLGC21の長さ方向)に沿って線形に漸次
増大するように設定されている。それにより出力光14”
のこの方向の光強度分布は、図1(4) の曲線fで示すよ
うに略ガウス分布となる。以下、この点を詳しく説明す
る。
【0071】本例では、Ti拡散光導波路11の厚さは約
2.1 μmであり、導波光14’はY伝搬である。またLG
C21の長さL=400 μmで、その格子ピッチΛ=3.3 μ
mである。そしてLGC21の放射損失係数αに関する前
記(2) 式のmの値は3.7 であり、この放射損失係数α
は、格子高さh=70nmに対して10mm-1である。よっ
て上記(2) 式より、 a=10×10-3/0.073.7 =188 [μm-4.7] そしてx=200 μmで格子高さh=70nmであるので、
格子高さhの傾きbは、前述の(12)式の等号を含む式を
満足させて、図1(2) に示すようにL=0→200μmで
hが0→70nm増大する値、すなわち、 b=70nm/200 μm=3.5 ×10-4 とされている。このとき、
【0072】
【数23】
【0073】であるので、前述の(12)式が満足されてい
る。
【0074】このLGC21により光導波路11外に出射し
た出力光14”の光強度分布を、上記a、bの値および前
記(9) 式に基づいて計算した結果を図4に曲線Aで示
す。図示される通り出力光14”の光強度分布は、ほぼガ
ウス分布となっている。またこの場合は、利用したい出
力光として−1次光を選ぶと、前出のパワー分配比Pが
0.74であり、導波光の99.5%は出射できるので、導波光
14’の約74%を、出力光14”として光導波路11外に出射
させることが可能となっている。これに対し、実験値と
して70%を得た。
【0075】なお本例においては、図3に示すようにL
GC21の上に投影されたビーム径Dw’=210 mmで、
ビーム出射角φ=66°であるので、(1/e2 )径Dw
つまり光強度が最大値の1/e2 となっている部分の出
射ビーム径は、Dw=85μmとなる。
【0076】次に本発明の別の実施例について説明す
る。この実施例は、上述した実施例の光導波路素子10と
は、LGC21の上の部分に酸化ハフニウムからなるクラ
ッド層が設けられた点のみが異なるものである。この場
合、放射損失係数αは、格子高さh=70nmに対して20
mm-1である。よって上記(2) 式より、 a=20×10-3/0.073.7 =376 [μm-4.7] そしてx=200 μmで格子高さh=50nmであるので、 b=50nm/200 μm=3.5 ×10-4 である。ここでLGC21の長さL=350 μm(>2
m )を選ぶと、
【0077】
【数24】
【0078】であるので、前述の(12)式が満足されてい
る。
【0079】この場合の出力光14”の光強度分布を、上
記a、bの値および前記(9) 式に基づいて計算した結果
を図4に曲線Bで示す。本例においても、図示される通
り出力光14”の光強度分布は、ほぼガウス分布となる。
【0080】なお以上説明した実施例においては、LG
C21から出力光14”を基板12側に出射させるようにして
いるが、基板12と反対側に出力光14”を出射させる場合
にも本発明は適用可能であり、その場合もパワー分配比
Pの値が変わる以外は、上述と同様の作用で略ガウス分
布のビームが得られる。
【0081】また上記実施例においては、光出射用LG
C21に対して本発明が適用されているが、光入射用LG
C20に対して本発明を適用することも可能である。その
場合は、導波光伝搬方向に沿って格子高さhが略線形に
漸次減少するように形成すれば、上記実施例におけるの
と相反的な作用効果が得られる。すなわちこの場合は、
光導波路11内に入射させる光ビーム14として、光強度分
布が略ガウス分布となっている一般的なレーザビーム等
を用い、(1/e2 )ビーム径を合わせれば、その光ビ
ーム14は入射結合効率がほぼ最大で光導波路11内に取り
込まれることになる。
【0082】さらに本発明は、集光性回折格子(Focus
sing Grating Coupler)により導波光と外部光とを
結合する光導波路素子に対しても同様に適用可能であ
る。
【0083】なお、本発明の光導波路素子を作成する際
には、製造誤差等により、格子高さの変化の傾きが僅か
に曲線状となったり、あるいは直線状であっても、全体
的にかさ上げされた状態となることもある。回折格子が
そのような形状となっていても、本質的に前述した通り
の作用、効果が得られる限り、その光導波路素子は本発
明のものに含まれるものとする。
【0084】また回折格子は、光導波路にエッチング等
を施して溝を形成することにより作成してもよい。この
ときは、溝深さが格子高さhに対応するので、導波光伝
搬方向に沿って溝深さを略線形に漸次増大、あるいは減
少させればよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明した通り本発明の第1の光導波
路素子においては、光導波路表面に形成されて導波光を
外部に出射させる回折格子を、導波光伝搬方向に沿って
格子高さが略線形に漸次増大するように形成し、そして
この格子高さの変化の傾きbを、放射損失係数αを定め
る係数をa(α=ahm :2<m)、導波光伝搬方向の
格子長さをLとしたとき、下式
【0086】
【数25】
【0087】を満足するように設定したことにより、該
回折格子から出射する光ビームの光強度分布を略ガウス
分布とすることができる。
【0088】したがってこの光導波路素子によれば、光
導波路から出射した光ビームを極めて小さなスポットに
絞ることが可能となり、画像記録あるいは画像読取り用
の光偏向器に適用した場合は画像記録あるいは読取りの
精度を十分に高め、さらに高周波スペクトルアナライザ
ー等に適用した場合は、周波数分析の分解能を高めるこ
とができる。
【0089】また本発明の第2の光導波路素子において
は、光導波路表面に形成されて外部光を光導波路内に入
射させる回折格子を、導波光伝搬方向に沿って格子高さ
が略線形に漸次減少するように形成し、そしてこの格子
高さの変化の傾きbを上記の(数25)式を満足するよ
うに設定したことにより、光強度分布がガウス分布状と
なっている一般的なレーザビーム等の外部光を、効率良
く光導波路内に取り込むことが可能となる。したがって
この光導波路素子によれば、一般的なレーザビーム等を
整形するようなことなくそのまま用いた上で、上記の光
偏向器や高周波スペクトルアナライザー等における光利
用効率を十分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による作用効果を説明する概略図
【図2】本発明の一実施例による光導波路素子を示す斜
視図
【図3】回折格子の長さと出力光のビーム径との関係を
示す説明図
【図4】回折格子から出射した出力光の光強度分布を示
すグラフ
【図5】従来の光導波路素子の回折格子から出射する光
ビームの強度分布を示す概略図
【符号の説明】
10 光導波路素子 11 光導波路 12 基板 14 光ビーム 14’ 導波光 14” 光導波路からの出力光 20 光入射用回折格子 21 光出射用回折格子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路の表面に、該光導波路内を進行
    する導波光を外部に出射させる回折格子が形成された光
    導波路素子において、 この回折格子が、導波光伝搬方向に沿って格子高さhが
    略線形に漸次増大するように形成され、 この格子高さhの変化の傾きbが、放射損失係数αを定
    める係数をa(α=ahm :2<m)、導波光伝搬方向
    の格子長さをLとしたとき、下記の式 【数1】 を満足するように設定されていることを特徴とする光導
    波路素子。
  2. 【請求項2】 光導波路の表面に、外部光を該光導波路
    内に入射させる回折格子が形成された光導波路素子にお
    いて、 この回折格子が、導波光伝搬方向に沿って格子高さhが
    略線形に漸次減少するように形成され、 この格子高さhの変化の傾きbが、放射損失係数αを定
    める係数をa(α=ahm :2<m)、導波光伝搬方向
    の格子長さをLとしたとき、下記の式 【数2】 を満足するように設定されていることを特徴とする光導
    波路素子。
JP4241004A 1992-09-09 1992-09-09 光導波路素子 Pending JPH0694939A (ja)

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